JPH08135715A - 油圧緩衝器 - Google Patents
油圧緩衝器Info
- Publication number
- JPH08135715A JPH08135715A JP24674195A JP24674195A JPH08135715A JP H08135715 A JPH08135715 A JP H08135715A JP 24674195 A JP24674195 A JP 24674195A JP 24674195 A JP24674195 A JP 24674195A JP H08135715 A JPH08135715 A JP H08135715A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spool
- oil chamber
- surface side
- side oil
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
発生し得て、車両への搭載に最適となる。 【解決手段】 シリンダ1内に二つの油室が区画され、
二つの油室は減衰バルブ4,5を介して開閉され、更に
前記減衰バルブ4,5を迂回して二つの油室を開閉する
バイパス路が形成されている油圧緩衝器において、バイ
パス路の途中に当該バイパス路を開閉するスプール10
を摺動自在に配設し、スプール10の受圧面側に形成さ
れる受圧面側油室R3とスプール10の背圧面側に形成
される背圧面側油室R4とをオリフィス17a,20を
介して連通させ、更に背圧面側油室R4内にはフリーピ
ストン13が摺動自在に挿入され、このフリーピストン
13と前記スプール10との間に当該スプール10を閉
じ方向に附勢するスプリング12を介在させたことを特
徴とする。
Description
圧緩衝器に関し、特に、振動周波数に感応して発生減衰
力が所謂ハイカット調整されるようにした油圧緩衝器の
改良に関する。
振動周波数に感応して発生減衰力が所謂ハイカット調整
されるように構成されることが多い。
は、基本的には、シリンダ1に対してピストンロッド2
が出没されるその伸縮作動時に、ピストン部3に配設さ
れている伸側減衰バルブ4及び圧側減衰バルブ5によっ
て所定の大きさの減衰力が発生される。
記減衰バルブ4,5を迂回してシリンダ1内にピストン
部3によって区画されるロッド側油室Aとピストン側油
室Bとを連通することになる所謂バイパス路を有してな
り、該バイパス路は、シリンダ1内における振動周波数
に感応して開閉されるようになっている。
ける振動周波数が低周波数領域にあるときに、ピストン
ナット6の内空部6aに摺動可能に収装されたスプール
10が所謂後退方向たる下方、又は上方に摺動すること
で閉鎖される。
される油室たる圧力室R1,R2にオリフィスO1又は
O2を介して一次遅れの油圧が供給されることで下方又
は上方に摺動する。
ンロッド2の先端インロー部2aの近傍部に開穿されて
ロッド側油室Aに連通する横孔2cと、ピストンロッド
2の先端インロー部2aの軸芯部に開穿され上記横孔2
cに連通する縦孔2dと、ピストンナット6の内空部6
aと、からなる。
は、スプール10の外周に形成された環状溝10aと、
スプール10を摺動可能に収装するスプールボディ11
と、スプールボディ11に上下に隔成状態に形成されて
上記環状溝10aに連通する一対の開口11aと、スプ
ールボディ11を所定位置に定着させる上下一対のリテ
ーナ12,12と、各リテーナ12,12に形成され各
開口11aに連通するスリット孔12a,12aと、に
よってバイパス路の一部を形成している。
12aのうち、上方のスリット孔12aは、前記ピスト
ンロッド2に開穿の縦孔2d側の内空部6a内に、下方
のスリット孔12aはピストン側油室Bに連通するよう
に設定されている。さらに、スプール10は、これを上
下方向から挟むように配設される上下一対のスプリング
S1,S2で附勢されていて、無負荷の時にバランスし
て所謂中立状態に維持されるように設定されている。
の油圧緩衝器にあっては、その伸縮作動時であって、シ
リンダ1内における振動周波数が低周波数領域にあると
きには、高圧側油室からの油圧がオリフィスO1または
O2を介して一次遅れの油圧となって一次遅れの圧力室
R1あるいはR2に供給される。
数が低周波数領域にあるときの、例えば、該油圧緩衝器
における伸側作動時には、図8に示すように、スプール
10が図中で下降方向となる後退方向に摺動してバイパ
ス路を閉鎖することになり、このとき、伸側減衰バルブ
4において所定の大きさの減衰力、即ち、高い減衰力が
発生されることになる。
低周波数領域を脱して、中周波数領域以上、特に、高周
波数領域になるときには、例えば、伸側作動時において
高圧側油室とされるロッド側油室Aからの圧油が伸側の
一次遅れの圧力室R1に供給されなくなる。
0が中立状態に維持されて、バイパス路が開放されたま
まの状態に維持される。
パス路を介してピストン側油室Bに流出されることにな
り、それまで伸側減衰バルブ4を通過することで発生さ
れていた伸側減衰力が低い伸側減衰力に所謂ハイカット
調整されることになる。
方向に油が流れ、バイパス路の開閉が実現されるため発
生される圧側減衰力が所謂ハイカット調整される。
っては、以上のような所謂ハイカット調整がなされるこ
とで、シリンダ1内の振動周波数が低周波数領域にある
ときには、高い減衰力を発生させてバネ上の制振を可能
にして操縦安定性を改善し、シリンダ1内の振動周波数
が低周波数領域を脱して、特に、高周波数領域になると
きには、低い減衰力を発生させて乗り心地を改善するこ
とが可能になる。
た従来の油圧緩衝器にあっては、以下のような不具合が
指摘されている。
にあっては、シリンダ1内の振動周波数が低周波数領域
