JP2018120076A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カップリングを結合する際に、カートリッジの他の部材への駆動が連結していない状態(反力を受けていない状態)で安定的にカップリングを結合することができる画像形成装置および画像形成装置用ユニットを提供する。【解決手段】カートリッジは、第1及び第2の回転部材と、第1の回転部材と装置本体とを結合するカップリングを構成する第1の結合部と、第2の回転部材を駆動させる第1のギアと、を有し、装置本体は、駆動源と、第1のギアと噛合う第2のギアと、第1及び第2の回転部材を一体回転する第1の係合部と、を備え、駆動力を伝達する第1の伝達部材と、第1の結合部と共にカップリングを構成する第2の結合部と、第1の係合部と係合可能な第2の係合部と、を備え、第1の伝達部材と同軸に設けられ、第1の伝達部材に対し相対的に回転可能であって、駆動力を伝達する第2の伝達部材と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、装置本体に対し着脱可能なカートリッジを装置本体に装着した状態で、記録材に画像形成を行う画像形成装置に関する。
画像形成装置として電子写真技術を用いる電子写真方式のものは、一般に、トナー補給や各種のプロセス手段のメンテナンスを必要とする。このトナー補給やメンテナンスを容易にするために、感光体ドラム(感光ドラム)、帯電手段、現像手段、クリーニング手段などを枠体内にまとめてカートリッジ化し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとしたものが実用化されている。
このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをユーザ自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができ、ユーザビリティーに優れた画像形成装置を提供することができる。そのため、このプロセスカートリッジ方式は画像形成装置において広く用いられている。
特許文献1には、画像形成装置本体からプロセスカートリッジに駆動を伝達するカップリングが先端に設けられ、バネでプロセスカートリッジ側に付勢された駆動力伝達部材を有する画像形成装置が開示されている。そして、この画像形成装置は、画像形成装置本体の開閉扉を閉じた際に、バネによって駆動力伝達部材が押圧されてプロセスカートリッジ側に移動し、プロセスカートリッジのカップリングに係合し駆動力を伝達するものである。また、画像形成装置本体の開閉扉を開いた際に、カムにより駆動力伝達部材がバネに抗してプロセスカートリッジから遠ざかる方向に移動し、着脱可能な状態にすることができるものである。
特開平8−328449号公報
しかしながら、特許文献1においては、更に改善されるべき点として、安定的にカップリングを結合することができるように構成することがある。
本発明の目的は、カップリングを結合する際に、カートリッジの他の部材への駆動が連結していない状態(反力を受けていない状態)で安定的にカップリングを結合することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、装置本体に対しカートリッジを着脱可能な画像形成装置であって、前記カートリッジは、第1の軸線の周りに回転可能な第1の回転部材と、第2の軸線の周りに回転可能な第2の回転部材と、前記第1の回転部材と前記装置本体とを結合するためのカップリングを構成する第1の結合部と、前記第2の回転部材を駆動させるための第1のギアと、を有し、前記装置本体は、駆動源と、前記第1のギアと噛合う第2のギアと、第1の係合部と、を備え、駆動力を伝達する第1の伝達部材と、前記第1の結合部と共に前記カップリングを構成する第2の結合部と、前記第1の係合部と係合可能な第2の係合部と、を備え、前記第1の伝達部材と同軸に設けられ、前記第1の伝達部材に対し相対的に回転可能であって、駆動力を伝達する第2の伝達部材と、を有し、前記カートリッジを前記装置本体に装着した第1の状態において、前記第1のギアと前記第2のギアが噛合い、かつ前記第1の結合部と前記第2の結合部が結合しておらず、かつ前記第1の係合部と前記第2の係合部が係合していない場合、前記第1の状態から前記駆動源を駆動すると、前記第1の係合部と前記第2の係合部が係合するまで前記第1の伝達部材が回転することなく前記第2の伝達部材が回転し、前記第1の係合部と前記第2の係合部が係合した後、前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材が一体的に回転する第2状態となり、前記第1の状態から前記第2の状態に至る間に、前記第1の結合部と前記第2の結合部が結合することを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、装置本体に対しカートリッジを着脱可能な画像形成装置であって、前記カートリッジは、第1の軸線の周りに回転可能な第1の回転部材と、第2の軸線の周りに回転可能な第2の回転部材と、前記第1の回転部材と前記装置本体とを結合するためのカップリングを構成する第1の結合部と、前記第2の回転部材を駆動させるための第1のギアと、を有し、前記装置本体は、駆動源と、前記第1のギアと噛合う第2のギアと、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材を一体回転するための第1の係合部と、を備え、駆動力を伝達する第1の伝達部材と、前記第1の結合部と共に前記カップリングを構成する第2の結合部と、前記第1の係合部と係合可能な第2の係合部と、を備え、前記第1の伝達部材と同軸に設けられ、前記第1の伝達部材に対し相対的に回転可能であって、駆動力を伝達する第2の伝達部材と、前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材の間に設けられる付勢部材と、を有し、前記第1の係合部と前記第2の係合部が係合する前に、前記第1の伝達部材が回転しない状態で前記第2の伝達部材が回転し、前記第1の結合部と前記第2の結合部が結合されるように、前記第1の係合部と前記第2の係合部に隙間が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、カップリングを結合する際に、カートリッジの他の部材への駆動が連結していない状態(反力を受けていない状態)で安定的にカップリングを結合することができる。
カートリッジが装置本体に装着された状態の画像形成装置のドラムの回転軸線に垂直な断面図。 カートリッジにおけるドラムの回転軸線に垂直な断面図。 (a)、(b)はカートリッジの分解斜視図。 装置本体のドラムの回転軸線に垂直な断面図。 駆動ユニットの斜視図。 (a)は駆動力伝達部材と駆動ギアの斜視図、(b)はカートリッジの駆動側の部分斜視図。 駆動力伝達部材にかかる推力を説明するための図。 ドラム62の回転軸線方向から見た第2の伝達部材92の近傍を示す図。 円筒カムの斜視図。 駆動側から見た側板15の斜視図。 駆動側板に円筒カム86を取り付けた状態を示すドラム62の回転軸線に平行な断面図(図10矢印方向から見た断面図)。 開閉扉13が開いた状態の円筒カム86のリンク構成を説明するためのドラム62の回転軸線に垂直な装置本体Aの断面図。 第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の近傍部分を示すドラム62の回転軸線を含む断面図。 (a)は装置本体Aの駆動側のカートリッジを装置本体Aに装着する構成を示す図、(b)は装置本体Aの非駆動側のカートリッジを装置本体Aに装着する構成を示す図。 開閉扉を閉める前の第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の長手方向の位置を説明するための図。 (a)はカートリッジBの装置本体Aに対する長手方向の位置決めを説明するための図、(b)はカートリッジBの装置本体Aに対する長手方向の位置決めを説明するための図。 (a)は装置本体Aの駆動側のカートリッジBの装置本体Aに対するドラム62の回転軸線に垂直な方向の位置決め構成を示すドラム62の回転軸線に垂直な断面図、(b)は装置本体Aの非駆動側のカートリッジBの装置本体Aに対するドラム62の回転軸線に垂直な方向の位置決め構成を示すドラム62の回転軸線に垂直な断面図。 開閉扉13が閉じた状態の円筒カム86のリンク構成を説明するためのドラム62の回転軸線に垂直な断面図。 第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の移動を説明するためのドラム62の回転軸線を含む断面図。 