JP4158790B2 - 搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙等の媒体を搬送する搬送装置に関するもので、特に、レーザプリンタ等の画像形成装置に適用して有効である。
例えば、プリンタの搬送装置(紙送り装置)では、モータ等の駆動源で発生した駆動力を複数枚の歯車を介して搬送ローラに伝達して搬送ローラを回転させることにより、紙等の記録媒体に搬送力を付与している(例えば、特許文献1参照)。
ところで、何らかの原因により搬送中の記録媒体が詰まった場合には、搬送ローラ(搬送装置)を停止させて詰まった記録媒体を取り除く必要があるが、通常、記録媒体は搬送ローラに圧接しているので、記録媒体を取り除くべく記録媒体を引っ張ると、これに連動して搬送ローラも回転してしまう。
このとき、搬送ローラの回転が歯車を介して駆動源であるモータに伝達されると、搬送ローラを回転させるのに必要な力が非常に大きくなり、記録媒体を取り除くために大きな力が必要とってしまうので、詰まった記録媒体を取り除く作業の作業性が著しく悪化してしまう。
そこで、特許文献1に記載の発明では、駆動側歯車(太陽歯車)と噛み合う中間歯車(遊星歯車)を駆動側歯車の回転中心に対して回転(揺動)可能に配置し、この中間歯車を介して駆動側歯車の駆動力を従動側歯車に伝達して記録媒体の搬送を行うとともに、何らかの原因により紙が詰まった場合には、駆動側歯車を逆転させ、中間歯車が駆動側歯車から受ける反力を利用して中間歯車を駆動側歯車の回転中心に対して回転(揺動)させることにより、従動側歯車と中間歯車との噛み合い状態を解除し、従動側歯車から駆動側歯車に回転が伝達されてしまうことを防止している。
特開平6−227071号公報
ところで、中間歯車は、従動側歯車からも反力を受けており、この反力の方向は、例えばインボリュート歯車においては、ピッチ円とインボリュート歯形とが交わるピッチ点を通る接線とこのピッチ点を通るインボリュート歯形に立てた垂線とのなす角の方向、つまりピッチ点における圧力角の方向となる。
そして、従動側歯車103からの反力Fは、図12に示すように、最終的には中間歯車102の回転軸102cにて受けることとなるが、圧力角を20°とし、中間歯車102の回転中心O2と駆動側歯車101の回転中心O1とを結ぶ第1中心線L1とし、中間歯車102の回転中心O2と従動側歯車103の回転中心O3とを結ぶ第2中心線Lとした場合において、第1中心線L1と第2中心線L2とのなす角(以下、この角を配置角θという。)が110°未満であると、反力FのFr成分によって、従動側歯車103と中間歯車102との噛み合い状態を解除する向きの力が回転軸102c(中間歯車102)に作用する。
このため、配置角θが110°未満であると、駆動側歯車を正転させて駆動力を従動側歯車に伝達する際に、中間歯車と従動側歯車との噛み合いが解除されてしまうので、駆動力を従動側歯車に伝達することができなくなる。
これに対しては、配置角θを110°以上とすればよいが、配置角θを大きくすると、従動側歯車又は駆動側歯車が他のものに干渉してしまう、といった新たな問題が発生してしまうおそれが高い。
因みに、配置角θを110°とすると、Fr成分が発生しなくなり、配置角θを110°より大きくすると、Fr成分の向きが図12と反対となるので、従動側歯車103と中間歯車102との噛み合い状態を解除する向きの力が回転軸102c(中間歯車102)に作用しなくなる。
本発明は、上記点に鑑み、配置角θを大きくすることなく、従動側歯車からの反力によって中間歯車と従動側歯車との噛み合いが解除されてしまうことを防止することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、紙状の媒体を搬送する搬送装置であって、回転中心の位置が固定された駆動側歯車(101)と、回転軸(102c)が駆動側歯車(101)の回転中心の周りに変位可能に配置され、駆動側歯車(101)と噛み合う第1歯車部(102a)、及び第1歯車部(102a)と同軸上に設けられて第1歯車部(102a)と一体的に回転する第2歯車部(102b)を有する中間歯車(102)と、回転中心の位置が固定され、第2歯車部(102b)と噛み合うことにより中間歯車(102)から駆動力を得て回転する従動側歯車(103)と、駆動側歯車(101)、中間歯車(102)及び従動側歯車(103)を介して伝達された駆動力を得て回転することにより、媒体に搬送力を付与するローラ(91)と、中間歯車(102)の回転軸(102c)のうち第1歯車部(102a)側を支持する第1溝部(111a)、及び回転軸(102c)のうち第2歯車部(102b)側を支持する第2溝部(110a)が設けられたフレーム手段(110、111)とを備え、第1溝部(111a)のうち回転軸(102c)に作用する荷重を受ける第1受け面(111b)は、駆動側歯車(101)の回転中心との距離(R1)が略一定となるように駆動側歯車(101)の回転方向に略沿うように延びており、さらに、第2溝部(110a)のうち回転軸(102c)に作用する荷重を受ける第2受け面(110b)であって、少なくとも第2受け面(110b)の従動側歯車(103)側には、従動側歯車(103)から離れるほど駆動側歯車(101)の回転中心との距離(R2)が増大するように、駆動側歯車(101)の回転方向に延びる傾斜受け部(110c)が形成されていることを特徴とする。
これにより、従動側歯車(103)に駆動力を伝達している場合(以下、この場合を駆動側歯車(101)を正転させた場合という。)には、従動側歯車(103)との噛み合いによって発生する力F2の多くは、従動側歯車(103)と噛み合う第2歯車部(102b)側に位置する傾斜受け部(110c)にて受けることとなる。
一方、本実施形態では、傾斜受け部(110c)は、従動側歯車(103)から離れるほど駆動側歯車(101)の回転中心との距離(R2)が増大するように構成されているので、傾斜受け部(110c)は、中間歯車(102)を従動側歯車(103)から離す向きに対して傾いた傾斜面となる。
