JP2008165540A - 印刷システム、ジョブ管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷ジョブからの情報漏洩を適切に抑制することができる新たな枠組みを提供する。
【解決手段】印刷ジョブを保持する印刷ジョブ保持装置と、特定エリアに関連づけて設置され、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブに基づき印刷処理を実行可能な印刷装置と、を備えた印刷システムであって、入退管理装置が管理する前記特定エリアの入退情報に基づき、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブの実行権限ユーザが、前記特定エリアから退出したか否かを判断する第1判断手段と、前記実行権限ユーザが前記特定エリアから退出したと判断された場合、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブのうち、前記実行権限ユーザに対応する印刷ジョブを削除対象に設定する第1設定手段と、削除対象に設定された印刷ジョブを所定のタイミングで前記印刷ジョブ保持装置から削除するジョブ削除手段とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、サーバ等に保持された印刷ジョブに基づき印刷処理を実行する場合の、セキュリティを強化するための技術に関する。
従来より、印刷物からの情報漏洩(例えば、印刷物の盗難や盗み見、取り間違いなど)を防止する枠組みとして、認証デバイスを利用して認証できた者にのみ印刷を許可する認証印刷システムが知られている。例えば、特許文献1には、サーバに認証印刷用の印刷データ(認証印刷ジョブ)を蓄積しておき、プリンタ装置から認証情報が送信されてきた場合に、対応する印刷ジョブをプリンタ装置に送信する構成が開示されている。
また、印刷物からの情報漏洩を防止する他の枠組みとして、印刷ジョブを発行指示した利用者が、該印刷ジョブを印刷する印刷装置が存在する所定範囲内にいる場合に限って印刷が行われるように制御する枠組みも提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−118232号公報 特開2005−342964号公報
上述した従来の枠組みは、印刷物からの情報漏洩に対しては有効と考えられるが、印刷ジョブからの情報漏洩、例えば、印刷ジョブを保持するサーバ等に対して不正アクセスが行われ、その結果、印刷ジョブ自体がコピー等されて流出してしまうといった事態に対しては、これを防止することはできない。
特に、サーバ等に印刷ジョブが長期にわたって保持され続けてしまうと、印刷ジョブからの情報漏洩リスクはより高まると考えられる。
そこで、本発明は、印刷ジョブからの情報漏洩を適切に抑制することができる新たな枠組みを提供することを目的とする。
本発明の印刷システムは、印刷ジョブを保持する印刷ジョブ保持装置と、特定エリアに関連づけて設置され、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブに基づき印刷処理を実行可能な印刷装置と、を備えた印刷システムであって、入退管理装置が管理する前記特定エリアの入退情報に基づき、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブの実行権限ユーザが、前記特定エリアから退出したか否かを判断する第1判断手段と、前記実行権限ユーザが前記特定エリアから退出したと判断された場合、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブのうち、前記実行権限ユーザに対応する印刷ジョブを削除対象に設定する第1設定手段と、削除対象に設定された印刷ジョブを所定のタイミングで前記印刷ジョブ保持装置から削除するジョブ削除手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、権限ユーザが部屋Xから退出したことによって印刷処理が近々に実行される可能性が低下した印刷ジョブについて、情報漏洩リスクを適切に低減することができる。
好適には、前記ジョブ削除手段は、前記実行権限ユーザが所在するエリアに応じて、削除対象に設定された印刷ジョブの削除タイミングを決定することを特徴とすることを特徴とする。また好適には、前記ジョブ削除手段は、前記実行権限ユーザの前記特定エリアの退出日時に応じて、削除対象に設定された印刷ジョブの削除タイミングを決定することを特徴とする。
かかる構成によれば、各エリアや退出日時に応じて削除タイミングを決定することができ、印刷ジョブからの情報漏洩リスクとユーザの利便性とをバランスさせて、柔軟なジョブ管理を実現することが可能となる。
また好適には、前記第1判断手段は、前記特定エリアから退出したユーザが、前記特定エリアに入場したか否かを判断し、前記第1設定手段は、前記特定エリアから退出したユーザが前記特定エリアに入場したと判断された場合、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブのうち、該ユーザに関連して削除対象に設定された印刷ジョブについて、削除対象の設定を解除することを特徴とする。
かかる構成によれば、ユーザが特定エリアを退出した後、再び特定エリアに入場した場合は、印刷ジョブを再投入することなく印刷処理を実行することができる。
また好適には、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブ又は該印刷ジョブの実行権限ユーザに対応づけて、同時滞在必須ユーザの情報を記憶する必須ユーザ情報記憶手段と、入退管理装置が管理する前記特定エリアの入退情報に基づき、前記必須ユーザ情報記憶手段に記憶される同時滞在必須ユーザが、前記特定エリアから退出したか否かを判断する第2判断手段と、前記同時滞在必須ユーザが前記特定エリアから退出したと判断された場合、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブのうち、前記同時滞在必須ユーザに対応する印刷ジョブ又は前記同時滞在必須ユーザに対応する実行権限ユーザの印刷ジョブを、削除対象に設定する第2設定手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、同時滞在必須ユーザの退出行為に依存させて、印刷ジョブからの情報漏洩リスクを低減させることができる。
