JP2009299751A - 緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】低周波数帯の振動の入力のみならず高周波数帯の振動の入力に対しても充分に振動を抑制することができる緩衝器を提供することである。
【解決手段】上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されシリンダ1内を2つの作動室R1,R2に区画する隔壁部材2と、圧力室R3を形成するハウジング4と、上記ハウジング4内に移動自在に挿入されて圧力室R3を一方室6と他方室7に区画するとともに附勢手段8によってハウジング4に対して中立位置に位置決めされる差動ピストン5と、一方室6を一方の作動室R1に連通するとともに他方室7を他方の作動室R2に連通し、差動ピストン5とハウジング4との間に形成される制限流路9で一方室6と他方室7とを連通してなり、差動ピストン5の中立位置からの変位によって制限流路9の面積を変更可能とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、緩衝器の改良に関する。
従来から緩衝器は、車両の車体と車軸との間に介装され、車両の振動を減衰させる用途に使用され、車両における乗り心地を向上と操縦性を向上させる役割を担っている。
他方、車両は、一般的に、車軸と車体との間にバネ要素を介装させて走行中に路面から車軸へ入力される振動が車体に伝播することを抑制している。さらに、車軸は、タイヤを介して接地しており、タイヤがバネ要素として振舞うことから路面から車体へ振動が伝達される経路には二つのバネ要素が介在することになり、車両における上下方向の振動系には二つの共振点を持つ。そして、車体重量は車軸重量より重いため、車体が共振する共振周波数(バネ上共振周波数)は車軸が共振する共振周波数(バネ下共振周波数)より低くなるのが一般的である。
したがって、二つの共振周波数の振動入力時に緩衝器が大きな減衰力を出力することができれば、車両の振動を効果的に減衰して、車両における乗り心地を向上と操縦性を向上させることに繋がるのであるが、これら共振周波数およびこの近傍以外の振動に対して大きな減衰力を発揮することになるとバネ要素による振動の絶縁を妨げて、却って乗り心地を損ねることがあるので、可能であれば緩衝器に周波数に依存して減衰力を発生させたい。
また、一般的に、緩衝器の伸縮速度はバネ下共振周波数帯域で振動する場合よりバネ上共振周波数帯域で振動するほうが低くなり大きな減衰力を出しにくいため、バネ上共振周波数帯域の振動に対しては大きな減衰係数にて減衰力を発揮することが期待されるとともに、緩衝器内に充填される作動油の圧縮性から振動が高周波になればなるほど減衰力発生に応答遅れが生じてゲインが低下することから、従来の周波数感応の減衰力を発生する緩衝器(たとえば、特許文献1参照)では、バネ下共振周波数との間の周波数帯域において減衰力を低下させつつ、バネ上およびバネ下共振周波数帯域の振動を抑制するため、周波数の上昇に対して減衰力を小さくするようにし、バネ下共振周波数の振動に対して最低限要求される減衰力を発生させるようにしている。
特開2006−336816号公報(図2)
従来の緩衝器では、上述したように、高周波数帯域に存在するバネ下共振周波数の振動を抑制するために必要最低限の減衰力を発揮するように設計されるので、これを下限として低周波数帯域に存在するバネ上共振周波数の振動に対して発生する減衰力をチューニングして、車両における乗り心地を向上することになるが、実際には、従来の緩衝器では、減衰係数の下げ幅を大きくすることが難しく、バネ上共振周波数帯域の振動の入力に対して発生減衰力が不足してしまう可能性があり、バネ上共振周波数の振動の抑制が不十分となって乗り心地と操縦性の点で更なる向上が求められる危惧がある。
