JPH0351206Y2 - - Google Patents

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JPH0351206Y2
JPH0351206Y2 JP1985042075U JP4207585U JPH0351206Y2 JP H0351206 Y2 JPH0351206 Y2 JP H0351206Y2 JP 1985042075 U JP1985042075 U JP 1985042075U JP 4207585 U JP4207585 U JP 4207585U JP H0351206 Y2 JPH0351206 Y2 JP H0351206Y2
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rear window
chuck
vehicle
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車室の上方と後方とを覆う部分が折
りたたみ自在とされたいわゆるソフトトツプタイ
プとされた自動車の上部車体構造に関するもので
ある。
(従来技術) 自動車のなかには、オープンカーあるいはカブ
リオレのように、車室の上方と後方とを覆う部分
が折りたたみ自在なソフトトツプにより構成され
たものがある。すなわち、ソフトトツプは、骨部
材とこれに張設された幌とにより折りたたみ自在
とされて、雨天時等には、このソフトトツプを幌
張り状態として車室の上方と後方とを覆う第1位
置とされる一方、晴天時には、このソフトトツプ
を折りたたんで車体後部へ収納することにより、
車室の上方と後方とを開放できる第2位置をとり
得るようになつている(米国特許第3328072号明
細書参照)。
上述のようなソフトトツプとされた自動車にあ
つては、後方視界確保のため、幌すなわち前記第
1位置における幌の後部にリアウインドが形成さ
れるが、近時は、後方視界を特に良好なものとす
るため、リアウインドを、ガラス板によるハード
ボードタイプのものとすることが望まれている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、上述のようにリアウインドをハード
ボードタイプのものとした場合、ソフトトツプが
折りたたみ、収納された第2位置において、邪魔
になるこのリアウインドを、車室ではなくトラン
クルームへ収納することが考えられる。
しかしながら、このハードボードタイプのリア
ウインドは、その大きさがかなり大きい関係上、
車室とトランクルームとを連通する部分の空間、
すなわち通常リアパツケージトレイが位置する部
分の空間を通してトランクルームへ収納すること
は、リアウインドをソフトトツプの骨部材の動き
と連動させただけでは行うことができず、この点
において何等かの対策が必要になる。
したがつて、本考案の目的は、リアウインド
を、ハードボードタイプとした場合でも、ソフト
トツプの折りたたみと連動してトランクルーム内
へ自動的に収納されるようにした自動車の上部車
体構造を提供することにある。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本考案にあつて
は、通常、ソフトトツプが幌張り状態にある第1
位置から折りたたまれて収納状態となる第2位置
に移行するのに、この第1位置におけるリアウイ
ンドの上端縁部が車体前方側へ倒れるようにして
下方へ向かいつつ最終的にはリアウインドが全体
的に低い位置でほぼ水平状態となる点に着目して
なされたものである。すなわち、第1位置から第
2位置へ移行する際に、第1位置にあるリアウイ
ンドの下端縁部をその下方への変位により先ず車
室とトランクルームとの間の比較的狭い空間を通
過させた後、引き続きこの下端縁部が後方へ変位
可能とするようにしてある。具体的には、 骨部材と該骨部材に張設された幌とから折りた
たみ自在に構成され、幌が張られて車室の上方お
よび後方を覆う第1位置と、折りたたまれて車体
後部へ収納されて車室の上方および後方が開放さ