また好適には、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブ又は該印刷ジョブの実行権限ユーザに対応づけて、同時滞在不許可ユーザの情報を記憶する不許可ユーザ情報記憶手段と、入退管理装置が管理する前記特定エリアの入退情報に基づき、前記不許可ユーザ情報記憶手段に記憶される同時滞在不許可ユーザが、前記特定エリアに入場したか否かを判断する第3判断手段と、前記同時滞在不許可ユーザが前記特定エリアに入場したと判断された場合、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブのうち、前記同時滞在不許可ユーザに対応する印刷ジョブ又は前記同時滞在不許可ユーザに対応する実行権限ユーザの印刷ジョブを削除対象に設定する第3設定手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、同時滞在不許可ユーザの入場行為に依存させて、印刷ジョブからの情報漏洩リスクを低減させることができる。
本発明のジョブ管理方法は、印刷ジョブを保持する印刷ジョブ保持装置と、特定エリアに関連づけて設置され、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブに基づき印刷処理を実行可能な印刷装置と、を備えた印刷システムにおけるジョブ管理方法であって、入退管理装置が管理する前記特定エリアの入退情報に基づき、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブの実行権限ユーザが、前記特定エリアから退出したか否かを判断する判断工程と、前記実行権限ユーザが前記特定エリアから退出したと判断された場合、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブのうち、前記実行権限ユーザに対応する印刷ジョブを削除対象に設定する設定工程と、削除対象に設定された印刷ジョブを所定のタイミングで前記印刷ジョブ保持装置から削除するジョブ削除工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のジョブ管理方法は、印刷ジョブ保持装置等の情報処理装置により実施することができるが、そのためのプログラムは、CD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリ及び通信ネットワークなどの各種の媒体を通じてインストールまたはロードすることができる。
なお、本明細書において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの手段や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の手段や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
また、本明細書において、2つのエリアに関する「入場」、「退出」という用語は、常に基準となるエリアを固定して用いるものとする。例えば、エリアPとエリアQ間の移動について、エリアPを基準エリアに固定した場合、エリアPからエリアQへの移動は「エリアPから退出」と呼び、エリアQからエリアPへの移動は「エリアPに入場」と呼ぶものとする。
以上、本発明によれば、印刷ジョブからの情報漏洩を適切に抑制することができる新たな枠組みを提供することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態の認証印刷システム1の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、認証印刷システム1は、認証印刷ジョブを作成する端末装置10、認証印刷ジョブに基づいて認証印刷処理を実行するプリンタ装置20、USBなどのデバイス接続インタフェースを介してプリンタ装置20に接続される認証デバイス100、認証印刷ジョブをスプールする認証印刷ジョブ保持装置30、部屋Xの入退を管理する入退管理装置40A、エリアYの入退を管理する入退管理装置40Bなどを含んでおり、このうち、プリンタ装置20、認証デバイス100は部屋Xに関連づけて(具体的には、部屋X内に)設置されている。
図に示すように、本実施形態では、部屋X、エリアY、エリアZの3つのエリアが想定されている。部屋Xは、例えば居室であり、特定エリアに該当する。エリアYは、例えば居室を除く屋内エリアであり、エリアZは、例えば屋外エリアである。部屋XとエリアYの間、及び、エリアYとエリアの間は移動可能である。
また、端末装置10、プリンタ装置20、認証印刷ジョブ保持装置30、入退管理装置40A、入退管理装置40Bは、通信ネットワークを介して互いに通信可能に構成されている。通信ネットワークは、LAN、インターネット、専用線、パケット通信網、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線、無線の両方を含んでいてよい。
なお、図1では、端末装置10、プリンタ装置20、認証印刷ジョブ保持装置30、入退管理装置40A、40Bを1台ずつ記載しているが、設計に応じてそれぞれが1台以上となるように認証印刷システム1を構成してもよい。
以下、各装置の構成を説明する。なお、入退管理装置40A、Bを区別する必要がない場合、まとめて入退管理装置40と呼ぶものとする。
端末装置10は、CPU(プロセッサ)、ROM、RAM、ユーザインタフェース、通信インタフェース、HDD等のハードウェアを備えて構成される(図2(a)参照)。
端末装置10は、通常のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置と同様の機能を備える。例えば、端末装置10は、ユーザインタフェースを介して種々の情報の入出力を行う入出力手段11、他の装置との間で通信インタフェースを介して種々のデータを送受信する通信手段12、プリンタ装置を制御するプリンタドライバ手段13などを備えている(図2(b)参照)。これらの各手段は、端末装置10内のROMやRAM、HDD、外部の記憶媒体等に格納されるプログラムをCPUが実行することにより機能的に実現される。