第1の伝達部材91と第2の伝達部材92とカートリッジBの係合を説明するためのドラム62の回転軸線を含む断面図。 第1の実施形態に関し、(a)は第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の構成を分解図として示す斜視図、(b)は第1の伝達部材91と第2の伝達部材92との駆動が連結していない状態を示す回転軸線を含む断面図。 第1の実施形態に関し、(a)は第1の伝達部材91と第2の伝達部材92との駆動が連結していない状態を示す回転軸線に垂直な断面図、(b)は第1の伝達部材91と第2の伝達部材92との駆動が連結している状態を示す回転軸線に垂直な断面図、(c)はカートリッジが装置本体から離脱したときに第1の伝達部材91と第2の伝達部材92とが初期状態に戻ることを説明する回転軸線に垂直な断面図。 第2の実施形態に関し、(a)は駆動力伝達部材96と駆動力伝達部材97と圧縮バネの構成を分解図として示す被駆動側から見た斜視図、(b)は駆動力伝達部材96と駆動力伝達部材97と圧縮バネの構成を分解図として示す駆動側から見た斜視図。 第2の実施形態に関し、駆動力伝達部材96と駆動力伝達部材97との駆動が連結していない状態を示す回転軸線を含む断面図。 第2の実施形態に関し、駆動力伝達部材96と駆動力伝達部材97との駆動が連結している状態を示す回転軸線を含む断面図。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
以下の説明において、装置本体とは、画像形成装置からカートリッジを除いた部分を示す。また、長手方向とは、カートリッジが装置本体に装着された状態において像担持体である感光ドラム(以下、ドラム)の回転軸線(第1の軸線)の方向と定義する。また、装置本体の長手方向に関して、画像形成装置本体(装置本体)からドラムへ駆動を伝達する駆動力伝達部材を有する側を駆動側とし、その反対側を非駆動側と定義する。
図1および図2を用いて、画像形成装置の全体構成および画像形成プロセスについて説明する。図1は、本発明の実施形態である電子写真方式の画像形成装置の画像形成装置本体(以下、装置本体)A及びプロセスカートリッジ(以下、カートリッジ)Bの断面図である。図2は、カートリッジBの断面図である。図1、図2共に、断面はドラムの回転軸線に垂直な断面である。
(画像形成装置の全体構成)
図1に示す電子写真方式の画像形成装置は、カートリッジBを装置本体Aに着脱自在とした電子写真技術を利用したレーザビームプリンタである。カートリッジBが装置本体Aに装着されたとき、カートリッジBの像担持体としての電子写真感光体であるドラム62に潜像を形成するための露光装置3が配置される。また、カートリッジBの下側に画像形成対象となる記録媒体としてのシート材(記録材)Pを収納したシートトレイ4が配置されている。
更に、装置本体Aには、シート材Pの搬送方向Dに沿って、ピックアップローラ5a、給送ローラ対5b、搬送ローラ対5c、転写ガイド6、転写ローラ7、搬送ガイド8、定着装置9、排出ローラ対10、排出トレイ11等が順次配置されている。なお、定着装置9は、加熱ローラ9a及び加圧ローラ9bにより構成されている。
(画像形成プロセス)
次に、画像形成プロセスの概略を説明する。プリントスタート信号に基づいて、第1の軸線の周りに回転可能な第1の回転部材であるドラム62は、矢印R方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。バイアス電圧が印加された帯電ローラ66は、ドラム62の外周面に接触し、ドラム62の外周面を一様均一に帯電する。
露光装置3は、画像情報に応じたレーザ光Lを出力する。そのレーザ光LはカートリッジBのクリーニング枠体71に設けられたレーザ開口71hを通り、ドラム62の外周面を走査露光する。これにより、ドラム62の外周面には画像情報に対応した静電潜像が形成される。
一方、図2に示すように、現像装置としての現像ユニット20において、トナー室29内のトナーTは、搬送部材43の回転によって撹拌、搬送され、トナー供給室28に送り出される。トナーTは、マグネットローラ34(固定磁石)の磁力により、第2の軸線の周りに回転可能な第2の回転部材である現像ローラ32の表面に担持される。トナーTは、現像ブレード42によって摩擦帯電されつつ、現像剤担持体としての現像ローラ32周面上での層厚が規制される。そのトナーTは、静電潜像に応じてドラム62へ現像され、トナー像として可視像化される。
また、図1に示すように、レーザ光Lの出力タイミングと合わせて、ピックアップローラ5a、給送ローラ対5b、搬送ローラ対5cによって、装置本体Aの下部に収納されたシート材Pがシートトレイ4から送り出される。そして、そのシート材Pが転写ガイド6を経由して、ドラム62と転写ローラ7との間の転写位置へ搬送される。この転写位置において、トナー像はドラム62からシート材Pに順次転写されていく。
トナー像が転写されたシート材Pは、ドラム62から分離されて搬送ガイド8に沿って定着装置9に搬送される。そしてシート材Pは、定着装置9を構成する加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとのニップ部を通過する。このニップ部で加圧・加熱定着処理が行われて、トナー像はシート材Pに定着される。トナー像の定着処理を受けたシート材Pは、排出ローラ対10まで搬送され、排出トレイ11に排出される。
一方、図2に示すように、転写後のドラム62は、クリーニングブレード77により外周面上の残留トナーが除去されて、再び、画像形成プロセスに使用される。ドラム62から除去されたトナーは、ドラム62を有する枠体としてのクリーニングユニット60の廃トナー室71bに貯蔵される。
上記において、帯電ローラ66、現像ローラ32、転写ローラ7、クリーニングブレード77が、ドラム62に作用するプロセス手段である。
(カートリッジ構成)
次に、カートリッジBの全体構成について図2、図3を用いて説明する。図2はカートリッジBの断面図、図3(a)、(b)は、カートリッジBの一部を分解した状態で示した分解斜視図である。
カートリッジBは、クリーニングユニット60と、現像ユニット20を有する所謂プロセスカートリッジであり、電子写真画像形成装置の本体に対して一体的に着脱可能としたものである。なお、プロセスカートリッジとは、電子写真感光体と、これに作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも一つとを一体的にカートリッジ化したものである。
クリーニングユニット60は、ドラム62と、帯電ローラ66と、クリーニング部材77と、これらを支持するクリーニング枠体71を有する。図3(a)に示すように、ドラム62は駆動側の端部に設けられた駆動側ドラムフランジ63がドラム軸受73の穴部73aにより回転可能に支持される。一方、非駆動側において、図3(b)に示すように、クリーニング枠体71に設けられた穴部71cに圧入されたドラム軸78によって、非駆動側ドラムフランジ64の穴部(不図示)を回転可能に支持される構成となっている。クリーニングユニット60において、帯電ローラ66、クリーニング部材77は、それぞれドラム62の外周面に接触して配置される。
図2に示すクリーニング部材77は、弾性材料としてのゴムで形成されたブレード状の弾性部材であるゴムブレード77aと、ゴムブレードを支持する支持部材77bと、を有する。ゴムブレード77aは、ドラム62の回転方向に対してカウンター方向にドラム62に当接している。即ち、ゴムブレード77aは、その先端部がドラム62の回転方向の上流側を向くようにドラム62に当接している。
クリーニング部材77によってドラム62の表面から除去された廃トナーは、クリーニング枠体71とクリーニング部材77によって形成された廃トナー室71bに溜められる。また、クリーニング枠体71から廃トナーが漏れることを防止するための漏れ防止シート65が、ドラム62に当接するようにクリーニング枠体71の縁部に設けられている。
図2に示す帯電ローラ66は、クリーニング枠体71の長手方向(ドラム62の回転軸線(第1の軸線)の方向と略平行)の両端部において、帯電ローラ軸受67を介し、クリーニングユニット60に回転可能に取り付けられている。帯電ローラ66は、帯電ローラ軸受67が付勢部材68によりドラム62に向けて加圧されることでドラム62に圧接されている。帯電ローラ66は、ドラム62の回転に従動して回転する。
