JPS6116434Y2 - - Google Patents

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JPS6116434Y2
JPS6116434Y2 JP10729380U JP10729380U JPS6116434Y2 JP S6116434 Y2 JPS6116434 Y2 JP S6116434Y2 JP 10729380 U JP10729380 U JP 10729380U JP 10729380 U JP10729380 U JP 10729380U JP S6116434 Y2 JPS6116434 Y2 JP S6116434Y2
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JP
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pressure
spool
chamber
shock absorber
valve
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JP10729380U
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JPS5730437U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は主として二輪車等の車輪にに用いら
れる圧力感知型油圧緩衝器に関する。
従来、油圧緩衝器のストロークに応じて発生す
る内圧を感知して減衰力を可変とするようにした
ものが、実公昭48−14154号公報にて提案されて
いる。しかし、この場合は内圧を感知して弁が流
路を絞る構造となつていたため、減衰特性が一義
的に決まり、運転条件によつて異なる要求減衰特
性を全て満たすことはできなかつた。
この考案はこの問題点を解決するためになされ
たものであり、リリーフ弁のイニシヤル設定荷重
を外部からの調節に応じて変化させるようにし
て、リリーフスプリングの撓み変化に基づいて発
生する減衰力を要求に応じ最適な減衰力特性に
種々変更自在としたことを可能にした緩衝器を提
供することを目的としている。
以下この考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
まず構成を説明すると、第1図および第2図に
示すように、2はアウタチユーブ1の外周に固設
された圧側減衰力を空気室内圧力に感応して可変
にするバルブ装置であり、3はそのバルブ装置2
のボデイである。前記ボデイ3の内側の一方には
上部軸受4がねじ部により結合され、他方には同
径の下部軸受5が止めピンまたは止め輪12をも
つて係止されている。前記の両軸受4、5内には
内側スプール6Bとねじ部21において結合さ
れ、軸方向に相対変位可能に組合わされて一体の
スプール本体を構成する外側スプール6Aが軸方
向に摺動自在に装入されている。この場合下部軸
受5に形成されたポート17は、上記外側スプー
ル6Aのシール径と同一寸法を以て開口され、上
流室15と下流室19とを区画する位置に形成さ
れている。その上流室15は圧側作動時に収縮す
るアウタチユーブ1の内側の油室Aと連通し、ま
た下流室19はベース部1aに設けた油路1bを
通つて中空パイプ11上方の油溜室と連通してい
る。
前記上流室15と下流室19を連通するように
内側スプール6Bの周面には固定オリフイス16
が設けられ、ポート17の下流室19側には、内
側スプール6Bの下端ねじ部に螺合されたナツト
8に一端を係架したスプリング10により、内側
スプール6Bに摺動自在に嵌装されたリリー弁7
が上流室15側に付勢されてポート17に着座す
るように設けてある。そして、内側スプール6B
と一体に移動する外側スプール6Aの外周の下部
軸受5の上端部位置には、環状のスプリング受1
3を止め輪手段等によつて固設し、この止め輪が
下部軸受5の上端面に当接することによつて両ス
プール6A、6Bよりなるスプール本体の内方移
動を規制していると共に、このスプリング受13
と上部軸受4間にはリターンスプリング9が介装
されており、このスプリング9は緩衝器空気室と
接する油溜室の油の内圧に対向して両スプール6
A、6Bをスプリング受13を介し下流室19側
に付勢している。さらに上部軸受4と下部軸受5
間に形成され、かつリターンスプリング9が介在
するスプリング室14は、両スプール6A、6B
を貫通する流路22A、22Bおよび18を通つ
て下流室19に連通している。
なお内側スプール6Bの下端に螺合したナツト
8の螺動により、リリーフ弁7を付勢するスプリ
ング10の初期圧縮荷重を自由に調整できるよう
になつている。また両スプール6A、6Bの上端
面20は大気または密封された圧力気体の圧力を
受ける気体受圧面になつている。
そしてまた本考案の場合、内側スプール6Bを
外側スプール6Aに対して螺動させて両者に軸方
向の相対変位を生じさせ、この変位をナツト8を
介してリリーフスプリング10に伝えることによ
りポート17に着座しているリリーフ弁7の押付
力、即ち、リリーフ弁7のイニシヤル設定荷重を
装置の組付後であつても外側から自由に変更する
ことができる。
なお、上部軸受4をボデイ3に対して螺動する
と、リターンスプリング9は伸縮してその設定荷
重を変化させて圧力依存応動特性を変化させるこ
ともできる。
次に作用を説明する。緩衝器が静止している状
態では、両スプール6A、6Bの上端面20と内
端面とにおける受圧面の差圧とスプリング9、1
0の各付勢力の均合によつて、リリーフ弁7は閉
じている。
次にインナーチユーブが圧縮作動すると、イン
ナーチユーブの突入体積分の増加により油室Aが
収縮し、作動油がこの油室Aからバルブ装置2の
上流室15、オリフイス16、油路18下流室1
9を通つて油路1bから油溜室側へ流れるが、同
時に油溜室の圧力が気体室の圧縮抵抗により上昇
する。
従つてこの油溜室の圧力上昇はスプール6A、
6Bの内端の油浸受圧面に伝わるので、両スプー
ル6A、6Bはリターンスプリング9の付勢力と
大気圧に抗して上方(図面左方)へ移動し、リリ
ーフ弁7のスプリング設定荷重をその内圧上昇圧
