JP2595198Y2 - 位置依存型緩衝器 - Google Patents

位置依存型緩衝器

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JP2595198Y2
JP2595198Y2 JP1991082237U JP8223791U JP2595198Y2 JP 2595198 Y2 JP2595198 Y2 JP 2595198Y2 JP 1991082237 U JP1991082237 U JP 1991082237U JP 8223791 U JP8223791 U JP 8223791U JP 2595198 Y2 JP2595198 Y2 JP 2595198Y2
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cylinder
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damping
damping force
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隆博 各務
哲也 横山
孝行 永井
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/48Arrangements for providing different damping effects at different parts of the stroke
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/02Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant
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    • F16F1/12Attachments or mountings
    • F16F1/126Attachments or mountings comprising an element between the end coil of the spring and the support proper, e.g. an elastomeric annulus
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
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    • F16F2230/20Location of equilibration chamber

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、緩衝器本体の圧縮作
動時の位置に依存してシリンダ外に配設の減衰力発生部
における発生減衰力を変更し得るように形成された位置
依存型緩衝器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】緩衝器本体の圧縮作動時の位置に依存し
てシリンダ外に配設の減衰力発生部における発生減衰力
を変更し得るように形成された位置依存型緩衝器として
は、従来から図3に示すような構造のものが提案されて
いる。
【0003】即ち、この従来例としての位置依存型緩衝
器は、シリンダ1内へのピストンロッド2の侵入時に該
ピストンロッド2の先端に連設されシリンダ1内で摺動
するピストン部(図示せず)によってシリンダ1内に区
画形成される油室Rの作動油がシリンダ1外に配設の減
衰力発生部3を介してアキュムレータ4内に流入するよ
うに形成されてなる。
【0004】また、該位置依存型緩衝器は、ピストンロ
ッド2のシリンダ1内への侵入時に圧縮される懸架バネ
5の下端を担持する環状のバネ受け6が上記減衰力発生
部3の上端から突出するプッシュロッド30を該減衰力
発生部3内に押し込み該減衰力発生部3で発生される減
衰力を変更し得るように形成されてなる。
【0005】因に、上記環状のバネ受け6とシリンダ1
のボトム部側の外周に形成の環状の支持部1aとの間に
は板バネ7が配設されてなるとし、上記懸架バネ5が大
きく圧縮されて該板バネ7が圧縮される事態になると、
上記バネ受け6がプッシュロッド30に螺合されている
ナット31を下方に押し下げることで該プッシュロッド
30を減衰力発生部3内に押し込み、該減衰力発生部3
で発生される減衰力を上昇傾向に調整する。
