JPH0772027B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH0772027B2
JPH0772027B2 JP7620193A JP7620193A JPH0772027B2 JP H0772027 B2 JPH0772027 B2 JP H0772027B2 JP 7620193 A JP7620193 A JP 7620193A JP 7620193 A JP7620193 A JP 7620193A JP H0772027 B2 JPH0772027 B2 JP H0772027B2
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planetary gear
planetary
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浩平 村上
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給紙装置に係り、特
に、用紙分離機構部と用紙搬送機構部,及び両者への駆
動力を伝達する駆動力伝達切換機構とを備えた給紙装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の給紙装置には、用紙分離
と用紙搬送の各手段が個別にそれぞれ駆動モータを備え
たものや、図13ないし図18に示されるような駆動力
伝達切換機構を備えたものが知られている(例えば、特
開平4−148959号公報)。
【0003】以下、駆動力伝達切換機構を備えた従来の
給紙装置について説明する。ここで、図13は従来例に
おける給紙装置の駆動力伝達切換機構を含む要部の縦断
面図、図14は同駆動力伝達切換機構の分解斜視図、図
15ないし図18は同駆動力切換伝達機構の動作を説明
するための図である。
【0004】図13及び図14において、プラテンギヤ
110の回転駆動力は、駆動伝達系102を介して駆動
力伝達切換機構103に伝達されるようになっている。
この駆動力伝達切換機構103は連行ディスク104
と、この連行ディスク104と同一軸上に配置された制
御ディスク105及びアイドルギヤ106とを備えて構
成されている。アイドルギヤ106は、次段のアイドル
ギヤ107に噛合され、更にこのアイドルギヤ107
は、図示省略された用紙をプラテン110へ給送する用
紙分離ローラ109の回転軸109Aに設けられたアイ
ドルギヤ108に噛合されている。
【0005】連行ディスク104には、図14に示され
るように、扇形切欠部141が設けられているととも
に、この切欠部141中に突入する係合レバーピン11
1Aを備えた係合レバー111が設けられている。係合
レバー111は一端が揺動可能に支持されているととも
に、ディスク中心へ向くようにバネ112を介して付勢
されている。また、制御ディスク105と合致する連行
ディスク104上の面にはストッパ113が設けられて
いる。
【0006】制御ディスク105には、円形外周縁15
1が設けられているとともに、その一部に死工程を持た
せるための板バネからなるガイドレバー114が設けら
れている。また、連行ディスク104と合致する制御デ
ィスク105上の面には、板バネ状のストッパ115が
設けられ、駆動回転方向が正転側(時計回り)となるよ
うに立ち上げられている。更に、円形外周縁152の死
工程部にアイドルギヤ106と連行できるようなガイド
ピン116がバネ状に直線カム形状を備えた形で設けら
れている。この一方、アイドルギヤ106には制御ディ
スク105と合致する面にガイドピン116と係合可能
なストッパ117が突設されている。
【0007】次に、このような従来例の動作について図
15ないし図18をも参照しながら説明する。
【0008】先ず、初期状態として、プラテンギヤ10
1が正転した場合を仮定する。この回転力は駆動伝達系
102を介して駆動力伝達切換機構103を構成する連
行ディスク104に伝達され、次いで、この連行ディス
ク104に設けられたストッパ113を介して、制御デ
ィスク105へと伝達される。その際、連行ディスク1
04に設けられている係合レバーピン111Aの位置
は、制御ディスク上の出発点にある(図15参照)。
【0009】次に、吸入命令によりプラテンギヤ101
が数行分逆転(反時計回り)すると、係合レバーピン1
11Aは制御ディスク105の上死点位置に移動する