プリンタドライバ手段13は、プリンタ装置20及び認証印刷ジョブ保持装置30による認証印刷に対応しており、通常のプリンタドライバと同様に、対応するプリンタ装置が印刷処理可能な形式で印刷ジョブを作成する機能を備える。
プリンタ装置20は、通常のプリンタ装置と同様の構成を備える(図2(c)参照)。
例えば、プリンタ装置20は、用紙をプリンタ装置内に供給する給紙機構、印字を行う印刷エンジン、及び用紙をプリンタ機外に排出する排紙機構等により構成される動力機構部を備える。印刷エンジンは、通常、紙送機構、キャリッジ機構、印刷ヘッドなどを含んで構成され、インクジェットプリンタや熱転写プリンタのように1文字単位で印刷するシリアルプリンタ、1行単位で印刷するラインプリンタ、ページ単位で印刷するページプリンタ等に対応する各種印刷エンジンを用いることができる。
また例えば、プリンタ装置20は、CPU、ROM、RAM、通信インタフェース、コンソールパネル等のユーザインタフェース等からなる情報処理部を備える。
プリンタ装置20の情報処理部は、原則として従来のプリンタ装置の情報処理部と同様の機能を備える。例えば、印刷ジョブを受信する受信手段21、印刷ジョブを解析してラスタ形式の印刷イメージを1バンド分又は1ページ分生成してイメージバッファに格納し、所定単位分(例えば1パス分)の印刷イメージをイメージバッファから印刷エンジンに転送し、印刷エンジンを制御しながら印刷を実行する印刷制御手段22等を備えている。
また、認証印刷装置としての機能手段、例えば、認証印刷実行希望ユーザのIDカードから認証デバイス100を利用してID情報を読み出すID読出手段23、該ID情報に基づき当該ユーザを認証する認証手段24、認証印刷ジョブ保持装置30に対し、認証されたユーザ(認証ユーザ)に対応する認証印刷ジョブを要求するジョブ要求手段25などを備えている(図2(d)参照)。IDカードは、ID情報(ユーザ名、ユーザID、社員番号など)が記憶されているものであれば、認証デバイス100の構成に応じて磁気カード、ICカードなど既存の態様から自由に選択することができる。
なお、これらの各手段は、プリンタ装置20内のROMやRAM、外部の記憶媒体等に格納されるプログラムをCPUが実行することにより機能的に実現される。
認証デバイス100は、例えば磁気カードリーダ、バーコードリーダ、RFIDリーダなどであり、設計に応じて既存の種々の認証デバイスを用いることができる。
認証印刷ジョブ保持装置30は、CPU(プロセッサ)、ROM、RAM、ユーザインタフェース、通信インタフェース、HDD等のハードウェアを備えて構成される(図3(a)参照)。
認証印刷ジョブ保持装置30は、通常の認証印刷ジョブ保持装置と同様の機能、例えば、端末装置10から送信される認証印刷ジョブを、該認証印刷ジョブの認証印刷実行権限保持ユーザ(権限ユーザ)に対応づけて記憶する認証印刷ジョブ蓄積手段31、プリンタ装置20から受け付けた認証印刷ジョブ要求に基づき、対応する認証印刷ジョブをプリンタ装置20に送信する認証印刷ジョブ提供手段32などを備える(図3(b)参照)。
ただし、本実施形態の認証印刷ジョブ保持装置30は、図3(b)に示すように、入退管理装置40から部屋XやエリアY(以下、「部屋X等」と呼ぶ)の入退情報を取得する入退情報取得手段33、該入退情報に基づき、認証印刷ジョブ保持装置30に保持される認証印刷ジョブの権限ユーザが部屋Xに入退(退出、入場)したか否かを判断する入退判断手段34、該権限ユーザが部屋Xから退出したと判断された場合、認証印刷ジョブ保持装置30に保持される認証印刷ジョブのうち、該権限ユーザに対応する認証印刷ジョブを削除対象に設定する削除対象設定手段35、削除対象に設定された認証印刷ジョブを所定のタイミングで認証印刷ジョブ保持装置30(認証印刷ジョブ蓄積手段31)から削除するジョブ削除手段36、各エリアとジョブ保持時間の対応関係を記憶するジョブ保持時間記憶手段37などを備える点で、従来の構成とは異なっている。
また、認証印刷ジョブ蓄積手段31が、各認証印刷ジョブに対応づけて、後述する入退処理、ジョブ削除処理に用いられる削除対象フラグ等を記憶できるように構成されている点で、従来の構成とは異なっている。
なお、これらの各手段は、認証印刷ジョブ保持装置30内のROMやRAM、外部の記憶媒体等に格納されるプログラムをCPUが実行することにより機能的に実現される。
入退管理装置40は、CPU(プロセッサ)、ROM、RAM、ユーザインタフェース、通信インタフェース、HDD等のハードウェアを備えて構成される(図3(c)参照)。
入退管理装置40は、従来の入退管理装置と同様の機能、例えば、部屋X等に入退するユーザのIDカードからID情報を読み出し、該ID情報に基づいて部屋X等の入退管理を行う入退管理手段41などを備えている(図3(d)参照)。
ただし、本実施形態の入退管理装置40は、図3(d)に示すように、認証印刷ジョブ保持装置30に対して、部屋X等に入退するユーザのID情報等を提供する入退情報提供手段42を備える点で、従来の構成とは異なっている。
以下、図4〜図8に示すフローチャート等を参照して、認証印刷システム1における認証印刷ジョブを管理する枠組みなどについて説明する。なお、本明細書において、フローチャート等に示す各工程(符号が付与されていない部分的な工程を含む)は処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。
(認証印刷ジョブ蓄積処理:図4)
認証印刷実行希望ユーザが、端末装置10により認証印刷ジョブを作成する場合、以下の認証印刷ジョブ蓄積処理が実行される。
まず、端末装置10のプリンタドライバ手段13は、外部又は端末装置10上で動作しているアプリケーションプログラム等から、プリンタ装置20を指定した印刷要求を受け付けると(S100)、プリンタ装置20が解釈可能な所定のプリンタ制御言語に基づき認証印刷ジョブを作成し(S101)、これを認証印刷ジョブ保持装置30に出力する(S102)。
