JP2905228B2 - 緩衝器のオイルロック機構 - Google Patents

緩衝器のオイルロック機構

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JP2905228B2
JP2905228B2 JP24757989A JP24757989A JP2905228B2 JP 2905228 B2 JP2905228 B2 JP 2905228B2 JP 24757989 A JP24757989 A JP 24757989A JP 24757989 A JP24757989 A JP 24757989A JP 2905228 B2 JP2905228 B2 JP 2905228B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両等に使用する倒立型緩衝器のオイルロッ
ク機構に関する。
(従来の技術) 車両等に使用する倒立型緩衝器としては、例えば特開
昭64−21236号に記載されているように、アウターチュ
ーブ内に下方からインナーチューブを摺動自在に挿入
し、このインナーチューブ内にダンパーシリンダを植設
し、更にこのダンパーシリンダ内には上方からピストン
ロッドを臨ませ、このピストンロツドの先端部にはダン
パーシリンダ内に摺接するピストンを装着し、ダンパー
シリンダの上端部にはオイルロツクピースと圧縮時に閉
じて伸長時に開くチエツクバルブを配設し、更にダンパ
ーシリンダとインナーチユーブとの間には圧縮時にチエ
ツクバルブ及びオイルロックピースに外嵌する嵌合部材
をアウターチューブ上端部から垂下して、緩衝器の圧縮
時にダンパーシリンダ外周の下部油室からダンパーシリ
ンダ上部の気体室に向って流れる油の流路を絞ることに
より、最圧縮時の底付きを防止するようにしたものがあ
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した緩衝器のオイルロック機構に
おいては、インナーチューブとオイルロックピースとの
間に嵌合部材が侵入する隙間が必要であるので、この隙
間を確保するためにインナーチューブの径を大径にしな
ければならず、そのため緩衝器全体が大径になる。
また、ダンパーシリンダにオイルロックピースを付設
しているので安定性が悪く、強度的に弱い。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本発明は、アウターチューブ内
にインナーチューブを摺動自在に嵌装し、前記インナー
チューブ内の下部にダンパーシリンダを立設し、このダ
ンパーシリンダ内に、基端部を前記アウターチューブに
装着したピストンロッドを挿通した倒立型緩衝器におい
て、前記ダンパーシリンダより上側のインナーチューブ
内周部にオイルロックカラーを設け、このオイルロック
カラーはインナーチューブ側で支承し、前記オイルロッ
クカラーとダンパーシリンダとの間に形成される隙間を
介して、ダンパーシリンダ外周の油室とオイルロックカ
ラー上部の油室とを連通させ、前記ピストンロッドに
は、最圧縮位置附近で前記オイルロックカラーと嵌合す
るオイルロックピースを付設し、このピストンロッドの
最圧縮位置附近でオイルロックカラー下部の油室をオイ
ルロック室としたことを特徴とする。
(作 用) ピストンロッドのオイルロックピースがインナーチュ
ーブの内周に設けたオイルロックカラーに嵌合すると、
オイルロックピース下部の油室内の作動油はオイルロッ
クピース外周とオイルロックカラー内周との僅かな隙間
を介して緩衝器上部の油室に流れ、オイルロックピース
とオイルロックカラー下部にオイルロック室が形成され
る。
(実施例) 以下に本発明の実施例を添付図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明に係るオイルロック機構を適用した緩
衝器の断面図、第2図は同緩衝器の伸び状態の要部拡大
断面図、第3図は同緩衝器の圧縮状態の要部拡大断面図
である。
第1図において、この緩衝器は、アウターチューブ1
内に下方からインナーチューブ2を摺動自在に嵌装し、
インナーチューブ2内にはダンパーシリンダ3を植設
し、アウターチューブ1の上端部に固定するアジャスト
ケース4にピストンロツドである中空ロッド5の基端部
を螺着し、この中空ロッド5はダンパーシリンダ3内に
挿通している。
中空ロッド5の先端部にはピストンホルダ6を螺着
し、このピストンホルダ6にはダンパーシリンダ3内周
面に摺接するピストン7を固着し、このピストン7には
油路8(第2図参照)を形成して、第4図に示すごと
く、この油路8を開閉するディスクバルブ9a、ディスク
バルブ9bとこれらをピストン7の各シート面に付勢する
バルブスプリング9cを装着し、ディスクバルブ9aは油路
8に対向する部分に開孔を形成しこの開孔下面にディス
クバルブ9bを配設している。また、第2図に示すよう
に、中空ロッド5には油孔10を形成している。そして、
