JP4909766B2 - 緩衝装置 - Google Patents

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Description

本発明は、緩衝装置の改良に関する。
従来、この種緩衝装置にあっては、シリンダと、シリンダとシリンダ内に摺動自在に挿入されシリンダ内を上室と下室に区画するピストンと、ピストンに設けられた上室と下室を連通する第一通路と、ピストンロッドの先端から側部に開通して上室と下室を連通する第二通路と、第二通路の途中に接続される圧力室を備えてピストンロッドの先端に取付けられたハウジングと、圧力室内に摺動自在に挿入され圧力室を一方室と他方室とに区画するフリーピストンと、フリーピストンを上下から挟持して附勢する一対のコイルバネとを備えて構成されている。すなわち、圧力室内の一方室は第二通路を介して下室内に連通されるとともに、圧力室内の他方室は第二通路を介して上室に連通されるようになっている。
ここで、緩衝装置の伸縮時における上室と下室との差圧をPとし、上室から流出する液体の流量をQとし、上記差圧Pと第一通路を通過する液体の流量Q1との関係である係数をC1とし、他方室内の圧力をP1とし、この圧力P1と上室から他方室に流入する液体の流量Q2との関係である係数をC2とし、一方室内の圧力をP2とし、この圧力P2と一方室から下室内に流出する液体の流量Q2との関係である係数をC3とし、フリーピストンの受圧面積である断面積をAとし、フリーピストンの圧力室に対する変位をXとし、コイルバネのバネ定数をKとして、流量Qに対する差圧Pの伝達関数を求めると、式(1)が得られる。なお、式(1)中、sはラプラス演算子を示している。
Figure 0004909766
さらに、上記式(1)で示された伝達関数中のラプラス演算子sにjωを代入して、周波数伝達関数G(jω)の絶対値を求めると、以下の式(2)が得られる。
Figure 0004909766
上記各式から理解できるように、この緩衝装置における流量Qに対する差圧Pの伝達関数の周波数特性は、低周波数域では伝達ゲインが大きくなり、高周波数域では伝達ゲインが小さくなる。
したがって、この緩衝装置では、低周波数の振動の入力に対しては大きな減衰力を発生し、他方、高周波数の振動の入力に対しては小さな減衰力を発生することができるので、車両が旋回中等の入力振動周波数が低い場面においては高い減衰力を確実に発生可能であるとともに車両が路面の凹凸を乗り越えるような入力振動周波数が高い場面においては低い減衰力を確実に発生させて、車両における乗り心地を向上させることができる。
すなわち、この緩衝装置にあっては、周波数に感応した減衰力を発生するために、緩衝装置内にフリーピストンが挿入された圧力室を形成することが必須であり、圧力室は、ピストンロッドの先端に設けたハウジングによって形成されている。
上述のように、圧力室をピストンロッドの先端に取付けたハウジングで形成しているため、ハウジングが緩衝装置のストローク長を無駄に短くしてしまうことを阻止するため、ハウジングは、具体的には、図5に示すように、ピストンロッドの先端に螺合される鍔51付の内筒50と、上記鍔51の外周から延設される外筒52と、外筒52の開口部を閉塞するキャップ53とを備えて下室内に圧力室54を区画しており、フリーピストン55は有底筒状に形成されるとともに内側を内筒50に向け筒部56を外筒52の内周に摺接させて圧力室54内に挿入され、上下のコイルバネ57,58によって中立位置に位置決められて弾性支持されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−336816号公報(図2)
上述した緩衝装置は、車両における乗り心地を向上することができる点で有用ではあるが、以下の問題がある。
