JPH0439140A - 自動車のバックミラー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フロントピラーに取付けられる自動車のバッ
クミラー装置に関する。

〔従来技術〕

一般に、自動車のバックミラー装置は、フロントフェン
ダの上部やサイドドアの側部に取付けられているが、最
近、デザインの新規性及び風切り音の低減などのため、
フロントピラーの上段部に取付けるように構成したもの
が提案され実用化されている。

例えば、特開昭６３−２８７４７号公報には、フロント
ピラーの上段部にミラーペースを固定し、このミラーベ
ースにミラー本体を取付けたバックミラー装置が記載さ
れている。

一方、サイドドアの側部に取付けられるタイプのバック
ミラー装置では、ミラー本体が車体の外方側へ張り出し
た使用位置に保持されるので、駐停車時に歩行者などが
ミラー本体に接触したり、或いは狭路走行時にミラー本
体が壁等に接触したりしてバックミラー装置が破損する
ことがある。

このため、使用位置に保持されたミラー本体を、外側方
へ張り出さないサイドドアに沿った格納位置に位置切換
えするための位置切換え装置を備えたものが各種提案さ
れ実用化されている。

上記サイドドアの側部に取付けられるタイプのバックミ
ラー装置においては、ミラー本体を格納位置に格納した
状態でのサイドドアの開閉が可能なので、通常上記位置
切換え装置では、インストルメントパネルなどに設けら
れた切換えスイッチを乗車状態で操作することにより、
ミラー本体を格納位置或いは使用位置に回動させるよう
に構成されている。つまり、降車時には切換えスイ・ン
チを操作してミラー本体を格納位置に回動させ、その後
サイドドアを開いて降車することになり、乗車時にはサ
イドドアを開いて乗車した後、切換えスイッチを操作し
てミラー本体を使用位置に回動させることなる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記公報に記載のバックミラー装置では、ミラー本体が
フロントピラーに固定されたミラーベースに取付けられ
る関係上、ミラー本体をサイドドアに沿った格納位置に
格納した状態でサイドドアを開くと、サイドドアがミラ
ー本体に干渉してサイドドア或いはバックミラー装置が
破損するという問題が発生する。このため、この種のバ
ックミラー装置に対しては、上記位置切換え装置を適用
することが困難であった。

本発明の目的は、開作動するサイドドアと干渉すること
なくミラー本体を格納位置または使用位置にセットし得
る自動車のバックミラー装置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

第１請求項に係る自動車のバックミラー装置は、自動車
のフロントピラーに回動可能に取付けられたハックミラ
ー装置において、ミラー本体を外側方へ張り出した使用
位置とサイド１゛アに沿った格納位置とに亙って回動駆
動する為の駆動手段と、乗員が車外へ出てサイドドアを
閉じたことを検出する検出手段と、上記検出手段からの
出力を受けて乗員が車外へ出てサイドドアを閉じたとき
にはミラー本体が格納位置に回動するように駆動手段を
制御する制御手段とを備えたものである。

第２請求項に係る自動車のバックミラー装置は、自動車
のフロントピラーに回動可能に取付けられたバックミラ
ー装置において、ミラー本体を外側方へ張り出した使用
位置とサイドドアに沿った格納位置とに亙って回動駆動
する為の駆動手段と、上記サイドドアを開く為の操作に
関連する操作を検出する検出手段と、上記検出手段から
の出力を受けてサイドドアが開く前にミラー本体が使用
位置に回動するように駆動手段を制御する制御手段とを
備えたものである。

〔作用］ 第１請求項に係る自動車のバックミラー装置においては
、検出手段からの出力を受けて制御手段が駆動手段を制
御し、乗員が車外へ出てサイドドアを閉じたときには、
ミラー本体をサイドドアに沿った格納位置に回動させる
ので、降車時サイドドアとミラー本体との干渉を確実に
防止しつつミラー本体を自動的に格納位置に格納出来る
。

第２請求項に係る自動車のバックミラー装置においては
、検出手段からの出力を受けて制御手段が駆動手段を制
御し、サイドドアを開く為の操作に関連する操作が検出
されたときには、サイドドアが開く前にミラー本体を外
側方へ張り出した使用位置に回動するので、乗車時サイ
ドドアとミラー本体との干渉を確実に防止しつつミラー
本体を自動的に使用位置にセットすることが出来る。

〔発明の効果〕

第１請求項に係る自動車のバックミラー装置によれば、
上記〔作用〕の項で詳述したように、降車時サイドドア
とミラー本体との干渉を確実に防止しつつミラー本体を
自動的に格納位置に格納出来る。

