JPH0422117Y2 - - Google Patents

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JPH0422117Y2
JPH0422117Y2 JP1985086206U JP8620685U JPH0422117Y2 JP H0422117 Y2 JPH0422117 Y2 JP H0422117Y2 JP 1985086206 U JP1985086206 U JP 1985086206U JP 8620685 U JP8620685 U JP 8620685U JP H0422117 Y2 JPH0422117 Y2 JP H0422117Y2
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oil
hollow
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は荷重の増大に応じてコイルスプリング
を下方より押圧して、自動的に車高調整を行うよ
うにした油圧緩衝器に関する。
(従来の技術) シリンダの下部とピストンロツドの上部との間
に張設したコイルスプリングを荷重の増大に応じ
て下方より押圧して車高調整を行うようにした油
圧緩衝器は例えば実開昭58−63753号として知ら
れている。
この油圧緩衝器は第4図に示す如く、上方から
ピストンロツド100に荷重が作用すると、シリ
ンダ101に対しピストンロツド100が下動
し、これに伴つてピストン102も一体的に下動
して中空ロツド103の小孔104を塞ぐ、する
と、油室S1内の作動油の一部がチエツクバルブ1
05を開き、中空ロツド103外周とピストンロ
ツド100の円孔106内周との間を通つてピス
トンロツド100の円孔106内に流入し、円孔
106内に流入した作動油は中空ロツド103内
を通つて閉塞部材107に形成した円孔108内
に流入し、通路109,110を介して蓄圧室1
11内に流入する。この結果、スプリングアジヤ
スタ112が上動し、スプリングシート113を
介してコイルスプリング114の下端を押し上
げ、コイルスプリング114を圧縮し、その反作
用としてピストンロツド100が上動し、緩衝器
全体が伸長し、車高が自動的に高くなるようにし
ている。
(考案が解決しようとする問題点) 上述した従来の緩衝器にあつては、蓄圧室11
1とピストンロツド100の円孔106とが直接
連通しているため、ピストンロツド100を上動
させる力が常に作用し、緩衝器の伸縮動に連動し
てスプリングシート113も上下動してしまい。
更に緩衝器の伸長側の減衰力に影響を与える不利
がある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決すべく本考案は、シリンダの
下部外周にスプリングアジヤスタとアジヤスタガ
イドからなる蓄圧室を設け、シリンダ内に上方か
らピストンロツドを挿入し、このピストンロツド
の下半部を中空部とするとともに中空部外周にピ
ストンを固着してシリンダ内を上下の油室に区画
し、前記中空部にはシリンダ下部に植設した中空
ロツドを挿入して前記ピストンロツドの中空部と
蓄圧室とを連通し、前記上部の油室と前記ピスト
ンロツドの中空部とを連通路で連通するとともに
該連通路の中空部内には作動油の前記上部の油室
からピストンロツドの中空部内への流入を許容す
るチエツクバルブを設け、前記中空部と前記蓄圧
室とを連通路で連通するとともに該連通路の中空
ロツド内には作動油の前記中空部から蓄圧室への
流入のみ許容するチエツクバルブを設けたことを
特徴とする。
(作用) 圧縮時にはピストンロツドの中空部内の作動油
は下方のチエツクバルブ及び中空ロツド内を通つ
て蓄圧室に流入する。
また伸長時には蓄圧室内の作動油は、中空ロツ
ドに形成した油孔を介して下部の油室に入り、下
部の油室に入つた作動油はピストンに形成した通
孔を介して上部の油室に入り、上部の油室に入つ
た作動油は上部のチエツクバルブを通つてピスト
ンロツドの中空部内に流入する。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。
第1図は本考案に係る油圧緩衝器の中央縦断面
図で、油圧緩衝器1は下方にシリンダ2を、上方
にピストンロツド3を配してなり、シリンダ2は
内筒4及び外筒5からなり、これら内筒4及び外
筒5間に油溜室6が形成され、内筒4内には上方
からピストンロツド3が挿入されている。
ピストンロツド3は外側筒部7とこの筒部7内
に設けられる中実ロツド8とからなり、筒部7よ
りも上方に突出した中実ロツド8の上端には車体
への取付けブラケツト9が固着され、また中実ロ
ツド8上端周にはカバーを兼ねるスプリングシー
ト10がストツパリング11を介して取付けられ
ている。また筒部7下端よりも下方に突出する中
実ロツド8外周にはシリンダ2の内筒4内を上部
油室S1及び下部油室S2に区画するピストン12が
