JPH0798691A - 共用出力手段のセキュリティ確保方法及びセキュリティ確保システム - Google Patents

共用出力手段のセキュリティ確保方法及びセキュリティ確保システム

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JPH0798691A
JPH0798691A JP6143517A JP14351794A JPH0798691A JP H0798691 A JPH0798691 A JP H0798691A JP 6143517 A JP6143517 A JP 6143517A JP 14351794 A JP14351794 A JP 14351794A JP H0798691 A JPH0798691 A JP H0798691A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷手段等の出力手段を複数のクライアント
にて共用する構成に関し、個別の出力手段を無くすとい
うコスト節減の効果を損なわずに印刷ジョブの出力結果
に対するセキュリティを確保できるようにすることを目
的とする。 【構成】 クライアント等の出力要求手段1が出力処理
をプリントサーバ等の出力手段2に指示すると、出力手
段2は、その出力処理を受け付けて実行を保留し、照合
キーを生成して出力要求手段1に通知し、出力要求手段
1は、通知された照合キーを記憶媒体3に記録し、出力
手段2は、記憶媒体3の記憶内容を検索して対応照合キ
ーを見つけると、この照合キーに対応する上記の保留し
た出力処理を実行するように構成する。さらに、プリン
トサーバ等にロック付きスタッカ機能を付与し、印刷ジ
ョブの出力待ちに要する時間を最小限に抑えるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリントサーバのよう
な共用出力手段におけるセキュリティ確保方法、及び、
このセキュリティ確保方法を実現するためのセキュリテ
ィ確保システムに関する。さらに詳しくいえば、本発明
は、ネットワークプリンタに代表される印刷手段等の出
力手段を複数のパーソナルコンピュータ等のクライアン
トにて共用する構成における上記共用出力手段のセキュ
リティを保証するためのセキュリティ確保方法と、この
ような方法に適用されるセキュリティ確保システムに関
するものである。
【0002】多数のクライアント、及び、少なくとも1
個以上のプリントサーバが存在する環境では、プリンタ
も個々のクライアント専用にローカル接続されたものは
少なくなり、LAN(Local Area Network) のようなネ
ットワークを介した共用のネットワークプリンタとして
使われるようになってきた。本発明は、特に、LANに
接続して共用されるプンリトサーバを有する構成におい
て適用可能であるが、それのみに限定されることはな
い。
【0003】
【従来の技術】例えば、出力手段としてのプリンタを含
む装置(プリンタ及びその周辺部を指しており、通常、
プリンタ装置と略記される)においては、このプリンタ
装置を利用する者が複数存在する場合でも、この種のプ
リンタ装置を数多く備えることはオフィスのスペース効
率を低下させるので、あまり好ましくはなかった。
【0004】また、高性能な印刷が求められるようにな
ると、その印刷を提供するプリンタ装置も高価になっ
て、このような高価なプリンタ装置を数多く備えること
は、設備費用の点からも、避けたいものであった。
【0005】一般に、プリントサーバまたはファイルサ
ーバ(クライアントによるサーバ代行処理も含む)によ
る印刷ジョブ保留用の共用の内部スプールの管理機能に
よって、各々のクライアントが投入した印刷ジョブに対
する問い合わせや優先処理を行うことができる。さら
に、近年は、内部スプール用に大量のメモリをもつよう
なネットワークプリンタを用い、各クライアント専用の
サーバシステムを省いた簡便な運用を行うLAN環境も
考えられる。この場合、各クライアントがネットワーク
プリンタの内部スプールに投入した印刷ジョブは、スプ
ール内にキューイングされてから、通常、ファースト・
イン・ファースト・アウト(FIFO)の形式で出力さ
れることになる。
【0006】このような背景から、LAN環境において
は、共用のプリントサーバが多用されるようになってき
た。図33は、従来のプリントサーバの構成を説明する
図である。プリントサーバ505は、一般に、プリンタ
装置503とワークステーション502とで構成されて
いる。
【0007】上記ワークステーション502は、ネット
ワーク504に接続していて、上記プリンタ装置503
は、上記ワークステーション502に接続している。こ
のような構成において、印刷ジョブは、ネットワーク5
04を介して、ワークステーション505によって受け
付けられる。
【0008】そして、これらの受け付けられた印刷ジョ
ブは、ワークステーション502の制御によって、優先
順位順、受付順等の定められた方法に従って印刷順番が
決定され、プリンタ装置503において印刷されるよう
になっている。上記印刷ジョブを指示するのは、同じネ
ットワーク504に接続する、いわゆるクライアント5
00〜501である。このようにして、上記プリンタ装
置503は、上記ワークステーション502の制御下に
おいて、複数のクライアント500〜501に共用され
るようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】いま、利用者Aが、ク
ライアント500から他者に対して秘匿したい印刷ジョ
ブaを投入したとする。そして、利用者Bは、クライア
ント501から印刷ジョブbを投入したとする。
【0010】このような状況において、もし、利用者A
が投入した印刷ジョブaの印刷中に、利用者Bが、利用
者Aより先にプリントサーバ505へ出向いて来てしま
うと、利用者Aが秘匿したい印刷ジョブaの出力結果、
すなわち、プリンタ装置による印刷結果を利用者Bに見
られる恐れが有る。さらには、その印刷結果が利用者B
の手に渡ってしまう恐れもある。
【0011】そのため、従来のプリントサーバを共用す
る構成においては、上記秘匿を守るのであれば、利用者
Aは、印刷ジョブ投入後、すぐさまプリントサーバ50
5へ出向いていく必要がある。ところが、そのように直
ちにプリントサーバ505へ駆けつけても、印刷は既に
実行されている可能性があるし、逆に、投入した印刷ジ
ョブが他の印刷ジョブの印刷待ちになっていて、長時間
待機させられることもあり得る。
【0012】また一方で、一部の利用者にだけ専用のプ
リンタ装置をあてがっては、プリンタ装置の共用化によ
って個別のプリンタ装置を無くすという全体的なコスト
節減のメリットが損なわれる上、秘匿印刷ジョブを出力
する機会が一部の者に限定されるという不公平さが生じ
る。
【0013】さらに、セキュリティ出力専用のプリンタ
装置を用意しても、複数の利用者に提供するのであれ
ば、このようなプリンタ装置はやはり共用機であり、前
述と同様の問題が生じるのは明らかである。
【0014】さらにまた、プリンタ装置に鍵付きスタッ
カを備えても、利用希望者全員に鍵付きスタッカを割り
当てられるとは限らないので、やはり、不公平さが生じ
る。まして、利用可能者を増やそうとして、一つのスタ
ッカに複数の利用者を割り当てたりすれば、鍵の扱い方
次第では秘匿性は容易に破れてしまう恐れが有る。
【0015】このように、プリンタ装置を共用する環境
下では、他人に対して秘匿したい印刷を安心して出力す
ることは難しく、そこで、プリンタ装置を共用するメリ
ットを失わないでセキュリティを確保する方法が求めら
れている。
【0016】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、ネットワークプリンタに代表される印刷手段等
の出力手段を複数のクライアントにて共用する構成にお
いて、出力手段の共用化によって個別のプリンタ装置を
無くすという全体的なコスト節減のメリットを損なうこ
となく、印刷ジョブの出力結果に対するセキュリティを
保証することが可能な共用出力手段のセキュリティ確保
方法を提供することを第1の目的とするものである。
【0017】さらに、本発明は、共用の出力手段のセキ
ュリティ確保方法を簡便に実行するためのスペース効率
の高いセキュリティ確保システムを提供することを第2
の目的とするものである。さらにまた、本発明は、共用
の出力手段の利用者が印刷ジョブの出力待ちに要する時
間を最小限に抑えることができるようなセキュリティ確
保システムを提供することを第3の目的とするものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の基本原
理を示すブロック図である。図1に示すように、本発明
の共用出力手段のセキュリティ確保方法は、出力要求手
段1が出力処理を出力手段2に指示すると、この出力手
段2は、上記出力処理を受け付けてこの出力処理の実行
を保留し、所定の照合キーを生成して出力要求手段1に
通知し、出力要求手段1は、上記の通知された照合キー
を記憶媒体3に記録し、出力手段2は、記憶媒体3の記
憶内容を検索して上記の照合キーを見つけると、この照
合キーに対応するような上記の保留した出力処理を実行
する、という方法である。
【0019】好ましくは、上記出力手段2は、記憶媒体
3の記憶内容を検索して上記照合キーを見つけると、こ
の照合キーに対応する上記の保留した出力処理を、他の
出力処理に優先して実行する。さらに好ましくは、上記
出力手段2は、上記の保留した出力処理の保留時間が、
予め定められた最大保存期間を超過すると、上記出力処
理の保留を解除する。
【0020】さらに好ましくは、上記最大保存期間は、
任意に設定可能である。さらに、上記出力処理の保留解
消の方法もまた、任意に設定可能である。さらに好まし
くは、上記出力手段2は、上記の保留した出力処理の状
況を、上記出力要求手段1に通知することが可能であ
る。
【0021】さらに好ましくは、本発明の共用出力手段
のセキュリティ確保方法においては、上記の保留した出
力処理の処理条件を再設定することが可能である。
【0022】図2は、本発明のセキュリティ確保方法を
実行するためのセキュリティ確保システムに用いるプリ
ントサーバの原理構成を示すブロック図である。図2に
示すように、本発明のセキュリティ確保システムに用い
るプリントサーバは、ネットワークに接続し、かつ、こ
の接続したネットワークを介して印刷ジョブを受け付け
ることにより出力処理を行っている。さらに、図2で
は、本発明のプリントサーバを共用出力手段として共用
により使用する場合のプリントサーバの出力に関するセ
キュリティを保証している。
【0023】ここでは、プリントサーバは、ネットワー
ク5を介して受け付けた印刷ジョブを記憶する印刷ジョ
ブ記憶手段6と、この記憶した印刷ジョブに対して照合
キーを生成し、ネットワーク5に出力する照合キー生成
手段8と、この照合キー生成手段8が生成した照合キー
を記憶する照合キー記憶手段7と、プリントサーバ内の
記憶媒体12の記憶内容を読み出す記憶媒体読出手段1
0と、この記憶媒体読込手段10を介して記憶媒体12
の記憶内容を検索し、照合キー記憶手段7に記憶してい
る照合キーに一致する照合キーを見つけた場合は、この
照合キーに対応する印刷ジョブを印刷データ記憶手段6
から読み出し、この印刷ジョブの処理を開始する制御手
段9とを備える。
【0024】好ましくは、プリントサーバ内のネットワ
ークに接続する手段と、上記照合キー生成手段8と、上
記照合キー記憶手段7と、上記記憶媒体読出手段10
と、上記制御手段9とを、プリンタ装置内部に設ける。
【0025】図3は、本発明のセキュリティ確保方法を
実行するためのセキュリティ確保システムに用いるクラ
イアントの原理構成を示すブロック図である。なお、こ
れ以降、前述した構成要素と同様のものについては、同
一の参照番号を付して表すこととする。図3に示すよう
に、本発明のセキュリティ確保システムに用いる複数の
クライアントの各々は、ネットワークに接続し、かつ、
この接続したネットワークを介して印刷ジョブを指示す
るようにしている。さらに、図3では、本発明の複数の
クライアントの各々がプリントサーバを共用出力手段と
して共用により使用する場合の出力に関するセキュリテ
ィを保証している。
【0026】ここでは、複数のクライアントの各々は、
各クライアント内の記憶媒体12の記憶内容を書き換え
る記憶媒体書込手段16と、ネットワーク5を介して印
刷ジョブを指示した場合に、このネットワーク5を介し
て照合キーを受取り、この照合キーを、記憶媒体書込手
段16を介して記憶媒体12に書き込む制御手段15と
を備える上記記憶媒体12の記憶内容を書き換える記憶
媒体書込手段16と、ネットワーク5を介して印刷ジョ
ブを指示した場合に、ネットワーク5を介して上記照合
キーを受取り、この照合キーを、記憶媒体書込手段16
を介して記憶媒体12に書き込む制御手段15とを有し
ている。
【0027】さらに、本発明の共用出力手段のセキュリ
ティ確保方法に関する好適な実施態様においては、表示
手段を有し、かつ、出力手段に対して出力処理を指示す
る出力要求手段と、操作による入力手段を有し、さら
に、上記出力要求手段から指示された出力処理を受け付
けて実行する出力手段とを有しており、出力要求手段が
上記出力処理を出力手段に指示すると、この出力手段
は、上記出力処理を受け付けて実行を保留し、照合キー
を生成して出力要求手段に通知し、この出力要求手段
は、通知された上記照合キーを表示手段に表示し、さら
に、上記出力手段は、入力手段が操作されて上記照合キ
ーに一致する入力が得られると、この照合キーに対応す
る上記の保留した出力処理を実行するという方法が提供
される。
【0028】さらに、本発明のセキュリティ確保システ
ムに関する好適な実施態様においては、ネットワークに
接続し、かつ、この接続したネットワークを介して印刷
ジョブを指示する複数のクライアントを有し、さらに、
これらの複数のクライアントから指示された印刷ジョブ
を受け付けて出力処理を行うプリントサーバを有してお
り、上記複数のクライアントがプリントサーバを共用に
より使用する場合のこのプリントサーバの出力に関する
セキュリティを保証するために、プリントサーバには、
クライアントの場合と同じ仕様の、記憶媒体を駆動する
ための記憶媒体駆動装置が設けられ、かつ、出力結果の
ロック機能無しの通常出力用のスタッカの他に出力結果
の取り出し部がロックされた構造を有するロック付きス
タッカが設けられ、上記クライアントからネットワーク
上に投入する印刷ジョブについて、上記ロック付きスタ
ッカを出力先に指定することが可能であるようにしてい
る。
【0029】この場合、上記のプリントサーバ側では、
ロック付きスタッカの使用状況管理を通じて上記印刷ジ
ョブに対していずれかのロック付きスタッカを割り当て
るための処理を行った上でクライアント側に上記印刷ジ
ョブに関する管理情報を送信し、プリントサーバのロッ
ク付きスタッカ内に上記印刷ジョブを出力することが可
能であり、このクライアント側では、この管理情報を上
記記憶媒体に保存した後、この記憶媒体をプリントサー
バの記憶媒体駆動装置に別途装着することによって、対
応するロック付きスタッカの電子ロックを解除させてこ
のロック付きスタッカ中の出力結果を取り出すことがで
きるような構成がとられている。
【0030】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様は、クライアント及びプリント
サーバ間における各種の印刷ジョブを制御する制御部を
備え、この制御部により、上記通常出力用の印刷ジョ
ブ、及び、上記ロック付きスタッカを出力先に指定する
印刷ジョブのいずれにも応じられるように上記プリント
サーバ内の内部スプール及び内部メモリを制御し、共用
のプリントサーバでありながら、ローカル接続形式のプ
リンタに準じたセキュリティの保持と上記通常出力用の
スタッカ又は上記ロック付きスタッカへの優先的出力を
実現する。
【0031】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においては、ロック付きスタッ
カが出力先に指定されてプリントサーバがこのロック付
きスタッカに出力中又は出力予定の印刷ジョブに関し、
以後の出力処理のモードの変更操作を指定することが可
能である。
【0032】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においては、記憶媒体について
ロック付きスタッカを出力先に指定する印刷ジョブを含
む処理が可能であることを示す各種管理情報を上記のプ
リントサーバ側から受けて上記のクライアント側が書き
込み、さらに、この書き込まれた各種管理情報を上記の
プリントサーバ側で判別することが可能である。
【0033】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においては、ロック付きスタッ
カの電子ロックの解除が、クライアントとプリントサー
バの共通の記憶媒体の外部から知ることが困難な格納情
報による安全確実な照合チェックによって行われる。
【0034】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においては、1つ以上のロック
付きスタッカを備えるプリントサーバ内でチェックを要
する各スタッカ内に用紙センサーを設け、この用紙セン
サーにより、上記印刷ジョブの出力結果をこの各スタッ
カから確かに取り出したことをチェックし、この出力結
果の取り忘れに対して警告や予防措置をとることが可能
である。
【0035】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においては、上記印刷ジョブの
出力結果の取り忘れに対する予防措置として、記憶媒体
の取り外しを防止する機構が設けられる。
【0036】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においては、ロック付きスタッ
カの各々において、上記印刷ジョブの出力用の用紙の有
無に関する空き状態を把握するために各ロック付きスタ
ッカ内に設けられる用紙センサからの情報に基づいてこ
の各ロック付きスタッカの空き状態管理を行い、この空
き状態管理によってクライアントが必要とするロック付
きスタッカの割当・返却管理を確実に行えるようにして
いる。
【0037】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においてはロック付きスタッカ
において、クライアントが求めるロック付きスタッカを
固定的に割り当てるだけでなく、動的にロック付きスタ
ッカの割当・返却管理を確実に行えるようにしている。
【0038】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においてはこのセキュリティ確
保システム内の障害又はロック付きスタッカの長期占有
に対応するために、このロック付きスタッカの電子ロッ
クが、プリントサーバの管理者用のマスターコードを格
納した記憶媒体を用いることにより必要に応じて解除で
きるようにしている。
【0039】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においてはロック付きスタッカ
内での印刷ジョブの出力結果に関する損傷に対応するた
めに、記憶媒体をプリントサーバから外すまでは、この
プリントサーバ内のスプール中に残っている印刷ジョブ
の情報を保持しておくことにより、この印刷ジョブによ
る出力結果の再出力の操作が可能であるようにしてい
る。
【0040】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においてはロック付きスタッカ
の各々の内部に、上記印刷ジョブの出力用の用紙の有無
に関する空き状態を把握するための用紙センサーを設
け、この用紙センサーによってロック付きスタッカから
上記印刷ジョブの出力結果が取り出されたことを検出し
た時点で処理済みマークが付与され、さらに、この処理
済みマークの付いた印刷ジョブに関する記憶媒体の情報
は、この記憶媒体がクライアント又はプリントサーバに
再び装着されたときに削除処理がなされるようにしてい
る。
【0041】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においては、ロック付きスタッ
カの各々の内部に、対応するロック付きスタッカ内で上
記印刷ジョブの出力用の用紙が満杯状態になっている否
かをチェックするためのスタッカ内フル・センサーを設
け、このスタッカ内フル・センサーからの情報によっ
て、この印刷ジョブの出力処理の途中でこのロック付き
スタッカ内への出力を停止し、他のロック付きスタッカ
を割り当てて残りの未処理の印刷ジョブを出力させるよ
うにしている。
【0042】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においては、上記の他のロック
付きスタッカに割り当てることが不可能な場合、上記印
刷ジョブの出力処理済みデータ位置をマークしてこの印
刷ジョブを一時保留ジョブとすることにより他のジョブ
の処理を行わせ、さらに、任意のロック付きスタッカが
空き状態になったときに、この一時保留ジョブに対応す
る印刷ジョブの出力結果をこのロック付きスタッカ内に
出力させるようにしている。
【0043】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においては、クライアントが、
ネットワーク上に投入する印刷ジョブについて、ロック
付きスタッカを出力先に指定するためのセキュリティ指
定ジョブの送信に先立ち、プリントサーバに対しロック
付きスタッカの利用の可否を問い合わせて、上記印刷ジ
ョブの出力処理のモードを決定することが可能である。
【0044】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においては、ロック付きスタッ
カを出力先に指定するためのセキュリティ指定ジョブを
受信してから上記印刷ジョブの出力処理を実行する前
に、プリントサーバの内部スプール内にこの印刷ジョブ
を一時保留ジョブとして留めておける保留時間の最大値
に相当する最大保存期間を設定することが可能である。
【0045】さらに好ましくは、本発明のセキュリティ
確保システムの実施態様においては、上記印刷ジョブを
一時保留ジョブとして留めておく保留時間が上記最大保
存期間を超過したときに、上記の保留しておいた一時保
留ジョブに対応するセキュリティ指定ジョブを上記内部
スプールから削除するか、又は、上記印刷ジョブの出力
処理の保留を解除した後に通常出力用の印刷ジョブとし
て扱って出力させるかのいずれかのモードに設定でき
る。
【0046】さらに好ましくは、クライアントが、ロッ
ク付きスタッカを出力先に指定するためのセキュリティ
指定ジョブのネットワーク上へのデータ投入と合わせ
て、上記印刷ジョブを一時保留ジョブとして留めておけ
る保存期限をプリントサーバに対して要求することが可
能であり、このプリントサーバは、クライアントから要
求された要求保存期限の値が上記最大保存期間よりも長
い場合は、この最大保存期間を保存期限として採用して
このプリントサーバ内の内部メモリに記憶させ、それ以
外の場合は、上記要求保存期限を保存期限として採用し
てプリントサーバ内の内部メモリに記憶させ、さらに、
この内部メモリの記憶内容をクライアントに対して各種
の情報と共に送信することにより、上記要求保存期限及
び上記最大保存期間のいずれを採用するかに関してクラ
イアント及びプリントサーバ間で合意をとることが可能
である。
【0047】さらに好ましくは、クライアントが、上記
の採用された保存期限が終了した後に上記一時保留ジョ
ブに対応するセキュリティ指定ジョブを上記プリントサ
ーバ内の内部スプールから削除するか、又は、上記印刷
ジョブの出力処理の保留を解消した後に通常出力用の印
刷ジョブとして扱って出力させるかに関する上記セキュ
リティ指定ジョブの取り扱い方法も、同時にプリントサ
ーバに対して依頼することが可能であり、このプリント
サーバは、クライアントから上記のセキュリティ指定ジ
ョブの取り扱い方法の依頼があった場合、上記印刷ジョ
ブを一時保留ジョブとして留めておく保留時間が上記最
大保存期間を超過したときに、上記の保留しておいた一
時保留ジョブに対応するセキュリティ指定ジョブを上記
内部スプールから削除するか、又は、上記印刷ジョブの
出力処理の保留を解除した後に通常出力用の印刷ジョブ
として扱って出力させるかのいずれかのモードに設定す
る処理に優先させて、クライアントからの依頼の内容を
有効であるとし、また一方で、クライアントから特に依
頼のない場合、上記のいずれかのモードに設定する処理
の内容を有効であるとしてプリントサーバ内の内部メモ
リに記憶させると共に、クライアントに対して各種の情
報と共に送信するようにしている。
【0048】
【作用】本発明の共用出力手段のセキュリティ確保方法
においては、出力要求手段1から指示された出力処理
は、出力手段2によって受け付けられるが、その実行は
保留される。
【0049】出力手段2において、それら保留された出
力処理を実行させるには、出力手段2が受け付けた上記
出力処理に対して発行された照合キーを記録した記憶媒
体3を、利用者が有している必要がある。
