JP2006106610A - プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子写真感光体から電子写真画像形成装置本体側の転写ローラへの駆動力伝達の円滑化を可能とするプロセスカートリッジの提供。
【解決手段】本体駆動手段131と、記録媒体に現像像を転写するための転写ローラ104と、前記転写ローラに駆動するための転写ローラプーリ160と、を有し、前記記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置本体Cに取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジDは、電子写真感光体107と、前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤によって現像する現像手段122と、前記本体駆動手段と連結して前記電子写真感光体に駆動力を伝達する駆動受け部107a1と、前記電子写真感光体が前記駆動受け部から受けた前記駆動力によって駆動される感光体プーリ107aと、前記感光体プーリと係合する駆動伝達ベルト155と、を有する。前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着した際に、前記駆動伝達ベルトは前記転写ローラプーリと係合して前記感光体プーリと前記駆動伝達ベルトとの巻き付き角度を増加させる。
【選択図】図11

Description

本発明は、プロセスカートリッジ及び前記プロセスカートリッジを着脱可能な電子写真画像形成装置に関する。
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成プロセスを用いて記録媒体に画像を形成するものであり、例えば電子写真複写機、電子写真プリンター(例えば、LEDプリンター、レーザービームプリンター等)、電子写真ファクシミリ装置、及び、電子写真ワードプロセッサー等が含まれる。
従来、電子写真画像形成プロセスを用いて記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体及び前記電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができた。そこでこのプロセスカートリッジ方式は、画像形成装置において広く用いられている。
このようなプロセスカートリッジを着脱可能で記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置においては、画像形成装置本体の駆動源から駆動力伝達部材を介してプロセスカートリッジに備える電子写真感光体としての感光体ドラムに駆動力を伝える。
その一例として画像形成装置本体の駆動力伝達部材の出力部材をギアとして、感光体ドラムに備えるギア(ドラムギアという)に画像形成装置本体側の出力部材のギアを噛み合わせる。また、感光体ドラム上に形成させた現像剤像を記録媒体に転写する転写ローラを駆動するため転写ローラに同軸に備える転写ローラギアに感光ドラムに固定したはす歯ギアを噛み合わせている(特許文献1参照)。
また、画像形成装置本体の駆動源からプロセスカートリッジに備える感光体ドラムに駆動力を伝える伝達部材としてベルトとプーリを用いる構成のものもある(特許文献2参照)。
特許第2851861号 特開平4−368964号公報
従来は、当時として望まれる電子写真感光体から転写ローラへの円滑な駆動力伝達を十分に満たすものであった。しかしながら、近年、求められるようになった電子写真感光体と転写ローラの回転むらや振動の低減化を満たすには電子写真感光体から転写ローラへの更なる駆動力伝達の円滑化が求められるようになった。
本発明は上述の従来の技術を更に発展させたものであり、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置の画像形成装置本体に取外し可能に装着されるプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光体から装置本体側の転写ローラへの駆動力伝達の円滑化を可能とするプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
また、画像形成装置本体にプロセスカートリッジを取外し可能に装着し、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、プロセスカートリッジの電子写真感光体から装置本体側の転写ローラへの駆動力伝達の円滑化を可能とする電子写真画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係るプロセスカートリッジの代表的な構成は、
本体駆動手段と、記録媒体に現像像を転写するための転写ローラと、前記転写ローラに駆動するための転写ローラプーリと、を有し、前記記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置本体に取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤によって現像する現像手段と、
前記本体駆動手段と連結して前記電子写真感光体に駆動力を伝達する駆動受け部と、
前記電子写真感光体が前記駆動受け部から受けた前記駆動力によって駆動される感光体プーリと、
前記感光体プーリと係合する駆動伝達ベルトであって、前記プロセスカートリッジが前記装置本体に装着した際に、前記転写ローラプーリと係合して前記感光体プーリと前記駆動伝達ベルトとの巻き付き角度を増加させる駆動伝達ベルトと、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジ、である。
また、本発明に係る電子写真画像形成装置の代表的な構成は、画像形成装置本体にプロセスカートリッジを取り外し可能に装着し、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
(i)本体駆動手段と、
(ii)記録媒体に現像像を転写するための転写ローラと、
(iii)前記転写ローラに駆動するための転写ローラプーリと、
(iv)電子写真感光体と、前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤によって現像する現像手段と、前記本体駆動手段と連結して前記電子写真感光体に駆動力を伝達する駆動受け部と、前記電子写真感光体が前記駆動受け部から受けた前記駆動力によって駆動される感光体プーリと、前記感光体プーリと係合する駆動伝達ベルトであって、前記プロセスカートリッジが前記装置本体に装着した際に、前記転写ローラプーリと係合して前記感光体プーリと前記駆動伝達ベルトとの巻き付き角度を増加させる駆動伝達ベルトと、を有するプロセスカートリッジを取り外し可能に装着する装着手段と、
