JPS595245Y2 - シヨツクアブソ−バ - Google Patents

シヨツクアブソ−バ

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Publication number
JPS595245Y2
JPS595245Y2 JP10431979U JP10431979U JPS595245Y2 JP S595245 Y2 JPS595245 Y2 JP S595245Y2 JP 10431979 U JP10431979 U JP 10431979U JP 10431979 U JP10431979 U JP 10431979U JP S595245 Y2 JPS595245 Y2 JP S595245Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
piston
port
spring
damping force
Prior art date
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Expired
Application number
JP10431979U
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English (en)
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JPS5621644U (ja
Inventor
憲道 加瀬川
幸治 佐藤
敏男 大沼
Original Assignee
トヨタ自動車株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by トヨタ自動車株式会社 filed Critical トヨタ自動車株式会社
Priority to JP10431979U priority Critical patent/JPS595245Y2/ja
Publication of JPS5621644U publication Critical patent/JPS5621644U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は流体(オイル)の乱流抵抗を利用して減衰力
を発生させる形式で、特に伸び側および縮み側の両側で
減衰力を発生する両効きタイプのショックアブソーバに
関するものである。
一般に、ショックアブソーバに求められる機能としては
、自動車の振動を緩和して乗心地の向上を図る一方、タ
イヤの接地性を高めて操縦安定性を図るという二つの点
があげられる。
すなわち、ショックアブソーバにおけるピストンの作動
速度が中速の状態においては、乗心地を良くするために
減衰力を小さくし、ピストン速度が高速のときにはタイ
ヤの接地性を高めるうえから大きな減衰力を発揮させる
ことが望ましいのである。
ところが、従来のショックアブソーバの構造では上述し
た特性を適正に求めることは困難であった。
そこで、いよ第7図で示す従来のショックアブソーバに
おいて、ピストン104が上方へ作動する伸び側の減衰
力についてみることにする。
まず、ピストン104の作動速度が低い状態では、ピス
トン上室11Bのオイルがオリフィス117からピスト
ン104に形式したポート109を通ってピストン下室
119に流れる。
このときのオイルの流動抵抗によって第8図のA−Bで
表されるような減衰力が発生する。
そして、ピストン104の作動速度が増加すると、それ
までピストン104のポート110を閉そくしていたバ
ルブ107が、そのスプリング107aの力に抗して開
き、オイルは上記ポート110を通ってピストン上室1
1Bからピストン下室119に流れる。
これによって減衰力の立上りが抑えられ、第8図のB−
Cで示すような減衰力となる。
なお、第8図のc’−cの間は上記のバルブ107が完
全に開き、ポート110が一種のオリフィスとなるため
、減衰力の立上りが急激となっているのである。
なお、ショックアブソーバの縮み側の構造については図
示していないが、この縮み側の減衰力については第8図
のA−D−Eで示すように前記伸び側の減衰力と同様の
特性を発揮するようになっている。
このように、従来のショックアブソーバにおいては、ピ
ストンの速度増加に伴う減衰力の変化が緩やかな立上り
となるように配慮されているのであるが、先に述べた乗
心地ならびに接地性を満足するには充分な特性であると
いえない。
すなわち、従来のショックアブソーバにあっては、ピス
トンが中速状態での減衰力を、第8図で示されているB
−C′あるいは1)−E’よりもさらに小さく抑え、か
つピストンが高速状態での減衰力は、第8図のc’−c
あるいはE’−Eよりもさらに大きく、かつ急激に増加
させることが要求されるのである。
この考案は、上述した要望を満足する減衰力の特性を得
ることができ、もって乗心地ならびに接地性に優れたシ
ョックアブソーバの提供を、その目的とするもので゛あ
る。
次に、この考案の構成を図面で示す実施例に従って詳細
に説明する。
まず、ショックアブソーバのピストン周辺部分を断面で
表した第1図において、符号1はアウタチューブ、2は