ダンパーシリンダ3の上端部内周面にはケース12を嵌装
して、このケース12内には中空ロッド5の外周面に摺接
するブツシユ13をケース12内周面との間にO−リング14
を介装して取付けている。また、ケース12の下側にはリ
バウンドスプリング15を配設している。
第1図において、アジャストケース4内にはニードル
16を進退自在に螺着し、このニードル16の先端部を中空
ロツド5の基端部に装着したバルブカラー17に臨ませ、
アジヤストケース4の側部に油孔18を形成して、ニード
ル16を進退させて先端部とバルブカラー17との間のオリ
フイス流路の開口量を変えることによつて減衰力を調整
できるようにしている。
インナーチューブ2の下端部外周面には取付けブラケ
ット21を装着し、またダンパーシリンダ3の下端部内周
面にはボトムホルダ22を嵌装し、このボトムホルダ22の
上端部にはダンパーシリンダ3内周面に接するボトムピ
ストン23を装着し、このボトムピストン23には油路24を
形成して、前記ピストン7の油路8と同様にこれらの油
路24を開閉する2枚のディスクバルブ25a,25bを装着
し、ダンパーシリンダ3の下端部には油孔26を形成して
いる。また、ダンパーシリンダ3内油室とダンパーシリ
ンダ3外油室を連通する油路27,28を形成して、取付け
ブラケット21内にこの油路27,28の開口量を調整するニ
ードルアジャスタ29を進退自在に設けている。
ダンパーシリンダ3の下端部外周面にはスペーサ部材
31を嵌装し、このスペーサ部材31上面にはインナーチュ
ーブ2内周面に沿ってカラー32を立設し、このカラー32
の上端にて内周側にテーパ面33a(第2図参照)を形成
したオイルロックカラー33を支承することによってイン
ナーチューブ2内周にオイルロックカラー33を設けてい
る。これにより、第2図に示すように、オイルロックカ
ラー33とダンパーシリンダ3のとの間に環状の隙間が形
成され、この隙間を介してダンパーシリンダ3外周の環
状油室S2と、オイルロックカラー33上部の上部油溜室S3
とが連通する。そして、中空ロッド5の外周面には最圧
縮位置付近でオイルロックカラー33に嵌合するオイルロ
ックピース34をストッパリング35,36にて固定してい
る。尚、オイルロックカラー33はカラー32にて支承する
代りに、インナーチューブ2内周面にストッパリングを
嵌着してインナーチューブ2内周に設けることもでき
る。
アウターチューブ1の上端部内周面にはフオークボル
ト36を螺着し、このフオークボルト36内周面には中空ロ
ツド5の基端部を装着したアジヤストケース4の外周面
にアジャスター37を螺着して進退自在に設け、このアジ
ャスター37の外周面にはO−リング38を嵌装し、またア
ジヤストケース4の外周面にはアジャスター37内周面と
の間にO−リング38aを嵌装し、更にフォークボルト36
とアジヤストケース4とは図示しないロックネジにて固
定して、アウターチューブ1に対して中空ロッド5が回
動しないようにしている。
そして、アジャスター37の下方側にはアジャスタプレ
ート39をフォークボルト36内周面に嵌装し、このアジャ
スタプレート39には三本のピン40を植設し、このピン40
はフォークボルト36に形成した透孔内に挿通し、更にア
ジャスタプレート39のピン40にはアジャスタケース4に
上下動自在に嵌装したスプリングシート41を当接させ、
このスプリングシート41とオイルロツクカラー33の上面
に配設したスプリングシート41との間に懸架ばね43を介
設している。
更に、この油圧緩衝器はインナーチユーブ2内に第1
図に波線Cで示す位置まで作動油が満たされ、波線Cの
上方部分は気体となつている。
以上のように構成した緩衝器のオイルロック機構の作
用について以下で説明する。
先ず、油圧緩衝器が第2図に示す伸び状態から圧縮行
程に移行すると、アウターチユーブ1と一体的に中空ロ
ツド5がインナーチユーブ2及びダンパーシリンダ3に
対して下降するので、ダンパーシリンダ3内のピストン
7より下側の下部油室S1内の作動油が圧縮されて、低速
時には第1図に示した緩衝器下部の油路27,28を通じて
中高速時にはディスクバルブ25aの開孔下面に配設され
たディスクバルブ25bを撓めてインナーチユーブ2内周
面とダンパーシリンダ3外周面との間で形成される環状
油室S2内に流入し、更に上部油溜室S3内に流入し、また
ピストン7の油路8を通って第4図に示したディスクバ
ルブ9aおよびディスクバルブ9bを第5図に示すように上
方に撓めてダンパーシリンダ3内の上部油室S4(第3図
参照)内に流入する。
第3図において、この状態から更にアウターチユーブ
1及び中空ロッド5が下降すると、中空ロッド5に設け
たのオイルロックピース34がインナーチューブ2内周に
設けたオイルロックカラー33のテーパ面33aに対向して
オイルロックピース34の下側の油室から上部油溜室S3へ
の流路が絞られ、更にアウターチューブ1が中空ロッド
5を伴って下降して最圧縮状態になると、オイルロック
ピース34がオイルロックカラー33に嵌合するので、オイ
