JP2820743B2 - 緩衝器のオイルロック機構 - Google Patents

緩衝器のオイルロック機構

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両等に使用する倒立型緩衝器のオイルロッ
ク機構に関する。
(従来の技術) 車両等に使用する倒立型緩衝器としては、例えば特開
昭64−21236号に記載されているように、アウターチュ
ーブ内に下方からインナーチューブを摺動自在に挿入
し、このインナーチューブ内にダンパーシリンダを植設
し、更にこのダンパーシリンダ内には上方からピストン
ロッドを臨ませ、このピストンロツドの先端部にはダン
パーシリンダ内に摺接するピストンを装着し、ダンパー
シリンダの上端部にはオイルロツクピースと圧縮時に閉
じて伸長時に開くチエツクバルブを配設し、更にダンパ
ーシリンダとインナーチユーブとの間には圧縮時にチエ
ツクバルブ及びオイルロックピースに外嵌する嵌合部材
をアウターチューブ上端部から垂下して、緩衝器の圧縮
時にダンパーシリンダ外周の下部油室からダンパーシリ
ンダ上部の気体室に向って流れる油の流路を絞ることに
より、最圧縮時の底付きを防止するようにしたものがあ
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した緩衝器のオイルロック機構に
おいては、ピストンが摺動するダンパーシリンダ内油室
及びピストンロッドの体積補償をするために作動油が出
入りするダンパーシリンダ外周とインナーチューブ外周
との間の油溜室がオイルロック室となるために、オイル
ロックの油圧が減衰力に影響を与え、減衰力とオイルロ
ックを別々にコントロールすることができない。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本発明は、ダンパーシリンダと
インナーチューブとの間に油溜室とオイルロック室とに
分離する画成部材を設けた。この場合、画成部材でオイ
ルロックピースを兼ねるようにすることもできる。
(作用) ダンパーシリンダとインナーチューブとの間の油室は
画成部材によって油溜室とオイルロック室とに分離され
ているので、減衰力に影響を与えることなくオイルロッ
クを上げることができる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を添付図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明に係るオイルロック機構を適用した緩
衝器の半断面図、第2図及び第3図はそれぞれ同緩衝器
の要部拡大断面図、第4図は本発明の別実施例の緩衝器
の要部断面図である。
この緩衝器は、アウターチューブ1内に下方からイン
ナーチューブ2を摺動自在に嵌装し、インナーチューブ
2内にはダンパーシリンダ3を植設し、アウターチュー
ブ1の上端部に螺着したフォークボルト4にピストンロ
ツドである中空ロツド5の基端部を螺着して、この中空
ロツド5はダンパーシリンダ3内に挿通している。
中空ロッド5の先端部にはピストンホルダ6を螺着
し、このピストンホルダ6にはダンパーシリンダ3内周
面に摺接するピストン7を固着し、このピストン7には
圧縮側油路8及び伸び側油路9を形成して、これらの油
路8、9を開閉するディスクバルブ10、11を装着してい
る。
また、中空ロッド5内にはアジャスタロッド13を進退
自在に挿通して、このアジャスタロッド13の前方ニード
ル14を上下動可能に嵌挿してスプリング15にてアジャス
タロッド13側に付勢し、ニードル14の先端部はピストン
ホルダ6に形成したバイパス油路16に臨ませ、一方フォ
ークボルト4内にはアジャスタ18を回転自在に嵌装して
フォークボルト4との間にクリック機構19を設け、この
アジャスタ18の先端部はアジャスタロッド13の後方に進
退可能に嵌挿したスライダー20に螺着して、アジャスタ
18を回転することによってスライダー20及びアジャスタ
ロッド13を介してニードル14が進退してバイパス油路16
の開口量が変化して発生する減衰力を調整できるように
している。
ダンパーシリンダ3の上端部内周面にはロッドガイド
ケース22を嵌装し、このロッドガイドケース22内にはロ
ッドガイド23を嵌装して、このロッドガイド23には中空
ロツド5の外周面に摺接するブツシユ24を嵌装し、ロッ
