JP3113300B2 - 幌型車両の幌ユニット格納構造 - Google Patents

幌型車両の幌ユニット格納構造

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JP3113300B2 JP03040518A JP4051891A JP3113300B2 JP 3113300 B2 JP3113300 B2 JP 3113300B2 JP 03040518 A JP03040518 A JP 03040518A JP 4051891 A JP4051891 A JP 4051891A JP 3113300 B2 JP3113300 B2 JP 3113300B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は幌型車両の幌ユニット
格納構造に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根付き車とオープンカーの両方に転換
できるように、折りたたみ式の幌屋根を備えたコンバー
チブル車としては、例えば図11に示されるようなもの
がある〔“ユーノスロードスター新型車の紹介”(19
89年9月株式会社ユーノス発行)参照〕。すなわち、
回動自在な折りたたみ式のリンク15に幌シート16等
を張設した幌ユニット17を車体後部に取付け、該幌ユ
ニット17にて車室上部を覆うものである。そして、幌
ユニット17を折りたたんでオープンカーにする場合に
は、車体に幌ユニット17の格納スペースがないため
に、幌ユニット17を車室後方にたたみ込んだ後に、専
用のソフトカバー18にて折りたたみ状態の幌ユニット
17を覆い隠している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなタイプの車にあっては、幌ユニット17は不使用時
に折りたたんだ状態で車室後方に位置しているため、濡
れた幌ユニット17をそのまま折りたたむと、水が車室
内へ流れ出てしまうおそれがある。従って、幌ユニット
17が雨等によりいったん濡れると、乾くまで折りたた
めないという弊害があった。また、幌ユニット17を車
体内部へ格納できないため、折りたたみ状態の幌ユニッ
ト17を覆っているソフトカバー18部分が上方へ出っ
張るため、見映えの面で不利となるだけでなく、後方視
界の確保にも影響を与えるおそれがある。
【0004】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、濡れた状態の幌ユニットでもそ
のまま車体内部へ格納できる幌型車両の幌ユニット格納
構造を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る幌型車両
の幌ユニット格納構造は、上記の目的を達成するため
に、格納スペース内に該格納スペースの略全面に相応す
るサイズで且つ樹脂にて形成された概略容器形状の格納
トレーを内蔵設置し、該格納トレーにより格納スペース
を上下区画して格納トレーの底部の下方に空間部を形成
し、且つ前記格納トレーの底部に排水用のドレン部を設
け、格納トレーの下方の空間部には、格納トレーの底部
を支持する支持部材がフロア上に設けられている。
【0006】
【作 用】この発明に係る幌型車両の幌ユニット格納構
造によれば、車体後部に格納トレーを内蔵設置し且つ該
格納トレー上部に開閉自在な格納リッドを設けて幌ユニ
ット用の格納スペースを形成したので、外からは折りた
たみ状態の幌ユニットが見えず見映えの面で有利である
だけでなく、上方へ出っ張らないので後方視界の確保の
面でも優れる。また、格納トレーの底部に排水用のドレ
ン部を設けたので、濡れた状態の幌ユニットをそのまま
格納しても問題ない。更に、格納トレーの底部を支持す
る支持部材を設けたため、格納トレー上に格納された幌
ユニットの荷重を支持部材により支えることができ、樹
脂製の格納トレーに無理な荷重が加わることを防止す
る。
【0007】
【実施例】以下、この実施例を図1〜図10に基づいて
説明する。この実施例に係る自動車には、ルーフ41の
頂部から左右のリヤピラー42、42間を経てリヤパー
セル部43に至る連続した大きめのルーフ開口部44が
設けてある。そして、このルーフ開口部44を、左右一
対の折りたたみ自在なリンク45間に幌シート46やバ
ックパネル47を取付けた幌ユニット48にて、覆った
り(図1の状態)或いは開放(図2の状態)できるよう
になっている。また、バックパネル47には、デフォッ
ガ用の熱線57付きのリヤウインドウ58が組込まれて
いる。尚、56は幌ロック部で、ルーフ開口部44の前
縁に設けられている図示せぬストライカと係合するもの
である。そして、車体後部には、大きめの開口60が形