(図16参照)。
【0010】さらに、吸入動作としてプラテンギヤ10
1を正転させると、係合レバーピン111Aは下死点の
位置まで移動する(図17参照)。その際、制御ディス
ク105の死工程(上死点〜下死点)に設けられている
ガイドピン116を係合レバーピン111Aが押し下
げ、アイドルギヤ106に設けられているストッパ11
7に連係することにより、プラテンギヤ101の回転駆
動力はアイドルギヤ108に伝達され、用紙分離ローラ
109より用紙はプラテン110まで給紙される。
【0011】次に、間欠動作を行うため、動力を解除す
る方法として、用紙がプラテン110まで給紙された
後、プラテンギヤ110を係合レバーピン111Aが死
工程を克服するまで逆転することにより、制御ディスク
105の下死点にあるガイドピン116が復帰し、アイ
ドルギヤ106は空転状態となり、それ以降のプラテン
110の回転駆動力は用紙分離ローラ109に伝達され
ない。なお、逆転時において、係合レバーピン111A
はガイドレバー114に追突するが、ガイドレバー11
4は板バネとして形成されているため、図18に示され
るように、レバー部を乗り越え滑ることができる。
【0012】このように、駆動力伝達切換機構103を
初期状態として正転にて規定された出発点を確立してお
き、吸入命令を数行分の逆転動作を介して行うことで死
工程の上死点の位置まで移動し、更に吸入動作して正転
に変えることで下死点の位置まで移動することにより、
プラテンギヤ101の駆動力は、用紙分離ローラ109
に伝達される。解除方法として再び逆転を与えることに
より駆動力が解除され、更に正転することにより再び駆
動力伝達切換機構103は初期状態に復帰し、これによ
って用紙がプラテン110を通過して排出されることと
なる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の給紙装置においては、駆動源から用紙分離ロ
ーラまでの伝達系の構成要素が多いため、駆動力の伝達
ロスになるとともに、駆動力伝達切換機構が三連ディス
クで構成されているため、装置の小型化が難しいという
不都合がある。また、ディスクそのものでバネ性をもた
せている部分の形状は自ずと薄肉となり、特に連行機構
でバネ性を利用する構造の採用は、薄肉による連係部の
変形をもたらし、伝達効率が低下するという不都合が生
じていた。
【0014】また、用紙分離用と搬送用とにそれぞれ駆
動モータを備えるタイプの給紙装置にあっては、原価低
減や装置の小型化,更には装置の軽量化が難しいという
不都合があった。
【0015】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の不都合を改善
し、特に、所定の駆動源から用紙分離ローラまで介在す
る伝達要素を少なくして駆動力の伝達ロスを抑制し、か
つ、単一の駆動源によって用紙分離ローラとプラテンと
を駆動可能とすると共に、構造の簡易化及び小型化を図
り得る給紙装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明では、プラテン駆
動用の駆動モータを利用して用紙ホッパ側の用紙分離ロ
ーラを断続的に駆動制御する駆動力伝達切換機構を備え
た給紙装置において、駆動力伝達切換機構が、駆動モー
タの回転に連動して正逆回転する太陽歯車と、この太陽
歯車に係合する遊星アームおよび遊星歯車と、遊星アー
ムに支持され遊星歯車が太陽歯車の軸芯に平行に往復移
動するのを案内する遊星歯車用支軸と、遊星アームと遊
星歯車との間に装備された押圧ばねとを備え、押圧ばね
の押圧力を遊星歯車を介して受け止めると共に、当該遊
星歯車の自転および公転を許容する固定円板状カム機構
を装備し、この固定円板状カム機構が、押圧ばねの押圧
力に抗して遊星歯車を当該円板状カム機構上から離脱す
る方向に押し上げる歯車押し上げ用突起を当該遊星歯車
の公転軌道上に装備し、遊星歯車の正方向における公転
軌道上の所定位置に、当該遊星歯車が用紙分離ローラに
連結された歯車に係合離脱自在に噛合する噛合箇所を設
けると共に、当該噛合箇所の固定円板状カム機構に、遊
星歯車の逆方向への公転を阻止する反転防止手段を設け
る、という構成となっている。これによって前述した目
的を達成しようとするものである。
【0017】
【作用】本発明においては、前記モータギヤの回転によ
り当該モータギヤに係合する太陽ギヤが回転し、この回