認証印刷ジョブには、例えば、ジョブID、出力先プリンタの機種情報、ジョブ作成ユーザのID情報、権限ユーザのID情報、ドキュメント名、印刷設定情報などの情報を含めることができる。権限ユーザはジョブ作成ユーザと異なっていてよく、また一つの認証印刷ジョブによって複数の権限ユーザを指定できるように構成してもよい。
認証印刷ジョブ保持装置30は、端末装置10(プリンタドライバ手段13)から認証印刷ジョブを受信すると(S103)、かかる認証印刷ジョブから権限ユーザのID情報などを抽出し、これらに対応づけて認証印刷ジョブ蓄積手段31に記憶する(S104)。
図9に、認証印刷ジョブ蓄積手段31のデータ構造例を示す。図に示すように、本実施形態の認証印刷ジョブ蓄積手段31は、後述する入退処理、ジョブ削除処理に対応しており、各認証印刷ジョブに対応づけて、削除対象フラグのON/OFF(初期値はOFF)、ユーザ所在エリア情報、削除対象設定時刻などを記憶できるように構成されている。
(入退処理:図5〜図6)
ユーザが部屋X等に入退した場合、以下の入退処理が実行される。
まず、入退管理装置40の入退管理手段41は、部屋X等に入退しようとするユーザのIDカードからID情報を取得するとともに、該ユーザが部屋X等に入場するのか退出するのかを判断し、該ID情報に基づいてメモリに記憶する部屋X等の入室者リストを更新するなど、所定の入退管理処理を実行する(S200)。
入退管理手段41の構成は、既存の技術を用いて種々考えることができるが、例えば部屋X等の入退室用ドアの近傍に設置したRFIDリーダライタを用いて、ユーザが該RFIDリーダライタに接近させたIDカード(RFID対応ICカード)からID情報を読み出すことが考えられる。
また、入場であるか退出であるかを判断する方法としては、例えば、以下のような方法を考えることができる。すなわち、部屋X等の入退用ドア近傍のエリア外及びエリア内の2箇所にRFIDリーダを設置しておく。入退管理手段41は、部屋X等のエリア外のRFIDリーダを介してID情報を取得できた場合に、部屋X等へユーザが入場したと判断する。また、部屋X等のエリア内のRFIDリーダを介してID情報を取得できた場合に、部屋X等からユーザが退出したと判断する。
次に、入退情報提供手段42は、入場/退出の判断に基づき移動元エリア、移動先エリアを決定し、前記取得したID情報、移動元エリア及び移動先エリアの情報を含むようにユーザ入退情報を作成して、認証印刷ジョブ保持装置30に送信する(S201)。
認証印刷ジョブ保持装置30において、入退情報取得手段33が入退管理装置40からユーザ入退情報を受け付けると(S202)、入退判断手段34は、前記受け付けたユーザ入退情報からID情報を抽出し、認証印刷ジョブ蓄積手段31を参照して該ID情報に対応する権限ユーザの未実行の認証印刷ジョブを検索する(S203)。
検索の結果、未実行の認証印刷ジョブが見つからなかった場合(S204:NO)、入退判断手段34は、部屋X等に入退したユーザは、認証印刷ジョブ保持装置30に保持される認証印刷ジョブの権限ユーザでないと判断する(S205)。この場合、削除対象の設定は行わずに、入退処理を終了する。
一方、検索の結果、未実行の認証印刷ジョブが見つかった場合(S204:YES)、入退判断手段34は、部屋X等に入退したユーザは、認証印刷ジョブ保持装置30に保持される認証印刷ジョブの権限ユーザであると判断する(S206)。
次に、入退判断手段34は、前記受け付けたユーザ入退情報に含まれる移動元エリア及び移動先エリアの情報に基づいて、該権限ユーザの入退行為が部屋Xからの退出行為であったか否か(権限ユーザが部屋Xから退出したか否か)を判断する(S207)。
具体的には、移動元エリア=部屋Xであり、移動先エリア=エリアYである場合、該権限ユーザが部屋Xから退出したと判断する。
この場合、削除対象設定手段35は、検索で見つかった認証印刷ジョブ(すなわち、認証印刷ジョブ保持装置30に保持される認証印刷ジョブのうち、該権限ユーザに対応する認証印刷ジョブ)について、認証印刷処理が近々に実行される可能性は低いと判断し、認証印刷ジョブ蓄積手段31の削除対象フラグをONに設定する(削除対象に設定する)(S208)。
また、検索で見つかった認証印刷ジョブに対応づけて、移動先エリアの情報(すなわち、エリアYの情報)をユーザ所在エリア情報として登録するとともに、現在時刻を削除対象設定時刻として登録し(S209)、その後、入退処理を終了する。
なお、現在時刻に代えて、現在時刻に準ずる時刻、例えばユーザ入退情報を受け付けた時刻などを用いてもよい。また、例えばユーザ入退情報に入退日時情報が含まれている場合は、これを用いてもよい。
一方、該権限ユーザの入退行為が部屋Xからの退出行為でないと判断した場合、入退判断手段34は、移動元エリア及び移動先エリアの情報に基づいて、該権限ユーザの入退行為が部屋Xへの入場行為であったか否か(権限ユーザが部屋Xに入場したか否か)を判断する(S210)。具体的には、移動元エリア=エリアYであり、移動先エリア=部屋Xである場合、該権限ユーザが部屋Xに入場したと判断する。
この場合、削除対象設定手段35は、検索で見つかった認証印刷ジョブについて、認証印刷ジョブ蓄積手段31の削除対象フラグがONとなっている場合はOFFに変更し(削除対象の設定を解除し)(S211)、その後、入退処理を終了する。なお削除対象の設定を解除する際に、対応するユーザ所在エリア情報や削除対象設定時刻の記録内容をクリアしてもよい。
一方、該権限ユーザの入退行為が部屋Xへの入場行為でないと判断した場合、入退判断手段34は、移動元エリア及び移動先エリアの情報に基づいて、該権限ユーザの入退行為がエリアYからの退出行為であったか否か(権限ユーザがエリアYから退出したか否か)を判断する(S212)。具体的には、移動元エリア=エリアYであり、移動先エリア=エリアZである場合、該権限ユーザがエリアYから退出したと判断する。
この場合、削除対象設定手段35は、検索で見つかった認証印刷ジョブのユーザ所在エリア情報を移動先エリアの情報(すなわち、エリアZの情報)に更新し(S213)、その後、入退処理を終了する。
一方、該権限ユーザの入退行為がエリアYからの退出行為でないと判断した場合、入退判断手段34は、該権限ユーザの入退行為がエリアYへの入場行為であった(権限ユーザがエリアYに入場した)と判断する(S214)。