れる第2位置とをとり得るようにした自動車の上
部車体構造において、 前記第1位置における前記幌の後部にはリアウ
インドが形成され、 前記第1位置から第2位置への移行に際して、
前記第1位置における前記リアウインドの下端縁
部を案内するガイド機構が設けられ、 前記ガイド機構は、車体に固定されたガイドレ
ールと、前記リアウインドのフレームに固定され
その先端部に該ガイドレールに係合される摺動部
を有するガイドアームとを備え、 前記摺動部が係合される前記ガイドレールが、
ほぼ上下方向に伸びる傾斜部と、該傾斜部の下端
部に連設されて車体後方へ伸びる水平部と、を備
えている、 ような構成としてある。
また、本考案にあつては、前記第1位置におけ
る幌の後部に形成されたリヤウインドの左右両側
にチヤツクが設けられて、前記第2位置への移行
の際に該チヤツクを開くことにより形成される下
端に開口するスリツトによつて左右に分割可能と
され、このチヤツクの操作部が連係されるフツク
が前記ガイドレールの上部に形成されている、よ
うな構成としてある。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付した図面に基いて説
明する。
第1図において、自動車Aは、いわゆるカブリ
オレといわれる車室1の上方および後方が開放さ
れる形式とされ、図中2はドア、3はリアフエン
ダ、4はリアデツキ(トランクリツド)、5はフ
ロントウインド、6はドアウインド、7はクオー
タウインドであり、ウインド6,7は昇降自在と
されている。また、8はロールバーであり、左右
のリアフエンダ3同士を連結するようなかなり太
い構造とされて、車体の剛性および転倒時の安全
性を高めたものとなつている。
上述のような自動車Aは、折りたたみ自在なソ
フトトツプBを備えている。すなわち、ソフトト
ツプBが折りたたまれて車室1後方へ収納された
第1図の状態すなわち第2位置では、当該車室1
の上方および後方が開放される一方、幌張り状態
すなわち第1位置では、第2図に示すようにソフ
トトツプBにより車室1の上方と後方とが覆われ
るようになつている。
上記ソフトトツプBは、第3図に示すように折
りたたみ自在な骨部材Cに幌Dを張設することに
より構成されている。この骨部材Cは、車体両側
部に設けられる左右一対のリンク機構Eと、この
左右一対のリンク機構E間に車体前後方向に間隔
をあけて架設された複数体の補助ロツド9と、を
備え、リンク機構Eは、後述するように、リアフ
エンダ3の前端部分において車体に一体化された
ブラケツト10に対して連結されている。
上記リンク機構Eについて、第3図〜第6図を
参照しつつ説明すると、11は第1リンク、12
は第2リンク、13は第3リンクである。この3
つのリンク11,12,13は、第2図〜第5図
に示す幌張り状態では、車体前方側から順次第1
リンク11、第2リンク12、第3リンク13が
配設される構成とされて、第1リンク11の後端
部と第2リンク12の前端部とがピン14により
回動自在に連結されている。また、第2リンク1
3の後端部と第3リンク13の先端部(上端部)
とがピン15により回動自在に連結され、この第
3リンク13の基端部(他端部)は、ピン16に
より前記ブラケツト10すなわち車体に回動自在
に連結されている。
また、前記第3リンク13に対してはアシスト
リンク17が併設され、これは、その一端部がピ
ン18により第2リンク12の後端部に、またそ
の他端部がピン19によりブラケツト10に、そ
れぞれ回動自在に連結されて、このアシストリン
ク17と第2リンク12と第3リンク13とブラ
ケツト10とにより四節リンクが構成されてい
る。
前記第1リンク11と第3リンク13とは、サ
ブリンク20によつて連結されている。すなわ
ち、サブリンク20の前端部が、第1リンク11
に対して、ピン21により、ピン14の若干前側
で回動自在に連結される一方、サブリンク20の
後端部が、ピン22により、第3リンク13に対
して、ピン15よりも若干先端側で回動自在に連
