JPH0224988Y2 - - Google Patents

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JPH0224988Y2
JPH0224988Y2 JP3049984U JP3049984U JPH0224988Y2 JP H0224988 Y2 JPH0224988 Y2 JP H0224988Y2 JP 3049984 U JP3049984 U JP 3049984U JP 3049984 U JP3049984 U JP 3049984U JP H0224988 Y2 JPH0224988 Y2 JP H0224988Y2
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JP
Japan
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damping force
oil
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piston rod
piston
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JP3049984U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車体に組付けたまま伸長行程時と圧
縮行程時の減衰力を各々独立に調整できるととも
に、作動油の温度変化による減衰力特性の変調を
自動的に補償できるようにしたフロントフオーク
に関する。
自動二輪車の前車輪を支持する油圧緩衝器の1
つの例として、先端に伸長行程時の減衰力発生機
構を有するピストンを装置したピストンロツドを
内部に同心に固定した内筒と、圧縮行程時の減衰
力発生機構を底部に穿設されたシートパイプを同
心に設けた外筒をその開口側を向き合せて摺動自
在に嵌合し、シートパイプの上端が内筒に臨み且
つピストンが外筒のシートパイプ内に摺動するよ
うにしたフロントフオークが使用されている。
この種のフロントフオークには乗り心地や操安
性をよくするために減衰力調整装置を設けている
ものがあるが、従来のものは調整の際にフオーク
ボルトを外す必要があるなど調整作業がやつかい
であり、又、あるものは伸長行程時の減衰力調整
と圧縮行程時の減衰力調整が独立して行えないた
め、例えば伸長行程時の減衰力を調整すると、こ
れによつて圧縮行程時の減衰力にも影響が出ると
いう傾向があつた。
又、一般に油圧式フロントフオークの作動油は
温度上昇によつて粘性が低下するため、減衰力が
設定値より小さくなるなど、作動油の温度変化に
より減衰特性が変つてしまうという問題もあつ
た。
上記の点に鑑み、本考案の目的は伸長行程の減
衰力を、圧縮行程の減衰力に影響を与えることな
く外部から独立に調整できるとともに、作動油の
温度変化に対し減衰力が所定の設定値に自動的に
保持され得るフロントフオークを提供することに
ある。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は内筒1と外筒2とを摺動自在に嵌合
し、内部に所定量の作動油を充填したフロントフ
オークの一例であつて、要部を断面で示した側面
図である。
内筒1は上部のフオークボルト3に中空のピス
トンロツド4を同心に固着し、ピストンロツド4
の先端には伸長行程時の減衰力発生機構を備えた
ピストン5が装着されている。
また、この実施例では、外筒又は下部に油孔
6′を有するシートパイプ6を内部に同心に植設
させ、シートパイプ6の底部に圧縮行程時に減衰
力を発生させるための減衰力発生機構を備えたボ
トムバルブ7が設置されているが、本考案は、こ
の実施例に限定されるものではない。
このように構成してなる内筒1と外筒2は、内
筒のフオークボルト3と外筒のシートパイプ6の
上端ピストン6″との間にばね8を介して、シー
トパイプ6の上端が内筒1内に挿入され且つピス
トンロツド4のピストン5が外筒2のシートパイ
プ6内を摺動するように嵌合されている。
中空ピストンロツド4の先端付近にピストン固
定軸9の軸芯に、穿設した縮径の軸芯孔10a及
び該ロツド4の側部オリフイス10bとを介して
ピストン5の上方のシートパイプ6内の油室Aと
