JP4042240B2 - 自動車のボデー構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のボデー構造に係り、詳しくは使用者の目的に応じて種々の使い方が可能な自動車のボディー構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7(a),(b)に示すように、乗用車にはエンジンルーム、居住ルーム、ラッゲージルームが各々独立して構成されているセダンタイプ、ピックアップタイプと、居住ルームとラッゲージルームとが一体化したワゴンタイプ等に分類されるものがある。セダンタイプの自動車SVは荷物の防水、セキュリティーの面で有用であり、ピックアップタイプの自動車PVは高い荷物の積載の面で有用である。
【0003】
又、自動車のボデー構造として、例えば図8(a),(b)に示すものが特開平6−191436号公報に開示されている。この自動車のボデー構造は、居住ルーム21の後方にラッゲージルーム22が設けられ、居住ルーム21とラッゲージルーム22とは仕切り板23により区画されている。このラッゲージルーム22の上方にはリヤルーフ24が開閉自由に設けられている。ラッゲージルーム22の後部にはバックドア25が設けられ、このバックドア25にはバックウインドガラス26が開閉自由に設けられている。リヤルーフ24、バックウインドガラス26及びリヤサイドウインドガラス27を開放するとともに、ルーフエンドバー28を車体から取り外して収納ボックス29に収納すれば、ピックアップタイプとして使用することができる。又、仕切り板23は、居住ルーム21とラッゲージルーム22を連通させて車両をワゴンタイプの車として使用するときは、収納ボックス29に収納される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにボデーの外観意匠が固定されているセダンタイプ又はピックアップタイプ等では、荷物の積載運搬機能等に制約があり、使用者が状況に応じて多目的に活用するには不便であった。又、特開平6−191436号公報に開示された自動車のボデー構造では、使用者の目的に応じて種々の使い方が可能であるが、リヤルーフ24、バックウインドガラス26、リヤサイドウインドガラス27の開閉及びルーフエンドバー28の取り付け及び取り外しが非常に煩雑となり、使用者にとって不便であった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、セダンタイプの防水性及びセキュリティ性を備えた状態と、ピックアップタイプの高い荷物の積載が可能な状態とに、ラッゲージルームを簡単に変更でき、しかも両タイプを容易に使い分けることができる自動車のボディー構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、車体後部に設けられたラッゲージスペースの上部を区画形成するラッゲージパネルを、ヒンジ部を中心に回動可能、かつ取り外し可能に設け、ラッゲージパネルにはラッゲージスペースを区画形成する位置から取り外されたラッゲージパネルをリヤフロアパネルを覆う所定位置に配置したときに、フロア部を構成するフラット面を設け、かつラッゲージパネルが前記フラット面を上にしてラッゲージスペースの所定位置に配置可能に形成されている。
【0007】
また、ラッゲージパネルはラッゲージスペースを区画形成する状態において外面となる面を下側にした状態で、所定位置に配置可能に形成されている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、ラッゲージパネルはラッゲージスペースを区画形成する位置において車体の前側に位置する部分が後側となる状態で、所定位置に配置可能に形成されている。
請求項3に前記ラッゲージスペースの底部は、リアフロアパネル及びリアフロアサイドパネルによって構成され、前記リアフロアパネルは、リアフロアサイドパネルよりも一段低くなっている。
【0009】
請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、ラッゲージスペースを区画形成する区画位置にラッゲージパネルを取り付けた状態で使用すれば、ラッゲージスペースは防水、セキュリティが確保される。一方、ラッゲージパネルを区画位置から取り外し、リヤフロアパネルを覆う所定位置に配置すると、ラッゲージスペースは上方が開放されて高さの高い荷物の積載が可能になる。
【0010】