この場合、削除対象設定手段35は、検索で見つかった認証印刷ジョブのユーザ所在エリア情報を移動先エリアの情報(すなわち、エリアYの情報)に更新し(S215)、その後、入退処理を終了する。
(ジョブ削除処理:図7)
認証印刷ジョブ保持装置30のジョブ削除手段36は、定期的に以下のジョブ削除処理を実行する。
ジョブ削除手段36は、認証印刷ジョブ蓄積手段31を参照し、削除対象フラグがONとなっている認証印刷ジョブを順に選択する(S300)。
次に、ジョブ削除手段36は、認証印刷ジョブ蓄積手段31を参照し、前記選択した認証印刷ジョブのユーザ所在エリア情報、及び削除対象設定時刻を読み出す(S301)。
次に、ジョブ削除手段36は、ジョブ保持時間記憶手段37を参照して、前記読み出したユーザ所在エリア情報に対応するジョブ保持時間を読み出し、これに前記読み出した削除対象設定時刻を加算して、前記選択した認証印刷ジョブを認証印刷ジョブ保持装置30から削除するタイミングを決定する(S302)。
次に、ジョブ削除手段36は、現在時刻が前記決定した削除タイミングを経過しているか否かを判断する(S303)。
削除するタイミングを経過している場合、ジョブ削除手段36は、前記選択した認証印刷ジョブ及びその関連する情報を認証印刷ジョブ保持装置30から削除する(S304)。
ジョブ削除手段36は、削除対象フラグがONとなっている認証印刷ジョブのうち未選択のものがある場合はS300に再帰し(S305:YES)、ない場合はジョブ削除処理を終了する。
ここで、本実施形態における、ジョブ保持時間記憶手段37の各エリアとジョブ保持時間の対応関係について説明する。本実施形態では、部屋Xと各エリアとの移動に要する時間や距離、ひいては、ユーザが部屋Xに戻って近々に認証印刷を実行する可能性の高低を考慮して、以下のような考え方に基づき、各エリアとジョブ保持時間の対応関係を設定する。
エリアYは部屋Xに隣接しており、両エリア間の移動は短時間ですむことから、エリアYに所在するユーザが再び部屋Xに戻って近々に認証印刷を実行する可能性は比較的高いと考えられる。そこで、本実施形態では、このような近接するエリアYに対しては、ユーザ利便性を優先させるべく、ユーザが部屋Xを退出した後、すぐには認証印刷ジョブが削除されないように、一定時間(例えば、30分)以上のジョブ保持時間Mを設定する(図10(a)参照)。これにより、ユーザが部屋Xを退出してエリアYに移動した場合、ジョブ保持時間M内に部屋Xに戻れば、認証印刷ジョブはまだ削除されずに保持されていることとなり、ジョブを再投入することなく認証印刷を実行することができる。
一方、エリアZは部屋Xとの間にエリアYが介在しており、両エリア間の移動には比較的時間を要することから、エリアZに所在するユーザが再び部屋Xに戻って近々に認証印刷を実行する可能性はそれほど高くないと考えられる。そこで、本実施形態では、このような遠隔のエリアZに対しては、情報漏洩リスク低減を優先させるべく、ユーザが部屋Xを退出した後、なるべく早期に認証印刷ジョブが削除されるように、短時間のジョブ保持時間N(N<M;例えば、3分)を設定する(図10(a)参照)。これにより、ユーザが部屋Xを退出してエリアYを経由してエリアZに移動した場合は、短時間のジョブ保持時間Nが経過した時点ですぐさま認証印刷ジョブが削除されるので、情報漏洩リスクを低減することができる。
なお、各エリア等に設定するジョブ保持時間の具体的な値は、設計に応じて自由に定めることができる。例えば、エリアYのジョブ保持時間Mを無限大(又は最大時間)に設定しておくことで、権限ユーザがエリアYに所在する場合、該権限ユーザの認証印刷ジョブは事実上、削除されずに保持されるように構成することができる。また、エリアZのジョブ保持時間Nを0に設定しておくことで、権限ユーザがエリアZに所在する場合に、ジョブ削除処理の実行によって必ず該権限ユーザの認証印刷ジョブが削除されるように構成することができる。
(認証印刷処理:図8)
プリンタ装置20において、認証印刷実行希望ユーザから認証印刷の実行指示を受け付けると、以下の認証印刷処理が実行される。
まず、プリンタ装置20のID読出手段23は、認証印刷実行希望ユーザのIDカードから認証デバイス100を介してID情報を読み出す(S400)。
ID読出手段23の構成は、認証デバイス100のタイプによって種々考えることができるが、ここでは、同じIDカードを用いて退出処理及び認証処理が実行できるように、入退管理手段41と同様の方式を利用してID情報を読み出すものとする。
次に、認証手段24は、S400において取得したID情報に基づいて、該ID情報を取得したユーザが権限ユーザであるかどうかを判断する(認証処理を実行する)(S401)。
例えば、認証手段24がLDAP認証サービスのクライアントである場合、LDAP認証サービスを提供するディレクトリサーバ(図示せず)に前記取得したID情報を通知し、該通知に基づいてディレクトリサーバにおいて行われる認証の結果を受け取って、判断することが考えられる。また、IDカードからID情報を取得できたことをもってユーザ認証とする簡易な構成も考えることができる。
ID情報を取得したユーザが権限ユーザであることを認証できなかった場合(S402:NO)、認証印刷処理は終了する。
一方、認証できた場合(S402:YES)、ジョブ要求手段25は、認証された権限ユーザのID情報を含むように認証印刷ジョブ要求を生成する(S403)。
次に、ジョブ要求手段25は、認証印刷ジョブ保持装置30に対し、前記生成した認証印刷ジョブ要求を送信する(S404)。
ここで、前記取得したID情報と、認証印刷ジョブ保持装置30において認証印刷ジョブに対応づけているID情報とが異なるタイプである場合(例えば、認証印刷ジョブ保持装置30では認証印刷ジョブを権限ユーザのユーザ名に対応づけているが、IDカードから取得したID情報は権限ユーザの社員番号である場合)、ジョブ要求手段25は、同一ユーザに対応する種類の異なるID情報を予め対応づけたテーブルを参照して、認証印刷ジョブ保持装置30において用いられているID情報を取得し、これを利用して認証印刷ジョブ要求を生成する。なお、ID情報の変換は、認証印刷ジョブ保持装置30において実行してもよい。