ドガイドケース22内周面とロッドガイド23外周面との間
にはO−リング25を介装し、またロッドガイドケース22
の下側にはリバウンドスプリング26を配設している。
インナーチューブ2の下端部外周面には車軸部材27を
装着し、またダンパーシリンダ3の下端部内周面にはバ
ルブホルダ29を嵌装し、このボトムホルダ29の上端部に
はダンパーシリンダ3内周面に接するボトムピストン56
を装着し、このボトムピストン56には油路57、58を形成
して、これらの油路57、58を開閉するバルブ59、60を装
着し、ダンパーシリンダ3の下端部には油孔33を形成し
ている。また、ダンパーシリンダ3内油室とダンパーシ
リンダ3外油室を連通する油路29、67、33を形成して、
取付け車軸部材27内にこの油路29、67、33の開口量を調
整するニードルアジャスタ65を進退自在に設けている。
インナーチューブ2の下端部は車軸部材27に螺着し、
ダンパーシリンダ3の下端部内周にストップボルト28を
螺着しダンパーシリンダ3の下端部内周面に嵌装したバ
ルブホルダ29の段部に係止し、ダンパーシリンダ3とバ
ルブホルダ29を連結している。更にこの車軸部材27の下
方から外周にねじを有するセンターボルト31を挿通し
て、このセンターボルト31の先端部にバルブホルダ29を
螺着することにより、ダンパーシリンダ3とバルブホル
ダ29の下面にて画成部材35の内周方向の底部フランジ面
を車軸部材27底面に狭持している。
そして、ダンパーシリンダ3外周とインナーチューブ
2内周との間には前記の画成部材35を立設し、この画成
部材35内周とダンパーシリンダ3との間にてダンパーシ
リンダ3の油孔33が臨む油溜室S3を形成し、画成部材35
外周とインナーチューブ2内周との間にてオイルロック
室S4を形成している。この画成部材33の下端部はダンパ
ーシリンダ3下端面と車軸部材27底面との間に挟持して
固定し、画成部材35の上端部にはオイルロックピース36
を形成している。
また、画成部材35の下端部外周にはボトムピース38を
嵌装し、ボトムピース38の上部には複数の切り欠き39を
形成したスプリングシート40を嵌装し、このスプリング
シート40上面に懸架ばね41の下端を載置し、画成部材35
の下端部及びボトムピース38には画成部材35内周に形成
した溝42を介してオイルロック室S4を油溜室S3に連通す
る複数の流路43を形成し、流路43には伸長時に開弁する
チェック弁44を介装している。尚、懸架ばね41はダンパ
ーシリンダ3とアウターチューブ1又はピストンロッド
5との間に配設してもよい。
一方、またフォークボルト4の下端部に支持部材46を
嵌着し、この支持部材46にスプリンブカラー47の上端部
を嵌着してインナーチューブ2とダンパーシリンダ3と
の間に垂下し、このスプリンブカラー47の下端部には油
孔48を形成するとともに、最圧縮付近でオイルロックピ
ース36に微小間隔を置いて嵌合するオイルロックカラー
49を固着し、このオイルロックカラー49の外周に形成し
た溝内にはインナーチューブ2内周面に摺接するブッシ
ュ50を嵌装し、このブッシュ50の内周面とオイルロック
カラー49外周面との間に隙間51を設け、更にオイルロッ
クカラー49の下端フランジ部には油孔52を形成してい
る。
この場合、隙間51及び油孔52はオイルロックカラー49
の上室と下室とを連通するオイルロックカラー外周の油
路を形成し、ブッシュ50は緩衝器の圧縮時にインナーチ
ューブ内周と摺接してオイルロックカラーの溝内を上動
し溝内の上面に当接してこの油路を閉じ、伸長時に開く
チェック弁の作用を果す。また、ダンパーシリンダ3の
ロッドガイドケース22の上端外周には樹脂製のピストン
リング54を嵌着して、スプリングシート47との緩衝をし
ている。
更に、ボトムホルダ29の上端部にはダンパーシリンダ
3内周面に接するボトムピストン56を装着し、このボト
ムピストン56には油路57、58を形成して、これらの油路
57、58を開閉するディスクバルブ59、60を装着し、また
ボトムホルダ29にはボトムピストン56をバイパスする油
路61を形成し、この油路61はボトムホルダー下部段部に
穿設された油口67を介してボトムピストン56下部油室S
5、ダンパーシリンダ3下部側壁の油口33を介してダン
パーシリンダ3外周と画成部材35内周との間の油溜室S3
に連通している。また油路61にはセンターボルト31内周