成されており、この開口60に概略容器形状をした格納
トレー52が内蔵設置されている。そして、この格納ト
レー52の上部に開閉自在な格納リッド53を設けて格
納スペース50を形成し、前記幌ユニット48を折りた
たみ状態で格納できるようにしてある。
【0008】この格納トレー52は、樹脂にて一体成形
されており、ホイルハウス61等に相応した凸部62が
形成されている。そして、格納トレー52の前端部は、
シートバックサポート63に固定したブラケット64に
クリップにて取付けられる。また、後端部はリヤウエス
トパネル66に固定したブラケット67にクリップにて
取付けられている。そして、この格納トレー52の左右
両端部及び前記後端部には、格納した幌ユニット48を
固定するためのバンド69が取付けてある。
【0009】また、格納トレー52の下方はトランクル
ーム54となっており、このトランクルーム54のリヤ
フロアパネル70には格納トレー52の底部71を支持
するためのコ字形状の支持パイプ材(支持部材)72が
取付けてある。そして、この支持パイプ材72に対応す
る底部71には、支持パイプ材72の上端部と合致する
形状の当て板73が左右2ケ所に設けられており、この
当て板73は底部71の上部に載せられた2つのストッ
パ部74と一緒にボルト97にて止められている。この
ストッパ部74は幌ユニット48のバックパネル47を
受け止める部分であり、軟質部材にて形成されている。
そして、支持パイプ材72の下面には細棒状の突起75
が溶接されており、この突起75のうち右側のストッパ
部74に相当する方には、リヤフロアパネル70上に設
置したジャッキ76の上部が係合させてあり、支持パイ
プ材72をこのジャッキ76にて下から支えた状態とし
てある。従って、幌ユニット48の格納状態では、格納
トレー52及びストッパ部74を介して、支持パイプ材
72に幌ユニット48の荷重を伝えて、格納トレー52
に無理な荷重が加わることがない。
【0010】そして、車体の最後部には、上部のヒンジ
77にて開閉自在とされたトランクリッド55が設けら
れており、このトランクリッド55を開閉することによ
り前記トランクルーム54内のスペアタイヤ収納部78
にタイヤを出し入れしたり、またその他の荷物や工具な
ども収納できるようになっている。前記格納トレー52
の底部71の右端には排水口(ドレン部)79が形成さ
れており、該排水口79に、下端がグロメット80を介
してリヤフロアパネル70内へ挿入された状態となって
いるドレンホース(ドレン部)81を接続している。ま
た、リヤウエストパネル66部分のドリップ溝部82内
にも別の排水口83が形成されており、この排水口83
は前記ドレンホース81の途中部分に合流する別のドレ
ンホース84が接続されている。従って、格納トレー5
2内及びドリップ溝部82内に侵入した水は、前記ドレ
ンホース81、84にて車外へ排出される。尚、85は
リヤのコンビネーションランプ、86はリヤバンパー
を、各々示している。
【0011】次に格納トレー52を覆う格納リッド53
のロック構造について説明する(図8〜図19参照)。
格納リッド53の下面には左右両端にコ字状のストライ
カ87が各々設けてあり、且つ、ストライカ87に対応
する車体側にはロック部88L、88Rが各々取付けて
ある。このロック部88L、88Rには先端が前記スト
ライカ87と係合するロッド89L、89Rがそれぞれ
挿入されている。このロッド89L、89Rの後端は、
ロック部88L、88Rの後方に備えたアクチュエータ
90に接続されている。このアクチュエータ90は、取
付パネル91にソレノイド92と回転レバー93を取付
け、両者をスプリング94にて連結した構造となってい
る。そして、この回転レバー93の上端に前記ロッド8
9L、89Rの後端が接続されている。また、95L、
95Rは緊急ワイヤで、右側の緊急ワイヤ95Rは回転
レバー93の上端に、左側の緊急ワイヤ95Lは回転レ
バー93の下端に各々接続されている。この緊急ワイヤ
95L、95Rの他端部はトランクルーム54内に臨ま
せてあり、緊急時にトランクリッド55を開けて手動操
作により格納リッド63を開けれるようになっている。
【0012】ここで、ロック構造の動作を説明する前
に、左右のアクチュエータ90について説明する。この
アクチュエータ90は、左右全く同一のものが使用され
ており、別々に用意したものではない。すなわち、左右
のアクチュエータ90は、同じものを上下逆に取付けた
だけである。従って、ロッド89L、89Rや緊急ワイ
ヤ95L、95Rの取付位置が相違するが、全く同じア
クチュエータ90を使用することができるため、部品点
数の低減化を図れ、コスト的に大変有利となる。
【0013】次に、このロック構造の動作について説明