認証印刷ジョブ保持装置30の認証印刷ジョブ提供手段32は、プリンタ装置20から認証印刷ジョブ要求を受け付けた場合(S405)、該認証印刷ジョブ要求からID情報を抽出し、認証印刷ジョブ蓄積手段31を参照して該ID情報に対応する権限ユーザの認証印刷ジョブを検索する(S406)。
そして、対応する認証印刷ジョブが検索により見つかった場合は、これを読み出して要求元のプリンタ装置20に送信する(S407)。
なお、まず対応する認証印刷ジョブの一覧情報を作成してプリンタ装置20へ送信し、ユーザにその一覧情報に基づいて印刷を希望する認証印刷ジョブを選択させるように構成してもよい。また、プリンタ装置20への送信が終了した認証印刷ジョブは、所定のタイミング(例えば、プリンタ装置20から印刷終了通知を受け付けたタイミングや、送信終了してから一定期間経過後など)で、認証印刷ジョブ蓄積手段31から削除することが望ましい。
プリンタ装置20の受信手段21が認証印刷ジョブ保持装置30から認証印刷ジョブを受信した場合(S408)、印刷制御手段22は、従来と同様に、該認証印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する(S409)。すなわち、認証印刷ジョブを解析してラスタ形式の印刷イメージを1バンド分又は1ページ分生成してイメージバッファに格納し、認証印刷ジョブ中の制御コマンドに基づいて、所定単位分(例えば1パス分)の印刷イメージをイメージバッファから印刷エンジンに転送し、印刷エンジンを制御しながら印刷を実行する。これにより、認証印刷処理は終了する。
以下、本実施形態の主な作用効果について述べる。
ユーザが認証印刷ジョブ保持装置に認証印刷ジョブを保持したまま印刷処理を実行せずに部屋Xから退出した場合、該認証印刷ジョブに基づいて印刷処理が近々に実行される可能性はあまり高くないと考えられる。
従来の枠組みでは、このような印刷処理が近々に実行される可能性が低い状況であったとしても、認証印刷ジョブは印刷処理が終了するまで認証印刷ジョブ保持装置に保持されたままとなるため、認証印刷ジョブからの情報漏洩リスクが長期にわたり顕在化したままとなる。
これに対し、本実施形態では、上述したように、認証印刷ジョブの権限ユーザが部屋Xから退出した場合、該認証印刷ジョブを印刷ジョブ保持装置からの削除対象とする構成を採用している。かかる構成によれば、権限ユーザが部屋Xから退出したことによって印刷処理が近々に実行される可能性が低下した認証印刷ジョブについて、情報漏洩リスクを適切に低減することができる。
また、本実施形態では、各エリアにジョブ保持時間を対応づけて記憶しておき、ユーザが所在するエリアに対応するジョブ保持時間に基づいて、認証印刷ジョブの削除タイミングを決定する構成としている。かかる構成によれば、各エリアの属性(部屋Xと各エリアとの移動に要する時間や距離、ユーザが部屋Xに戻って認証印刷ジョブに基づいて近々に印刷処理を実行する可能性の高低)に応じて削除タイミングを決定することができ、認証印刷ジョブからの情報漏洩リスクとユーザの利便性とをバランスさせて、柔軟なジョブ管理を実現することが可能となる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態や変形例に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。例えば、上記実施形態では、印刷装置としてプリンタ装置を備える認証印刷システムについて説明したが、本発明は、複写機、ファクシミリ、複合機などの印刷装置を備える認証印刷システムに対しても適用可能である。
また、上記実施形態では、端末装置10、プリンタ装置20、認証印刷ジョブ保持装置30、入退管理装置40を別体として説明しているが、いずれかの機能の一部又は全部を他の装置(上記10〜40以外の装置であってもよい)が備えるように構成してもよい。例えば、上記実施形態では、認証印刷ジョブ保持装置30が、本発明に基づくジョブ管理を行うために必要な主な手段(入退情報取得手段33、入退判断手段34、削除対象設定手段35、ジョブ削除手段36、ジョブ保持時間記憶手段37)を備えているが、これらのうち一部又は全部の手段を入退管理装置40などが備えるように構成することも考えられる。また例えば、プリンタ装置20が認証印刷ジョブ蓄積手段31を備える構成としてもよい。
また、上記実施形態では、認証印刷システムに対して本発明を適用しているが、本発明は、認証印刷システム以外の印刷システムに対しても適用可能である。例えば、印刷ジョブがスプールされた順に印刷処理が実行される通常の印刷システムや、所定の条件(例えば、印刷ジョブの権限ユーザが部屋X等に所在しているなど)が成立している場合に印刷処理が実行される印刷システムなどにおいても、権限ユーザが部屋X等から退出した場合に印刷ジョブが保持されたままとなる状況が生じるので、本発明を適用することで上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、権限ユーザが所在するエリアに応じて削除タイミングを決定する構成としているが、このような構成に加えて/代えて、権限ユーザの部屋Xの退出日時に応じて削除タイミングを決定する構成とすることも考えられる。例えば、ジョブ保持時間記憶手段37に、曜日・時間帯などの日時情報とジョブ保持時間の対応関係を記憶しておく。ジョブ削除手段36は、ジョブ保持時間記憶手段37を参照して、削除対象設定時刻に対応するジョブ保持時間を読み出し、これに削除対象設定時刻を加算して、削除タイミングを決定する。日時情報とジョブ保持時間の対応関係としては、例えば平日定時内(例えば、9時〜17時)に対しては、ユーザ利便性を優先させて、一定時間以上のジョブ保持時間Mを設定し、平日定時外や休祭日に対しては、情報漏洩リスク低減を優先させて、比較的短時間のジョブ保持時間N(<M)を設定することが考えられる。