上記緩衝装置では、フリーピストン55は、バネ要素によって支持されることが必須であり、これを実現するために、上述したように、フリーピストン55をコイルバネ57,58で弾性支持しているのであり、特に、下方側に設けられるコイルバネ58をフリーピストン55に対してセンタリングするためフリーピストン55の下端にはセンタリング用の凸部59が設けられている。
この凸部59の存在によって、コイルバネ58はフリーピストン55に対して附勢力を偏心することなく作用させることができ、フリーピストン55は外筒52に傾ぐことなく滑らかに変位することができるようになっている。
このように凸部59は、フリーピストン55の安定した変位に重要な機能を発揮しているのであるが、凸部59の高さ(図中上下方向長さ)が低い場合には、コイルバネ58が凸部59に乗り上げる危険があり、コイルバネ58が凸部59に乗り上げると、上下のコイルバネ57,58が設定より圧縮される傾向となってフリーピストン55の変位を抑制しすぎて緩衝装置に狙った減衰特性を発生させることができなくなり、乗り心地を阻害してしまう虞がある。
これを防止しようとする場合には、凸部59の高さを高くしておくことが考えられる。ここで、一般的には、緩衝装置におけるピストンやフリーピストンは、焼結加工によって製造される場合が多く、フリーピストン55の製造についても焼結加工を採用することが考えられるが、焼結加工を採用しつつ凸部59の高さをコイルバネ58の乗り上げを防止可能な程度にまで高くしようとすると、フリーピストン55における凸部59および凸部59が設けられる底部60における焼結密度が低下する傾向となって、緩衝装置内の高い圧力が作用するフリーピストン55に要求される強度の維持が難しくなる。
そこで、本発明は上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、コイルバネのフリーピストンの凸部への乗り上げを防止しつつフリーピストンの強度の確保を可能とする緩衝装置を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、シリンダと、上記シリンダ内に摺動自在に挿入され当該シリンダ内を2つの作動室に区画するとともに当該シリンダ内に挿通されるピストンロッドに連結される隔壁部材と、上記の2つの作動室を連通する通路と、上記ピストンロッドに固定されて圧力室を形成するハウジングと、上記ハウジング内に摺動自在に挿入されて上記圧力室を一方側流路を介して一方の作動室に連通される一方室と他方側流路を介して他方の作動室に連通される他方室とに区画するフリーピストンと、上記一方室内と上記他方室内にそれぞれ収容されて上記フリーピストンを両側から弾性支持する一対のコイルバネとを備えた緩衝装置において、上記フリーピストンは、上記ハウジングの内周に摺接する筒部と、当該筒部の一端を閉塞する底部と、当該底部から突出して一方のコイルバネ内に挿入されてコイルバネをセンタリングするとともに中心部に先端から上記底部へ向けて窪む凹部を備えてソケット形状に形成される凸部とを備え、焼結加工よって製造されることを特徴とする。
本発明の緩衝装置によれば、フリーピストンの凸部をコイルバネの乗り上げを防止できる高さにまで高くしても凹部の存在によって、底部の厚みと凹部から底部にかけての厚みとに大きな差が生じないようにすることができるため、凸部の全体を高くせざるを得ない構造を回避する事ができ、これによってフリーピストンを焼結加工によって製造する際に、凸部周辺の底部における焼結密度が低下してしまう事態が防止され、フリーピストンに要求される強度が確保される。
さらに、凸部の高さを充分にコイルバネの乗り上げの防止可能な高さとすることができるので、緩衝装置に狙った減衰特性を確実に発生させることができ、乗り心地を阻害してしまう虞もない。
したがって、この緩衝装置にあっては、コイルバネのフリーピストンの凸部への乗り上げを防止しつつフリーピストンの強度の確保が可能となる。
以下、本発明の緩衝装置を各図に基づいて説明する。図1は、一実施の形態における緩衝装置の縦断面図である。図2は、一実施の形態における緩衝装置のピストン部の拡大縦断面図である。図3は、流量に対する圧力の周波数伝達関数のゲイン特性を示したボード線図である。図4は、減衰係数、位相と周波数との関係を示した図である。