そこで、本発明は、上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、低周波数帯域の振動および高周波数帯域の振動の入力に対して充分に振動を抑制することができる緩衝器を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されシリンダ内を2つの作動室に区画する隔壁部材と、圧力室を形成するハウジングと、上記ハウジング内に移動自在に挿入されて圧力室を一方室と他方室に区画するとともに附勢手段によってハウジングに対して中立位置に位置決めされる差動ピストンと、一方室を一方の作動室に連通するとともに他方室を他方の作動室に連通し、差動ピストンとハウジングとの間に形成される制限流路で一方室と他方室とを連通してなり、差動ピストンの中立位置からの変位によって制限流路の面積を変更可能であることを特徴とする。
本発明のこの緩衝器によれば、差動ピストンの中立位置からの変位によってハウジングとの間に形成されて一方室と他方室とを連通する制限流路の流路面積を変更可能であるので、緩衝器の発生減衰力を周波数に感応させて、バネ上共振周波数とバネ下共振周波数における振動に対して大きな減衰力を発揮することができ、低周波数帯域の振動および高周波数帯域の振動の入力に対して充分に振動を抑制することができる。
そして、このように緩衝器の発生減衰力を緩衝器の振動周波数に感応させてバネ上共振周波数とバネ下共振周波数における振動に対して大きな減衰力を発揮することができるので、バネ下共振周波数の振動の抑制が不足することが無く、乗り心地と操縦性を向上させることができる。
以下、本発明の緩衝器Dを各図に基づいて説明する。図1は、一実施の形態における緩衝器の縦断面図である。図2は、一実施の形態における緩衝器の要部拡大縦断面図である。
一実施の形態における緩衝器Dは、基本的には、図1および図2に示すように、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されシリンダ1内を2つの作動室である上室R1および下室R2に区画する隔壁部材たるピストン2と、ピストンロッド15の先端に固定されて圧力室R3を形成するハウジング4と、上記ハウジング4内に移動自在に挿入されて圧力室R3を一方室6と他方室7に区画するとともに附勢手段8によってハウジング4に対して中立位置に位置決めされる差動ピストン5とを備えて構成されている。
また、圧力室R3における一方室6は一方の作動室である上室R1に連通され、他方室7は他方の作動室である下室R2に連通され、差動ピストン5とハウジング4との間に形成される制限流路9によって一方室6と他方室7とが連通されている。
なお、この実施の形態では、ハウジング4はピストン2とともにピストンロッド15に連結されており、圧力室R3はシリンダ1内に設けられている。そして、シリンダ1の上端は、ピストンロッド15を摺動自在に軸支する図示しないヘッド部材で封止され、シリンダ1の下端もまた図示しないボトム部材によって封止されており、上室R1および下室R2さらには圧力室R3内には作動油等の液体が充満され、この緩衝器Dの場合、シリンダ1内の図中下方には、シリンダ1の内周に摺接して下室R2と気体室Gとを区画する摺動隔壁30が設けられている。
摺動隔壁30は、緩衝器Dが伸縮する際に、シリンダ1に対して軸方向に移動し、気体室Gの容積を変更せしめて、シリンダ1内で過不足となるピストンロッド15のシリンダ1内へ進退する体積を補償するようになっている。なお、この緩衝器Dの場合、気体室Gをシリンダ1内に形成する単筒型の緩衝器に設定されているが、シリンダ1の外方に上記体積補償を行うリザーバを設けるようにしてもよい。
以下、各部について詳細に説明すると、ピストンロッド15は、その図2中下端側に小径部15aが形成されるとともに、小径部15aの先端側には螺子部15cが形成されている。また、ピストンロッド15には、小径部15aの先端から開口しピストンロッド15の側部に抜ける孔15bが形成されている。
ピストン2は、環状に形成されるとともに、その内周側にピストンロッド15の小径部15aが挿入されている。また、このピストン2には、上室R1と下室R2とを連通する通路2a,2bが設けられ、通路2aの図中上端は減衰力発生要素であるリーフバルブV1にて閉塞され、他方の通路2bの図中下端も減衰力発生要素であるリーフバルブV2によって閉塞されている。