インナチューブ、3は両チューブ1.2の間に構成され
たリザーバ室を示している。
インナチューブ2の中にはピストン本体4がロッド5と
共に上下方向へ移動し、得るように設けられている。
このピストン本体4とロッド5との結合は、ロッド5の
下端部に締めつけられたばね受8によってなされている
ピストン本体4とばね受8との間には、その上方から可
動ポート部材6およびバルブ7がそれぞれ組み込まれて
いる。
なお、可動ポート部材6とばね受8との間、ならびにバ
ルブ7とばね受8との間には、それぞれスプリングfi
a、7aが介装されている。
そして、可動ポート部材6を支えているスプリング6a
のばね定数は、バルブ7を支えているスプリング7aの
ばね定数よりも大きく設定し、かつバルブ7のスプリン
グ7aは第7図で示す場合のバルブスプリング107a
のばね定数よりも小さく設定している。
さて、上記のピストン本体4には、この本体4の上端面
の一部を表した第1図口からも明らかなようにポート9
、バルブポート10、およびこのバルブポート10と同
径の加圧ポート11が、それぞれ上下に貫通して形成さ
れている。
一方、可動ポート部材6には、ピストン本体4のポート
9に通じるポート12と、同じくピストン本体4のバル
ブポート10に通じるポート13とが形成されている。
可動ポート部材6は、そのスプリング6aの力によって
前記ピストン本体4の加圧ポート11を閉そくしている
また、バルブ7はそのスプリング7aの力によって可動
ポート部材6のポート13を閉そくしている。
なお、ピストン本体4の上面には第1図の一部を拡大し
て表した第1図イからも明らかなように前記とは別のバ
ルブ14が配設されており、このバルブ14とピストン
本体4の上面との間にはオリフィス17が構成されてい
る。
このオリフィス17はピストン本体4の前記ポート9と
常に連通している。
つまり、ピストン上室18は上記のオリフィス17、ピ
ストン本体4のポート9および可動ポート部材6のポー
ト12を通じてピストン下室19と常に連通しているの
である。
さらに、上記バルブ14と、そのバルブスプリング14
aのばね座16とには、これら相互にわたって貫通した
孔15が形成されている。
この孔15を通じて、ピストン本体4のバルブポート1
0および加圧ポート11はピストン上室18と常に連通
している。
上記の構造において、ピストン本体4が上方へ移動する
、いわゆるショックアブソーバの伸び側の減衰力につい
て説明する。
ピストン本体4の作動速度が低い状態では、ピストン上
室18のオイルが前記のオリフィス17、ピストン本体
4のポート9および可動ポート部材6のポート12を通
ってピストン下室19に流れる。
このときのオイルの流動抵抗によって先に説明した第7
図で示す従来の場合と同様に、第8図のA−Bで示すよ
うな減衰力が発生する。
ピストン本体4の作動速度が増加してくると、前記バル
ブ14およびばね座16の孔15、ピストン本体4のバ
ルブポート10、可動ポート部材6のポート13を通じ
てバルブ7の上面に作用するオイル圧が、このバルブ7
を支えているスプリング7aの弾力に打ち勝ってバルブ
7を下方へ移動させる。
これにより、ピストン上室18のオイルが、上記の孔1
5、バルブポート10およびポート13を通ってピスト
ン下室19に流れる(第2図参照)。
そして、上記のスプリング7aは、第7図で示す場合の
バルブスプリング107aのばね定数よりも小さく設定
しているので、バルブ7が開き始めてから第2図で示す
ように完全に開ききるまでの減衰力は、第8図のB−F
’で示すように従来よりも小さな減衰力に抑えられる。
さらにピストン本体4の作動速度が増加してくると、前
記の孔15およびピストン本体4の加圧ポート11を通
じて可動ポート部材6の上面に作用しているオイル圧が
、この可動ポート部材6を支えているスプリング6aの
弾力に打ち勝って可動ポート部材6を下方へ移動させる
すなわち、可動ポート部材6は再び前記のバルブ7に接
近する方向へ移動するのである(第3図参照)。
このため、可動ポート部材6とバルブ7との間の隙間が
小さくなり、第2図で示されている状態と比べてピスト
ン上室18からピストン下室19−\のオイルの流動抵
抗が著しく増大する。
この結果、減衰力が第8図のF’−Fで示すように急激
に増加することとなる。
さて、ショックアブソーバのベースバルブ周辺を表した
第4図において、ハウジング20はインナチューブ2に
対し、一定のストロークで上下方向へスライドし得るよ
うに配設されている。
このハウジング20と、アウタチューブ1のキャップ2
8に支持されたばね受け27との間にはスプリング22
が介装されていて、ハウジング20を上方へいっばいに
押し上げている。
また、このハウジング20の中心にあけられているポー
ト21はバルブ24によって閉そくされている。
このバルブ24を閉そく状態に保つべく、バルブ24と
前記ばね受け27との間に介装されているスプリング2
6は、上記のハウジング20を支えているスプリング2
2より小さいばね定数としている。
ここで、前記のピストン本体4が第1図の下方へ移動す
る、いわゆるショックアブソーバの縮み側の減衰力につ
いてみると、ピストン本体4の作動に伴ってピストン下