一実施の形態における緩衝装置Dは、基本的には、図1および図2に示すように、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されシリンダ1内を2つの作動室である上室R1および下室R2に区画する隔壁部材たるピストン2と、一端がピストン2に連結されるピストンロッド15と、ピストン2に形成された上室R1および下室R2を連通する通路2a,2bと、ピストンロッド15の先端に固定されて圧力室R3を形成するハウジング4と、上記ハウジング4内に摺動自在に挿入されて圧力室R3を一方側流路5を介して一方の作動室たる下室R2に連通される一方室7と他方側流路6を介して他方の作動室たる上室R1に連通される他方室8とに区画するフリーピストン9と、一方室7内と他方室8内にそれぞれ収容されてフリーピストン9を両側から弾性支持する一対のコイルバネ18,19とを備えて構成されており、また、上室R1および下室R2さらには圧力室R3内には作動油等の液体が充満され、この緩衝装置Dの場合、シリンダ1内の図中下方には、シリンダ1の内周に摺接して下室R2と気体室Gとを区画する摺動隔壁30が設けられている。
なお、シリンダ1の上端は、ピストンロッド15を摺動自在に軸支する図示しないヘッド部材で封止され、シリンダ1の下端もまた図示しないボトム部材によって封止されている。
以下、各部について詳細に説明すると、ピストンロッド15は、その図2中下端側に小径部15aが形成されるとともに、小径部15aの先端側には螺子部15bが形成されている。
そして、ピストンロッド15には、小径部15aの先端から開口しピストンロッド15の側部に抜ける他方側流路6が形成されている。なお、図示したところでは、この他方側流路6の途中には、抵抗となる弁要素を図示していないが、絞り等の減衰力発生要素を設けるようにしてもよい。
ピストン2は、環状に形成されるとともに、その内周側にピストンロッド15の小径部15aが挿入されている。また、このピストン2には、上室R1と下室R2とを連通する通路2a,2bが設けられ、通路2aの図中上端は減衰力発生要素である積層リーフバルブV1にて閉塞され、他方の通路2bの図中下端も減衰力発生要素である積層リーフバルブV2によって閉塞されている。
この積層リーフバルブV1,V2は、共に環状に形成され、内周側にはピストンロッド15の小径部15aが挿入され、積層リーフバルブV1,V2の撓み量をそれぞれ規制する環状のバルブストッパ16,17とともにピストン2に積層されている。
そして、積層リーフバルブV1は、緩衝装置Dの収縮時に下室R2と上室R1の差圧によって撓んで開弁し通路2aを開放して下室R2から上室R1へ移動する液体の流れに抵抗を与え、緩衝装置Dの伸長時には通路2aを閉塞するようになっており、他方の積層リーフバルブV2は、積層リーフバルブV1とは反対に緩衝装置Dの伸長時に通路2bを開放し、収縮時には通路2bを閉塞する。すなわち、積層リーフバルブV1は、緩衝装置Dの収縮時における圧側減衰力を発生する要素であり、他方の積層リーフバルブV2は、緩衝装置Dの伸長時における伸側減衰力を発生する要素である。このように、通路を一方通行とする場合には、緩衝装置Dのように、通路2a,2bを設けてそれぞれを緩衝装置Dの伸長時あるいは収縮時のみ液体が通過するように構成してもよく、また、通路が双方向流れを許容する場合には一つのみを設けるようにしてもよい。
そして、ピストンロッド15の螺子部15bには、上記バルブストッパ17の下方から圧力室R3を形成するハウジング4が螺着され、このハウジング4によって、上記したピストン2、積層リーフバルブV1,V2およびバルブストッパ16,17がピストンロッド15に固定されている。このように、ハウジング4は、内部に圧力室R3を形成するだけでなく、ピストン2をピストンロッド15に固定する役割をも果たしている。