【0006】一方、減衰力発生部3は、図4に示すよう
に、シリンダ1内の油室Rからの作動油がアキュムレー
タ4へ向けて流通する際に作動する減衰バルブ32と、
該減衰バルブ32を介装させると共に該減衰バルブ32
を迂回するバイパス路を形成する筒状のセンターロッド
33と、上記減衰バルブ32を所謂背後側から附勢して
該減衰バルブ32に所定の初期荷重を付与する附勢スプ
リング34と、該附勢スプリング34の基端を担持する
バネ受け35と、を有してなり、該バネ受け35の中心
部に上記プッシュロッド30の先端側が係止されながら
これを貫通してその尖端30aが上記センターロッド3
3の上端開口に対向するように形成されている。
【0007】因に、上記減衰力発生部3においては、減
衰バルブ32に対向するようにチェックバルブ36が設
けられていると共に、センターロッド33の下端開口に
はバイパス路における作動油の流量を制御するポペット
弁37が臨在されている。
【0008】それ故、該位置依存型緩衝器の圧縮作動時
には、シリンダ1内の油室Rからの作動油が減衰バルブ
32を介してアキュムレータ4内に流入すると共に、該
緩衝器の伸長作動時には、アキュムレータ4内からの作
動油がチェックバルブ36を介してシリンダ1内の油室
Rに流入し、上記減衰バルブ32を作動油が通過する際
に所定の圧側減衰力が発生することになる。
【0009】そして、該緩衝器の大きい圧縮作動で懸架
バネ5が大きく撓み、バネ受け6の下方の板バネ7も撓
む事態になると、バネ受け6の下降でプッシュロッド3
0が下降することになり、このとき、減衰バルブ32を
附勢する附勢スプリング34が圧縮されて減衰バルブ3
2における初期荷重が大きくなり、以降、該減衰バルブ
32で発生される減衰力が大きいものになる。
【0010】一方、このとき、ポペット弁37が上記セ
ンターロッド33の下端開口を開口してバイパス路を開
放していることが条件になるが、上記プッシュロッド3
0の尖端30aがセンターロッド33の上端開口内に臨
在されて上記バイパス路における作動油の通過油量を減
少させることになり、その結果、上記減衰バルブ32を
通過する油量が増大されて以降の発生減衰力が大きくな
る。
【0011】従って、この従来提案に係る位置依存型緩
衝器によれば、該緩衝器の大きい圧縮作動時には、減衰
力発生部3で極めて大きい減衰力を発生させることが可
能になり、ピストンロッド2の底突きを予め効果的に防
止し得ることになる。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例としての位置依存型緩衝器にあっては、機能上欠陥
は無いが、設定通りの減衰力を発生させることが容易で
ない不都合がある。
【0013】即ち、上記従来例としての位置依存型緩衝
器にあっては、減衰バルブ32における減衰力を高低制
御するについては、附勢スプリング34の附勢力を変化
させると共にバイパス路における通過油量を制御するこ
とをも要件にしている。
【0014】そして、バイパス路における通過油量の制
御は、センターロッド33の上端開口に対するプッシュ
ロッド30の尖端30aの進退量の如何、即ち、両者の
間に形成される環状の隙間の大小で実現されるとしてい
る。
【0015】それ故、センターロッド33の上端開口に
対して進退するプッシュロッド30の尖端30aの位置
が設定通りの状態、即ち、センターロッド33の軸芯と
プッシュロッド30の軸芯とが一致している状態にある
ときには、上記環状の隙間は均一の間隔の隙間となり、
上記バイパス路における通過油量の制御が設定通り実現
されることになる。
【0016】しかし、センターロッド33の軸芯とプッ
シュロッド30の軸芯とが一致していない場合には、上
記環状の隙間は均一の間隔の隙間とはならず、該環状の
隙間には設定より広い間隔の隙間部分が出現されること
になり、それがため、特に、ピストン速度が微低速域に
あるときには殆どの作動油が上記広い間隔の隙間部分を
通過する傾向になり、該環状の隙間によっては所定の流
路抵抗を確保できず、従って、該バイパス路部分におけ
る通過油量の制御を設定通りに実現し得ないことにな
る。
【0017】そして、上記した従来例におけるプッシュ
ロッド30の尖端30aは、所謂自由端とされていて、
これがセンターロッド33の上端開口あるいは他部に拘
束されていないので、実際の製品にあっては、プッシュ
ロッド30とセンターロッド33との間に所謂偏芯が招
来されて、必ずしも上記したような均一の間隔の隙間を
有する環状の隙間を容易には実現し得ないことになる。
