JP4506033B2 - 印画紙搬送装置、及びプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印画紙の搬送時にジャムが生じたときに、動力の伝達を解除する印画紙搬送装置、及びそれを適用したプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタにおいては、印画紙を検知するための印画紙検知センサが設けられている。この印画紙検知センサが所定時間を経過しても印画紙を検知しないときに、印画紙のジャム(搬送不良)が生じたと判断し、印画紙の搬送を停止している。そして、ジャムが発生した旨を、プリンタに設けられたLED等によって表示していた。
ジャムが発生したときには、プリンタの使用者は、プリンタのカバーを開き、印画紙を手で除去する等している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来の技術では、ジャムが発生したときには、印画紙が搬送ローラに挟持等されている場合が多い。このため、ジャムとなった印画紙を取り除くことが困難であるという問題点があった。すなわち、搬送ローラに挟持された状態のままであるとき、又は搬送ローラに印画紙が巻き付けられた状態のままであるときには、その挟持力や印画紙の巻付け時の摩擦力を上回る力で印画紙を引き抜く必要があった。
【0004】
ここで、搬送ローラは、モータからの駆動力がギヤ列やベルト等を介して伝達されることで回転されるが、電源を遮断したとしても、モータの保持力があるために、容易に回転できる状態とはなっていない。このため、電源が供給されていない場合であっても、搬送ローラを手で回転させるためには、ある程度のトルクを必要とする。
【0005】
また、ジャム処理のために印画紙を引き抜くときに、印画紙と搬送ローラとがこすれて紙粉を発生させ、その紙粉が搬送ローラに付着して印画紙の送り精度を低下させたり、あるいは各種のセンサの受発光部等に付着することで、センサの誤検知の原因になる場合があるという問題があった。
【0006】
さらにまた、ジャムが発生したときには、直ちに動力伝達系を停止させることはできなかった。前述のように、印画紙検知センサが所定時間を経過しても印画紙を検知しないときに印画紙のジャムと判断するため、実際にジャムが発生した後、ジャムが発生したと判断されるまでにはタイムラグがある。この間は、印画紙の搬送系には動力が伝達され続けて印画紙を搬送しようとする。よって、このときの過負荷により、例えばモータの駆動力を搬送ローラに伝達するためのギヤの歯を破損等させるおそれがあるという問題があった。
【0007】
さらに、ジャムとなった印画紙を無理に引き抜いたときに、搬送ローラ表面を摩耗させたり、傷つけたりしてしまい、プリンタの性能を低下させる場合があった。
また、印画面とプリンタヘッドとの間隔が狭い場合、印画紙を引き抜く際にプリンタヘッドのヘッド面を傷つけてしまう場合があるという問題があった。
【0008】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、印画紙のジャムが発生したときに、いち早くジャムを検知するとともに、搬送ローラを動力伝達系から切り離してフリーな状態とし、印画紙を容易に取り除くことができるようにすることで、ジャムの発生によるプリンタの性能に悪影響を及ぼすことを防止することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
請求項1の発明は、駆動力供給手段の駆動力を、印画紙を搬送する搬送ローラに伝達するギヤ列と、前記ギヤ列の各ギヤを回転自在に支持し、前記ギヤ列の前記駆動力供給手段の駆動力が最初に伝達されるギヤの回転軸を中心として回動するアーム部と、前記アーム部の一定以上の回動を制止するストッパとを備え、前記駆動力供給手段から駆動力が供給されたときに、前記ギヤ列の前記駆動力供給手段の駆動力が最後に伝達されるギヤと前記搬送ローラ側のギヤとがかみ合う方向に前記アーム部が回動して前記搬送ローラを回転させるとともに、前記搬送ローラを回転させるためのトルクが所定力以上となったときに、前記ギヤ列の前記搬送ローラ側のギヤとかみ合うギヤが前記搬送ローラ側のギヤから離反する方向に前記アーム部がして前記搬送ローラへの駆動力の伝達を遮断するように、前記アーム部を支持し、前記ギヤ列の前記搬送ローラ側のギヤとかみ合うギヤが前記搬送ローラ側のギヤから離反する方向に前記アーム部が回動したときに、前記アーム部の一定以上の回動を制止するように、前記ストッパを設けた印画紙搬送装置である。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の印画紙搬送装置において、前記アーム部と前記ギヤ列の少なくとも1つのギヤとの間に摩擦抵抗力を有する印画紙搬送装置である。