なお、以下、傾斜受け部(110c)の傾きを傾斜受け部(110c)の傾斜角Θと呼ぶこととする。
このため、傾斜受け部(110c)は、回転軸(102c)に作用する力F2の反作用として、中間歯車(102)を従動側歯車(103)から離す向きと逆向きの力、つまり中間歯車(102)を従動側歯車(103)に近づける向きの成分を含んだ力を回転軸(102c)に作用させるので、中間歯車(102)は従動側歯車103から離れることはない。
したがって、本発明では、配置角を大きくすることなく、従動側歯車(103)からの反力F2によって中間歯車(102)と従動側歯車(103)との噛み合いが解除されてしまうこと防止できる。
また、駆動側歯車(101)を逆転させると、中間歯車(102)と駆動側歯車(101)との噛み合い部分において中間歯車(102)に作用する力F1の向きが、従動側歯車(103)から離れる向きとなり、この中間歯車(102)に作用する力F1が回転軸(102c)に作用するので、中間歯車(102)が従動側歯車(103)から離れていく。
このとき、第1溝部(111a)の第1受け面(111b)は、駆動側歯車(101)の回転中心との距離(R1)が略一定となるように駆動側歯車(101)の回転方向(円周方向)に略沿うように形成されているので、中間歯車(102)が従動側歯車(103)から離れるように変位しても、第1歯車部(102a)と駆動側歯車(101)との噛み合い状態は維持される。
一方、第2溝部(110a)には、動側歯車(103)から離れるほど受け面半径(R2)が増大するような傾斜受け部(110c)が設けられているため、中間歯車(102)、つまり第2歯車部(102b)と従動側歯車(103)との噛み合い状態が解除されて、中間歯車(102)が従動側歯車(103)から離れると、回転軸(102c)のうち第2歯車部(102b)側は、駆動側歯車(101)の回転中心から離れるようにしながら、従動側歯車(103)から離れていく。
つまり、本発明では、駆動側歯車(101)を逆転させると、回転軸(102c)の第1歯車部102a側は、駆動側歯車(101)の回転中心との距離(R1)を維持しながら従動側歯車(103)から離れていくのに対して、回転軸(102c)のうち第2歯車部(102b)側は、駆動側歯車(101)の回転中心から離れるようにしながら、従動側歯車(103)から離れていくので、中間歯車(102)と従動側歯車(103)との噛み合いが解除された状態においては、中間歯車(102)の回転軸(102c)は、駆動側歯車(101)及び従動側歯車(103)の回転軸に対して、「ねじれの位置」にあることとなる。
以上に説明したように、本発明によれば、配置角を大きくすることなく、従動側歯車(103)からの反力F2によって中間歯車(102)と従動側歯車(103)との噛み合いが解除されてしまうこと防止しつつ、第1歯車部(102a)と駆動側歯車(101)との噛み合い状態を維持しながら、第2歯車部(102b)と従動側歯車(103)との噛み合いのみを確実に解除することができる。
なお、本発明において、「傾斜受け部(110c)が駆動側歯車(101)の回転方向に延びる」とは、傾斜受け部(110c)の長手方向が、駆動側歯車(101)の回転方向(円周方向)に厳密に一致しているといった意味ではなく、傾斜受け部(110c)の長手方向が駆動側歯車(101)の半径方向と交差する方向に延びる、といった程度の意味である。
ところで、傾斜受け部(110c)の傾斜角Θが大きいほど、つまり第2受け面(110b)と前記駆動側歯車(101)の回転中心との距離(R2)である受け面半(R2)の増大率が大きいほど、従動側歯車(103)に駆動力を伝達している際に、従動側歯車(103)と中間歯車(102)との噛み合いが解除されてしまうことを確実に防止できる。
しかし、傾斜受け部(110c)の傾斜角Θが大きくなるほど、回転軸(102c)に作用する力F1のうち、傾斜受け部(110c)と平行な方向の成分が小さくなるので、駆動側歯車(101)を逆転させても、回転軸(102c)のうち第2歯車部(102b)側が変位し難くなってしまう。
これに対して、請求項2に記載の発明では、傾斜受け部(110c)のうち従動側歯車(103)側における受け面半径(R2)の増大率は、傾斜受け部(110c)のうち従動側歯車(103)と反対側における受け面半径(R2)の増大率よりも大きいことを特徴としている。
したがって、請求項2に記載の発明では、駆動側歯車(101)を正転させている際には、従動側歯車(103)と中間歯車(102)との噛み合いが解除されてしまうことを確実に防止でき、一方、駆動側歯車(101)を逆転させた場合には、回転軸(102c)のうち第2歯車部(102b)側が変位して従動側歯車(103)と中間歯車(102)との噛み合いが解除されと、受け面半径(R2)の増大率が小さくなり、傾斜受け部(110c)の傾斜角Θが小さくなるので、回転軸(102c)のうち第2歯車部(102b)側を容易に変位させることができる。
つまり、駆動側歯車(101)を正転させている際には、従動側歯車(103)と中間歯車(102)との噛み合いが解除されてしまうことを確実に防止でき、一方、駆動側歯車(101)を逆転させた場合には、従動側歯車(103)と中間歯車(102)との噛み合いを容易に解除することができる。
なお、請求項1又は2に記載の発明においては、請求項3に記載の発明のごとく、傾斜受け部(110c)のうち従動側歯車(103)側の部分が、中間歯車(102)が従動側歯車(103)と噛み合っている状態における回転中心(O2)と従動側歯車(103)の回転中心(O3)とを結ぶ中心線(L2)と平行な基準線(L3)に対して、中間歯車(102)の圧力角以上の角度を有して傾斜するようにすることが望ましい。
ところで、前述したように、従動側歯車(103)と中間歯車(102)との噛み合いを解除する際には、中間歯車(102)の回転軸(102c)が、駆動側歯車(101)及び従動側歯車(103)の回転軸に対して「ねじれの位置」となるように変位する。