このリーフバルブV1,V2は、共に環状に形成され、内周側にはピストンロッド15の小径部15aが挿入され、リーフバルブV1,V2の撓み量をそれぞれ規制する環状のバルブストッパ16,17とともにピストン2に積層されている。
そして、リーフバルブV1は、緩衝器Dの収縮時に下室R2と上室R1の差圧によって撓んで開弁し通路2aを開放して下室R2から上室R1へ移動する液体の流れに抵抗を与えるとともに、緩衝器Dの伸長時には通路2aを閉塞するようになっており、他方のリーフバルブV2は、リーフバルブV1とは反対に緩衝器Dの伸長時に通路2bを開放し、収縮時には通路2bを閉塞する。この実施の形態の場合、後述する制限流路9によって上室R1に通じる一方室6と下室R2に通じる他方室7とが連通状態におかれるため、リーフバルブV1,V2で完全に通路2a,2bを閉塞することもでき、リーフバルブV1,V2に切欠を設けたりリーフバルブV1,V2が着座する弁座に打刻オリフィスを設けたりピストン2に別途の通路を設けたりすることを要しない。
すなわち、リーフバルブV1は、緩衝器Dの収縮時における圧側減衰力を発生する減衰力発生要素であり、他方のリーフバルブV2は、緩衝器Dの伸長時における伸側減衰力を発生する減衰力発生要素である。このように、通路を一方通行とする場合には、緩衝器Dのように、通路2a,2bを設けてそれぞれを緩衝器Dの伸長時あるいは収縮時のみ液体が通過するように構成してもよく、また、通路が双方向流れを許容する場合には一つのみを設けるようにしてもよい。なお、リーフバルブV1,V2は、ともに、環状のリーフを複数枚積層されて構成され、当該リーフの積層枚数および外径を変更することによって撓み剛性を容易に変更できるようになっているが、発生させる減衰力の設定によってリーフの枚数は任意であって単数に設定されてもよい。また、この実施の形態の場合、ピストン2に通路2a,2bを設けてリーフバルブV1,V2によっても減衰力を発生できるようになっているが、緩衝器Dが後に詳述する制限流路9のみによって減衰力を発生させる構造を採用することを妨げるものではない。
戻って、ピストンロッド15の螺子部15cには、上記バルブストッパ17の下方から圧力室R3を形成するハウジング4が螺着され、このハウジング4によって、上記したピストン2、リーフバルブV1,V2およびバルブストッパ16,17がピストンロッド15に固定されている。このように、ハウジング4は、内部に圧力室R3を形成するだけでなく、ピストン2をピストンロッド15に固定する役割をも果たしている。
このハウジング4について説明すると、ハウジング4は、ピストンロッド15の螺子部15cに螺合される軸部材21と、軸部材21に連結される有底筒状の筒部材22とを備えて構成されている。軸部材21は、ピストンロッド15の螺子部15cに螺着される袋状のナット部21aと、ナット部21aの底部から垂下される軸部21bとを備えて構成され、筒部材22は、図2中上端となる開口端がナット部21aの図2中下端外周に嵌合されるとともに底部に孔22aが設けられ、当該孔22aには軸部材21の軸部21bが挿通されるようになっている。
そして、軸部材21の軸部21bの外周に筒状の流路形成部材23を装着し、筒部材22を軸部材21に組み付けた後、軸部21bの図2中下端にナット24を螺着させると、筒部材22は流路形成部材23とともに軸部材21に固定されるようになっている。
このように構成されるハウジング4は、軸部材21と筒部材22の間の軸部21b周りに環状の部屋を形成し、当該部屋で環状の圧力室R3を形成している。そして、この圧力室R3は、軸部材21のナット部21aの底部に設けた透孔21cおよびピストンロッド15の孔15bを介して上室R1へ通じ、また、筒部材22の底部に設けた透孔22bを介して下室R2へ通じている。
なお、ハウジング4は、軸部材21をピストンロッド15の螺子部15cに螺着することによって、ピストンロッド15に連結されるようになっていることから、軸部材21のナット部21aの外周の断面形状を真円以外の形状、たとえば、一部を切欠いた形状や、六角形等の形状としておけば、ハウジング4をピストンロッド15の先端に螺着する作業が容易となる。