にあるときに、スプール10が摺動して高減衰力の発生
状態を現出させるように構成されているから、シリンダ
1への入力振動に低周波要素がある限り、高減衰力が発
生されることになる。
在する重畳波振動のときには、高周波要素があるが故に
発生減衰力が低く抑えられるのが望ましいにも拘らず、
低周波要素があるが故に高減衰力の発生状態のままに維
持され、所謂ハイカット調整が実現されなくなる不具合
がある。
は、高圧側油室からの油圧に基づく一次遅れの油圧が一
次遅れの圧力室R1あるいはR2に供給される前に開放
されているバイパス路を流れる油量が多くなり、設定し
たスプール10の摺動を実現できなくなる危惧がある。
で伸縮を開始するような場合には、高圧側油室からの作
動油が開放されているバイパス路を流れ、スプール10
の摺動を設定通りに現出し得なくなる危惧がある。
れたものであって、その目的とするところは、振動周波
数に的確に感応して所定の減衰力を発生し得て、車両へ
の搭載に最適となる油圧緩衝器を提供することである。
め、本発明の構成は、シリンダ内に二つの油室が区画さ
れ、二つの油室は減衰バルブを介して開閉され、更に前
記減衰バルブを迂回して二つの油室を開閉するバイパス
路が形成されている油圧緩衝器において、バイパス路の
途中に当該バイパス路を開閉するスプールを摺動自在に
配設し、スプールの受圧面側に形成される受圧面側油室
とスプールの背圧面側に形成される背圧面側油室とをオ
リフィスを介して連通させ、更に背圧面側油室内にはフ
リーピストンが摺動自在に挿入され、このフリーピスト
ンと前記スプールとの間に当該スプールを閉じ方向に附
勢するスプリングを介在させたとするものである。
れてるのが好ましく、また、スプールの中央に通孔を形
成し、スプールの受圧面上に前記通孔を開閉するチェッ
ク弁が配設され、当該チェック弁に前記通孔に照準され
るオリフィスを形成させてもよい。
向に附勢するスプリングを設け、このスプリングは背圧
面側室に設けた他のスプリングとバランスしてスプール
をバイパスが閉じる位置に静止させるようにしてもよ
い。
低周波数領域にある場合には、高圧側油室からの油圧が
スプールの受圧面側に形成されている受圧面側油室に供
給されると共に、オリフィスを介してスプールの背圧面
側に形成されている背圧面側油室にも供給される。
の間には、油圧差が現出されず、静止状態に維持されて
バイパス路が閉鎖状態に維持される。
バルブのみを通過して低圧側油室に流出し、減衰バルブ
で設定された所定の減衰力の発生が可能になる。
周波数領域を脱して、特に、高周波数領域になると、高
圧側油室からの油圧が受圧面側油室には供給されるが、
オリフィスを介しての油圧が背圧面側油室には供給され
なくなる。
の間には、油圧差が現出されることになり、スプールが
背圧面側油室に配在のスプリングの附勢力に抗して後退
方向に摺動してバイパス路を開放状態にする。
には、背圧面側油室に配在されているフリーピストンが
後退しスプールの摺動を保障する。
パス路を通過して低圧側油室に流出することになり、減
衰バルブを通過する油量が減り、減衰力が小さくなる。
領域から高周波数領域になると、それまで発生されてい
た減衰力の発生状態がより低い減衰力の発生状態に変更
調整され、減衰力が所謂ハイカット調整される。
いて説明すると、図1に示すように、この発明の実施の
形態に係る油圧緩衝器は、この種の車両搭載用の油圧緩
衝器がそうであるように、例えば、車両の車軸側に配在
されるシリンダ1内に車両の車体側に配在されるピスト
ンロッド2の図中で下端側となる先端側を出没可能に挿
通してなる。
部2aには、シリンダ1内に摺動可能に収装され該シリ
ンダ1内に上方油室たるロッド側油室Aと下方油室たる
ピストン側油室Bとを区画形成するピストン部3が連設
されている。
体3aには、ロッド側油室Aとピストン側油室Bとの連
通を可能にする伸側ポート3b及び圧側ポート3cが開
穿されており、伸側ポート3bの下流端が伸側減衰バル
ブ4で、また、圧側ポート3cの下流端が吸い込みバル
ブ7で、それぞれ開放可能に閉塞されている。
は、吸い込みバルブ7とピストン本体3aと伸側減衰バ
ルブ4が直列に挿入され、これらの部材は上記インロー
部に螺着した中空なピストンナット6の上端で挾持され
ている。
に支持されたスプリング4aでバックアップされてい
る。
bに対向する開口7aを有してロッド側油室Aと伸側ポ
ート3bとの連通を可能にしている。
及び吸い込みバルブ7を迂回してロッド側油室Aとピス
トン側油室Bとの連通を可能にするバイパス路を有して
なるとしている。
ッド2の先端インロー部2aの上方近傍部に開穿されて
ロッド側油室Aに連通する横孔2cと、ピストンロッド
2の先端インロー部2aの軸芯部に開穿されて上記横孔
2cに連通する縦孔2dと、ピストンナット6の内空部
6aと、ピストンナット6の周壁部6bに形成された透
孔6cと、からなる。
6をハウジングとするように該ピストンナット6内、即
ち、上記内空部6aに摺動可能に収装されたスプール1
0が所謂中立状態におかれて静止するときに遮断される
と共に、スプール10が図中で下降方向となるその後退
方向に摺動するときに開放されることになるように設定
されている(図3参照)。
透孔6cが摺動するスプール10で開閉されることで、
該バイパス路が開閉されるとしている。
るピストンナット6の内空部6aには、スプール10の
配在によって、上方の受圧面側油室R3と下方の背圧面
側油室R4とが区画形成されており、背圧面側油室R4
内下方には、フリーピストン13が上下摺動自在に配設
されている。
R4にはそれぞれ第1,第2のスプリング12,12が
配設されていて、該スプリング12,12がスプール1
0を上下から挾持し、その附勢力がバランスしてスプー