また、図2に示す現像ユニット20は、現像ローラ32と、現像ローラ32を支持する現像容器23と、現像ブレード42等を有する。現像ローラ32は、両端に設けられた軸受部材27、37により回転可能に現像容器23に取り付けられている。また、現像ローラ32内にはマグネットローラ34が設けられている。現像ユニット20において、現像ローラ32上のトナー層を規制するための現像ブレード42が配置されている。
現像ローラ32にはコロ状の間隔保持部材38(図3(a)(b))が現像ローラ32の両端部に回転自由に取り付けられており、間隔保持部材38とドラム62が当接することで、現像ローラ32はドラム62と微少隙間をもって保持される。また、現像ユニット20からトナーが漏れることを防止するための吹き出し防止シート33が、現像ローラ32に当接するように底部材22の縁部に設けられている。
更に、現像容器23と底部材22によって形成されたトナー室29には、搬送部材43が設けられている。搬送部材43は、トナー室29に収容されたトナーを撹拌すると共に、トナー供給室28へトナーを搬送する。
図3(a)、(b)に示すように、カートリッジBはクリーニングユニット60と現像ユニット20を合体して構成される。現像ユニットとクリーニングユニットの結合の際には、まずクリーニング枠体71の駆動側の第2吊り穴71iに対する現像容器23の現像第2支持ボス26aの中心と、非駆動側の第1吊り穴71jに対する現像第1支持ボス23bの中心を合わせる。
具体的には、現像ユニット20を矢印G方向に移動させることで、第2吊り穴71i、第1吊り穴71jに現像第2支持ボス26a、現像第1支持ボス23bが嵌合する。これにより、クリーニングユニット60に対して現像ユニット20が回動可能に連結される。この後、ドラム軸受73をクリーニングユニット60に組み付けることによってカートリッジBを構成する。
また、非駆動側の付勢部材46Lの第2端部46Lbは現像容器23の面23kに固定され、第1端部46Laがクリーニングユニットの一部である面71lに当接する。また、駆動側の付勢部材46Rの第2端部46Rbは現像容器26の面26bに固定され、第1端部46Raがクリーニングユニットの一部である面71kに当接する。
本実施形態では、付勢部材46R、付勢部材46Lは圧縮バネで形成されており、このバネの付勢力により現像ユニット20をクリーニングユニット60に付勢させることで現像ローラ32をドラム62の方向へ確実に押し付けるよう構成する。そして、現像ローラ32の両端部に取り付けられた間隔保持部材38によって、現像ローラ32はドラム62から所定の間隔をもって保持される。
(装置本体Aの構成)
次に、装置本体Aの構成ついて図4、図5を用いて説明する。図4は装置本体Aの断面図、図5は駆動ユニットを説明する斜視図である。図4の断面は,ドラム62の回転軸線(第1の軸線)に垂直な断面である。
装置本体Aは、プラスチック等によって構成された筐体を有している。その筐体は、駆動側の側板15(図5)と、非駆動側の側板16(図4)と、それぞれの側板を連結する前板18(図4)と、後板100(図4)と、で構成される。また、装置本体Aは筐体に対し回動可能に支持された開閉扉13(図4)を有しており、カートリッジBは開閉扉13を開くことによって露出するカートリッジ挿入口17によって装置本体Aから着脱可能な状態となる。
側板15と側板16の装置本体内側位置には詳細は後述するが図6(b)、図15で説明されるカートリッジBの着脱の際にカートリッジを案内するガイドレール上15g(16d)、ガイドレール下15h(16e)がそれぞれ配置されている。なお、露光装置3(図1)は、側板15と側板16を連結するように固定された光学支持台101(図4)にビス等(不図示)で支持固定されるレーザースキャナ102からなる。
(駆動ユニット)
次に、図5を用いて、本実施形態における駆動ユニット103の構成を説明する。駆動ユニット側板103aに対し複数のギアを回転可能に支持する駆動ユニット103は、側板15の装置本体外側位置においてビス等(不図示)によって側板15に支持固定される。駆動ユニット103は、駆動源となるモータ104を有し、モータ104から駆動力を伝達する駆動力伝達ギア列(駆動列)を複数のギアによって構成する。
そして、図4のピックアップローラ5a、給送ローラ対5b、搬送ローラ対5c、図5の第1駆動力伝達部材(第1の伝達部材)91、第2駆動力伝達部材(第2の伝達部材)92、図1の加圧ローラ9b、排出ローラ10に駆動力を供給する。ピックアップローラ5aは駆動列中にソレノイド(不図示)を有しており、このソレノイドはプリントスタート信号とタイミングを合わせるようピックアップローラを間欠駆動する。給送ローラ対5b、搬送ローラ対5cは常時回転しており、ピックアップローラ5aから送られてきたシート材を転写部へ搬送する。
カートリッジBへの駆動力の供給は、図5、図6(a)に示すように同軸に設けられた第1の伝達部材91と、第2の伝達部材92によって行われる。第2の伝達部材92の第2ギア部92aは、モータ104からギアを介して駆動力を伝達されて回転する駆動ギア105と側板15の外側で噛み合い、モータ104からの駆動力が第2の伝達部材92に伝達される。そして、カートリッジBに駆動力を伝達できるよう、側板15に設けられた穴部15k(図13)を介して側板15の内側にカップリング凹部92c2と第1ギア部91aが突出している(図13)。
図4に示す後板100には、両端部に軸受部材7aを介して転写ローラ7が回転自在に取り付けられている。そして、転写ローラ7は、図4に示す軸受部材7aに取り付けられた転写押圧バネ7bにより、ドラム62(図1)に所定の当接圧を与えるよう構成されている。転写ローラ7はドラム62に当接することで転写ニップを形成し、搬送ローラ対5cから搬送されてきたシート材にトナー像を転写しつつ定着装置9へと搬送する。ここで、転写ローラ7は駆動列と接続されておらず、ドラム62によって従動駆動される。
図4に示す定着装置9において、加圧ローラ9bと加熱ローラ9aを定着枠体9cに固定することによって定着ローラ対を形成し、定着枠体9cを側板15と側板16の上面部に対しビス等(不図示)により固定している。定着装置9において、加圧ローラ9bの一端部に加圧ローラ駆動ギア(不図示)が固定されており、駆動列を介して駆動源であるモータ104から駆動力を受け取ることで、加圧ローラ9bを駆動回転させる。そして、加圧ローラ9bの駆動回転によって、加熱ローラ9aは従動回転される。
これにより、転写部から搬送されてきたシート材Pは、定着ローラ対を通過することによりトナー像がシート材に定着された後、排紙ローラ対10へと搬送される。
(本実施形態における作用、および第1の伝達部材91と第2の伝達部材92とそれらの周辺の構成)
本実施形態では、カートリッジBの現像ローラ32にギアを介して駆動力を伝える第1の伝達部材91と、ドラム62にカップリングを介して駆動力を伝える第2の伝達部材92との間に、回転ガタ(周方向の遊び)を持たせる。これにより、現像ローラ32による影響を受けることなく、装置本体とドラム62とのカップリングを安定的に行うことができる。以下、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92とそれらの周辺の構成について説明する。
図13は、第1の伝達部材91と第2の伝達部材)92の近傍部分を示すドラム62の回転軸線(第1の軸線)に平行な断面図である。図13に示すように、装置本体Aの駆動側には、第1の伝達部材91と、第2の伝達部材92と、第2の伝達部材92を回転支持する軸受83と、駆動力伝達部材としての付勢バネ84と、円筒カム86と、側板15と、が設けられている。
(画像形成装置用ユニットを構成する第1の伝達部材91と第2の伝達部材92とねじりコイルバネ93)
ここで、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の構成について、図6、図13、図21、図22を用いて説明する。図6(a)は第1の伝達部材91と第2の伝達部材92と駆動ギア105の斜視図、図6(b)はカートリッジの駆動側の部分詳細図である。図13において、第2の伝達部材92は、長手方向AMと平行な軸線方向における駆動側の一端部92eが軸受83に嵌合され、回転可能かつ軸線方向に移動可能に支持されている。
また、第2の伝達部材92は、長手方向AMにおける中央部92dが側板15に設けられた穴部15kとの間に隙間Mを備え、カートリッジBが装置本体Aに装着されていない際には隙間Mの範囲内で僅かに移動可能に支持されている。以降の説明では、第2の伝達部材92の回転軸線は長手方向AMと平行な状態になっているものとして説明を行う。