また、上記実施形態では、部屋X、エリアY、エリアZの3つのエリアを想定して説明しているが、エリア数は2以下又は4以上であってもよい。例えば、部屋X、部屋XのあるフロアエリアP、他のフロアエリアQ、屋外エリアRのように区分して、本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態において、各ユーザに対応づけて、エリアやジョブ保持時間を設定し記憶するように構成してもよい。例えば、図10(b)に示す例では、ユーザAについては、部屋X=301号室、(エリアY、ジョブ保持時間)=(3Fフロア、30分)、(エリアZ、ジョブ保持時間)=(屋外、3分)とし、ユーザBについては、部屋X=105号室、(エリアY、ジョブ保持時間)=(屋内、1時間)、(エリアZ、ジョブ保持時間)=(敷地外、0分)としている。かかる構成によれば、個々のユーザの状況に応じて柔軟にジョブ管理を行うことができる。
なお上記実施形態では、当該権限ユーザが部屋Xを退出した場合に当該権限ユーザの印刷ジョブについてジョブ削除フラグをONにする場合について例示しているが、当該権限ユーザが部屋Xに居続ける場合においても、当該の印刷ジョブについてジョブ削除フラグをONとしてもよい。この場合、図10(a)等に示されるジョブ保持時間記憶手段37に関して、例えば、部屋X:2時間、エリアY:30分、エリアZ:3分のように、部屋Xにもジョブ保持時間を対応づけて記憶するように構成すればよい。
また、上記実施形態では、入退処理において削除対象の設定を行い、ジョブ削除処理において削除対象として設定された認証印刷ジョブを削除する構成としているが、権限ユーザが所在するエリアがジョブを即削除するエリア(ジョブ保持時間が0となっているエリア)である場合は、入退処理において認証印刷ジョブを削除する構成としてもよい。この場合、認証印刷ジョブを削除する工程が、認証印刷ジョブを削除対象に設定する工程及び削除対象に設定された認証印刷ジョブを削除する工程として、実質的に把握される。
また、上記実施形態では、部屋Xを特定エリアとして、部屋Xから退出した場合に削除対象を設定する構成としているが、かかる構成に加えて/代えて、他のエリア(例えば、エリアY)を特定エリアとし、部屋X内のプリンタ装置20と該他のエリアとを関連づけておくことで、該他のエリアから退出した場合に削除対象を設定する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、権限ユーザ本人が部屋Xから退出した場合に該権限ユーザの認証印刷ジョブを削除対象に設定する構成としているが、このような構成に加えて/代えて、権限ユーザ以外のユーザ(特別ユーザ)が部屋Xに入退した場合に、該特別ユーザに関連する権限ユーザの認証印刷ジョブ、又は該特別ユーザに関連する認証印刷ジョブを削除対象に設定する構成とすることも考えられる。
このような特別ユーザとして、例えば、権限ユーザが部屋Xにて認証印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する場合に、部屋Xに同時に滞在することが必須となるユーザを考えることができる。同時滞在必須ユーザの例としては、例えば、権限ユーザが生徒や部下である場合の、教員や上司といった監督者を想定することができる。
具体的には、上記実施形態において、認証印刷ジョブ保持装置30について、認証印刷ジョブ保持装置30に保持される認証印刷ジョブ又は該認証印刷ジョブの実行権限ユーザに対応づけて、同時滞在必須ユーザの情報を記憶する必須ユーザ情報記憶手段と、入退管理装置40Aが管理する部屋Xの入退情報に基づき、前記必須ユーザ情報記憶手段に記憶される同時滞在必須ユーザが、部屋Xから退出したか否かを判断する第2判断手段と、前記同時滞在必須ユーザが部屋Xから退出したと判断された場合、認証印刷ジョブ保持装置30に保持される認証印刷ジョブのうち、前記同時滞在必須ユーザに対応する認証印刷ジョブ又は前記同時滞在必須ユーザに対応する実行権限ユーザの認証印刷ジョブを、削除対象に設定する第2設定手段と、を備えるように構成する。
かかる構成によれば、特別ユーザ(同時滞在必須ユーザ)の退出行為に依存させて、印刷ジョブからの情報漏洩リスクを低減させることができる。
更に、特別ユーザとして、例えば、権限ユーザが部屋Xにて認証印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する場合に、部屋Xに同時に滞在することが不許可となるユーザを考えることができる。同時滞在不許可ユーザの例としては、例えば、非従業員(ゲスト、クライアント、不正侵入者など)を想定することができる。
具体的には、上記実施形態において、認証印刷ジョブ保持装置30について、認証印刷ジョブ保持装置30に保持される認証印刷ジョブ又は該認証印刷ジョブの実行権限ユーザに対応づけて、同時滞在不許可ユーザの情報を記憶する不許可ユーザ情報記憶手段と、入退管理装置40Aが管理する部屋Xの入退情報に基づき、前記不許可ユーザ情報記憶手段に記憶される同時滞在不許可ユーザが、部屋Xに入場したか否かを判断する第3判断手段と、前記同時滞在不許可ユーザが部屋Xに入場したと判断された場合、認証印刷ジョブ保持装置30に保持される認証印刷ジョブのうち、前記同時滞在不許可ユーザに対応する認証印刷ジョブ又は前記同時滞在不許可ユーザに対応する実行権限ユーザの認証印刷ジョブを、削除対象に設定する第3設定手段と、を備えるように構成する。
かかる構成によれば、特別ユーザ(同時滞在不許可ユーザ)の入場行為に依存させて、印刷ジョブからの情報漏洩リスクを低減させることができる。
なお、同時滞在必須ユーザの退出に応じて認証印刷ジョブを削除対象に設定した場合において、該退出した同時滞在必須ユーザが所定時間内に入場した場合には、該同時滞在必須ユーザに関連して削除対象に設定された認証印刷ジョブについて、削除対象の設定を解除するように構成することが望ましい。同様に、同時滞在不許可ユーザの入場に応じて認証印刷ジョブを削除対象に設定した場合において、該入場した同時滞在不許可ユーザが所定時間内に退出した場合には、該同時滞在不許可ユーザに関連して削除対象に設定された認証印刷ジョブについて、削除対象の設定を解除するように構成することが望ましい。
認証印刷システム1の概略構成を示すブロック図である。 端末装置10、プリンタ装置20の構成を示すブロック図である。 認証印刷ジョブ保持装置30、入退管理装置40の構成を示すブロック図である。 認証印刷ジョブ蓄積処理を説明するためのフローチャートである。 入退処理を説明するためのフローチャートである。 入退処理を説明するためのフローチャートである。 ジョブ削除処理を説明するためのフローチャートである。 認証印刷処理を説明するためのフローチャートである。 認証印刷ジョブ蓄積手段31のデータ構造例を示す図である。 各エリアとジョブ保持時間との対応関係の例を示す図である。