ル10を所謂中立状態にして静止させるときに、前記透
孔6cを閉塞するように設定されている。
第1のスプリング12は、図中で下端となるその基端が
ピストンナット6の周壁部6bに嵌着された割りリング
14に担持される環状バネシート15に係止されてい
る。
るその背面側に配設されたスプリング13aで図中で上
昇方向となる前進方向に附勢されており、該スプリング
13aの図中で下端となるその基端がピストンナット6
の周壁部6bのカシメ端6dに固着されたシート部材1
6に係止されている。
ていて、フリーピストン13の背面側とピストン側油室
Bとの連通を可能にしている。
その軸芯部に受圧面側油室R3と背圧面側油室R4との
連通を許容する通孔10bを有してなると共に、図中で
上面となるその受圧面に背圧面側油室R4からの油圧が
通孔10bを介して受圧面側油室R3に解放されること
を許容するチェック弁17を隣接させている。
で閉じ方向に附勢されている。
の外周にハウジングたるピストンナット6の周壁部6b
の内周に摺接されるシール部材10cを介装している。
17aを有してなるもので、図2に示すように、周辺固
定部17bと、中央シート部17cと、中央シート部1
7cを周辺固定部17bに連設させる連結部17dと、
を有してなる。
を閉塞する大きさに設定されてなると供に、該中央シー
ト部17cに通孔10bに照準されるオリフィス17a
を開穿してなる。
からの油圧が通孔10bを介して中央シート部17cに
加わるときに、これが撓み部になって、中央シート部1
7cを上昇させるようにしてチェック弁17を開放する
ように機能する。
の態様に係る油圧緩衝器では、ピストン部3がシリンダ
1内を上昇する伸側行程時には、基本的には、高圧側油
室となるロッド側油室Aからの作動油がピストン部3の
伸側バルブ4を介して低圧側油室たるピストン側油室B
に流出される。
ときに、所定の大きさの伸側減衰力が発生されることに
なる。
側油室Aからの作動油がバイパス路を介してもピストン
側油室Bに流出されるようになり、従って、ロッド側油
室Aからの油圧がピストンロッド2に開穿の横孔2c及
び縦孔2dを介してピストンナット6の内空部6a、即
ち、スプール10の受圧面側に形成されている受圧面側
油室R3内に供給される。
数が低周波数領域にあるときには、受圧面側油室R3に
供給された油圧がチェック弁17に形成のオリフィス1
7aを介してスプール10の背圧面側に形成されている
背圧面側油室R4にも供給され、この際、フリーピスト
ン13は下降する。
R4との間には、油圧差が現出されなくなり、それ故、
スプール10が一対の第1,第2のスプリング12で中
立状態に維持されていることと相俟って静止状態に維持
されてバイパス路が閉鎖状態に維持されることになる
(図1参照)。
側油室Aからの作動油が減衰バルブ4のみを通過して低
圧側油室たるピストン側油室Bに流出することになり、
減衰バルブ4で設定された所定の減衰力の発生が可能に
なる。
は、ピストン部3の摺動方向が所謂逆方向になるとき
に、スプール10に開穿されている通孔10b及び該通
孔10bを閉塞するように配設されているチェック弁1
7を介して受圧面側油室R3に解放される。
ダ1内における振動周波数が低周波数領域を脱して、特
に、高周波数領域になると、ロッド側油室Aからの油圧
が受圧面側油室R3には供給されるが、オリフィス17
aを介しての油圧が背圧面側油室R4には供給されなく
なる。
3と背圧面側油室R4との間には、油圧差が現出される
ことになり、従って、スプール10が背圧面側油室R4
に配在のスプリング12の附勢力に抗して図中で下降方
向となる後退方向に摺動して透孔6cを開き、バイパス
路を開放状態にする。
は、背圧面側油室R4に配在されているフリーピストン
13がこれを附勢するスプリング13aの附勢力に抗し
て図中で下降するように後退してスプール10の摺動を
保障する。
バイパス路を通過してピストン側油室Bに流出すること
になり、伸側減衰バルブ4を通過する油量が減り、該伸
側減衰バルブ4で設定された所定の減衰力が発生されな
くなる。
低周波数領域から高周波数領域になると、それまで発生
されていた減衰力の発生状態がより低い減衰力の発生状
態に変更調整される、即ち、減衰力が所謂ハイカット調
整されることになる。
すこの発明の他の実施の形態に係る油圧緩衝器おけるベ
ースバルブ部8においても現出される。
シリンダ1の外周に外筒1aを有していて、シリンダ1
と外筒1aとの間にリザーバ室Cを形成する複筒式に形
成されている。
方、即ち、後述するベースバルブ部8の下方をボトム部
材1bで閉塞し、リザーバ室Cがベースバルブ部8を介
してシリンダ1内のピストン側油室Bに連通されるとし
ている。
側減衰バルブ5と吸い込みバルブ7を配設させるバルブ
シート部材8aの下方に配設の筒状スぺーサ8bの内部
に所謂ハイカット調整を可能にする構造部分を配在する
態様に構成されている。
リンダ1の下端と筒状スぺーサ8bの上端との間に挟持
されており、筒状スぺーサ8bの内側油室Dとピストン
側油室Bとの連通を可能にする圧側ポート8c及び伸側
ポート8dを有している。
衰バルブ5で開放可能に閉塞されると共に、伸側ポート
8dの下流端が吸い込みバルブ7で開放可能に閉塞され
るとしている。
に開穿の通孔8eを介して前記リザーバ室Cに連通して
いる。
定ピン9を貫通させてなり、該固定ピン9にナット18
が螺着されることで、上記圧側減衰バルブ5と吸い込み
バルブ7の所定位置への配設を実現している。
ナット18をスプール10を摺動可能に収装させるハウ
ジングに設定しており、上記固定ピン9に開穿されてい
る透孔9aを介してハウジング内、即ち、ナット18の
内空部18aをピストン側油室Bに連通させるとしてい
る。
の一部たる上端部を除いて、前記したピストンナット6