図13に示す第1の伝達部材91と第2の伝達部材92は分解すると、図21(a)に示すように、内部にねじりコイルバネ93が備えられている。ねじりコイルバネ93は、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の相対的な回転状態を、カートリッジが装置本体から外されたとき、初期状態に戻す機能を備える。
図21(a)で、第1の伝達部材91は、カートリッジBの第2の軸線の周りに設けられる現像ローラギア部30a(図7)に駆動力を伝える第1ギア部91a(第1はす歯ギア部)を備える。一方、第2の伝達部材92は、駆動ギア105(図7)から駆動力を受け取る第2ギア部92a(第2はす歯ギア部)と、カートリッジBのドラム62に駆動力を伝えるカップリング凹部92c2と、を備える。そして、カップリング凹部92c2の先端には、先端部92c1がある。
第1の伝達部材91と第2の伝達部材92については、図7に示すように長手方向AMで非駆動側から駆動側にかけて、カップリング凹部92c、第1ギア部91a、第2ギア部92aの順に並んで配置されている。
第1の伝達部材91は、第2の伝達部材92によって、第2の伝達部材92の回転軸線と同軸上に軸支されており、第2の伝達部材92から駆動力を伝達されて、同様の回転軸を中心に回転する。
また、図13に示すように、第2の伝達部材92には抜け止め部材92hが備えられており、これによって第1の伝達部材91は、第2の伝達部材92から相対的に見て、軸線方向に動けなくなっている。
図22は、図7で示したドラム62の回転軸線(第1の軸線)方向における第2の伝達部材92と第1の伝達部材91との構成を径方向において説明するための、ドラム62の回転軸線(第1の軸線)に直交する断面図である。図22(a)で、第1の伝達部材91(第1の係合部としての被駆動力伝達部91b)に対する第2の伝達部材92(第2の係合部としての駆動力伝達部92b)の回転方向は時計周りである。 そして、第2の伝達部材92と第1の伝達部材91との間には回転ガタθが設けられている。すなわち、被駆動力伝達部91bと駆動力伝達部92bには、両者が係合する前に、第1の伝達部材91が回転しない状態でカップリング凸部63bとカップリング凹部92c2が結合(後に詳述)されるように、遊びが設けられている。
そのため,第2の伝達部材92の第2ギア部92aが駆動ギア105によって駆動されて図22(b)のように回転を始めても、回転ガタθの分回転するまでは、現像ローラギア部30aと噛み合っている第1ギア部91aに駆動力は伝わらない。ここで、第1の伝達部材91を第2の伝達部材92から相対的に見て回転方向に付勢しているねじりコイルバネ93の付勢力は十分弱く、その付勢力によって第1の伝達部材91の第1ギア部91aを介して現像ローラ32が駆動されないようにしている。
図21(b)は、図22(a)の中心部を図中の下側から見た概略断面図であり、ねじりコイルバネ93が、第2の伝達部材92と第1の伝達部材91との間にセットされた様子を示している。
図22(a)に示す第2の伝達部材92が回転ガタθだけ回転すると,図22(c)に示すように、第2の伝達部材92の外側に設けられた駆動力伝達部92bが、第1の伝達部材91の内側に設けられた被駆動力伝達部91bに当接(係合)する。これにより、第1の伝達部材91は第2の伝達部材92より駆動力を伝達され、ドラム62と現像ローラ32は一体回転する。
ここで、付勢部材としてのねじりコイルバネ93は、第1の伝達部材91を、第2の伝達部材92から相対的に見て回転方向に付勢している。このため、図22(d)に示すように、カートリッジBが装置本体から離脱された状態では、図22(c)の状態から図22(a)と同様の状態に戻る。
(円筒カム86)
次に、開閉扉13の開閉時に第2の伝達部材92を長手方向AMに移動させる円筒カム86について説明する。図9は円筒カム86の斜視図、図10は駆動側から見た側板15の斜視図である。図9、図10に示すように、円筒カム86は側板15に回転可能でかつ長手方向AMに移動可能に取り付けられており、2つの斜面部86a、86bを有し、斜面に連続して長手方向の非駆動側に側板15に平行な一端部86cを有している。
側板15は、この2つの斜面部86a、86bに対向する位置に2つの斜面部15d、15eと、円筒カム86の一端部86cに対向可能な端面15fと、を有している。円筒カム86は、一端部86cの反対側に他端部86dを有している。
図12は、カートリッジBを交換する際に開く開閉扉13が開いた状態の円筒カム86のリンク構成を説明するためのドラム62の回転軸線に垂直な装置本体Aの断面図である。装置本体Aには、開閉扉13と円筒カム86とに接続されたリンク部材85と、カートリッジ押圧部材1、2とカートリッジ押圧バネ19と前板18とが設けられている。
図12において開閉扉13は、図4に示す側板15と側板16に回動可能に取り付けられている。そして、リンク部材85は両端にボス85a、85bを有している。このボス85a、85bが、それぞれ開閉扉13に設けられた取付穴13aと円筒カム86に設けられた取付穴86eに回転可能に取り付けられている。開閉扉13を開く際、リンク部材85を介して、円筒カム86は、円筒カム86の一端部86c(図13)と側板15の端面15f(図13)が当接するまで回転する(開閉扉13の開動作に連動)。
ここで、円筒カム86の一端部86cと側板15の端面15fが当接するまで回転する間、円筒カム86は図11に示すように斜面部15d、15eに斜面部86a、86bが接触して長手方向AMに関して駆動側へ移動する。
図13で、第2の伝達部材92は突き当て面92f1を有しており、突き当て面92f1に円筒カム86の他端部86dが対向している。駆動力伝達部材としてのバネ84は圧縮ばねであり、一端部84aが軸受83に設けられたバネ座83aに当接し、他端部84bが第2の伝達部材92に設けられたバネ座92f2に当接している。これにより、第2の伝達部材92は、軸線方向における非駆動側に付勢される。
この付勢により、第2の伝達部材92の突き当て面92f1が円筒カム86の一端部86dに当接し(突き当たり)、第2の伝達部材92は前述した円筒カム92の長手方向AMでの駆動側への移動に伴い、駆動側に移動する。
ここで、第2の伝達部材92に駆動力を供給する駆動ギア105は、第2の伝達部材92の第2ギア部92a(第2はす歯ギア部)と噛み合っている。駆動ギア105と第2ギア部92aは、第2の伝達部材92が長手方向AMで移動可能な位置の全域において、噛み合い状態を維持できる歯幅を有している。
すなわち、第2の伝達部材92は開閉扉13を開閉することで駆動ギア105との噛み合いを維持したままで長手方向AMへ移動できる。このように、第2の伝達部材92は、開閉扉13を開くことで長手方向AMに関して駆動側へ移動し、開閉扉13が開いた状態において退避位置を取る。これにより、カートリッジBを装着するスペースを確保する。
(カートリッジBの装置本体Aへの装着)
次に、カートリッジBの装着の説明をする。図14(a)は装置本体Aの駆動側のカートリッジを装置本体Aに装着する構成を示す図、図14(b)は装置本体Aの非駆動側のカートリッジを装置本体Aに装着する構成を示す図である。図14(a)、図14(b)に示すように、側板15は、ガイドとしてのガイドレール上15gとガイドレール下15hとを有しており、側板16はガイドレール上16dとガイドレール下16eとを有している。
また、カートリッジBは駆動側端部に被ガイド部73gと被回転止め部73cとを有しており、非駆動側端部に被位置決め部71dと被回転止め部71gとを有している。カートリッジBを装置本体Aのカートリッジ挿入口17から挿入すると、カートリッジBの駆動側でカートリッジBの被ガイド部73gと被回転止め部73cとが、装置本体Aのガイドレール上15gとガイドレール下15hにガイドされる。
また、非駆動側でカートリッジBの被位置決め部71dと被回転止め部71gとが装置本体Aのガイドレール16dとガイドレール16eにガイドされる。このように、カートリッジBはガイドされながら装置本体A内で移動することで、装置本体Aに装着される。
ここで、カートリッジBは上述する装着過程で装置本体Aに対する長手方向AMの位置決めを行う。図16はカートリッジBの装置本体Aに対する長手方向AMの位置決めを説明するための図である。図16(a)に示すように、カートリッジBは位置決めとしての被嵌合部73hを有する。一方、側板15は被嵌合部73hと嵌合可能な嵌合部15jを有する。
カートリッジBが装置本体Aにガイドされながら装着方向ALに移動する過程で、図16(b)に示すようにカートリッジBの被嵌合部73hが装置本体Aの嵌合部15jと嵌合することにより、カートリッジBの長手方向AMの位置が決まる。装着方向ALは、長手方向AMに交差する方向であり、本実施形態では長手方向AMに直交する方向である。