結されている。このようにして、第1リンク11
と第2リンク12と第3リンク13とサブリンク
20とにより四節リンクが構成されている。
また、上記サブリンク20は、アシストリンク
機構Fを介して第1リンク11に連結されてい
る。このアシストリンク機構Fは、2本のアシフ
トリンク23と24とをピン25で回動自在に連
結することによりなり、アシストリンク23が、
第1リンク11に対して、ピン26により、ピン
21よりも前端側において回動自在に連結される
一方、アシストリンク24が、サブリンク20の
ほぼ中間付近において、ピン27により回動自在
に連結されている。これにより、両アシストリン
ク23,24と第1リンク11とサブリンク20
とにより四節リンクが構成されている。
ここで、それぞれ回動支点となる各ピン14,
15,16,18,19,21,22,25〜2
7のうち、サブリンク20の第1リンク11、第
3リンク13に対する回動支点となるピン21、
22を除いて、それぞれ回動のみが許容されるよ
うに連結されている。また一方、上記サブリンク
20の回動支点となるピン21,22は、長孔2
8あるいは29を利用して、幌張り状態における
車体前後方向に若干ストローク分だけ移動可能と
されている。なお、このような長孔28あるいは
29は、第1リンク11あるいは第3リンク13
側に形成してもよく(ピン20,21はサブリン
ク20に固設)、逆にサブリンク20に対して形
成してもよい(ピン20,21は、第1リンク1
1あるいは第3リンク13に固設)。
上述したようなリンク機構Eを備えたソフトト
ツプBの動きについて、第6図を参照しつつ、幌
張り状態の第1位置から収納状態の第2位置とす
るまでの動きを順次説明する。なお、この第6図
では、各ピン(回動支点)を、区別し易いよう
に、2重丸と1重丸と黒丸との3種類を用いて示
してある。
先ず、ソフトトツプBがほぼ幌張り状態にある
B1位置から、第1リンク11を把持してこれを
上方へ若干持ち上げてB2の位置とする。
この後、第1リンク11に対して後方への力を
加えることにより、この力がサブリンク20を介
して第3リンク13に伝達され、当該第3リンク
13が後方へ傾倒しつつ、第1リンク11の持ち
上がり量がB3に示すように次第に大きくされる。
そして、最終的には、B4位置として示すよう
に、第1〜第3リンク11,12,13がほぼ水
平となるよういに互いに折り重なつたような収納
状態とされる。
再び第3図において、30はソフトトツプBの
前端縁を構成する縁部材で、実施例では合成樹脂
により板状に形成され、第2図に示す幌張り状態
において、フロントウインド5の上端縁部に対し
てきつちりと整合してこの間の液密性を良好にす
ると共に、このフロントウインド5とソフトトツ
プBとを分離不能に結合するロツク機構(図示
略)によるロツク力の十分備え得るような強度を
確保するようにしてある。
前記アシストリンク17には突出部17Aが形
成されて、ここの車幅方向に伸びるロツクピン3
1の突設され、後述するソフトトツプBの収納状
態では、ロツクレバー32によつてロツクピン3
1が係止されるようになつている。すなわち、ロ
ツクレバー32は、ピン33によりブラケツト1
0に対して回動自在に連結されると共に、スプリ
ング34により第3図反時計方向に付勢されて、
ロツクピン31がロツクレバー32のロツク溝3
2aに係止された状態では、上記スプリング34
の付勢力によつてこのロツク状態が維持されて、
第3リンク13の第3図反時計方向への回動すな
わち幌張り状態への移行が不能となるように、が
たつきなくロツクされる。そして、ロツクレバー
32の操作部32bを操作してこれを第3図時計
方向に回動させれば、ロツク溝32aとロツクピ
ン31との係合が外れて、幌張り状態への移行が
可能とされる。
第3リンク13と車体との間には、ガススプリ
ング35が架設されて(その回動連結部となるピ
ンを符号36,37で示す)、ソフトトツプB収
納時には、前記ロツクピン31をロツク溝32a
に押し付ける作用をなし、また幌張り状態にあつ