ルロックピース34の下側の油室内の作動油はオイルロッ
クピース34外周とオイルロックカラー33内周との僅かな
隙間を介して上部油溜室S3に流れるだけとなり、オイル
ロックピース34より下側の油室全体がオイルロック室と
なって底突きが防止される。
その後、圧縮状態から伸び行程に移行したときには、
アウターチユーブ1及び中空ロッド5が一体的に上動し
てピストン7が上動するので、上部油室S4内の作動油
が、第6図に示すように、ディスクバルブ9aの開孔下面
に配設されたディスクバルブ9bを撓めて下部油室S1に流
入し、更に環状油室S2の作動油が第1図に示したダンパ
ーシリンダ3下部の油孔26からボトムピストン23の油路
24を通ってディスクバルブ25a、25bを開いて下部油路S1
内に流入し、ピストンロッド5の退出相当分の作動油を
補う。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、アウターチュー
ブ内にインナーチューブを摺動自在に嵌装し、前記イン
ナーチューブ内の下部にダンパーシリンダを立設し、こ
のダンパーシリンダ内に、基端部を前記アウターチュー
ブに装着したピストンロッドを挿通した倒立型緩衝器に
おいて、前記ダンパーシリンダより上側のインナーチュ
ーブ内周部にオイルロックカラーを設け、このオイルロ
ックカラーはインナーチューブ側で支承し、前記オイル
ロックカラーとダンパーシリンダとの間に形成される隙
間を介して、ダンパーシリンダ外周の油室とオイルロッ
クカラー上部の油室とを連通させ、前記ピストンロッド
には、最圧縮位置附近で前記オイルロックカラーと嵌合
するオイルロックピースを付設し、このピストンロッド
の最圧縮位置附近でオイルロックカラー下部の油室をオ
イルロック室としたので、従来のようにインナーチュー
ブとオイルロックピースとの間に嵌合部材が侵入する隙
間を確保する必要がなくなってインナーチューブの径延
いては緩衝器全体径を小径にすることができ、またピス
トンロッドにオイルロックピースを付設してるので安定
性が良く、強度的にも強くなる。
又本発明は、ピストンロッドには、最圧縮位置附近で
オイルロックカラーと嵌合するオイルロックピースを付
設し、このピストンロッドの最圧縮位置附近でオイルロ
ックカラー下部の油室をオイルロック室を形成するよう
にしたので、オイルロックカラーとオイルロックピース
と嵌合して形成されるオイルロック室により、緩衝器の
底突き防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るオイルロック機構を適用した緩衝
器の断面図、第2図は同緩衝器の伸び状態の要部拡大断
面図、第3図は同緩衝器の圧縮状態の要部拡大断面図、
第4図はピストン部の拡大図、第5図及び第6図は作用
を示す図である。 尚、図面中、1はアウターチューブ、2はインナーチュ
ーブ、3はダンパーシリンダ、5は中空ロッド(ピスト
ンロッド)、7はピストン、33はオイルロックカラー、
34はオイルロックピース、43は懸架ばね、S2は油室(環
状油室)、S3は油室(上部油溜室)である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 9/00 - 9/58 B60G 13/08 B62K 25/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アウターチューブ内にインナーチューブを
    摺動自在に嵌装し、前記インナーチューブ内の下部にダ
    ンパーシリンダを立設し、このダンパーシリンダ内に、
    基端部を前記アウターチューブに装着したピストンロッ
    ドを挿通した倒立型緩衝器において、 前記ダンパーシリンダより上側のインナーチューブ内周
    部にオイルロックカラーを設け、このオイルロックカラ
    ーはインナーチューブ側で支承し、 前記オイルロックカラーとダンパーシリンダとの間に形
    成される隙間を介して、ダンパーシリンダ外周の油室と
    オイルロックカラー上部の油室とを連通させ、 前記ピストンロッドには、最圧縮位置附近で前記オイル
    ロックカラーと嵌合するオイルロックピースを付設し、
    このピストンロッドの最圧縮位置附近でオイルロックカ
    ラー下部の油室をオイルロック室とした、 ことを特徴とする緩衝器のオイルロック機構。
  2. 【請求項2】前記インナーチューブ側の底部にカラーを
    立設し、このカラーの上端で前記オイルロックカラーを
    インナーチューブ側に支承したことを特徴とする請求項
    1に記載の緩衝器のオイルロック機構。
  3. 【請求項3】前記インナーチューブの内周面にストッパ
    リングを介して前記オイルロックカラーをインナーチュ
    ーブ側に支承したことを特徴とする請求項1に記載の緩
    衝器のオイルロック機構。
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