する。格納リッド53を閉めて、ストライカ87をロッ
ク部88L、88R内へ収納することにより、ストライ
カ87とロッド89L、89Rの先端が係合し、格納リ
ッド53は閉じた状態がロックされる。そして、運転席
の前面にはアクチュエータ90のソレノイド92を作動
させるための図示せぬスイッチが設けられており、格納
リッド53を開く場合には、このスイッチを操作してソ
レノイド92を作動させ、スプリング94を介して、回
転レバー93をそれぞれ矢印方向へ回転させる。そうす
ると、右側のロッド89Rは引かれ、左側のロッド89
Lは押され、各々ストライカ87との係合状態が解除さ
れる。ロック解除された格納リッド53は図示せぬガス
ステーにて上方へ開くこととなる。尚、万一アクチュエ
ータ90等が故障したような場合には、トラックリッド
55を開けて、トランクルーム54内に臨ませてある、
緊急ワイヤ95L、95Rを引けば、回転レバー93と
ソレノイド92がスプリング94にて連結されているこ
とから、容易に回転レバー93だけをロック解除方向へ
回転させることができる。
【0014】
【発明の効果】この発明に係る幌型車両の幌ユニット格
納構造は、以上説明してきた如き内容のものであって、
車体後部に格納トレーを内蔵設置し且つ該格納トレー上
部に開閉自在な格納リッドを設けて幌ユニット用の格納
スペースを形成したので、外からは折りたたみ状態の幌
ユニットが見えず見映えの面で有利であるだけでなく、
上方へ出っ張らないので後方視界の確保の面でも優れ
る。また、格納トレーの底部に排水用のドレン部を設け
たので、濡れた状態の幌ユニットをそのまま格納しても
問題ない。更に、格納トレーの底部を支持する支持部材
を設けたため、格納トレー上に格納された幌ユニットの
荷重を支持部材により支えることができ、樹脂製の格納
トレーに無理な荷重が加わることを防止する。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】幌ユニットにてルーフ開口部を覆った状態を示
す幌型車両の斜視図である。
【図2】ルーフ開口部を開放した状態を示す幌型車両の
斜視図である。
【図3】幌ユニットの動作を示す幌型車両の側面図であ
る。
【図4】格納トレーの取付構造を示す分解図である。
【図5】車体後部中央の断面図である。
【図6】車体後部右側の断面図である。
【図7】ストッパ部の断面図である。
【図8】トランクルームを示す斜視である。
【図9】格納リッドのロック構造を示す概略側面図であ
る。
【図10】格納リッドのロック構造を示す概略平面図で
ある。
【図11】従来の幌型車両の幌ユニット格納構造を示す
図である。
【符号の説明】
42…リヤピラー 43…リヤパーセル部 44…ルーフ開口部 45…リンク 46…幌シート 47…バックパネル 48…幌ユニット 50…格納スペース 52…格納トレー 53…格納リッド 79…排水口(ドレン部) 81…ドレンパイプ(ドレン部) 84…ドレンパイプ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−8825(JP,U) 実開 平5−26651(JP,U) 実開 昭62−64630(JP,U) 実開 昭55−120518(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 7/20 B60J 7/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフの頂部の前側からリヤパーセル部
    に至る連続したルーフ開口部を設け、且つ左右一対の折
    たたみ式リンク間に幌シートを取付けた幌ユニットを設
    け、該幌ユニットを折りたたみ状態で格納する格納スペ
    ースをリヤパーセル部の後方に設けると共に、該格納ス
    ペースを覆う格納リッドを前開き可能な状態で設け、使
    用時該幌ユニットを前側へ展開してルーフ開口部を覆
    い、不使用時該幌ユニットを折りたたみ状態で車体内部
    へ格納自在とした幌型車両の幌ユニット格納構造におい
    て、格納スペース内に該格納スペースの略全面に相応するサ
    イズで且つ樹脂にて形成された概略容器形状の 格納トレ
    ーを内蔵設置し、該格納トレーにより格納スペースを上
    下区画して格納トレーの底部の下方に空間部を形成し、
    且つ前記格納トレーの底部に排水用のドレン部を設け
    格納トレーの下方の空間部には、格納トレーの底部を支
    持する支持部材がフロア上に設けられていることを特徴
    とする幌型車両の幌ユニット格納構造。
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