とくに、請求項1に記載の発明によれば、区画位置において外面となる面が、下側となる状態で前記所定位置に配置されるため、ラッゲージスペースに搭載される荷物がラッゲージパネルの外面と接触せず、前記外面が荷物によって傷つくことを防止することが可能になる。
【0011】
とくに、請求項2に記載の発明によれば、区画位置において後部となる側が前側となる状態で前記所定位置に配置されるため、前記ラッゲージパネルのデザインとして区画位置において前部の幅が後部の幅より広い形状を採用した場合でも、タイヤハウスと干渉せずに前記所定位置に配置することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をセダンタイプの自動車に具体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0013】
図1,図2に示すように、自動車の車体1は、居住ルーム2とラッゲージスペースとしてのラッゲージルーム3が各々独立して構成されている。ラッゲージルーム3は、ラッゲージパネル4、テールゲートパネルアッセンブリ5、リヤフロアパネル6、リヤフロアサイドパネル7、クオータパネル8、仕切り板9によって構成されている。
【0014】
ラッゲージルーム3の底部は、リヤフロアサイドパネル7及びリヤフロアパネル6によって構成されている。リヤフロアサイドパネル7は車体1の左右両側にそれぞれ配置され、図2に示すように、車幅方向の内端は階段状に下方へ折り曲げ形成されており、二つの段部が形成されている。リヤフロアパネル6はその両側端部がリヤフロアサイドパネル7の下端に固着されている。リヤフロアサイドパネル7の上面7aから一段下がった段部7bはラッゲージパネル4を載置可能な形状に形成され、ラッゲージパネル4を段部7b上に載置した状態において、ラッゲージパネル4の上面がリヤフロアサイドパネル7の上面7aとほぼ同じ高さとなるように形成されている。
【0015】
図3に示すように、ラッゲージパネル4はデザイン上、ラッゲージルーム3を区画形成する区画位置(以下、通常位置という)に配置された状態では、車体1の前側(図3では上側)に位置する部分が後側に位置する部分より幅広に形成されている。そして、図4に示すように、リヤフロアサイドパネル7は車両の後輪のタイヤハウスと干渉しないようにラッゲージパネル4を段部7b上に載置可能に、車体1の前側(図4では上側)から後側に向かって幅が狭くなるように形成されている。両リヤフロアサイドパネル7の上面7aと段部7bとの連結面がラッゲージパネル4を段部7b上に載置する際の位置決め部の役割を果たすようになっている。
【0016】
仕切り板9は居住ルーム2とラッゲージルーム3を仕切る役割を果たし、リヤフロアパネル6に対してほぼ垂直に延びるように形成され、かつバックウインドガラス10の下端より上方の部分は車体1の前側へ向かって延びるように形成されている。
【0017】
クオータパネル8は左右対称に形成され、上部が車幅の中央方向へ向かって折り曲げられるとともに、水平に延びるように形成され、その先端部にラッゲージウエザストリップ11が設けられている。又、クオータパネル8は後部も車幅の中央方向へ向かって折り曲げられている。
【0018】
テールゲートパネルアッセンブリ5はその下部とリヤフロアパネル6との間に設けられたヒンジ12を介してリヤフロアパネル6に対して上下方向に回動可能に支持され、下方向へ回動された際に水平位置に保持されるように構成されている。テールゲートパネルアッセンブリ5は上部にラッゲージウエザストリップ11、ラッゲージロック13が備えられている。テールゲートパネルアッセンブリ5は閉鎖位置に配置された際にその両端がクオータパネル8の後側屈曲部の端部に当接するように形成されている。
【0019】
ラッゲージパネル4は仕切り板9に対してバックウインドガラス10の下側において、ラッゲージヒンジ14を介して回動可能、かつ取り外し可能に支持されている。図5(a)に示すように、ラッゲージヒンジ14は一対設けられ、仕切り板9に突設された支持部15と、ラッゲージパネル4の基端に一体成形された軸受け部16と、支持部15及び軸受け部16に挿通される支軸17とによって構成されている。軸受け部16はラッゲージパネル4の内面側に設けられるとともに、図5(b)に示すように、一部が切り欠かれて孔16aと連続する円弧部16bを備えている。ラッゲージパネル4には支持部15を収容するとともに支軸17が軸受け部16の孔16aから抜け出す位置まで移動するのを許容する凹部18が、軸受け部16に隣接して形成されている。支軸17は支持部15の嵌合孔に嵌合された状態で支持され、軸受け部16を介してラッゲージパネル4を回動可能に支持する。支軸17は支持部15と支軸17に形成された孔に嵌挿される割りピン(いずれも図示せず)により抜け止めされている。ラッゲージパネル4には支持部15より車体後側において車幅方向に延びるラッゲージウエザストリップ11が設けられている。なお、ラッゲージパネル4は仕切り板9に取り付けられた状態における上側の面を外面、下側の面を内面とする。