(v)前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
を有することを特徴とする電子写真画像形成装置、である。
本発明によれば、駆動伝達ベルトを利用して転写ローラを回転駆動することにより、電子写真感光体から転写ローラへの駆動力伝達を滑らかにすることができ、電子写真感光体、転写ローラの回転むら、振動の低減化が可能となる。
以下、本発明に係るプロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第一の実施例)
[電子写真画像形成装置の全体構成]
先ず、本発明に基づいて構成されるプロセスカートリッジを着脱可能な電子写真画像形成装置について、図1ないし図7を参照して説明する。
図1は電子写真画像形成装置の一実施例の構成を示す概略構成図、図2は同装置の外観斜視図、図3は装置本体のカートリッジ装着部を左側から見た外観斜視図、図4は装置本体のカートリッジ装着部を右側から見た外観斜視図、図5はプロセスカートリッジを左サイドカバー側から見た外観斜視図、図6はプロセスカートリッジを右サイドカバー側から見た外観斜視図、図7は同カートリッジの一実施例の構成を示す縦断面図である。
本実施例の電子写真画像形成装置は、電子写真画像形成プロセスを用いて、記録紙、OHPシート、布等の記録媒体に画像を形成するレーザービームプリンタである。詳しくは、レーザーダイオード、ポリゴンミラー、レンズ及び反射ミラー等を有して電子写真画像形成装置本体Cに設けられた光学手段101から画像情報に応じたレーザビーム光Laを電子写真感光体(以下、単に、感光体ドラムともいう)107に照射する。これによって感光体ドラム107に画像情報に応じた静電潜像が形成される。この潜像は、現像装置によって現像剤(以下、単にトナーともいう)を用いて現像され、可視像すなわちトナー像とされる。
一方、トナー像の形成と同期して、給紙カセット103aにセットした記録媒体102をピックアップローラ103b、搬送ローラ対103c,103d,103eで転写位置へと搬送する。転写位置には転写手段としての転写ローラ104が配置されており、電圧を印加することによって感光体ドラム107上のトナー像(現像像)を記録媒体102に転写する。
トナー像の転写を受けた記録媒体102は搬送ガイド103fを介して定着手段(定着器)105へと搬送される。定着手段105は、駆動ローラ105cおよびヒータ105aを内蔵した定着ローラ105b等を備えるものであり、通過する記録媒体102に熱および圧力を印加して転写されたトナー像を記録媒体102上に定着する。定着手段においてトナー像の定着を受けた記録媒体102は、そのあと排出ローラ対103g,103hにより搬送され、反転経路103iを経由して排出トレイ106へと排出される。排出トレイ106は装置本体Cの上面に設けられている。
本実施例に示す画像形成装置においては、揺動可能なフラッパ103jを動作させ、反転経路103iを介することなく記録媒体102を装置本体Cの側面に設けた排出トレイ106aに排出することもできる。また、ピックアップローラ103b、搬送ローラ対103c,103d,103e、搬送ガイド103f、および排出ローラ対103g、103h等により記録媒体102の搬送手段103を構成している。
[プロセスカートリッジ]
プロセスカートリッジは、電子写真感光体と、これに作用する少なくとも1つのプロセス手段を備えたものである。ここでプロセス手段としては、例えば電子写真感光体を帯電させるための帯電手段、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像手段、電子写真感光体周面をクリーニングするためのクリーニング手段等がある。
本実施例に示すプロセスカートリッジD(以下、カートリッジDという。)は、図7に示すように、感光体ドラム107と、帯電手段108と、現像手段122と、クリーニング手段117とを備えたものである。感光体ドラム107はドラム周面が帯電手段である帯電ローラ108からの電圧印加によって一様に帯電される。そして上述のレーザビーム光Laが露光開口部(不図示)を通してドラム周面に照射される。これによって感光体ドラム周面に静電潜像が形成される。その潜像を現像手段122の現像ローラ110によってトナーにより現像する。
現像手段122は、現像剤担持体である現像スリーブ110と、現像スリーブ110の周面上のトナーに摩擦帯電電荷を付与するとともに所定厚のトナー層を形成するためのトナー量規制部材としての現像ブレード112と、現像スリーブ110内に内蔵されたマグネットローラ111等を備えている。これらの各部品は現像枠体113に保持されている。この現像枠体113はトナーを収容するトナー収納容器114に溶着して一体化されて該容器と共に現像装置ユニット119を構成している。
トナー収納容器114内にはトナーを撹拌するとともにトナーを現像枠体113内の現像室113aへ送り込む撹拌部材115が設けられている。トナー収納容器114内のトナーは撹拌部材115の回転によって現像室113a内の現像スリーブ110へと送り出される。現像枠体113内には、現像スリーブ110の近傍にトナー撹拌部材116を備えており、このトナー攪拌部材の回転により現像室113aのトナーを攪拌して循環させる。この構成により、トナー収納容器114に収納されているトナーtは撹拌部材115の回転によって現像室113aへと送り出される。そして、そのトナーは現像室113a内でトナー撹拌部材116により撹拌されながら現像スリーブ110へ送り込まれる。このトナーはマグネットローラ111を内蔵している現像スリーブ110の周面に付着し、現像スリーブ110の回転によって搬送される。そして、現像ブレード112にて摩擦帯電電荷が付与されるとともに所定厚のトナー層が現像スリーブ110上に形成され、感光体ドラム107の現像領域へと搬送される。この現像領域へ供給されたトナーは、前記感光体ドラム107上の潜像へと転移され、トナー像を形成する。なお、現像スリーブ110は、現像バイアス回路に接続されており、通常、交流電圧に直流電圧が重畳された現像バイアス電圧が印加される。
クリーニング手段117は、転写ローラ104によってトナー像を記録媒体102に転写した後の感光体ドラム107上の残留トナーを除去する。すなわち、感光体ドラム107に当接させた弾性クリーニングブレード117aによって感光体ドラム107上の残留トナーを掻き落として廃トナー溜め117bへと集める。残留トナーが除去された感光体ドラム107は次の画像形成プロセスに供される。