したがって、請求項4に記載の発明のごとく、中間歯車(102)の回転中心を挟んで駆動側歯車(101)と反対側を、第2歯車部(102b)側から第1歯車部(102a)側に向かって中間歯車(102)を押圧すれば、回転軸(102c)を「ねじれの位置」となるように変位させる力を中間歯車(102)に対して付与することができるので、駆動側歯車(101)を逆転させた場合には、従動側歯車(103)と中間歯車(102)との噛み合いを容易に解除することができる。
なお、請求項5に記載の発明のごとく、中間歯車(102)のうち最大外径部近傍を押圧すれば、比較的に小さな力にて、回転軸(102c)を容易に「ねじれの位置」となるように変位させることができるので、駆動側歯車(101)を正転させて駆動力を伝達している際の抵抗を小さくすることができる。
請求項6に記載の発明では、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、記録媒体を搬送する請求項1ないし5のいずれか1つに記載の搬送装置とを有することを特徴とする。
駆動側歯車(101)の回転中心と従動側歯車(103)の回転中心との距離を小さくすれば、搬送装置を小型にすることができるものの、駆動側歯車(101)の回転中心と従動側歯車(103)の回転中心との距離を小さくすると、配置角が小さくなるので、「発明が解決しようとする課題」の欄で説明したように、従動側歯車(103)と中間歯車(102)との噛み合いが解除されてしまうおそれがある。
したがって、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の搬送装置を用いれば、画像形成装置の小型化を図りつつ、従動側歯車(103)と中間歯車(102)との噛み合いが解除されてしまうことを確実に防止できる。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段に限定されるものではない。
本実施形態は本発明に係る搬送装置及び画像形成装置を、いわゆるレーザプリンタに適用したものであり、以下に本実施形態を図面と共に説明する。
1.レーザプリンタの全体構成
図1は本実施形態に係るレーザプリンタ1の外観を示す斜視図であり、このレーザプリンタ1は、紙面上側を重力方向上方側として設置され、通常、紙面手前側を前側として使用される。
そして、レーザプリンタ1の筐体3は略箱状(立方体状)に形成されており、この筐体3の上面側には、印刷を終えて筐体3から排出される記録媒体が載置される排紙トレイ5が設けられている。なお、本実施形態では、記録媒体として、紙やOHPシート等の用紙を想定している。
また、排紙トレイ5は、後方側に向かうほど、筐体3の上面から下がるように傾斜した傾斜面5aにて構成されており、この傾斜面5aの後端側には、印刷が終了した記録媒体が排出される排出部7(図2参照)が設けられている。
そして、筐体3のうち排紙トレイ5(傾斜面5a)を囲むように略コの字状に形成された上カバー9には、レーザプリンタ1をネットワークに接続する場合とネットワークから切り離す場合とを切り替えるラインスイッチ1a、及び印刷を強制的に終了(中断)させるジョブキャンセルスイッチ1b等が設けられている。
2.レーザプリンタの構成
図2はレーザプリンタ1の要部を示す側断面図である。そして、画像形成部10は記録媒体に画像を形成する画像形成手段を構成するものであり、フィーダ部20は、画像形成部10に記録媒体を供給する搬送手段の一部を構成するものである。
第1排出シュート30及び第2排出シュート40は、画像形成部10にて画像形成が終了した記録媒体の搬送方向をUターンさせるように略180°転向させて、記録媒体を定着器ユニット90(詳細は、後述する。)の上方に設けられた排出部7に案内する案内部材を構成するものである。
正逆切替機構50は、画像形成部10から排出された記録媒体の搬送方向を反転させるとともに、搬送方向が反転された記録媒体を再び画像形成部10側に搬送する排紙ローラ反転機構を構成するものであり、両面印刷ユニット60は、正逆切替機構50にて搬送方向が反転された記録媒体の搬送経路を構成するものである。そして、これらの機器10、20、30、40、50、60等は、骨格部材であるフレーム部材に組み付けられた状態で筐体3内に収納されている。
2.1.フィーダ部
フィーダ部20は、筐体3の最下部に収納された給紙トレイ21、給紙トレイ21の前端部上方に設けられて画像形成部10に記録媒体を搬送する給紙ローラ22、並びに給紙ローラ22にて搬送される記録媒体を1枚毎に分離する分離ローラ23及び分離パッド24等を有して構成されている。そして、給紙トレイ21に載置されている記録媒体は、筐体3内前側にてUターンするようにして、筐体3内の略中央部に配設された画像形成部10に搬送される。
なお、給紙トレイ21から画像形成部10に至る記録媒体の搬送経路のうち、略U字状に転向する部位の頂部外側には、記録媒体の画像形成面(印刷面)に付着した紙粉等を取り除く紙粉取りローラ25が配設され、その頂部内側には搬送される記録媒体を紙粉取りローラ25に押圧する対向ローラ26が配設されている。
また、給紙トレイ21から画像形成部10に至る搬送経路のうち画像形成部10の入口には、記録媒体に搬送抵抗を付与して記録媒体の搬送状態を整える一対のローラからなるレジストローラ27が配設されている。
2.2.画像形成部
画像形成部10は、スキャナ部70、プロセスカートリッジ80及び定着器ユニット90等を有して構成されている。
2.2.1.スキャナ部
スキャナ部70は、筐体3内の上部に設けられて後述する感光ドラム81の表面に静電潜像を形成するものであり、具体的には、レーザ光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、反射鏡、及び反射鏡等から構成されている。
そして、レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向されて、fθレンズを通過した後、反射鏡によって光路が折り返された後、反射鏡によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、感光ドラム81の表面上に照射され、静電潜像が形成される。