【0020】
ラッゲージパネル4の内面の先端側中央部にはラッゲージストライカ19が設けられている。ラッゲージストライカ19はラッゲージロック13と協働してラッゲージパネル4を閉じると自動的に施錠される公知の構成が採用されている。ラッゲージロック13の解錠は外部からのキーにより行われ、ラッゲージロック13が解錠されると、図示しないリフト機構によりラッゲーパネル4の先端部が手を掛けるのに都合の良い位置まで押し上げられるようになっている。
【0021】
ラッゲージパネル4は、樹脂製でブロー成形によって外面が湾曲し、内面がフラットに形成され、軽量化のため中空になっている。ラッゲージパネル4は閉鎖位置において、その周縁部がテールゲートパネルアッセンブリ5、クオータパネル8及び仕切り板9の各ラッゲージウエザストリップ11と当接するように形成されている。この状態ではラッゲージパネル4はラッゲージルーム3の上部開口を覆うとともにラッゲージロック13により施錠された状態に保持される。ラッゲージパネル4の周縁部はラッゲージウエザストリップ11に当接した状態となり、ラッゲージルーム3内に水、埃等が入らない状態になる。従って、車体1の後部には従来のセダンタイプの自動車と同様に防水、セキュリティ性能に優れたトランクルームが形成される。
【0022】
次に、上記のように構成された自動車のボデー構造の作用について説明する。図1に実線で示すように、ラッゲージパネル4は通常時にはAの閉鎖位置に配置される。ラッゲージロック13のロック状態をキーにより解除すると、ラッゲージパネル4の後部は手を掛けるのに良い量、上昇される。そして、ラッゲージパネル4の後部を持ち上げるとラッゲージパネル4はラッゲージヒンジ14の支軸17を中心に上方へ回動され、図1に鎖線で示す上開き時の位置Bに配置される。ラッゲージルーム3に背の高い荷を積載する場合は、ラッゲージパネル4を取り外して図1の鎖線で示すCの状態、即ちリヤフロアパネル6を覆う所定位置に配置する。
【0023】
ラッゲージパネル4を取り外すには、ラッゲージパネル4が上開き時Bの状態で割りピンを支軸17から外し、支軸17をラッゲージパネル4の軸受け部16の孔16aから離脱する位置まで移動させる。この状態ではラッゲージパネル4は軸受け部16の円弧部16bで支承された状態になり、ラッゲージパネル4は車体1側から取り外し可能な状態になる。取り外したラッゲージパネル4は前後及び上下をひっくり返した状態でリヤフロアサイドパネル7の段部7b上に載置される。ラッゲージパネル4はリヤフロアサイドパネル7の上面7aと段部7bとの連結面によって位置決めされる。ラッゲージパネル4の内面は平坦的な形状に形成され、かつデッキ収納時Cにおいてラッゲージパネル4の上面がリヤフロアサイドパネル7の上面7aと同じ高さに配置されるので、リヤデッキ部はフラットな広いフロア面となる。
【0024】
リヤフロアパネル6を覆う所定位置に配置されているラッゲージパネル4を仕切り板9に取り付けるときは、リヤフロアサイドパネル7上に載置されているラッゲージパネル4を持ち上げる。次に、ラッゲージパネル4を前後及び上下を逆にして、軸受け部16の円弧部16bを支持部15から突出している支軸17と係合する位置に配置する。次に支軸17を軸受け部16の孔16aに挿通される状態となるまで移動させ、割りピンを支持部15及び支軸17の孔に挿入する。次にラッゲージパネル4を下方へ回動させ、ラッゲージストライカ19がラッゲージロック13と当接する状態でラッゲージパネル4を強く押さえつけると、ラッゲージロック13が施錠されてラッゲージルーム3全体がロックされた状態になる。
【0025】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果がある。
(1)ラッゲージパネル4がラッゲージヒンジ14を中心に回動可能、かつ取り外し可能に取り付けられており、取り外したラッゲージパネル4がリヤフロアパネル6を覆う所定位置に上に配置されてフラット面を構成するようになっている。従って、セダンタイプの自動車とピックアップタイプの自動車のラッゲージスペースの有利な利用方法を選択して使用できる。即ち、ラッゲージルーム3は使用者の目的に応じて種々の使い方ができる。