(第1の伝達部材91と第2の伝達部材92とカートリッジBの配置関係)
次に、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92とカートリッジBの配置関係について説明する。図6(b)はカートリッジBの駆動側の部分斜視図であり、図7は第1の伝達部材91と第2の伝達部材92にかかる推力を説明するための図である。図6(b)、図7に示すように、現像ローラ32の長手方向(第2の軸線の方向)に関して一端部に現像ローラギア30が設けられている。
カートリッジBの現像ローラギア30のドラム62側には、スペース87(図6(b))がある。このスペース87は、図6(a)に示す第1の伝達部材91の第1ギア部91aより大きい。従って、図7に示すように、カートリッジBを装置本体Aに装着したときに、このスペース87に第1ギア部91aが入り込む。
図6(b)、図7に示すように、現像ローラギア30は、ギア部(被駆動ギア)30aと、ギア部30aの駆動側に端面30a1と、を有する。また、図6(a)、図7に示すように、第1の伝達部材91は、現像ローラギア30を駆動するための第1ギア部91aと、第1ギア部91aの非駆動側の端面91a1を有する。
ここで、現像ローラギア30のギア部30aの端面30a1は、ドラム62と装置本体とを結合するためのカップリングを構成する部材であるカップリング凸部(カートリッジカップリング)63b(図6(b))に対し、以下のように配置される。すなわち、端面30a1は、長手方向において、駆動側ドラムフランジ63(図3(a))のカップリング凸部(カートリッジカップリング)63b(図6(b))の先端部63b1(図6(b))よりも駆動側になるように配置されている。
また、図15に示すように、第1の伝達部材91の第1ギア部91aの端面91a1は、開閉扉が開いている時でも、現像ローラギア部30aの端面位置30a1よりも非駆動側に配置されている。これにより、現像ローラギア30のギア部30aと第1の伝達部材の第1ギア部91aとは、上述のカートリッジBを装置本体Aに装着する過程で噛み合うことが可能となっている。
図8は、カートリッジBが装置本体Aに装着完了された状態の第1の伝達部材91と現像ローラギア30と駆動ギア105を長手方向AMで見た図を示している。カートリッジBは、装置本体Aに設けられたガイドレールにより矢印ALの方向から挿入される。つまり、矢印ALはカートリッジBの装着方向を示している。また、カートリッジBに設けられた現像ローラギア30は、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の中心を通り、矢印ALに直交する直線L1よりも装着方向ALで上流側に位置する。
また、第2の伝達部材92に駆動力を与える駆動ギア105は、直線L1よりも装着方向ALに関して下流側に位置する。既に説明した通り、第2の伝達部材92の中央部92d(図13)は、側板15に設けられた穴部15kに対し隙間Mを持った状態で移動自由に保持される。
現像ローラギア部30aと第1ギア部91aとが噛み合う箇所を噛合い部MP1、第2ギア部92aと駆動ギア105とが噛み合う箇所を噛合い部MP2とする。カートリッジBを装着すると、カートリッジBに設けられる現像ローラギア部30aが噛み合い部MP1での第1ギア部91aに当接して斥力方向FDに斥力を与える。これにより、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92は、斥力方向FDに移動する。
ここで、噛み合い部MP1は直線L1よりも装着方向ALで上流側に位置するので、斥力方向FDのベクトルは装着方向AL成分を有するベクトルとなる。そして、駆動ギア105は第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の移動方向(斥力方向FD)で下流側に位置し、噛合い部MP2は直線L1よりも装着方向ALで下流側に位置する。このため、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92が斥力を受けた際でも、第2ギア部92aと駆動ギア105とが噛み合った状態を維持することができ、モータ104からの駆動力を第2ギア部92aへ確実に伝えることができる。
(開閉扉13の閉動作)
次に、カートリッジBを装置本体Aに装着した後に開閉扉13を閉じて、カートリッジBが所定位置に位置決めされた状態を説明する。図14(a)は装置本体Aの駆動側のカートリッジBを装置本体Aに装着する構成を示す図、図14(b)は装置本体Aの非駆動側のカートリッジBを装置本体Aに装着する構成を示す図である。図14(a)、図14(b)は、開閉扉13が開いており、カートリッジBが位置決め部に当接する前を示す。
図17(a)は装置本体Aの駆動側のカートリッジBの装置本体Aに対するドラム62の回転軸線に垂直な方向の位置決め構成を示すドラム62の回転軸線に垂直な断面図である。図17(b)は装置本体Aの非駆動側のカートリッジBの装置本体Aに対するドラム62の回転軸線に垂直な方向の位置決め構成を示すドラム62の回転軸線に垂直な断面図である。図17(a)、図17(b)は、開閉扉13が閉じておりカートリッジBが位置決め部に当接した状態を示している。
側板15は、位置決め部としての第2位置決め部15aと第1位置決め部15bと回転止め部15cとを有しており、側板16は、位置決め部16aと回転止め部16cを有している。カートリッジBは、駆動側端部に第2被位置決め部73dと第1被位置決め部73fとを有している。
また、カートリッジ押圧部材1、2は、長手方向に関して開閉扉13の両端に回動可能に取り付けられている。カートリッジ押圧バネ19は、それぞれ装置本体Aに設けられた前板18の長手方向に関して両端に取り付けられている。カートリッジBは、付勢力受け部としての被押圧部73e、71oをカートリッジ押圧部材1、2に対向する位置に有している。
開閉扉13を閉じることにより、図17(a)、(b)に示すように、カートリッジBの被押圧部73e、71oが、装置本体Aのカートリッジ押圧バネ19によって付勢されたカートリッジ押圧部材1、2によって押圧される。これにより、駆動側において、カートリッジBの第2被位置決め部73dと第1被位置決め部73fと回転止め部73cとが、それぞれ装置本体Aの第2位置決め部15aと第1位置決め部15bと回転止め部15cとに当接することで位置決めされる。
また、非駆動側において、カートリッジBの被位置決め部71dと被回転止め部71gとがそれぞれ装置本体Aの位置決め部16aと回転止め部16cとに当接することで位置決めされる。
図18は開閉扉13が閉じた状態の円筒カム86のリンク構成を説明するためのドラム62の回転軸線に垂直な断面図、図19は駆動力伝達部材の移動を説明するためのドラム62の回転軸線に平行な断面図である。図19に示すように、カートリッジBの駆動側ドラムフランジ63は,駆動側にカップリング凸部63bと、カップリング凸部63bの先端に先端部63b1とを有する。
開閉扉13を閉じることにより、リンク部材85を介して、円筒カム86は、図11で示した斜面部86a、86bが側板15の斜面部15d、15eに沿って回転しながら長手方向AMに関して非駆動側へ移動する。これによって、退避位置にある第1の伝達部材91と第2の伝達部材92は、駆動力伝達部材バネ84によって長手方向AMに関して非駆動側に移動する。
ここで、第1の伝達部材91の第1ギア部91aと、カートリッジBの現像ローラギア30は既に噛み合っている。第1ギア部91aと現像ローラギア30はそれぞれハス歯ギアであるため、それぞれのギアの遊び分だけ移動した後はそれ以上回転方向には移動しない。
図19に示す状態では、カップリング凹部92cとカップリング凸部63bとの三角形状の位相が合っていない。このため、第2の伝達部材92の先端部92c1がカップリング凸部63bの先端部63b1に突き当たることで、第2の伝達部材92の長手方向AMの移動が止まっている。
(駆動開始時の第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の動き)
次に、図19、図22を用いて、カートリッジBを装置本体Aに装着した後に、開閉扉13を閉じて、駆動源が動き始めてからの、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の動作の様子について説明する。先ず、駆動源が動き始める前の状態を図19に示すが、カップリング凸部63bとカップリング凹部92c2が結合していない(位相が合っていない)状態である。かつ、図22(a)に示すように、第2の伝達部材92の駆動力伝達部92bは、回転方向で下流側にある係合可能な被駆動力伝達部91bと係合(当接、接触)していない状態である。