2.2.2.プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ80は、スキャナ部70の下方側において着脱可能に筐体3内に配設されており、このプロセスカートリッジ80は、感光ドラム81、帯電器82、転写ローラ83及び現像カートリッジ84等から構成されている。
そして、感光ドラム81は、記録媒体に転写される画像を担持する画像担持手段をなすもので、最表層がポリカーボネート等からなる正帯電性の感光層により形成される円筒状のドラム本体81aと、このドラム本体81aの軸心において、ドラム本体81aの長手方向に沿って延びてドラム本体81aを回転可能に支持するドラム軸81bとを有して構成されている。
帯電器82は、感光ドラム81の表面を帯電させる帯電手段をなすもので、感光ドラム81の後側斜め上方において、感光ドラム81と接触しないように所定間隔を有して感光ドラム81と対向配設されている。なお、本実施形態に係る帯電器82は、コロナ放電を利用して感光ドラム81の表面に略均一に正電荷を帯電させるスコロトロン型帯電器を採用している。
転写ローラ83は、感光ドラム81と対向して配設されて感光ドラム81の回転と連動して回転し、記録媒体が感光ドラム81近傍を通過する際に、感光ドラム81に帯電した電荷と反対の電荷(本実施形態では、負電荷)を印刷面とは反対側から記録媒体に作用させることにより、感光ドラム81の表面に付着したトナーを記録媒体の印刷面に転写させる転写手段をなすものである。
現像カートリッジ84は、トナーが収容されたトナー収容室84a、トナーを感光ドラム81に供給するトナー供給ローラ84b及び現像ローラ84c等を有して構成されている。
そして、トナー収容室84aに収容されているトナーは、トナー供給ローラ84bの回転によって現像ローラ84c側に供給され、さらに、現像ローラ84c側に供給されたトナーは、現像ローラ84cの表面に担持されるとともに、層厚規制ブレード84dにより担持されたトナーの厚みが所定の厚みにて一定(均一)となる調整された後、スキャナ部70にて露光された感光ドラム81の表面に供給される。
2.2.3.定着ユニット
定着器ユニット90は、記録媒体の搬送方向において感光ドラム81より後流側に配設され、記録媒体に転写されたトナーを加熱溶融させて定着させるものである。具体的には、定着器ユニット90は、記録媒体の印刷面側に配設されてトナーを加熱しながら記録媒体に搬送力を付与する加熱ローラ91、及び記録媒体を挟んで加熱ローラ91と反対側に配設されて記録媒体を加熱ローラ91側に押圧する加圧ローラ92等を有して構成されている。
なお、本実施形態では、加熱ローラ91及び加熱ローラ91を回転させる歯車機構に本実施形態に係る搬送装置が適用されており、その詳細は後述する。
そして、以上に説明した画像形成部10においては、以下のようにして記録媒体に画像が形成される。
すなわち、感光ドラム81の表面は、その回転に伴って、帯電器82により一様に正帯電された後、スキャナ部70から照射されるレーザビームの高速走査により露光される。これにより、感光ドラム81の表面には、記録媒体に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ84cの回転により、現像ローラ84c上に担持され、かつ、正帯電されているトナーが、感光ドラム81に対向して接触するときに、感光ドラム81の表面上に形成されている静電潜像、つまり、一様に正帯電されている感光ドラム81の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給される。これにより、感光ドラム81の静電潜像は、可視像化され、感光ドラム81の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光ドラム81の表面上に担持されたトナー像は、転写ローラ83に印加される転写バイアスによって記録媒体に転写される。そして、トナー像が転写された記録媒体は定着器ユニット90に搬送されて加熱され、トナー像として転写されたトナーが記録媒体に定着して、画像形成が完了する。
2.3.第1排出シュート及び第2排出シュート
第1排出シュート30は、記録媒体の搬送方向において定着器ユニット90より搬送方向後流側に配設されているとともに、画像形成部10にて画像形成が終了した記録媒体の搬送方向を略90°転向させて記録媒体を第2排出シュート40に案内する案内手段である。
また、第2排出シュート40は、第1排出シュート30に対して所定の隙間40aを有して上カバー9に設けられ、第1排出シュート30にて搬送方向が略90°転向された記録媒体を更に略90°転向させて排出部7に案内する案内手段である。
そして、第1排出シュート30と第2排出シュート40との隙間40aは、正逆切替機構50にて搬送方向が反転された記録媒体の搬送通路(太い二点鎖線で示された搬送経路)の一部を構成している。因みに、図2中、太い一点鎖線で示された搬送経路が、フィーダ部20にて搬送される記録媒体の搬送通路を示している。
2.4.搬送装置の構成
図3は加熱ローラ91に駆動力(回転力)を伝達する歯車機構100の構成を示す図であり、図4は歯車機構100の主要部をなす歯車の配置関係を示す斜視図であり、図5は図4の裏面側斜視図であり、図6は図4の上面図であり、図7は歯車機構100が本体フレーム110に組み付けられた状態を示す図であり、図8は本体フレーム110の正面図であり、図9は第1溝部111a及び第2溝部110aの説明図である。
歯車機構100は、図3に示すように、駆動側歯車101、中間歯車102及び従動側歯車103に加えて、駆動源をなす電動モータ104で発生した駆動力を減速して駆動側歯車101に伝達する伝達歯車105等を有して構成されており、従動側歯車103は、加熱ローラ91の軸方向端部に設けられた歯車部91aに噛み合っている。