【0018】その結果、上記の従来技術による場合に
は、実際の製品にあって設定通りの減衰力を発生させる
ことが困難になる上に、製品毎に減衰力の特性にバラツ
キがでて商品価値を低下させることになる。
【0019】そして、上記したような均一の間隔の隙間
を有する環状の隙間を実現させるためには関連する部品
について、及びそれ等の組み立てに際して極めて高い精
度管理が要求され、生産性を容易に向上し得ないばかり
でなく、製品のコスト高を招来しその汎用性の向上を期
待できないことになる。
【0020】この考案は、前記した事情に鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、製品コス
トの上昇を招来せずして設定通りの減衰力を発生させる
ことが容易に可能になり、その汎用性の向上を期待する
に最適となる位置依存型緩衝器を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案の手段は、シリンダと、アキュムレータ
と、シリンダとアキュムレータとの間に設けた減衰力発
生部とを有し、シリンダ内にはピストン部を介してピス
トンロッドが移動自在に挿入され、ピストン部で区画さ
れたシリンダ内油室が上記減衰力発生部を介してアキュ
ムレータ内油室と連通し、シリンダの外周に板ばねと、
板ばね上に支持されたばね受けと、ばね受上に担持され
てピストンロッドを常時伸び方向に附勢する懸架ばねと
を設け、上記減衰力発生部は中空なバルブボディと、バ
ルブボディ内に設けられてシリンダ内油室とアキュムレ
ータ内油室に連通する容室と、容室の途中に開閉自在に
設けた減衰バルブと、減衰バルブを迂回してバイパス路
を形成する中空なセンターロッドと、センターロッドに
対向して上下移動自在に設けたニードル弁と、バルブボ
ディを貫通してニードル弁と上記ばね受けとの間に上下
移動自在に設けたプッシュロッドと、プッシュロッドと
減衰バルブとの間に設けたスプリングとからなる位置依
存型緩衝器に於て、センターロッドに上方に開放された
透孔と、この透孔を容室内に連通する横孔を形成し、更
に上記透孔内に上記ニードル弁を摺動自在に挿入して上
記横孔の開口面積を調整するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0022】
【作用】それ故、該緩衝器の圧縮作動時には、シリンダ
内の油室からの作動油が減衰力発生部内に配設の減衰バ
ルブとバイパス通路を介してアキュムレータ内に流入す
ることになり、作動油が減衰バルブとバイパス通路を通
過する際に所定の圧側減衰力が発生する。
【0023】そして、該緩衝器の大きい圧縮作動で懸架
バネが大きく撓みバネ受けの下方の板バネも撓む事態に
なると、バネ受けの下降でプッシュロッドが下降され、
このとき、減衰バルブを附勢する附勢スプリングが圧縮
されて減衰バルブにおける初期荷重が大きくなり、以
降、該減衰バルブで発生される圧側の減衰力が大きいも
のになる。
【0024】一方、このとき、センターロッドで構成さ
れるバイパス路が開放されていることが条件になるが、
プッシュロッドの下降でニードル弁が下降してその尖端
部をセンターロッドに深く侵入させる事態になり、その
際に、センターロッドに開穿の横孔が上記ニードル弁の
尖端部で閉塞される傾向になると、該バイパス路を通過
する作動油の流量が制限されることになる。
【0025】その結果、上記減衰バルブを通過する油量
が増大されて、以降発生する圧側の減衰力が大きいもの
とされる。
【0026】上記ニードル弁の作動のときに、ニードル
弁の尖端部は予め筒状部内に摺動可能に臨在されて所謂
固定端と同様の状態に設定されているので、該ニードル
弁に偏芯が招来されることがなく、従って、ニードル弁
の移動によって実行されるバイパス路における作動油の
通過油量の制御が設定通りに実現される。
【0027】
【実施例】以下、図示したところに基づいて説明する
と、図1に示すように、この考案の一実施例に係る位置
依存型緩衝器は、前記従来例(図3参照)と同様に、シ
リンダ1内へのピストンロッド2の侵入時に該ピストン
ロッド2の先端に連設されシリンダ1内で摺動するピス
トン部(図示せず)によってシリンダ1内に区画形成さ
れる油室Rの作動油がシリンダ1外に配設の減衰力発生
部3を介してアキュムレータ4の油室内に流入するよう
に形成されてなる。
【0028】また、該位置依存型緩衝器は、ピストンロ
ッド2のシリンダ1内への侵入時に圧縮される懸架バネ
5の下端を担持する環状のバネ受け6が上記減衰力発生
部3の上端から突出するプッシュロッド30を該減衰力
発生部3内に押し込み該減衰力発生部3で発生される減
衰力を変更し得るように形成されてなる。
【0029】因に、上記環状のバネ受け6とシリンダ1
のボトム部側の外周に形成の膨出部からなる支持部1a
との間には板バネ7が配設されており、上記懸架バネ5
が大きく圧縮されて該板バネ7が圧縮される事態になる
と、上記バネ受け6がプッシュロッド30を下方に押し
下げることで該プッシュロッド30を減衰力発生部3内
に押し込み、該減衰力発生部3で発生される減衰力を上
昇傾向に調整するとしている。
【0030】尚、この実施例にあっては、板バネ7の内
周と上記シリンダ1の外周との間にはスペーサ7aが介
装されている。
【0031】一方、この実施例にあって、減衰力発生部
3は、図2に示すように、シリンダ1のボトム部に延設
されたハウジング部1bとアキュムレータ4の本体4a
に延設されたハウジング部4bをそのハウジングとする
と共に、該ハウジングの図中で上端となる一端側に液密
状態に定着されるケーシング3aと図中で下端となる他
端側に液密状態に螺着されるキャップ3bと中間のバル
ブ押え3dとで中空なバルブボディを構成し、このバル
ブボディ内に所定の容室が形成されるように構成されて
いる。
【0032】そして、上記容室は、シリンダ1に開穿の
ポート1cを介してシリンダ1内の油室Rに連通すると
共に、アキュムレータ4に開穿のポート4cを介してア
キュムレータ4内の油室4dに連通するように構成され
ている。
【0033】尚、上記ケーシング3aは、この実施例に
あって、その下端側が筒状に形成されてその内側に所要
部材を収装するように構成されているが、該筒状部には
これを貫通する連通孔3cが開穿されていて、該筒状部
の外周側と内周側との連通を可能にしている。
【0034】また、上記アキュムレータ4は、内部に隔
膜たるベロー40を有して、ガス室4dを隔成してい
る。
【0035】上記減衰力発生部3は、前記バネ受け6に
その上端が当接されるプッシュロッド30と、シリンダ
1内の油室Rからの作動油がアキュムレータ4へ向けて
流通する際に作動する減衰バルブ32と、該減衰バルブ
32を摺動可能に介装させると共に該減衰バルブ32を
迂回するバイパス路を形成する中空なセンターロッド3
8と、該センターロッド38に減衰バルブ32を着座さ
せるようにこれを附勢する附勢スプリング34と、その
基端部を上記附勢スプリング34の基端と前記プッシュ
ロッド30の先端に連繋させたニードル弁39と、上記
バイパス路における作動油の通過流量を制御するポペッ
ト弁37と、を有している。
【0036】プッシュロッド30は、図中で上下方向と
なる軸線方向に前記ケーシング3aの軸芯部を液密状態
に摺動可能に貫通してなるもので、その下端に形成のフ
ランジ部30aが該ケーシング3aの内側の容室内に臨
在されるように形成されてなる。
【0037】尚、上記フランジ部30aは、該プッシュ
ロッド30が外部に所謂抜け出すことを阻止し、かつ、
この実施例では、後述するニードル弁39への連繋部を
構成することになるように設定されている。
【0038】減衰バルブ32は、この実施例にあって
は、環状のスライドバルブ状に形成されてなるもので、
後述するセンターロッド38の外周に図中で上下方向と
なる該センターロッド38の軸線方向に摺動可能なよう
に介装されてなる。
【0039】そして、その受圧面に油圧が作用する際
に、附勢スプリング34の附勢力に抗して図中で上昇方
向に後退し、その外周側とこれが対向する環状のチェッ
クバルブ36の内周側との間に形成される隙間を介して
の作動油の流通を可能にするように設定されている。
【0040】尚、上記附勢スプリング34の図中で上端
となる後端は、そこに隣設されたバネ受け35に係止さ
れてなる。
【0041】センターロッド38は、前記ケーシング3
aとキャップ3bとの間に挟持されるように配設された
環状のバルブ押え3dの内周側にシート部38bを介し
て配設されてなるもので、前記容室の軸芯部に起立して
バイパス路を形成すると共にその外周に減衰バルブ32
を摺動可能に介装させる筒状部38aを有している。シ
ート部38bは前記連通孔1c,4cを介してのシリン
ダ1内の油室Rとアキュムレータ4内の油室4dとの連
通を遮断するように配設されて減衰バルブ32を離着座
にさせると共にチェックバルブ36及びノンリタンスプ
リング36aを収装させている。
【0042】上記筒状部38aは、その軸芯部に後述す
るニードル弁39の挿通を可能にする透孔38cを有し
てなると共に、該筒状部38aの肉厚を貫通するように
開穿され上記透孔38cと該筒状部38aの外周側、即
ち、容室との連通を可能にする横孔38dを有してな
る。
【0043】そして、上記透孔38cは、上記ニードル
弁39の外径に一致する内径を有するように形成されて
なり、従って、ニードル弁39の尖端部が該透孔38c
内に臨在されている時には該尖端部が所謂栓の状態にな
って、上記横孔38dを介してのみ透孔38cと筒状部
38aの外周側との連通が可能とされるように構成され
ている。
【0044】尚、上記筒状部38aの下端は、後述する
シート部38bの下面側に開口している。
【0045】上記シート部38bは、その上端面側と下
端面側との連通を可能にするようにその肉厚部に開穿さ
れたポート38eを有してなると共に、その下端にその
外周側と上記下端面側との連通を可能にする切欠38f
を有する脚部38gを有してなり、かつ、その軸芯部下
面に上記筒状部38aの透孔38cの下端を開口させる
ように構成されてなる。
【0046】それ故、シリンダ1内の油室Rからの作動
油は、上記切欠38f及びポート38eを介して、及び
上記透孔38c及びこれに連通する横孔38dを介して
容室内に流入することになる。
【0047】尚、前記減衰バルブ32は、上記ポート3
8eに対向するように配設されている。
【0048】ニードル弁39は、該ニードル弁39の筒
状部38a内への出没時に該筒状部38aに開穿の横孔
38dを開閉してバイパス路における通過油量を調整し
得るように形成されてなる。
【0049】そして、上記ニードル弁39は、その後端
にフランジ部39aを有しており、該フランジ部39a
が前記プッシュロッド30における下端のフランジ部3
0aに当接されている。
【0050】また、上記ニードル弁39は、その後端が
前記バネ受け35の軸芯部を貫通するように構成され
て、上記フランジ部39aが該バネ受け35の所謂背後
側に位置きめられて、これが抜け落ちることが事前に阻
止される構造とされている。
【0051】それ故、この実施例にあって、ニードル弁
39は、バネ受け35に連繋されると共に該バネ受け3
5に作用する附勢スプリング34からの附勢力でプッシ
ュロッド30に連繋される構造、即ち、予め分離された
構造とされている。
【0052】その結果、該ニードル弁39は、プッシュ
ロッド30の配設状態の如何に拘らず、即ち、プッシュ
ロッド30が偏芯した状態で所定位置に配設されている
としても、その尖端部が予め筒状部38a内に挿通され
ているので、上記プッシュロッド30が偏芯されている
としても、該偏芯の影響を受けることなく設定通りの作
動、即ち、筒状部に対する出没を円滑に実現し得ること
になる。
【0053】ポペット弁37は、前記キャップ3bの軸
芯部に図中で下端となるその下端面側から螺装されてな
るもので、適宜の工具等を利用してのその回動操作時
に、図中で上端となるその尖端が前記筒状部38aに形
成の透孔38cの下端開口を開閉することになるように
構成されている。
【0054】因に、上記ポペット弁37は、そこに配設
のディテント機構37aでその回動操作時における回動
量が確認し易いように構成されている。
【0055】それ故、以上のように形成された位置依存
型緩衝器にあっては、その圧縮作動時にはシリンダ1内
の油室Rからの作動油が減衰バルブ32を介してアキュ
ムレータ4内に流入すると共に、該緩衝器の伸長作動時
にはアキュムレータ4内からの作動油がチェックバルブ
36を介してシリンダ1内の油室Rに流入することにな
り、上記減衰バルブ32を作動油が通過する際に所定の
圧側減衰力が発生することになる。
【0056】そして、該緩衝器の大きい圧縮作動で懸架
バネ5が大きく撓みバネ受け6の下方の板バネ7も撓む
事態になると、バネ受け6の下降でプッシュロッド30
が下降することになり、このとき、減衰バルブ32を附
勢する附勢スプリング34が圧縮されて減衰バルブ32
における初期荷重が大きくなり、以降、該減衰バルブ3
2で発生される減衰力が大きいものになる。
【0057】一方、このとき、ポペット弁37が上記筒
状部38aの下端開口を開口してバイパス路を開放して
いることが条件になるが、上記プッシュロッド30に連
繋してその尖端部が予め筒状部38a内に挿入されてい
るニードル弁39は、これが上記筒状部38a内に深く
侵入されることになり、このとき、筒状部38aに開穿
されている横孔38dが閉鎖される傾向になり、バイパ
ス路を構成する透孔38cにおける作動油の通過油量を
減少させることになる。
【0058】その結果、上記減衰バルブ32を通過する
油量が増大されて以降の発生減衰力が大きくなり、該緩
衝器の大きい圧縮作動によるピストンロッド2の底着き
を未然に防止することが可能になる。
【0059】前記したところは、プッシュロッド30と
ニードル弁39とが分離形成されていて、プッシュロッ
ド30に招来されることがある偏芯の影響をニードル弁
39に伝播させない構成としているが、プッシュロッド
30に偏芯を招来させないことが可能なものであれば、
従来例におけるプッシュロッド30(図4参照)のよう
に、ニードル弁39とプッシュロッド30が一体の構成
に形成されてなるとしても良い。
【0060】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、減衰
バルブを迂回するバイパス路における作動油の通過油量
を制御するニードル弁がその尖端部をバイパス路を構成
するセンターロッドに予め挿入してなるとするので、該
ニードル弁の移動によって実行されるバイパス路におけ
る作動油の通過油量の制御が設定通りに実現可能にな
り、製品における発生減衰力のバラツキを予め阻止し得
ることになると共に、減衰力発生部の上端面から突出す
る状態にプッシュロッドを配設するに際して該プッシュ
ロッドが偏芯した状態で配設されるとしても、該プッシ
ュロッドからの偏芯の影響がニードル弁に伝播されるこ
とがない。従って、プッシュロッドを始めとする各構成
部品の形成や配設に際して高い精度管理が要求されない
ことになり、製品の組立が容易になると共に、製品コス
トの上昇化を阻止し得ることになり、その汎用性の向上
を期待できることになる等、幾多の優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る位置依存型緩衝器を
一部破断して示す部分側面図である。
【図2】図1に示す減衰力発生部を拡大して示す断面図
である。
【図3】従来例としての位置依存型緩衝器を一部破断し
て示す部分側面図である。
【図4】図4に示す減衰力発生部を拡大して示す断面図
である。
【符号の説明】
1 シリンダ 1a 支持部 2 ピストンロッド 3 減衰力発生部 4 アキュムレータ 5 懸架バネ 6 バネ受け 7 板バネ 9 クッション部材 30 プッシュロッド 32 減衰バルブ 38 センターロッド 38a 筒状部 38b シート部 38d 横孔 39 ニードル弁 R シリンダ内油室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−46242(JP,U) 実開 平2−14854(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 9/00 - 9/58

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、アキュムレータと、シリン
    ダとアキュムレータとの間に設けた減衰力発生部とを有
    し、シリンダ内にはピストン部を介してピストンロッド
    が移動自在に挿入され、ピストン部で区画されたシリン
    ダ内油室が上記減衰力発生部を介してアキュムレータ内
    油室と連通し、シリンダの外周に板ばねと、板ばね上に
    支持されたばね受けと、ばね受上に担持されてピストン
    ロッドを常時伸び方向に附勢する懸架ばねとを設け、上
    記減衰力発生部は中空なバルブボディと、バルブボディ
    内に設けられてシリンダ内油室とアキュムレータ内油室
    に連通する容室と、容室の途中に開閉自在に設けた減衰
    バルブと、減衰バルブを迂回してバイパス路を形成する
    中空なセンターロッドと、センターロッドに対向して上
    下移動自在に設けたニードル弁と、バルブボディを貫通
    してニードル弁と上記ばね受けとの間に上下移動自在に
    設けたプッシュロッドと、プッシュロッドと減衰バルブ
    との間に設けたスプリングとからなる位置依存型緩衝器
    に於て、センターロッドに上方に開放された透孔と、こ
    の透孔を容室内に連通する横孔を形成し、更に上記透孔
    内に上記ニードル弁を摺動自在に挿入して上記横孔の開
    口面積を調整するようにしたことを特徴とする位置依存
    型緩衝器。
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