続いて、駆動源が動き始めると、第2の伝達部材92の第2ギア部92aは、駆動ギア105から駆動力を伝達され、第2の伝達部材92が回転を始める。このとき、ねじりコイルバネ93の付勢力は十分弱く、第1の伝達部材91の第1ギア部91aを介して現像ローラが駆動されることはない。このため、第1の伝達部材91は回転せずに、ねじりコイルバネ93はチャージされる。
第2の伝達部材92が角度θ回転すると、図22(c)のように、第2の伝達部材92の駆動力伝達部92bと、第1の伝達部材91の被駆動力伝達部91bが係合(当接)する。そして、第2の伝達部材92が第1の伝達部材91に駆動力を伝達し始め、第1の伝達部材91の第1ギア部91aが現像ローラギア30aに駆動力を伝達し始める。
ここで、現像ローラ32を駆動するために必要なトルクは大きく、第1ギア部91aが現像ローラギア30aに駆動力を伝達している状態だと、第1ギア部91aが受ける反力が大きくなる。そして、第1駆動力伝達部材91と第2駆動力伝達部材92の姿勢が安定しないため、カップリングが安定的に係合することができない。そこで、図22(a)の回転ガタθを十分大きくしておくと、図22(a)の状態から図22(c)の状態に至る途中で、カップリング凹部92cとカップリング凸部63bとが結合する。
すなわち、カップリングの結合が、現像ローラ32を駆動し始める前に行われるため、カップリングが安定的に係合することができる。なお、カップリングは係合できる位相と係合できない位相とを備えており、この係合できる位相から次に係合できる位相までの最大の角度よりも、回転ガタθの方が大きい関係となっている。
(第1の伝達部材91と第2の伝達部材92が受ける推力)
次に、図6、図7、図20を用いて、第2の伝達部材92を第1の軸線の方向で所定位置へ位置決める力として機能する、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92が受ける長手方向の推力について説明する。図20は、第2の伝達部材92とカートリッジBとの係合を説明するためのドラム62の回転軸線を含む断面図である。
図6(b)に示すように、ドラム軸受73は凹底面73iを有する。また、図6(a)に示すように、第2の伝達部材92はカップリング凹部92cの底に位置決めとしての底部92c2を有する。
ここで、図6(a)に示すカップリング凹部92c、第1ギア部91a、第2ギア部92aの捩れ方向について説明する。なお、長手方向AMに平行な方向であって非駆動側から駆動側へ向かう方向を+Z方向(所定方向)とする。また、+Z方向で見たときの反時計方向をN、モータ104によって第1の伝達部材91と第2の伝達部材92が駆動された際の回転方向をR(反時計方向Nの反対方向)とする。
第2の伝達部材92のカップリング凹部92cは、図6(a)に示すように、断面が三角形状の捩れた三角柱形状の穴である。そして、捩れた三角柱形状の穴の側面が駆動力伝達面92c3である。カップリング凹部92cの駆動力伝達面92c3は、+Z方向で見たとき、+Z方向で下流側から上流側にかけて回転方向Rと同方向にねじれた形状である。第2の伝達部材92を+Z方向で見たときとは、第2の伝達部材92を装置本体Aの装着されたカートリッジBのカップリング凸部63b側(カートリッジカップリング側)から見たときという意味である。
第1の伝達部材91の第1ギア部91aはハス歯ギアであり、そのハス歯は+Z方向で見たとき、+Z方向で下流側から上流側にかけて回転方向Rと同じ方向にねじれた形状である。つまり、第1ギア部91aのハス歯は駆動力伝達面92c3と同一方向に捩じれていることになる。第2の伝達部材92の第2ギア部92aはハス歯ギアであり、そのハス歯は+Z方向で見たとき、+Z方向で下流側から上流側にかけて回転方向Rと逆方向にねじれた形状である。
駆動源であるモータ104からの駆動力を第2の伝達部材92の第2ギア部92aに伝える駆動ギア105は、ハス歯ギアであり、そのハス歯は第2ギア部92aのハス歯とは逆方向にねじれた形状である。なお、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の回転中心を中心とする半径方向に関して、駆動力伝達面92c3の最大半径よりも第1ギア部91aのピッチ円半径の方が大きい関係となっている。
次に、図6(b)で、カップリング凸部63bとギア部30aの捩れ方向について説明する。なお、長手方向AMに平行な方向であって駆動側から非駆動側へ向かう方向を−Z方向とする。また、−Z方向で見たときの時計方向を、第1の軸線に関してO、第2の軸線に関してPとする。
図6(b)に示すように、駆動側ドラムフランジ63のカップリング凸部63bは断面が三角形状の捩れた三角柱状の凸形状であり、−Z方向で見たとき、−Z方向で上流側から下流側にかけて時計方向Oにねじれた形状である。現像ローラギア30のギア部30aはハス歯ギアであり、そのハス歯は−Z方向で見たとき、−Z方向で上流側から下流側にかけて時計方向Pにねじれた形状である。
駆動ギア105がモータ104によって回転方向Rに回転すると、図7に示すように、第2の伝達部材92の第2ギア部92aと駆動ギア105との噛み合い力のうち−Z方向の推力FBを受けて第2の伝達部材92は−Z方向に移動しようとする。また、第1の伝達部材91の第1ギア部91aと現像ローラギア30のギア部30aとの噛み合い力のうち−Z方向の推力FAを受けて、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92は−Z方向に移動しようとする。
そして、図19、図20に示すように、カップリング凹部92cとカップリング凸部63bとの三角形状の位相が合ったとき、第2の伝達部材92が非駆動側へ移動してカップリング凸部63bとカップリング凹部92cが係合する。更に、第2の伝達部材92は、非駆動側へ移動することで、第2の伝達部材92の先端部92c1がドラム軸受73の凹底面73i(図6(b))に当接し、長手方向AMに関して位置決めされる。このとき、第2の伝達部材92は係合位置にあると言える。
一方、カップリング凹部92cとカップリング凸部63bとのねじれによって、第2の伝達部材92は−Z方向の推力FCを受ける。つまり、第2の伝達部材92は、図7の推力FA、FB、FCのそれぞれから、長手方向AMに関して一方側(非駆動側)に移動するような力を受ける。また推力FCの反力によって、ドラム62は、カップリング凸部63bの先端部63b1がカップリング凹部92cの底部92c2に当接して位置決めされる。
また、カップリング凹部92cとカップリング凸部63bが三個所で接することで作用する調芯効果により、第2の伝達部材92の駆動側ドラムフランジ63(図3(a))に対する回転軸が決定する。ここで、既に説明した側板15の穴部15kと駆動力伝達部材中央部92dの隙間M(図13)は、回転軸が決定した第2の伝達部材92に干渉しない量の隙間量を有している。
このため、その回転動作に影響を与えることなく、装置本体Aにおける第1の伝達部材91と第2の伝達部材92は、精度良くカートリッジBにおける現像ローラギア30aおよび駆動側ドラムフランジ63に駆動を伝達する。
以上説明したように、駆動中に第2の伝達部材92に働く推力FA、FB、FCは長手方向AMで同じ方向:−Z方向)に作用する。これにより、第2の伝達部材92は所定の長手方向位置決め部(本実施形態では側板15に対し長手方向AMで位置が決まったカートリッジBの凹底面73i(図6(b)))に当接して、長手方向AMに関する位置が決まる。つまり、全ての推力FA、FB、FCが第2の伝達部材92を所定の位置決め部へ長手方向で突き当てる力として機能する。このため、第2の伝達部材92を安定的に所定の位置決め部へ突き当てることができる。
その結果、第2の伝達部材92を長手方向AMに関して非駆動側に付勢する駆動力伝達部材バネ84のバネ力を非常に小さく設定でき、開閉扉13の操作力を小さくすることができる。すなわち、駆動力伝達部材バネ84のバネ力は、推力FA、FB、FCの発生しない非駆動中に、第2の伝達部材92を退避させるために突き当て面92fを円筒カム86の一端部86cに当接させるのに必要な力を発生させられれば良い。
なお、本実施形態では、第2の伝達部材92が突き当たる所定の位置決め部は、図6(b)に示すように側板15に対し位置決めされたカートリッジBのドラム軸受73の凹底面73iとした。しかし、第2の伝達部材92が突き当たる所定の位置決め部は、これに限られない。例えば、側板15に第1の伝達部材91か第2の伝達部材92が突き当たる所定の位置決め部を設けても良い。