【0050】つまり、出力処理は、その出力処理を指示
した利用者が上記記憶媒体3を持って出力手段2に到着
するまでは確実にその実行が保留され、その利用者の立
会いの下に出力が実行されることになる。
【0051】上記の共用出力手段のセキュリティ確保方
法においては、このように利用者の立会いの下に出力が
実行されるため、出力手段2が共用されるものであって
も、出力結果を他者に見られたり、他者の手に渡ってし
まうようなことを防ぐことが可能になる。このため、出
力手段2の出力結果に関するセキュリティが確実に保証
される。
【0052】さらに、セキュリティ確保を必要とする出
力処理は、その出力処理要求者の立会いの下に、優先的
に実行される。従って、例えば請求項2の共用出力手段
のセキュリティ確保方法によれば、秘匿性を有する出力
結果を受け取りに出力手段2に出向いていった利用者
が、長時間待機させられるようなことは無くなる。
【0053】さらに、例えば請求項3の共用出力手段の
セキュリティ確保方法においては、上記の保留された出
力処理の保留は、この出力処理が実行された場合はもち
ろんのこと、この出力処理が実行されなくても、いつか
必ず解除される。従って、この場合は、出力手段2の記
憶領域が、保留出力処理で満杯になるのを回避すること
ができる。
【0054】さらに、例えば請求項4の共用出力手段の
セキュリティ確保方法においては、上記の強制保留解除
までの期間を設定できて、使い勝手が良くなる。
【0055】さらに、例えば請求項3の共用出力手段の
セキュリティ確保方法においては、上記の保留解消の方
法を指定することができて、使い勝手が良くなる。ここ
で、保留解除の方法とは、保留出力処理の削除、保留出
力処理の保留解除等を指す。
【0056】さらに、例えば請求項6の共用出力手段の
セキュリティ確保方法においては、上記の保留出力処理
の状況を知ることができて、使い勝手が良くなる。ここ
で、保留出力処理の状況とは、保留出力処理が、まだ保
留されているか否かである。
【0057】さらに、例えば請求項7の共用出力手段の
セキュリティ確保方法においては、上記の保留出力処理
の処理条件を再設定することができて、使い勝手が良く
なる。ここで、保留出力処理の処理条件とは、上記の強
制保留解除までの期間、保留出力処理の削除、及び、保
留出力処理の保留解除である。
【0058】さらに、例えば請求項8のセキュリティ確
保システムに使用されるプリントサーバにおいては、保
留されている印刷ジョブを処理させるためには、その印
刷ジョブに対して照合キー生成手段8が発行した照合キ
ーを記録した記憶媒体12を利用者が有している必要が
あり、印刷ジョブは、その印刷ジョブを要求したもの
が、ネットワークプリンタに到着するまでは、その実行
が確実に保留される。
【0059】つまり、印刷ジョブによる印刷処理は、そ
の要求者の立会いの下に実行されるので、印刷結果(プ
リントサーバの出力結果)を他者に見られたり、印刷結
果が他者の手に渡ってしまうようなことを防ぐことが可
能になる。さらに、上記印刷は他の印刷に優先して行わ
れるので、上記利用者が本装置に出向いてから不必要に
長く待機させられることも無い(出力処理が完了するま
で多少待たされる点が、ロック付きスタッカの場合と異
なる)。
【0060】さらに、例えば請求項9のプリントサーバ
においては、プリンタ装置が直接にネットワークに接続
されるので、従来のようなワークステーション等が不要
であり、装置を小型にすることができ、コストも低くす
ることができる。また、設置スペースも小さくなってス
ペース効率が高くなる。
【0061】さらに、例えば請求項10のセキュリティ
確保システムのクライアントにおいては、プリントサー
バが通知してきた照合キーを記憶媒体12に記録するの
で、セキュリティ確保システム内でプリントサーバを共
用する環境下において、セキュリティ確保が可能とな
る。
【0062】さらに、例えば請求項11の共用出力手段
のセキュリティ確保方法においては、出力要求手段から
指示された出力処理は、出力手段によって受け付けられ
るが、その実行は保留される。
【0063】出力手段において、上記の保留された出力
処理を実行させるには、出力手段が受け付けた出力処理
に対して発行された照合キーを、利用者が入力する必要
がある。
【0064】つまり、出力処理は、その出力処理を指示
した利用者が出力手段に到着して上記照合キーを入力す
るまでは確実にその実行が保留され、その利用者の立会
いの下に出力が実行されることになる。
【0065】さらに、例えば請求項11の共用出力手段
のセキュリティ確保方法においては、このように利用者
の立会いの下に出力が実行されると共に、出力手段にて
生成された照合キーを表示して確認することができるの
で、出力手段が共用されるものであっても、出力結果を
他者に見られたり、他者の手に渡ってしまうようなこと
をより確実に防ぐことが可能になる。
【0066】通常出力用スタッカへの出力の場合、本発
明の共用出力手段のセキュリティ確保方法においては、
出力要求手段1から指示された出力処理は、出力手段2
によって受け付けられるが、その実行は保留される(ロ
ック付きスタッカへの出力が指定されている場合につい
ては後述する)。本発明のセキュリティ確保システムの
好適な実施態様によれば、プリントサーバのプリンタ部
において、通常出力用のスタッカの他に、用紙取り出し
口が通常ロックされた構造を有するロック付きスタッカ
が上記プリントサーバに一体化させて設けられている。
ここで、クライアントが、印刷ジョブの出力先として上
記ロック付きスタッカを指定した場合、本発明のセキュ
リティ確保システムは、このロック付きスタッカへの出
力が可能となるまで印刷ジョブを保留しておき、出力可
能となった時点で出力させる。このようなスタッカのロ
ック付き機能により、利用者は、印刷ジョブを投入した
後、直ちにプリントサーバに駆けつける必要がなくなる
ので、共用のプリントサーバの前で長時間待機している
というような不合理なことは生じなくなる。この結果、
印刷ジョブ投入後の出力待ちに要する時間を最小限に抑
えることができる。
【0067】さらに、この場合、クライアント及びプリ
ントサーバ間における各種の印刷ジョブを制御する制御
部により、通常出力用のスタッカを使用する印刷ジョ
ブ、及び、ロック付きスタッカを出力先に指定する印刷
ジョブのいずれにも応じられるようにプリントサーバを
制御しているので、共用のプリントサーバでありなが
ら、セキュリティが高いローカル接続形式のプリンタと
しても充分に機能する。すなわち、本発明の実施態様に
よれば、必要に応じて、通常出力用のスタッカ及びロッ
ク付きスタッカの内のいずれのスタッカに対しても優先
的出力が実現されると共に、利用者の判断により優先的
出力の指定を変更することが可能になる。例えば、記憶
媒体を装着した時点で印刷ジョブがロック付きスタッカ
に対し未出力であれば、通常スタッカへの優先出力モー
ドに切り換えて速やかに印刷ジョブの出力が実行され
る。
【0068】さらにまた、本発明の実施態様によれば、
クライアント単位で同じロック付きスタッカに出力して
もよいとする指定も可能とし、この指定のついた印刷ジ
ョブ同士は、上記ロック付きスタッカのスペースが充分
あると判断される限りにおいて同一スタッカ内に出力で
きる。従って、ロック付きスタッカの使用方法に柔軟性
をもたせることが可能になる。
【0069】さらにまた、本発明の実施態様によれば、
印刷ジョブの出力は、当初から用紙の出力ページ数が分
かっていればそのページ数、不明ならデータ量から推測
したページ数をもとに、用紙センサの検出結果によりロ
ック付きスタッカ内の余裕を見込んだ上で行うが、出力
中にスタッカ内スペースの残り量が不充分であることが
スタッカ内フル・センサーから上がってきた場合、上記
印刷ジョブの出力ページがまだあれば、別のロック付き
スタッカを確保して残りのページをその中に出力させ
る。ここで、追加のロック付きスタッカが確保できない
ときは、この印刷ジョブに関して処理済みの位置をマー
クした上で一時保留状態とし、通常スタッカへの他の出
力ジョブの処理などを行う。ロック付きスタッカの空き
が出た段階で一時保留中のジョブの処理を再開させる。
このような構成によれば、ロック付きスタッカ内への印
刷ジョブの出力が未完了の状態になることをできるだけ
避けつつ、印刷ジョブの出力を効率的に行うことができ
る。
【0070】さらにまた、プリントサーバ側は、利用者
に対して未出力である旨が分かるように表示した上、利
用者が以後の処理について、以下のいずれかのモードを
選択できるようにしている。 (1) そのままロック付きスタッカが出力可能となるまで
待機を続ける。 (2) 通常出力用のスタッカへの優先出力に変更する。 (3) 通常出力用のスタッカへの出力に完全に切り換え
る。 (4) 印刷ジョブをキャンセルさせる。 このように、利用者は上記のいずれかのモードを選択で
きるので、個別の状況に応じて本発明のプリントサーバ
を使用することが可能になる。
【0071】さらにまた、本発明の実施態様によれば、
ロック付きスタッカのロックは、印刷結果の秘匿性を保
証するために基本的には通常閉じており、対応する記憶
媒体が装着されている間は解除されているものとする
が、以下のような事態に備えて強制的に解除できるモー
ドを付加している。 (a)システム障害などの原因で解除できなくなる場合。 (b)ロック付きスタッカに出力した利用者が長期にわた
りその印刷結果を取り出さず、ロック付きスタッカの運
用に支障を来してしまう場合。
【0072】上記の場合には、プリンタサーバの管理者
が電子ロックを解除した後、ロック付きスタッカの取り
出し口を開けて、このスタッカ内に格納された印刷結果
を取り出すことができる。このようにすれば、ロック付
きスタッカの電子ロックの解除が長期間不可能になった
り、ロック付きスタッカが特定の利用者のみに占有され
たりする恐れがなくなるので、ロック付きスタッカの迅
速な運用に支障を来すことなく、スタッカのロック付き
機能による出力結果の秘匿の効果、及び、出力待ち防止
の効果を充分に発揮させることが可能になる。
【0073】
【実施例】次に、本発明による共用出力手段のセキュリ
ティ確保方法及びセキュリティ確保システムが、実際上
どのように具体化されるのかを、実施例で説明する。
【0074】≪≪ ネットワークの構成例についての説
明 ≫≫・・・・・・・・・・・図4は、本発明の第1
の実施例を示すブロック図である。ここでは、本発明に
適するネットワークの構成例が概略的に図示されてい
る。なお、これ以降も、前述した構成要素と同様のもの
については、同一の参照番号を付して表すこととする。
図4において、ネットワーク20には、複数のクライア
ント21,22及び23が接続している。また、ネット
ワーク20には、一つ以上のプリントサーバ24及び2
5が接続している。
【0075】クライアント21,22及び23には、そ
れぞれ、ユニークなクライアントID(または、アドレ
ス)が割り振られている。プリントサーバ24及び25
には、それぞれ、ユニークなプリントサーバID(また
は、アドレス)が割り振られている。
【0076】図5は、クライアント21,22及び23
の構成を説明するブロック図であり、図6及び図7は、
プリントサーバ24及び25の第1構成例及び第2構成
例をそれぞれ説明するブロック図である。
【0077】≪≪ クライアントの構成例についての説
明 ≫≫・・・・・・・・・・・クライアント21,2
2及び23は、図5に示すように、ワークステーション
30と、記憶媒体駆動装置として機能する外部記憶媒体
ドライブ装置31とから構成される。ワークステーショ
ン30は、ネットワーク20に接続するネットワークイ
ンターフェイス部30aと、外部記憶媒体ドライブ装置
31に接続する外部記憶媒体ドライブ制御部30dとを
有している。
【0078】また、ワークステーション30は、ディス
プレイ32と、ディスプレイ32を制御する表示制御部
30eとを有している。また、ワークステーション30
は、キーボード33と、キーボード33を制御するキー
ボード制御部30fと、CPU30bと、メモリ30c
とを有している。
【0079】上記ワークステーション30は、同等構成
のパーソナルコンピュータ等でも良い。
【0080】≪≪ プリントサーバの構成例についての
説明 ≫≫・・・・・・・・・・プリントサーバ24及
び25は、図6の第1構成例に示すように、ネットワー
ク20に接続するネットワークインターフェイス部40
aと、外部記憶媒体ドライブ装置41と、外部記憶媒体
ドライブ装置41を制御する外部記憶媒体ドライブ制御
部40dと、印刷を行うプリンタ機構部42と、プリン
タ機構部42を制御するプリンタ制御部40eとを有し
ている。
【0081】また、プリントサーバ24及び25は、ハ
ードディスク43と、ハードディスク43を制御するハ
ードディスク制御部40fと、表示パネル44と、表示
パネル44を制御する表示パネル制御部40gと、テン
キー45と、テンキー45を制御するテンキー制御部4
0hと、CPU40bと、メモリ40cとを有してい
る。
【0082】また、プリントサーバ24及び25は、図
7の第2構成例に示すように、ワークステーション50
と、外部記憶媒体ドライブ装置51と、プリンタ装置5
2とから構成される。ワークステーション50は、ネッ
トワーク20に接続するネットワークインターフェイス
部50aと、外部記憶媒体ドライブ装置51に接続する
外部記憶媒体ドライブ制御部50dと、プリンタ装置5
2に接続するプリンタインターフェイス部50gとを有
している。
【0083】また、ワークステーション50は、ディス
プレイ54と、ディスプレイ54を制御する表示制御部
50eと、ハードディスク55と、ハードディスク55
を制御するハードディスク制御部50hとを有してい
る。また、ワークステーション50は、キーボード53
と、キーボード53を制御するキーボード制御部50f
と、CPU50bと、メモリ50cとを有している。
【0084】上記ワークステーション50は、同等構成
のパーソナルコンピュータであっても良い。また、プリ
ントサーバ24及び25を図6のように構成すれば、ワ
ークステーション等が不要であって、装置を小型にでき
て、コストも低く抑えることができ、設置スペースも小
さくて済む。
【0085】≪≪ 外部記憶媒体についての説明 ≫≫
・・・・・・・・・・・・・・・上記外部記憶媒体ドラ
イブ装置31,41,51には、共通の外部記憶媒体を
駆動する装置が使用されている。そのような外部記憶媒
体(請求の範囲では、単に記憶媒体という用語を使用し
ている)には、持ち運びに便利なように、コンパクトな
ものが適している。例えば、光磁気ディスクカートリッ
ジ、フロッピーディスク、ICメモリカード等が適して
いる。
【0086】≪≪ 外部記憶媒体に記憶される情報につ
いての説明 ≫≫・・・・・・・次に、上記外部記憶媒
体のデータ構造の一例について説明する。図8は、上記
外部記憶媒体のデータ構造の一例を示すデータ構造図で
ある。同図の(a)に示すように、外部記憶媒体60の
トラック0には、外部記憶媒体60がフォーマット済み
であることを示す媒体識別情報と、外部記憶媒体60の
トラック2以降の記憶領域をブロック単位に管理するマ
ップ情報とが記録される。
【0087】外部記憶媒体60のトラック1には、同図
の(b)に示すコントロールブロック・ポインタD61
を並べたコントロールブロック・ポインタ・リストD6
0aが記録される。外部記憶媒体60のトラック2以降
には、同図の(c)、同図の(d)に示すジョブ・コン
トロールブロックD62と、プリントデータ・ブロック
D63とが記録される。
【0088】外部記憶媒体60のトラック2以降は、固
定長のブロック単位に区切られ、上記マップ情報をもっ
て、各ブロックの空き、各ブロック間のつながりが管理
される構造である。なお、このようなマップ情報による
ブロック単位の記憶管理の構成は、周知技術により実現
できるので、ここでは、その説明を省略する。
【0089】コントロールブロック・ポインタD61に
は、プリントサーバ24及び25を指示するプリントサ
ーバ・アドレス/ID(本例においてはプリントサーバ
IDを指示する)D61aと、ジョブ・コントロールブ
ロックD62を指示するジョブ・コントロールブロック
・ポインタD61bと、ジョブ・コントロール・ネスト
・カウンタD61cとが記録される。コントロールブロ
ック・ポインタD61は、使用されるプリントサーバ毎
に作成される。
【0090】ジョブ・コントロールブロックD62に
は、次のジョブ・コントロールブロックD62を指示す
るジョブ・コントロールブロック・ポインタD62a
と、クライアント21,22及び23を指示するクライ
アント・アドレス(本例においてはクライアントIDを
指示する)D62bと、印刷ジョブの受信日時D62c
とが記録される。
【0091】また、同ジョブ・コントロールブロックD
62には、印刷ジョブの保存期間D62cと、保存期限
D62cを終了した印刷ジョブの処置方法を指示する保
存期限終了時処理フラグD62eと、プリントデータの
受信データ長D62fと、印刷ジョブを指示するジョブ
名D62gと、照合キーD62hと、プリントデータ・
ブロックD63を指示するプリントデータ・ブロック・
ポインタD62iとが記録される。
【0092】なお、本例においては、拡張性を持たせる
ために、ジョブ・コントロールブロックD62に予備D
62jが確保されている。ジョブ・コントロールブロッ
クD62は、投入される印刷ジョブ毎に作成される。
【0093】プリントデータ・ブロックD63には、次
のプリントデータ・ブロックD63を指示するプリント
データ・ブロック・ポインタD63aと、プリントデー
タD63dが分割されていることを指示するデータ分割
フラグD63bと、プリントデータD63dのデータ長
D63cと、プリントデータD63dとが記録される。
【0094】≪≪ プリントサーバに記憶される情報に
ついての説明 ≫≫・・・・・・次に、プリントサーバ
24及び25に記憶される情報について説明する。以下
に説明する情報は、図6の構成においては、ハードディ
スク43に記録され、図7の構成においては、ハードデ
ィスク55に記録される。図9は、プリントサーバ24
及び25の記憶構造の一例を説明するデータ構造図であ
る。
【0095】同図の(a)に示すように、スプール領域
D70には、印刷実行の保留を指示するセキュリティ指
定フラグD70aと、クライアント21,22及び23
を指示するクライアント・アドレス/ID(本例におい
てはクライアントIDを指示する)D70bと、印刷ジ
ョブの受信日時D70cとが記録される。ここで、外部
記憶媒体内のスプール領域とは、印刷ジョブの出力をプ
リントサーバ内のプリンタ装置等に指示する前に、この
出力の内容をソフトウェア形式でかつ一時的に蓄えてお
く場所を示すものである。
【0096】また、同スプール領域D70には、印刷ジ
ョブの保存期間D70cと、保存期間D70cを終了し
た印刷ジョブの処置方法を指示する保存期限終了時処理
フラグD70eと、プリントデータの受信データ長D7
0fと、印刷ジョブを指示するジョブ名D70gと、照
合キーD70hと、印刷内容を指示するプリントデータ
D70iとが記録される。スプール領域D70は、投入
される印刷ジョブ毎に作成される。
【0097】同図の(b)に示すように、スプール管理
領域D71には、スプール領域D70を指示するスプー
ル領域・ポインタD71a,D71b及びD71cが記
録される。
【0098】同図の(c)に示すように、割込印刷管理
領域D72には、割込印刷の受付状況を指示する割込印
刷フラグD72aと、印刷が中断されたページの先頭に
あたるプリントデータD70iを指示するページ先頭プ
リントデータ・ポインタD72bとが記録される。
【0099】同図の(d)に示すように、設定値記憶領
域D73には、保留印刷ジョブの保存期限の最大値を指
示する最大保存期間D73aと、保留印刷ジョブの保存
期限が終了した場合の処置方法を指示する保存期限終了
時処理フラグD73bと、保存期限が終了したため処置
された印刷ジョブのリスト出力先を指示する処置ジョブ
出力先D73cと、割込印刷による印刷中断方法を指示
する印刷中断選択フラグD73dとが記録される。
【0100】同図の(e)に示すように、処置済みジョ
ブリストD74には、保存期間が超過したため処置され
た印刷ジョブのジョブ名D74a,D74b及びD74
cが記録される。
【0101】同図の(f)に示すように、保留印刷管理
領域D75には、スプール領域D70を指示するスプー
ル領域・ポインタD75a,D75b及びD75cが記
録される。
【0102】≪≪ 制御内容についての説明 ≫≫・・
・・・・・・・・・・・・・・・次に、クライアント2
1,22及び23において実行される制御内容と、プリ
ントサーバ24及び25において実行される制御内容と
について説明する。以下に説明する制御は、クライアン
ト21,22及び23においてはCPU30bによって
実行され、プリントサーバ24及び25においてはCP
U40b、又は、CPU50bによって実行される。
【0103】図10は本発明に適する印刷ジョブ投入に
おける制御の第1例を説明するためのフローチャート、
図11はプリントサーバ側での印刷における制御の第1
例を説明するためのフローチャート、図12はプリント
サーバ側での保留印刷ジョブ管理における制御例を説明
するためのフローチャート、図13は保留印刷ジョブ照
会における制御例を説明するためのフローチャート、図
14は保留印刷ジョブの保留条件変更における制御例を
説明するためのフローチャート、並びに、図15はクラ
イアント側での保留印刷ジョブの内容表示における制御
例を説明するためのフローチャートである。
【0104】さらに、図16は、本発明に適する処置済
みジョブ確認における制御例を説明するためのフローチ
ャート、図17は、プリントサーバ側でのプリントサー
バ設定値変更における制御例を説明するためのフローチ
ャート、並びに、図18は接続確認における制御例を説
明するためのフローチャートである。
【0105】図10の(a)、図13の(a)、図14
の(a)、図15、及び、図18の(a)のフローチャ
ートは、クライアント21,22及び23において実行
される制御内容を示している。図10の(a)、図13
の(a)、及び、図14の(a)、図15に示す制御
は、オペレータがキーボード33を操作することにより
選択的に起動される。
【0106】図10の(b)、図11の(a)、図11
の(b)、図12、図13の(b)、図14の(b)、
図16、図17、及び、図18の(b)のフローチャー
トは、プリントサーバ24及び25において実行される
制御内容を示している。図10の(b)、図13の
(b)、図14の(b)、及び、図18の(b)に示す
制御は、クライアント21,22及び23からネットワ
ーク20を介して送られてくるメッセージに従って、選
択的に起動される。
【0107】一方、図11の(a)、図11の(b)、
及び、図12に示す制御は、前述の他の制御に並行して
常に実行される。また、図16、図17に示す制御は、
オペレータがテンキー45、又は、キーボード53を操
作することにより起動される。
【0108】なお、複数の制御を並列に実行する方法、
並びに、ある条件に従って特定の制御を開始する方法に
ついては、例えば、いわゆるマルチタスク・リアルタイ
ム・オペレーティング・システム等において周知である
から、ここでは、その説明を省略する。
【0109】≪≪ 印刷ジョブ投入における制御例の説
明 ≫≫・・・・・・・・・・・先ず、クライアント2
1を操作してプリントサーバ24へ印刷ジョブを投入す
る場合を想定して、印刷ジョブ投入における制御の一例
について説明する。なお、プリントサーバ24は、図6
に示す構成であるとする。オペレータがクライアント2
1のキーボード53を操作して印刷ジョブ投入を選択す
ると、クライアント21のCPU30bは、図10の
(a)に示す制御を開始する。
【0110】ステップH80においては、表示制御部3
0eが制御されてディスプレイ32にメニューが表示さ
れ、送信ファイル名、プリントサーバID、セキュリテ
ィ指定の有無、セキュリティ指定時の保存期限、セキュ
リティ指定時の保存期限終了後の処置方法等の入力操作
が促される。上記セキュリティ指定時の保存期限、セキ
ュリティ指定時の保存期限終了後の処置方法について
は、必ずしも指定する必要はない。
【0111】オペレータがこの入力を終了すると、指定
されたプリントサーバに対して、後述する接続確認が行
われる。この接続確認の結果が異常であれば、ディスプ
レイ32には処理不能を示すメッセージが表示され、ク
ライアント21におけるこの制御は終了する。
【0112】上記の接続確認の結果が正常であれば、同
ステップH80においては、ネットワークインターフェ
イス部30aが制御され、印刷投入メッセージと、上記
送信ファイルが記憶しているプリントデータと、上記入
力した種々の設定と、このクライアントIDとがネット
ワーク20へ送信される。
【0113】このとき、上記セキュリティ指定時の保存
期間、または、上記セキュリティ指定時の保存期限終了
後の処置方法について指定がされていなければ(H8
1)、それらはそれぞれ特定値に置き換えられる。
【0114】この送信が終了すると、同ステップH80
においては、ネットワークインターフェイス部30aが
ネットワーク20から受信があったことを通知するまで