このため、電動モータ104で発生した駆動力は、伝達歯車105→駆動側歯車101→中間歯車102→従動側歯車103の順に加熱ローラ91に伝達される。
そして、駆動側歯車101、従動側歯車103及び伝達歯車105は、本体フレーム110及び本体フレーム110に組み付け固定されたカバーフレーム111(図7参照)に回転可能に組み付けられており、その回転中心の位置は、本体フレーム110及びカバーフレーム111に対して固定されている。因みに、本実施形態では、本体フレーム110をABS等の樹脂製とし、カバーフレーム111を圧延鋼板等の金属製としている。
一方、中間歯車102は、図6に示すように、駆動側歯車101と噛み合う第1歯車部102a、及び第1歯車部102aと同軸上に設けられて第1歯車部102aと一体的に回転する第2歯車部102bを有するとともに、その回転軸102cが駆動側歯車101の回転中心の周りに変位することができるように本体フレーム110及びカバーフレーム111に組み付けられている。
具体的には、カバーフレーム111に長穴状の第1溝部111a(図7参照)を設け、本体フレーム110に略くの字状の第2溝部110a(図8参照)を設けるとともに、回転軸102cのうち第1歯車部102a側を第1溝部111aに摺動、かつ、回転可能に填め込み、回転軸102cのうち第2歯車部102b側を第2溝部110aに摺動、かつ、回転可能に填め込むことにより、回転軸102cを第1溝部111a及び第2溝部110aに支持している。
そして、図9に示すように、第1溝部111aのうち回転軸102cに作用する荷重を受ける面、つまり第1溝部111aのうち回転軸102cと接触する面111b(以下、この面を第1受け面111bという。)は、駆動側歯車101の回転中心O1との距離R1が略一定となるように駆動側歯車101の回転方向(円周方向)に略沿うように略円弧状に延びて形成されている。
一方、第2溝部110aのうち回転軸102cに作用する荷重を受ける面、つまり第2溝部110aのうち回転軸102cと接触する面110b(以下、この面を第2受け面110bという。)には、従動側歯車103から離れるほど(紙面左側に向かうほど)、駆動側歯車101の回転中心O1との距離R2(以下、この距離R2を受け面半径R2という。)が増大するように駆動側歯車101の回転方向に延びる傾斜受け部110cが設けられている。
なお、「傾斜受け部110cが駆動側歯車101の回転方向に延びる」とは、傾斜受け部110cの長手方向が、駆動側歯車101の回転方向(円周方向)に厳密に一致しているといった意味ではなく、傾斜受け部110cの長手方向が駆動側歯車101の半径方向と交差する方向に延びる、といった程度の意味である。
また、本実施形態では、傾斜受け部110cのうち従動側歯車103側(紙面右側)における受け面半径R2の増大率が、傾斜受け部110cのうち従動側歯車103と反対側(紙面左側)における受け面半径R2の増大率よりも大きくなるように、第2受け面110bが湾曲している。
具体的には、傾斜受け部110cのうち紙面右側からP点(屈曲点)までの間においては、受け面半径R2は線形的に増大し、P点から傾斜受け部110cのうち紙面左側までの間は、受け面半径R2はそれ以前より小さい増加率で線形的に増大している。このため、本実施形態に係る傾斜受け部110cは、駆動側歯車101の回転中心O1側に曲率中心が存在するように、略くの字状に湾曲した形状となっている。
また、本実施形態では、略くの字状に湾曲した傾斜受け部110cのうち従動側歯車103側(紙面右側)の部分は、中間歯車102が従動側歯車103と噛み合っている状態における回転中心O2と従動側歯車103の回転中心O3とを結ぶ中心線L2と平行な基準線L3に対して、中間歯車102の圧力角以上の角度を有して傾斜している。
つまり、本実施形態では、傾斜受け部110cのうち従動側歯車103側(紙面右側)の部分と平行な傾斜基準線L4と中心線L2と平行な基準線L3とのなす角Θが圧力角(本実施形態では、20°)以上となるように、傾斜受け部110cが設定されている。
因みに、本実施形態では、圧力角は20°であり、かつ、傾斜受け部110cのうち従動側歯車103側(紙面右側)の部分は直線的であるため、傾斜受け部110cのうち従動側歯車103側(紙面右側)の部分と平行な傾斜基準線L4と中心線L2と平行な基準線L3とのなす角Θを、設計中心で20°となるようにしている。
また、中間歯車102の回転中心を挟んで駆動側歯車101と反対側には、図4に示すように、第2歯車部102b側から第1歯車部102a側に向かって中間歯車102を押圧(付勢)するコイルバネ106が配置されており、このコイルバネ106は、中間歯車102のうち最大外径部近傍、つまり第1歯車部102aの外径部近傍を押圧(付勢)している。
因みに、本実施形態では、コイルバネ106は、図8に示すように、本体フレーム110に設けられた突起部112に填め込まれて固定されている。
3.搬送装置の作動及び本実施形態の特徴
図10は従動側歯車103に駆動力を伝達している場合(駆動側歯車101を正転させた場合)おける中間歯車102に作用する力の状態を示す図であり、図11は駆動側歯車101を逆転させた場合おける中間歯車102に作用する力の状態を示す図である。
3.1.従動側歯車103に駆動力を伝達している場合(図10参照)
従動側歯車103に駆動力を伝達している場合(駆動側歯車101を正転させた場合)には、中間歯車102と駆動側歯車101との噛み合い部分において中間歯車102に作用する力F1の向きが、従動側歯車103に近づく向きとなるように駆動側歯車101が回転する。
なお、図10においては、駆動側歯車101は時計回りに回転するため、力F1は、中間歯車102と駆動側歯車101との噛み合いピッチ点における接線に対して圧力角分だけ傾いた方向であって紙面右向きの力となり、駆動側歯車101は力F1の反作用として力F12を中間歯車102から受ける。
一方、従動側歯車103は中間歯車102を介して駆動されるので、駆動側歯車101と同一の向きに回転する。このとき、中心線L1と中心線L2とのなす角である配置角が180°未満であるため、従動側歯車103と中間歯車102との噛み合い部分において中間歯車102に作用する力F20は、中間歯車102を駆動側歯車101側に押し付ける向きの成分を含んだ力となる。