感光体ドラム107等の各部材は、トナー収納容器114と現像枠体113、更にはドラム枠体118を結合させたユニット内に収納してカートリッジ化されている。すなわち、攪拌部材115はトナー収納容器114に収納保持される。現像スリーブ110、現像ブレード112、トナー攪拌部材116等はトナー収納容器114に収納保持される。そしてトナー収納容器114と現像枠体113は溶着等により一体化されて現像装置ユニット119を構成する。感光体ドラム107、クリーニングブレード117a、帯電ローラ108等はドラム枠体118に収納保持されて感光体ユニット120を構成する。そして図5に示すように、現像装置ユニット119と感光体ユニット120を左サイドカバー140と右サイドカバー141により両側から挟み込み一体に結合することによってカートリッジ化してある。
[感光体ユニット]
図8に感光体ドラム107のドラム枠体118への取付け構造の分解斜視図を示す。感光体ドラム107の一端部にはギアフランジ107aが、他端部には感光体プーリとしてのドラムプーリ107bがそれぞれ取り付けられる。ギアフランジ107aはドラム軸受け124に回転可能に支持される。ドラムプーリ107bはドラムプーリ軸受け125に回転可能に支持される。ドラム軸受け124とドラムプーリ軸受け125はドラム枠体118の側板118a,118bにそれぞれビス128により取り付けられる。これによって感光体ドラム107が感光体ユニット120に組み込まれる。
ギアフランジ107aは、その端部に駆動受け部としてのねじれた三角凸形状のカップリング部107a1(図6)を有する。このカップリング部107a1はドラム軸受け124の支持孔124aに支持される。ドラム軸受け124は支持孔124aの周囲に設けられた円筒形ガイド124bが右サイドカバー141の開口141a(図6)に嵌め込まれている。これによって円筒形ガイド124bとカップリング部107a1を外部に露出させている。このカップリング部107a1は装置本体Cに設けられる本体駆動手段としてのカップリング部131(図4)と連結される。これによって装置本体側からカップリング部107a1に回転駆動力が付与され、このカップリング部107a1が感光体ドラム107を回転駆動する。
ドラムプーリ107bは、先端円周上に歯部を具備させた歯付プーリであり、その歯部分を露出させるようにドラムプーリ軸受け125の支持孔125dに支持される。ドラムプーリ軸受け125は支持孔125dの周囲に円筒部125cを有する。円筒部125cには連結板125bを介して軸部(ガイド手段)125aが一体に設けられている。軸部125aは連結板125bにより支持孔125dの略中央に位置されている。そしてドラムプーリ軸受け125の取り付け状態においてドラムプーリ107b側の端部をプーリ孔107b2内に収納させてある。ドラムプーリ軸受け125の円筒部125cは左サイドカバー140の開口140a(図5)に嵌め込まれている。これによってドラムプーリ軸受け125の軸部125aを外部に露出させている。
[プロセスカートリッジの駆動伝達機構]
次に、カートリッジDに設けられる駆動伝達機構の構成について説明する。図5に示すように、カートリッジDの左サイドカバー140の側面には転写ローラ104を駆動するための駆動伝達ベルト150が設けられている。駆動伝達ベルト150はゴム等の弾性部材からなる両面歯付のベルトであり、感光体プーリたるドラムプーリ107bと、固定プーリ151と、可動プーリたる移動プーリ152と、テンションプーリ153に巻きかけられている。固定プーリ151および移動プーリ152はそれぞれ円周上に歯部を具備させた歯付きプーリである。したがって駆動伝達ベルト150は各プーリ107b,151,152に内周面で歯同士を噛み合わせた状態に巻きかけてある。テンションプーリ153はプーリホルダ158に回転可能に支持されている。プーリホルダ158はサイドカバー140にスライド可能に取り付けられる。そして、プーリホルダ158が加圧バネ159によって加圧されることで、テンションプーリ153は駆動伝達ベルト150にテンションを与えている。固定プーリ151はカートリッジDの側面の固定軸156に回転可能に取り付けられている。移動プーリ152は揺動アーム154の揺動軸(回転軸)157に回転可能に取り付けられている。上記のドラムプーリ107b、固定プーリ151、移動プーリ152、テンションプーリ153、揺動アーム154の材質は、樹脂、金属のどちらでも良い。例えばPOM、PC、PS等が用いられる。
揺動アーム154は揺動軸157と反対側の端部が固定軸156に回動可能に取り付けられている。揺動軸157と左サイドカバー140に設けた軸140a間にはアーム加圧バネ155が張設されている。アーム加圧バネ155は固定軸156の中心と軸140の中心を結んだ仮想線Lより下にある。よってアーム加圧バネ155は揺動アーム154をドラムプーリ107bから離隔させる矢印h方向に加圧している。アーム加圧バネ155によって加圧された揺動アーム154はサイドカバー140に設けられたストッパ(不図示)に係止されて停止している。このとき、移動プーリ152も仮想線Lより下にある。
[転写ローラの取付け構成]
図9は転写ローラ104の装置本体取付け部の一実施例の構成を示す斜視図である。転写ローラ104はその両端部に軸104a,104bを有する。これらの軸104a,104bは、それぞれ転写ローラ軸受161,162により回転可能に支持される。転写ローラ軸受162には、転写ローラ104の軸104bを回転可能に支持すると共に装置本体への取り付け部となる軸受部162bと、カートリッジDの揺動アーム154の位置を規制する円筒形の規制部162aとが一体に設けられている。転写ローラ軸受161,162にはそれぞれ転写ローラ加圧バネ163,164が取り付けられている。
転写ローラ104を支持させた転写ローラ軸受161,162は、それぞれ装置本体の取り付け部165a,165bに、該転写ローラを感光体ドラム107に対して離接可能とする矢印a、及び、矢印a’方向にスライド可能に取り付けられる。そして転写ローラ軸受161,162が加圧バネ163,164により矢印a方向に付勢されることによって、転写ローラ4は感光体ドラム107に対して所定の加圧力で加圧されている。転写ローラ104の軸104bには、カートリッジDの駆動伝達ベルト150からの駆動力を受けるための転写ローラプーリ160が取り付けられる。このプーリ160は駆動伝達ベルト150の外周面の歯部と噛み合う歯付プーリである。