転に伴い遊星ギヤが太陽ギヤの周囲を正方向へ公転す
る。そして、遊星ギヤと分離ローラギヤとの間に設けら
れた固定円板状カム機構等は、用紙分離時には遊星ギヤ
の逆方向への公転を阻止して遊星ギヤと分離ローラギヤ
とを係合をさせる一方、所定のタイミング、例えば、用
紙分離動作完了時には遊星ギヤの正方向への公転を許容
して遊星ギヤと分離ローラギヤとの係合を解除するよう
になっている。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図9に基
づいて説明する。
【0019】この図1ないし図9に示す実施例は、プラ
テン駆動用の駆動モータ12を利用して用紙ホッパ1側
の用紙分離ローラ1Aを断続的に駆動制御する駆動力伝
達切換機構2を備えている。この駆動力伝達切換機構2
は、駆動モータ12の回転に連動して正逆回転する太陽
ギヤ19と、この太陽ギヤ19に係合する遊星アーム1
7および遊星ギヤ21と、遊星アーム17に支持され前
記遊星ギヤ21が太陽ギヤ19の軸芯に平行に往復移動
するのを案内する遊星歯車用支軸23と、前記遊星アー
ム17と遊星ギヤ21との間に装備された押圧ばね27
とを備えている。
【0020】また、押圧ばね27の押圧力を遊星ギヤ2
1を介して受け止めると共に、当該遊星ギヤ21の自転
および公転を許容する固定円板状カム機構26を装備し
ている。この固定円板状カム機構26は、押圧ばね27
の押圧力に抗して遊星ギヤ21を当該円板状カム機構2
6上から離脱する方向に押し上げる歯車押し上げ用のカ
ム面24Aを当該遊星歯車の公転軌道上に装備してい
る。
【0021】更に、遊星ギヤ21の正方向における公転
軌道上の所定位置には、当該遊星ギヤ21が用紙分離ロ
ーラ1Aに連結された分離ローラギヤ28に係合離脱自
在に噛合する噛合箇所を設けると共に、当該噛合箇所の
固定円板状カム機構26上に、遊星ギヤ21の逆方向へ
の公転を阻止する反転防止手段26Aが設けられてい
る。
【0022】これを更に詳述すると、図1は本発明の一
実施例を示す用紙搬送系の概略構成図を示し、図2は駆
動力伝達切換機構の断面図を示す。また、図3ないし図
9は本実施例における駆動力伝達切換における駆動力伝
達系の状態図である。
【0023】用紙搬送系は、図2に示すように、用紙P
の収容部を構成する用紙ホッパ1と、用紙ホッパ1より
用紙Pを一枚づつ分離する用紙分離ローラ1Aと、用紙
ホッパ1から送り出される用紙Pをプラテン3に向ける
用紙搬送ガイド4A、4Bと、この用紙ガイド4A、4
Bに沿って配置されるとともに、用紙Pの有無が検出可
能に設けられた用紙検出センサ5と、プラテン3の外周
面に当接されたリアプレッシャローラ6及びフロントプ
レッシャローラ7と、用紙Pへの印字を行う印字ヘッド
8と、印字済みの用紙Pをスタッカ10へ搬送する排紙
ローラ対9とを備えて構成されている。
【0024】プラテン3への駆動力伝達系は、図1ない
し図4に示されるように、フレーム11に図示省略した
ブラケットを介して固定された単一の駆動モータ12
と、この駆動モータ12の出力軸に固定されたモータギ
ヤ13と、フレーム11に設けられた図示しない回転軸
を介して回転自在に支持されたアイドルギヤ14と、こ
のアイドルギヤ14に係合可能に設けられるとともに、
プラテン3の軸端部に固定されたプラテンギヤ15とに
より構成されている。
【0025】用紙分離ローラ1Aへの駆動力伝達切換機
構2は、図1に示されるように、フレーム11上の回転
軸16に回転自在に支持されてアイドルギヤ14に係合
可能に設けられた太陽ギヤ19と、この太陽ギヤ19の
反フレーム側端部に設けられた遊星アーム17と、この
遊星アーム17の先端部に設けられた回転軸23に支持
された遊星ギヤ21とを含み構成されている。
【0026】これを更に詳述すると、太陽ギヤ19にお
ける遊星アーム17の基端部には、回転軸16に外嵌す
る筒状の摺動部20が設けられており、この摺動部20
と太陽ギヤ19との間には、フリクションシート18が
介装されている。遊星アーム17に支持された遊星ギヤ
21にはカムフォロワ部22が一体的に設けられている
とともに、この遊星ギヤ21は、遊星アーム17との間
に配置されたスライドスプリング27によって、常時は
カムフォロワ22がフレーム11に設けられた固定円板
状カム機構26側に付勢されるようになっている。この
固定円板状カム機構26には、遊星ギヤ21を軸方向に