さらに、この圧力室R3内には、環状の差動ピストン5が摺動自在に挿入されており、差動ピストン5は、圧力室R3を透孔21cおよびピストンロッド15の孔15bを介して上室R1へ通じる一方室6と透孔22bを介して下室R2へ通じる他方室7とに仕切っている。
この差動ピストン5は、流路形成部材23に環状隙間を介して対向する環状の制御エッジ25と、制御エッジ25を上下から挟み込むとともに制御エッジ25より内径が大きく設定されて筒部材22の内周に摺接するガイド26,27と、ガイド26,27の外周に装着したシールリング28,29とを備えて構成され、制御エッジ25は、流路形成部材23へ対向する内周端が尖端とされて、当該内周端と流路形成部材23との間の環状隙間で制限流路9を形成し、一方室6と他方室7は制限流路9を介して連通されている。
そして、差動ピストン5は、上述のようにシールリング28,29を備えているので、差動ピストン5の外周と筒部材22の内周との間を通じて一方室6と他方室7とが連通してしまうことが防止され、また、この実施の形態の差動ピストン5にあっては、差動ピストン5の組み立てを容易とするために、制御エッジ25をガイド26,27で挟み込む構成とされているが、これら各部の隙間を介して一方室6と他方室7とが連通してしまうことも阻止される。つまり、制限流路9のみを介して一方室6と他方室7とが連通されるようになっており、これによって緩衝器Dの減衰力の安定が保証されている。
なお、差動ピストン5が単一の部品で構成される場合には、シールリングは一つのみを設ければよく、シールリングの形状や種類に制限はなく、Oリングでも角リングでもUパッキンでもよい。
また、差動ピストン5の制御エッジ25の図2中上方に配置されるガイド26は、上端から開口する環状溝26aを備えており、当該環状溝26a内にはコイルスプリング11が挿入され、コイルスプリング11の上端は、軸部材21のナット部21aの底部に接して差動ピストン5を図2中下方へ附勢している。さらに、差動ピストン5の制御エッジ25の図2中下方に配置されるガイド27は、下端から開口する環状溝27aを備えており、当該環状溝27a内にはコイルスプリング12が挿入され、コイルスプリング12の下端は、筒部材22の底部に接して差動ピストン5を図2中上方へ附勢している。
したがって、差動ピストン5は、コイルスプリング11,12以外の外力が作用しない場合、ハウジング4に対してコイルスプリング11,12の附勢力が釣り合った位置である中立位置に位置決められる。すなわち、この実施の形態の場合、附勢手段8は、コイルスプリング11,12によって構成されており、これらコイルスプリング11,12で差動ピストン5を挟持することによって、差動ピストン5を構成する制御エッジ25およびガイド26,27が互いに分離しないように固定しておかなくとも、これらを一体としておくことができ便利であるが、差動ピストン5の各部の分離の心配が無い場合には、一つのバネ要素のみで差動ピストン5を中立位置へ位置決めるようにしてもよい。さらに、附勢手段8は、上記したところでは、コイルスプリング11,12としているが、差動ピストン5を附勢して中立位置に位置決めることができればよいので、コイルスプリング11,12以外のものを採用してもよく、たとえば、皿バネ等の弾性体を用いて差動ピストン5を弾性支持するようにしてもよい。
なお、差動ピストン5の中立位置は、必ずしも、ハウジング4で形成する圧力室R3の軸方向の中心とされずともよく、外力の作用が無い状態で附勢手段8によって位置決めされる位置を中立位置に設定している。
また、この実施の形態の場合、ガイド26,27に環状溝26a,27aを設けてコイルスプリング11,12を当該環状溝26a,27a内に収容するようにしているので、差動ピストン5の円滑な摺動性を担保するために必要な軸方向の長さを確保しつつ、圧力室R3の軸方向長さを短くすることができ、ハウジング4の全長の長大化を避けることができる。