[プロセスカートリッジの位置決め機構]
次にカートリッジDの駆動およびガイド、位置決め手段について述べる。図2に示すように装置本体Cのカートリッジドア109を開けるために軸109aを中心に矢印方向に回動すると、装置本体の上部が開放される。そして、カートリッジDが装着されていない状態ではカートリッジ装着部Sが図3、図4のように見える。このカートリッジドア109を開けた開口部から装置本体Cの左右両側内壁に本体ガイド手段(装着手段)としてのガイド部材130L,130Rを有する。すなわち、カートリッジDの着脱方向から見て左側に図3に示すようにガイド部材130L、右側に図4に示すようにガイド部材130Rおよびカップリング部131が設けられている。装置本体Cのカップリング部131はねじれた三角凹形状である。カップリング部131は装置本体内で駆動モーターに連結し、回転駆動力を伝達される。
図3、図4に示すようにガイド部材130L,130Rは、夫々、カートリッジDの挿入方向から見て前下がりになるように斜設したガイド部130La,130Raと、このガイド部130La,130Raに夫々つながる半円形の位置決め溝130Lb,130Rbを備えている。ガイド部130LaはカートリッジDの左サイドカバー140側の軸部125a(図5)を位置決め溝130Lbまで案内するものである。一方、ガイド部130RaはカートリッジDの右サイドカバー141側の円筒形ガイド124b(図6)を位置決め溝130Rbまで案内するものである。またガイド部130Raは円筒形ガイド124bに近接させて右サイドカバー141に設けた回り止めガイド141c(図6)もガイドする。したがって、カートリッジDは装置本体Cに対してガイド部130La,130Raの前下がり方向、すなわち記録媒体の搬送方向と交差する方向(図1に示す矢印e方向)に取り外し可能に装着することができる。
位置決め溝130Lb,130Rbはそれぞれ周壁が対応する軸部125a、円筒形ガイド124bの外周面に当接する円筒形をしている。位置決め溝130Lb,130Rbの中心はカートリッジDを装置本体Cに装着した時、カートリッジDの軸部125aおよび円筒形ガイド124bの中心と一致し、感光体ドラム107の中心線とも一致する。
[駆動伝達機構と転写ローラプーリの結合態様]
図11はカートリッジDの装置本体Cへの挿入に伴う上記駆動伝達機構の動作説明図である。図12の(a)は図11(b)に示す駆動伝達ベルトと転写ローラプーリの拡大斜視図、(b)は図11(c)に示す駆動伝達ベルトと転写ローラプーリの拡大斜視図である。
図11(a)に示すようにカートリッジDを装置本体Cに装着するときは、挿入方向から見てカートリッジDを前下がりにしてドラムプーリ軸受125の軸部125aをガイド部130Laに、ドラム軸受124(不図示)の円筒形ガイド124bと、回り止めガイド141cをガイド部130Ra(不図示)に沿わせて矢印eの方向に挿入する。カートリッジDの軸部125a、円筒形ガイド124b、回り止めガイド141cはガイド部130Ra,130Laに沿ってカートリッジ装着部Sの奥側へ進む。
図11(b)に示すようにカートリッジDは上記挿入過程においてドラムプーリ107bと移動プーリ152間で駆動伝達ベルト150の外周面が転写ローラプーリ160に接触する。すなわち、カートリッジ装着方向に対して転写ローラプーリ160の上流側が駆動伝達ベルト150と接触する。この状態では図12の(a)に示すように、アーム加圧バネ155は仮想線Lより下にあり、揺動アーム154を矢印h方向に加圧する。駆動伝達ベルト150が転写ローラプーリ160に接触した状態でカートリッジDを更に挿入すると、転写ローラプーリ160により駆動伝達ベルト150が挿入方向eと反対方向(図では矢印fの方向)に押される。このとき駆動伝達ベルト150はドラムプーリ107bと移動プーリ152間で矢印f方向に屈曲変形される。そしてその屈曲変形に応じた駆動伝達ベルト150の張力が移動プーリ152を介して揺動アーム154に回転モーメントとして作用する。すると揺動アーム154はアーム加圧バネ155の加圧力に抗して固定軸156を中心に矢印gの方向(時計回り方向)に回転し始める。
さらにカートリッジDを挿入していくと、図11(c)に示すように駆動伝達ベルト150が転写ローラプーリ160に巻きついた状態になり、カートリッジDが装置本体Cに装着される。すなわち、カートリッジDの挿入に伴い揺動アーム154は固定軸156を中心に矢印g方向(時計回り方向)に回転して、駆動伝達ベルト150が転写ローラプーリ160の上記上流側に巻きつく。この状態では図12(b)に示すように、アーム加圧バネ155は仮想線Lより上になり、揺動アーム154を矢印i方向に加圧する。このとき、揺動アーム154と一体に設けられた円弧状の位置決め部154aが転写ローラ軸受162と一体に設けられた円筒形の規制部162aに突き当たる。これによって転写ローラプーリ160と移動プーリ152が互いに位置決めされる。この構成によって、アーム加圧バネ155の引っ張り力によって、駆動伝達ベルト150を転写ローラプーリ160に巻き付けることができるので、カートリッジDが装置本体Cに装着するための装着力を軽減することができ、カートリッジDの装着性が向上する。 駆動伝達ベルト150が転写ローラプーリ160に巻きついた状態においてカートリッジDの軸部125a、円筒形ガイド124bが装置本体Cの位置決め溝130Lb,130Rbに達すると、この軸部125aと円筒形ガイド124bは位置決め溝130Lb,130Rbの位置へ着座して、それぞれ位置が決まる。これによってカートリッジDの非駆動側(ドラムプーリ107b側)は装置本体Cに対して位置決めされ、カートリッジDの駆動側(ギアフランジ107a側)は装置本体Cに対して略位置決めされる。そして、装置本体のモータから感光体ドラム107への駆動伝達時に、装置本体のカップリング部131とカートリッジDのギアフランジ107aのカップリング部107a1により感光体ドラム107が調芯されて最終的にカートリッジDが位置決めされる。以上のようにカートリッジDは装置本体に装着される。
カートリッジDを装置本体Cから取り外す際は、カートリッジドア109を開き、カートリッジDを挿入方向と反対方向へ引き上げる。これによりカートリッジDの軸部125a、円筒形ガイド124b、回り止めガイド141cはガイド部130Ra,130Laに沿って図11(c)、(b)、(a)の順にカートリッジ装着部Sの手前側に移動される。図11(c)の状態から(b)の状態に移行する際、ガイド部130Ra,130Laの移動に伴い図12(b)に示すように揺動アーム154の位置決め部154aが規制部162aを矢印jの方向に乗り越える。そのときにアーム加圧バネ155が仮想線Lの下にくる(図12(a))。これにより揺動アーム154はアーム加圧バネ155により加圧されて元の位置に復帰する。よって駆動伝達ベルト150が緩むことなくカートリッジDを装置本体Cから取り外すことができる。