このハウジング4について説明すると、ハウジング4は、ピストンロッド15の螺子部15bに螺合される鍔22付の内筒21と、上記鍔22の外周から延設される外筒23と、外筒23の開口部を閉塞するキャップ24とからなり、この内筒21、外筒23およびキャップ24で下室R2内に圧力室R3を画成している。
内筒21は、上述のように鍔22を備え、その内周には螺子部21aが形成され、この螺子部21aをピストンロッド15の螺子部15bに螺着することによって、ハウジング4をピストンロッド15の小径部15aに固定することが可能なようになっている。
そして、外筒23は、内筒21の鍔22の外周側から加締め加工によって内筒21と一体とされている。なお、内筒21と外筒23との一体化に際し、上記かしめ加工以外にも溶接等の他の方法を採用することも可能である。また、外筒23の外周の断面形状を真円以外の形状、たとえば、一部を切欠いた形状や、六角形等の形状としておけば、ハウジング4をピストンロッド15の先端に螺着する作業が容易となる。
キャップ24は、鍔付有底筒状に形成され、外筒23の図中下端が鍔部分を加締めることによって外筒23の下端に固定され、また、その底部には、一方側流路5の一部を構成する固定オリフィス13が設けられている。なお、キャップ24は、製造容易のため、外筒23とは分離された部材とされているが、キャップ24と外筒23を一体の部材として構成してもよい。
そして、上記した内筒21、外筒23およびキャップ24で形成される圧力室R3内には、フリーピストン9が摺動自在に挿入され、このフリーピストン9によって圧力室R3内は、他方側流路6によって上室R1に連通される他方室8と、固定オリフィス13によって下室R2に連通される一方室7とに連通されている。
このフリーピストン9は、有底筒状に形成されて、筒部9aと筒部9aの一端を閉塞する底部9bとを備えて、内側を内筒21に向け筒部9aを外筒23の内周に摺接させて圧力室R3内に挿入されており、また、底部9bにはキャップ24の方向に突出する凸部9cを備えている。そして、この凸部9cは、中心部に凹部10を備えており、凸部9cはソケット形状に形成されている。
さらに、このフリーピストン9に、フリーピストン9の圧力室R3に対する変位量に比例してその変位を抑制する附勢力を作用させるため、他方室8内であって内筒21の鍔22とフリーピストン9の底部9b内側との間、および、一方室7内であってキャップ24とフリーピストン9の底部9b外側との間に、それぞれ、コイルバネ18,19を介装してあり、フリーピストン9は、これらコイルバネ18,19によって上下側から挟持されて、圧力室R3内の所定の中立位置に位置決められた上で弾性支持されている。
コイルバネ18の図中下端は、フリーピストン9の筒部9aの最深部内周に嵌合されて半径方向に位置決められ、また、コイルバネ19は、コイルバネ19の内周にフリーピストン9の凸部9cが挿通されることによってセンタリングされて、フリーピストン9に対し位置ずれを防止しており、これによって安定的にフリーピストン9に附勢力を作用させることが可能となり、また、フリーピストン9が外筒23に対し軸ぶれ等を起こして摺動抵抗が大きくなってしまうことが無いようになっている。
上述したように、凸部9cはコイルバネ19をセンタリングする機能を担っており、その高さ(図2中上下方向長さ)は、コイルバネ19の乗り上げを充分に防止可能な高さに設定されている。
このように、フリーピストン9の底部9bに凹部10を備えた凸部9cを設けて凸部9cの高さL3をコイルバネ19の乗り上げを防止しうる高さに設定しているので、底部9bの厚み(図2中上下方向長さ)L1と、凹部10における底部から底部9bの図2中上面まで厚み、すなわち、凹部10から底部9bにかけての厚み(図2中上下方向長さ)L2とに大きな差を生じさせずに凸部9cの高さL3を高くすることが可能となる。