は待機状態になる。
【0115】プリントサーバ24においては、この送信
データがネットワーク20に接続するネットワークイン
ターフェイス部40aによって受信され、受信したプリ
ントサーバIDと自装置に割り振られているプリントサ
ーバIDとが照合される。
【0116】この照合結果が不一致であれば受信データ
は破棄されるが、この照合結果が一致する受信データは
ネットワークインターフェイス部40aからメモリ40
cへ転送され、ネットワーク20から受信があったこと
がCPU40bに通知される。本例においては、上記プ
リントサーバIDは、プリントサーバ24に割り振られ
ているIDが設定されていると想定する。
【0117】CPU40bにおいては、この通知と、上
記印刷投入メッセージの解読とによって、同図の(b)
に示す制御が開始される。ステップH84においては、
新たなスプール領域D70が確保され、上記のように送
信されてきたプリントデータ、セキュリティ指定の有
無、クライアントIDが、このスプール領域D70のプ
リントデータD70i、セキュリティ指定フラグD70
a、クライアント・アドレスD70bに、それぞれ格納
される。
【0118】また、暦と時間とを計時するカレンダ時計
を取り付けた構成においては、同ステップH84におい
て、このカレンダ時計から暦と時間とが読み取られ、ス
プール領域D70の受信日時D70cに格納される。
【0119】また、同ステップH84においては、上記
のように送信されてきたプリントデータのデータ長がカ
ウントされ、スプール領域D70の受信データ長D70
fに格納される。また、送信されてきたセキュリティ指
定の有無がセキュリティ指定有りを指示していれば、同
ステップH84において、送信されてきたセキュリティ
指定時の保存期限、セキュリティ指定時の保存期限終了
後の処置方法が、スプール領域D70の保存期限D70
d、保存期限終了時処理フラグD70eに、それぞれ格
納される。
【0120】この時、送信されてきたセキュリティ指定
時の保存期限が、設定値記憶領域D73の最大保存期間
D73aに設定されている値より大きければ、または、
上記の特定値であれば、最大保存期間D73aに設定さ
れている値が保存期限D70dに格納される。
【0121】また、送信されてきたセキュリティ指定時
の保存期限終了後の処置方法が上記の特定値であれば、
設定値記憶領域D73の保存期限終了時処理フラグD7
3bに設定されている値が保存期限終了時処理フラグD
70eに格納される。
【0122】また、同ステップH84においては、ジョ
ブ名が生成され、スプール領域D70のジョブ名D70
gに格納される。このジョブ名は、初期値を0として、
投入された印刷順に連番が振られる。例えば、PRN2
#0001,PRN2#0002,PRN2#0003
・・・・となる。先頭の”PRN2#”は、プリントサ
ーバ24及び25ごとにユニークで、固定されたコード
である。このジョブ名は、オペレータが把握し易いよう
に、数桁程度で構成される。
【0123】また、同ステップH84においては、上記
のように送信されてきたセキュリティ指定の有無がセキ
ュリティ指定無しを指示していれば、スプール管理領域
D71に対し確保したスプール領域D70を指示するス
プール領域・ポインタが登録される。
【0124】スプール管理領域D71へのスプール領域
・ポインタの登録においては、別途定められている印刷
優先順位に従って、スプール領域・ポインタD71a,
D71b・・・・が、印刷順に並べられる。
【0125】一方、同ステップH84においては、上記
のように送信されてきたセキュリティ指定の有無がセキ
ュリティ指定有りを指示していれば、保留印刷管理領域
D75に上記新たに確保したスプール領域D70を指示
するスプール領域・ポインタが登録される。
【0126】このような処理が終了すると、同ステップ
H84においては、ネットワークインターフェイス部4
0aが制御され、上記クライアント・アドレスD70b
に格納したクライアントIDと、上記ジョブ名D70g
に格納したジョブ名とがネットワーク20へ送信され
る。
【0127】そして、制御はステップH85に移行し、
上記のように送信されてきたセキュリティ指定の有無が
セキュリティ指定無しを指示していれば、プリントサー
バ24におけるこの制御は終了する。一方、このセキュ
リティ指定の有無がセキュリティ指定有りを指示してい
れば、制御はステップH86へ移行する。
【0128】この時、クライアント21においては、上
記プリントサーバ24の送信データがネットワーク20
に接続するネットワークインターフェイス部30aによ
って受信され、受信したクライアントIDと自装置に割
り振られているクライアントIDとが照合される(H8
2)。
【0129】この照合結果が不一致であれば受信データ
は破棄されるが、この照合結果が一致する受信データは
ネットワークインターフェイス部30aからメモリ30
cへ転送され(H83)、ネットワーク20から受信が
あったことがCPU30bに通知される。そして、ステ
ップH80における上記待機状態が解除される。
【0130】上記待機状態が解除されると、同ステップ
H80においては、表示制御部30eが制御され、ディ
スプレイ32に受信した上記ジョブ名が表示される。つ
まり、オペレータに、投入した印刷ジョブのジョブ名が
通知される。そして、制御はステップH81に移行し、
オペレータがステップH80においてセキュリティ指定
無しを指定していれば、クライアント21におけるこの
制御は終了する。
【0131】一方、オペレータがステップH80におい
てセキュリティ指定有りを指定していれば、制御はステ
ップH82に移行し、ネットワークインターフェイス部
30aがネットワーク20から受信があったことを通知
するまでは待機状態になる。(なお、上記のようなネッ
トワーク20を介したクライアント21とプリントサー
バ24とのデータ送受動作は、以下に説明する制御にお
いても同様な動作内容であるので、以下の説明において
は詳細な説明については省略し、単に、”ネットワーク
に送信する”、”ネットワークから受信する”という表
現に準じて記す。)
【0132】このとき、プリントサーバ24において
は、制御がステップH86に移行し、照合キーが生成さ
れ、この照合キーと上記スプール領域D70のクライア
ント・アドレスD70b、受信日時D70c、保存期間
D70d、保存超過処理フラグD70e、受信データ長
D70fとがネットワーク20に送信される。この照合
キーは、乱数を使用して作成される数十桁及び数百桁程
度の記号列である。
【0133】この送信が終了すると、制御はステップH
87に移行し、上記照合キーが上記スプール領域D70
の照合キーD70hに格納される。そして、同ステップ
H87において、プリントサーバ24は、ネットワーク
20からの受信を待って待機状態になる。
【0134】一方、クライアント21においては、この
プリントサーバ24の送信データを受信すると上記待機
状態が解除され、制御はステップH83に移行する。ス
テップH83においては、外部記憶媒体ドライブ制御部
40dが制御され、外部記憶媒体ドライブ装置41に装
着された外部記憶媒体の記憶内容が更新される。
【0135】この外部記憶媒体の記憶内容の更新は、次
のようにして行われる。つまり、先ず、コントロールブ
ロック・ポインタ・リストD60aに記録されているコ
ントロールブロック・ポインタD61が読み出され、プ
リントサーバ・アドレスD61aと、印刷ジョブ投入先
の上記プリントサーバIDとが照合され、この照合が一
致するコントロールブロック・ポインタD61が検索さ
れる。
【0136】この照合は、コントロールブロック・ポイ
ンタD61をコントロールブロック・ポインタ・リスト
D60aから順次に読み出して行われる。コントロール
ブロック・ポインタ・リストD60a中に、この照合が
一致するコントロールブロック・ポインタD61が無け
れば、未使用のコントロールブロック・ポインタD61
が検索され、そのコントロールブロック・ポインタD6
1のプリントサーバ・アドレスD61aには、印刷ジョ
ブ投入先の上記プリントサーバIDが記録され、また、
ジョブ・コントロールブロック・ネスト・カウンタD6
1cには、0が記録される。
【0137】未使用のコントロールブロック・ポインタ
D61は、全プリントサーバに1以上のプリントサーバ
IDを割り振っておいて、プリントサーバ・アドレスD
61aには特異値0を記録して置くことで識別される。
【0138】次には、ジョブコントロール・ブロックD
62が新たに確保される。そして、確保されたこのジョ
ブコントロール・ブロックD62を指示するポインタ
が、上記コントロールブロック・ポインタD61のジョ
ブ・コントロールブロック・ポインタD61bに記録さ
れる。
【0139】この時、上記コントロールブロック・ポイ
ンタD61の検索において、上記プリントサーバIDの
照合が一致するコントロールブロック・ポインタD61
が見つかっていれば、このジョブ・コントロールブロッ
ク・ポインタD61bの更新は行われず、このジョブ・
コントロールブロック・ポインタD61bが指示するジ
ョブ・コントロールブロックD62のジョブ・コントロ
ールブロック・ポインタD62aに、上記新たに確保さ
れたジョブコントロール・ブロックD62を指示するポ
インタが記録される。
【0140】ただし、このジョブ・コントロールブロッ
クD62のジョブ・コントロールブロック・ポインタD
62aが、さらに、別のジョブ・コントロールブロック
D62を指示していれば、このジョブ・コントロールブ
ロックD62のジョブ・コントロールブロック・ポイン
タD62aは更新されず、後者のジョブ・コントロール
ブロックD62のジョブ・コントロールブロック・ポイ
ンタD62aが検査される。
【0141】このようなジョブ・コントロールブロック
・ポインタD62aの検査は、別のジョブ・コントロー
ルブロックD62を指示していないジョブ・コントロー
ルブロック・ポインタD62aが見つかるまで行われ
る。そして、そのようにして検索されたジョブ・コント
ロールブロック・ポインタD62aに、上記新たに確保
されたジョブコントロール・ブロックD62を指示する
ポインタが記録される。
【0142】別のジョブ・コントロールブロックD62
を指示していないジョブ・コントロールブロック・ポイ
ンタD62aは、外部記憶媒体のトラック2以降を0以
外のアドレスに割り振っておいて、ジョブ・コントロー
ルブロック・ポインタD62aには特異値0を記録して
置くことで識別される。
【0143】次には、上記コントロールブロック・ポイ
ンタD61のジョブ・コントロールブロック・ネスト・
カウンタD61cに1が加えられる。そして、上記のよ
うに受信したクライアントID、受信日時、保存期間、
保存超過処理フラグ、受信データ長、ジョブ名、照合キ
ーが、上記新たに確保されたジョブ・コントロールブロ
ックD62のクライアント・アドレスD62b、受信日
時D62c、保存期間D62d、保存超過処理フラグD
62e、受信データ長D62f、ジョブ名D62g、照
合キーD62hに、それぞれ記録される。また、このジ
ョブ・コントロールブロックD62のプリントデータ・
ブロック・ポインタD62iには、特異値0が記録され
る。
【0144】このような外部記憶媒体の記憶内容の更新
が行われると、同ステップH83においては、表示制御
部30eが制御されてディスプレイ32にメッセージが
表示され、上記投入した印刷ジョブのプリントデータを
外部記憶媒体に複写するかどうかの選択操作が促され
る。
【0145】オペレータが、キーボード33を操作し、
この複写が不要であることを指示すれば、印刷投入終了
を指示するコマンドがネットワーク20に送信される。
そして、クライアント21におけるこの制御は終了す
る。
【0146】一方、オペレータがこの複写が必要である
ことを指示すれば、上記指定されたファイルからプリン
トデータが読み出されてディスプレイ32に表示され、
複写範囲の指定操作が促される。
【0147】オペレータが、キーボード33を操作し、
このプリントデータの複写範囲を指定すると、外部記憶
媒体ドライブ制御部40dが制御され、外部記憶媒体ド
ライブ装置41に装着された外部記憶媒体に、このプリ
ントデータの指定範囲が記録される。
【0148】このプリントデータの記録は、次のように
して行われる。つまり、先ず、外部記憶媒体に、新たな
プリントデータ・ブロックD63が確保される。そし
て、上記新たに確保されたジョブ・コントロールブロッ
クD62のプリントデータ・ブロック・ポインタD62
iには、このプリントデータ・ブロックD63を指示す
るポインタが記録される。
【0149】次には、このプリントデータ・ブロックD
63のプリントデータD63dに、上記指定されたプリ
ントデータが記録される。この時、上記指定されたプリ
ントデータのデータ容量が大きく、上記マップ情報によ
る記憶管理によって制限される連鎖可能なブロック数の
最大値をもってしても記録しきれない場合は、別のプリ
ントデータ・ブロックD63が確保され、そのプリント
データD63dに、続きのプリントデータが記録され
る。
【0150】そして、プリントデータ・ブロック・ポイ
ンタD63aには、続きのプリントデータを記録したプ
リントデータ・ブロックD63を指示するポインタが記
録され、このようなプリントデータの分割記録は、上記
指定されたプリントデータを全て記録するまで行われ
る。続きがないプリントデータ・ブロックD63のプリ
ントデータ・ブロック・ポインタD63aには、特異値
0が記録される。
【0151】上記指定されたプリントデータを記録した
各々のプリントデータ・ブロックD63のデータ長D6
3cには、プリントデータD63dに記録したプリント
データの長さが記録される。また、データ分割フラグD
63bには、上記プリントデータの分割記録の有無を指
示する値が記録される。
【0152】このプリントデータの外部記憶媒体への記
録が終了すると、印刷投入終了を指示するメッセージが
ネットワーク20に送信される。そして、クライアント
21におけるこの制御は終了する。
【0153】そして、プリントサーバ24においては、
この印刷投入終了を指示するメッセージをネットワーク
20から受信すると上記待機状態が解除され、プリント
サーバ24におけるこの制御は終了する。
【0154】なお、クライアント21における上記印刷
ジョブの送信においては、つまり、ステップH80にお
いては、ネットワーク20から送信停止を指示するメッ
セージが送信されてくると、ネットワーク20から送信
再開を指示するメッセージが送信されてくるまで、この
印刷ジョブ送信は抑制され待機状態になる。
【0155】また、プリントサーバ24における上記印
刷ジョブの受信においては、つまり、ステップH84に
おいては、プリントサーバ24のハードディスク43に
十分な記憶領域の空きがなくなると、送信停止を指示す
るメッセージがネットワーク20に送信される。そし
て、この記憶領域の空きが十分になると、送信再開を指
示するメッセージがネットワーク20に送信される。
【0156】クライアント21における上記印刷ジョブ
の送信においては、つまり、ステップH80において
は、印刷ジョブ送信後に、印刷ジョブ送信終了を指示す
るメッセージがネットワーク20に送信される。
【0157】また、プリントサーバ24における上記印
刷ジョブの受信においては、つまり、ステップH84に
おいては、ネットワーク20から印刷ジョブ送信終了を
指示するメッセージが送信されてくるのを待機してか
ら、ステップH85に移行する。この時、この待機時間
が計時され、もし、この待機時間が所定値を超過する
と、プリントサーバ24におけるこの制御は終了する。
【0158】クライアント21における上記印刷ジョブ
の送信においては、つまり、ステップH80において
は、ネットワーク20から受信不可を指示するメッセー
ジが送信されてくると、クライアント21におけるこの
制御は終了する。
【0159】また、プリントサーバ24における上記印
刷ジョブの受信においては、つまり、ステップH84に
おいては、プリントサーバ24のハードディスク43等
に異常が見られると、受信不可を指示するメッセージが
ネットワーク20に送信され、プリントサーバ24にお
けるこの制御は終了する。
【0160】クライアント21における種々の待機状態
においては、このような待機状態にある待機時間が計時
され、もし、この待機時間が所定値を超過すると、クラ
イアント21におけるこの制御は終了する。
【0161】クライアント21における上記外部記憶媒
体への書込みにおいては、つまり、ステップH83にお
いては、外部記憶媒体が正しくフォーマットされている
かどうかがチェックされる。そして、外部記憶媒体が正
しくフォーマットされていなければ、この書込みに先立
って、外部記憶媒体のフォーマットが実行される。
【0162】クライアント21における上記外部記憶媒
体への書込みにおいて、つまり、ステップH83におい
ては、外部記憶媒体への書込み、並びに、上記フォーマ
ットの実行が正常であったかどうかが検査される。そし
て、この検査の結果が正常でなければ、印刷投入中断を
指示するメッセージがネットワーク20に送信され、ク
ライアント21におけるこの制御は終了する。
【0163】また、プリントサーバ24における上記印
刷投入終了メッセージの受信待機においては、つまり、
ステップH87における上記待機状態においては、この
待機時間が計時され、もし、この待機時間が所定値を超
過すると、または、この待機中にネットワーク20から
印刷投入中断を指示するメッセージが送信されてくる
と、プリントサーバ24におけるこの制御は終了する。
【0164】ただし、この終了に先立って、上記新たに
確保されたスプール領域D70は解放され、このスプー
ル領域を指示するスプール領域・ポインタが保留印刷管
理領域D75から削除される。
【0165】≪≪ 印刷における制御例の説明 ≫≫・
・・・・・・・・・・・・・・・次に、印刷における制
御例について説明する。図11の(a)、図11の
(b)は、プリントサーバ24及び25において実行さ
れる印刷制御の一例を示すフローチャートである。この
制御は、プリントサーバ24及び25のそれぞれにおい
て、他の制御に並行して常に実行される。以下では、図
6に示す構成のプリントサーバを想定して説明する。
【0166】ステップH91においては、スプール管理
領域D71にスプール領域・ポインタが登録されている
かどうかが検査される。スプール管理領域D71は、特
異値0で初期化される。また、スプール領域D70は、
アドレスが0より大きい記憶領域に確保される。そのた
め、この検査は、スプール領域・ポインタD71a,D
71b及びD71cと上記特異値とを照合することによ
り行われる。
【0167】スプール管理領域D71にスプール領域・
ポインタが登録されていなければ、割込印刷管理領域D
72の割込印刷フラグD72aが調べられる。この割込
印刷フラグD72aが、割込印刷不要を指示していれ
ば、上記スプール管理領域D71の登録判定が再び行わ
れる。そして、このような条件下においては、同ステッ
プH91において、上記スプール管理領域D71の登録
検査と、上記割込印刷フラグD72aの検査とが繰り返
される。
【0168】一方、スプール管理領域D71にスプール
領域・ポインタが登録されていれば、スプール管理領域
D71の先頭に登録されているスプール領域・ポインタ
D71aが指示するスプール領域D70のプリントデー
タD70iが順次に読み出され、このプリントデータD
70iに基づいてプリント制御部40eが制御され、プ
リンタ機構部42によって印刷が実行される。
【0169】この時、上記プリントデータD70iが順
次に読み出されていって、各印刷ページの先頭にあたる
プリントデータが見つけられると、そのプリントデータ
を指示するポインタが、割込印刷管理領域D72のペー
ジ先頭プリントデータ・ポインタD72bに記録され
る。
【0170】各印刷ページの先頭にあたるプリントデー
タとは、上記プリントデータD70iにおいて、一番先
頭のプリントデータと、改ページ記号の次のプリントデ
ータとである。また、1ページの印刷範囲を越えた直後
のプリントデータも、直前に改ページ記号がなくても、
この先頭データに該当する。
【0171】そして、上記プリントデータD70iの印
刷が全て終了すると、スプール領域D70は解放され
る。また、上記スプール管理領域D71に登録されてい
るスプール領域・ポインタの登録順番はそれぞれ一つ繰
り上げられ、上記スプール管理領域D71の先頭に登録
されていたスプール領域・ポインタD71aは削除され
る。
【0172】なお、スプール管理領域D71の更新にお
いては、上記印刷投入(印刷ジョブのネットワークへの
投入)における当該領域の更新と、本制御による当該領
域の更新とが並行しても支障を来すことがない手法がと
られる。この手法については、例えば、異なるプロセス
間で予め定められたルールに従ってプロセス相互間の実
行を制御する方式の一種であるセマフォア(Semaphore
)の使用において周知であるので、ここでは、その説
明を省略する。他の記憶領域についても同様である。
【0173】また、上記印刷の実行中においては、プリ
ンタ制御部40eが次のプリントデータを受付可能にな
るまでの時間を利用して、割込印刷管理領域D72の割
込印刷フラグD72aが検査される。この割込印刷フラ
グD72aが、割込印刷不要を指示していれば、上記印
刷は続行される。
【0174】この制御に並行して、同図の(b)に示す
制御も実行される。ステップH90においては、外部記
憶媒体が外部記憶媒体ドライブ装置41に装着されてい
るかどうかが調べられる。外部記憶媒体が装着されてい
なければ、この装着チェックが繰り返される。
【0175】一方、外部記憶媒体が装着されていれば、
制御はステップH92に移行する。ステップH92にお
いては、外部記憶媒体ドライブ制御部40dが制御さ
れ、外部記憶媒体に記録されている照合キーが検索され
る。この検索は次のように行われる。つまり、先ず、コ
ントロールブロック・ポインタ・リストD60aに記録
されている各コントロールブロック・ポインタD61の
プリントサーバ・アドレスD61aと自装置に割り当て
られているプリンタIDとが比較される。
【0176】このような比較を行った結果、両者が一致
するコントロールブロック・ポインタD61がなけれ
ば、外部記憶媒体が外されるのを待ってから、制御はス
テップH93に移行し、前述のステップH90に戻る。
【0177】一方、この比較結果により、両者が一致す
るコントロールブロック・ポインタD61があれば、そ
のコントロールブロック・ポインタD61のジョブ・コ
ントロールブロック・ネスト・カウンタD61cが調べ
られ、このカウンタ値が0であれば、上記外部記憶媒体
が外されるのを待ってから、制御はステップH93に移
行し、前述のステップH90に戻る。
【0178】このジョブ・コントロールブロック・ネス
ト・カウンタD61cのカウンタ値が0でなければ、ジ
ョブ・コントロールブロック・ポインタD61bが指示
するジョブ・コントロールブロックD62の照合キーD
62hが読み出される。仮に、この照合キーD62hを
照合キー(A)とする。
【0179】次には、保留印刷管理領域D75にスプー
ル領域・ポインタが登録されているかどうかが検査され
る。保留印刷管理領域D75は、特異値0で初期化され
る。また、スプール領域D70は、アドレスが0より大
きい記憶領域に確保される。そのため、この検査は、ス
プール領域・ポインタD75a,D75b〜D75cと
上記特異値とを照合することにより行われる。
【0180】保留印刷管理領域D75にスプール領域・
ポインタが登録されていなければ、上記外部記憶媒体が
外されるのを待ってから、制御はステップH93に移行
し、上記ステップH90に戻る。その時、割込印刷フラ
グD72aが割込印刷不要を指示するように設定され
る。
【0181】一方、登録されていれば、登録されている
スプール領域・ポインタD75a・・・が指示している
各スプール領域D70の照合キーD70hが順次に読み
出され、上記照合キー(A)と順次比較される。
【0182】このような比較を行った結果、照合キーが
一致するスプール領域D70が無ければ、上記照合キー
(A)を記憶しているジョブ・コントロールブロックD
62のジョブ・コントロールブロック・ポインタD62
aが指示しているジョブ・コントロールブロックD62
の照合キーD62hが、新たに照合キー(A)とされ
て、上記と同様に、照合キーが一致するスプール領域D
70が検索される。
【0183】このような照合キー検索の繰り返しにおい
て、上記ジョブ・コントロールブロック・ポインタD6
2aが上記特異値を指示していれば、上記外部記憶媒体
が外されるのを待ってから、制御はステップH93に移
行し、上記ステップH90に戻る。そのとき、割込印刷
フラグD72aが割込印刷不要を指示するように設定さ
れる。
【0184】一方、照合キーが一致するスプール領域D
70があれば、制御はステップH94に移行する。ステ
ップH94においては、割込印刷管理領域D72の割込
印刷フラグD72aが割込印刷要求を指示するように設
定される。そして、上記割込印刷フラグD72aが割込
印刷許可を指示するように設定されるまで、待機状態に
なる。
【0185】この時、上記ステップH91においては、
上記割込印刷フラグD72aの調査において割込印刷フ
ラグD72aが割込印刷要求を指示しているのであれ
