JPH0425549Y2 - - Google Patents

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JPH0425549Y2
JPH0425549Y2 JP1986165971U JP16597186U JPH0425549Y2 JP H0425549 Y2 JPH0425549 Y2 JP H0425549Y2 JP 1986165971 U JP1986165971 U JP 1986165971U JP 16597186 U JP16597186 U JP 16597186U JP H0425549 Y2 JPH0425549 Y2 JP H0425549Y2
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JP
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ring
annular groove
damping force
shock absorber
piston
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は二輪車、四輪車等に於て、車体と車軸
間に介装され、路面からの振動等を減衰させる油
圧緩衝器の減衰力調整装置に関する。
<従来の技術> この種従来の油圧緩衝器としては、例えば第6
図に示すものが開発されている。
これは、シリンダ1内にピストン2を介してピ
ストンロツド5が移動自在に挿入され、ピストン
2はシリンダ1内に上下二つの油室A,Bを区画
している。
ピストン2には伸ポート6と圧ポート7を穿ち
伸ポート6の下部口端に伸リーフバルブ8を開閉
自在に設け、圧ポート7の上部口端に圧リーフバ
ルブ9を開閉自在に設けている。
ピストンロツド5には油室A,Bを連通する通
路10,11を設け、通路11の途中には通孔を
設けた筒状のシート4を挿入し、このシート4の
口端に対向してニードル弁3を上下移動自在に配
置し、外部からニードル弁3を上下動させること
により、ニードル弁3の外周とシート4の内周と
で形成されるオリフイスの開口面積を調整してい
る。伸長時には低速域でオリフイスによる減衰力
が発生し、ピストン速度の中・高速域では伸ポー
ト6から伸リーフバルブ8を開いて伸リーフバル
ブ8による減衰力も発生する。即ち、第7図に示
すように、オリフイスの開口面積が小さい時には
オリフイス特性a、オリフイスの開口面積が大き
い時にはオリフイス特性bの減衰力が発生し、又
伸リーフバルブ8ではバルブ特性cによる減衰力
が発生し、ピストン速度が速くなると特性aとc
又は特性bとcの合成された特性d,eの減衰力
が発生する。
<考案が解決しようとする問題点> しかしながら、ニードル弁3とシート4によつ
て調整される減衰力は上記のように二乗特性a,
bとなり、これにリーフバルブ8による特性cを
加えると急激な変化をもつ特性となる。即ち、伸
側減衰力特性はa−d、b−e、のグラフで示す
特性となり、この特性はO点、P点で急激に変化
し乗心地を悪くする。
従つて、本考案の目的は減衰力が急激に変化せ
ず、なめらかな特性が得られ、乗心地を良くでき
る油圧緩衝器の減衰力調整装置を提供することで
ある。
<問題点を解決するための手段> 上記の目的を達成するため、本考案の構成は、
シリンダ内にピストンを介してピストンロツドが
移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内に上
下二つの油室を区画し、ピストンには上下二つの
油室を通じさせるポートを設け、このポートの口
端にリーフバルブを開閉自在に設け、同じくピス
トンロツドにも上下二つの油室を通じさせる通路
を設け、この通路の開口面積を外部から上下動操
作されるニードル弁で調整する油圧緩衝器に於
て、ピストンロツドの通路の途中には内周にテー
パ面が形成された環状溝を設け、この環状溝内に
弾性なリングを前記テーパ面に沿つて上下移動自
在又は撓み自在に配設させ、当該リングの中央に
ニードル弁を上下移動自在に挿入させたことを特
徴とするものである。
<作用> ピストン速度の低速域ではリング内周とリード
ル弁外間との間の隙間でオリフイス特性の減衰力
が発生し、ピストンの中・高速域では上記隙間に
よるオリフイス特性と伸リーフバルブによる特性
との合成の減衰力特性が得られ、しかもピストン
の中・高速域では上下の差圧でリングが下降し、
前記の隙間が大きくなり急激な減衰力の変化が発
生しない。
<実施例> 以下本考案の実施例を図面について説明する。
第1図〜第3図は断面円形状のOリングを使用
した実施例を示すものである。
シリンダ1とピストン2とピストンロツド3は