こうすることにより、第2の伝達部材92、カートリッジBが備えるカップリング凸部63b及び現像ローラギア30のギア部30aとの長手方向AMの位置精度が良くなる。
ここで、第2の伝達部材92の長手方向AMの退避量は、なるべく小さくした方が、装置本体Aを長手方向AMに関して小型化することができる。一方で、この退避量は、カートリッジBを装置本体Aから取り外す際にカップリング凸部63bがカップリング凹部92cと干渉しないよう最低限必要な量が決まっている。従って、第2の伝達部材92とカップリング凸部63bとの位置精度が良くなることで、第2の伝達部材92の退避量を最低限必要な退避量を確保した上で極力小さく設定することが可能となり、装置本体Aの長手方向AMでの小型化をすることができる。
また、第2の伝達部材92の退避量を極力小さくすることで、現像ローラギア30のギア部30aの長手方向AMの幅も極力小さくすることができる。
なお、本実施形態では、第2の伝達部材92を駆動側に移動させる力として、現像ローラギアの噛み合い力を挙げたが、現像ローラ32や第2搬送部材43など負荷のある部材を駆動するアイドラギアであっても同様にアシストすることが可能である。 本実施形態において、カートリッジBを装置本体Aに装着したときの第1の伝達部材91と第2の伝達部材92の動作を要約すれば以下の通りである。先ず、第1の状態において、第1のギアとしての現像ローラギア部30aと第2のギアとしての第1ギア部91aが噛合い、かつ第1の結合部としてのカップリング凸部63bと、第2の結合部としてのカップリング凹部92c2が結合していない。
かつ、第1の状態において、第1の係合部としての被駆動力伝達部91bと第2の係合部としての駆動力伝達部92bが係合していない。そして、駆動源104を駆動したとき、第1の伝達部材91が回転せず第2の伝達部材92が回転する。
そして、カートリッジを装置本体に装着した第2の状態において、第1の係合部としての被駆動力伝達部91bと第2の係合部としての駆動力伝達部92bが係合し、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92が一体的に回転する。
そして、第1の状態から第2の状態に至る間の状態として、第1の伝達部材91が回転せず第2の伝達部材92が回転している間に、第1の結合部と第2の結合部が結合しドラム62が回転する。
《第2の実施形態》
第1の実施形態では、カートリッジBの現像ローラ32に駆動力を伝える第1の伝達部材91と、ドラム62に駆動力を伝える第2の伝達部材92との間に、回転ガタを持たせることで、カップリングを安定的に係合することができた。本実施形態では、現像ローラ32に駆動力を伝える部材と、ドラム62に駆動力を伝える部材との間に、長手方向AMにガタを持たせることで、カップリングを安定的に係合する。本実施形態における作用は、基本的に第1の実施形態における作用と同様である。
(駆動力伝達部材)
第1実施形態では、第1の伝達部材91と第2の伝達部材92によってカートリッジBに駆動を伝達していた。本実施形態では、図23に示すような、第1駆動力伝達部材(第1の伝達部材)96と第2駆動力伝達部材(第2の伝達部材)97によって、カートリッジBに駆動を伝達する。
第1の伝達部材96は、第1の伝達部材91と同様の位置に、カートリッジBの現像ローラギア部30aに駆動力を伝える第1ギア部96aを備える。第2の伝達部材97は、第2の伝達部材92と同様の位置に、駆動ギア105から駆動力を受け取る第2ギア部97aと、カートリッジBのドラム62に駆動力を伝えるカップリング凹部97cとを備える。
第1の伝達部材96は、第2の伝達部材97に軸支されており、第2の伝達部材97から駆動力を伝達されて、同様の回転軸を中心に回転する。第1の伝達部材96と第2の伝達部材97にはそれぞれ、被駆動力伝達部96bと駆動力伝達部97bが設けられており、ラチェットが係合した場合のみ、第1の伝達部材96が第2の伝達部材97より駆動力を伝達される。第1の伝達部材96と第2の伝達部材97の間には圧縮バネ98が備えられ、第1の伝達部材96を常に非駆動側に付勢している。
本実施形態では、側板15に、図24に示すような被付き当て面15iが設けられており、圧縮バネ98によって、第1の伝達部材96の付き当て面96cが常に被付き当て面15iに当接するようになっている。このため、第1の伝達部材96は、長手方向AMに関して常に定位置にある。
これによって、第1ギア部96aと現像ローラギア部30aが噛み合いながら、第1ギア部96aが駆動側に移動する動作が無くなるために、噛み合いが保障し易いという効果がある。圧縮バネ98は駆動力伝達部材バネ84よりも十分弱いものとし、カップリング係合の際に、駆動力伝達部材バネ84が第2の伝達部材97を被駆動側に付勢する動作に支障はないものとする。
ここで、開閉扉13が開いているときには、第1の実施形態の第2の伝達部材92と同様に、第2の伝達部材97は長手方向AMに関して駆動側に移動するが、第1の伝達部材96は長手方向AMに関して固定されている。このため、図24に示すような状態になり、第1の伝達部材96と第2の伝達部材97は長手方向AMに関して互いに離間し、ラチェットは係合しない状態になる。
カートリッジBを本体に挿入する過程で、現像ローラギア部30aが駆動力伝達部材を通じて駆動の上流を回そうとしてしまうために、カートリッジBの挿入時の抵抗が大きいという問題が一般にある。しかし、本実施形態においては、第1の伝達部材96は、開閉扉13が開いているときには自由に回転できる部材であるため、抵抗なくカートリッジBを挿入できるという効果がある。
(駆動開始時の第1の伝達部材96と第2の伝達部材97の動き)
次に、図24、図25を用いて、カートリッジBを装置本体Aに装着して開閉扉13を閉じて、駆動源が動き始めてからの、駆動力伝達部材96の動作の様子について説明する。先ず駆動源が動き始める前の状態では、図24に示すように、カップリングが係合していない。このとき被駆動力伝達部96bと駆動力伝達部97bのラチェットは係合しておらず、第1の伝達部材96は第2の伝達部材97より駆動力を伝達されない(第1の状態)。
続いて駆動源が動き始めると、図25のように、カップリングが係合し、第2の伝達部材97が長手方向AMに関して非駆動側に移動する。これによって被駆動力伝達部96bと駆動力伝達部97bのラチェットが係合し、第1の伝達部材96が第2の伝達部材97より駆動力を伝達される状態(第2の状態)になる。第1の実施形態と同様に、カップリングの係合が、現像ローラ32を駆動し始める前に行われるため、カップリングを安定的に係合することができるという効果がある。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、カートリッジを装置本体から離脱させた第3の状態において、第1の係合部と第2の係合部がしない初期状態に戻す部材として付勢部材を用いたが、本発明はこれに限られない。例えば、開閉扉の開状態に連動させて、第1の係合部と第2の係合部がしない初期状態に戻す構成を採っても良い。
(変形例2)
また、上述した実施形態では、ドラムと装置本体とを結合するためのカップリングを構成する部材として、カートリッジにカップリング凸部63bと装置本体にカップリング凹部92c2を設けたが、凹凸を逆の関係にしても良い。すなわち、カップリングに関し、カートリッジに凹部、装置本体に凸部を備えるようにしても良い。
30a・・現像ローラギア部、32・・現像ローラ、62・・感光ドラム、63b・・カップリング凸部、91・・第1駆動力伝達部材(第1の伝達部材)、91a・・第1ギア部、91b・・被駆動力伝達部、92・・第2駆動力伝達部材(第2の伝達部材)、92b・・駆動力伝達部、92c2・・カップリング凹部,93・・ねじりコイルバネ、96・・第1駆動力伝達部材(第1の伝達部材)、96b…被駆動力伝達部、97・・第2駆動力伝達部材(第2の伝達部材)、97b・・駆動力伝達部、104・・モータ

Claims (18)

  1. 装置本体に対しカートリッジを着脱可能な画像形成装置であって、
    前記カートリッジは、
    第1の軸線の周りに回転可能な第1の回転部材と、
    第2の軸線の周りに回転可能な第2の回転部材と、
    前記第1の回転部材と前記装置本体とを結合するためのカップリングを構成する第1の結合部と、
    前記第2の回転部材を駆動させるための第1のギアと、
    を有し、
    前記装置本体は、
    駆動源と、
    前記第1のギアと噛合う第2のギアと、第1の係合部と、を備え、駆動力を伝達する第1の伝達部材と、