他方、流路形成部材23は、外周に環状の溝部23aを備えており、この溝部23aは、制御エッジ25の内周の尖端に対向して、制限流路9を形成するとともに、一部において深さが軸方向に変化するようになっており、差動ピストン5がハウジング4に対して変位すると、制御エッジ25の内周の尖端との間の隙間の大きさが変化して制限流路9の流路面積を変更することができるようになっている。
具体的には、溝部23aは、差動ピストン5が中立位置にあるときの制御エッジ25の尖端が対向している部位を基点として、図2中上方側の深さで緩衝器Dが圧縮作動する際の制限流路9の流路面積を決し、図2中下方側の深さで緩衝器Dが伸長作動する際の制限流路9の流路面積を決しており、この実施の形態の場合、差動ピストン5が中立位置にあるときの制御エッジ25の尖端が対向している部位(以下、中立点という)で深さが最大となり、中立点より図2中上方へ向かうと一端深さが浅くなり、その後は深さが深くなり最終的には一定深さとなるようになっており、中立点より図2中下方側の溝の深さは中立点を中心として図2中上方の溝深さと対称となるように設定されている。すなわち、差動ピストン5が中立位置から変位する際には、この場合、上下のどちらに変位しても制限流路9の流路面積は変位量が同じであれば等しくなるように設定されているが、溝部23aの深さはこれに限定されるものではない。
また、溝部23aの深さは、この緩衝器Dに発生させるべき減衰力によって設定されればよく、中立点を中心として深さを上下で対称に設定しなくともよく、溝部23aの軸方向の全部において深さが変化するように設定されてもよいし、また、この実施の形態では、溝部23aが周方向に同じ深さに設定されているが、周方向の深さが異なるように設定されてもよい。
なお、この実施の形態の場合、溝部23aを流路形成部材23に形成されているが、軸部材21の軸部21bの外周に直接設けるようにしてもよく、また、この実施の形態の場合、差動ピストン5の内周側に制御エッジ25を設けて制限流路9を軸部21bの外周に設けているが、差動ピストン5の外周側に制御エッジ25を設けて、筒部材22の内周に溝部を設けるか、筒部材22の内周に流路形成部材を装着して、この流路形成部材の内周に溝部を形成して制限流路を差動ピストン5の外周側に設けるようにしてもよい。
ただし、差動ピストン5の内周側にせよ外周側にせよ制限流路の流路面積を決する部材である流路形成部材を設ける場合には、制限流路の流路面積の変更が流路形成部材の交換のみで足りるともに、軸部材21あるいは筒部材22と流路形成部材との間へのワッシャ等の介装によって差動ピストン5に対する流路形成部材の軸方向位置を簡単に微調整することができるため、差動ピストン5、附勢手段8、ハウジング4および流路形成部材の各部の寸法公差の吸収が容易となる。
緩衝器Dは、以上のように構成されるが、続いて緩衝器Dの作動について説明する。この緩衝器Dにあっては、伸縮の際、リーフバルブV1,V2で通路2a,2bを通過する液体の流れに抵抗を与えるとともに、制限流路9を通過して上室R1と下室R2とを行き来する液体の流れに抵抗を与えて減衰力を発揮する。
まず、緩衝器Dが低周波数帯域の周波数で振動する場合について説明する。緩衝器Dが低周波数帯域で振動する場合、図示しない車両のバネ上部材とバネ下部材との間に介装されて使用される緩衝器Dにあっては、ストローク長が限られているということもあり、シリンダ1に対するピストン2の移動速度(以下、「ピストン速度」という)は低くなる。そして、上室R1と下室R2の圧力の交番周波数が低いため、差動ピストン5に作用する上室R1と下室R2の差圧によって差動ピストン5は中立位置から変位する。
そして、緩衝器Dが伸長する場合には、上室R1が圧縮されるため、上室R1内の圧力が下室R2内の圧力より高くなって、差動ピストン5をハウジング4に対して図2中下方へ移動させる。なお、ピストンロッド15の孔15b、軸部材21の透孔21cおよび筒部材22の透孔22bは、充分な流量を確保できるようになっており、差動ピストン5の圧力室R3内での変位によって上室R1と一方室6との間、および下室R2と他方室7との間に差圧をなるべく生じさせないようになっており、これらが差動ピストン5の移動を妨げないようになっている。