【0026】
(2)ラッゲージパネル4をリヤフロアサイドパネル7の段部7b上に配置するとき、通常時Aのラッゲージパネル4の外面が下向きに配置されるので、ラッゲージパネル4の外面が、ラッゲージルーム3に搭載される荷物によって傷つくことを防止できる。又、ラッゲージパネル4の内面は、リヤフロアサイドパネル7の上面7aと同じ高さに配置されてフラットなフロア面が形成される形状に形成されているので、荷物を置きやすくすることができる。
【0027】
(3)ラッゲージパネル4を段部7b上に配置するとき、通常時Aのラッゲージパネル4の後部が車体1の前側に位置し、ラッゲージパネル4の前部基端側が車体1の後側に配置されるので、デザイン上ラッゲージパネル4の基端側を幅広に形成してもタイヤハウスの影響を受けずにラッゲージパネル4をラッゲージルーム3内の所定位置に収納できる。
【0028】
(4)テールゲートパネルアッセンブリ5は、ヒンジ12を介して上下方向に回動可能に設けられている。従って、例えばテールゲートパネルアッセンブリ5をリヤフロアパネル6に対して水平にした状態で固定すれば、ラッゲージルーム3への荷物の搭載が容易になり、又、人が腰を掛けることもできる。
【0029】
(5)ラッゲージパネル4は、樹脂製で中空に形成されているので、軽くなり、ラッゲージパネル4の取り外しが容易にできる。又、装着も容易にできる。
(6)ラッゲージパネル4はブロー成形により形成されているので、中空部を有する形状に容易に成形できる。
【0030】
(7)一対のリヤフロアサイドパネル7の上部7aと段部7bとの連結面が位置決め面として機能するので、ラッゲージパネル4の所定位置への位置決めが容易にできる。
【0031】
(8)ラッゲージヒンジ14を構成するためラッゲージパネル4に設けられた軸受け部16は、仕切り板9側に設けられた支持部15に支持された支軸17に支承される円弧部16bを有している。従って、ラッゲージパネル4を車体1から取り外す際に、支軸17を円弧部16bと係合する位置に移動させた状態から容易に取り外しができる。
【0032】
尚、実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のようにして発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更して実施することもできる。
○ 前記実施形態では、セダンタイプの自動車に具体化したが、他のタイプの自動車、例えばハッチバックタイプの自動車に適用してもよい。この場合、仕切り板9を図6に示すように斜め配設する。
【0033】
○ ラッゲージパネル4をリヤフロアサイドパネル7上に配置する際に、例えば通常時Aのラッゲージパネル4の外面をフラットな面にし、傷がつきにくい材質にすれば、ラッゲージパネル4の表裏面を逆にしなくてもよい。
【0034】
○ ラッゲージパネル4の形状は基端側が幅広な形状に限らず、基端側が幅挟な形状、一定幅の形状等適宜変更してもよい。基端側が幅挟あるいは一定幅のラッゲージパネル4の場合は、デッキ収納時に前後逆にしなくてもよい。
【0035】
○ ラッゲージパネル4はデッキ収納時にその上面がリヤフロアサイドパネル7の上面7aと同じ高さでなくてもよい。
○ リヤフロアパネル6とリヤフロアサイドパネル7とを別体に形成せずに、リヤフロアパネル6の両サイドにラッゲージパネル4を載置するための段部を形成し、リヤフロアパネル6を直接クオータパネル8に固定してもよい。
【0036】
○ 軸受け部16に円弧部16bを設けずに、ラッゲージパネル4を取り外す際、支軸17を軸受け部16から完全に外してもよい。
○ ラッゲージパネル4は樹脂のブロー成形によって形成されているが、ブロー成形以外の成形方法で形成してもよいし、金属板や複合材で形成してもよい。又、中空ではなく板状やハニカム状の仕切りが多数形成された形状としてもよい。
【0037】
○ リヤフロアサイドパネル7にラッゲージパネル4の位置決め部を設けずに、位置決め用の補助具を使用してもよい。例えば、ラッゲージパネル4とリヤフロアサイドパネル7との間に補助具としてのスペーサを介在させて、ラッゲージパネル4の移動を規制する。この場合、ラッゲージパネル4の形状に正確に対応するようにリヤフロアサイドパネル7の段部を形成する必要がない。
【0038】