[感光体ドラムから転写ローラへの駆動力伝達]
転写ローラ104の駆動構成について図10を用いて説明する。図10は装置本体にカートリッジDが装着された状態を示す図である(図ではカートリッジと転写ローラ部のみ図示している)。
カートリッジDが装着されると、カートリッジDの駆動伝達ベルト150が転写ローラプーリ160に巻き付く。同時に、カートリッジDが装置本体Cに装着することによって、駆動伝達ベルト50とドラムプーリ107bとの巻き付き角度が増加することになる。巻き付き角度が増加するほど、駆動伝達ベルト50とドラムプーリ107bとの噛み合い率は大きくなり、転写ローラへの駆動が滑らかに安定して伝達することができる。この状態で感光体ドラム107が装置本体から駆動力を受けて矢印b方向(時計回り方向)に回転駆動される。これによりドラムプーリ107bが同方向に回転して駆動伝達ベルト105を矢印c方向(時計回り方向)に周回移動させる。駆動伝達ベルト105は転写ローラプーリ160を介して転写ローラ104を矢印d方向(反時計回り方向)に回転駆動させる。
以上説明したように本実施例では、駆動伝達ベルト150を利用して転写ローラ104を回転駆動することにより、ギアで転写ローラを回転駆動する方式と比較して、駆動伝達ベルト150と転写ローラプーリ160との噛み合い歯数を増やすことができる。さらに、前述のようにスライド可能に取り付けられた転写ローラ104と感光体ドラム107間に記録媒体が通過して軸間距離が変動した場合でも前述のテンションプーリ153により駆動伝達ベルト150の張力が調整される。このため駆動伝達ベルト150と転写ローラプーリ160の歯の噛み合い状態が安定する。そのため感光体ドラム107から転写ローラ104への駆動力伝達を滑らかにすることができ、感光体ドラム107、転写ローラ104の回転むら、振動を低減させ良好な画像を得ることができる。
また、駆動伝達ベルト150を両面歯付きのベルトとし、また、カートリッジDの装着方向に対して転写ローラプーリ160の上流側が駆動伝達ベルト150と噛み合う構成にすると、カートリッジDをガイド部130Ra,130Laに沿って押し込むだけで、駆動伝達ベルト150と転写ローラプーリ160が噛み合うので、カートリッジDの装着性を損なうことがない。
また、駆動伝達ベルト150をカートリッジDに設けたので、転写ローラ104を交換する際に、駆動伝達ベルト150から取り外す必要がなく、作業性を損なうことがない。
また、カートリッジDを装置本体Cに装着し、駆動伝達ベルト150が転写ローラプーリ160に巻きつくと、駆動伝達ベルト150の張力はカートリッジDを装置本体Cから取り外す方向の力として作用する。このため、本実施例では揺動アーム154の位置決め部154aと規制部162aの当接部がこの力を受け、カートリッジDの抜け止めとなるようにしている。したがって、カートリッジDの抜け止めを別途設ける必要がなく部品点数を削減することができる。
また、テンションプーリ153を設けることで、駆動伝達ベルト150の張力の変動による転写ローラ104の圧変動を小さく抑えることができる。
また、転写ローラプーリ160と、移動プーリ152を具備させた揺動アーム154の位置を規制する規制部162aとを同軸上に設けることで、転写ローラプーリ160と移動プーリ152の位置を精度良く決めることができる。
(第二の実施例)
次に本発明の第二の実施例について図13〜図18を用いて説明する。
[プロセスカートリッジ]
図13は第二の実施例に係るプロセスカートリッジFの左サイドカバー側の外観斜視図である。プロセスカートリッジFは第一の実施例のカートリッジDと同様に、現像装置ユニット170と感光体ユニット171を左サイドカバー172と右サイドカバー173で結合することで一体的にカートリッジ化してある。
[プロセスカートリッジの駆動伝達機構]
カートリッジFに設けられる駆動伝達機構の構成について図13〜図15を用いて説明する。図14は駆動伝達機構の一実施例を示す図であり、その駆動伝達機構の分解斜視図、図15は駆動伝達機構の構成を示す斜視図である。
カートリッジFの左サイドカバーの側面には転写ローラ174(不図示)を駆動するための駆動伝達ベルト175が設けられている。駆動伝達ベルト175は両面歯付きのベルトであり、感光体プーリたるドラムプーリ176bと、第一の可動プーリたる第一移動プーリ177と、第二の可動プーリたる第二移動プーリ178に巻きかけられている。上記各プーリ176b,177,178はそれぞれ円周上に歯部を具備させた歯付プーリである。したがって駆動伝達ベルト175は各プーリ176b,177,178に内周面で歯同士を噛み合わせた状態に巻きかけてある。ここで、第一移動プーリ177は、感光体ドラム107(図15)と同軸に回転可能に設けられた円盤状の第一揺動アーム179に具備させた第一移動軸(回転軸)181に回転可能に設けられる。また、第二移動プーリ178は、第一移動軸181に回転可能に設けられた第二揺動アーム180の第二移動軸(回転軸)182に回転可能に設けられる。
図14および図15に示すように、サイドカバー172はドラムプーリ176bの軸中心と同芯の2つの弧状ガイド溝172d,172eを有する。弧状ガイド溝172d,172eのうち、一方のガイド溝172dは第一移動軸181の端部を移動可能に保持し、他方のガイド溝172eは第二移動軸182の端部を移動可能に保持する。第一揺動アーム179はドラムプーリ軸受け(不図示)の円筒部200cの円周上に配置されるねじりコイルバネ183の一端183aを左サイドカバー172の係合部172cに係合させ、他端183bを第一揺動アーム179の溝179aに係合させる。これによって第一揺動アーム179はドラムプーリ176bの軸中心に対して矢印kの方向(時計回り方向)に回転付勢される。そして第一揺動アーム179は該アームに設けられた当接部179bを左サイドカバー172のストッパ172aに突き当てることで位置が決められている。第一移動軸181は第一揺動アーム179と同方向に付勢されてガイド溝172dの上端の係止部172d1に当接される。