反対に、緩衝器Dが圧縮する場合には、下室R2が圧縮されるため、下室R2内の圧力が上室R1内の圧力より高くなって、差動ピストン5をハウジング4に対して図2中上方へ移動させる。
すると、差動ピストン5の制御エッジ25が、溝部23aの中立点から上方あるいは下方へ変位することになって、制限流路9の流路面積を減少させて通過する作動油の流れに与える抵抗を大きくし、緩衝器Dの減衰係数(シリンダ1に対する隔壁部材であるピストン2の速度に対する発生減衰力の関係を示す係数)を高める。
したがって、緩衝器Dは、低周波数帯域の周波数での振動に対しては減衰係数を大きくして減衰力を発揮することができ、この差動ピストン5が制限流路9の流路面積を減じる低周波数帯域内にバネ上共振周波数が存在するように設定しておくことで、緩衝器Dがバネ上共振周波数の振動の入力時に大きな減衰係数にて減衰力を発揮してバネ上共振周波数の振動をしっかり抑制することができる。なお、緩衝器Dが低周波数帯域の振動を呈する際に、差動ピストン5にて制限流路9の流路面積を減じるように設定するには、具体的には、ピストン速度が低速領域にあるときに制限流路9の流路面積を減じるように設定すればよい。緩衝器Dのピストン速度は、周波数に直接対応しているわけではないが、上述したように、車両に適用される緩衝器Dは振動モードは、一般的に低周波数帯域で振動する場合にはピストン速度が低くなる傾向にあるので、このように、ピストン速度に差動ピストン5の動作を関連させておくことで、擬似的に周波数に関連付けすることができるのである。実際に車両に適用される緩衝器Dに入力される低周波数帯域の振動に対してピストン速度が採り得る範囲を低速領域に設定すればよいが、具体的には、経験上、0〜0.2m/s程度を低速領域に設定するとよい。
差動ピストン5が低周波数帯域の振動の入力に対して制限流路9の流路面積を減じるようにするには、当該低周波数帯域の振動に対する差動ピストン5の変位量と溝部23aの深さの設定によって実現され、当該低周波数帯域の振動で差動ピストン5が変位した際に、制御エッジ25とこれに対向する溝部23aとの間に形成される制限流路9の流路面積が小さくなるようにすればよい。なお、差動ピストン5の変位量の設定は、上下の受圧面積、附勢手段8であるコイルスプリング11,12の附勢力によって調整することができ、差動ピストン5の変位量に対する制限流路9の流路面積は溝部23aの深さの設定によって調節することができる。
他方、緩衝器Dの振動周波数が大きくなっていくと、緩衝器Dのシリンダ1に対するピストン2の移動速度(以下、「ピストン速度」という)が高くなるとともに振幅が小さくなるため、上室R1と下室R2の圧力の交番周波数も高くなり、差動ピストン5に作用する上室R1と下室R2の差圧による差動ピストン5の中立位置からの変位量は小さくなる。
そして、緩衝器Dが伸長する場合には、上室R1が圧縮されるため、上室R1内の圧力が下室R2内の圧力より高くなって、差動ピストン5をハウジング4に対して図2中下方へ移動させ、緩衝器Dが圧縮する場合には、下室R2が圧縮されるため、下室R2内の圧力が上室R1内の圧力より高くなって、差動ピストン5をハウジング4に対して図2中上方へ移動させるが、振動の周波数が高周波になればなるほど、差動ピストン5の中立位置からの変位量は減少することになる。
そのため、差動ピストン5は、中立位置の近傍で微振動を繰り返すが、上記の如くの溝部23aの設定により、制限流路9の流路面積を著しく減じることが無い。したがって、低周波振動時に比較すれば、制限流路9の流路面積が減じられない分、高周波振動時における緩衝器Dの減衰係数は小さくなるが、従来緩衝器と同様に、予め高周波数帯域の振動を抑制するのに必要最低限の減衰力を発揮できるよう設定されており、バネ下共振周波数帯域の振動を抑制できる。