ては、第3リンクの前方(第3図反時計方向)へ
倒れるのを支える支柱として機能し、さらには幌
張り状態と収納状態との間でのソフトトツプBの
変位を滑らかに行うように機能するものとなつて
いる。
さらに又、第6図中38は各リンク機構Eに沿
つて配設されたワイヤで、その一端は第1リンク
11の前端部にピン39により固定され、またこ
の他端は引張りスプリング40を介して車体に連
結されている。このようなワイヤに対して、幌D
の両サイド部分が結合され、これにより、収納状
態から幌張り状態へと移行する時に、ワイヤ38
の引張力によつて、幌Dが両サイド側から内方側
(車幅方向外側から内方側)へと張られるように
なつている。なお、第2図、第5図、第15図中
44はチヤツクであり、このチヤツクにより、リ
ヤウインド41の左右両側に位置する部分の幌D
が左右への分割構造とされて、ソフトトツプBの
収納状態ではこのチヤツク41を開いてその下端
に開口するスリツトが形成されるようにして幌D
に無理なしわが発生するのを極力抑制する一方、
幌張り状態にはチヤツク44を閉じてピンと張つ
た状態を確保し得るようになつている。
幌Dは、リアウインド41を備えているが、実
施例では、幌張り状態における後方視界を良好に
するため、このリアウインド41はソフトタイプ
ではなく、ガラス板によるハードボードタイプと
して構成されている。そして、幌張り状態におけ
るリアウインド41の重量を支えるべく、補助ロ
ツド9とリアウインド41の上端縁部との間がバ
ンド42により連結されている(この連結部分を
第5図符号43で示す)。勿論、このバンド42
は、幌張り状態においてピンと張ることによりリ
ヤウインド41の重量を支える一方、収納状態で
はたたまれてリヤウインド41が第3リンク13
とほぼ平行になる位置をとり得ることが可能とな
るようにされている。
なお、このリヤウインド41とバンド42との
連結部分の具体例を第7図に示してあり、リヤウ
インド41は、ガラス板41aと、この周縁に設
けられたフレーム41bと該両者41aと41b
とを結合する弾性材41cとを備え、フレーム4
1b内に配設した取付ロツド41dに対してバン
ド42の端部を巻回することにより、両者41と
42とが連結されている。そして、フレーム41
b内には、補強プレート41eが埋設されて、上
記連結部分の補強が図られている。
ここで、リアパツケージトレイ部分について第
8図、第9図を参照して説明すると、リアパツケ
ージトレイ51は、前トレイ52と後トレイ53
との2分割構造とされて、互いにヒンジ54によ
つて回動自在に連結されている。前トレイ52
は、その裏面側(第9図下面側)に、略L字型の
ブラケツト55を介して、車幅方向に伸びるピン
56を中心に回動自在として車体に連結されてい
る。これにより前トレイ52は、ピン56を中心
にして図中反時計方向へ回動された位置では、第
8図に示すように、その後端部52aが上に位置
するような格好で、リアシート57(のシートバ
ツク)の背面に沿うようにされてほぼ上下方向に
伸びる縦位置とされる。また、この縦位置から図
中略90°時計方向へ回動された位置では、第9図
に示すように、ほぼ水平方向に伸びる横位置とさ
れ、この横位置では、その後端部52aがリアシ
ート57より後方へ大きく離れた状態とされる。
そして、この前トレイ52の後端部52aの高さ
は、上記縦位置の場合の方が横位置の場合よりも
若干高い位置となるようにされている。
一方、前記後トレイ53は、その後端部53a
が、ブラケツト58を介して、リアウインド41
のフレーム41bに連結されている。すなわち、
ブラケツト58の一端が上記フレーム41bの下
端縁部に固定される一方、ブラケツト58の他端
が、ヒンジ59により後トレイ53の後端部53
aに回動自在に連結され、これにより、後トレイ
53のリアウインド41(の板面)に対する取付
角度が可変となるようにされている。
上述のようなリアパツケージトレイ51の動き
は、リアウインド41と連動するものであり、こ
のリアウインド41の動きを規制するガイド機構