また、第二揺動アーム180は第二揺動アーム180と第一移動プーリ177間で第一移動軸181外周に配置されたねじりコイルバネ184の一端と他端が、それぞれ第一揺動アーム179の係止部179cと第二揺動アーム180の係止部180aと係止している。これによって第二揺動アーム180は第一移動軸181に対して矢印Iの方向(時計回り方向)に回転付勢されて、駆動伝達ベルト175にテンションを与える。第二移動軸182は第二揺動アーム180と同方向に付勢されてガイド溝172eの上端の係止部172e1に当接される。なお、カートリッジFの右サイドカバー173側のギアフランジおよびカップリング部の構成は第一の実施例と同様であるのでその説明は省略する。
[画像形成装置本体]
図16はカートリッジFを着脱可能な装置本体Eのカートリッジ装着部S1の左側を示す斜視図である。カートリッジFを装置本体Eに装着する際は、図に示すように装置本体Eのカートリッジドア185を開いて、装置本体Eのガイド部材186Lに形成したガイド部186LaにカートリッジFの左サイドカバー172側のドラムプーリ軸受けの軸部(ガイド手段)172b(図13)を挿入する。なお、装置本体Eのカートリッジ装着部S1の右側のガイド部材およびカップリング部の構成は第一の実施例と同様であるのでその説明は省略する。
図17は図16のカートリッジ装着部S1の左側奥部に設けたギア機構の一実施例を示す構成図である。装置本体Eには第一の実施例と同様に転写ローラ174がスライド可能に取り付けられている。転写ローラ174の一端部には該転写ローラを駆動するための転写ローラプーリ190が取り付けられている。なお、転写ローラ174の装置本体Eへの取付け構成は第一の実施例と同様であるのでその説明は省略する。
次にギア機構について説明する。装置本体Eのカートリッジドア185は軸185aを中心に回転し開閉する。カートリッジドア185は軸185aを中心に回転する扇形のギア185bを有する。このギア185bはカートリッジドア185の開閉と連動して回転する。ギア185bは装置本体Eに設けられた第一のギア187と噛み合っている。この第一のギア187は装置本体Eに設けられた第二のギア188と噛み合っている。また、装置本体Eには記録媒体の搬送方向と直交する矢印m方向にスライド可能にスライダ189が設けられている。スライダ189はラック部189bを有し、このラック部189bが第二のギア188と噛み合っている。スライダ189はラック部189bの反対側にカートリッジFの第一移動軸181を係合させるガイド部189aを有する。そしてガイド部189aの上方に設けたガイド片189cの先端面は該ガイド部の奥部に傾斜する斜面189dに形成してある。
[駆動伝達機構と転写ローラプーリの結合態様]
次に駆動伝達機構と転写ローラプーリの結合態様について図18を用いて説明する。図18の(a)はカートリッジドア185を開いてカートリッジFを装置本体Eに装着した状態を示す図、(b)はカートリッジFの装着後に装置本体Eのカートリッジドア185を閉じた状態を示す図である。(a)、(b)はいずれも装置本体Eを図16の矢印r方向から見た図であり、内部の説明のためガイド部材186およびガイド部186aは破線で位置を示してある。なお、カートリッジFの右サイドカバー173の円筒形ガイド及びこれをガイドする装置本体Eのガイド部材の関係は実施例1と同様であるのでその説明は省略する。
カートリッジFの左サイドカバー172側の軸部172bを装置本体Eのガイド部186aに沿って矢印p方向に挿入していくと、第一移動軸181はスライダ189の斜面189dに接触する。さらにカートリッジFを押し込むと、第一揺動アーム179が反時計回りに回転しながら第一移動軸181がスライダ189のガイド部189aに収まり、(a)に示す状態になる。すなわち、第一移動軸181をスライダ189の斜面189dに接触させた状態でさらにカートリッジFを押し込むことにより、第一移動軸181は斜面189dに沿って移動する。このとき第一移動軸181は斜面189dによりカートリッジ装着部S1の奥部に案内される。これによって第一移動軸181から第一揺動アーム179にねじりコイルバネ183の付勢力に抗して反時計回りの力が作用して、第一揺動アーム179が反時計回りに回転される。これにより第一移動軸181がガイド溝172dに沿って奥側に移動し始める。そして第一移動軸181は斜面189dから脱するとスライダ189のガイド部189aに入り込む。そして第一移動軸181がガイド部189aに進入すると、軸部172bが装置本体Eの位置決め溝186bに達する。このとき第一揺動アーム179は回転を停止し、第一移動軸181はガイド部189a内の所定位置に停止する。
装置本体EにカートリッジFを装着した後、カートリッジドア185を閉じるために軸185aを中心に回転させると、ギア185bが矢印nの方向(時計回り方向)に回転する。このギア185bの回転に応じてギア187が反時計方向に回転し、このギア187の回転に応じてギア188が時計回り方向に回転する。するとスライダ189がギア188の回転に応じて矢印q方向(下方)にスライドする。このスライダ189のスライドに伴い第一移動軸181がガイド溝172dに沿って移動し始める。カートリッジドア185がさらに回転されると、前述したようにギア185b,187,188の回転によってスライダ189が矢印q方向にさらにスライドし、移動軸181がガイド溝172dに沿ってさらに移動する。このスライダ189のスライド過程において、第一移動軸181がガイド部189aに保持された状態でガイド溝172dから脱し、第二移動軸182がガイド溝172eから脱する。そしてドラムプーリ176bと第二移動プーリ178間で一点鎖線にて示すように駆動伝達ベルト175の外周面が転写ローラ174に取り付けられた転写ローラプーリ190に接触する。すなわち、カートリッジ装着方向に対して転写ローラプーリ190の下流側が駆動伝達ベルト190と接触する。
そして(b)に示すように、カートリッジドア185を完全に閉じると、ギア185b,187,188の回転によってスライダ189が(a)で一点鎖線にて示す位置から矢印q方向にさらにスライドする。このときスライダ189は駆動伝達ベルト175が転写ローラプーリ190に接触した状態でスライドする。これによって駆動伝達ベルト175は転写ローラプーリ190から挿入方向pの力を受ける。これにより第二揺動アーム180がコイルバネ184の付勢力に抗して(a)で一点鎖線にて示す位置から第一移動軸181を支点として時計回り方向に回転する。これによって駆動伝達ベルト175が転写ローラプーリ190に巻きつく。このとき、第二揺動アーム180に設けられた円弧状の位置決め部180bが転写ローラ軸受191と一体に設けられた円筒形の規制部191aに突き当たる。これによって転写ローラプーリ190と第一移動プーリ177と第二移動プーリ178とが互いに位置決めされる。