ば、プリンタ制御部40eの制御が抑制される。
【0186】但し、設定値記憶領域D73の印刷中断選
択フラグD73dがページ単位を指示していれば、印刷
中のページの印刷が終了してから、プリンタ制御部40
eの制御が抑制される。
【0187】その後、同ステップH91においては、上
記割込印刷フラグD72aが割込印刷許可を指示するよ
うに設定される。そして、上記ステップH94において
は、上記待機状態が解除される。一方、上記ステップH
91においては、上記割込印刷フラグD72aが割込印
刷不要を指示するように設定されるまで、待機状態にな
る。
【0188】上記ステップH94における上記待機状態
が解除されると、同ステップH94においては、プリン
タ制御部40eが制御され、上記照合キーが一致したス
プール領域D70のプリントデータD70iが、プリン
タ機構部42によって印刷される。この印刷が終了する
と、制御はステップH95に移行する。
【0189】ステップH95においては、上記照合キー
が一致したスプール領域D70が解放される。また、保
留印刷管理領域D75からこのスプール領域D70を指
示しているスプール領域・ポインタが削除される。
【0190】また、外部記録媒体においては、同ステッ
プH95において、上記照合キーが一致したジョブ・コ
ントロールブロックD62が解放される。また、このジ
ョブ・コントロールブロックD62のプリントデータ・
ブロック・ポインタD63iが上記特異値でなければ、
このポインタが指示するプリントデータ・ブロックD6
3も解放される。
【0191】また、このジョブ・コントロールブロック
D62を指示しているジョブ・コントロールブロック・
ポインタD61b、または、ジョブ・コントロールブロ
ック・ポインタD62aには、このジョブ・コントロー
ルブロックD62のジョブ・コントロールブロック・ポ
インタD62aの内容がコピーされる。
【0192】また、上記プリントサーバIDが一致した
コントロールブロック・ポインタD61のジョブ・コン
トロールブロック・ネスト・カウンタから1が減じられ
る。そして、制御はステップH92に戻る。
【0193】このような割込印刷の繰り返しの後、上記
したように、割込印刷フラグD72aが割込印刷不要を
指示するように設定されて制御が上記ステップH90に
戻ると、上記ステップH91における上記印刷抑制は解
除される。
【0194】そして、上記ステップH91においては、
ページ先頭プリントデータ・ポインタD72bが読み出
され、印刷が中断されていたのであれば、このポインタ
が指示するプリントデータの印刷が再開される。
【0195】なお、上記照合キーの検索において、つま
り、ステップH92においては、上記照合キー(A)が
記録されているジョブ・コントロールブロックD62の
ジョブ名D62gと、処置済みジョブリストD74に登
録されているジョブ名とが比較される。
【0196】そして、この比較結果により、ジョブ・コ
ントロールブロックD62のジョブ名に一致するジョブ
名が処置済みジョブリストD74に登録されていれば、
外部記憶媒体において、上記照合キー(A)が記録され
ているジョブ・コントロールブロックD62が解放され
る。
【0197】そして、このジョブ・コントロールブロッ
クD62のプリントデータ・ブロック・ポインタD63
iが上記特異値でなければ、このポインタが指示するプ
リントデータ・ブロックD63も解放される。
【0198】そして、このジョブ・コントロールブロッ
クD62を指示しているジョブ・コントロールブロック
・ポインタD61b、または、ジョブ・コントロールブ
ロック・ポインタD62aには、このジョブ・コントロ
ールブロックD62のジョブ・コントロールブロック・
ポインタD62aの内容がコピーされる。
【0199】そして、自装置のプリントサーバIDと一
致したプリントサーバ・アドレスD61aを記録してい
るコントロールブロック・ポインタD61のジョブ・コ
ントロールブロック・ネスト・カウンタから1が減じら
れる。
【0200】そして、設定値記憶領域D73の処置ジョ
ブ出力先D73cが印刷を指示していれば、プリンタ制
御部40eが制御され、この一致ジョブ名がプリンタ機
構部42において印刷される。一方、処置ジョブ出力先
D73cが表示を指示していれば、表示パネル制御部4
0gが制御され、この一致ジョブ名が表示パネル44に
表示される。
【0201】上記照合キーの検索においては、つまり、
ステップH92においては、上記照合キー(A)のみを
照合するのではなく、ジョブ・コントロールブロックD
62のクライアント・アドレスD62b、受信日時D6
2c、保存期間D62d、保存超過処理フラグD62
e、受信データ長D62f、ジョブ名D62gと、スプ
ール領域D70のクライアント・アドレスD72b、受
信日時D72c、保存期限D72d、保存期限終了時処
理フラグD72e、受信データ長D72f、ジョブ名D
72gとをそれぞれ照合するようにしても良い。この場
合、これら全ての照合が一致した場合に制御がステップ
H94に移行し、割込印刷が実行される。
【0202】上記割込印刷中においては、つまり、ステ
ップH94においては、外部記憶媒体からの読み出しが
正常であるかどうかの検査、並びに、外部記憶媒体の装
着検査が定期的に行われる。
【0203】もし、それら検査結果が異常であれば、つ
まり、読出不良が発生するか、外部記憶媒体が装着され
ていないならば、上記割込印刷は中断され、表示パネル
44に警告が表示される。そして、この検査が異常であ
る時間が計時される。
【0204】そして、同ステップH94においては、上
記検査が正常に戻れば上記中断された割込印刷は再開さ
れるが、この時間が所定値を超過すれば、割込印刷フラ
グD72aが割込印刷不要を指示するように設定されて
制御が上記ステップH90に戻る。
【0205】さて、このような制御によれば、上記印刷
投入時にセキュリティ指定有りに設定された印刷ジョブ
は、この印刷ジョブを受け付けたプリントサーバに、こ
の印刷ジョブ投入時にクライアントに装着されていた外
部記憶媒体が装着されるまでは、実行が保留される。
【0206】つまり、他者に対して秘匿したい印刷につ
いては、上記印刷投入時にセキュリティ指定有りに設定
することで、印刷を保留させることが可能になる。そし
て、この印刷投入時に使用した外部記憶媒体を持ってプ
リントサーバまで出向き、この秘匿したい印刷を印刷投
入者の立会いの下に印刷させることが可能となる。
【0207】仮に、他者がこの印刷を入手したいと思っ
ても、この印刷投入時に使用した外部記憶媒体を持って
いなければ、印刷を実行させることはできない。また、
この外部記憶媒体を偽造しようとしても、照合キーは上
記したように長いので、試行錯誤により合致させるの
は、極めて困難である。
【0208】また、このような制御によれば、外部記憶
媒体の装着を外せば、セキュリティ指定有りに設定した
印刷ジョブの実行は中断される。そこで、他者に対して
秘匿したい印刷の実行中に立ち会っていて、この秘匿が
守れないような不都合な状況が生じたら、外部記憶媒体
の装着を外してこの印刷を停止させることが可能であ
る。
【0209】≪≪ 保留印刷ジョブ管理における制御例
の説明 ≫≫・・・・・・・・・次に、保留印刷ジョブ
管理における制御の一例について説明する。図12は、
プリントサーバ24〜25において実行される保留印刷
ジョブ管理制御の一例を示すフローチャートである。こ
の制御は、プリントサーバ24〜25のそれぞれにおい
て、他の制御に並行して常に実行される。以下では、図
6に示す構成のプリントサーバを想定して説明する。
【0210】ステップH100においては、保留印刷管
理領域D75に登録されているスプール領域・ポインタ
D75a・・・が指示している各スプール領域D70
が、順次に読み出される。この順次読出しは、ステップ
H102を通過する度に進み、ステップH101からス
テップH100に戻るときに最初に戻る。
【0211】ステップH103においては、上記の読み
出したスプール領域D70の受信日時D70cと保存期
限D70dとから、最終保存日時が計算される。そし
て、計算された最終保存日時と現在日時とが比較され
る。最終保存日時が現在日時を超過していなければ、制
御はステップH104からステップH102に移行す
る。
【0212】一方、超過していれば、制御はステップH
105に移行する。ステップH105においては、上記
の読み出したスプール領域D70のジョブ名D70g
が、処置済みジョブリストD74に登録される。また、
保留印刷管理領域D75から、このスプール領域D70
を指示するスプール領域・ポインタが削除される。
【0213】また、同ステップH105においては、保
存期限終了時処理フラグD73bが検査され、保留解除
が指示されていれば、上記スプール領域D70を指示す
るポインタが、スプール管理領域D71に登録される。
保留削除が指示されていれば、上記スプール領域D70
が、解放される。
【0214】≪≪ 保留印刷ジョブ照会における制御例
の説明 ≫≫・・・・・・・・・次に、クライアント2
1を操作してプリントサーバ24へ保留印刷ジョブを照
会する場合を想定して、保留印刷ジョブ照会における制
御の一例について説明する。なお、プリントサーバ24
は、図6に示す構成であるとする。
【0215】オペレータが外部記憶媒体を外部記憶媒体
ドライブ装置31に装着し、キーボード53を操作して
保留印刷ジョブ照会を選択すると、クライアント21の
CPU30bは、図13の(a)に示す制御を開始す
る。
【0216】ステップH110においては、外部記憶媒
体からコントロールブロック・ポインタ・リストD60
aが読み出され、各コントロールブロック・ポインタD
61のプリントサーバ・アドレスD61aが、ディスプ
レイ32に表示される。そして、プリントサーバの選択
操作が促される。
【0217】オペレータがプリントサーバの選択操作を
行うと、選択されたプリントサーバ・アドレスに対応す
る上記コントロールブロック・ポインタD61のジョブ
・コントロールブロック・ポインタD61bが読み出さ
れる。そして、このジョブ・コントロールブロック・ポ
インタD61bが指示するジョブ・コントロールブロッ
クD62が読み出される。
【0218】このジョブ・コントロールブロックD62
のジョブ・コントロールブロック・ポインタD62aが
上記特異値でなければ、このジョブ・コントロールブロ
ック・ポインタD62aが指示するジョブ・コントロー
ルブロックD62が、更に読み出される。この読出し
は、特異値が設定されているジョブ・コントロールブロ
ック・ポインタD62aが見つかるまで続けられる。
【0219】これら読み出されたジョブ・コントロール
ブロックD62のジョブ名D62gはディスプレイ32
に表示され、問い合わせジョブの選択操作が促される。
オペレータが問い合わせジョブの選択操作を行うと、制
御はステップH111に移行する。
【0220】ステップH111においては、保留照会メ
ッセージと選択されたジョブ名とが、ネットワーク20
に送信される。その後は、ネットワーク20から受信が
あるまで、待機状態になる。
【0221】プリントサーバ24においては、この送信
データをネットワーク20から受信し、上記保留照会メ
ッセージの解読によって、同図の(b)に示す制御が開
始される。ステップH114においては、保留印刷管理
領域D75に登録されているスプール領域・ポインタD
75a・・・が指示する各スプール領域D70が読み出
される。
【0222】そして、それら読み出されたスプール領域
D70のジョブ名D70gと、送信されてきたジョブ名
との比較が行われる。この比較結果が一致するスプール
領域D70があれば、ステップH115においては、保
留中であることを指示する応答がネットワーク20に送
信される。
【0223】この比較結果が一致するスプール領域D7
0がなければ、ステップH115においては、保留中で
ないことを指示する応答がネットワーク20に送信され
る。そして、どちらにおいても、プリントサーバ24に
おけるこの制御は終了する。
【0224】クライアント21においては、この応答を
ネットワーク20から受信すると上記待機状態は解除さ
れ、制御はステップH112に移行する。ステップH1
12においては、この応答の指示内容がディスプレイ3
2に表示される。
【0225】そして、この応答が保留中であることを指
示していれば、クライアント21におけるこの制御は終
了する。一方、この応答が保留中でないことを指示して
いれば、制御はステップH113に移行する。
【0226】ステップH113においては、上記選択さ
れたジョブ名に対応するジョブ・コントロールブロック
D62が解放される。また、このジョブ・コントロール
ブロックD62のプリントデータ・ブロック・ポインタ
D63iが上記特異値でなければ、このポインタが指示
するプリントデータ・ブロックD63も解放される。
【0227】また、このジョブ・コントロールブロック
D62を指示しているジョブ・コントロールブロック・
ポインタD61b、または、ジョブ・コントロールブロ
ック・ポインタD62aには、このジョブ・コントロー
ルブロックD62のジョブ・コントロールブロック・ポ
インタD62aの内容がコピーされる。
【0228】また、上記の選択されたプリントサーバに
対応するコントロールブロック・ポインタD61のジョ
ブ・コントロールブロック・ネスト・カウンタから1が
減じられる。そして、プリントサーバ24におけるこの
制御は終了する。
【0229】≪≪ 保留印刷ジョブの保留条件変更にお
ける制御例の説明 ≫≫・・・・次に、クライアント2
1を操作してプリントサーバ24へ保留印刷ジョブの保
留条件変更を指示する場合を想定して、保留印刷ジョブ
の保留条件変更における制御の一例について説明する。
なお、プリントサーバ24は、図6に示す構成であると
する。
【0230】オペレータが外部記憶媒体を外部記憶媒体
ドライブ装置31に装着し、キーボード53を操作して
保留印刷ジョブの保留条件変更を選択すると、クライア
ント21のCPU30bは、図14の(a)に示す制御
を開始する。
【0231】ステップH120においては、外部記憶媒
体からコントロールブロック・ポインタ・リストD60
aが読み出され、各コントロールブロック・ポインタD
61のプリントサーバ・アドレスD61aが、ディスプ
レイ32に表示される。そして、プリントサーバの選択
操作が促される。
【0232】オペレータがプリントサーバの選択操作を
行うと、選択されたプリントサーバ・アドレスに対応す
るコントロールブロック・ポインタD61のジョブ・コ
ントロールブロック・ポインタD61bが読み出され
る。そして、このジョブ・コントロールブロック・ポイ
ンタD61bが指示するジョブ・コントロールブロック
D62が読み出される。
【0233】このジョブ・コントロールブロックD62
のジョブ・コントロールブロック・ポインタD62aが
上記特異値でなければ、このジョブ・コントロールブロ
ック・ポインタD62aが指示するジョブ・コントロー
ルブロックD62が、更に読み出される。この読出し
は、特異値が設定されているジョブ・コントロールブロ
ック・ポインタD62aが見つかるまで続けられる。
【0234】これら読み出されたジョブ・コントロール
ブロックD62のジョブ名D62gはディスプレイ32
に表示され、保留条件変更ジョブの選択操作が促され
る。オペレータが保留条件変更ジョブの選択操作を行う
と、ディスプレイ32にはメニューが表示され、変更内
容の選択操作が促される。変更内容とは、保存期限の変
更、保留削除、または、保留解除である。
【0235】オペレータが変更内容の選択操作を行う
と、制御はステップH121に移行する。ちなみに、こ
の変更内容が保存期限の変更であれば、希望する保存期
限も指定される。
【0236】ステップH121においては、上記変更内
容を指示するメッセージと、選択されたジョブ名と、こ
のジョブ名に対応する上記ジョブ・コントロールブロッ
クD62の照合キーD62hとが、ネットワーク20に
送信される。上記変更内容が保存期限の変更であれば、
上記希望する保存期限も送信される。その後は、ステッ
プH122において、ネットワーク20から受信がある
まで、待機状態になる。
【0237】プリントサーバ24においては、この送信
データをネットワーク20から受信し、上記メッセージ
の解読によって、同図(b)に示す制御が開始される。
ステップH124においては、保留印刷管理領域D75
に登録されているスプール領域・ポインタD75a・・
・が指示する各スプール領域D70が読み出される。
【0238】そして、それら読み出されたスプール領域
D70のジョブ名D70gと、送信されてきたジョブ名
との比較が行われる。このジョブ名比較が一致するスプ
ール領域D70がなければ、制御はステップH128に
移行し、該当ジョブがないことを指示する応答がネット
ワーク20に送信される。そして、プリントサーバ24
におけるこの処理は終了する。
【0239】このような比較を行った結果、前者のジョ
ブ名に一致するスプール領域D70があれば、このスプ
ール領域D70の照合キーD70hと、送信されてきた
照合キーとが比較される。この比較を行った結果、照合
キーが不一致であれば、制御はステップH128に移行
し、この当ジョブの変更不可を指示する応答がネットワ
ーク20に送信される。そして、プリントサーバ24に
おけるこの制御は終了する。
【0240】この比較を行った結果、照合キーが一致す
れば、上記の送信されてきたコマンドに応じて、制御は
ステップH125、あるいは、ステップH126、ある
いは、ステップH127に移行する。つまり、保存期限
の変更であれば、ステップH125へ移行する。また、
保留削除であれば、ステップH126へ移行する。ま
た、保留解除であれば、ステップH127へ移行する。
【0241】ステップH125においては、上記のよう
に送信されてきた希望する保存期限が、上記照合キーが
一致したスプール領域D70の保存期間D70dに格納
される。このとき、希望する保存期限が、設定値記憶領
域D73の最大保存期間D73aに設定されている値よ
り大きければ、最大保存期間D73aに設定されている
値がこの保存期限D70dに格納される。
【0242】その後、制御はステップH128に移行
し、正常終了を指示する応答と、この保存期限D70d
に格納された保存期間とがネットワーク20に送信され
る。そして、プリントサーバ24におけるこの制御は終
了する。
【0243】また、ステップH126においては、上記
照合キーが一致したスプール領域D70が解放される。
また、保留印刷管理領域D75からこのスプール領域D
70を指示しているスプール領域・ポインタが削除され
る。その後、制御はステップH128に移行し、正常終
了を指示する応答がネットワーク20に送信される。そ
して、プリントサーバ24におけるこの制御は終了す
る。
【0244】また、ステップH127においては、保留
印刷管理領域D75から上記照合キーが一致したスプー
ル領域D70を指示しているスプール領域・ポインタが
削除され、このポインタが、スプール管理領域D71に
登録される。その後、制御はステップH128に移行
し、正常終了を指示する応答がネットワーク20に送信
される。そして、プリントサーバ24におけるこの制御
は終了する。
【0245】クライアント21においては、これら応答
をネットワーク20から受信すると、上記の待機状態が
解除され、制御がステップH123に移行する。ステッ
プH123においては、この応答が正常終了を指示して
いなければ、外部記憶媒体の記憶内容の更新は抑制され
る。そして、クライアント21におけるこの制御は終了
する。
【0246】一方、上記の変更内容が保存期限の変更で
あって、この応答が正常終了を指示していれば、同ステ
ップH123においては、外部記憶媒体において、上記
の選択されたジョブ名に対応する上記ジョブ・コントロ
ールブロックD62の保存期限D62dに、送信されて
きた保存期間が記録される。そして、クライアント21
におけるこの制御は終了する。
【0247】また、上記の変更内容が保留削除、保留解
除であって、この応答が正常終了を指示していれば、同
ステップH123においては、外部記憶媒体において、
上記の選択されたジョブ名に対応するジョブ・コントロ
ールブロックD62が解放される。また、このジョブ・
コントロールブロックD62のプリントデータ・ブロッ
ク・ポインタD63iが上記特異値でなければ、このポ
インタが指示するプリントデータ・ブロックD63も解
放される。
【0248】また、このジョブ・コントロールブロック
D62を指示しているジョブ・コントロールブロック・
ポインタD61b、または、ジョブ・コントロールブロ
ック・ポインタD62aには、このジョブ・コントロー
ルブロックD62のジョブ・コントロールブロック・ポ
インタD62aの内容がコピーされる。
【0249】また、上記の選択されたプリントサーバに
対応するコントロールブロック・ポインタD61のジョ
ブ・コントロールブロック・ネスト・カウンタから1が
減じられる。そして、クライアント21におけるこの制
御は終了する。
【0250】≪≪ 保留印刷ジョブの内容表示における
制御例の説明 ≫≫・・・・・・次に、クライアント2
1を操作して保留印刷ジョブの内容確認を行う場合を想
定して、保留印刷ジョブの内容表示における制御の一例
について説明する。
【0251】オペレータが外部記憶媒体を外部記憶媒体
ドライブ装置31に装着し、キーボード33を操作して
保留印刷ジョブの内容確認を選択すると、クライアント
21のCPU30bは、図15に示す制御を開始する。
【0252】ステップH130においては、外部記憶媒
体からコントロールブロック・ポインタ・リストD60
aが読み出され、各コントロールブロック・ポインタD
61のプリントサーバ・アドレスD61aが、ディスプ
レイ32に表示される。そして、プリントサーバの選択
操作が促される。
【0253】オペレータがプリントサーバの選択操作を
行うと、選択されたプリントサーバ・アドレスに対応す
る上記コントロールブロック・ポインタD61のジョブ
・コントロールブロック・ポインタD61bが読み出さ
れる。そして、このジョブ・コントロールブロック・ポ
インタD61bが指示するジョブ・コントロールブロッ
クD62が読み出される。
【0254】このジョブ・コントロールブロックD62
のジョブ・コントロールブロック・ポインタD62aが
上記特異値でなければ、このジョブ・コントロールブロ
ック・ポインタD62aが指示するジョブ・コントロー
ルブロックD62が、更に読み出される。この読出し
は、特異値が設定されているジョブ・コントロールブロ
ック・ポインタD62aが見つかるまで続けられる。
【0255】これら読み出されたジョブ・コントロール
ブロックD62のジョブ名D62gはディスプレイ32
に表示される。そして、制御はステップH131に移行
し、処理選択操作が促される。選択が促される処理と
は、保留印刷ジョブの印刷内容表示、保留印刷ジョブの
印刷順序の設定、この制御の終了である。
【0256】ステップH131においてオペレータが上
記の制御の終了を選択すると、クライアント21におけ
るこの制御は終了する。
【0257】また、ステップH131においてオペレー
タが保留印刷ジョブの印刷内容表示を選択すると、制御
はステップH132に移行する。ステップH132にお
いては、印刷内容の表示を行う保留ジョブの選択操作が
促される。
【0258】オペレータが印刷内容の表示を行う保留ジ
ョブの選択操作を行うと、このジョブ名に対応する上記
ジョブ・コントロールブロックD62のプリントデータ
・ブロック・ポインタD62iが読み出される。このポ
インタが上記特異値であれば、印刷内容表示が不可能で
あることを意味するメッセージがディスプレイ32に表
示され、制御はステップH131に戻る。
【0259】一方、このポインタが上記特異値でなけれ
ば、このポインタが指示するプリントデータ・ブロック
D63のプリントデータD63dが、ディスプレイ32
に表示される。そして、制御はステップH131に戻
る。
【0260】また、ステップH131においてオペレー
タが保留印刷ジョブの印刷順序設定を選択すると、制御
はステップH133に移行する。ステップH133にお
いては、メッセージがディスプレイ32に表示され、印
刷順序の設定操作が促される。
【0261】オペレータが印刷順序の設定操作を行う
と、制御はステップH134に移行する。ステップH1
34においては、外部記憶媒体において、上記の選択さ
れたプリントサーバに対応するコントロールブロック・
ポインタD61のジョブ・コントロールブロック・ポイ
ンタD61bに、この設定によって最初に印刷するよう
に指示された印刷ジョブに対応する上記ジョブ・コント
ロールブロックD62を指示するポインタが記録され
る。
【0262】そして、このジョブ・コントロールブロッ
クD62のジョブ・コントロールブロック・ポインタD
62aには、上記の設定によって2番目に印刷するよう
に指示された印刷ジョブに対応するジョブ・コントロー
ルブロックD62を指示するポインタが記録される。
【0263】3番目以降についても、同様な記録が行わ
れる。但し、最後に印刷するように指示された印刷ジョ
ブに対応するジョブ・コントロールブロックD62のジ
ョブ・コントロールブロック・ポインタD62aには、
上記特異値が記録される。この記録が全て終了すると、
制御はステップH131に戻る。
【0264】≪≪ 処置済みジョブ確認における制御例