つまり、中間歯車102は、中間歯車102と従動側歯車103との噛み合いピッチ点における接線に対して圧力角分だけ傾いた方向であって紙面下向きの力を力F20として受け、一方、従動側歯車103は、力F20の反作用として、力F21を受ける。
そして、中間歯車102に作用する力F20は回転軸102cで受けることとなるので、回転軸102cには力F2が作用することとなる。このとき、本実施形態では、配置角が90°(110°未満)であるため、回転軸102cには、中心線L1に対して圧力角分だけ傾いた方向であって駆動側歯車101(紙面下向き)に向かう向きの力F2、つまり中間歯車102を駆動側歯車101側に押し付ける成分、及び中間歯車102を従動側歯車103から離す向きの成分を含んだ力F2を受けることとなる。
因みに、「発明が解決しようとする課題」の欄で説明したように、仮に、配置角が110°以上であれば、中間歯車102を従動側歯車103から離す向きの成分を含んだ力が、回転軸102cに作用することはない。
ところで、回転軸102cに作用する力F2は、従動側歯車103との噛み合いによって発生する力であるので、力F2の多くは、従動側歯車103と噛み合う第2歯車部102b側の支持部である第2溝部110a(傾斜受け部110c)にて受けることとなる。
一方、本実施形態では、傾斜受け部110cは、従動側歯車103から離れるほど受け面半径R2が増大するように構成されているので、傾斜受け部110cは、中間歯車102を従動側歯車103から離す向き、つまり、駆動側歯車101の回転中心を中心として傾斜受け部110cと回転軸102cとの接点を通る円(以下、この円を傾斜受け部接円という。)における接線向きに対して傾いた傾斜面となる。
なお、本実施形態では配置角が90°であるため、傾斜受け部接円における接線方向と傾斜受け部110cとのなす角は、傾斜基準線L4と基準線L3とのなす角Θと等しくなる。そこで、以下、傾斜受け部接円における接線方向と傾斜受け部110cとのなす角を、傾斜受け部110cの傾斜角Θと記す。
このため、傾斜受け部110cは、回転軸102cに作用する力F2の反作用として、中間歯車102を従動側歯車103から離す向きと逆向きの力、つまり中間歯車102を従動側歯車103に近づける向きの成分を含んだ力F22を回転軸102cに作用させるので、中間歯車102は従動側歯車103から離れることはない。
したがって、本実施形態では、配置角を大きくすることなく、従動側歯車103からの反力F2によって中間歯車102と従動側歯車103との噛み合いが解除されてしまうこと防止できる。
なお、回転軸102cに作用する力F2のうち、傾斜受け部110cに対して垂直な成分F21は傾斜受け部110cにて受け、傾斜受け部110cと平行な成分F22は第2溝部110aの端部壁にて受けることとなる。
3.2.駆動側歯車101を逆転させた場合(図11参照)
従動側歯車103と中間歯車102との噛み合い状態を解除する場合には、駆動側歯車101を逆転させる。これにより、中間歯車102と駆動側歯車101との噛み合い部分において中間歯車102に作用する力F1の向きが、従動側歯車103から離れる向きとなり、この中間歯車102に作用する力F1が回転軸102cに作用するので、中間歯車102が従動側歯車103から離れていく。
このとき、第1溝部111aの第1受け面111bは、駆動側歯車101の回転中心O1との距離R1が略一定となるように駆動側歯車101の回転方向(円周方向)に略沿うように略円弧状に湾曲しているので、中間歯車102が従動側歯車103から離れるように変位しても、第1歯車部102aと駆動側歯車101との噛み合い状態は維持される。
一方、第2溝部110aには、従動側歯車103から離れるほど受け面半径R2が増大するような傾斜受け部110cが設けられているため、第2歯車部102b(中間歯車102)と従動側歯車103との噛み合い状態が解除されて、中間歯車102が従動側歯車103から離れると、回転軸102cのうち第2歯車部102b側は、駆動側歯車101の回転中心から離れるようにしながら、従動側歯車103から離れていく。
つまり、本実施形態では、駆動側歯車101を逆転させると、回転軸102cの第1歯車部102a側は、駆動側歯車101の回転中心との距離R1を維持しながら従動側歯車103から離れていくのに対して、回転軸102cのうち第2歯車部102b側は、駆動側歯車101の回転中心から離れるようにしながら、従動側歯車103から離れていくので、中間歯車102と従動側歯車103との噛み合いが解除された状態においては、中間歯車102の回転軸102cは、駆動側歯車101及び従動側歯車103の回転軸に対して、「ねじれの位置」にあることとなる。
以上に説明したように、本実施形態によれば、配置角を大きくすることなく、従動側歯車103からの反力F2によって中間歯車102と従動側歯車103との噛み合いが解除されてしまうこと防止しつつ、第1歯車部102aと駆動側歯車101との噛み合い状態を維持しながら、第2歯車部102bと従動側歯車103との噛み合いのみを確実に解除することができる。
ところで、傾斜受け部110cの傾斜角Θが大きいほど、つまり受け面半径R2の増大率が大きいほど、従動側歯車103に駆動力を伝達している際に、従動側歯車103と中間歯車102との噛み合いが解除されてしまうことを確実に防止できる。
しかし、傾斜受け部110cの傾斜角Θが大きくなるほど、回転軸102cに作用する力F1のうち、傾斜受け部110cと平行な方向の成分が小さくなるので、駆動側歯車101を逆転させても、回転軸102cのうち第2歯車部102b側が変位し難くなってしまう。