    前記第1の結合部と共に前記カップリングを構成する第2の結合部と、前記第1の係合部と係合可能な第2の係合部と、を備え、前記第1の伝達部材と同軸に設けられ、前記第1の伝達部材に対し相対的に回転可能であって、駆動力を伝達する第2の伝達部材と、
    を有し、
    前記カートリッジを前記装置本体に装着した第1の状態において、前記第1のギアと前記第2のギアが噛合い、かつ前記第1の結合部と前記第2の結合部が結合しておらず、かつ前記第1の係合部と前記第2の係合部が係合していない場合、前記第1の状態から前記駆動源を駆動すると、前記第1の係合部と前記第2の係合部が係合するまで前記第1の伝達部材が回転することなく前記第2の伝達部材が回転し、前記第1の係合部と前記第2の係合部が係合した後、前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材が一体的に回転する第2状態となり、
    前記第1の状態から前記第2の状態に至る間に、前記第1の結合部と前記第2の結合部が結合することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の係合部と前記第2の係合部は、前記第1の軸線に対する周方向において前記第1の状態から前記第2の状態の間で遊びがあり、
    前記第1の状態において、前記第1の係合部と前記第2の係合部とが前記第1の軸線に対する周方向に離間し、
    前記第2の状態において、前記第1の係合部と前記第2の係合部とが前記第1の軸線に対する周方向に当接することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材の間に付勢部材を有し、
    前記カートリッジを前記装置本体から離脱させた第3の状態において、前記付勢部材によって前記第1の係合部と前記第2の係合部とが係合しない状態に戻されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の係合部と前記第2の係合部は、前記第1の軸線の方向において前記第1の状態から前記第2の状態の間で遊びがあり、
    前記第1の状態において、前記第1の係合部と前記第2の係合部とが前記第1の軸線の方向に離間し、
    前記第2の状態において、前記第1の係合部と前記第2の係合部とが前記第1の軸線の方向に当接することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材の間に付勢部材を有し、
    前記カートリッジを前記装置本体から離脱させた第3の状態において、前記付勢部材によって前記第1の係合部と前記第2の係合部とが係合しない状態に戻されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記装置本体は前記カートリッジを着脱させるための開閉扉を有し、
    前記開閉扉の開動作に連動して前記第1の係合部と前記第2の係合部とが係合しない状態に戻されることを特徴とする請求項3または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記装置本体は前記カートリッジを着脱させるための開閉扉を有し、
    前記開閉扉の開動作に連動して,前記第2の伝達部材は前記第1の軸線に沿った方向で前記第1の回転部材の位置から離れる方向に移動することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2のギアと前記第2の結合部は同軸に設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1の結合部と前記第2の結合部とが、結合できる位相と結合できない位相とを備え、
    前記第1の状態から前記第2の状態となるまでに前記第2の伝達部材の前記第1の伝達部材に対する相対的に回転可能な角度を第1の角度とし、
    前記結合できる位相から次に結合できる位相までの角度を第2の角度とするとき、
    前記第1の角度は前記第2の角度より大きいことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1の結合部は、前記第1の軸線に直交する断面が三角形状の凸部または凹部であり、かつ前記第2の結合部は、前記第1の結合部とは凹凸が逆で前記第1の軸線に直交する断面が三角形状の凹部または凸部であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記開閉扉の開動作に連動して前記第1の伝達部材が前記第1の軸線の方向に移動しても、前記第1のギアと前記第2のギアは噛合っていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  12. 前記駆動源からの駆動力を伝達する駆動ギアと、前記第2の伝達部材に設けられ、前記駆動ギアと噛合い前記第2のギアと同軸に設けられる第3のギアと、を有し、
    前記第1の軸線に直交する断面において、
    前記第1のギアと前記第2のギアとの噛合い部は、前記第2の伝達部材の回転中心を通り前記カートリッジの前記装置本体への装着方向に直交する直線よりも上流側に配置され、
    前記駆動ギアと前記第3のギアとの噛合い部は、前記直線よりも下流側に配置されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記第1の結合部は前記第1の回転部材の前記第1の軸線の方向における一端部に設けられることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記第1のギアは前記第2の回転部材の前記第2の軸線の方向における一端部に設けられることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記駆動源からの駆動力を伝達する駆動ギアと、前記第2の伝達部材に設けられ、前記駆動ギアと噛合い前記第2のギアと同軸に設けられる第3のギアと、を有し、
    前記第1の軸線の方向において、前記第1の結合部と前記第2の結合部が結合される第1の位置と、前記第1のギアと前記第2のギアが噛合う第2の位置と、前記第3のギアと前記駆動ギアが噛合う第3の位置と、が順に配置されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記第1の軸線に直交する断面で、前記第1の軸線からの半径方向において、
    前記第2のギアの最大半径は、前記第2の係合部における最大半径より大きいことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記第2の伝達部材は、前記駆動源から駆動力を伝達されて回転することで、前記第1の軸線の方向で前記第1の回転部材の位置に近づくように移動して当接する位置決め部を備えることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 装置本体に対しカートリッジを着脱可能な画像形成装置であって、
    前記カートリッジは、
    第1の軸線の周りに回転可能な第1の回転部材と、
    第2の軸線の周りに回転可能な第2の回転部材と、
    前記第1の回転部材と前記装置本体とを結合するためのカップリングを構成する第1の結合部と、
    前記第2の回転部材を駆動させるための第1のギアと、
    を有し、
    前記装置本体は、
    駆動源と、
    前記第1のギアと噛合う第2のギアと、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材を一体回転するための第1の係合部と、を備え、駆動力を伝達する第1の伝達部材と、
    前記第1の結合部と共に前記カップリングを構成する第2の結合部と、前記第1の係合部と係合可能な第2の係合部と、を備え、前記第1の伝達部材と同軸に設けられ、前記第1の伝達部材に対し相対的に回転可能であって、駆動力を伝達する第2の伝達部材と、
    前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材の間に設けられる付勢部材と、
    を有し、
    前記第1の係合部と前記第2の係合部が係合する前に、前記第1の伝達部材が回転しない状態で前記第2の伝達部材が回転し、前記第1の結合部と前記第2の結合部が結合されるように、前記第1の係合部と前記第2の係合部に隙間が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
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