シフトさせるための二つのカム面24A、24Bが相互
に所定間隔を隔てて形成されている。この二つのカム面
24A,24Bは、遊星ギヤ21の順方向(図5の矢印
30方向)への公転に際しては、歯車押し上げ用突起と
して機能し、逆方向(図3の矢印29方向)への公転に
際しては反転防止手段として機能する。また、図4に示
されるように、用紙分離ローラ1Aの軸端部には、前述
したように分離ローラギヤ28が固定装備されている。
この分離ローラギヤ28に遊星ギヤ22が適宜係合可能
とされ、両者の係合がなされた時に用紙分離ローラ1A
への動力伝達がなされる。
【0027】次に、本実施例の動作について、図10を
も参照しながら説明する。
【0028】プリンタ本体の電源投入時、あるいは給紙
装置をプリンタ本体に装着したとき等には、先ず遊星ギ
ヤ21が後述する初期位置にセットされるように初期化
する。用紙の吸入命令が送られると、駆動モータ12は
特定ステップ分正転(時計回り)方向へ回転する。駆動
モータ12からの動力がアイドルギヤ14、太陽ギヤ1
9を介して遊星アーム17へ伝達され、遊星アーム17
は図3中矢印29方向へ移動し、遊星ギヤ21のカムフ
ォロワ22がクラッチカム26のカム面24Bの壁に突
き当たり、遊星アーム17はこれ以上矢印29方向へ移
動できない状態になり、遊星ギヤ21はクラッチカム2
6の空転部25で空転するようになっている。この状
態、すなわち遊星ギヤ21がクラッチカム26の空転部
25にあるときを初期状態とする(図10中S200参
照)。この時の駆動力伝達機構は図3及び図4に示され
る状態となり、この状態においては用紙分離ローラ1A
への駆動力伝達は行われない。
【0029】初期化が完了した後、用紙検出センサ5が
用紙の有無を検出する(図10中S201参照)。ここ
で、用紙無しが検出されると、次に用紙分離動作に移行
する。すなわち、前述の初期状態から駆動モータ12を
特定ステップ分逆転させ(S202参照)、太陽ギヤ1
9を逆転させることにより、遊星アーム17を図5に示
される矢印30方向に移動させる。このとき、遊星ギヤ
21は太陽ギヤ19の回りを矢印30方向に公転し、カ
ム面24Aに沿ってシフト動作しながら移動する。この
シフト動作により、遊星ギヤ21は、図5及び図6に示
されるように、分離ローラギヤ28を乗り越える。この
場合、太陽ギヤ19からはフリクションシート18を介
して遊星アーム17にトルクが伝達されており、遊星ギ
ヤ21はカム面24Aを容易に登り切ることができるよ
うになっている。この後、再び駆動モータ12を正転さ
せることにより、遊星ギヤ21は図7の右回りの方向に
幾分公転し、該遊星ギヤ21と分離ローラギヤ28とが
図7及び図8に示されるように、相互に係合される。こ
れにより、用離分離ローラ2への駆動力伝達が可能とな
り、用紙分離ないしプラテン3への用紙搬送が行える状
態となる(S203参照)。
【0030】プラテン3への用紙搬送が完了すると用紙
Pのホッパ1からの連続送り出しを防ぐため、用紙分離
ローラ1Aへの駆動伝達を解除するため駆動モータ12
を特定ステップ逆転させる(図10中、S204参
照)。この逆転動作により、図9に示すように遊星アー
ム17は矢印31方向へ移動し、遊星ギヤ21はカム面
24Bに沿って登り、登り切った後に空転部25へ着地
する。
【0031】この後、駆動モータ12を正転させ(図1
0中、S205参照)、用紙送りを行い、印字及び用紙
排出を行う。この時、遊星ギヤ21は前述のように空転
部25で他方の反転阻止手段(カム面24Bの前記空転
部25側の端面)作用により矢印29方向への移動を阻
止されて空転を続けることとなる。また、この空転部2
5に遊星ギヤ21が位置する状態は前述した通り初期化
された状態であるので、印字終了後、次の印字命令が送
られると逆転動作を行い、上述した動作を繰り返す。
【0032】ここで、初期状態について補足する。電源
投入時に、外乱、例えばプリンタ本体の紙送りノブを回
したために、遊星ギヤ21が図9に示される領域A(カ
ム面24Aの壁とカム面24Bの斜面との間)にあった
場合、駆動モータ12を正転させると分離ローラ1Aへ
駆動力が伝達されて用紙が送られてしまうが、この時、
用紙検出センサ5が用紙吸入を検出するので、駆動モー
タ12を一旦逆転させる(図10中、S206参照)。
このようにして用紙分離ローラ2への駆動伝達を解除し
た後、駆動モータ12を正転させ(S207参照)、吸