これに対して、本実施形態では、傾斜受け部110cのうち従動側歯車103側(紙面右側)における受け面半径R2の増大率が、傾斜受け部110cのうち従動側歯車103と反対側(紙面左側)における受け面半径R2の増大率よりも大きくしているので、駆動側歯車101を正転させている際には、従動側歯車103と中間歯車102との噛み合いが解除されてしまうことを確実に防止でき、一方、駆動側歯車101を逆転させた場合には、回転軸102cのうち第2歯車部102b側が変位して従動側歯車103と中間歯車102との噛み合いが解除されと、受け面半径R2の増大率が小さくなり、傾斜受け部110cの傾斜角Θが小さくなるので、回転軸102cのうち第2歯車部102b側を容易に変位させることができる。
したがって、駆動側歯車101を正転させている際には、従動側歯車103と中間歯車102との噛み合いが解除されてしまうことを確実に防止でき、一方、駆動側歯車101を逆転させた場合には、従動側歯車103と中間歯車102との噛み合いを容易に解除することができる。
なお、上記説明からも明らかなように、受け面半径R2の増大率が大きい部分、つまり傾斜受け部110cのうち従動側歯車103側の部分の大きさ(長さ)は、回転軸102cの直径や第2歯車部102bの歯たけ等によって適宜決定されるもので、第2歯車部102bと従動側歯車103との噛み合いが解除されたときに、受け面半径R2の増大率が小さくなるように構成されていることが望ましい。
ところで、前述したように、従動側歯車103と中間歯車102との噛み合いを解除する際には、中間歯車102の回転軸102cが、駆動側歯車101及び従動側歯車103の回転軸に対して「ねじれの位置」となるように変位する。
したがって、本実施形態のごとく、中間歯車102のうち中間歯車102の回転中心を挟んで駆動側歯車101と反対側を、第2歯車部102b側から第1歯車部102a側に向かって中間歯車102を押圧(付勢)すれば、回転軸102cを「ねじれの位置」となるように変位させる力を中間歯車102に対して付与することができるので、駆動側歯車101を逆転させた場合に、従動側歯車103と中間歯車102との噛み合いを容易に解除することができる。
また、本実施形態では、中間歯車102のうち最大外径部近傍を押圧しているので、比較的に小さな力にて、回転軸102cを容易に「ねじれの位置」となるように変位させることができるので、駆動側歯車101を正転させて駆動力を伝達している際に中間歯車102で発生する回転抵抗を小さくすることができる。
ところで、駆動側歯車101の回転中心O1と従動側歯車103の回転中心O3との距離を小さくすれば、歯車機構100を小型にすることができるものの、駆動側歯車101の回転中心O1と従動側歯車103の回転中心O3との距離を小さくすると、配置角が小さくなるので、「発明が解決しようとする課題」の欄で説明したように、従動側歯車103と中間歯車102との噛み合いが解除されてしまうおそれがある。
したがって、本発明に係る搬送装置を用いれば、レーザープリンタの小型化を図りつつ、従動側歯車103と中間歯車102との噛み合いが解除されてしまうことを確実に防止できる。
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、加熱ローラ91が特許請求の範囲に記載されたローラに相当し、コイルバネ106が特許請求の範囲に記載された押圧手段に相当し、本体フレーム110及びカバーフレーム111が特許請求の範囲に記載されたフレーム手段に相当する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、傾斜受け部110cが第2受け面110bの略全域に形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば第2受け面110bのうち従動側歯車103側のみに形成され、それ以降は、受け面半径R2が略一定となるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、傾斜受け部110cが略くの字状に湾曲していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば第2受け面110bの略全域において、滑らか(連続的)に湾曲していてもよい。
また、上述の実施形態では、第1歯車部102aとして、はすば歯車を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば平歯車又はクラウニングやレリーピングを施した歯車を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、第1歯車部102aとして、駆動力伝達時において、第2歯車部102b側から順に噛み合うように歯筋が傾いていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これとは逆に、駆動力伝達時において、第2歯車部102bと反対側から順に噛み合うように歯筋が傾いている「はすば歯車」を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、第2歯車部102bとして、平歯車を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、はすば歯車又はクラウニングやレリーピングを施した歯車を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、押圧手段としてコイルバネ106を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば板バネやゴム等のその他の弾性手段を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、中間歯車102のうち最大外径部近傍を押圧手段をなすコイルバネ106にて押圧したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、特許請求の範囲に記載されたローラとして、加熱ローラ91を例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のローラに適用してもよい。