第２請求項に係る自動車のバックミラー装置によれば、
上記〔作用〕の項で詳述したように、乗車時サイドドア
とミラー本体との干渉を確実に防止しつつミラー本体を
自動的に使用位置にセントすることが出来る。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。

本実施例は、３ドアハツチバツク車のバックミラー装置
に本発明を適用した場合のものである。

尚、本実施例では自動車の前後左右を基準に前後左右を
定義して説明する。

第１図に示すように、バックミラー装置は、自動車１の
左右のフロントピラー２の上段部に夫々設けられたバッ
クミラー装置本体３と、バックミラー装置本体３を制御
するコントロールユニット４と、運転席側のサイドドア
５のキーシリンダ４１（第５図参照）に付設されたキー
スイッチ７と、インストルメントパネル（図示路）に設
けられた切換えスイッチ８とを備えている。

上記左右のバックミラー装置本体３は、対称の構成なの
で左側のものについて説明すると、第２図・第３図に示
すように、左側のフロントピラー２の上段部にはミラー
ベースｌＯが固着され、ミラーベース１０の左方にはバ
ックミラー１１を有するミラー本体１２が設けられ、ミ
ラーベース１０にはミラー本体１２の下側へ延びるブラ
ケット部１３が形成され、ブラケット部１３の上部には
ベースプレート１４が固着され、ベースプレート１４に
はミラー本体１２の右端近傍部内へ延びるメインシャフ
ト１５が略鉛直方向向きに固着されている。

上記ミラー本体１２内にはミラー本体１２をメインシャ
フト１５に回動可能に連結するクラッチ機構１６と、ミ
ラー本体１２を外側方へ張り出した第２図に実線で図示
の使用位置とサイドドア５に沿った仮想線で図示の格納
位置とに亙って回動駆動する駆動機構１７とが設けられ
、ブラケット部１３にはミラー本体１２側の係合ピン１
８と係合してミラー本体１２を格納位置にロックするた
めのロック機構１９が設けられている。

上記クラッチ機構１６について説明すると、第３図に示
すように、メインシャフト１５の下端近傍部には第１ク
ラツチ板２０が回転不能で且つ軸方向に移動可能に装着
され、第１クラツチ板２０の下側に対応するミラー本体
１２の下壁部には受板２１が固着され、受板２１と第１
クラツチ仮２０間には双方に係合する鋼球２２が装着さ
れ、メインシャフト１５の上端部には第２クラツチ板２
３が固着され、第２クラツチ板２３の下側にはベースギ
ヤ２４が回転自在に装着され、第２クラツチ板２３とベ
ースギヤ２４間には双方に係合する鋼球２５が装着され
、第１クラツチ板２０とベースギヤ２４間には第１クラ
ツチ板２０を受板２１側へ付勢するとともにベースギヤ
２４を第２クラツチ板２３側へ付勢する圧縮バネ２６が
装着されている。

上記駆動機構１７について説明すると、第３図に示すよ
うに、ミラー本体１２の上部内には電動モータ２７が設
けられ、電動モータ２７の回転軸は８つのギヤ６１〜Ｇ
８を備えた減速機２８に連結され、減速機２８の最終ギ
ヤＧ８はベースギヤ２４に噛合され、電動モータ２７に
より最終ギヤＧ８が第３図に矢印Ａで示す方向に減速回
転駆動されると、最終ギヤＧ８がベースギヤ２４の外周
を公転し、ミラー本体１２が格納位置側へ回動され、矢
印Ａとは反対方向に回転駆動されると、ミラー本体１２
が使用位置側へ回動される。

上記ロック機構１９について説明すると、第３図・第４
図に示すように、ベースプレート１４の左端近傍部に対
向するミラー本体１２の下壁部には厚肉部１２．ａが形
成され、厚肉部１２ａには上下方向向きの係合ピン１８
が下方へ向けで突出状に装着され、保合ピン１８はその
上端部の固定板ｌｅａを介して厚肉部１２ａに固着され
、ベースプレート１４の上部には係合ピン１８の下端部
を案内する部分円弧状のガイド溝３０が形成され、ブラ
ケット部１３の前端部にはガイド溝３０に連なるガイド
溝部３１が形成され、係合ピン１８はガイド溝３０を介
して第４図に２点鎖線で図示の使用位置と１点鎖線で図
示のロック位置とに亙ってメインシャフト１５を中心に
回動可能に案内されるとともに、ガイド溝部３１を介し
て使用位置から更に前方への回動も出来るように案内さ
れる。