すなわち、凸部9cを高くしても凹部10の存在によって、底部9bの厚みL1と凹部10における底部から底部9bの図2中上面まで厚みL2とに大きな差が生じないようにすることができるため、凸部9cの全体を高くせざるを得ない構造を回避する事ができ、これによってフリーピストン9を焼結加工によって製造する際に、凸部9c周辺の底部9bにおける焼結密度が低下してしまう事態が防止され、フリーピストン9に要求される強度が確保される。さらに、凸部9cの高さL3を充分にコイルバネ19の乗り上げの防止が可能な高さとすることができるので、緩衝装置Dに狙った減衰特性を確実に発生させることができ、乗り心地を阻害してしまう虞もない。
したがって、この緩衝装置Dにあっては、コイルバネ19のフリーピストン9の凸部9cへの乗り上げを防止しつつフリーピストン9の強度の確保が可能となる。
なお、フリーピストン9の筒部9aの内周は、その最深部に比較して拡径されており、これにより、コイルバネ18が圧縮されて巻線径が拡大した際にコイルバネ18の線材が筒部9aの内周に擦れることが無く、コンタミネーションの発生を防止している。
また、フリーピストン9は、筒部9aを外筒23の内周への摺接部としていることから、摺動部の軸方向長さの確保が容易で、これによっても、フリーピストン9の軸ぶれが抑制される。
そして、フリーピストン9には、その筒部9a外周に円周に沿って形成される環状溝9dが設けられ、さらに、フリーピストン9の肉厚内部を通り環状溝9dと一方室7とを連通する孔9eが設けられている。
また、外筒23の側部には、下室R2と外筒23内を連通する二つの可変オリフィス11,12が設けられており、この可変オリフィス11,12は、フリーピストン9がコイルバネ18,19によって弾性支持されて中立位置にあるときには必ず上記環状溝9dに対向して一方室7と下室R2とを連通するとともに、フリーピストン9がストロークエンドまで変位する、すなわち、内筒21の下端あるいはキャップ24の鍔部に当接するまで変位するとフリーピストン9の筒部9aの外周に完全にオーバーラップされて閉塞されるようになっている。すなわち、この場合、一方側流路5は、環状溝9d、可変オリフィス11,12、孔9eおよび固定オリフィス13で構成されている。なお、可変オリフィス11,12を二つ設けているが、その数は任意である。
つまり、この緩衝装置Dの場合、フリーピストン9の中立位置からの変位量が任意の変位量となるときに、可変オリフィス11,12の開口全てが環状溝9dに対向する状況から筒部9aの外周に対向し始める状況に移行して徐々に可変オリフィス11,12の流路面積が減少し始め、一方側流路5における流路抵抗が徐々に増加する。したがって、上記任意の変位量は、環状溝9dの図中上下方向幅の設定および、可変オリフィス11,12の外筒23内周側の開口位置によって設定される。そして、この実施の形態では、フリーピストン9の変位量の増加に伴って徐々に可変オリフィス11,12の流路面積が減少し、フリーピストン9がストロークエンドに達すると、可変オリフィス11,12が完全に筒部9aに対向して閉塞され、一方側流路5における流路抵抗が最大となり一方室7が固定オリフィス13のみによって下室R2に連通されるようになっている。
なお、摺動隔壁30は、下室R2側に凹部を備えており、緩衝装置Dが最収縮した際には、上記ハウジング4のキャップ24の先端が上記凹部に侵入することを許容しており、単筒型に構成される緩衝装置Dにピストンロッド15の先端にハウジング4を設けることによるストローク長さのロスが、上記キャップ24の形状および摺動隔壁30の凹部によって緩和されることになる。
緩衝装置Dは以上のように構成されるが、続いて緩衝装置Dの作動について説明する。
(A)フリーピストン9における中立位置からの変位量が可変オリフィス11,12を閉塞し始めない範囲内である場合
この場合、フリーピストン9は一方側流路5の抵抗を変化させることなく変位することが可能であるので、緩衝装置Dの減衰特性は、通路2a,2bの積層リーフバルブV1,V2が液体の流れに与える抵抗C1、他方側流路6が液体の流れに与える抵抗C2、一方側流路5における固定オリフィス13および可変オリフィス11,12が液体の流れに与える抵抗C3、フリーピストン9の受圧面積Aおよびコイルバネ18,19の合成バネ定数Kによって設定される。