ピストン5の下方の油室Bとを連通するバイパス
油路10を形成するとともに、ピストンロツド4
の中空内部に該バイパス油路10の油路面積を調
整するスライド型バルブ部材11をその周囲に介
装したOリング12を介して油密且つ上下動可能
に嵌装してある。
バルブ部材11から離隔したピストンロツド4
の中空内部上方には可動栓体13がOリング14
を介して油密且つ上下動自在に嵌荘し、しかして
ピストンロツド4内に両端を夫々バルブ部材11
と、栓部材13により閉鎖された密閉油室15が
形成され油室15内にはオイルが充填されてい
る。
更に、栓部材13の上方には上部を回転自在の
調整盤16の底部16aに同時回転自在に係合さ
せ且つ外周をフオークボルト3の内周に螺合させ
た調整ロツド17がその下端を栓部材13に当接
して直列的に配置されている。即ち、フオークボ
ルト3は軸芯に前記調整ロツド17を螺合し、且
つ外部から調整盤16を装着できるような中空体
をなしており、調整ロツド17はその外周をフオ
ークボルト3に螺合し、回転により上下動するよ
うに組付けてある。
調整盤16は底部16aに調整ロツド17との
係合部を有し、上部に操作部16bを一体固定し
てフオークボルト3に外部から回転可能に嵌装さ
れている。そして調整盤16の底部16aは半円
等の非円形の開口を有し、同様の形状に形成した
調整ロツド17の上部との嵌合により調整盤16
の回転力を調整ロツド17に伝達するとともに底
部内側にロツド17の上下動を許容するための空
間を形成してある。尚、調整盤16とフオークボ
ルト3の当接面に例えばフオークボルト3側に穿
設した有底孔内に係止球を弾止し、対向する調整
盤16側の面に係止球との係合凹部を形成してな
る節度感装度18を設けることが好ましい。
他方、図示の実施例では、外筒2のシートパイ
プ6底部に設置した圧縮側減衰力発生機構を備え
たボトムバルブ7の支持軸19に、該支持軸19
の軸芯孔20a、側部オリフイ20b、及び油孔
6′を介して油室Bと外筒2とシートパイプ6と
の間の油室Cとを連通するバイパス油路20を設
けるとともにこの油路20の軸芯孔20aに対向
して形成した拡径中空部に前記バイパス油路20
の油路面積を調整するスライド型バルブ部材21
が嵌装されている。
第1図実施例ではバルブ部材21の後部は外筒
2の底部に嵌着したプラク22の内周に油密状に
螺合し、上下動可能に組付けてある。又、プラグ
22の内部には外側から調整盤23を回転自在に
嵌装するととにもに、調整盤23に回転力をバル
ブ部材21に伝え、且つ該バルブ部材21の上下
動を許容するように、調整盤23とバルブ部材2
1は所定深さの非円形凹凸係合により協動するよ
う構成されている。
プラグ22と調整盤23の当接面に好ましくは
前記節度感装置18と同様の装置24を設ける。
尚、スライド型バルブ部材21の動作手段は上記
の構造に限らず、例えば図は省略したが伸長側減
衰力調整バルブ部材11と同様に、上下摺動自在
に嵌装したバルブ部材21とその下方のプラグ2
2内周に螺合した栓体との間にオイルを充填した
密封油室を設け、栓体の下部を調整盤23に同時
回転可能に係合させ栓体の上下動をオイルを介し
てバルブ部材21に伝える構造としてもよい。
尚、図示実施例では圧縮行程時の減衰力発生機
構を可変としたが、本考案は、一定の減衰力発生
機構にも適用できることは勿論である。
又、第1図実施例ではスライド型バルブ部材1
1,21として先端を先細に形成したニードル型
バルブを用い、その先端を対応するバイパス油路
10,20の軸芯孔10a,20aに対向させ、
上下動により軸芯孔10a,20aとニードル型
バルブの間隙を開閉してバイパス油路10,20
の油路面積を調整するように構成してある。
しかしながら、本考案はこのようなスライド型
バルブ部材に限定されるものではなく、バルブ部
材11を栓体又は、第2図に示すように例えば有
底の筒体に形成し、かかる形状のバルブ部材11
の上下動により該バルブ部材11の周面に対向す
る側面オリフイス10bを開閉してバイパス油路
10の油路面積を調整するバルブ部材も使用でき
る。この場合、オリフイス10bは縦長に形成す
るか、あるいは縦方向に複数のオリフイスを穿設
する。尚、第2図の構成は伸長行程時の減衰力の
調整用バルブ部材11について例示したが圧縮行
程時の減衰力調整バルブ21についても同様に適