面に進退自在に螺着したニードル65の先端部を臨ませ、
このニードル65の後端部はセンターボルト31内周面回転
自在に嵌挿したアジャスタ66に進退可能にに係合してい
る。
以上のように構成した緩衝器のオイルロック機構の作
用について以下で説明する。
先ず、圧縮行程で第1図に示す状態から中空ロツド5
がダンパーシリンダ3に対して下降すると、ダンパーシ
リンダ3内の下部油室S1内の作動油がピストン7の圧縮
側油路8から圧縮側バルブ10を上方に撓ませて上部油室
S2に流入して減衰力を発生し、また下部油室S1から中空
ロッド5の進入体積相当分の作動油がボトムピストン56
の油孔57からディスクバルブ59を撓ませて油溜室S5に流
入し、ダンパーシリンダ3の油孔33から油溜室S3内に流
入する。
そして、更に中空ロツド5が下降して最圧縮状態にな
ると、第2図に示すように、オイルロックカラー49がオ
イルロックピース36に微小間隔を置いて嵌合し、このと
きブッシュ50は隙間51を閉じているので、オイルロック
カラー49の下側の油室内の作動油はオイルロックピース
36外周とオイルロックカラー49内周との僅かな隙間を介
して上部油室に流れるだけとなり、オイルロックカラー
49より下側のオイルロック室S4がオイルロック室となっ
て底付きが防止される。
その後、圧縮状態から伸び行程に移行したときには、
中空ロッド5が上動してピストン7が上動するので、上
部油室S2からピストン7の伸び側油路9から伸び側バル
ブ11を下方に撓ませて下部油室S1に流入して減衰力を発
生し、また油溜室S3から中空ロッド5の退出体積相当分
の作動油がダンパーシリンダ3の油孔33からボトムピス
トン56の油孔58からディスクバルブ60を撓ませて下部油
室S1に流入する。
この場合、オイルロックカラー49のブッシュ50がイン
ナーチューブ内周と摩擦することによりオイルロックカ
ラー49の溝内下面に当接して隙間51を開くので上部油室
の作動油がオイルロック室S4内に流入し、更にボトムピ
ストン38の複数の流路43上にチェック弁44が開くので油
溜室S3内の作動油が油路43からもオイルロック室S4に流
入しオイルロック室が負圧になるのを防止する。
第4図に示す別実施例は、ダンパーシリンダ3の内周
面下部にフリーピストン70を摺動自在に嵌挿してガス室
S6を画成し、中空ロッド5の進入及び退出体積相当分の
補償をフリーピストン70の移動によって行なうようにし
たものであり、このようにすれば上記実施例のダンパー
シリンダ3の油孔33は不要になる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、ダンパーシリン
ダとインナーチューブとの間に油溜室とオイルロック室
とに分離する画成部材を設けたので、減衰力に影響を与
えることなくオイルロック荷重を設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るオイルロック機構を適用した緩衝
器の半断面図、第2図及び第3図はそれぞれ同緩衝器の
要部拡大断面図、第4図は本発明の別実施例の緩衝器の
要部断面図である。 尚、図面中、1はアウターチューブ、2はインナーチュ
ーブ、3はダンパーシリンダ、5は中空ロッド(ピスト
ンロッド)、7はピストン、29はボトムホルダ、33は油
孔、35は画成部材、36はオイルロックピース、41は懸架
ばね、43は油路、47はスプリングカラー、49はオイルロ
ックカラー、S3は油溜室、S4はオイルロック室である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アウターチューブ内にインナーチューブを
    摺動自在に嵌装し、前記インナーチューブ内下部にダン
    パーシリンダを立設して、このダンパーシリンダ外周と
    前記インナーチューブ内周との間に形成される油室を油
    溜室及びオイルロック室とする倒立型緩衝器において、
    前記ダンパーシリンダと前記インナーチューブとの間に
    前記油溜室とオイルロック室とに分離する画成部材を設
    けたことを特徴とする緩衝器のオイルロック機構。
  2. 【請求項2】画成部材がオイルロックピースを兼ねる請
    求項1記載の緩衝器のオイルロック機構。
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