室19のオイルは、第1図および第1図イで示すバルブ
14を、ばね定数の極めて小さいスプリング14 aに
抗して押し開き、ピストン上室18へ抵抗なく流れる。
このとき、インナチューブ1内へ挿入されるピストンロ
ッド5の体積分のオイルは、第4図で示すハウジング2
0のポート21からバルブ24のオリフィス25、ハウ
ジング20の孔23を通ってリザーバ室3へ流れる。
このときのオイルの流動抵抗によって第8図のA−りで
示すような減衰力が発生する。
ピストン本体4の作動速度が増加してくると、上記のポ
ート21を通るオイル圧の増加によってバルブ24が開
き始め、ついには第5図で示すように完全に開放される
このときの減衰力は、第8図のD−G’で示すようにな
る。
さらにピストン本体4の作動速度が増加してくると、ハ
ウジング20側に作用するオイル圧により、このハウジ
ング20がスプリング22の弾力に打ち勝って下方へ移
動する。
つまり、ハウジング20は再びバルブ24に接近する方
向へ移動するのである(第6図参照)。
このため、ハウジング20とバルブ24との間の隙間が
小さくなり、第5図の状態と比べてポート21を通って
リザーバ室3へ流れるオイルの抵抗が増大する。
この結果、減衰力が第8図のG’−Gで示すように急激
に増加する。
このように縮み側の減衰力についても、先に述べた伸び
側の減衰力と同様の特性を示す。
なお、この縮み側の減衰力発生構造においては、上記の
ハウジング20が可動ポート部材としての機能を果して
いるのである。
以上のように、この考案はバルブに追従して作動する可
動ポート部材を設けることにより、ピストンの作動が中
速の状態では減衰力を小さく抑え得るにもかかわらず、
ピストンの作動が高速になると減衰力を急激に増大させ
ることができる。
これにより、ピストン速度が中速のときには自動車の振
動を緩和して乗心地の向上を図るとともに、ピストンが
高速のときにはタイヤの接地性を高めて操縦安定性を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案の実施例を示し、第1図はショックア
ブソーバのピストン周辺を表した断面図、第1図イは第
1図の一部を拡大して表した断面図、第1図口はピスト
ン本体の上端面の一部を表した平面図、第2図および第
3図はピストンの主要構成部材においてその作動状態を
表したそれぞれの断面図、第4図はショックアブソーバ
のベースバルブ周辺を表した断面図、第5図および第6
図はベースバルブの主要構成部材においてその作動状態
を表したそれぞれの断面図、第7図は従来のショックア
ブソーバにおけるピストン周辺部分を表した断面図、第
8図はピストンの作動速度と減衰力との関係を従来との
比較において表した特性図である。 4:ピストン本体、6.20:可動ポート部材、7.2
4:バルブ、10,21:ポート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストンの作動速度の増加に伴って減衰力をゆるやかに
    増加させるべく開放動作をするバルブと、常時はこのバ
    ルブによって閉そくされているポートを有し、かつバル
    ブの作動方向と同方向へ作動し得る可動ポート部材とを
    備え、この可動ポート部材は、上記バルブを閉そく状態
    に保持しているスプリングよりもばね定数の大きいスプ
    リングによって支持し、前記ピストンの作動速度の増加
    に伴ってバルブが開放動作した後に可動ポート部材が再
    びバルブに接近する方向へ作動するように設定したこと
    を特徴とするショックアブソーバく。
JP10431979U 1979-07-28 1979-07-28 シヨツクアブソ−バ Expired JPS595245Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10431979U JPS595245Y2 (ja) 1979-07-28 1979-07-28 シヨツクアブソ−バ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10431979U JPS595245Y2 (ja) 1979-07-28 1979-07-28 シヨツクアブソ−バ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5621644U JPS5621644U (ja) 1981-02-26
JPS595245Y2 true JPS595245Y2 (ja) 1984-02-16

Family

ID=29337013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10431979U Expired JPS595245Y2 (ja) 1979-07-28 1979-07-28 シヨツクアブソ−バ

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JPS5621644U (ja) 1981-02-26

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