と同一の構造に形成されているもので、スプール10を
摺動させる周壁部18bと、スプール10の摺動で開閉
される透孔18cと、周壁部18bの下端部たるカシメ
端18dと、を有してなる。
る所謂ハイカット調整のための構造は、前記した実施例
のピストンナット6の内空部6aにおける構造と同一に
構成されている。
ては、図中に同一の符号を付するのみとして、その詳し
い説明を省略する。
の形態の油圧緩衝器にあっても、前記した実施の形態の
場合と同様に、シリンダ1内における振動周波数が低周
波数領域から高周波数領域になると、高圧側油室たるピ
ストン側油室Bからの作動油の通過で、それまで圧側減
衰バルブ5で発生されていた圧側減衰力の発生状態がよ
り低い圧側減衰力の発生状態に変更調整される、即ち、
圧側減衰力が所謂ハイカット調整されることになる。
示すもので、これは、図1の実施の形態を変形したもの
であり、スプール10の中央にオリフィス20を形成し
て受圧面側油室R3と背圧面側油室R4とを連通させて
いる。
トン13を摺動自在に設け、このフリーピストン13と
スプール10との間にスプール10を閉じ方向に附勢す
るスプリング12を介在させている。
2で附勢され、中立時にはその外周上端21がピストン
ナット6の内周段部22に当接し、バイパス路、即ち透
孔6cを閉じる。
圧面側油室R3の油圧がオリフィス20を介して背圧面
側油室R4に導かれるから、両油室R3,R4は同圧と
なってスプール10は変位せず、バイパス路は閉じたま
まとなる。
圧油がオリフィス20を流れず、その結果受圧面側油室
R3の内圧が高くなり、これがスプリング12に打ち勝
つとスプール10がスプリング12に抗して下降し、透
孔6cを開く。
同じである。
を示し、これは、図4の実施の形態におけるベースバル
ブ部8を変形したものである。
ル10の中央にオリフィス20を形成し、スプール10
の下方たる背圧面側油室R4にスプール10を閉じ方向
に附勢するスプリング12を設けている。
ング12で押上げられ、その外周上端21がナット18
の内周段部22に当接して透孔18cを閉じている。
形態と同じである。
ンダ内の振動周波数が低周波数領域にあるときに、スプ
ールが閉じ状態に維持されてバイパス路を閉鎖して言わ
ば高い減衰力の発生を可能にする一方で、シリンダ内の
振動周波数が低周波数領域を脱し、特に、高周波数領域
になるときには、スプールが摺動してバイパス路を開放
して言わば低い減衰力の発生を可能にするように構成さ
れてなるから、入力振動が低周波と高周波とを混在する
重畳波振動の場合であっても、高周波要素に感応して発
生減衰力を低くする調整、即ち、所謂ハイカット調整が
確実に実現されることになる利点がある。
動周波数が低周波数領域にあるときには、スプリングの
附勢力によって中立状態におかれて閉じ状態におかれる
ように構成されてなるから、ピストン速度が低速域にあ
り、所定の油圧を確保し得ないような事態であっても、
確実にバイパス路を閉鎖して所定の高減衰力の発生状態
を実現できることになる利点がある。
衝器が静止状態から極微低速で伸縮を開始するような場
合にあっても、スプールによるバイパス路の閉鎖が予め
実現されているから、高圧側油室からの作動油がバイパ
ス路を介して低圧側油室に流出されることがなく、確実
に所定の高減衰力の発生を期待できる利点がある。
動周波数に的確に感応して所定の減衰力を発生し得て、
車両への搭載に最適となる。
す縦断面図である。
スプールが摺動した状態を示す部分縦断面図である。
ベースバルブ部を中心にして示す縦断面図である。
縦断面図である。
き縦断面図である。
縦断面図である。
を図3と同様に示す縦断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダ内に二つの油室が区画され、二
つの油室は減衰バルブを介して開閉され、更に前記減衰
バルブを迂回して二つの油室を開閉するバイパス路が形
成されている油圧緩衝器において、バイパス路の途中に
当該バイパス路を開閉するスプールを摺動自在に配設
し、スプールの受圧面側に形成される受圧面側油室とス
プールの背圧面側に形成される背圧面側油室とをオリフ
ィスを介して連通させ、更に背圧面側油室内にはフリー
ピストンが摺動自在に挿入され、このフリーピストンと
前記スプールとの間に当該スプールを閉じ方向に附勢す
るスプリングを介在させたことを特徴とする油圧緩衝
器。 - 【請求項2】 オリフィスがスプールに形成されている
請求項1の油圧緩衝器。 - 【請求項3】 スプールの中央に通孔を形成し、スプー
ルの受圧面上に前記通孔を開閉するチェック弁が配設さ
れ、当該チェック弁に前記通孔に照準されるオリフィス
が形成されている請求項1の油圧緩衝器。 - 【請求項4】 受圧面側室にチェック弁を閉じ方向に附
勢するスプリングを設け、このスプリングは背圧面側室
に設けた他のスプリングとバランスしてスプールをバイ
パスが閉じる位置に静止させている請求項3の油圧緩衝
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24674195A JP3626259B2 (ja) | 1994-09-12 | 1995-08-31 | 油圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24325694 | 1994-09-12 | ||
JP6-243256 | 1994-09-12 | ||
JP24674195A JP3626259B2 (ja) | 1994-09-12 | 1995-08-31 | 油圧緩衝器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08135715A true JPH08135715A (ja) | 1996-05-31 |