の説明 ≫≫・・・・・・・・・・次に、処置済みジョ
ブ確認における制御内容について説明する。図16は、
プリントサーバ24〜25において実行される処置済み
ジョブ確認における制御の一例を示すフローチャートで
ある。この制御は、プリントサーバ24〜25のそれぞ
れにおいて、テンキー45、または、キーボード53を
操作することによって起動される。以下では、図6に示
す構成のプリントサーバ24を想定して説明する。
【0265】ステップH140においては、処置済みジ
ョブリストD74に登録されているジョブ名が読み出さ
れ、制御はステップH141に移行する。ステップH1
41においては、設定値記憶領域D73の処置ジョブ出
力先D73cが印刷を指示していれば、プリンタ制御部
40eが制御され、このジョブ名がプリンタ機構部42
において印刷される。そして、プリントサーバ24にお
ける処置済みジョブ確認の制御は終了する。
【0266】一方、処置ジョブ出力先D73cが表示を
指示していれば、表示パネル制御部40gが制御され、
上記ジョブ名が表示パネル44に表示される。そして、
プリントサーバ24におけるこの制御は終了する。
【0267】≪≪ プリントサーバ設定値変更における
制御例の説明 ≫≫・・・・・・次に、プリントサーバ
設定値変更における制御内容について説明する。図17
は、プリントサーバ24〜25において実行されるプリ
ントサーバ設定値変更における制御の一例を示すフロー
チャートである。この制御は、プリントサーバ24〜2
5のそれぞれにおいて、テンキー45、または、キーボ
ード53を操作することによって起動される。以下で
は、図6に示す構成のプリントサーバ24を想定して説
明する。
【0268】ステップH150においては、表示パネル
44にメッセージが表示され、保留印刷ジョブの最大保
存期間の入力操作が促される。オペレータがテンキー4
5を操作して最大保存期間を指定すると、この指定は最
大保存期間D73aに記録され、制御はステップH15
1に移行する。
【0269】ステップH151においては、表示パネル
44にメッセージが表示され、保存期限を終了した保留
印刷ジョブの処置方法の選択操作が促される。処置方法
とは、上記したように、保留削除、または、保留解除で
ある。オペレータがテンキー45を操作して処置方法を
選択すると、この選択は保存期限終了時処理フラグD7
3bに記録され、制御はステップH152に移行する。
【0270】ステップH152においては、表示パネル
44にメッセージが表示され、処置済みジョブ出力先の
選択操作が促される。出力先とは、上記したように、印
刷手段、または、表示手段である。オペレータがテンキ
ー45を操作して出力先を選択すると、この選択は処置
ジョブ出力先D73cに記録され、制御はステップH1
53に移行する。
【0271】ステップH153においては、表示パネル
44にメッセージが表示され、割込印刷による印刷中断
方法の選択操作が促される{図17の(ア)}。印刷中
断方法とは、上記したように、印刷中のページの印刷終
了を待つか否かである。オペレータがテンキー45を操
作して中断方法を選択すると、この選択は印刷中断選択
フラグD73dに記録され、制御はステップH154に
移行する。
【0272】ステップH154においては、表示パネル
44にメッセージが表示され、処置済みジョブの記録を
削除するかどうかの選択操作が促される。オペレータが
テンキー45を操作して削除不要を選択すると、プリン
トサーバ24におけるこの制御は終了する。
【0273】一方、オペレータが削除要を指定すれば、
制御はステップH155に移行する。ステップH155
においては、処置済みジョブリストD74が初期化され
る。そして、プリントサーバ24におけるこの制御は終
了する。
【0274】≪≪ 接続確認における制御例の説明 ≫
≫・・・・・・・・・・・・・・次に、クライアント2
1がプリントサーバ24の接続を確認する場合を想定し
て、接続確認における制御の一例について説明する。図
18は、接続確認における制御の一例を示すフローチャ
ートである。
【0275】クライアント21においては、ステップH
160において、応答要求を指示するメッセージがネッ
トワーク20に送信される。この送信後、制御はステッ
プH161に移行し、ネットワーク20からの受信待ち
となる。
【0276】プリントサーバ24においては、この送信
メッセージをネットワーク20から受信し、上記メッセ
ージの解読によって、同図の(b)に示す制御が開始さ
れる。ステップH162においては、プリントサーバ2
4に支障がなければ、制御可能を指示するメッセージが
ネットワーク20に送信される。そして、プリントサー
バ24におけるこの制御は終了する。
【0277】一方、同ステップH162においては、プ
リントサーバ24に支障があれば、制御不能を指示する
メッセージがネットワーク20に送信される。そして、
プリントサーバ24におけるこの制御は終了する。
【0278】クライアント21においては、この応答が
送信されてくると上記待機状態が解除され、クライアン
ト21におけるこの制御は終了する。なお、上記待機状
態においては、この待機時間が計時され、この待機時間
が所定値を超過すると、クライアント21におけるこの
制御は終了する。
【0279】この時、クライアント21においては、上
記制御可能を指示するメッセージをネットワーク20か
ら受信したのであれば、プリントサーバ24とのネット
ワーク接続は正常であると判定され、それ以外の場合に
おいては、プリントサーバ24とのネットワーク接続は
異常であると判定される。
【0280】≪≪ セキュリティ確保方法の別な手法に
ついての説明 ≫≫・・・・・・次に、セキュリティ確
保方法の別な方法について説明する。本例においては、
図10に示す制御手順が、図19に示す制御手順に置き
換えられる。また、プリントサーバ24〜25には、図
20に示す制御手順が追加される。この制御は、上記C
PU40b,50bによって実行される。また、この制
御は、プリントサーバ24〜25のそれぞれにおいて実
行される他の制御に並行して常に実行される。
【0281】≪≪ 印刷ジョブ投入における制御の第2
例の説明 ≫≫・・・・・先ず、クライアント21を操
作してプリントサーバ25へ印刷ジョブを投入する場合
を想定して、印刷ジョブ投入における制御の第2例を説
明する。なお、プリントサーバ25は、図7に示す構成
であるとする。オペレータがクライアント21のキーボ
ード53を操作して印刷ジョブ投入を選択すると、クラ
イアント21のCPU30bは、図19の(a)に示す
制御を開始する。
【0282】ステップH170においては、図10に示
す上記ステップH80と同様の制御が実行され、印刷ジ
ョブがネットワーク20に送信される。ただし、上記し
た印刷ジョブ設定におけるオペレータの入力操作には、
照合キー出力指定の入力操作が追加される。この照合キ
ー出力指定は、記憶媒体を使用するかどうかを選択する
ものである。
【0283】そして、同ステップH170においては、
この照合キー出力指定も、上記した印刷ジョブ設定値、
上記プリントデータと共に、ネットワーク20へ送信さ
れる。プリントサーバ25においては、それらをネット
ワーク20から受信して、図19の(b)に示す制御が
開始される。
【0284】ステップH180においては、図10に示
す上記ステップH84と同様の制御が実行され、受信し
た印刷ジョブが受け付けられる。そして、制御は、ステ
ップH181,H182,H183に移行して、照合キ
ーが生成されてバス20に送信され、この照合キーの記
録が行われ、この制御は終了する。それらステップにお
いては、図10に示す上記ステップH85,H86,H
87と同様の制御が実行される。
【0285】ただし、ステップH182における照合キ
ー生成においては、上記照合キー出力指定が記憶媒体を
使用することを指示していれば、上記のような照合キー
が生成されるが、記憶媒体を使用しないことを指示して
いれば、乱数による数桁〜十数桁程度の照合キーが生成
される。
【0286】クライアント21においては、制御は、ス
テップH171,H172に移行し、上記照合キーがバ
ス20から受信される。それらステップにおいては、図
10に示す上記ステップH81,H82と同様の制御が
実行される。そして、制御はステップH173に移行す
る。
【0287】ステップH173においては、上記照合キ
ー出力指定が判定される。上記照合キー出力指定が記憶
媒体を使用することを指示していれば、制御はステップ
H174に移行し、上記照合キーが記憶媒体に書き込ま
れる。このステップにおいては、図10に示す上記ステ
ップH83と同様の制御が実行される。そして、この制
御は終了する。
【0288】一方、上記照合キー出力指定が記憶媒体を
使用しないことを指示していれば、制御はステップH1
75に移行する。ステップH175においては、ディス
プレイ32に上記照合キーが表示される。その後、同ス
テップH175においては、オペレータから表示停止操
作があるまで待機状態になる。オペレータが表示停止操
作を行うと、この制御は終了する。
【0289】≪≪ 印刷における制御の第2例の説明
≫≫・・・・・・・・・・次に印刷における制御の第2
例について説明する。図20は、プリントサーバ24〜
25に追加される制御手順の一例を示すフローチャート
である。この制御の追加にあたっては、図11の(b)
に示す上記ステップH94に、割込印刷要求を指示する
ように割込印刷フラグD72aを設定するのに先立っ
て、割込印刷フラグD72aが割込印刷不要を指示する
ように設定されるまで待機するという制御が追加され
る。
【0290】また、図11の(b)に示す上記ステップ
H92,H93においては、照合キー一致が得られない
と無条件に割込印刷不要を指示するように割込印刷フラ
グD72aを設定する制御は、上記ステップH94にお
いて割込印刷要求を指示するように割込印刷フラグD7
2aを設定した場合に限り割込印刷不要を指示するよう
に割込印刷フラグD72aを設定する制御に置き換えら
れる。
【0291】プリントサーバが図7に示す構成であれ
ば、ステップH190においては、キーボード53が操
作されることによってキーボード制御部50fからCP
U50bに出力されるコードが、時系列にメモリ50c
に記憶される。キーボード53の特定キーが操作される
と、この記憶は消去される。そして、キーボード53の
別の特定キーが操作されると、制御はステップH191
に移行する。
【0292】プリントサーバが図6に示す構成であれ
ば、ステップH190においては、テンキー45が操作
されることによってテンキー制御部40hからCPU4
0bに出力されるコードが、時系列にメモリ40cに記
憶される。テンキー45の特定キーが操作されると、こ
の記憶は消去される。そして、テンキー45の別の特定
キーが操作されると、制御はステップH191に移行す
る。
【0293】ステップH191においては、保留印刷管
理領域D75にスプール領域・ポインタが登録されてい
るかどうかが検査される。保留印刷管理領域D75にス
プール領域・ポインタが登録されていなければ、制御は
ステップH192に移行し、上記ステップH190に戻
る。その時、上記コード列の記憶は消去される。
【0294】一方、登録されていれば、登録されている
スプール領域・ポインタD74a・・・が指示している
各スプール領域D70の照合キーD70hが順次に読み
出され、上記コード列と順次比較される。この照合キー
検索において、上記ジョブ・コントロールブロック・ポ
インタD62aが上記特異値を指示していれば、制御は
ステップH192に移行し、上記ステップH190に戻
る。その時、上記コード列の記憶は消去される。
【0295】一方、照合キーが一致するスプール領域D
70があれば、制御はステップH193に移行する。ス
テップH193においては、割込印刷管理領域D72の
割込印刷フラグD72aが割込印刷不要を指示するよう
に設定されるまで待機状態になる。割込印刷フラグD7
2aが割込印刷不要を指示するように設定されると、割
込印刷フラグD72aは割込印刷要求を指示するように
設定される。
【0296】そして、同ステップH193においては、
上記割込印刷フラグD72aが割込印刷許可を指示する
ように設定されるまで、待機状態になる。割込印刷フラ
グD72aが割込印刷許可を指示するように設定される
と、同ステップH193においては、上記照合キーが一
致したスプール領域D70のプリントデータD70iが
印刷される。この印刷が終了すると、制御はステップH
194に移行する。その時、上記コード列の記憶は消去
される。また、割込印刷フラグD72aは割込印刷不要
を指示するように設定される。
【0297】ステップH194においては、上記照合キ
ーが一致したスプール領域D70が解放される。また、
保留印刷管理領域D75からこのスプール領域D70を
指示しているスプール領域・ポインタが削除される。そ
して、制御はステップH190に戻る。
【0298】さて、このような制御によれば、印刷投入
時にセキュリティ指定有り、かつ、記憶媒体を使用しな
いと設定された印刷ジョブは、この印刷ジョブを受け付
けたプリントサーバに、この印刷ジョブ投入時にクライ
アントにおいて表示された照合キーが入力されるまで
は、実行が保留される。
【0299】つまり、他者に対して秘匿したい印刷につ
いては、上記の印刷投入時にセキュリティ指定有り、か
つ、記憶媒体を使用しないと設定することで、印刷を保
留させることが可能になる。そして、この印刷投入時に
クライアントにおいて表示された照合キーを記憶、また
は、メモしてプリントサーバまで出向き、秘匿したいこ
の印刷を、印刷投入者の立会いの下に印刷させることが
可能となる。
【0300】図21は、本発明の第2の実施例を示すブ
ロック図である。ここでは、例えばLANのようなネッ
トワークに対し、複数のクライアント201(♯1)お
よび202(♯2)を接続し、かつ、共用のプリントサ
ーバとしてのネットワーク・プリンタ203(No.
1)を接続した場合のセキュリティ確保システムについ
て説明する。
【0301】既述のように、共用のプリントサーバのみ
が備えられて専用のプリンタ装置がない環境下では、他
人に対して秘匿したい印刷ジョブを安心して出力するこ
とは難しくなる。すなわち、投入したジョブがいつネッ
トワーク・プリンタに出力されるかが分からず、投入
後、直ちにネットワーク・プリンタに駆けつけて長時間
待機しているというような不合理なことすら起きかねな
かった。
【0302】このような問題を解決する手法として、本
発明の第1の実施例(図4〜図20参照のこと)では、
クライアントとプリントサーバ間で共通の記憶媒体を介
して照合キーのやりとりを行わせた上、利用者がプリン
タ装置(ネットワーク・プリンタ)まで出向いていって
この記憶媒体を装着することにより印刷出力を開始さ
せ、印刷結果のセキュリティを確保する方式が提供され
ている。しかし、この方式は、指定ジョブの印刷開始が
照合キーを格納した記憶媒体のプリントサーバ側プリン
タ装着を前提としているため、利用者はプリンタ装置ま
で出向いていってから印刷終了まで待たされることにな
り、急ぎの場合や印刷枚数が多い場合には不便な面があ
った。
【0303】本発明の第2の実施例は、このような本発
明の第1の実施例に関わる欠点を解消しようとするもの
である。
【0304】図21に示すように、共用のプリントサー
バ203内のプリンタ機構部において、通常出力用のス
タッカ(ないしトレイ)の他に、用紙取り出し口が例え
ば電子ロックを施した構造を有するロック付きスタッカ
205sを設ける。このロック付きスタッカ部は、メー
ルボックス型の構造を有し印刷出力が印刷ジョブ単位で
各ボックスに振り分けられるものであってよい。各ボッ
クスは、ロックなしの通常出力用のものと個別にロック
可能なものが混在していてよく、後者については特定利
用者専用に割り当てられていても、ジョブに応じて動的
に割り当てられていてもよく、固定的割当のボックスと
動的割当のボックスが混在しているようにセキュリティ
確保システムで設定されていても構わない。以下の説明
では、便宜上、このようなボックスも含めて、スタッカ
という表現を用いることとする。さらに、この場合、ロ
ック付きスタッカ205sは、ネットワーク・プリンタ
に内蔵されており、実際は、図21と異なり、このネッ
トワーク・プリンタから完全に分離した構造にはなって
いない。しかし、ここでは、説明の便宜上、ロック付き
スタッカ205sをネットワーク・プリンタから分離し
た状態で図示している。
【0305】クライアントはセキュリティ出力を指定し
たい場合、印刷ジョブにセキュリティ処理要求を付けて
ネットワーク・プリンタ203に送信するが、その際セ
キュリティ処理要求の内容として以下の方式1〜3のい
ずれかを指定することができる。また、利用者側で特に
指定せず、システムのデフォルト値として方式1〜3の
いずれかが設定されていてもよい。
【0306】・方式1:プリントサーバ側との会話的な
印刷ジョブ出力方法 この場合、プリントサーバ側はスタッカ出力の可否に関
する情報などをクライアント側に通知してその応答を待
つ。応答の内容により、出力方式は指定2又は指定3と
なる。 ・方式2:通常出力用のスタッカへの優先出力 ネットワーク・プリンタの記憶媒体駆動装置D−P1に
記憶媒体を装着するまで印刷ジョブを保留しておき、記
憶媒体の装着時に他のジョブに優先させて通常のスタッ
カに出力する。 ・方式3:ロック付きスタッカへの(優先)出力 ロック付きスタッカへの出力が可能となるまで印刷ジョ
ブを保留しておき、可能となった時点で出力させる。出
力先のスタッカは固定的な割当スタッカ、動的な割当ス
タッカのいずれでも指定可能とする。また、利用者単位
で同じロック付きスタッカに出力してもよいとする指定
も可能とし、この指定のついたジョブ同士はこのスタッ
カのスペースが充分あると判断される限りにおいて同一
スタッカ内に出力できるものとする。一般ジョブよりも
優先的に出力させるかどうかについても指定可能とす
る。記憶媒体を装着した時点でこのジョブが未出力であ
れば、通常スタッカへの優先出力モード(すなわち、方
式2)に変更可能とする。
【0307】プリントサーバ側はセキュリティ処理要求
を受けてからその内容を判定し必要な処理を行う。
【0308】方式2の場合 プリントサーバ側は、前述の本発明の第1の実施例と同
等の処理を起動し、セキュリティ指定ジョブの保留及び
管理情報のクライアントへの通知を行う。クライアント
側は、この通知をもって投入ジョブが正常に受け付けら
れたことを認識すると共に、管理情報を所定の記憶媒体
に書き込む。方式2は、方式に関するフラグ領域など管
理情報に若干の変更が加えられているだけで、基本的に
前記第1の実施例の方式と同等である。
【0309】方式3の場合 プリントサーバ側はクライアントにセキュリティ指定ジ
ョブの管理情報を通知すると共に、ロック付きスタッカ
への出力が可能かどうか(ロック付きスタッカの空きの
有無、利用者単位での同一スタッカ内出力が可ならスタ
ッカ内の余裕)を調べる。 ・可能であれば、そのスタッカ内に直ちに印刷ジョブを
出力させる。 ・出力不可の場合には、出力の可否及び記憶媒体装着の
有無について状態監視を行い、出力可能となった時点で
直ちに印刷ジョブを出力させる。 印刷ジョブの出力は当初から出力ページ数が分かってい
ればそのページ数、不明ならデータ量から推測したペー
ジ数でスタッカ内の余裕を見込んだ上で行うが、出力中
にスタッカ内スペースの残り量が不充分であることがス
タッカ内フル・センサー(図26にて後述する)から通
知された場合、このジョブの出力ページがまだあれば、
別のロック付きスタッカを確保して残りのページをその
中に出力させる。追加のロック付きスタッカが確保でき
ない時は、このジョブに関して処理済みの位置をマーク
した上で一時保留状態とし、通常出力用のスタッカへの
出力ジョブの処理などを行う。ロック付きスタッカの空
きが出た段階で一時保留中のジョブの処理を再開させ
る。
【0310】クライアント側は、各クライアントに設け
られた記憶媒体駆動装置D−C1、D−C2等を用い
て、受信した管理情報を所定の記憶媒体に書き込む。こ
の管理情報には、セキュリティ指定ジョブの出力先がロ
ック付きスタッカである旨の情報などが含まれる。利用
者は、この管理情報を含んだ記憶媒体をネットワーク・
プリンタまで持ち込み、このプリントサーバの記憶媒体
駆動装置D−P1に装着する。プリントサーバ側は、上
記の状態監視中にセキュリティ指定ジョブの管理情報が
書き込まれた記憶媒体が装着された場合、この管理情報
と対応する印刷ジョブの存否をチェックして、この印刷
ジョブが存在しなければその旨のエラー表示を行い、存
在していれば当該ジョブの状況チェックを行う。
【0311】印刷ジョブが既にスタッカ内に出力済み
の状態になっている場合は、対応するスタッカのロック
の解除処理を行う。
【0312】スタッカ内に出力中の場合 以下のいずれかのモードを選択できるものとする。モー
ドはシステムで予め設定されていてもよく(下記のa)
又はb))、利用者がジョブ投入時又は記憶媒体の装着
時に処理を選択できてもよい。 a)そのまま最終ページまでの出力が完了してからロッ
クの解除処理を行う。 b)現在印刷処理中のページだけをスタッカ内に出力し
てからロックの解除処理を行うと共に以降のページを通
常出力用のスタッカで出力する。 c)現在印刷処理中の印刷ジョブをキャンセルさせる。
【0313】未出力の場合 プリントサーバ側は、利用者に対して未出力である旨が
分かるように表示した上、利用者が以後の処理につい
て、以下いずれかのモードを選択できるものとする。モ
ードはシステムで予め設定されていてもよく(下記の
a)〜c))、利用者がジョブ投入時又は記憶媒体の装
着時に処理を選択できてもよい。 a)そのままロック付きスタッカが出力可能となるまで
待機を続ける。 b)通常出力用のスタッカへの優先出力(方式2)に変
更する。 c)通常出力用のスタッカへの出力に切り換える。 d)印刷ジョブをキャンセルさせる。
【0314】セキュリティ指定ジョブの管理情報を格納
した記憶媒体がプリントサーバ側に装着され、プリント
サーバ側がスタッカのロックを解除する際は、印刷結果
の格納場所を利用者に示すため、以下のいずれか又は両
方の表示を行うことが望ましい。 ・プリントサーバの表示部に当該ジョブがどのスタッカ
位置に格納されているかの表示 ・対応するスタッカのランプ表示
【0315】スタッカの電子ロックは、基本的には通常
閉じており、対応する記憶媒体が装着されている間は解
除されているものとするが、以下のような事態に備えて
強制的に解除できるモードがあってもよい。 ・システム障害などの原因で解除できなくなる場合 ・動的割当のロック付きスタッカに出力した利用者が長
期にわたりその印刷結果を取り出さず、ロック付きスタ
ッカの運用に支障を来してしまう場合
【0316】ロックの解除後、利用者はスタッカの取り
出し口を開けて、スタッカ内に格納された印刷結果を取
り出すことができる。利用者がスタッカ中の印刷結果を
取り出さず{スタッカ中の用紙センサー(図26にて後
述する)で判定可能とする}に記憶媒体を外そうとする
場合に備えて、プリントサーバ側は以下のいずれかのモ
ードで対処する。モードは、システムで設定されていて
もよいし、利用者がセキュリティ指定ジョブの投入時な
どに選択できるようになっていてもよい。 ・スタッカが空になるまで、記憶媒体の取り外しを不可
とする ・プリントサーバ側の表示部に警告メッセージでその旨
表示する(アラーム音付きでも可)
【0317】出力済みのセキュリティ指定ジョブに関す
る記憶媒体中の情報及びプリンタ装置内のスプール情報
の削除については、以下のいずれかのモードがシステム
で設定されていてもよいし、利用者がセキュリティ指定
ジョブの投入時などに選択できるようになっていてもよ
い。 ・出力された時点で削除処理を起動する。スプール情報
は印刷結果がスタッカ内に出力された時に削除され、記
憶媒体内のこのジョブに関する情報は、ネットワーク・
プリンタへの装着中に処理済みマークが付けられ、この
記憶媒体が後日クライアントに装着された時点などで実
際に削除される。 ・出力後もスタッカ内の印刷結果が損傷を受けているよ
うな場合に利用者がネットワーク・プリンタに対して同
じ印刷ジョブの再出力を依頼できるよう、各情報を保持
しておき、利用者が記憶媒体を外す前に所定の処理手続
きを行えば通常のスタッカに再出力できるようにする。
記憶媒体が外された時点で、スプール情報は削除され、
記憶媒体内のこのジョブに関する情報はネットワーク・
プリンタへの装着中に処理済みマークが付けられ、この
記憶媒体が後日クライアントに装着された時点などで実
際に削除される。
【0318】この場合、記憶媒体中の処理済みマーク
は、スタッカから印刷結果が取り出された時点で付与さ
れるものとする。これによって、印刷結果を取り出さず
に記憶媒体を外してしまい、以後のロック解除が不可と
なる事態を防止する。プリントサーバ側は、上記スタッ
カの取り出し口が開けられて内部が空になったことをス
タッカ中の用紙センサーによって確認できた時、スタッ
カを再びロックした上、空き状態になっていて以後の出
力処理で使用可能なスタッカとして記憶する。
【0319】さらに詳しく説明すると、ここでは、記憶
媒体駆動装置として3.5インチのフロッピ・ディスク
ないしICカード・ドライブ(図21のD−P1)がネ