力とバランスする移動量だけ変化させる。
一方、油圧緩衝器の作動に伴なう油室A内の作
動油圧は、上流室15からスプール6A、6Bの
外周に作用するが、その軸方向には、ポート17
の口径とスプール外径とが同一寸法であるので、
油圧バランスする結果軸方向の推力は全く生ずる
ことがなく、油室A内の作動減衰圧力変化によつ
てはスプール本体が作動することはない。
また、作動油はオリフイス16により絞られ、
ポート17の上流における昇圧を生じるが、リリ
ーフ弁7のイニシヤル荷重が高まるために、これ
以上の圧力差を生じない限りリリーフ弁7は開か
ない。そのため減衰力は緩衝器の圧縮ストローク
に比例して上昇する内圧に対応して高まるのであ
る。そして弁7の設定荷重を越えると、リリーフ
弁7が開いて減衰力はリリーフ弁7により規制さ
れる。
この関係を第3図において示すと、縦軸に減衰
力Cをとり、横軸に速度Dをとつた場合、オリフ
イス16の絞り抵抗Eは速度変化に対して二次的
に増加する。油溜室の圧力上昇でリリーフ弁7の
イニシヤル荷重はその上昇内圧に応じてF1〜Fo
と順次増加するので、オリフイス抵抗がリリーフ
弁7のクラツキング圧力に達した時点で、リリー
フ抵抗による減衰力に切換わる。また、油溜室の
圧力上昇に対するリリーフ弁クラツキング圧力
は、内外スプール6A、6Bを相対変化させるこ
とによつて、自由に調整することもでき、要求に
応じて位置依存型の減衰特性を変化させられる。
即ち、内側スプール6Bを大気側へ抜き出すと、
リリーフスプリング10の初期圧縮量が高くな
り、油溜室の内圧に対して、リリーフ弁7の開き
始めを遅らせる、つまり緩衝器のストローク変位
に対する減衰力を相対的に高めることができる。
なお第4図はリリーフ弁7のスプリング10を
不等ピツチに成形した場合における減衰力Cと速
度Dとの関係を示したもので、リリーフ抵抗Fを
ばね常数に応じて任意に変化させることができ
る。
以上に説明したようにこの考案は、リリーフ弁
のリリーフスプリング設定荷重を、油圧緩衝器の
ストローク変化に対応する油溜室内の上昇圧力に
応じて自動的に変化させることができる変位依存
型可変減衰力油圧緩衝器において、上記リリーフ
弁のスプリングイニシヤル設定荷重を外部から要
求に応じて種々変更調節することができるので、
車の条件に応じて最適な減衰力が得られ、二輪車
等の提安性を向上させることができるという実用
上優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例による油圧緩衝
器のバルブ装置を示す要部縦断面図、第2図は第
1図の右側面図、第3図は第1実施例における減
衰力と速度の関係を示すグラフ、第4図は同実施
例でリリーフ弁のスプリングを不等ピツチにした
場合における減衰力と速度との関係を示すグラフ
である。 2……バルブ装置、3……ボデイ、4,5……
軸受、6A,6B……スプール、7……リリーフ
弁、8……ナツト、9……リターンスプリング、
10……スプリング、13,20……受圧面、1
5……上流室、16……オリフイス、17……ポ
ート、1b,18……油路、19……下流室、A
……油室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内部に密閉状の容積補償用空気室と油溜室とを
    有し、かつストローク位置に応じて上記空気室内
    部圧力が変化する油溜室と、油溜室に発生する圧
    力に応じて減衰力を変化させるバルブ装置とを備
    えた油圧緩衝器において、バルブ装置を、互いに
    相対移動可能に螺合された内側スプールと外側ス
    プールを、上記発生圧力と外気圧との差圧に応動
    するよう摺動自在にバルブボデイに組込んで形成
    したスプール本体と、このスプール本体の内側ス
    プールの内端に一端を係止するリリーフスプリン
    グを介して流路を閉じるように付勢されているリ
    リーフ弁とで構成し、上記内外スプールの相対変
    位によりリリーフスプリングのイニシヤル設定荷
    重を外部から変更調整可能に構成したことを特徴
    とする油圧緩衝器。
JP10729380U 1980-07-29 1980-07-29 Expired JPS6116434Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10729380U JPS6116434Y2 (ja) 1980-07-29 1980-07-29

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10729380U JPS6116434Y2 (ja) 1980-07-29 1980-07-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5730437U JPS5730437U (ja) 1982-02-17
JPS6116434Y2 true JPS6116434Y2 (ja) 1986-05-21

Family

ID=29468598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10729380U Expired JPS6116434Y2 (ja) 1980-07-29 1980-07-29

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0741947Y2 (ja) * 1988-03-28 1995-09-27 カヤバ工業株式会社 減衰力発生装置
JP2007255585A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Kayaba Ind Co Ltd 緩衝器のバルブ構造および緩衝器

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Publication number Publication date
JPS5730437U (ja) 1982-02-17

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