すなわち、上記式(1)および式(2)における係数C1が通路2a,2bの積層リーフバルブV1,V2が液体の流れに与える抵抗で、係数C2が、他方側流路6が液体の流れに与える抵抗で、係数C3が一方側流路5における固定オリフィス13および可変オリフィス11,12が液体の流れに与える抵抗で決定されることになる。なお、この実施の形態の場合、式(1)、(2)において、差圧Pは上室R1と下室R2との差圧を示し、流量Qは上室R1から下室R2へ移動する流量を示し、流量Q1は通路2a,2bを通過する液体の流量を示し、流量Q2は上室R1から他方室8へ移動する液体の流量を示している。
そして、フリーピストン9における中立位置からの変位量が可変オリフィス11,12を閉塞し始めない範囲内である場合、緩衝装置Dの周波数伝達関数G(jω)の周波数Fに対するゲイン特性は、図3のボード線図に示したように、Fa=K/{2・π・A・(C1+C2+C3)}とFb=K/{2・π・A・(C2+C3)}の2つの折れ点周波数を持ち、また、F<Faの領域においては、伝達ゲインは略C1となり、Fa≦F≦Fbの領域においてはC1からC1・(C2+C3)/(C1+C2+C3)まで漸減するように変化し、F>Fbの領域においてはC1・(C2+C3)/(C1+C2+C3)となる。
そして、上記から得られた周波数伝達関数G(jω)のゲイン特性を減衰係数ζに換算するために、|G(jω)|にピストン2の受圧面積Bを2乗したものを乗じると、周波数Fに対する減衰力の変化である減衰特性、位相Φと周波数Fとの関係は、図4に示すがごとくとなる。なお、減衰特性は図4中実線で示し、位相Φは図4中破線で示してある。
この図4から明らかなように、この緩衝装置Dは、周波数Fが折れ点周波数Faより低いときには、高い減衰力を発生し、周波数Fが折れ点周波数Fbより高いときには、低い減衰力を発生し、周波数Fが折れ点周波数Fa以上折れ点周波数Fb以下のときには、徐々に減衰力が漸減するような減衰特性を持つことが理解できよう。
したがって、折れ点周波数Fa,Fbは、上記したところから、係数C1,C2,C3と、フリーピストン9の受圧面積である断面積Aと、コイルバネ18,19の合成バネ定数Kによって設定でき、また、減衰係数ζは、上記係数C1,C2,C3とピストン2の受圧面積Bによって設定することができるのであり、この緩衝装置Dにあっては、上記各関係の係数C1,C2,C3、フリーピストン9の受圧面積Aおよびコイルバネ18,19の合成バネ定数Kによって減衰特性が設定されることになる。
そして、この係数C1,C2,C3は、上述の各流路の抵抗によって決まる値であることから、周波数Fに対する減衰係数ζの変化量の調整、および、折れ点周波数Fa,Fbの調整も容易となる。
すなわち、この緩衝装置Dの減衰力の変化を入力振動周波数に依存させることができ、また、その調整も非常に容易となるのであり、この緩衝装置Dにあっては、従来緩衝装置のように振幅の大小にて減衰特性を調整するのではなく、入力振動周波数に依存した減衰特性を出力するので、車両が路面の凹凸を乗り越えるような入力振動周波数が高い場面においては低い減衰力を確実に発生させることができ、また、車両が旋回中等の入力振動周波数が低い場面においては高い減衰力を確実に発生できる。
また、その減衰特性の調整が容易であることから、規格の異なる種々車両へ緩衝装置Dを適用する際、手探りでその車両にマッチした減衰特性を実現するような煩雑な調整作業の必要が無く、その設計、チューニングも容易となる。
さらに、複数の折れ点周波数Fa,Fbのうち最小値を採る折れ点周波数Fa以外の折れ点周波数Fb値を車両のバネ下共振周波数の値以下に設定する場合には、緩衝装置Dは、バネ下共振周波数の振動が入力されると、必ず、低い減衰力を発生することになるので、車両における乗り心地を損なうことが無い。