取付けられ、このピストン12には通孔13及び
14を穿設し、通孔13はチエツクバルブ15
で、通孔14はチエツクバルブ16で閉じられて
いる。
更に中実ロツド8の下半部は中空部8aとさ
れ、この中空部8aと前記筒部7内周との間には
第2図に示すように油路17を形成し、中空部8
a内は油室S3としている。そして、油室S3上部に
はチエツクバルブ機構18を配設している。この
チエツクバブルブ機構18は第2図に示す如く筒
状ブロツク19とこのブロツク19内に配設され
る弁体20を有し、弁体20はスプリング21に
て上方へ付勢され、通常時にあつては通孔22を
閉じている。尚、この通孔22はブロツク19及
び中空部8aに形成した通孔23,24を介して
前記油路17と連通している。これら油路17、
通孔22,23,24等で油室S1と油室S3を連通
する連通路を構成する。
一方、シリンダ2の内筒4下端は閉塞部材25
で塞がれ、この閉塞部材25には中空ロツド26
の下端部が植設され、この中空ロツド26の上端
部は前記ピストンロツド3の中空部8a内に下方
からシールリングを介して挿入されている。そし
て、前記中空部8aの下端外筒には筒体27が螺
着し、この筒体27の下半部が中空ロツド26の
外周部に摺動可能に外嵌されている。そして中空
ロツド26の中間部には中空ロツド26内と下部
の油室S2とを連通する油孔28が穿設され、この
油孔28は筒体27が下動した際に閉じられる。
更に中空ロツド26の上部は大径孔とされ、この
大径孔内には前記同様のチエツクバルブ機構29
を配設している。即ち、チエツクバルブ機構29
は通孔30を形成したブロツク31と、この通孔
31を閉じる方向に付勢された弁体32とを備
え、油室S3から中空ロツド26内への作動油の流
れのみを許容する機能を有している。
また、前記閉塞部材25には油路33が形成さ
れ、この油路33の上端には圧側バルブ機構34
が設けられ、油路33の下端部は第1のキヤツプ
35で閉塞され、この第1のキヤツプ35の外周
端には外筒5内周に密接する筒体36が固着さ
れ、この筒体36内周と内筒4外周との間に形成
される油路37によつて油溜室6と油路33及び
油室S2とが連通する。
また、シリンダ2の外筒5下端は第2のキヤツ
プ38にて閉塞され、このキヤツプ38及び前記
第1のキヤツプ35との間に中空ロツド26内と
連通する油路39が形成されている。尚、第2の
キヤツプ38には車軸取付用のブラケツト40が
取付けれている。
一方、シリンダ2の外筒5の下部外周にはスプ
リングアジヤスタ41及びアジヤスタガイド42
が設けられ、これらスプリングアジヤスタ41及
びアジヤスタガイド42間に蓄圧室43を形成し
ている。この蓄圧室43は第3図に示す如くアジ
ヤスタガイド42に形成した斜め孔44を介して
前記油路39と連通し、アジヤスタガイド42に
形成した円孔45にはロツド46を上下動自在に
挿入し、このロツド46にはテーパ部47を形成
することで前記斜め孔44と蓄圧室43を連通せ
しめ、更にロツド46上端にフランジ部48を形
成し、このフランジ部48と円孔45の段部に設
けたカラー49との間にスプリング50を縮装
し、ロツド46及びこのロツド46と結着された
スプリングアジヤスタ41を上方へ付勢してい
る。前記斜め孔44、油路39、中空ロツド26
内部等で油室S1と蓄圧室43とを連通する連通路
を構成する。
またスプリングアジヤスタ41上端にはカバー
を兼ねるスプリングシート51を設け、このスプ
リングシート51と前記スプリングシート10と
の間でコイルスプリング52を支持している。
更に、第3図にも示す如く蓄圧室43を形成す
るスプリングアジヤスタ41内周面とアジヤスタ
ガイド42外周面との間には油路53が形成さ
れ、この油路53はスプリングアジヤスタ41が
所定量上昇した際に外筒5に穿設した油孔54及
び筒体36に穿設した油孔55を介して油路37
に連通する。
以上の如き構成からなる油圧緩衝器の作用を以
下に述べる。
先ず圧縮側の作用を述べる。車体からピストン
ロツド3に荷重が作用するピストン12が内筒4
内を下方に摺動する。積載荷重が増大するとピス
トンロツド3下端外周に螺着した筒体27が中空
ロツド26に形成した油孔28を閉塞する下方位
置に摺動し、ポンプ作用が始る。前記ピストン1
2の摺動に伴つて油室S2内の作動油の一部はピス
トン12の通孔13及びチエツクバルブ15を介
して油室S1内に流入し、また他の一部は圧側バル
ブ機構34、油路33を通つて油溜室6内に流入
して減衰力を発生する。そして油室S3内の作動油
は油路39、斜め孔44を通つて蓄圧室43内に
流入する。その結果、蓄圧室43内の圧が高ま
り、スプリングアジヤスタ41が上動し、下部の
スプリングシート51を介してコイルスプリング
52の下端を押し上げ、コイルスプリング52を
圧縮する。すると、その反作用としてピストンロ
ツド3が上動し、緩衝器1全体が伸長し、車高は
自動的に高く調整される。
尚、コイルスプリング52の圧縮量はスプリン