入された用紙を一旦排出した後に逆転を行い(S208
参照)、遊星ギヤ21を初期状態にした後、正転させて
用紙吸入動作を行えばよい(S209参照)。この際、
外乱による影響を取り除くために領域Aを極力狭くする
ことが望ましい。
【0033】このような一連の動作により、駆動モータ
12の正転、逆転を通じて用紙分離、用紙分離ローラ1
Aに対する駆動力伝達解除、用紙送り、排出を行うこと
ができる。
【0034】次に、本発明の他の実施例を図11及び図
12を参照しながら説明する。
【0035】この実施例は、前述の実施例における遊星
アーム17に扇形の位置検出部34を設ける一方、これ
に対応して位置検出センサ33を設け、これら位置検出
部34及び位置検出センサ33により初期位置検出手段
を構成したところに特徴を有する。すなわち、遊星アー
ム17は、図9で示した領域Aに遊星ギヤ21がある場
合に、位置検出センサ33のスリットを遮るようになっ
ているとともに、スタート時において遊星ギヤ21が領
域Aにいるか否かが位置検出センサ33により検出され
るようになっている(図12中S300参照)。ここ
で、領域Aに遊星ギヤ21が位置するときには、駆動モ
ータ12を逆転させ(S301参照)、領域Aから遊星
ギヤ21が外れた後に正転させ(S302参照)、遊星
ギヤ21を正規の初期位置に移動させた後に、再度正転
させて用紙分離動作のための用紙分離ギヤ28への接続
を行うこととなる(S303参照)。
【0036】次に、用紙分離の際に、遊星ギヤ21は領
域Aになければならないことになるが、この時、位置検
出センサ33により遊星ギヤ21が領域A内にあるか否
かが判断される(S304参照)。ここで、領域A内に
遊星ギヤ21が無いと判断されれば、領域A内に遊星ギ
ヤ21があることが検出されるまで逆転を行い(S30
5参照)、これが検出された後に正転させて用紙分離動
作に移ることとなる(S306参照)。
【0037】用紙分離が完了した後は、用紙分離ギヤ2
8への接続を解除すべく逆転される(S307参照)。
そして、用紙送りや排出動作時においては、遊星ギヤ2
1が領域A内にあってはならないことになるが、この
時、位置検出センサ33がこれを判断する。ここで、領
域A内に遊星ギヤ21があると判断された時は、領域A
から遊星ギヤ21が脱出するまで逆転がなされ(S30
9参照)、脱出が確認された時に正転させて用紙送り、
排出動作に移ることとなる(S310参照)。
【0038】このような実施例によれば、給紙装置の駆
動力伝達切換機構を太陽ギヤ19、遊星アーム17、遊
星ギヤ21、固定円板状カム機構26、及び押圧ばね2
7等にて構成し、用紙分離時と用紙搬送時の駆動力伝達
切換を駆動モータ12の正転、逆転により行うので、用
紙分離、用紙搬送にそれぞれ駆動モータを備える必要が
ないため、コスト低減、小型化、軽量化が可能になると
いう効果がある。
【0039】また、前記実施例においては、従来のよう
な三連ディスク構造とは異なる構成を採用することによ
って駆動力伝達切換機構の小型化ができ、さらには従来
技術に比べて剛性上弱い部分もなく、駆動源としての駆
動モータ12から用紙分離ローラ2まで介在する伝達要
素が少なくなっているため、駆動力伝達ロスが少なくな
るという効果を得ることができる。
【0040】更に、遊星アーム17に位置検出部34を
設けると共に、この位置検出部34が通過可能なスリッ
トを有する位置検出センサ33を設けた構造により、外
乱等によって遊星ギヤ21が初期位置からずれているこ
とがあっても難無くこれを補正することができ、更に信
頼性を向上させることができるという効果がある。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され、かつ、
作用するので、これによると、駆動力伝達切換機構を太
陽ギヤを中心として構成したので、所定の駆動源から用
紙分離ローラまで介在する伝達要素が少なくなり、これ
がため駆動力の伝達ロスを有効に抑制することができ、
かつ、単一の駆動源によって用紙分離ローラとプラテン
とを駆動可能としたので、構造の簡易化と小型化とを図
ることができる、という従来にない優れた給紙装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における駆動力伝達切換機構の断面図で
ある。
【図2】図1に示す実施例が組込まれる用紙搬送系を示
す概略構成図である。