について如何に説明する。先ず、そのリアウイン
ド41のフレーム41bより突設したガイドアー
ム61の先端には、回転自在なローラからなる摺
動部61aが設けられ、この摺動部61aを、車
体に取付けられた略L字状のガイドレール62内
に嵌合させることにより、このガイドレール62
に沿つて変位するようになつている。勿論、この
ガイドレール62は、車体の左右側壁(トランク
ルーム60内壁)に設けられている。
上記ガイドレール62について、第10図〜第
14図をも参照しつつ説明すると、ガイドレール
62は、板材をプレス成形することにより、車幅
方向外側面と上下面の3方が塞がれて、車幅方向
内面が開口されたボツクス状、すなわち、車幅方
向内面に開口するガイド溝62aを構成するもの
となつている。このようなガイドレール62(の
ガイド溝62a)は、ほぼ上下方向に伸びて、下
方へ向かうにつれて少しづつ後方へ向かうように
傾斜された傾斜部62bと、この傾斜部62bの
下端部に連設して、後方へほぼ水平方向に伸びる
水平部62cとを有する形状とされ、このような
ガイドレール62のガイド溝62aに対して、前
述したローラからなる摺動部61aが摺動自在に
嵌合されるようになつている。そして、傾斜部6
2bの上端は、第8図、第9図に示すように、車
室1とトランクルーム60との境界部分となる該
両者1と60との連通空間Gに位置し、また水平
部62cは、トランクルーム60の上部に位置す
るようにされている。
なお、この摺動部61aのガイド溝62aに対
する組み付けは、ガイドレール62の一部の切欠
いてなる組付用開口62dを通して行われる。ま
た、ガイドレール62のうち、その両端には、車
幅方向外方側へ膨出するストツパ部62e,62
fが形成されて、摺動部61が多少の外力を受け
てもこのストツパ部62e,62fに位置し続け
るようにされている。勿論、一方のストツパ部6
2eが、第1位置における摺動部61aのストロ
ーク端となり、また他方のストツパ部62fが第
2位置における摺動部61aのストローク端とさ
れるものでる。
次に、前述した、ガイドレール62とガイドア
ーム61とからなるガイド機構の作用について、
リアパツケージトレイ51の動きと関連させつつ
説明することとする。
先ず、ソフトトツプBの使用位置、すなわち第
8図に示す第1位置では、上記摺動部61aがガ
イドレール62の上方(前方)ストローク端(ス
トツパ部62e)にある。この状態では、前トレ
イ52が横位置とされてて、車室1とトランクル
ーム60とは、比較的高い位置にある後トレイ5
3のみによつて画成されることになる。すなわ
ち、後トレイ53の後端部53aが、車室1の後
縁部となる閉断面状の強度メンバ63の近傍に位
置して、トランクルーム61の容積特に高さを極
力犠牲にすることなく、車室1とトランクルーム
60とを画成することとなる。
一方、ソフトトツプBが、収納位置すなわち第
9図に示す第2位置となつた状態では、アーム6
1の摺動部61aが、ガイドレール62の下方
(後方)ストローク端(ストツパ部62f)にあ
つて、リアシート57の後方においてリアウイン
ド41は、ほぼ水平方向に伸びた状態とされる。
このとき、リアパツケージトレイ51は、前トレ
イ52と後トレイ53とがほぼ一直線状となつて
前後方向に長くなり、この前トレイ52と後トレ
イ53とによつて、車室1とトランクルーム60
とが画成されることになる。すなわち、リアウイ
ンド41は前記強度メンバ63よりも若干低い位
置においてほぼ水平状態となつて収納されるが、
このようなリアウインド41に対して、ブラケツ
ト58を介して後トレイ53が追従して下方へ変
位しつつ後方へも変位し、この後トレイ53の後
方への変位に追従して、前トレイ52が縦位置か
ら横位置へと変位されることになる。なお、前ト
レイ52が所定以上第9図時計方向へ回動するの
は、車体に取付けたストツパ64に対してブラケ
ツト55が当接することにより規制される。
上述した説明からも既に明らかなように、リア
ウインド41は、第1位置から第2位置へと移行