ットワーク・プリンタに装備され、セキュリティ出力を
行いたいクライアントにも、同じく記憶媒体駆動装置と
して3.5インチフロッピ・ディスクないしICカード
・ドライブ(同様に、図21のD−C1,D−C2・・
・)が実装されている。ただし、図21では、これらプ
リントサーバやクライアントがLANで結ばれている場
合を例示することとする。また、クライアントがネット
ワーク・プリンタにスタッカの利用可否について問い合
わせてから出力方法の指定を行うことができるものとす
る。
【0320】ここで、図21の第2の実施例に使用され
る外部媒体の媒体フォーマットの概略を図22に示すこ
ととする。
【0321】図22において、例えば、外部媒体のトラ
ック0は、媒体識別情報/マップ情報領域を有する。さ
らに、トラック1は、セキュリティ指定ジョブ管理情報
領域を有する。さらにまた、任意のトラック(xx)に
は、追加情報領域が設けられる。以下に、外部媒体の媒
体フォーマット220内の個々の情報に関する説明を行
う。 ・媒体識別情報:この情報は この処理が可能な媒体で
あることを示す情報であり、ある決まった文字列などか
らなる(一種のボリューム・ヘッダ)ものとする。 ・マップ情報:クライアントとプリントサーバが媒体内
のスペースをブロック単位で制御するための情報であ
る。 ・セキュリティ指定ジョブ管理情報:クライアントから
送信されるセキュリティ指定ジョブが、プリントサーバ
側で正常に受け付けられたか否か等を認識するための情
報である。
【0322】さらに、図23および図24は、本発明の
第2の実施例にて使用される外部媒体内のデータ構造の
詳細を示す図である。ここでは、特に、外部媒体に記憶
され、かつ、プリントサーバ側で受け付けられるセキュ
リティ指定ジョブ管理情報の構成を例示することとす
る。なお、この場合、前述の図9のスプール領域に少し
追加領域を加えたような領域が存在するが、図24で
は、その詳細な開示は省略する。 (1)記憶媒体としての外部媒体のフォーマットは、プ
リントサーバ、クライアント間で共通に定めるものとす
る。ここで、一般性が高いMS−DOSやUNIX系の
形式などの利用もできなくはないが、運用上の安全度を
高めるため、独自形式をとったものを想定する。上記の
媒体は、クライアント側で専用のユーティリティ・ソフ
トウェアを用いて予めこの形式に初期化しておくか、ま
たはセキュリティ指定ジョブを投入し、ネットワーク・
プリンタから管理情報を受信した際、未初期化媒体に対
しては初期化処理も行うかのいずれかの方法で行うもの
とする。クライアントがネットワーク・プリンタに対し
て、セキュリティ指定付きで投入しておいたジョブの保
留解除及び出力依頼を行う上で、必要な外部媒体内部の
情報は、以下のとおりとする(図22〜図24参照)。
【0323】この処理が可能な媒体であることを示す
識別情報 出力方式指定情報 ・方式2か方式3かの指定(ただし、以下は方式3専用
の指定項目である) ・媒体装着時に出力中だった場合の印刷ジョブの取扱方
法の指定 −最終ページまでスタッカ内に出力されるのを待つ。 −現在印刷処理中のページがスタッカ内に出力されてか
らロックを解除し、残りのページは通常のスタッカに出
力させる。 −ジョブの残りのページをキャンセルする。 ・媒体装着時に未出力のジョブの取扱方法の指定 −そのままロック付きスタッカが出力可能となるまで待
機を続ける。 −通常出力用のスタッカへの出力に切り換えて優先出力
させる。 −ジョブをキャンセルする。 ・媒体の取り外し時の取扱方法の指定 −スタッカが空になるまで、記憶媒体の取り外しを不可
とする。 −プリントサーバ側の表示部に警告メッセージでその旨
表示する(アラーム音付きも可)。 ・ジョブ情報の削除方法の指定 −出力された時点で削除処理を起動する。 −再出力依頼が可能なように媒体取り外し時点までは情
報を保持しておく。 ・利用者単位での同一ロック付きスタッカへの出力の可
否 ・一般ジョブに対して優先的に出力するかどうかの指定 −一般ジョブより優先的に出力させる。 −一般ジョブが終わってから出力させる。 ネットワーク・プリンタから受信した管理情報
【0324】方式2/3共通情報 ・セキュリティ指定ジョブを保留中のネットワーク・プ
リンタのアドレスないしID ・セキュリティ指定ジョブを投入したクライアントのア
ドレスないしID ・受信日時、保存期限 ・受信データ量 ・プリントサーバ側でセキュリティ指定ジョブに対して
一意的に与えた名称(例:16桁乱数) ・その他
【0325】方式3用追加情報 ・出力スタッカ情報ポインタ(初期値は0) プリントサーバ側への問い合わせによって、このジョブ
のロック付きスタッカへの出力完了が判明した場合、プ
リントサーバから通知されたスタッカ情報コントロール
・ブロック243、244・・・・内のスタッカID
(0以外とする)に関する情報を設定する。 ・出力完了日時(初期値は0) 同様に、プリントサーバから通知された情報を設定す
る。出力済みであれば、その完了日時情報となるが、出
力中(一部のみ出力済みでロック付きスタッカの空き待
ち状態の可能性もある)の場合は特定のフラグ(先頭ビ
ットがオンなど)を立てる。また、クライアント側にお
いて、 セキュリティ指定ジョブのデータ内容の一部(先頭か
らある固定バイト長分)ないしは全体も追加の情報とし
て入れることができてもよいこととする。
【0326】(2)クライアントとネットワーク・プリ
ンタの間では、以下の〜のようなプロトコルをサポ
ートする。
【0327】クライアントは、セキュリティ指定ジョ
ブを送信したい場合、送信に先立って送信が可能である
かどうか及び可能なら利用可能なスタッカの情報(ロッ
ク付きスタッカのサポート如何、当該クライアント専用
割当の通常出力用のスタッカ/ロック付きスタッカの番
号一覧ないし数、現在動的に割当可能なロック付きスタ
ッカの番号一覧ないし数など)をプリントサーバ側に問
い合わせ、受信した応答の内容を利用者に対して表示す
る。また、応答が一定時間以上なければ、その旨表示す
る。
【0328】クライアント側では、セキュリティ指定
ジョブが送信可能なら利用可能なスタッカの情報によっ
て方式2か方式3かを選択して(プリントサーバ側でロ
ック付きスタッカが未サポートなら方式2のみ可)、ネ
ットワーク・プリンタに対しセキュリティ出力したいジ
ョブのデータをその旨の指定付きで送信するが 、さら
にこのジョブの希望保存期限(方式3の場合はロック付
きスタッカが空くまでの最大待ち時間に相当する)や保
存期限終了時にこのジョブを削除するかその時点で通常
出力指定とするかなどの指示も付けることができ、最後
に送信終了通知を送ることによって送信完了とする。
【0329】ネットワーク・プリンタは、クライアン
トからのジョブを受信中にスプールのスペース不足など
の理由によって、クライアントに対して送信を一時停止
する(この場合、事態の解除後に再開指示を出す)か中
止するように指示することができる。クライアントは一
時停止の指示があった場合、クライアントからの再開指
示を待つ(再開指示があれば送信を再開する)が一定時
間以上無応答ならこのジョブの放棄をネットワーク・プ
リンタに通知する。また、クライアントは、中止の指示
があった場合は送信を中止して、使用者にその旨のメッ
セージを出して指示を待つ。ネットワーク・プリンタは
ジョブ中断の場合、それまでの受信データをはじめとす
る関連情報を破棄する。
【0330】ネットワーク・プリンタは、このジョブ
の受信が完了(クライアントからの送信終了通知が一定
時間内に届かない場合はクライアントが送信を中断した
ものとみなし、それまでのデータなどを破棄し以下述べ
る処理を行わない)した際にセキュリティ指定の有無を
判定して、指定があればこれをプリンタの内部スプール
に保留ジョブとして格納した上、一意性の充分なジョブ
名を生成して受信日時、保存期限(クライアント側の要
求がシステムで予め想定している最大保存期間に比べ長
すぎる場合は短縮することもある)、受信データ量など
の管理情報と合わせて送信側に通知するが、何らかの理
由によってこのジョブの格納が失敗した場合には、セキ
ュリティ指定ジョブの受信不可をクライアントに通知
し、受信データをはじめとする関連情報を破棄すること
がある。
【0331】クライアントは、ネットワーク・プリン
タから送信ジョブの受け付けに伴って生成されたジョブ
名その他の管理情報を受信するか受信不可通知を受信す
るが、ネットワーク・プリンタが休止中その他の理由で
一定時間以上無応答ならタイムアウトと判断することが
ある。
【0332】クライアントは、ネットワーク・プリン
タに対して管理情報を受信して媒体に正しく格納したこ
とをある一定時間以内(保存期限よりは短いものとす
る)に通知することとし、ネットワーク・プリンタはこ
の間にこの通知が来ない場合又はクライアントからこの
管理情報の格納を放棄する旨の通知を受けた場合はこの
保留ジョブを関連情報と共にスプールから削除する。
【0333】(3)ネットワーク・プリンタは、通常の
印刷処理を行っている最中を含め、常時、 クライアントからのセキュリティ指定ジョブ送信 外部媒体の装着 →(後述の
(5)参照) クライアントからの照会処理その他 →(後述の
(7)参照) 保留中のジョブ保存期限までの残り時間 ロック付きスタッカの使用状況管理 方式3指定ジョブのロック付きスタッカへの出力可否 −一般ジョブ優先なら一般ジョブの処理状況 −ロック付きスタッカの空きの有無 −利用者単位での同一スタッカ内出力が可ならスタッカ
内の余裕 などについて状態監視を行い、セキュリティ指定ジョブ
の受信が完了した場合は、このジョブを保留状態にして
内部スプールにキューイングする。上記で残り時間0
ならば、クライアントが指定した期限終了後の処理フラ
グをチェックして、削除指定ならこのジョブをスプール
から削除し、出力指定なら保留を解き通常の印刷ジョブ
として内部スプールにキューイングし直す。保留中、削
除完了や出力完了など、このジョブに関する情報は、ク
ライアントからの照会に対して応答(後述の(7)参
照)したり、この媒体がネットワーク・プリンタに装着
される際にその旨のパネル表示他(後述の(5)参照)
を行うため、プリンタで定めた契機(一定時間経過な
ど)が到来するまでプリンタ内に保存する。
【0334】方式3指定のジョブは、上記の状態監視
で出力可能となった時点でスプールから取り出して保留
を解き、ロック付きスタッカ中に印刷出力させ、このス
タッカについての管理情報を更新する。 ・このジョブが利用者単位で同じロック付きスタッカに
出力可能と指定されていた場合は、このスタッカ内の出
力可能残り枚数を更新(後続の同一利用者単位ジョブ出
力可)。 ・そうでない場合、このスタッカは印刷結果が取り出さ
れて空き状態になるまで他のジョブでの使用を不可とす
る。
【0335】印刷ジョブの出力は当初から出力ページ数
が分かっていればそのページ数、不明ならデータ量から
推測したページ数でスタッカ内の余裕を見込んだ上で行
うが、出力中にスタッカ内スペースの残り量が不充分で
あることがスタッカ内フル・センサーから上がってきた
場合、このジョブの出力ページがまだあれば、別のロッ
ク付きスタッカを確保して残りのページをその中に出力
させる。追加のロック付きスタッカが確保できない時
は、このジョブに関して処理済みの位置をマークした上
で一時保留状態とし、通常スタッカへの出力ジョブの処
理などを行う。ロック付きスタッカの空きが出た段階で
一時保留中のジョブの処理を再開させる。
【0336】(4)クライアントは、セキュリティ指定
ジョブが正常に受け付けられた場合、ネットワーク・プ
リンタから折り返し受信した上記管理情報をその他の情
報と合わせて、この外部媒体に保存する。その際、 この媒体駆動装置に媒体が装着済みでないか装着され
ていても書き込み不可の場合、媒体を正しく装着するよ
う使用者を促すメッセージを出力し待機するが、ある一
定時間以内にこの状態が解除されなければ、このジョブ
について放棄する旨の通知をネットワーク・プリンタに
対して送信する。 媒体がこのフォーマットで初期化されていなければ、
正しい媒体を入れるか又はその媒体を初期化して良いか
どうかのメッセージを出し、後者の場合はこのフォーマ
ットで初期化処理する。
【0337】正しい媒体が装着されれば、このジョブ
用にコントロール・ブロックを確保して上記各情報を書
き込む。さらに、図23に示すコントロール・ブロック
・ポインタ・リスト232にプリントサーバ、例えば、
ネットワーク・プリンタのエントリ241、242(図
24)があるかどうかチェックする。もし、ネットワー
ク・プリンタのエントリがなければ、そこに新規エント
リを作成して、指定ジョブ・コントロール・ブロック2
34をチェーンする(指定ジョブ・コントロール・ブロ
ックには、次ポインタ、ジョブ1とジョブ2の管理情
報、及び、追加情報ポインタ等が含まれる)。また一方
で、既にこのようなエントリがあれば、そのチェーンの
最後尾にこのジョブのコントロール・ブロック(プリン
トデータ・ブロック)を入れてチェーンを更新する。コ
ントロール・ブロックを確保する際には、以上のような
手順を踏むものとする。また、受信不可通知を受けた場
合やタイムアウトの場合は、その旨ジョブ投入者に分か
るように知らせる。
【0338】(5)セキュリティ指定ジョブの利用者
は、印刷出力結果を得るため、外部媒体手持ちでネット
ワーク・プリンタまで赴き、これをネットワーク・プリ
ンタの所定媒体駆動装置にセットする。ネットワーク・
プリンタは、媒体がセットされたことを検出した場合、 媒体識別情報 コントロール・ブロック・ポインタ・リスト232か
らこのプリンタ宛に投入されたセキュリティ指定のジョ
ブ・コントロール・ブロックの有無 このコントロール・ブロックの情報とスプール内保留
ジョブの照合 の順にチェックする。が不可(媒体が無効)の場合や
で該当するジョブが全く無い場合は、その旨を一定時
間パネル表示などで利用者に分かるように表示する。
【0339】のチェックにより媒体側とプリントサー
バ側の対応がとれるジョブが見つかれば、出力方式の指
定に応じて以下のような処理を行う。方式2指定ジョブ
の場合、のチェックで既に保存期限終了により削除な
いし出力済みのジョブがあれば、その旨をパネルに表示
し、必要ならこれに関する管理情報などの印刷(出力の
タイミングについては後述の(6)に準ずる)、及び、
このコントロール・ブロックと関連プリントデータ・ブ
ロック245などをコントロール・ブロックのチェーン
(図23参照)から外すことができるものとする。この
コントロール・ブロックの情報に対応する保留ジョブが
見つかれば、後述の(6)の処理を行う。
【0340】方式3指定ジョブの場合、上記ののチェ
ックで当該ジョブの状況(出力済み、現在出力中、未出
力)を判定する。ロック付きスタッカの解除後の処理に
ついては(8)に述べる。
【0341】・出力済みの場合は、当該ジョブを出力し
たスタッカの位置を知り、ロックの解除処理を行う。 ・スタッカ内に出力中の場合は、プリントサーバ側パネ
ルにこのコントロール・ブロック内の現設定モード(下
記a)又はb))が表示されるが、利用者がパネル操作
でこのコントロール・ブロックの設定やスプールの制御
情報などを変えることによって、a)〜c)のいずれか
にモード変更可能とする。
【0342】a)そのまま最終ページまでの出力が完了
してからロックの解除処理を行う。 b)現在印刷処理中のページだけをスタッカ内に出力し
てからロックの解除処理を行うと共に以降のページを通
常出力用のスタッカで出力する。 c)現在印刷処理中の印刷ジョブをキャンセルさせる。
【0343】・未出力の場合、プリントサーバ側は、利
用者に対して未出力である旨が分かるように表示した
上、利用者の以後の処理に関するこのコントロール・ブ
ロック内の現設定モード(下記a)又はb))を表示す
るが、利用者がパネル操作でこのコントロール・ブロッ
クの設定やスプールの制御情報などを変えることによっ
て、a)〜d)のいずれかにモードを変更可能とする。 a)そのままロック付きスタッカが出力可能となるまで
待機を続ける。 b)通常出力用のスタッカへの優先出力(方式2)に変
更する。 c)通常出力用のスタッカへの出力に切り換える。 d)印刷ジョブをキャンセルさせる。
【0344】クライアント側で複数のセキュリティ指定
ジョブを投入し同一外部記憶媒体内に各管理情報を受信
することによって媒体中に方式2指定及び方式3指定の
ジョブ(図24のジョブ・コントロールブロックのエン
トリ242に対応)がそれぞれ1つ以上混在しているよ
うな場合も可とするが、その場合はこれら全ジョブに対
して出力済みかどうかを調べ、先ず出力済みの方式3指
定ジョブについては一括してロック付きスタッカの解除
を行い、次いで同じく方式2のジョブについてはプリン
トサーバ側パネルの操作により逐次的にジョブ状況を表
示可能とすると共に必要に応じてジョブの管理情報リス
トの一括出力依頼(現在出力中のジョブの後に通常出力
用のスタッカに優先出力)ができるものとする。さら
に、現在出力中や未出力の方式3のジョブについては、
プリントサーバ側パネルの操作により逐次的にジョブ状
況を表示可能とすると共にジョブの変更処理などを可能
とする。未出力の方式2のジョブの優先度は同じく方式
3のジョブ(一般ジョブより高優先度指定のもの)より
も高いものとしてよい。
【0345】(6)方式2指定のジョブについて、ネッ
トワーク・プリンタは、この外部媒体とスプールをチェ
ックして出力すべきジョブが1つ以上あった場合、これ
らを他の全てのスプール内ジョブに優先させて出力処理
するが、現在出力中のジョブがある場合は、 現在処理中のページが出力されるモード(以降のペー
ジは暫定的に保留させ、優先ジョブの出力完了後に出力
を再開) 現在処理中のジョブの最終ページが出力されるモード のいずれか(プリントサーバでモード設定可能とする)
が終了するまで待つこととする。ネットワーク・プリン
タは、優先出力可能となってから媒体内のコントロール
・ブロックをチェーンの順にひとつずつ取り出し、スプ
ール内の対応ジョブの出力処理を行う。このジョブの出
力完了後、スプール内からこのジョブを削除すると共
に、媒体内からもこのコントロール・ブロック及び関連
するプリントデータ・ブロックなどを削除して上記チェ
ーンを更新する。媒体内に出力すべきジョブが無くなる
まで、同様にして優先出力処理を行う。全処理完了後
は、この優先処理以前に処理していたジョブの処理を再
開する。媒体が駆動装置から取り出された後は、再び
(3)の状態監視を続ける。
【0346】前述の(5)〜(6)の処理の途中で媒体
が外されたり書き込み不可であるような場合、ネットワ
ーク・プリンタは使用者に処理続行のための警告メッセ
ージなどを出すが、続行不能となれば処理を中断させ、
必要な後処理を行う。
【0347】上記のロック付きスタッカの使用状況等の
管理の様子がより明確になるように、本発明に使用され
るロック付きスタッカ内のコントロール・ブロックの構
成を図25に図示することとする。図25に示すよう
に、ロック付きスタッカの使用状況等の管理は、ロック
付きスタッカ内の各スタッカ部(例えば、10個程度の
スタッカ部からなる、このスタッカ部は、説明の便宜
上、単にスタッカとよぶこととする)のコントロール・
ブロック252、253、254及び255によって遂
行される。
【0348】例えば、方式3指定のジョブにおいて、図
25に示すロック付きスタッカ内のコントロール・ブロ
ック・ポインタ251により、ロック付きスタッカ内の
使用中スタッカ及び空きスタッカを検索する。また一方
で、ロック付きスタッカの各コントロール・ブロックに
は、スタッカ指定用のスタッカID、印刷結果の格納可
能枚数、印刷結果の格納済枚数、及び、スタッカが使用
中であることを示す使用中ジョブID等の情報が含まれ
ている。
【0349】さらに、ロック付きスタッカ内のコントロ
ール・ブロック・ポインタ251による検索を行った結
果、あるスタッカIDに対応するスタッカが出力可能と
なった場合、このスタッカIDのコントロール・ブロッ
クの情報に対応する保留ジョブを解き、該当するスタッ
カに印刷出力させ、このスタッカについての管理情報を
更新する。
【0350】(7)前述の(2)で述べたプロトコルは
(2)の〜だけでなく、下記のようなサービス機能
についてもサポートするものとする。すなわち、クライ
アントは、前述の(4)のようにしてネットワーク・プ
リンタから受信した管理情報を収めた外部媒体を受信時
点よりも後で装着し、保留ジョブについて、 状況を問い合わせる 保存期限を変更する スプールから削除する セキュリティ指定を取り消し、一般ジョブとして出力
させる セキュリティ出力指定の内容を変更する(方式3→方
式2、方式2→方式3、及び方式3専用の各項目の設定
値) 等の処理をネットワーク・プリンタに依頼することがで
きる。クライアントは、ネットワーク・プリンタからの
応答で得た結果を媒体の内容に反映させるものとする。
【0351】(8)セキュリティ指定ジョブの管理情報
を格納した記憶媒体(外部媒体)がプリンタに装着さ
れ、プリンタ側が記憶媒体中のコントロール・ブロック
に対応するジョブの印刷出力結果が格納されたスタッカ
のロックを解除する際は、スタッカの位置を以下のいず
れか又は両方で表示する。複数のスタッカに格納されて
いる場合は、それらすべてのスタッカのロックの解除・
位置表示を行う。 ・プリンタの表示部に当該ジョブがどのスタッカ位置に
格納されているかの表示 ・対応するスタッカのランプ表示
【0352】ここで、ネットワーク・プリンタ内のロッ
ク付きスタッカ205s内のセンサー等の具体的構成を
図26に示すこととする。スタッカのロック213、2
14は、基本的には通常閉じており、対応する記憶媒体
が装着されている間は解除されているものとするが、以
下のような事態に備えてプリンタの管理者が強制的にす
べてのロックないしは一定期間以上塞がっているスタッ
カのロックを解除できるモードを備える。この場合、プ
リンタの管理者がプリンタの操作パネルからパスワード
を入力する又は管理者用マスターモードの記憶媒体を媒
体駆動装置に装着することにより、保守モードを起動し
全てのロック又は一定期間以上中が塞がっているスタッ
カを指定してロックを解除させる。又は、電子ロックで
はなく、管理者ないし保守者だけが有する機械的な錠前
によるスタッカの開放でも可とする。
【0353】・システム障害などの原因で解除できなく
なる場合 ・動的割当のロック付きスタッカが長期にわたって使用
中のままになっている場合 ロックの解除後、利用者はスタッカの取り出し口を開け
て、スタッカ内に格納された印刷出力結果を取り出すこ
とができる。利用者がスタッカ中の印刷出力結果を取り
出さずに記憶媒体を外そうとする場合に備えて、プリン
トサーバ側は以下のいずれかのモードで対処する。モー
ドは、利用者がセキュリティ指定ジョブの投入時及び後
刻の指定変更操作で設定/再設定できる。この場合、ス
タッカ内に印刷出力結果が格納されている否かは、検出
用発光素子(LED)211からの光をLED受光用の
用紙センサー210により検出することによって判定可
能とする。 ・スタッカが空になるまで、記憶媒体の取り外しを不可
とする ・プリンタ側の表示部に警告メッセージでその旨表示す
る(アラーム音付きでも可)
【0354】出力済みのセキュリティ指定ジョブに関す
る記憶媒体中の情報及びネットワーク・プリンタ内のス
プール情報の削除については、利用者がセキュリティ指
定ジョブの投入時及び後刻の指定変更操作で設定/再設
定できる。
【0355】・出力された時点で削除処理を起動する。
スプール情報は印刷結果がスタッカ内に出力された時に
削除され、記憶媒体内のこのジョブに関する情報はネッ
トワーク・プリンタへの装着中に処理済みマークが付け
られ、この記憶媒体が後刻クライアント又はプリンタに
装着された時点の初期処理などに処理済みマークの付い
たコントロール・ブロックを対象とする実際の削除処理
が起動される。
【0356】・出力後もスタッカ内の印刷結果が損傷を
受けているような場合に利用者がプリンタに対して同じ
ジョブの再出力を依頼できるよう、各情報を保持してお
く。利用者が記憶媒体を外す前に操作パネルに表示され
るガイダンスに従って再出力の操作を行えば、プリント
サーバ側はスプール中に保持しているジョブを通常のス
タッカに出力するための処理を行う。記憶媒体が外され
た時点で、スプール情報は削除され、記憶媒体内の該当
ジョブに関する情報はプリンタへの装着中に処理済みマ
ークが付けられ、この記憶媒体が後刻クライアント又は
プリンタに装着された時点の初期処理などに処理済みマ
ークの付いたコントロール・ブロックを対象とする実際
の削除処理が起動される。
【0357】ここで、記憶媒体中の処理済みマークは、
スタッカから印刷結果が取り出された時点(用紙センサ
ー210でスタッカが空になったことを検出)で付与さ
れるものとする。これによって、印刷結果を取り出さず
に記憶媒体を外してしまい、以後のロック解除が不可と
なる事態を防止する。プリントサーバ側は、上記スタッ
カの取り出し口が開けられて内部が空になったことをス
タッカ中の用紙センサー210によって確認できた時、
スタッカを再びロックした上、空き状態になっていて以
後の出力処理で使用可能なスタッカとして記憶する。
【0358】さらに、ネットワーク・プリンタ内のロッ
ク付きスタッカ205s内には、用紙センサー210の
他にスタッカ内フル・センサー212が設けられてい
る。このスタッカ内フル・センサー212は、印刷結果