そして、入力振動周波数Fが折れ点周波数Fbを超える領域では、減衰係数ζの位相遅れが無くなる傾向となり、振動入力に対して減衰力の発生が遅れることなく追随するので、この点でも車両における乗り心地を損なうことがない。
また、最小値の折れ点周波数Faの値を車両のバネ上共振周波数の値以上であってバネ下共振周波数の値以下に設定されるようにすることで、緩衝装置Dは、バネ上共振周波数の振動の入力に対して、確実に高い減衰力を発生することができ、車両の姿勢を安定させて、車両旋回時に、搭乗者に不安を感じさせることを防止でき、また、折れ点周波数Faより低い周波数領域では減衰係数ζの位相遅れが無くなる傾向となり、振動入力に対して減衰力の発生が遅れることなく追随するので、この点でも、搭乗者に違和感や不安を与えることがない。
(B)フリーピストン9の中立位置からの変位量が一方側流路5の流路抵抗を増加させる範囲内である場合の動作
転じて、フリーピストン9の中立位置からの変位量が可変オリフィス11,12の両方を閉塞し始めて一方側流路5の流路抵抗を増加させる場合における緩衝装置Dの動作について説明する。この場合、可変オリフィス11,12は、フリーピストン9の変位量に応じて、徐々に流路面積を小さくし、フリーピストン9がストロークエンドに到達すると完全に閉塞されて流路面積を固定オリフィス13の流路面積と同じくして最小とする。
つまり、フリーピストン9が可変オリフィス11,12を閉塞し始めた後は変位量に応じて一方側流路5の流路抵抗を徐々に大きくし、フリーピストン9がストロークエンドに到達すると流路抵抗が最大となる。
ここで、フリーピストン9がストロークエンドまで変位するのは、一方室7もしくは他方室8への液体の流出入量が多い場合であり、具体的には、緩衝装置Dの振動の振幅が大きい場合である。
緩衝装置Dの振動周波数が比較的高い場合、緩衝装置Dは、フリーピストン9が可変オリフィス11,12を閉塞し始める位置へ変位するまでは、比較的低い減衰力を発生しているが、フリーピストン9が可変オリフィス11,12を閉塞し始める位置を越えて変位するようになると、徐々に一方側流路5の流路抵抗が徐々に大きくなっていくので、フリーピストン9のそれ以上のストロークエンド側への移動速度が減少されて、圧力室R3を介しての上室R1と下室R2との液体の移動量も減少し、その分通路2a,2bを通過する液体量が増加することになり、緩衝装置Dの発生減衰力は徐々に大きくなっていく。
そして、フリーピストン9がストロークエンドに達すると、それ以上、圧力室R3を介して上室R1と下室R2との液体の移動はなくなり、緩衝装置Dの伸縮方向を転ずるまでは液体は通路2a,2bのみを通過することになり、緩衝装置Dは、最大の減衰係数で減衰力を発生することになる。
すなわち、フリーピストン9がストロークエンドまで変位してしまうような高周波数で大振幅の振動が緩衝装置Dに対し入力されても、フリーピストン9の中立位置からの変位量が任意の変位量を超えるとフリーピストン9がストロークエンドに達するまでに緩衝装置Dは徐々に発生減衰力を大きくするので、低い減衰力から急激に高い減衰力に変化することが無くなる。つまり、フリーピストン9がストロークエンドに達して圧力室R3内と下室R2との液体の交流ができなくなるときに急激に減衰力の大きさが変化してしまうことがなくなり、低減衰力から高減衰力への減衰力変化がなだらかとなる。さらに、フリーピストン9が圧力室R3における両端側のストロークエンドまで到る際に、徐々に発生減衰力を大きくするので、減衰力の急激な変化を抑制する機能は、緩衝装置Dの伸圧の両行程で発揮される。
したがって、この緩衝装置Dにあっては、高周波数で振幅が大きい振動が入力されても、発生減衰力がなだらかに変化することになって、搭乗者に減衰力の変化によるショックを知覚させずにすみ、車両における乗り心地を向上することができ、特に、急激な減衰力変化によって車体が振動しボンネットが共振して異音が発生してしまう事態も防止でき、この点でも車両における乗り心地を向上することができる。