ベースプレート１４の右部上面には保合ピン１８の下端
部をロック位置に固定保持するためのフック部３２ａを
有するロックレバ−３２が回動自在に枢着され、ロック
レバ−３２は引張りバネ３３を介して後方へ付勢され、
ミラーベース１０の下壁部にはイグニッションキー（図
示略）により施錠及び解錠可能なキーシリン３４が挿通
固着され、キーシリンダ３４の上端部には実線で図示の
施錠位置と仮想線で図示の解錠位置とに回動可能なレバ
一部材３５が設けられ、レバ一部材３５の先端部はプッ
シュプルワイヤ３６を介してロックレバ−３２に連結さ
れ、ミラー本体１２が格納位置に回動して保合ピン１８
がロック位置に回動した状態で、レバ一部材３５が施錠
位置に回動されると、引張りバネ３３の付勢力で口・ン
クレバー３２が実線で図示のロック位置へ回動し、フッ
ク部３２ａが係合ピン１８の下端近傍部に係合して係合
ピン１８がロック位置に固定保持され、レバ一部材３５
が解錠位置に回動されると、引張りバネ３３の付勢力に
抗してロックレバ−３２がロック位置から前方へ回動し
、保合ピン１８とフック部３３ａとの保合が解除される
。尚、上記キーシリンダ３４は一般的な構成のものなの
でその詳細な説明を省略する。

上記キースイッチ７は、運転席側のサイドドア５の施錠
及び解錠を検出するためのブツシュスイッチで、次のよ
うにして車体に取付けられている。

第５図に示すように、サイドドア５の略中段部にはイグ
ニッションキー（図示略）により車外から施錠及び解錠
可能なキーシリンダ４１が設けられ、キーシリンダ４１
の左端上部には後方へ延びる支持プレート４２が固着さ
れ、キーシリンダ４１の左端部には実線で図示の施錠位
置と仮想線で図示の解錠位置とに回動するレバ一部材４
３が設けられ、レバ一部材４３の略中段部にはキースイ
ッチ７のスイッチ部７ａを押圧操作可能な平板状の押圧
部４３ａが右方に向けて突出状に形成され、キースイッ
チ７は、キーシリンダ４１の操作によりレバ一部材４３
が施錠位置に回動保持されるとＯＦＦ作動し、解錠位置
に回動保持されると押圧部４３ａでスイッチ部７ａが操
作されてＯＮ作動する。尚、上記レバ一部材４３の下端
部は連結ロッド４４を介してドアロック装置（図示略）
に接続されるが、このドアロック装置は本発明とは直接
的に関係しないのでその詳細な説明を省略する。

また、上記キーシリンダ４１も一般的な構成のものなの
でその詳細な説明を省略する。

上記バックミラー装置の電気回路について、第６図を参
照しながら説明する。

バッテリのプラス電極が第１ヒユーズＦ１及び第２ヒユ
ーズＦ２を介してコントロールユニット４に接続される
とともに、第３ヒユーズＦ３及び第４ヒユーズＦ４を介
してイグニッションスイッチ４５のバッテリ端子ａに接
続され、イグニッションスイッチ４５の端子すは第５ヒ
ユーズＦ５及び切換えスイッチ８を介してコントロール
ユニット４に接続され、バッテリ端子ａはキースイッチ
７を介してコントロールユニット４に接続されている。

左右のバックミラー装置本体３の電動モー９２１Ａ・２
７ＢＬｔ夫々コントロールユニツト４に接続されて駆動
制御される。

上記コントロールユニット４は、スイッチング回路やタ
イマ回路などを備えた一般的な構成のもので、切換えス
イッチ８の操作に応じて左右のバックミラー装置本体３
の電動モータ２７Ａ・２７Ｂに夫々駆動電流を出力し、
電動モータ２７Ａ・２７Ｂを正回転成いは逆回転駆動す
る。

次に、上記コントロールユニット４によるバックミラー
装置本体３の制御について簡単に説明する。

イグニッションスイッチ４５をＯＮ作動した状態で切換
えスイッチ８が操作されると、電動モータ２７Ａ・２７
Ｂを夫々所定時間回転駆動し、左右のミラー本体１２を
メインシャフト１５を中心として使用位置から格納位置
に或いは格納位置から使用位置に回動させる。そして、
切換えスイッチ８がもう１変操作されると、電動モータ
２７Ａ・２７Ｂを夫々所定時間反転駆動し、左右のミラ
ー本体１２を前回とは反対方向に回動させる。

降車後にイグニッションキーにてキーシリンダ４１が操
作されてサイドドア５が施錠され、キースイッチ７がＯ
ＦＦ作動すると、左右の電動モータ２７Ａ・２７Ｂを所
定時間回転駆動し、左右のミラー本体１２を使用位置か
ら格納位置に回動させる。