駆動伝達ベルト175が転写ローラプーリ190に巻きついた状態において第一の実施例と同様に感光体ドラム176が調芯されてカートリッジFが位置決めされる。これによりカートリッジFは装置本体Eに装着される。これによって第一の実施例と同様に駆動伝達ベルト175から転写ローラ190に駆動を伝達できるようになる。
カートリッジFを装置本体Eから取り出す際は、(b)においてカートリッジドア185を開くと各ギア185b,187,188はそれぞれ先の回転方向とは反対方向に回転される。つまりカートリッジドア185の開動作に応じてギア188が反時計回り方向に回転することによってスライダ189が第一移動軸181と共に上方に移動される。このスライダ189と第一移動軸181の移動に伴い、第一揺動アーム179が転写ローラプーリ190から離れると、第一揺動アーム179はコイルバネ183の付勢力により反時計回り方向に回転されて転写ローラプーリ190から退避する((a)で一点鎖線にて示す状態)。そしてスライダ189が第一移動軸181と共にさらに上方に移動されると、第一移動軸181がガイド溝172dに入り込むと共に、第二移動軸182がガイド溝172eに入り込む。さらにスライダ189が第一移動軸181と共に上方に移動されると、第二移動軸182はガイド溝172eの係止部172e1に係止して停止する。第一移動軸181は、スライダ189による上方への移動と、コイルバネ183の付勢力による第一揺動アーム179の時計回りの回転によってガイド部189aに沿って手前側(開口側)に移動する。そして、第一移動軸181はガイド部189aから脱して斜面189dに接触しながらガイド溝172dに沿って移動され、該ガイド溝の係止部172d1に係止して停止する((a)の状態)。この状態でカートリッジFを矢印pと反対方向に引き抜くことにより装置本体EからカートリッジFを取り外すことができる。
以上説明したように本実施例においても、駆動伝達ベルト175を利用して転写ローラ174を回転駆動することにより、ギアで転写ローラを回転駆動する方式と比較して、駆動伝達ベルト175と転写ローラプーリ190との噛み合い歯数を増やすことができる。そのため感光体ドラム176から転写ローラ190への駆動力伝達を滑らかにすることができ、感光体ドラム176、転写ローラ190の回転むら、振動を低減させ良好な画像を得ることができる。
また、本実施例のように、カートリッジFを装置本体Eから取り外したときは駆動伝達ベルト175がカートリッジFの外形から突出しない位置に退避する構成とすることで、カートリッジの小型化を図ることができる。
また、カートリッジドア185と連動して駆動伝達ベルト175を移動させる構成とすることで、カートリッジFの装着、取り外しの際に駆動伝達ベルト175のテンションが操作の負荷となることがなく、操作性を向上させることができる。
また、カートリッジFが駆動伝達ベルト175を有する構成にすることで、転写ローラ交換の作業性を損なうことなくベルトによる駆動構成が実現できる。
また、カートリッジFの装着方向に対して転写ローラプーリ190の下流側が駆動伝達ベルト175と噛み合う構成にしたことで、カートリッジドア185の閉動作と連動して駆動伝達ベルト175と転写ローラプーリ190が噛み合うので、カートリッジFの装着性を損なうことなく駆動伝達ベルト175による駆動構成が実現できる。
さらに、転写ローラプーリ190と、第一および第二移動プーリ177,178を具備させた第二揺動アーム180の位置を規制する規制部191aを同軸上に設けることで、転写ローラプーリ190と第一および第二移動プーリ177,178の位置を精度良く決めることができる。
[その他]
駆動伝達ベルト150,175として、平ベルトやVベルト等の摩擦伝動ベルトを用いても感光体ドラム107のドラムプーリ107b,176bから転写ローラ104,174の転写ローラプーリ160,190への駆動伝達が可能である。しかしながら、本実施例のように両面の歯付きのベルトを用いることにより転写ローラ104と感光体ドラム107の回転を精密に伝達することが可能である。また、摩擦伝動ベルトと比較して歯付きのベルトを用いることによりベルトの取り付け張力を小さくできるため構成を簡略化できる。
電子写真画像形成装置の一実施例の構成を示す概略構成図である。 電子写真画像形成装置の外観斜視図である。 第一の実施例のプロセスカートリッジを装着するための装置本体の装着部の左側の構成を示す外観斜視図である。 第一の実施例のプロセスカートリッジを装着するための装置本体の装着部の右側の構成を示す外観斜視図である。 第一の実施例のプロセスカートリッジの左側外観斜視図である。 第一の実施例のプロセスカートリッジの右側外観斜視図である。 第一の実施例のプロセスカートリッジの構成を示す縦断面図である。 感光体ユニットの構成を示す斜視図である。 転写ローラの構成を示す斜視図である。 駆動伝達ベルトによる転写ローラの駆動方法を示す図である。 第一の実施例のプロセスカートリッジの装置本体への装着過程を示す図である。 プロセスカートリッジの装着過程における駆動伝達ベルトと転写ローラプーリの連結形態の説明図である。 第二の実施例のプロセスカートリッジの左側外観斜視図である。 第二の実施例のプロセスカートリッジの駆動伝達機構の一実施例を示す分解斜視図である。 同駆動伝達機構の構成を示す斜視図である。 第二の実施例のプロセスカートリッジを装着するための装置本体の装着部の左側の構成を示す外観斜視図である。 図16に示す装着部の左側奥部のギア機構の一実施例を示す斜視図である。 第二の実施例のプロセスカートリッジの装置本体への装着過程を示す図である。
符号の説明
C,E 電子写真画像形成装置(レーザービームプリンタ)本体
D,F プロセスカートリッジ
101 光学手段
102 記録媒体
103 搬送手段
104 転写ローラ
105 定着手段
107 感光体ドラム(電子写真感光体)
107a ギアフランジ
107a1 カップリング部(駆動受け部)
107b ドラムプーリ(感光体プーリ)
108 帯電ローラ(帯電手段)
109 カートリッジドア
110 現像スリーブ(現像剤担持体)
111 マグネットローラ
112 現像ブレード(規制部材)
113 現像枠体
113a 現像室
114 トナー収納容器(現像剤収納容器)
115 撹拌部材
116 トナー撹拌部材
117 クリーニング手段
117a クリーニングブレード
117b 廃トナー溜め
118 ドラム枠体
118a,118b 側板
119 現像装置ユニット
120 感光体ユニット
122 現像手段
124 ドラム軸受け
125 ドラムプーリ軸受け