符号の説明
1 認証印刷システム、10 端末装置、11 入出力手段、12 通信手段、13 プリンタドライバ手段、20 プリンタ装置、21 受信手段、22 印刷制御手段、23 ID読出手段、24 認証手段、25 ジョブ要求手段、30 認証印刷ジョブ保持装置、31 認証印刷ジョブ蓄積手段、32 認証印刷ジョブ提供手段、33 入退情報取得手段、34 入退判断手段、35 削除対象設定手段、36 ジョブ削除手段、37 ジョブ保持時間記憶手段、40 入退管理装置、41 入退管理手段、42 入退情報提供手段、100 認証デバイス

Claims (8)

  1. 印刷ジョブを保持する印刷ジョブ保持装置と、
    特定エリアに関連づけて設置され、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブに基づき印刷処理を実行可能な印刷装置と、を備えた印刷システムであって、
    入退管理装置が管理する前記特定エリアの入退情報に基づき、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブの実行権限ユーザが、前記特定エリアから退出したか否かを判断する第1判断手段と、
    前記実行権限ユーザが前記特定エリアから退出したと判断された場合、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブのうち、前記実行権限ユーザに対応する印刷ジョブを削除対象に設定する第1設定手段と、
    削除対象に設定された印刷ジョブを所定のタイミングで前記印刷ジョブ保持装置から削除するジョブ削除手段と、
    を備えることを特徴とする印刷システム。
  2. 前記ジョブ削除手段は、前記実行権限ユーザが所在するエリアに応じて、削除対象に設定された印刷ジョブの削除タイミングを決定することを特徴とすることを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
  3. 前記ジョブ削除手段は、前記実行権限ユーザの前記特定エリアの退出日時に応じて、削除対象に設定された印刷ジョブの削除タイミングを決定することを特徴とすることを特徴とする請求項1又は2記載の印刷システム。
  4. 前記第1判断手段は、前記特定エリアから退出したユーザが、前記特定エリアに入場したか否かを判断し、
    前記第1設定手段は、前記特定エリアから退出したユーザが前記特定エリアに入場したと判断された場合、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブのうち、該ユーザに関連して削除対象に設定された印刷ジョブについて、削除対象の設定を解除することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷システム。
  5. 前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブ又は該印刷ジョブの実行権限ユーザに対応づけて、同時滞在必須ユーザの情報を記憶する必須ユーザ情報記憶手段と、
    入退管理装置が管理する前記特定エリアの入退情報に基づき、前記必須ユーザ情報記憶手段に記憶される同時滞在必須ユーザが、前記特定エリアから退出したか否かを判断する第2判断手段と、
    前記同時滞在必須ユーザが前記特定エリアから退出したと判断された場合、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブのうち、前記同時滞在必須ユーザに対応する印刷ジョブ又は前記同時滞在必須ユーザに対応する実行権限ユーザの印刷ジョブを、削除対象に設定する第2設定手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷システム。
  6. 前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブ又は該印刷ジョブの実行権限ユーザに対応づけて、同時滞在不許可ユーザの情報を記憶する不許可ユーザ情報記憶手段と、
    入退管理装置が管理する前記特定エリアの入退情報に基づき、前記不許可ユーザ情報記憶手段に記憶される同時滞在不許可ユーザが、前記特定エリアに入場したか否かを判断する第3判断手段と、
    前記同時滞在不許可ユーザが前記特定エリアに入場したと判断された場合、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブのうち、前記同時滞在不許可ユーザに対応する印刷ジョブ又は前記同時滞在不許可ユーザに対応する実行権限ユーザの印刷ジョブを削除対象に設定する第3設定手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷システム。
  7. 印刷ジョブを保持する印刷ジョブ保持装置と、特定エリアに関連づけて設置され、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブに基づき印刷処理を実行可能な印刷装置と、を備えた印刷システムにおけるジョブ管理方法であって、
    入退管理装置が管理する前記特定エリアの入退情報に基づき、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブの実行権限ユーザが、前記特定エリアから退出したか否かを判断する判断工程と、
    前記実行権限ユーザが前記特定エリアから退出したと判断された場合、前記印刷ジョブ保持装置に保持される印刷ジョブのうち、前記実行権限ユーザに対応する印刷ジョブを削除対象に設定する設定工程と、
    削除対象に設定された印刷ジョブを所定のタイミングで前記印刷ジョブ保持装置から削除するジョブ削除工程と、
    を備えることを特徴とするジョブ管理方法。
  8. 請求項7記載のジョブ管理方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
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