なお、低周波数帯域と高周波数帯域の中間の周波数帯域にあっては、差動ピストン5の変位も低周波帯域の周波数での振動時と高周波帯域の周波数での振動時の中間程度の変位となって制限流路9の流路面積は高周波帯域の周波数での振動時に比較して小さくなって減衰係数は大きくなるものの、ピストン速度が高周波帯域の周波数での振動時よりも低くなるため上室R1と下室R2の差圧も高周波帯域の周波数での振動時に比較して小さくなり、溝23aの設定によって緩衝器Dの発生減衰力としては高周波帯域の周波数での振動時よりも小さくなるようになっている。
なお、緩衝器Dの振動周波数が上記高周波数帯域を超えて高くなって超高周波数帯域にまで達すると、液体の圧縮性、減衰力発生の応答遅れによって徐々にゲインが減少して、減衰係数が小さくなって、発生減衰力も小さくなってゆく。
ゆえに、バネ下共振周波数帯域の振動に対して緩衝器Dがこの振動を充分抑制できる程度の減衰力を発揮できるように設定することで、つまり、差動ピストン5がバネ下共振周波数の振動入力によって中立位置から変位した際に上記所望の減衰力を発揮可能なように制限流路9の流路面積を調節しておくことで、緩衝器Dがバネ下共振周波数の振動の入力時にこれを抑制できる充分な大きさの減衰力を発揮してバネ下共振周波数の振動をしっかり抑制することができる。
したがって、この緩衝器Dによれば、差動ピストン5の中立位置からの変位によってハウジング4との間に形成されて上室R1に通じる一方室6と下室R2に通じる他方室7とを連通する制限流路9の流路面積を変更可能であるので、緩衝器Dの発生減衰力を周波数に感応させて、バネ上共振周波数とバネ下共振周波数における振動に対して大きな減衰力を発揮することができ、低周波数帯域の振動および高周波数帯域の振動の入力に対して充分に振動を抑制することができる。
そして、この緩衝器Dでは、このようにバネ下共振周波数といった高周波数帯域の振動に対してはこれを抑制するのに充分な大きさの減衰力を発揮できるとともに、バネ上共振周波数といった低周波数帯域の振動に対しては制限流路9における流路面積を小さくして減衰係数を従来の緩衝器に比較して大きくし、低周波振動を抑制能力を高め、さらに、周波数の上昇とともに徐々に減衰係数を低下でき、低周波数帯域と高周波帯域の中間帯域における減衰力を低く抑えることができるので、車両の乗り心地と操縦性を向上させることができる。
また、この緩衝器Dにあっては、制御しづらい高周波数帯域の振動入力に対しては差動ピストン5の変位を抑制して、高周波数帯域の振動入力に対しては積極的に減衰力を調節せず、緩衝器Dの応答性の点で問題とならない低周波数帯域の振動入力に対して積極的に差動ピストン5を変位させて低周波数帯域における減衰力を調整するようにしているので、特に高周波数域の振動入力に対する減衰力の発生に当たって応答遅れを助長させたり、減衰力が不安定になったりするような不具合が招来されることもない。
さらに、この実施の形態の場合、低周波数帯域の振動入力に対しては制限流路9の面積を小さくするようになっているので、低周波数帯域の振動入力に対する発生減衰力を大きくでき、ピストン速度が低速である場合にもしっかりと振動を抑制することができる。
また、差動ピストン5がハウジング4に摺接するシールリング28,29を備え、シールリング28,29が差動ピストン5の変位が振動的になることを抑制することができるので、差動ピストン5の作動が安定し、緩衝器Dの発生減衰力のバラつきをなくすことができる。
さらに、ハウジング4がピストンロッド15に連結されているので、ハウジング4のシリンダ1内への設置が容易であり、緩衝器Dの組み付け性も向上する。なお、圧力室R3は、シリンダ1内を設置することで緩衝器Dの外形の大型化を回避することができるが、これをシリンダ1外へ設置することも可能である。
なお、この実施の形態の場合、溝部23aの深さは、上下の最小となる部位を越えると徐々に深くなり、最終的には、中立点から所定距離以上離れると一定となるようになっており、差動ピストン5の変位が大きくなって制御エッジ25が溝部23aの最小深さとなる部位を通り過ぎると、制限流路9の流路面積が徐々に大きくなり緩衝器Dの減衰力が小さくなり、最終的には、制限流路9の流路面積は一定となるようになっている。このように差動ピストン5の変位量が非常に大きくなる場合には制限流路9の流路面積が大きく確保されるようになっており、緩衝器Dが大きくストロークする際の減衰力が大きくなりすぎる不具合を解消することができる。