JP3626259B2 JP3626259B2 (ja) | 2005-03-02 |
Family
ID=26536174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24674195A Expired - Fee Related JP3626259B2 (ja) | 1994-09-12 | 1995-08-31 | 油圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3626259B2 (ja) |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006336816A (ja) * | 2005-06-06 | 2006-12-14 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
JP2008240764A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
JP2008298227A (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
JP2009264557A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Showa Corp | 油圧緩衝器の減衰力調整構造 |
JP2009299751A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-24 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝器 |
JP2010144786A (ja) * | 2008-12-17 | 2010-07-01 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
JP2010223349A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
WO2011071120A1 (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-16 | カヤバ工業株式会社 | 緩衝装置 |
JP2011122676A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Kyb Co Ltd | 緩衝装置 |
KR101218837B1 (ko) * | 2010-09-17 | 2013-01-07 | 주식회사 만도 | 4방향 유로를 갖는 쇽업소버의 밸브 구조 |
CN102889330A (zh) * | 2011-07-21 | 2013-01-23 | 株式会社万都 | 减震器的阀结构 |
JP2013113306A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Kyb Co Ltd | 緩衝装置 |
JP2013113307A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Kyb Co Ltd | 緩衝装置 |
KR101272755B1 (ko) * | 2009-02-17 | 2013-06-10 | 주식회사 만도 | 쇽업소버 |
JP2014181737A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
CN104214266A (zh) * | 2013-05-28 | 2014-12-17 | 株式会社万都 | 频敏型减震器 |
WO2015012945A1 (en) * | 2013-07-25 | 2015-01-29 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Shock absorber with frequency dependent passive valve |
WO2015130544A1 (en) * | 2014-02-28 | 2015-09-03 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Shock absorber with frequency dependent passive valve |
US9169891B2 (en) * | 2009-01-23 | 2015-10-27 | Kayaba Industry Co., Ltd. | Shock absorbing device |
US9638280B2 (en) | 2013-08-26 | 2017-05-02 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Shock absorber with frequency dependent passive valve |
CN111120565A (zh) * | 2020-02-20 | 2020-05-08 | 青岛军平减震科技有限公司 | 一种可自动调节阻尼大小的减震器 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016217112B4 (de) * | 2016-09-08 | 2022-10-06 | Zf Friedrichshafen Ag | Frequenzabhängige Dämpfventilanordnung |