第6図の従来技術と同じであるから、同一の符号
を付すことで詳細は省略する。
ピストンロツド5には上下の油室A,Bを連通
する横方向通路10と縦方向通路11が穿たれて
いる。通路11の上部の途中には内周に上方に拡
径されたテーパ面が形成された環状溝たる室12
が形成され、この室12内には断面円形状の弾性
なリング13が上下移動自在に配設されている。
室12は内周面14上方に拡径する断面逆ハの
字状のテーパ面14が形成され、リング13は半
径方向外側に向けて弾力が付与されており、通常
このシリンダ13は第2図に示すように自からの
弾力で上昇し、室12の上部に保持されている。
その時の内径1は一番大きくなつている。
一方ピストンロツド5の縦方向の孔15内には
ニードル弁3が上下移動自在に挿入され、このニ
ードル弁3の先端たる弁体3aはリング13の中
間に挿入され、弁体3aの外周とリング13の内
周とで形成される隙間がオリフイス16を構成し
外部からニードル弁3を上下動操作することによ
りオリフイス16の開口面積を調節し、設定され
たオリフイス16の開口面積に応じた減衰力が発
生する。
伸長作動時にリング13の上下、いいかえれば
上部油室と下部油室Bに差圧が生じるとその差圧
でリング13が、第3図に示すように室12を下
降し、室12の下部に保持される。この時リング
13はテーパ面14に沿つて縮径され、リング1
3の内径は2となり、内径が一番小さくなるが、
リング13の内周とリードル弁3の弁体3aの外
周との間に形成される隙間、即ち、オリフイス1
6の面積は大きくなる。
次に作動について述べる。
圧縮作動では下部油室Bの油が圧ポート6より
圧リーフバルブ9を押し開き、この圧リールバル
ブ9の作用で圧側減衰力が発生する。シリンダ1
の下部にベースバルブがある場合にはベースバル
ブとの合成の減衰力が得られる。
伸長作動時に於ては、先ずピストン速度の低速
域では、上部油室Aの油が通路10−オリフイス
10−通路11を介して下部油室Bに流れ、この
時オリフイス10による伸側減衰力が発生する。
オリフイス10の開口が小さい時は第4図の特性
gが得られ、開口が大きい時は、特性hが得られ
る。
ピストン速度が中・高速域になると油室A,B
の差圧が大きくなり、この差圧でリング13は第
3図に示すようにリング13がテーパ面13に沿
つて下降し、オリフイス16の開口面積が大きく
なり、このオリフイス16による特性g′,h′が得
られる。この特性g′,h′は、第6図の従来の特性
a,bに比べてゆるやかとなる。
又、ピストンの中・高速域では油室Aの油が伸
ポート6より伸リーフバルブ8を下方にたわませ
ながら下部油室Bにも流出し、伸リーフバルブ8
による減衰力特性iが得られ、ピストン部全体の
伸側減衰力はオリフイス16の特性g′又はh′と伸
リーフバルブ8の特性iとの合成されたj,kの
特性となる。この特性j,kはオリフイス特性
g′,h′がゆるやかであるから、ピストン速度が低
速から中・高速になつたときでも急激に変化せず
ゆるやかであり、本考案の油圧緩衝器を設置した
四輪車、二輪車等の車両は乗心地が良くなる。
第5図は本考案の他の実施例に係り、これはリ
ングとして断面矩形の角リングを配設したもので
ある。
即ち、通路11の上部の途中に環状溝17を形
成し、この環状溝17内に断面長方形のリング1
8を嵌合させ、環状溝17の下部内周面を上方に
拡径するテーパ面20としたものである。
リング18の内周中央に、ニードル弁5の弁体
3aを上下移動自在に挿入することにより、弁体
3aの外周とリング18の内周との間に形成され
るオリフイス19の面積が調整される。このオリ
フイス19により第4図のオリフイス特性g又は
hがピストン低速域で得られる。又、ピストンの
中・高速域では上下の差圧でリング18の内周部
がテーパ面20に沿つて下方にたわみ、オリフイ
ス19の面積が大きくなり、特性g′,又はh′が得
られる。
<考案の効果> 本考案によれば、次の効果が得られる。
イ ピストンロツドの通路の途中にリングが上下
移動自在又は撓み自在に配設され、このリング
の中央にニードル弁を上下移動自在に挿入した
から、ニードル弁の上下動によりニードル弁と
リングとで形成されるオリフイスの開口面積が
調整され、設定された面積による伸側減衰力が
発生する。
ロ リングの上下の差圧が大きくなるとリングが
下降し、又は内周が撓み、ニードル弁との間に
形成されるオリフイスの開口面積が大きくな
り、ピストンの中・高速域ではゆるやかなオリ
フイス特性が得られ、このオリフイス特性と伸
リーフバルブによる特性との合成された減衰力
は急激に変化しない。従つて車両の乗心地が向
上する。
ハ リングは弾力性があり、差圧が無くなると元
の位置に自動的に復帰する。