の出力処理中に当該スタッカ内の用紙が残っているか否
かを検出するものである。このスタッカ内フル・センサ
ー212からの検出情報によって、用紙が無くなったこ
とが判明した場合、当該スタッカ内への出力を停止し、
他のロック付きスタッカを割り当てて対応するスタッカ
に残りのページを出力させることが可能になる。
【0359】(9)クライアントはユーティリティ・ソ
フトウエアなどによって、記憶媒体内の指定ジョブ・コ
ントロール・ブロックをチェックし、並べ替え(=複数
ジョブ間の優先度の変更)や整理などを行うことができ
ることとする。また、プリントデータ・ブロック付きの
ジョブについては、そのデータ内容を見ることができ
る。なお、これらの処理はジョブ投入時とは別のクライ
アント上で行っても構わない。
【0360】さらに、本発明の第1の実施例と第2の実
施例との違いをより明確にするために、両実施例におい
てクランアント側及びプリントサーバ側の両方から見た
総括的な処理手順を図示することとする。
【0361】図27及び図28は、本発明の第1の実施
例における総括的な処理手順を説明するためのフローチ
ャート(その1、その2)である。図27に示すよう
に、まず初めに、クライアント側は、ステップS270
において、印刷ジョブ処理の要求をプリントサーバ、例
えば、ネットワーク・プリンタ203に送信する。さら
に詳しくいえば、クライアントがセキュリティ出力を指
定したい場合、ステップS270において、印刷ジョブ
にセキュリティ処理要求を付けてネットワーク・プリン
タ203に送信する。このセキュリティ処理要求の内容
としては、送信可否チェック、一時停止指示チェック、
及び、中止指示チェック等が挙げられる。
【0362】また一方で、プリントサーバ側(ネットワ
ーク・プリンタ)は、上記の印刷ジョブ処理要求を受信
し(ステップS280)、スタッカ出力の可否に関する
情報等をクライアント側に通知してその応答を待つ。
【0363】ここで、プリントサーバ側は、印刷ジョブ
処理要求の中にセキュリティ出力の指定があるか否かを
チェックし(ステップS281)、このセキュリティ出
力の指定がある場合には、この内容を内部スプール中に
保留して管理情報を生成する。さらに、プリントサーバ
側は、セキュリティ指定ジョブの保留及び上記管理情報
をクライアント側に通知する(ステップS282)。ス
テップS281において、セキュリティ出力の指定がな
い場合には、この内容を内部スプール中に保留した後に
(ステップS284)通常出力用のスタッカに印刷ジョ
ブの出力を行う(ステップS285)。
【0364】さらに、ステップS271において、クラ
イアント側は、使用する記憶媒体(外部媒体)が正常で
あるか否かをチェックし、異常がある場合には、プリン
トサーバ側にジョブ放棄通知を行って記憶媒体を交換す
る。記憶媒体が正常である場合には、初期化処理が必要
であるか否かをチェックし(ステップS272)、必要
である場合には記憶媒体の初期化を行う(ステップS2
73)。さらに、ステップS274において、クライア
ント側は、プリントサーバ側からのジョブ管理情報を記
憶媒体に保存したりこの記憶媒体内の内容を更新したり
した後に、ジョブ管理情報の保存等が完了したことをプ
リントサーバ側に通知する。
【0365】さらに、ステップS275において、クラ
イアント側は、前述の(7)に示したような保留ジョブ
照会等のサービス機能を起動させ、このサービス機能を
プリントサーバ側のネットワーク・プリンタに依頼す
る。
【0366】さらにまた、クライアント側は、前述のス
テップS274において、ユーティリティ・ソフトウェ
ア等によって、前述の(7)に示したような、記憶媒体
内の指定ジョブ・コントロール・ブロックをチェック
し、並べ替えや整理等の処理(ステップS276)を行
うことができることとする。また、プリントデータ・ブ
ロック付きのジョブについては、そのデータ内容を見る
ことができる。
【0367】ネットワーク・プリンタは、印刷処理を行
っている最中を含め、常時、クライアントからのセキュ
リティ指定ジョブ送信や、記憶媒体の装着や、クライア
ントからの照会処理及びその他の依頼や、保留中のジョ
ブ保存期限までの残り時間管理等について状態監視を行
い(ステップS283)、セキュリティ指定ジョブの受
信が完了した場合は、このジョブを保留状態にして内部
スプールにキューイングする(ステップS284)。
【0368】上記保留中のジョブ保存期限までの残り時
間が0ならば、クライアントが指定した期限終了後の処
理フラグをチェックして、削除指定ならこのジョブをス
プールから削除し(ステップS286)、出力指定なら
保留を解き通常の印刷ジョブとして内部スプールにキュ
ーイングし直す。保留中、削除完了、又は出力完了等の
ジョブに関する情報は、クライアントからの照会に対し
て応答したり、記憶媒体がネットワーク・プリンタに装
着されてチェックされる際に(図28のステップS28
7)、その旨のパネル表示等(図28のステップS28
8)を行うため、ネットワーク・プリンタで定めた契機
(一定時間経過など)が到来するまでこのネットワーク
・プリンタ内に保存する。
【0369】セキュリティ指定ジョブの利用者は、印刷
出力結果を得るため、記憶媒体を手持ちしてネットワー
ク・プリンタまで赴き、この記憶媒体をネットワーク・
プリンタの所定の記憶媒体駆動装置に装着する。ネット
ワーク・プリンタは、記憶媒体が装着されたことを検出
し(ステップS289)、この結果、ネットワーク・プ
リンタの記憶媒体駆動装置内に正しい記憶媒体が装着さ
れたことが確認された場合、コントロール・ブロックを
確保して上記各情報を書き込む(ステップS291)。
また、この記憶媒体が不良で書込み不可になった場合、
受信ができない旨をパネルに表示したりリストに出力し
たりして、その旨をジョブ投入者に分かるように通知
し、さらに、コントロール・ブロックのチェーンを更新
する(ステップS290)。
【0370】さらに、ネットワーク・プリンタは、上記
の記憶媒体と内部スプールをチェックして出力すべきジ
ョブが1つ以上あった場合(ステップS290)、これ
らを他のすべての内部スプール内ジョブに優先させて出
力処理する。この場合、他のすべての内部スプール内ジ
ョブは保留の状態にしておき(ステップS292)、上
記の優先出力処理が完了した後に、コントロール・ブロ
ックのチェーンの先頭の保留ジョブからチェーンの順に
すべての保留ジョブを出力する(ステップS293及び
S294)。
【0371】ただし、現在出力中のジョブがある場合は
(ステップS295)、現在処理中のページが出力され
るモード、及び、現在処理中のジョブの最終ページが出
力されるモードのいずれかが終了するまで待つこととす
る。さらに、ネットワーク・プリンタは、優先出力可能
となってから記憶媒体内のコントロール・ブロックをチ
ェーンの順に一つずつ取り出し、スプール内の対応ジョ
ブの出力処理を行う。このジョブの出力完了後、スプー
ル内からこのジョブを削除すると共に、記憶媒体内から
もこのコントロール・ブロック及び関連するプリント・
データ・コントロール・ブロックなどを削除して上記チ
ェーンを更新する。媒体内に出力すべきジョブが無くな
るまで、同様にして優先出力処理を行う。全処理完了後
は、この優先処理以前に処理していたジョブの処理を再
開する(ステップS296)。記憶媒体駆動装置から記
憶媒体が取り出された後は、再び、図27のステップ2
83の状態監視を続けることとする。
【0372】図29、図30、図31及び図32は、本
発明の第2の実施例における総括的な処理手順を説明す
るためのフローチャート(その1、その2、その3及び
その4)である。ただし、ここでは、前述の第1の実施
例と異なる部分を重点的に説明することとする。
【0373】ロック付きスタッカの指定がない場合、図
29中のステップS300、S310、S311及びS
322の処理工程は、前述の図27中のステップS27
0、S280、S281及びS282の処理工程にそれ
ぞれ対応するものである。従って、図29中のステップ
S300〜S322の処理工程の説明は省略する。
【0374】また一方で、図29中のステップS312
において、ロック付きスタッカの指定がある場合には、
プリントサーバ側で、このロック付きスタッカの空きの
有無をチェックする(図30のステップS313)。こ
の結果、ロック付きスタッカの空きが無くこのロック付
きスタッカへの出力が不可である場合には、内部スプー
ル中に印刷ジョブを保留し(図30のステップS31
7)、出力可能になるまで状態監視を行う(図30のス
テップS323)。
【0375】さらに、この状態監視の結果、ロック付き
スタッカへの出力が可能となった時点で保留ジョブを内
部スプールから取り出して保留を解き、ロック付きスタ
ッカ中に印刷出力させ、このスタッカについての管理情
報を更新する(ステップS323)。
【0376】さらに詳しくいえば、この保留ジョブが利
用者単位で同じロック付きスタッカに出力可能と指定さ
れていた場合は、このスタッカ内の出力可能残り枚数を
更新する。そうでない場合、このスタッカは印刷結果が
取り出されて空き状態になるまで他のジョブでの使用を
不可とする。
【0377】印刷ジョブの出力は、当初から出力ページ
数が分かっていれば、この出力ページ数に相当する必要
ページ数、不明ならば、データ量から推測した必要ペー
ジ数でスタッカ内の余裕を見込んだ上で行う(ステップ
S314)。出力処理中にスタッカ内スペースの残り量
が不充分であることがスタッカ内フル・センサーから上
がってきた場合(ステップS315)、このジョブの出
力ページがまだあれば、別のロック付きスタッカを確保
して残りのページをその中に出力させる。追加のロック
付きスタッカが確保できない時は、このジョブに関して
処理済みの位置をマークした上で内部スプール中に一時
保留状態とし(ステップS316)、通常出力用のスタ
ッカへの出力処理等を行う。ロック付きスタッカの空き
が出た段階で一時保留中のジョブの処理を再開させる。
【0378】なお、図30中のステップS318、S3
19及びS320の処理工程は、前述の図27中のステ
ップS284、S285及びS286の処理工程にそれ
ぞれ対応するものである。従って、図30中のステップ
S318〜S320の処理工程の説明は省略する。
【0379】さらに、クライアントは、セキュリティ指
定ジョブが正常に受け付けられた場合、ネットワーク・
プリンタから折り返し受信した上記管理情報をその他の
情報と合わせて、この記憶媒体に保存する。この記憶媒
体をチェックする際の図31中のステップS327、S
328、S329及びS350の処理工程は、前述の図
27中のステップS287、S288、S289及びS
290の処理工程にそれぞれ対応するものである。従っ
て、図31中のステップS327〜S350の処理工程
の説明は省略する。
【0380】図32のステップ330において、ロック
付きスタッカへの出力が印刷ジョブとして指定されてい
る場合、前述のステップS323(図30)のチェック
によりで当該印刷ジョブの状況(出力済み、現在出力
中、未出力)を判定する(図32のステップS33
1)。
【0381】出力済みの場合は、当該印刷ジョブを出力
したスタッカの位置を知り、ロックの解除処理を行って
ロック付きスタッカを解錠状態にする(ステップS33
6及びステップS337)。スタッカ内に出力中の場合
(ステップS332)、プリントサーバ側のパネルに対
応コントロール・ブロック内の現設定モードが表示され
る(ステップS333)。
【0382】また一方で、未出力の場合、プリントサー
バ側は、利用者に対して未出力である旨が分かるように
表示した上、利用者の以後の処理に関するこのコントロ
ール・ブロック内の現設定モードを表示する。この現設
定モードにより、通常出力用のスタッカ出力への切り換
え希望が提示されているときは(ステップS334)、
印刷ジョブの出力先変更を行う(ステップS335)。
出力先変更の希望が無いときは、そのままロック付きス
タッカが出力可能となるまで待機を続ける。
【0383】さらに、上記のステップS337におい
て、プリントサーバ側が、スタッカのロックを解除する
際は、スタッカの位置を以下のいずれか又は両方で表示
する。複数のスタッカに格納されている場合は、それら
すべてのスタッカのロックの解除・位置表示を行う。
【0384】すなわち、ネットワーク・プリンタの表示
部に当該ジョブがどのスタッカ位置に格納されているか
の表示、及び、対応するスタッカのランプ表示が行われ
る。
【0385】スタッカのロックは、基本的には通常閉じ
ており、対応する記憶媒体が装着されている間は解除さ
れているものとするが、プリンタの管理者が強制的にす
べてのロックないしは一定期間以上塞がっているスタッ
カのロックを解除できるモードを備える。
【0386】ロックの解除後、利用者はスタッカの取り
出し口を開けて、スタッカ内に格納された印刷出力結果
を取り出すことができる。利用者がスタッカ中の印刷出
力結果を取り出さずに記憶媒体を外そうとする場合に備
えて、プリントサーバ側は、スタッカが空になるまで記
憶媒体の取り外しを不可とするモード、又は、プリンタ
の表示部に警告メッセージでその旨表示するモードによ
り対処する。
【0387】出力済みのセキュリティ指定ジョブに関す
る記憶媒体中の情報及びネットワーク・プリンタ内のス
プール情報の削除については、利用者がセキュリティ指
定ジョブの投入時及び後刻の指定変更操作で設定/再設
定できる。
【0388】利用者がスタッカの取り出し口を開けて、
印刷出力結果である用紙の取り出しを完了したか否かは
(ステップS338)、対応スタッカ中の用紙センサー
によりスタッカが空になったことを検出することにより
スタッカ内の状態監視を行うことで、最終的に確認され
る(ステップS339)。このステップS339は、前
述のステップS323と等価であることに注意すべきで
ある。
【0389】プリントサーバ側は、上記スタッカの取り
出し口が開けられて内部が空になったことを用紙センサ
ーによって確認できた時点で、当該スタッカを再びロッ
クして施錠状態にし、空き状態になっていて以後の出力
処理で使用可能なスタッカとして記憶することによりシ
ステムに返却する(ステップS340)。
【0390】さらに、ステップS341において、同ス
タッカへの再出力の希望があれば、内部スプールにキュ
ーイングしてコントロール・ブロックのチェーンを更新
する(ステップS343及びステップS344)。また
一方で、再出力の希望が無い場合は、当該印刷ジョブを
内部スプールから削除する。
【0391】さらに、プリントサー側で、出力すべきジ
ョブが1つ以上あった場合の図31中のステップS35
1、S352、S353、S354、S355及びS3
56の処理工程は、前述の図28中のステップS29
1、S292、S293、S294、S295及びS2
96の処理工程にそれぞれ対応するものである。従っ
て、図31中のステップS351〜S356の処理工程
の説明は省略する。
【0392】上記のように、本発明の第2の実施例で
は、たとえクライアントにローカル接続したプリンタが
なくネットワーク・プリンタのみの運用であっても、ク
ライアントとプリンタ間が離れている点を除けば、出力
処理の際にローカル接続のプリンタ並みに、セキュリテ
ィをもたせると共に、ロック付きスタッカ等に優先的に
出力させることが可能となる。これによって、個々のセ
キュリティと使い勝手も確保しながら、個々の利用者向
けのローカル接続プリンタを極力少なくしてオフィスの
スペース効率を高めていくことが可能となる。
【0393】特に、上記第2の実施例は、前記第1の実
施例に比べて、ロック付きスタッカ機能を付与すること
によって出力待ちの時間を最小にすることができる等の
利点を有するので、ネットワーク・プリンタの使い易さ
を大幅に向上できる。
【0394】今まで本発明の特定の実施例について説明
してきたが、ここでは、ただ単に、本発明のほんの一例
を例証したにすぎないと考えられる。さらに、当業者に
おいては数多くの変形および変更が容易になし得るの
で、本文で示したような構成にのみ本発明を限定するこ
とは望ましくない。したがって、本文に添付されている
請求の範囲およびその等価物に記載された発明の範囲内
にある限りにおいては、すべての適切な変形例および等
価例が考えられる。
【0395】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の共用手段
のセキュリティ確保方法においては、印刷結果の出力処
理は、その出力処理要求者の立会いの下に実行されるよ
うになっているので、従来とは異なって、秘匿したい出
力結果が他者の手に渡ってしまうことはなくなった。従
って、本発明によれば、共用出力手段において、セキュ
リティを確保することができた。
【0396】さらに、本発明によれば、印刷結果の出力
処理は、その出力処理要求者の立会いの下に、優先的に
実行されるようになっているので、秘匿性を有する出力
結果を受け取りに出向いていった者が、長時間待機させ
られるようなことは無くなった。さらに、本発明によれ
ば、保留された出力処理の保留が、いつかは必ず解除さ
れるようになっているので、保留出力処理が満杯になる
ようなことは無くなった。
【0397】さらに、本発明によれば、保留解除までの
期間を設定できるようになっているので、使い勝手が良
くなった。
【0398】さらに、本発明によれば、保留解除の方法
を指定することができるようになっているので、使い勝
手が良くなった。
【0399】さらに、本発明によれば、保留出力処理の
状況を知ることができるようになっているので、使い勝
手が良くなった。
【0400】さらに、本発明によれば、保留出力処理の
処理条件を再設定することができるようになっているの
で、使い勝手が良くなった。
【0401】また一方で、本発明のセキュリティ確保シ
ステムのプリントサーバにおいては、上記のように、セ
キュリティ確保を必要とする印刷は、その要求者の立会
いの下に実行される構成となっているので、従来とは異
なって、秘匿性を有する印刷結果が他者の手に渡ってし
まうことはなくなった。また、上記印刷は優先して行わ
れるので、上記要求者が本装置に出向いてから不必要に
長く待機させられることも無くなった。
【0402】さらに、本発明のセキュリティ確保システ
ムのプリントサーバは、上記のように、プリンタ装置が
直接にネットワークに接続する構成となっているので、
従来とは異なって、ワークステーションなどが不要にな
り、装置を小型にでき、コストも低くすることができ
た。さらに、設置スペースも小さくなった。
【0403】また一方で、本発明のセキュリティ確保シ
ステムのクライアント装置は、上記のように、通知され
た照合キーを外部記憶媒体に記録する構成となっている
ので、前述のプリントサーバと組み合わせて、セキュリ
ティを確保することができるようになった。
【0404】さらにまた、本発明の共用出力手段のセキ
ュリティ確保方法においては、上記のように、印刷結果
の出力処理は、その出力処理要求者の立会いの下に実行
されるようになっているので、従来とは異なって、秘匿
したい出力結果が他者の手に渡ってしまうことはなくな
った。従って、本発明によれば、共用出力手段におい
て、セキュリティを確保することができるようになっ
た。
【0405】例えば、本発明で述べた方式をクライアン
ト/プリントサーバ環境においてサポートすることによ
って、たとえクライアントにローカル接続したプリンタ
がなくネットワーク・プリンタのみの運用であっても、
出力処理の際にローカル接続のプリンタ並みに、セキュ
リティをもたせると共に、ロック付きスタッカ等に優先
的に出力させることが可能となる。これによって、個々
のセキュリティと使い勝手も確保しながら、個々の利用
者向けのローカル接続プリンタを極力少なくしてオフィ
スのスペース効率を高めていくことが可能となる。
【0406】さらに、本発明のセキュリティ確保システ
ムによれば、プリントサーバのプリンタ部において、通
常出力用のスタッカの他に、用紙取り出し口が通常ロッ
クされた構造を有するロック付きスタッカが上記プリン
トサーバに一体化させて設けられている。ここで、クラ
イアントが、出力先としてロック付きスタッカを指定し
た場合、このロック付きスタッカへの出力が可能となる
まで印刷ジョブを保留しておき、出力可能となった時点
で出力させる。このようロック付きスタッカ機能を付与
することにより、利用者は、印刷ジョブを投入した後、
直ちにプリントサーバに駆けつける必要がなくなるの
で、共用のプリントサーバの前で長時間待機していると
いうような不合理なことは生じなくなる。この結果、印
刷ジョブ投入後の出力待ちに要する時間を最小限に抑え
ることができるので、ネットワーク・プリンタの使い易
さが大幅に向上する。
【0407】さらに、この場合、クライアント及びプリ
ントサーバ間における各種の印刷ジョブを制御する制御
部により、通常出力用のスタッカを使用する印刷ジョ
ブ、及び、ロック付きスタッカを出力先に指定する印刷
ジョブのいずれにも応じられるようにプリントサーバを
制御しているので、共用のプリントサーバでありなが
ら、セキュリティが高いローカル接続形式のプリンタと
しても充分に機能する。すなわち、本発明の実施態様に
よれば、必要に応じて、通常出力用のスタッカ及びロッ
ク付きスタッカの内のいずれのスタッカに対しても優先
的出力が実現されると共に、利用者の判断により優先的
出力の指定を変更することが可能になる。例えば、記憶
媒体を装着した時点で印刷ジョブがロック付きスタッカ
に対し未出力であれば、通常スタッカへの優先出力モー
ドに切り換えて速やかに印刷ジョブの出力が実行され
る。
【0408】さらにまた、印刷ジョブの出力中にスタッ
カ内スペースの残り量が不充分であることがスタッカ内
フル・センサーから上がってきた場合、上記印刷ジョブ
の出力ページがまだあれば、別のロック付きスタッカを
確保して残りのページをその中に出力させる。ここで、
追加のロック付きスタッカが確保できないときは、この
印刷ジョブに関して処理済みの位置をマークした上で一
時保留状態とし、通常スタッカへの他の出力ジョブの処
理などを行う。ロック付きスタッカの空きが出た段階で
一時保留中のジョブの処理を再開させる。このような構
成によれば、ロック付きスタッカ内への印刷ジョブの出
力が未完了の状態になることをできるだけ避けつつ、印
刷ジョブの出力を効率的に行うことができる。
【0409】さらに、ロック付きスタッカが長期間施錠
状態にあった場合、プリントサーバの管理者は電子ロッ
クを解除した後、ロック付きスタッカの取り出し口を開
けて、このスタッカ内に格納された印刷結果を取り出す
ことができる。このようにすれば、ロック付きスタッカ
の電子ロックの解除が長期間不可能になったり、ロック
付きスタッカが特定の利用者のみに占有されたりする恐
れがなくなるので、ロック付きスタッカの迅速な運用に
支障を来すことなく、スタッカのロック付き機能による
出力結果の秘匿の効果、及び、出力待ち防止の効果を充
分に発揮させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本原理を示すブロック図である。
【図2】本発明に用いるプリントサーバの原理構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明に用いるクライアントの原理構成を示す
ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明に適するクライアントの構成例を示すブ
ロック図である。
【図6】本発明に適するプリントサーバの第1構成例を
示すブロック図である。
【図7】本発明に適するプリントサーバの第2構成例を
示すブロック図である。
【図8】本発明に適する外部記憶媒体のデータ構造例を
示す図である。
【図9】本発明に適するプリントサーバの記憶構造例を
示す図である。
【図10】本発明に適する印刷ジョブ投入における制御
の第1例を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明に適するようなプリントサーバ側での
印刷における制御の第1例を説明するためのフローチャ
ートである。
【図12】本発明に適するようなプリントサーバ側での
保留印刷ジョブ管理における制御例を説明するためのフ
ローチャートである。
【図13】本発明に適する保留印刷ジョブ照会における
制御例を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明に適するような保留印刷ジョブの保留
条件変更における制御例を説明するためのフローチャー
トである。
【図15】本発明に適するようなクライアント側での保
留印刷ジョブの内容表示における制御例を説明するため
のフローチャートである。
【図16】本発明に適する処置済みジョブ確認における
制御例を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明に適するようなプリントサーバ側での
プリントサーバ設定値変更における制御例を説明するた
めのフローチャートである。
【図18】本発明に適する接続確認における制御例を説
明するためのフローチャートである。
【図19】本発明に適する印刷ジョブ投入における制御
の第2例を説明するためのフローチャートである。
【図20】本発明に適するようなプリントサーバ側での
印刷における制御の第2例を説明するためのフローチャ
ートである。