用できる。
本考案のフロントフオークは、ピストンの減衰
力発生機構により伸長行程時に一定の減衰力が発
生し、一方、シートパイプ6のボトムバルブ7の
減衰力発生機構により圧縮行程時に一定の減衰力
が発生するが、各々の減衰力発生機構に対応して
作動油の油路面積が可変されるバイパス油路1
0,20があるで、先ず、伸長側減衰力調整機構
の調整盤15を外部から回転操作して調整ロツド
17を上下動すると油室15中のオイルが全体と
して上下変位し、かくして先端のバルブ部材11
でバイパス油路10の油路面積を変えて該油路1
0を通る作動油の流量が変化し、伸長行程の減衰
力が調整される。この時即ち、伸長行程ではシー
トパイプ6のボトムバルブ7の減衰力発生機構及
びバイパス油路20にはほとんど減衰力が発生し
ていないから、バイパス油路10の油路面積を調
整することにより、伸長行程時のみの減衰力が調
整できる。
他方、圧縮行程時の減衰力は可変とすることを
必要としないが、図示実施例では、圧縮側の調整
盤23を外部から操作してバイパス油路20の油
路面積を変える。
この時、ピストン5の減衰力発生機構及びピス
トンロツド4のバイパス10にはとんど減衰力が
発生しないから、圧縮行程時のみの減衰力が調整
できる。
従つて、本考案のフロントフオークは伸長行程
の減衰力を調整でき、且つこの調整により圧縮行
程時の減衰力が影響されることがなく、乗心地、
操案性が著しく向上するとともに、外部から操作
できるので車体に取付けたま伸長行程時の減衰力
を可変できる利点がある。
更に、油圧式フロントフオークは一般に連続伸
縮動作等によつて作動油の温度が上るにつれて粘
性が低下し、減衰力が設定値より小さくなるが、
本考案のフロントフオークは減衰力調整バルブが
オイルを密封した油室の先端に摺動自在に連設さ
れているため、フロントフオークの作動温度の上
昇に伴つて油室のオイルの温度も上昇し、油室内
のオイルの体積が膨張する。従つて、スライド型
バルブ部材がそれに応じて変位し、油路を絞るの
で減衰力の低下がこれによつて補償され、減衰力
を一定値に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるフロントフオークの一実
施例を示す要部断面側面図、第2図は調整バルブ
機構の別の実施例を示す要部縦断面図である。 1……内筒、2……外筒、3……フオークボル
ト、4……ピストンロツド、6……シートパイ
プ、10,20……バイパス油路、11,21…
…調整バルブ部材、13……可動栓体、15……
油室、16,23……調整盤、17……調整ロツ
ド、A,B,C……油室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端に伸長行程時の減衰力発生機構を有するピ
    ストンのピストンロツドをフオークボルトに同心
    に固定してなる内筒と、基部に圧縮行程時の減衰
    力発生機構を備えたボトムバルブを有するシート
    パイプを同心に植設した外筒とを、該シートパイ
    プの上端が内筒内に臨み且つ前記ピストンロツド
    のピストンが前記シートパイプを摺動するよう嵌
    合したフロントフオークにおいて、中空に形成し
    たピストンロツド4の先端付近に、ピストン固定
    軸9の軸芯孔10aと側部オリフイス10bを介
    してピストン5の上方の油室Aと下方の油室Bと
    を連通するバイパス油路10を設け、該バイパス
    油路10の油路面積を可変するスライド型バルブ
    部材11をピストンロツド4の中空内部に摺動自
    在に嵌装し、ピストンロツド4の中空内部上方に
    前記バルブ部材11から離隔した栓体13を摺動
    自在に嵌装してバルブ部材11と可動栓体13間
    にオイルを充填した密閉油室15を形成し、外部
    から操作しうる調整盤16により可動栓体13を
    上下動せしめて前記オイルによりバルブ部材11
    を上下動させるよう構成してなることを特徴とす
    るフロントフオーク。
JP3049984U 1984-03-02 1984-03-02 フロントフオ−ク Granted JPS60142182U (ja)

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