また、上述の実施形態では、第1溝部111aは貫通孔にて構成され、第2溝部110aは底部を有する凹状の溝にて構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば両溝111a、110aを共に、貫通孔又は底部を有する凹状の溝にて構成してもよい。
また、上述の実施形態では、本発明に係る搬送装置を画像形成装置に適用したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係るレーザプリンタの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るレーザプリンタの要部を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る加熱ローラに駆動力(回転力)を伝達する歯車機構の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る歯車機構の主要部をなす歯車の配置関係を示す斜視図である。 図4の裏面側斜視図である。 図4の上面図である。 本発明の実施形態に係る歯車機構が本体フレームに組み付けられた状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る本体フレームの正面図である。 本発明の実施形態に係る第1溝部及び第2溝部の説明図である。 本発明の実施形態に係る従動側歯車に駆動力を伝達している場合(駆動側歯車を正転させた場合)おける中間歯車に作用する力の状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動側歯車を逆転させた場合おける中間歯車に作用する力の状態を示す図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための図である。
符号の説明
1…レーザプリンタ、1a…ラインスイッチ、3…筐体、5…排紙トレイ、
5a…傾斜面、7…排出部、9…上カバー、10…画像形成部、10…機器、
20…フィーダ部、21…給紙トレイ、22…給紙ローラ、25…紙粉取りローラ、
26…対向ローラ、27…レジストローラ、30…第1排出シュート、
40…第2排出シュート、40a…隙間、50…正逆切替機構、
60…両面印刷ユニット、70…スキャナ部、80…プロセスカートリッジ、
81…感光ドラム、81a…ドラム本体、81b…ドラム軸、82…帯電器、
83…転写ローラ、84…現像カートリッジ、84a…トナー収容室、
84b…トナー供給ローラ、84c…現像ローラ、84d…層厚規制ブレード、
90…定着器ユニット、91…加熱ローラ、91a…歯車部、100…歯車機構、
101…駆動側歯車、102…中間歯車、102a…第1歯車部、
102b…第2歯車部、102c…回転軸、103…従動側歯車、
104…電動モータ、105…伝達歯車、106…コイルバネ、
110…本体フレーム、110a…第2溝部、110b…第2受け面、
110c…傾斜受け部、111…カバーフレーム、111a…第1溝部、
111b…第1受け面、112…突起部。

Claims (6)

  1. 紙状の媒体を搬送する搬送装置であって、
    回転中心の位置が固定された駆動側歯車と、
    回転軸が前記駆動側歯車の回転中心の周りに変位可能に配置され、前記駆動側歯車と噛み合う第1歯車部、及び前記第1歯車部と同軸上に設けられて前記第1歯車部と一体的に回転する第2歯車部を有する中間歯車と、
    回転中心の位置が固定され、前記第2歯車部と噛み合うことにより前記中間歯車から駆動力を得て回転する従動側歯車と、
    前記駆動側歯車、前記中間歯車及び前記従動側歯車を介して伝達された駆動力を得て回転することにより、前記媒体に搬送力を付与するローラと、
    前記中間歯車の回転軸のうち前記第1歯車部側を支持する第1溝部、及び前記回転軸のうち前記第2歯車部側を支持する第2溝部が設けられたフレーム手段とを備え、
    前記第1溝部のうち前記回転軸に作用する荷重を受ける第1受け面は、前記駆動側歯車の回転中心との距離が略一定となるように前記駆動側歯車の回転方向に略沿うように延びており、
    さらに、前記第2溝部のうち前記回転軸に作用する荷重を受ける第2受け面であって、少なくとも前記第2受け面の前記従動側歯車側には、前記従動側歯車から離れるほど前記駆動側歯車の回転中心との距離が増大するように、前記駆動側歯車の回転方向に延びる傾斜受け部が形成されていることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記第2受け面と前記駆動側歯車の回転中心との距離を受け面半径としたとき、
    前記傾斜受け部のうち前記従動側歯車側における前記受け面半径の増大率は、前記傾斜受け部のうち前記従動側歯車と反対側における前記受け面半径の増大率よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記傾斜受け部のうち前記従動側歯車側の部分は、前記中間歯車が前記従動側歯車と噛み合っている状態における回転中心と前記従動側歯車の回転中心とを結ぶ中心線と平行な基準線に対して、前記中間歯車の圧力角以上の角度を有して傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 前記中間歯車の回転中心を挟んで前記駆動側歯車と反対側には、前記第2歯車部側から前記第1歯車部側に向かって前記中間歯車を押圧する押圧手段が備えられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の搬送装置。
  5. 前記押圧手段は、前記中間歯車のうち最大外径部近傍を押圧していることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記記録媒体を搬送する請求項1ないし5のいずれか1つに記載の搬送装置とを有することを特徴とする画像形成装置。
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