○ ラッゲージヒンジ14を構成する支持部15をラッゲージパネル4側に設け、軸受け部16を仕切り板9側に設け、支軸17をラッゲージパネル4とともに取り外す構成としてもよい。
【0039】
○ ラッゲージパネル4を外面を下方にしてリヤフロアパネル6を覆う所定位置に配置した状態において、外面と当接する箇所にゴム、スポンジ等のクッション材を配設してもよい。この場合、外面がより傷つきにくくなる。
【0040】
○ ラッゲージルーム3は後部が開放されない構成、即ちテールゲートパネルアッセンブリ5が回動不能な構成としてもよい。
前記実施の形態から把握され、特許請求の範囲に記載されていない技術的思想を、その効果とともに以下に記載する。
【0041】
(1) 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、一対のリヤフロアサイドパネルはその車幅方向の内端が階段状に折り曲げ形成され、ラッゲージパネルはリヤフロアサイドパネルの段差部で位置決めされた状態で、リヤフロアサイドパネル上に載置可能に形成されている。この場合、ラッゲージパネルの位置決めが容易にできる。
【0042】
(2) 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記ヒンジ部は車体側及びラッゲージパネル側の一方に設けられた支持部と、他方に設けられた軸受け部と、前記支持部及び軸受け部に挿通される支軸とを備え、前記軸受け部にはラッゲージパネルが開放位置に配置された状態で前記軸受け部の孔から離脱した状態の支軸によって支承される円弧部を備えている。この場合、ラッゲージパネルの車体側への取り付け及び取り外しが簡単になる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、セダンタイプの防水性及びセキュリティ性を備えた状態と、ピックアップタイプの高い荷物の積載が可能な状態とに、ラッゲージルームを簡単に変更でき、しかも、両タイプを容易に使い分けることができる。
【0044】
とくに、請求項1に記載の発明によれば、通常時のラッゲージパネルの外面が下向きの状態で所定位置に配置されるので、ラッゲージパネルの外面がラッゲージルームに搭載される荷物によって傷つくことを防止できる。
【0045】
とくに、請求項2に記載の発明によれば、通常時のラッゲージパネルの後部が車体前側になるように配置されるので、デザイン上ラッゲージパネルを通常時の後部側を幅挟に形成しても所定位置に容易に配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の部分概略側断面図。
【図2】ラッゲージルームを示す部分破断概略斜視図。
【図3】ラッゲージパネルの形状を示す模式平面図。
【図4】リヤフロアサイドパネルの形状を示す模式平面図。
【図5】(a)はラッゲージヒンジを示す模式図、(b)はラッゲージヒンジの軸受け部の模式斜視図。
【図6】別の実施形態の概略側断面図。
【図7】(a)は従来のセダンタイプ車の側面図、(b)はピックアップ車の側面図。
【図8】従来技術を示す概略断面図。
【符号の説明】
1…車体、3…ラッゲージスペースとしてのラッゲージルーム、4…ラッゲージパネル、6…リヤフロアパネル、13…ヒンジ部としてのラッゲージヒンジ。
Claims (3)
- 車体後部に設けられたラッゲージスペースの上部を区画形成するラッゲージパネルを、ヒンジ部を中心に回動可能、かつ取り外し可能に設け、前記ラッゲージパネルには前記ラッゲージスペースを区画形成する位置から取り外されたラッゲージパネルをリヤフロアパネルを覆う所定位置に配置したときに、フロア部を構成するフラット面を設け、かつラッゲージパネルが前記フラット面を上にしてラッゲージスペースの所定位置に配置可能に形成され、
前記ラッゲージパネルはラッゲージスペースを区画形成する状態において外面となる面を下側にした状態で、前記所定位置に配置可能に形成されている自動車のボデー構造。 - 前記ラッゲージパネルはラッゲージスペースを区画形成する位置において車体の前側に位置する部分が後側となる状態で前記所定位置に配置可能に形成されている請求項1に記載の自動車のボデー構造。
- 前記ラッゲージスペースの底部は、リアフロアパネル及びリアフロアサイドパネルによって構成され、前記リアフロアパネルは、リアフロアサイドパネルよりも一段低くなっている請求項1又は請求項2に記載の自動車のボデー構造。
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