一方、乗車前にキーシリンダ４１が操作されてサイドド
ア５が解錠され、キースイッチ７がＯＮ作動すると、左
右の電動モータ２７Ａ・２７Ｂを所定時間回転駆動し、
左右のミラー本体１２を格納位置から使用位置に回動さ
せる。

以上のように、降車後サイドドア５が施錠されたときに
、ミラー本体１２を格納位置に回動させるので、サイド
ドア５と干渉することなくミラー本体１２を自動的に格
納位置に格納出来、また乗車前サイドドア５が解錠され
たときに、ミラー本体１２を格納位置から使用位置に回
動させるので、サイドドア５と干渉することなくミラー
本体１２を自動的に使用位置にセットすることが出来る
。

更に、ミラー本体５を格納位置に保持するロック機構１
９を設けであるので、このロック機構１９とサイドドア
５に設けられたドアロツタ装置（図示略）とでサイドド
ア５を２重にロックすることが出来、防犯上好ましいも
のとなる。

尚、上記キースイッチ７を助手席側のサイドドア５のキ
ーシリンダにも設け、運転席側或いは助手席側の少なく
とも一方のサイドドア５が施錠或いは解錠されたときに
は、左右のミラー本体１２を格納位置或いは使用位置に
回動させるでもよい。

尚、本実施例では、キーシリンダ４１を解錠操作すると
ミラー本体１２を使用位置に回動させたが、キーシリン
ダ４１を所定時間以上解錠操作しない場合には、ミラー
本体１２を格納位置に保持させるようにしてもよい。こ
の場合、狭駐車場などでミラー本体１２が自動的に外側
方へ張り出した使用位置へ回動することによる、ミラー
本体１２と駐車場の壁などとの接触を防止出来る。

尚、イグニッションキー側の発信部からの信号をサイド
ドア５側の受信部で受けでサイト°ドア５を施錠及び解
錠する所謂キーレスエントリを備えた自動車においては
、受信部から出力に基いて上記と同様に左右のミラー本
体１２を回動させてもよい。

尚、本実施例では、サイドドア５の施錠及び解錠を検出
し、左右のミラー本体１２を格納位置及び使用位置に回
動させたが、乗員が着座したか否かを検出するシートス
イッチをフロントシートのシートクツション内に設けと
ともに、サイドドア５の開作動及び閉作動を検出するド
アスイッチをサイドドア５の後端部などに設け、乗員が
着座していない状態でサイドドア５が閉操作されたとき
、つまり降車後にサイドドア５が閉操作されたときには
、ミラー本体１２を格納位置に回動させ、乗員が着座し
ていない状態でサイドドア５が開操作されたとき、つま
り乗車のためサイドドア５が開操作されたときには、ミ
ラー本体１２を使用位置に回動させてもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は自動車及
びバックミラー装置の全体構成図、第２図は第１図■−
■線断面図、第３図はバックミラー装置本体要部の縦断
面図、第４図はロック機構の斜視図、第５図はキーシリ
ンダの斜視図、第６図はバックミラー装置の電気回路図
である。 ｌ・・自Ｉｉ１、２・・フロントピラー　　３・・バッ
クミラー装置本体、　４・・コントロールユニット、　
　５・・サイドドア、　　７・・キースイッチ、　　１
２・・ミラー本体、　　１７・・駆動機構。 特　許　出　願　人　　マツダ株式会社第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）自動車のフロントピラーに回動可能に取付けられ
   たバックミラー装置において、 ミラー本体を外側方へ張り出した使用位置とサイドドア
   に沿った格納位置とに亙って回動駆動する為の駆動手段
   と、 乗員が車外へ出てサイドドアを閉じたことを検出する検
   出手段と、 上記検出手段からの出力を受けて乗員が車外へ出てサイ
   ドドアを閉じたときにはミラー本体が格納位置に回動す
   るように駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを
   特徴とする自動車のバックミラー装置。
2. （２）自動車のフロントピラーに回動可能に取付けられ
   たバックミラー装置において、 ミラー本体を外側方へ張り出した使用位置とサイドドア
   に沿った格納位置とに亙って回動駆動する為の駆動手段
   と、 上記サイドドアを開く為の操作に関連する操作を検出す
   る検出手段と、 上記検出手段からの出力を受けてサイドドアが開く前に
   ミラー本体が使用位置に回動するように駆動手段を制御
   する制御手段とを備えたことを特徴とする自動車のバッ
   クミラー装置。