するときに、その下端縁部が、ガイドレール62
に沿うような格好で連通空間Gを通つた後、トラ
ンクルーム60内で後方へと変位されることにな
る。このような動きにより、リアウインド41
は、第1位置おけるその高さが、連通空間Gの前
後方向長さよりもかなり長くても、第9図に示す
ように、トランクルームへほぼ水平状態で収納さ
れることになる。
リアウインド41は、その後方視界をより良好
とするため、第15図に示すように、くもり止め
用の熱線71(リアウインドデフオツガ)を有
し、この熱線71への給電は、給電用配線72を
介して行なわれるようになつている。すなわち、
熱線71に接続された配線72は、その先端にカ
プラ73を有して、それぞれ図示を略すバツテリ
より伸びる配線のカプラに着脱自在に接続される
ようになつている。このようなカプラ73を利用
することにより、熱線71を使用する可能性のあ
る第1位置のときは、上記カプラ同志を接続して
熱線71への給電を可能とする一方、熱線71を
使用する可能性のない第2位置のときは、このカ
プラ同志の接続を外せるようになつている。そし
て、実施例では、上述した給電用配線72を含む
給電回路の途中には、第8図、第9図に示すよう
なリミツトスイツチあるいは近接スイツチからな
る開閉スイツチ74が設けられ、前記摺動部61
aがガイドレール62のストツパ部62eにある
とき、すなわち幌張り状態とされた第1位置にあ
るときにのみ前記開閉スイツチ74が閉成され、
第2位置ではたとえば運転者が給電用のスイツチ
を操作したとしても、熱線71への給電がなされ
ないようにして、安全性を確保してある。
前記配線71は、実施例では、第15図に示す
ように、チヤツク44を迂回して熱線71へ接続
されている。すなわち、実施例では幌Dが、耐水
性を重視した内幌D1と、見栄えを重視した外観
D2との内外二重構造とされて、この内幌D2に対
して、第16図に示すように別途配線用の布材7
5を縫着して袋部76を形成し、この袋部76内
に配線72を通すようにしてある。
ところで、幌張り状態にある第1位置であつて
も、駐車中に、チヤツク44を外部から開いて車
室1内のものが盗難にあうことが考えられる。こ
のような盗難を防止するため、例えば次のような
手段を講じておくとよい。その一例としては、チ
ヤツク44の操作部44a(第15図参照)にチ
エーンの一端を結合して、このチエーンの他端
を、操作部44aよりも低い位置にある引つ掛け
部例えばガイドレール62に形成したフツク部6
2g(第10図参照)に着脱自在に引つ掛け可能
とすることにより、当該操作部44aの上方への
持上け(開放)を規制すればよい。また、チヤツ
ク44を開くことにより形成される開放部分に臨
ませて、トラツプすなわち板金性の邪魔板が位置
されるようにして、この開放部分を通しての車室
1内へ手が侵入し得ないようにしてもよい。さら
に、幌Dの車体への固定ホツク81(第15図参
照)のうち、少なくともチヤツク44近傍部分の
幌Dに対するホツク81を、車室1内からのみ着
脱し得るようにしてもよい。さらに又、チヤツク
44の操作部44aに対しては、車室1内からの
み接近し得るようにしてもよい。
(考案の効果) 本考案は以上述べたことから明らかなように、
リアウインドをハードボードタイプとした場合
に、このリアウインドを、車室とトランクルーム
との間の狭い連通空間を通してトランクルームへ
収納することが可能となり、リアウインドをハー
ドボードタイプとしたソフトトツプを有する自動
車を実用化するに際して極めて効果的である。
また、傾斜部と水平部とを有するガイドレール
と、このガイドレールに摺動案内される摺動部を
有するガイドアームを設けるだけでよいので、構
造も簡単であり、安価にかつ容易に実施化し得
る。
勿論、上記リアウインドのトランクルーム内で
の収納は、このトランクルーム内の上部空間にお
いてほぼ水平状態とすることができるので、この
トランクルームのスペース確保の点でも好ましい
ものとすることができる。
更に、本考案では、リヤウインドの両側に設け
られたチヤツクの操作部が、上記ガイドレールの