125a 軸部(ガイド手段)
130L,130R ガイド部材
131 カップリング部(駆動手段)
140 サイドカバー(L)
140a 軸
141 サイドカバー(R)
150 駆動伝達ベルト
151 固定プーリ
152 移動プーリ(可動プーリ)
153 テンションプーリ
154 揺動アーム
154a 位置決め部
155 アーム加圧バネ
156 固定軸
157 揺動軸
158 プーリホルダ
159 加圧バネ
160 転写ローラプーリ
161,162 転写ローラ軸受
162a 規制部
162b 軸受部
163,164 転写ローラ加圧バネ
170 現像装置ユニット
171 感光体ユニット
172 サイドカバー(L)
172a ストッパ
172b 軸部(ガイド手段)
172c 係合部
173 サイドカバー(R)
174 転写ローラ
175 駆動伝達ベルト
176b ドラムプーリ(感光体プーリ)
177 第一移動プーリ(可動プーリ)
178 第二移動プーリ(可動プーリ)
179 第一揺動アーム
179a 溝
179b 当接部
179c 係止部
180 第二揺動アーム
180c 係止部
181 第一移動軸
182 第二移動軸
183,184 ねじりコイルバネ
183a ねじりコイルバネの一端部
183b ねじりコイルバネの他端部
185 カートリッジドア
185a 軸
185b ギア
186L ガイド部材
186La ガイド部
187,188 ギア
189 スライダ
189a ガイド部
190 転写ローラプーリ
191 転写ローラ軸受
191a 規制部

Claims (11)

  1. 本体駆動手段と、記録媒体に現像像を転写するための転写ローラと、前記転写ローラに駆動するための転写ローラプーリと、を有し、前記記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置本体に取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジにおいて、
    電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤によって現像する現像手段と、
    前記本体駆動手段と連結して前記電子写真感光体に駆動力を伝達する駆動受け部と、
    前記電子写真感光体が前記駆動受け部から受けた前記駆動力によって駆動される感光体プーリと、
    前記感光体プーリと係合する駆動伝達ベルトであって、前記プロセスカートリッジが前記装置本体に装着した際に、前記転写ローラプーリと係合して前記感光体プーリと前記駆動伝達ベルトとの巻き付き角度を増加させる駆動伝達ベルトと、
    を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 更に、前記プロセスカートリッジは、
    前記駆動伝達ベルトと係合する、移動可能に設けられた可動プーリであって、前記プロセスカートリッジが前記装置本体に装着した際に、前記巻き付き角度を増加させる方向に移動する可動プーリを有することを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 更に、前記プロセスカートリッジは、
    前記駆動伝達ベルトに張力を付加するテンションプーリを有することを特徴とする請求項1または2に記載のプロセスカートリッジ。
  4. 前記駆動伝達ベルトは両面歯付きベルトであり、前記複数のプーリは前記駆動伝達ベルトと噛み合う歯付きプーリであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  5. 画像形成装置本体にプロセスカートリッジを取り外し可能に装着し、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
    (i)本体駆動手段と、
    (ii)記録媒体に現像像を転写するための転写ローラと、
    (iii)前記転写ローラに駆動するための転写ローラプーリと、
    (iv)電子写真感光体と、前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤によって現像する現像手段と、前記本体駆動手段と連結して前記電子写真感光体に駆動力を伝達する駆動受け部と、前記電子写真感光体が前記駆動受け部から受けた前記駆動力によって駆動される感光体プーリと、前記感光体プーリと係合する駆動伝達ベルトであって、前記プロセスカートリッジが前記装置本体に装着した際に、前記転写ローラプーリと係合して前記感光体プーリと前記駆動伝達ベルトとの巻き付き角度を増加させる駆動伝達ベルトと、を有するプロセスカートリッジを取り外し可能に装着する装着手段と、
    (v)前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
    を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
  6. 前記転写ローラプーリは、前記プロセスカートリッジが前記装置本体に装着した際に、前記転写ローラプーリと係合することによって、前記プロセスカートリッジに移動可能に設けられた、前記駆動伝達ベルトと係合する可動プーリを、前記巻き付き角度を増加させる方向に移動させることを特徴とする請求項5に記載の電子写真画像形成装置。
  7. 前記転写ローラプーリは、前記プロセスカートリッジの装着方向の上流側が前記駆動伝達ベルトと係合することを特徴とする請求項5または6に記載の電子写真画像形成装置。
  8. 前記転写ローラプーリは、前記プロセスカートリッジの装着方向の下流側が前記駆動伝達ベルトと係合することを特徴とする請求項5または6に記載の電子写真画像形成装置。
  9. 前記転写ローラプーリは前記転写ローラと同軸上にあることを特徴とする請求項5から請求項8のいずれかに記載の電子写真画像形成装置。
  10. 前記電子写真画像形成装置は前記可動プーリの移動を規制する規制部を有し、前記規制部は前記転写ローラプーリと同軸上にあることを特徴とする請求項6に記載の電子写真画像形成装置。
  11. 前記転写ローラプーリは歯付きプーリであることを特徴とする請求項5から請求項10のいずれかに記載の電子写真画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013205620A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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