ニ 差圧が大きくなるとリングが下降し又は内周
が撓み、オリフイスの面積が大きくなるという
ことは、上部油室の内圧が異常に上昇した時は
この内圧がオリフイスを介して下部油室に流出
するからリリーフ弁の作用も得られる。
ホ 圧縮作動時には下部油室の圧と自からの復元
力でリングが元に戻り、オリフイスの開口面積
を小さくなるから圧側作動時のチエツク弁的作
用が得られる。
ヘ リングとリードル弁との間に形成されるオリ
フイスを閉止した時シート性が向上する。
ト リングはテーパ面に沿つて上下同し又は撓む
ためリングの動きが安定し、減衰力のみだれを
防止できる。
チ リングは自己の復元力で元の位置に戻れるた
め、復帰用のスプリング等が不要であり、構造
が簡単で組付性も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る油圧緩衝器の
一部縦断正面図、第2図、第3図は第1図のリン
グ部の作動状態を示す拡大断面図、第4図は減衰
力特性を示すグラフ、第5図は他の実施例に係る
リング部の拡大縦断正面図、第6図は従来の油圧
緩衝器の一部縦断正面図、第7図は第6図におけ
る減衰力特性を示すグラフである。 1……シリンダ、2……ピストン、3……ニー
ドル、5……ピストンロツド、6,7……ポート
ー、8,9……リーフバルブ、10,11……通
路、12……室、13,18……リング、14…
…テーパ面、17……環状溝、20……テーパ
面、A,B……油室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリンダ内にピストンを介してピストンロツ
    ドが移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ
    内に上下二つの油室を区画し、ピストンには上
    下二つの油室を通じさせるポートを設け、この
    ポートの口端にリーフバルブを開閉自在に設
    け、同じくピストンロツドにも上下二つの油室
    を通じさせる通路を設け、この通路の開口面積
    を外部から上下動操作されるニードル弁で調整
    する油圧緩衝器に於て、ピストンロツドの通路
    の途中には内周にテーパ面が形成された環状溝
    を設け、この環状溝内に弾性なリングを前記テ
    ーパ面に沿つて上下移動自在又は撓み自在に配
    設させ、当該リングの中央にニードル弁を上下
    移動自在に挿入させたことを特徴とする油圧緩
    衝器の減衰力調整装置。 (2) リングはその断面が円形であるOリングから
    なる実用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧
    緩衝器の減衰力調整装置。 (3) リングはその断面が矩形である角リングから
    なる実用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧
    緩衝器の減衰力調整装置。 (4) 通路の途中に内周面が上方に拡径されたテー
    パ面からなる環状溝を設け、この環状溝内に拡
    径方向に附勢されているリングを上下移動自在
    に配置させた実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の油圧緩衝器の減衰力調整装置。 (5) 通路の途中に環状溝を設け、この環状溝の下
    部内周面をテーパ面として成形させ、環状溝内
    に断面長方形状のノング外周を嵌合させ、当該
    リングがテーパ面に沿つて下方撓み得るように
    した実用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧
    緩衝器の減衰力調整装置。
JP1986165971U 1986-10-29 1986-10-29 Expired JPH0425549Y2 (ja)

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JPS6372341U JPS6372341U (ja) 1988-05-14
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JPS4836571A (ja) * 1971-09-13 1973-05-30

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58167347U (ja) * 1982-04-30 1983-11-08 カヤバ工業株式会社 油圧緩衝器の減衰力調整機構

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