上部に形成されたフツクに連係されるようになつ
ているため、駐車中に上記チヤツクが開かれて車
室内のものが盗難にあうことを効果的に防止する
ことができる。すなわち、幌が第1位置にあると
きに、上記チヤツクの操作部は上記ガイドレール
の上部近傍に位置することになるため、このガイ
ドレールの上部にフツクを形成することで、部品
点数を増加することなく効果的に盗難防止を図る
ことができる。勿論、上記ガイドレールは剛体で
あるため、チヤツクの操作部を保持するに足る強
度を具備しているものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の一実施例を示す自動
車の後方斜視図で、第1図はソフトトツプの収納
状態となる第2位置を、また第2図は幌張り状態
となる第1位置を示す。第3図は幌張り状態とな
る第1位置での骨部材を示す斜視図。第4図は幌
張り状態となる第1位置での骨部材の主構成要素
としてのリンク機構の側面図。第5図は第4図の
平面図。第6図は骨部材の動きを示すスケルトン
図。第7図はリヤウインドとこれを支持するため
のバンドとの連結部分を示すもので、第5図−
線断面図。第8図、第9図はリアウインド部分
を示す側面拡大断面図で、第8図は第1位置のと
きを、また第9図は第2位置のときを示す。第1
0図はガイドレールの一例を示す正面図。第11
図は第10図の平面図。第12図は第10図の
−線断面図。第13図は第10図の−線断
面図。第14図は第10図の−線断面図。第
15図はソフトトツプが幌張り状態にある第1位
置での後方斜視図。第16図は第15図の−
線断面図。 A……自動車、B……ソフトトツプ、C……骨
部材、D……幌、1……車室、41……リアウイ
ンド、41b……フレーム、57……リアシー
ト、60……トランクルーム、61……ガイドア
ーム、61a……摺動部、62……ガイドレー
ル、62a……ガイド溝、44……チヤツク、4
4a……チヤツクの操作部、62g……フツク
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 骨部材と該骨部材に張設された幌とから折りた
    たみ自在に構成され、幌が張られて車室の上方お
    よび後方を覆う第1位置と、折りたたまれて車体
    後部へ収納されて車室の上方および後方が開放さ
    れる第2位置とをとり得るようにした自動車の上
    部車体構造において、 前記第1位置における前記幌の後部にはリアウ
    インドが形成され、該リヤウインドの左右両側に
    チヤツクが設けられて、前記第2位置への移行の
    際に該チヤツクを開くことにより形成される下端
    に開口するスリツトによつて左右に分割可能とさ
    れ、 前記第1位置から第2位置への移行に際して、
    前記第1位置における前記リヤウインドの下端縁
    部を案内するガイド機構が設けられ、 前記ガイド機構は、車体に固定されたガイドレ
    ールと、前記リヤウインドのフレームに固定され
    その先端部に該ガイドレールに係合される摺動部
    を有するガイドアームとを備え、 前記摺動部が係合される前記ガイドレールが、
    ほぼ上方に伸びる傾斜部と、該傾斜部の下端部に
    連設されて車体後方へ伸びる水平部と、を備え、 更に、前記ガイドレールの上部には、前記チヤ
    ツクの操作部が連係されるフツクが形成されてい
    る、 ことを特徴とする自動車の上部車体構造。
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US3328072A (en) * 1966-02-14 1967-06-27 Dura Corp Convertible top
US3536354A (en) * 1966-04-07 1970-10-27 Cyril J Ingram Vehicle bodies

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