DE102019210816A1 (de) * | 2019-07-22 | 2021-01-28 | Zf Friedrichshafen Ag | Dämpfventil mit frequenzabhängiger Dämpfkraft |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP24674195A patent/JP3626259B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (30)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006336816A (ja) * | 2005-06-06 | 2006-12-14 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
JP4726049B2 (ja) * | 2005-06-06 | 2011-07-20 | カヤバ工業株式会社 | 緩衝装置 |
JP2008240764A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
JP2008298227A (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
JP2009264557A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Showa Corp | 油圧緩衝器の減衰力調整構造 |
JP2009299751A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-24 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝器 |
JP2010144786A (ja) * | 2008-12-17 | 2010-07-01 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
US9169891B2 (en) * | 2009-01-23 | 2015-10-27 | Kayaba Industry Co., Ltd. | Shock absorbing device |
KR101272755B1 (ko) * | 2009-02-17 | 2013-06-10 | 주식회사 만도 | 쇽업소버 |
JP2010223349A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
WO2011071120A1 (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-16 | カヤバ工業株式会社 | 緩衝装置 |
JP2011122676A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Kyb Co Ltd | 緩衝装置 |
US9435394B2 (en) | 2009-12-11 | 2016-09-06 | Kyb Corporation | Damping device |
KR101218837B1 (ko) * | 2010-09-17 | 2013-01-07 | 주식회사 만도 | 4방향 유로를 갖는 쇽업소버의 밸브 구조 |
CN102889330A (zh) * | 2011-07-21 | 2013-01-23 | 株式会社万都 | 减震器的阀结构 |
JP2013024421A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Mando Corp | ショックアブソーバのバルブ構造 |
JP2013113306A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Kyb Co Ltd | 緩衝装置 |
JP2013113307A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Kyb Co Ltd | 緩衝装置 |
JP2014181737A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝装置 |
CN104214266A (zh) * | 2013-05-28 | 2014-12-17 | 株式会社万都 | 频敏型减震器 |
CN104214266B (zh) * | 2013-05-28 | 2016-06-01 | 株式会社万都 | 频敏型减震器 |
WO2015012945A1 (en) * | 2013-07-25 | 2015-01-29 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Shock absorber with frequency dependent passive valve |
US9080634B2 (en) | 2013-07-25 | 2015-07-14 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Shock absorber with frequency dependent passive valve |
US9638280B2 (en) | 2013-08-26 | 2017-05-02 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Shock absorber with frequency dependent passive valve |