グアジヤスタ41の上動限が規制されていること
で、一定以上には圧縮されない。即ち、第3図に
も示す如く、スプリングアジヤスタ41が所定量
上動すると、蓄圧室43と油溜室とが油路53及
び油孔54,55を介して連通し、蓄圧室43の
作動油が油溜室6に逃げるため、一定以上にコイ
ルスプリング52が圧縮されることはない。
次に、延び側の作用について述べると、油室S1
はピストン12の上動で圧縮されるため、油室S1
内の作動油の一部はピストン12の通孔14及び
チエツクバルブ16を介して油室S2内に流入し、
他の一部は油路24,23,22を介してチエツ
クバルブ20を押し下げ、油室S3内に流入する。
積載荷重が減少し、ピストンロツド3の下端の筒
体27が中空ロツド26の油孔28を開く位置で
ストロークすると、ポンプ作用が解消される。そ
して蓄圧室43内の作動油はロツド46とカラー
49との間の隙間から徐々に斜め孔44、中空ロ
ツド26の油孔28を通つて油室S2に流入し、車
高を下げる。
(考案の効果) 以上に説明した如く本考案によれば、シリンダ
を下方にピストンロツドを下方に配設し且つ車高
調整用の蓄圧室を備えた油圧緩衝器において、ピ
ストンロツドの下半部に形成した中空部に上部の
チエツクバルブ機構を、該中空部に挿入される中
空ロツドに下部のチエツクバルブ機構を配設し、
これらチエツクバルブ機構によつて蓄圧室内の圧
力が、ピストンロツドの中空部に直接伝わらない
ようにしたので、緩衝器の伸長時におけるスプリ
ングシートの変動を防止することができ、且つ伸
長時における減衰力に影響を与えることがない。
又、ピストンロツド中空部内を連通路を介してピ
ストン上方の油室S1に連通しているので伸長工程
ではピストン上方の油室S1が高圧となり、作動油
の油室S1からピストンロツド内の油室S3への流入
がスムースになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る油圧緩衝器の縦断面図、
第2図は上部のチエツクバルブ機構の拡大断面
図、第3図は蓄圧室の拡大断面図、第4図は従来
の油圧緩衝器の縦断面図である。 尚、図面中2はシリンダ、3はピストンロツ
ド、4は内筒、5は外筒、8は中実ロツド、8a
は中空部、12はピストン、17,37,39,
53は油路、18,29はチエツクバルブ機構、
28,54,55は油孔、41はスプリングアジ
ヤスタ、42はアジヤスタガイド、43は蓄圧
室、52はコイルスプリングである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダの下部外周にスプリングアジヤスタと
    アジヤスタガイドからなる蓄圧室を設け、シリン
    ダ内に上方からピストンロツドを挿入し、このピ
    ストンロツドの下半部を中空部とするとともに中
    空部外周にピストンを固着してシリンダ内を上下
    の油室に区画し、前記中空部にはシリンダ下部に
    植設した中空ロツドを挿入して前記ピストンロツ
    ドの中空部と蓄圧室とを連通し、前記上部の油室
    と前記ピストンロツドの中空部とを連通路で連通
    するとともに該連通路の中空部内には作動油の前
    記上部の油室からピストンロツドの中空部内への
    流入を許容するチエツクバルブを設け、前記中空
    部と前記蓄圧室とを連通路で連通するとともに該
    連通路の中空ロツド内には作動油の前記中空部か
    ら蓄圧室への流入のみ許容するチエツクバルブを
    設けたことを特徴とする自動車高調整機構付油圧
    緩衝器。
JP1985086206U 1985-06-07 1985-06-07 Expired JPH0422117Y2 (ja)

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JPS61201909U JPS61201909U (ja) 1986-12-18
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6133783B2 (ja) * 1980-08-18 1986-08-04 Toshiba Machine Co Ltd

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6133783U (ja) * 1984-07-31 1986-03-01 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車の車高自動調整装置

Patent Citations (1)

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JPS6133783B2 (ja) * 1980-08-18 1986-08-04 Toshiba Machine Co Ltd

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