【図21】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図22】本発明の第2の実施例にて使用される外部媒
体のフォーマットの概略を示す図である。
【図23】本発明の第2の実施例にて使用される外部媒
体内のデータ構造の一部分を示す図である。
【図24】本発明の第2の実施例にて使用される外部媒
体内のデータ構造の他の部分を示す図である。
【図25】本発明の第2の実施例にて使用されるロック
付きスタッカのコントロール・ブロックの構成を示す図
である。
【図26】本発明の第2の実施例にて使用されるロック
付きスタッカのセンサーの概略的構成を示す斜視図であ
る。
【図27】本発明の第1の実施例における総括的な処理
手順を説明するためのフローチャート(その1)であ
る。
【図28】本発明の第1の実施例における総括的な処理
手順を説明するためのフローチャート(その2)であ
る。
【図29】本発明の第2の実施例における総括的な処理
手順を説明するためのフローチャート(その1)であ
る。
【図30】本発明の第2の実施例における総括的な処理
手順を説明するためのフローチャート(その2)であ
る。
【図31】本発明の第2の実施例における総括的な処理
手順を説明するためのフローチャート(その3)であ
る。
【図32】本発明の第2の実施例における総括的な処理
手順を説明するためのフローチャート(その4)であ
る。
【図33】従来のプリントサーバにおける問題点を説明
する図である。
【符号の説明】
1…出力要求手段 2…出力手段 3…記憶媒体 5…ネットワーク 6…印刷ジョブ記憶手段 7…照合キー記憶手段 8…照合キー生成手段 9…制御手段 10…記憶媒体読出手段 12…記憶媒体 15…制御手段 16…記憶媒体書込手段 20…ネットワーク 21〜23…クライアント 24〜25…プリントサーバ 30…ワークステーション 30a…ネットワークインターフェイス部 30b…CPU 30c…メモリ 30d…外部記憶媒体ドライブ制御部 30e…表示制御部 30f…キーボード制御部 31…外部記憶媒体ドライブ装置 32…ディスプレイ 33…キーボード 40a…ネットワークインターフェイス部 40b…CPU 40c…メモリ 40d…外部記憶媒体ドライブ制御部 40e…プリンタ制御部 40f…ハードディスク制御部 40g…表示パネル制御部 40h…テンキー制御部 41…外部記憶媒体ドライブ装置 42…プリンタ機構部 43…ハードディスク 44…表示パネル 45…テンキー 50…ワークステーション 50a…ネットワークインターフェイス部 50b…CPU 50c…メモリ 50d…外部記憶媒体ドライブ制御部 50e…表示制御部 50f…キーボード制御部 50g…プリンタインターフェイス部 50h…ハードディスク制御部 51…外部記憶媒体ドライブ装置 52…プリンタ装置 53…キーボード 54…ディスプレイ 55…ハードディスク 60…外部記憶媒体 D60a…コントロールブロック・ポインタ・リスト D61…コントロールブロック・ポインタ D61a…プリントサーバ・アドレス/ID D61b…ジョブ・コントロールブロック・ポインタ D61c…ジョブ・コントロールブロック・ネスト・カ
ウンタ D62…ジョブ・コントロールブロック D62a…ジョブ・コントロールブロック・ポインタ D62b…クライアント・アドレス D62c…受信日時 D62d…保存期限 D62e…保存期限終了時処理フラグ D62f…受信データ長 D62g…ジョブ名 D62h…照合キー D62i…プリントデータ・ブロック・ポインタ D62j…予備 D63…プリントデータ・ブロック D63a…プリントデータ・ブロック・ポインタ D63b…データ分割フラグ D63c…データ長 D63d…プリントデータ D70…スプール領域 D70a…セキュリティ指定フラグ D70b…クライアント・アドレス D70c…受信日時 D70d…保存期限 D70e…保存期限終了時処理フラグ D70f…受信データ長 D70g…ジョブ名 D70h…照合キー D70i…プリントデータ D71…スプール管理領域 D71a,D71b…スプール領域・ポインタ D72…割込印刷管理領域 D72a…割込印刷フラグ D72b…ページ先頭プリントデータ・ポインタ D73…設定値記憶領域 D73a…最大保存期間 D73b…保存期限終了時処理フラグ D73c…処置ジョブ出力先 D73d…印刷中断選択フラグ D74…処置済みジョブリスト D74a,D74b…ジョブ名 D75…保留印刷管理領域 D75a,D75b…スプール領域・ポインタ 203…ネットワーク・プリンタ 205s…ロック付きスタッカ 210…用紙センサー 212…スタッカ内フルセンサー 213、214…ロック部

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の出力手段(2)に対して出力処理
    を指示する出力要求手段(1)を有し、該出力手段
    (2)は、該出力要求手段(1)から指示された前記出
    力処理を受け付けて実行するような出力手段の共用構成
    に関する共用出力手段のセキュリティ確保方法であっ
    て、 前記出力要求手段(1)が前記出力処理を前記出力手段
    (2)に指示すると、前記出力手段(2)は、該出力処
    理を受け付けて該出力処理の実行を保留し、所定の照合
    キーを生成して前記出力要求手段(1)に通知し、 前記出力要求手段(1)は、該通知された照合キーを記
    憶媒体(3)に記録し、 前記出力手段(2)は、前記記憶媒体(3)の記憶内容
    を検索して前記照合キーを見つけると、該照合キーに対
    応する前記の保留した出力処理を実行することを特徴と
    する共用出力手段のセキュリティ確保方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の共用出力手段のセキュリ
    ティ確保方法において、 前記出力手段(2)が、前記記憶媒体(3)の記憶内容
    を検索して前記照合キーを見つけると、該照合キーに対
    応する前記の保留した出力処理を、他の出力処理に優先
    して実行することを特徴とする共用出力手段のセキュリ
    ティ確保方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の共用出力手段のセキュリ
    ティ確保方法において、 前記出力手段(2)は、前記の保留した出力処理の保留
    時間が、予め定められた最大保存期間を超過すると、該
    出力処理の保留を解除することを特徴とする共用出力手
    段のセキュリティ確保方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の共用出力手段のセキュリ
    ティ確保方法において、 前記最大保存期間が任意に設定可能であることを特徴と
    する共用出力手段のセキュリティ確保方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の共用出力手段のセキュリ
    ティ確保方法において、 前記出力処理の保留解除の方法が任意に設定可能である
    ことを特徴とする共用出力手段のセキュリティ確保方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    共用出力手段のセキュリティ確保方法において、 前記出力手段(2)が、前記の保留した出力処理の状況
    を、前記出力要求手段(1)に通知することが可能であ
    ることを特徴とする共用出力手段のセキュリティ確保方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかの1項に記載
    の共用出力手段のセキュリティ確保方法において、 前記の保留した出力処理の処理条件が、再設定可能であ
    ることを特徴とする共用出力手段のセキュリティ確保方
    法。
  8. 【請求項8】 ネットワークに接続し、かつ、この接続
    したネットワークを介して印刷ジョブを受け付けること
    により出力処理を行うプリントサーバを有し、該プリン
    トサーバを共用出力手段として共用により使用する場合
    の該プリントサーバの出力に関するセキュリティを保証
    するセキュリティ確保システムであって、該プリントサ
    ーバは、 ネットワーク(5)を介して受け付けた印刷ジョブを記
    憶する印刷ジョブ記憶手段(6)と、 前記記憶した印刷ジョブに対して照合キーを生成し、ネ
    ットワーク(5)に出力する照合キー生成手段(8)
    と、 該照合キー生成手段(8)が生成した照合キーを記憶す
    る照合キー記憶手段(7)と、 前記プリントサーバ内の記憶媒体(12)の記憶内容を
    読み出す記憶媒体読出手段(10)と、 前記記憶媒体読込手段(10)を介して前記記憶媒体
    (12)の記憶内容を検索し、前記照合キー記憶手段
    (7)に記憶している照合キーに一致する照合キーを見
    つけた場合は、該照合キーに対応する印刷ジョブを前記
    印刷データ記憶手段(6)から読み出し、該印刷ジョブ
    の処理を開始する制御手段(9)とを備えることを特徴
    とするセキュリティ確保システム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のセキュリティ確保システ
    ムにおいて、 前記プリントサーバ内の前記ネットワークに接続する手
    段と、前記照合キー生成手段(8)と、前記照合キー記
    憶手段(7)と、前記記憶媒体読出手段(10)と、前
    記制御手段(9)とを、プリンタ装置内部に設けること
    を特徴とするセキュリティ確保システム。
  10. 【請求項10】 ネットワークに接続し、かつ、この接
    続したネットワークを介して印刷ジョブを指示する複数
    のクライアントを有し、該複数のクライアントが共用出
    力手段を共用により使用する場合の該共用出力手段の出
    力に関するセキュリティを保証するセキュリティ確保シ
    ステムであって、該クライアントは、 前記クライアント内の記憶媒体(12)の記憶内容を書
    き換える記憶媒体書込手段(16)と、 ネットワーク(5)を介して印刷ジョブを指示した場合
    に、前記ネットワーク(5)を介して照合キーを受取
    り、該照合キーを、前記記憶媒体書込手段(16)を介
    して前記記憶媒体(12)に書き込む制御手段(15)
    とを備えることを特徴とするセキュリティ確保システ
    ム。
  11. 【請求項11】 所定の出力手段に対して出力処理を指
    示し、かつ、該指示された出力処理の内容を表示する表
    示手段を含む出力要求手段を有し、該出力手段は、操作
    によりデータの入力を行う入力手段を含み、かつ、前記
    出力要求手段から指示された前記出力処理を受け付けて
    実行するような出力手段の共用構成に関する共用出力手
    段のセキュリティ確保方法であって、 前記出力要求手段が前記出力処理を前記出力手段に指示
    すると、該出力手段は、該出力処理を受け付けて該出力
    処理の実行を保留し、所定の照合キーを生成して前記出
    力要求手段に通知し、 前記出力要求手段は、該通知された照合キーを前記表示
    手段に表示し、 前記出力手段は、前記入力手段が操作されて前記照合キ
    ーに一致するデータが得られると、該照合キーに対応す
    る前記の保留した出力処理を実行することを特徴とする
    共用出力手段のセキュリティ確保方法。
  12. 【請求項12】 ネットワークに接続し、かつ、この接
    続したネットワークを介して印刷ジョブを指示する複数
    のクライアントを有し、さらに、該複数のクライアント
    から指示された印刷ジョブを受け付けて出力処理を行う
    プリントサーバを有しており、該複数のクライアントが
    該プリントサーバを共用により使用する場合の該プリン
    トサーバの出力に関するセキュリティを保証するセキュ
    リティ確保システムにおいて、 前記プリントサーバには、前記クライアントの場合と同
    じ仕様の、記憶媒体を駆動するための記憶媒体駆動装置
    が設けられ、かつ、出力結果のロック機能無しの通常出
    力用のスタッカの他に出力結果の取り出し部がロックさ
    れた構造を有するロック付きスタッカが設けられ、 前記クライアントから前記ネットワーク上に投入する印
    刷ジョブについて、前記ロック付きスタッカを出力先に
    指定することが可能であり、 前記のプリントサーバ側では、前記ロック付きスタッカ
    の使用状況管理を通じて前記印刷ジョブに対していずれ
    かのロック付きスタッカを割り当てるための処理を行っ
    た上で前記のクライアント側に前記印刷ジョブに関する
    管理情報を送信し、前記プリントサーバのロック付きス
    タッカ内に前記印刷ジョブを出力することが可能であ
    り、 前記のクライアント側では、該管理情報を前記記憶媒体
    に保存した後、該記憶媒体を前記プリントサーバの記憶
    媒体駆動装置に別途装着することによって、対応するロ
    ック付きスタッカの電子ロックを解除させて当該ロック
    付きスタッカ中の出力結果を取り出すことができるよう
    に構成することを特徴とするセキュリティ確保システ
    ム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記クライアント及びプリントサーバ間における各種の
    印刷ジョブを制御する制御部を備え、該制御部により、
    前記通常出力用の印刷ジョブ、及び、前記ロック付きス
    タッカを出力先に指定する印刷ジョブのいずれにも応じ
    られるように前記プリントサーバ内の内部スプール及び
    内部メモリを制御し、共用のプリントサーバでありなが
    ら、ローカル接続形式のプリンタに準じたセキュリティ
    の保持と前記通常出力用のスタッカ又は前記ロック付き
    スタッカへの優先的出力を実現することを特徴とするセ
    キュリティ確保システム。
  14. 【請求項14】 請求項12記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記ロック付きスタッカが出力先に指定されて前記プリ
    ントサーバが該ロック付きスタッカに出力中又は出力予
    定の印刷ジョブに関し、以後の出力処理のモードの変更
    操作を指定することが可能であることを特徴とするセキ
    ュリティ確保システム。
  15. 【請求項15】 請求項12記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記記憶媒体について前記ロック付きスタッカを出力先
    に指定する印刷ジョブを含む処理が可能であることを示
    す各種管理情報を前記のプリントサーバ側から受けて前
    記のクライアント側が書き込み、さらに、該書き込まれ
    た各種管理情報を前記のプリントサーバ側で判別するこ
    とが可能であることを特徴とするセキュリティ確保シス
    テム。
  16. 【請求項16】 請求項12記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記ロック付きスタッカの電子ロックの解除が、前記ク
    ライアントと前記プリントサーバの共通の記憶媒体の外
    部から知ることが困難な格納情報による安全確実な照合
    チェックによって行われることを特徴とするセキュリテ
    ィ確保システム。
  17. 【請求項17】 請求項12記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 1つ以上のロック付きスタッカを備える前記プリントサ
    ーバ内でチェックを要する各スタッカ内に用紙センサー
    を設け、該用紙センサーにより、前記印刷ジョブの出力
    結果を該各スタッカから確かに取り出したことをチェッ
    クし、該出力結果の取り忘れに対して警告や予防措置を
    とることが可能であることを特徴とするセキュリティ確
    保システム。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記印刷ジョブの出力結果の取り忘れに対する予防措置
    として、前記記憶媒体の取り外しを防止する機構を設け
    ることを特徴とするセキュリティ確保システム。
  19. 【請求項19】 前記ロック付きスタッカの各々におい
    て、前記印刷ジョブの出力用の用紙の有無に関する空き
    状態を把握するために前記の各ロック付きスタッカ内に
    設けられる用紙センサからの情報に基づいて該ロック付
    きスタッカの空き状態管理を行い、該空き状態管理によ
    って前記クライアントが必要とする該ロック付きスタッ
    カの割当・返却管理を確実に行える請求項16記載のセ
    キュリティ確保システム。
  20. 【請求項20】 前記ロック付きスタッカにおいて、前
    記クライアントが求めるロック付きスタッカを固定的に
    割り当てるだけでなく、動的に前記割当・返却管理を確
    実に行える請求項16記載のセキュリティ確保システ
    ム。
  21. 【請求項21】 請求項16記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 該セキュリティ確保システム内の障害又は前記ロック付
    きスタッカの長期占有に対応するために、該ロック付き
    スタッカの電子ロックが、前記プリントサーバの管理者
    用のマスターコードを格納した記憶媒体を用いることに
    より必要に応じて解除できることを特徴とするセキュリ
    ティ確保システム。
  22. 【請求項22】 請求項12記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記ロック付きスタッカ内での印刷ジョブの出力結果に
    関する損傷に対応するために、前記記憶媒体を前記プリ
    ントサーバから外すまでは、前記プリントサーバ内のス
    プール中に残っている印刷ジョブの情報を保持しておく
    ことにより、前記印刷ジョブによる出力結果の再出力の
    操作が可能であることを特徴とするセキュリティ確保シ
    ステム。
  23. 【請求項23】 請求項22記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記ロック付きスタッカの各々の内部に、前記印刷ジョ
    ブの出力用の用紙の有無に関する空き状態を把握するた
    めの用紙センサーを設け、該用紙センサーによって前記
    ロック付きスタッカから前記印刷ジョブの出力結果が取
    り出されたことを検出した時点で処理済みマークが付与
    され、さらに、該処理済みマークの付いた印刷ジョブに
    関する前記記憶媒体の情報は、該記憶媒体が前記クライ
    アント又は前記プリントサーバに再び装着されたときに
    削除処理がなされることを特徴とするセキュリティ確保
    システム。
  24. 【請求項24】 請求項12記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記ロック付きスタッカの各々の内部に、対応するロッ
    ク付きスタッカ内で前記印刷ジョブの出力用の用紙が満
    杯状態になっている否かをチェックするためのスタッカ
    内フル・センサーを設け、該スタッカ内フル・センサー
    からの情報によって、該印刷ジョブの出力処理の途中で
    当該ロック付きスタッカ内への出力を停止し、他のロッ
    ク付きスタッカを割り当てて残りの未処理の印刷ジョブ
    を出力させることを特徴とするセキュリティ確保システ
    ム。
  25. 【請求項25】 請求項24記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記の他のロック付きスタッカに割り当てることが不可
    能な場合、前記印刷ジョブの出力処理済みデータ位置を
    マークして該印刷ジョブを一時保留ジョブとすることに
    より他のジョブの処理を行わせ、さらに、任意のロック
    付きスタッカが空き状態になったときに、該一時保留ジ
    ョブに対応する印刷ジョブの出力結果を当該ロック付き
    スタッカ内に出力させることを特徴とするセキュリティ
    確保システム。
  26. 【請求項26】 請求項12記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記クライアントが、前記ネットワーク上に投入する印
    刷ジョブについて、前記ロック付きスタッカを出力先に
    指定するためのセキュリティ指定ジョブの送信に先立
    ち、前記プリントサーバに対し前記ロック付きスタッカ
    の利用の可否を問い合わせて、前記印刷ジョブの出力処
    理のモードを決定することが可能であることを特徴とす
    るセキュリティ確保システム。
  27. 【請求項27】 請求項12記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記ロック付きスタッカを出力先に指定するためのセキ
    ュリティ指定ジョブを受信してから前記印刷ジョブの出
    力処理を実行する前に、前記プリントサーバの内部スプ
    ール内に該印刷ジョブを一時保留ジョブとして留めてお
    ける保留時間の最大値に相当する最大保存期間を設定す
    ることが可能であることを特徴とするセキュリティ確保
    システム。
  28. 【請求項28】 請求項27記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記印刷ジョブを一時保留ジョブとして留めておく保留
    時間が前記最大保存期間を超過したときに、前記の保留
    しておいた一時保留ジョブに対応するセキュリティ指定
    ジョブを前記内部スプールから削除するか、又は、前記
    印刷ジョブの出力処理の保留を解除した後に通常出力用
    の印刷ジョブとして扱って出力させるかのいずれかのモ
    ードに設定できることを特徴とするセキュリティ確保シ
    ステム。
  29. 【請求項29】 請求項27記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記クライアントが、前記ロック付きスタッカを出力先
    に指定するためのセキュリティ指定ジョブのネットワー
    ク上へのデータ投入と合わせて、前記印刷ジョブを一時
    保留ジョブとして留めておける保存期限を前記プリント
    サーバに対して要求することが可能であり、 該プリントサーバは、該クライアントから要求された要
    求保存期限の値が前記最大保存期間よりも長い場合は、
    該最大保存期間を保存期限として採用して該プリントサ
    ーバ内の内部メモリに記憶させ、それ以外の場合は、前
    記要求保存期限を保存期限として採用して前記プリント
    サーバ内の内部メモリに記憶させ、さらに、該内部メモ
    リの記憶内容を前記クライアントに対して各種の情報と
    共に送信することにより、前記要求保存期限及び前記最
    大保存期間のいずれを採用するかに関して前記クライア
    ント及びプリントサーバ間で合意をとることが可能であ
    ることを特徴とするセキュリティ確保システム。
  30. 【請求項30】 請求項29記載のセキュリティ確保シ
    ステムにおいて、 前記クライアントが、前記の採用された保存期限が終了
    した後に前記一時保留ジョブに対応するセキュリティ指
    定ジョブを前記プリントサーバ内の内部スプールから削
    除するか、又は、前記印刷ジョブの出力処理の保留を解
    除した後に通常出力用の印刷ジョブとして扱って出力さ
    せるかに関する前記セキュリティ指定ジョブの取り扱い
    方法も、同時に前記プリントサーバに対して依頼するこ
    とが可能であり、 該プリントサーバは、前記クライアントから前記のセキ
    ュリティ指定ジョブの取り扱い方法の依頼があった場
    合、前記印刷ジョブを一時保留ジョブとして留めておく
    保留時間が前記最大保存期間を超過したときに、前記の
    保留しておいた一時保留ジョブに対応するセキュリティ
    指定ジョブを前記内部スプールから削除するか、又は、
    前記印刷ジョブの出力処理の保留を解除した後に通常出
    力用の印刷ジョブとして扱って出力させるかのいずれか
    のモードに設定する処理に優先させて、前記クライアン
    トからの依頼の内容を有効であるとし、また一方で、前
    記クライアントから特に依頼のない場合、前記のいずれ
    かのモードに設定する処理の内容を有効であるとして前
    記プリントサーバ内の内部メモリに記憶させると共に、
    前記クライアントに対して各種の情報と共に送信するこ
    とを特徴とするセキュリティ確保システム。
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