なお、本実施の形態においては、減衰特性の変化を説明するために、緩衝器Dの振動周波数に低周波数帯域および高周波数帯域、超高周波数帯域でなる区分を設けているが、これらの区分の境界の周波数はそれぞれ任意に設定することができる。また、ピストン速度における低速領域の設定についても任意である。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
一実施の形態における緩衝器の縦断面図である。 一実施の形態における緩衝器の要部拡大縦断面図である。
符号の説明
1 シリンダ
2 ピストン
2a,2b 通路
4 ハウジング
5 差動ピストン
6 一方室
7 他方室
8 附勢手段
9 制限流路
11,12 コイルスプリング
15 ピストンロッド
15a ピストンロッドにおける小径部
15b ピストンロッドにおける孔
15c ピストンロッドにおける螺子部
16,17 バルブストッパ
21 ハウジングにおける軸部材
21a 軸部材におけるナット部
21b 軸部材における軸部
21c 軸部材における透孔
22 ハウジングにおける筒部材
22a 筒部材における孔
22b 筒部材における透孔
23 流路形成部材
23a 溝部
24 ナット
25 差動ピストンにおける制御エッジ
26,27 差動ピストンにおけるガイド
26a,27a ガイドにおける環状溝
28,29 差動ピストンにおけるシールリング
30 摺動隔壁
D 緩衝器
G 気体室
R1 他方の作動室たる上室
R2 一方の作動室たる下室
R3 圧力室
V1,V2 リーフバルブ

Claims (6)

  1. シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されシリンダ内を2つの作動室に区画する隔壁部材と、圧力室を形成するハウジングと、上記ハウジング内に移動自在に挿入されて圧力室を一方室と他方室に区画するとともに附勢手段によってハウジングに対して中立位置に位置決めされる差動ピストンと、一方室を一方の作動室に連通するとともに他方室を他方の作動室に連通し、差動ピストンとハウジングとの間に形成される制限流路で一方室と他方室とを連通してなり、差動ピストンの中立位置からの変位によって制限流路の面積を変更可能であることを特徴とする緩衝器。
  2. 隔壁部材のシリンダに対する速度が低速領域にある振動入力に対しては制限流路の面積を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. シリンダ内に移動自在に挿入されて隔壁部材に連結されるピストンロッドを備え、ハウジングは、ピストンロッドに固定されて環状の圧力室を形成し、差動ピストンは環状に設定されてハウジングの内周あるいは外周の一方との間に制限流路を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
  4. 差動ピストンに装着されるとともにハウジングの内周あるいは外周の他方に摺接するシールリングを備えたことを特徴とする請求項3に記載の緩衝器。
  5. ハウジングの内周あるいは外周の一方に筒状の流路形成部材を装着し、流路形成部材は差動ピストンと対向する面に深さが変化する溝部を備え、差動ピストンは流路形成部材に対向する側部に溝部に対向する制御エッジを備え、溝部と制御エッジとの間の隙間で制限流路を形成することを特徴とする請求項3または4に記載の緩衝器。
  6. 差動ピストンは、制御エッジを上下から挟み込むとともにハウジングの内周あるいは外周の他方に摺接する一対のガイドとを備え、附勢手段はハウジングと各ガイドとの間に介装される一対のコイルバネを備えて各ガイドを制御エッジ側へ附勢してなり、各ガイドにコイルバネが収容される環状溝を設けたことを特徴とする請求項5に記載の緩衝器。
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