また、この緩衝装置Dにあっては、フリーピストン9がコイルバネ18,19によって、フリーピストン5を中立位置に戻す附勢力が作用しているので、必要な時に減衰力の急激な変化を抑制する機能を発揮できないという事態を回避することができる。
さらに、この緩衝装置Dにあっては、フリーピストン9が圧力室R3における両端側のストロークエンドまで到る際に、徐々に一方側流路5の流路抵抗を変化させて大きくするので、緩衝装置が伸縮するたびに減衰力の急激な変化を抑制する機能が変動してしまうことがなく、搭乗者に違和感を与えることもない。
なお、各実施の形態における緩衝装置は、いわゆる単筒型の緩衝器として構成されているが、これをシリンダの外方にシリンダを覆うように形成される環状のリザーバを備えた複筒型の緩衝器として構成されてもよいし、また、シリンダの外方に全く別体のリザーバタンクを備えた緩衝器として構成とされてもよい。
また、各実施の形態では、圧力室がシリンダ内に形成されているが、シリンダ外に設けることも可能である。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
一実施の形態における緩衝装置の縦断面図である。 一実施の形態における緩衝装置のピストン部の拡大縦断面図である。 流量に対する圧力の周波数伝達関数のゲイン特性を示したボード線図である。 減衰係数、位相と周波数との関係を示した図である。 従来の緩衝装置の縦断面図である。
符号の説明
1 シリンダ
2 ピストン
2a,2b 通路
4 ハウジング
5 一方側流路
6 他方側流路
7 一方室
8 他方室
9 フリーピストン
9a フリーピストンにおける筒部
9b フリーピストンにおける底部
9c フリーピストンにおける凸部
9d フリーピストンにおける環状溝
9e フリーピストンにおける孔
10 凸部における凹部
11,12 可変オリフィス
13 固定オリフィス
15 ピストンロッド
15a ピストンロッドにおける小径部
15b ピストンロッドにおける螺子部
16,17 バルブストッパ
18,19 コイルバネ
21 ハウジングにおける内筒
21a 内筒における螺子部
22 内筒における鍔
23 ハウジングにおける外筒
24 ハウジングにおけるキャップ
30 摺動隔壁
D 緩衝装置
G 気体室
R1 他方の作動室たる上室
R2 一方の作動室たる下室
R3 圧力室
V1,V2 積層リーフバルブ

Claims (2)

  1. シリンダと、上記シリンダ内に摺動自在に挿入され当該シリンダ内を2つの作動室に区画するとともに当該シリンダ内に挿通されるピストンロッドに連結される隔壁部材と、上記の2つの作動室を連通する通路と、上記ピストンロッドに固定されて圧力室を形成するハウジングと、上記ハウジング内に摺動自在に挿入されて上記圧力室を一方側流路を介して一方の作動室に連通される一方室と他方側流路を介して他方の作動室に連通される他方室とに区画するフリーピストンと、上記一方室内と上記他方室内にそれぞれ収容されて上記フリーピストンを両側から弾性支持する一対のコイルバネとを備えた緩衝装置において、上記フリーピストンは、上記ハウジングの内周に摺接する筒部と、当該筒部の一端を閉塞する底部と、当該底部から突出して一方のコイルバネ内に挿入されて当該コイルバネをセンタリングするとともに中心部に先端から上記底部へ向けて窪む凹部を備えてソケット形状に形成される凸部とを備え、焼結加工よって製造されることを特徴とする緩衝装置。
  2. 上記ハウジングは、上記ピストンロッドの先端に螺合される鍔付の内筒と、上記鍔の外周から延設される外筒と、当該外筒の開口部を閉塞するキャップとを備えて上記圧力室を形成し、上記フリーピストンは内側を上記内筒に向け上記筒部を上記外筒の内周に摺接させて上記圧力室内に挿入されてなることを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
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