【図3】図1に示す駆動力伝達切換機構の用紙分離前の
初期位置を示す状態説明図である。
【図4】図3の一部省略した概略右側面図である。
【図5】前記初期位置から用紙分離ギヤへの接続に至る
途中の状態説明図である。
【図6】図5の一部省略した概略右側面図である。
【図7】遊星ギヤと分離ローラギヤとが係合した時を示
す状態説明図である。
【図8】図7の一部省略した概略右側面図である。
【図9】遊星ギヤが初期位置にない場合の動作を説明す
るための状態説明図である。
【図10】上記実施例の全体的動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図11】本発明の他の実施例における駆動力切換機構
部分を示す状態説明図である。
【図12】図11に示される実施例における全体的動作
を説明するためのフローチャートである。
【図13】従来の給紙装置における駆動力伝達機構を含
む要部を一部縦断した断面図である。
【図14】従来例の駆動力伝達機構の分解斜視図であ
る。
【図15】従来例の駆動力伝達機構の連行ディスクと制
御ディスクとの相対位置関係を説明するための図であ
る。
【図16】従来例の駆動力伝達機構の連行ディスクと制
御ディスクとの相対位置関係を説明するための図であ
る。
【図17】従来例の駆動力伝達機構の連行ディスクと制
御ディスクとの相対位置関係を説明するための図であ
る。
【図18】従来例の駆動力伝達機構の連行ディスクと制
御ディスクとの相対位置関係を説明するための図であ
る。
【符号の説明】 1 用紙ホッパ 1A 用紙分離ローラ 2 駆動力伝達切換機構 3 プラテン 12 駆動モータ 13 モータギヤ 17 遊星アーム 19 太陽歯車としての太陽ギヤ 21 遊星歯車としての遊星ギヤ 24A 固定円板状カム機構上におけるカム面 24B 固定円板状カム機構上におけるカム面 26 固定円板状カム機構 27 押圧ばね 28 分離ローラギヤ 33 初期位置検出手段を構成する位置検出センサ 34 初期位置検出手段を構成する位置検出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテン駆動用の駆動モータを利用して
    用紙ホッパ側の用紙分離ローラを断続的に駆動制御する
    駆動力伝達切換機構を備えた給紙装置において、 前記駆動力伝達切換機構が、前記駆動モータの回転に連
    動して正逆回転する太陽歯車と、この太陽歯車に係合す
    る遊星アームおよび遊星歯車と、前記遊星アームに支持
    され前記遊星歯車が前記太陽歯車の軸芯に平行に往復移
    動するのを案内する遊星歯車用支軸と、前記遊星アーム
    と前記遊星歯車との間に装備された押圧ばねとを備え、 前記押圧ばねの押圧力を前記遊星歯車を介して受け止め
    ると共に、当該遊星歯車の自転および公転を許容する固
    定円板状カム機構を装備し、 この固定円板状カム機構が、前記押圧ばねの押圧力に抗
    して前記遊星歯車を当該円板状カム機構上から離脱する
    方向に押し上げる歯車押し上げ用突起を当該遊星歯車の
    公転軌道上に装備し、 前記遊星歯車の正方向における公転軌道上の所定位置
    に、当該遊星歯車が前記用紙分離ローラに連結された歯
    車に係合離脱自在に噛合する噛合箇所を設けると共に、
    当該噛合箇所の前記固定円板状カム機構に、前記遊星歯
    車の逆方向への公転を阻止する反転防止手段を設けたこ
    とを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記遊星アームが、前記太陽歯車の軸芯
    部にて前記遊星歯車の公転力を維持し得る大きさの摩擦
    力で当該太陽歯車に係合されていることを特徴とする請
    求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記反転防止手段が、前記円板状カム機
    構の一部を成す歯車押し上げ用のカム面と一体的に形成
    されていることを特徴とした請求項1記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記遊星アームが、当該遊星アームの回
    転位置を外部出力する位置検出センサを備えていること
    を特徴とした請求項1記載の給紙装置。
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