WO2015130544A1 (en) * | 2014-02-28 | 2015-09-03 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Shock absorber with frequency dependent passive valve |
CN106030149A (zh) * | 2014-02-28 | 2016-10-12 | 坦尼科汽车操作有限公司 | 带有依赖频率的被动阀的减震器 |
US9500255B2 (en) | 2014-02-28 | 2016-11-22 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Shock absorber with frequency dependent passive valve |
JP2017506729A (ja) * | 2014-02-28 | 2017-03-09 | テネコ オートモティブ オペレーティング カンパニー インコーポレイテッドTenneco Automotive Operating Company Inc. | 周波数依存性の受動弁を有するショックアブソーバ |
CN111120565A (zh) * | 2020-02-20 | 2020-05-08 | 青岛军平减震科技有限公司 | 一种可自动调节阻尼大小的减震器 |
CN111120565B (zh) * | 2020-02-20 | 2021-04-27 | 东莞利富高塑料制品有限公司 | 一种可自动调节阻尼大小的减震器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3626259B2 (ja) | 2005-03-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08135715A (ja) | 油圧緩衝器 | |
US5404973A (en) | Damping force control type hydraulic shock absorber | |
JPS6224846Y2 (ja) | ||
US5996746A (en) | Adjustable twin tube shock absorber | |
JP2007263324A (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP3678830B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP2001180245A (ja) | 車両用懸架装置 | |
JP3719454B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP3733148B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP2820743B2 (ja) | 緩衝器のオイルロック機構 | |
JP3666962B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JPH0443633Y2 (ja) | ||
JP3131885B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP2595198Y2 (ja) | 位置依存型緩衝器 | |
JP2931908B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JPH10122290A (ja) | 減衰バルブ構造 | |
JPS598031Y2 (ja) | シヨツクアブソ−バ | |
JPH043140Y2 (ja) | ||
JP4584820B2 (ja) | 油圧緩衝器の減衰力発生バルブ構造 | |
JP4276051B2 (ja) | 車両用油圧式緩衝装置 | |
JPH0247304Y2 (ja) | ||
JPH0637215Y2 (ja) | フロントフォーク | |
JPH11344069A (ja) | 油圧緩衝器の減衰力発生構造 | |
JPH05302639A (ja) | 油圧緩衝器 | |
JPH1026165A (ja) | 油圧緩衝器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041022 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20041116 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041202 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071210 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 4 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091210 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101210 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101210 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111210 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121210 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121210 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |