JPH0810705Y2 - フロントフォークのバルブ装置 - Google Patents

フロントフォークのバルブ装置

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JPH0810705Y2
JPH0810705Y2 JP1988125599U JP12559988U JPH0810705Y2 JP H0810705 Y2 JPH0810705 Y2 JP H0810705Y2 JP 1988125599 U JP1988125599 U JP 1988125599U JP 12559988 U JP12559988 U JP 12559988U JP H0810705 Y2 JPH0810705 Y2 JP H0810705Y2
Authority
JP
Japan
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valve
rod
passage
piston rod
port
Prior art date
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JP1988125599U
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JPH0245893U (ja
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一光 嶺川
智行 古賀
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KYB Corp
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KYB Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動二輪車等の車体と車軸間に介装させて
路面からの振動を減衰する緩衝器とフォークを兼ねたダ
ンパー内蔵型フロントフォークのバルブ装置に関する。
〔従来の技術〕
この種、従来のフロントフォークのバルブ装置として
は、例えば、第3図に示すものが開発されている。
これは、車輪側チューブ1と車体側チューブ2が摺動
自在に嵌合し、車輪側チューブ1の下部中央からダンパ
ーシリンダ3が起立し、ダンパーシリンダ3内には、バ
ルブ機構Vaを設けた隔壁部材たるピストン18を介してピ
ストンロッド19が移動自在に挿入され、ピストン18はダ
ンパーシリンダ3内にロッド側室たる上部油室Aと反ロ
ッド側室たる下部油室Bを区画している。
バルブ機構Vaは、ピストンロッド19の一部を構成する
支持桿21と、支持桿21の外周に設けたピストン18と、支
持桿21に形成された通路22,23,24と、通路22,23の途中
に開口面積を調整する可変絞りたるニードル弁25と、ピ
ストン18の下面に切欠かれて前記通路24と油室B側に開
口する一つ又は複数の切欠き通路28と、通路28の出口口
端に開閉自在に設けた伸側リーフバルブ26とから成って
いる。
ピストン18には、軸方向に沿って複数の圧ポート27が
形成され、この圧ポート27の上部口端に圧側チェックバ
ルブ29が開閉自在に設けられている。
ニードル弁25の上部には、大径部25aが形成され、こ
の大径部25aの上面は外部から押し込み操作コントロー
ルロッド30と当接し、また、大径部25aの下面と支持桿2
1の上端間にはリターンスプリング31が介装されてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のバルブ機構Vaによれば、伸長作動時にはピスト
ン18が上昇し、上部油室Aの油が通路22−ニードル弁25
の外周−通路23,24−通路28を介して伸側リーフバルブ2
6に作用し、このリーフバルブ26を押し開いて下部油室
Bに流出する。この時、一次的にニードル弁25の絞り効
果により、オリフィス特性の伸側減衰力が発生し、次い
でリーフバルブ26によりバルブ特性による伸側減衰力が
発生する。
また、圧縮作動時にはピストン18が下降し、下部油室
Bから一部の油が圧ポート27よりチェックバルブ29を押
し開いて上部油室Aに流出する。
しかしながら、上記の可変絞りたるニードル弁25によ
り構成されてなるバルブ機構Vaにあっては、単位時間当
たりの流量が多い高速域に於ては、減衰力特性が急激に
立ち上り過大となって乗心地が悪くなるという不具合が
ある。
そこで、本考案はピストン速度の低速域の減衰力は維
持しつつ、高速域での減衰力特性の急激な立上りを防止
し、中高速域での乗心地の向上を図ることが出来るよう
にしたダンパー内蔵型フロントフォークのバルブ装置を
提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案の構成は、車輪側
チューブと車体側チューブが摺動自在に嵌合し、車輪側
チューブの下部中央からダンパーシリンダが起立し、ダ
ンパーシリンダ内にバルブ機構を設けた隔壁部材に結合
したピストンロッドが移動自在に挿入され、隔壁部材は
ダンパーシリンダ内にロッド側室と反ロッド側室を区画
し、ピストンロッドには前記二つの室を連通する通路を
設け、当該通路の反ロッド側出口口端にリーフバルブを
開閉自在に設けたフロントフォークのバルブ装置に於
て、前記通路をポートを介してロッド側室に開口させ、
前記ピストンロッド内には進退操作可能な筒状のプッシ
ュロッドを上下移動自在に挿入させ、このピストンロッ
ドの下端にリング状のスプリングシートを配設させ、前
記通路内には前記ポートの開口面積を調整するリリーフ
バルブを上下移動自在に挿入し、又当該リリーフバルブ
の上端部を前記プッシュロッド内に上下移動自在に挿入
させると共に前記ワッシャに係合させ、前記リリーフバ
ルブの上部と前記スプリングシートとの間にリリーフス
プリングを設け、又前記スプリングシートとピストンロ
ッドとの間にリターンスプリングを介在させたことを特
徴とするものである。
〔作用〕
ロッド側室から反ロッド側室に油が通路を介して流れ
る時、ピストン速度の低中速域に於ては、ポートから通
路を通りリーフバルブを撓ませてポートによるオリフィ
ス特性とリーフバルブによるバルブ特性の合成の伸側減
衰力が発生し、高速域に於ては、リリーフバルブが開
き、拡大したポートによるオリフィス特性とリーフバル
ブによるバルブ特性の合成の伸側減衰力が発生する。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を第1図及び第2図にもとづいて
説明する。
車輪側チューブ1と車体側チューブ2が摺動自在に嵌
合し、車輪側チューブ1の下部中央からダンパーシリン
ダ3が起立し、ダンパーシリンダ3のヘッド側大径部4
は車体側チューブ2の内周と摺接している。
車輪側チューブ1と車体側チューブ2の内側には油室
Cが区画され、この油室Cの上方には気体室が設けられ
てリザーバを区画している。
ダンパーシリンダ3内には、バルブ機構Vを設けた隔
壁部材たるピストン5を介してピストンロッド6が移動
自在に挿入され、ピストン5はダンパーシリンダ3内に
ロッド側室たる上部油室Aと反ロッド側室たる下部油室
Bを区画している。
バルブ機構Vは、ピストンロッド6の一部を構成する
支持桿7と、支持桿7の外周に設けたピストン5と、支
持桿7に形成されたポート8と、通路9,10と、通路9の
途中にポート8の開口面積を調整するリリーフバルブ12
と、ピストン5の下面に切欠かれて前記通路10と油室B
側に開口する一つ又は複数の切欠き通路13と、通路13の
出口口端に開閉自在に設けた伸側リーフバルブ14とから
成っている。
ピストン5には、軸方向に沿って複数の圧ポート15が
形成され、この圧ポート15の上部口端に圧側チェックバ
ルブ16が開閉自在に設けられている。
ピストンロッド6内には進退操作可能な筒状のプッシ
ュロッド18を上下移動自在に挿入させている。このプッ
シュロッド18の下端に下端にワッシャからなるリング状
のスプリングシートSを当接して配設させている。
前記通路9内には前記ポート8の開口面積を調整する
リリーフバルブ12が上下移動自在に挿入されている。こ
のリリーフバルブ12の上端部はプッシュロッド18内にス
プリングシートSの中央を貫通して上下移動自在に挿入
されると共に上記スプリングシートSの上面にフランジ
部を介して係合している。
リリーブバルブ12の上部外周には、段部5aが形成さ
れ、当該段部5aにはリリーフスプリング17の一端が担持
され、他端は前記スプリングシートSの下面に担持さ
れ、リリーフバルブ12を下方に付勢している。
また、前記ピストンロッド6には段部6aが設けられ、
当該段部6aと前記スプリングシートSの下面との間には
リターンスプリング11が介装され、当該リターンスプリ
ング11によりプッシュロッド18が担持されている。
従って、プッシュロッド18の進退操作によってリリー
フバルブ17とリリーフバルブ12が同時に移動し、ポート
8の開口面積を調整することができる。
伸長作動時、ピストン速度の低速域に於ては、ピスト
ン5が上昇し、上部油室Aの油がポート8−通路9,10−
通路13を介して伸側リーフバルブ14に作用し、このリー
フバルブ14を押し開いて下部油室Bに流出するがポート
8の絞り抵抗の影響は殆どない。中速域に於ては、ポー
ト8と伸側リーフバルブ14によって減衰力を発生する。
次いで高速域に達すると通路9の圧力上昇でリリーフバ
ルブ12がリリーフスプリング17に抗して開弁し、ポート
8の開口面積を拡大する。このためポート8の絞り抵抗
−リリーフバルブ12の外周−通路9,10−通路13を介して
伸側リーフバルブ14に作用し、このリーフバルブ14を押
し開いて下部油室Bに流出する。
従って、ピストン速度の高速域に於ては、リリーフス
プリング17を押し上げ、リリーフバルブ12でポート8の
開度が広がることになり、高速域での減衰力特性の急激
な立上りを防止し、中高速域で乗心地の向上を図ること
ができることになる。
なお、この際、下部油室Bが拡大し、ピストンロッド
6の退出体積分の油はリザーバ側油室Cより導入され
る。
また、圧縮作動時にはピストン5が下降し、下部油室
Bから一部の油が圧ポート15よりチェックバルブ16を押
し開いて上部油室Aに流出する。
更に、ピストンロッド6の侵入量体積分の油はリザー
バ側油室Cに流出する。
〔考案の効果〕
本考案によれば、次の効果がある。
通路内にポートの開口面積を調整するリリーフバル
ブが上下移動自在に挿入され、又このリリーフバルブの
上部とプッシュロッドの下端に配設したスプリングシー
トとの間にリリーフスプリングが設けられているから、
プッシュロッドを下降させるとスプリングシートとリリ
ーフスプリングを介してリリーフバルブが下降し、ポー
トの開口面積を小さく調整でき、ポートの開口面積に応
じた低速域での減衰力特性を設定できる。
更にスプリングシートとピストンロッドとの間にリタ
ーンスプリングを介在させ、このスプリングシートにリ
リーフバルブの上端部を係合させているから、プッシュ
ロッドを上方に移動するとリターンスプリングによりリ
リーフバルブが上方に移動し、ポートの開口面積を大き
く調整できる。即ちプッシュロッドの進退操作でポート
の開口面積を調整し、減衰力特性を調整できる。
リリーフバルブの上端部はプッシュロッド内に挿入
されているから、ピストン速度が高速域に達した時、当
該リリーフバルブがリリーフスプリングに抗して上方に
移動し、ポートの開口面積を拡大し、高速域での減衰力
特性の急激な立上りを防止し、高速域での乗心地の向上
を図れる。しかもリリーフバルブはリリーフスプリング
の復元力で元の設定位置に再び戻れることから、低速域
の設定された減衰力特性はそのまゝ維持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るバルブ装置の縦断正面
図、第2図は第1図のバルブ装置を利用したフロントフ
ォークの一部切り欠き縦断正面図、第3図は従来のバル
ブ装置を利用したフロントフォークの一部切り欠き縦断
正面図である。 〔符号の説明〕 1……車輪側チューブ、2……車体側チューブ 3……ダンパーシリンダ、5……隔壁部材 6……ピストンロッド、7……支持桿 8……ポート、9,10,13……通路 11……リターンスプリング 12……リリーフバルブ、14……リーフバルブ 17……リリーフスプリング 18……プッシュロッド、V……バルブ機構 A……ロッド側室、B……反ロッド側室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪側チューブと車体側チューブが摺動自
    在に嵌合し、車輪側チューブの下部中央からダンパーシ
    リンダが起立し、ダンパーシリンダ内にバルブ機構を設
    けた隔壁部材に結合したピストンロッドが移動自在に挿
    入され、隔壁部材はダンパーシリンダ内にロッド側室と
    反ロッド側室を区画し、ピストンロッドには前記二つの
    室を連通する通路を設け、当該通路の反ロッド側出口口
    端にリーフバルブを開閉自在に設けたフロントフォーク
    のバルブ装置に於て、前記通路をポートを介してロッド
    側室に開口させ、前記ピストンロッド内には進退操作可
    能な筒状のプッシュロッドを上下移動自在に挿入させ、
    このピストンロッドの下端にリング状のスプリングシー
    トを配設させ、前記通路内には前記ポートの開口面積を
    調整するリリーフバルブを上下移動自在に挿入し、又当
    該リリーフバルブの上端部を前記プッシュロッド内に上
    下移動自在に挿入させると共に前記ワッシャに係合さ
    せ、前記リリーフバルブの上部と前記スプリングシート
    との間にリリーフスプリングを設け、又前記スプリング
    シートとピストンロッドとの間にリターンスプリングを
    介在させたことを特徴とするフロントフォークのバルブ
    装置。
JP1988125599U 1988-09-26 1988-09-26 フロントフォークのバルブ装置 Expired - Lifetime JPH0810705Y2 (ja)

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JPH0245893U JPH0245893U (ja) 1990-03-29
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JP3496992B2 (ja) 1994-12-08 2004-02-16 株式会社ユポ・コーポレーション 一軸延伸多層フィルム及びそれを用いた航空タッグ

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JPH0826913B2 (ja) * 1984-03-23 1996-03-21 ヤマハ発動機株式会社 自動2輪車のフロントフォーク

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