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の印画紙搬送装置において、前記ギヤ列の前記駆動力供給手段の駆動力が最後に伝達されるギヤと前記搬送ローラ側のギヤとのかみ合いが解除されたことを検知することにより、印画紙の送りの異常を検知する印画紙送り異常検知手段と、前記印画紙送り異常検知手段の検知結果に基づいて、前記駆動力供給手段による駆動力の供給を制御する駆動力制御手段とを備える印画紙搬送装置である。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3に記載の印画紙搬送装置において、前記駆動力制御手段は、前記印画紙送り異常検知手段により印画紙の送りの異常を検知したときに、前記ギヤ列のギヤの回転方向を逆回転させるように前記駆動力供給手段による駆動力の供給を制御する印画紙搬送装置である。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の印画紙搬送装置を備えプリンタである。
【0014】
本発明においては、駆動力供給手段から駆動力が供給されたときは、ギヤ列の駆動力供給手段の駆動力が最後に伝達されるギヤが搬送ローラ側のギヤとかみ合い、駆動力供給手段の駆動力を搬送ローラに伝達する。これにより、搬送ローラが回転される。
搬送ローラにより印画紙が搬送されているときに、印画紙のジャムが発生すると、搬送ローラを回転させるためのトルクが通常時より大きくなる。
このときの負荷により、搬送ローラを回転させることができなくなると、アーム部の搬送ローラ側のギヤとかみ合うギヤが搬送ローラ側のギヤから離反する方向に移動される。
【0015】
したがって、印画紙のジャムが発生したときには、搬送ローラへの動力の伝達が遮断される。よって、搬送ローラをフリーな状態にすることができるので、ジャム処理時に、搬送ローラを容易に回転させることができ、印画紙を容易に除去することができるようになる。
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明による印画紙搬送装置を適用したプリンタの一実施形態を示す概略図(側面図)である。図1中、2点鎖線部は、印画紙の搬送経路を示している。
【0016】
印画紙トレイ11は、未印画の印画紙を収納しておく部分である。印画紙トレイ11の図中、右側上部には、給紙ローラ12が設けられている。給紙ローラ12は、印画紙トレイ11に収納された印画紙のうち、最上部にある印画紙に押し付けられている。
反転ローラ13は、印画紙トレイ11から搬出された印画紙を反転させ、印画ヘッド14側に搬送するものである。
【0017】
ベルト(無端ベルト)15は、印画中の印画紙を搬送するためのものであり、両端部に設けられた回転ローラ16により駆動される。
このベルト15の上方には、ベルト15の上面と所定距離を隔てて印画ヘッド14が設けられている。印画ヘッド14は、ベルト15の上面に接して搬送される印画紙に対し、印画を行うものである。
搬送ローラ17は、図中、ベルト15の上方右側に設けられ、ベルト15とともに回転し、印画紙を挟持して印画ヘッド14側に送るものである。
また、排紙ローラ18は、図中、ベルト15の上方左側に設けられ、ベルト15とともに回転し、印画された印画紙を排出するものである。
【0018】
先ず、印画を実行する命令が送られてくると、給紙ローラ12が回転される。給紙ローラ12が回転すると、給紙ローラ12と接触している印画トレイ11の最上部にある印画紙は、給紙ローラ12の摩擦力によって、印画トレイ11内から図中、右方向に搬出される。印画紙は、給紙ローラ12の回転により右方向に送られると、反転ローラ13に到達する。反転ローラ13も給紙ローラ12と同様に回転されており、印画紙は、反転ローラ13に巻き付けられる。なお、図示しないが、印画紙を反転ローラ13に巻き付けるためのローラやガイド等が設けられている。
【0019】
反転ローラ13に巻き付けられた印画紙の先端部は、反転ローラ13の表面に沿って図中、反時計回りに搬送され、左方向に送られる。そして、印画紙の先端部は、搬送ローラ17の位置に到達すると、搬送ローラ17とベルト15との間に入り込む。これにより、印画紙は、搬送ローラ17とベルト15とに挟持されて印画ヘッド14の方向に搬送される。
【0020】
印画ヘッド14は、ベルト15上を搬送する印画紙に対し、印画を行う。例えば印画ヘッド14がラインヘッドである場合、搬送ローラ17の回転開始に同期して、不図示の制御装置から印画ヘッド14へ画像データが転送され、所定タイミングで印画紙上に印画する。この場合、搬送ローラ17は、連続的に印画紙を搬送し、印画ヘッド14は、この連続的に搬送される印画紙に対して印画を行う。
【0021】
このようにして、印画と印画紙の搬送とが行われ、印画紙の先端部が排紙ローラ18に到達すると、印画紙は、排紙ローラ18とベルト15との間に挟持される。そして、排紙ローラ18及びベルト15の回転により、ベルト15と排紙ローラ18との間から搬出され、その先に設けられたスタッカ等の所定の収納部に収納される。
【0022】
次に、反転ローラ13への動力伝達系について説明する。
図2及び図3は、本実施形態における反転ローラ13と、この反転ローラ13を回転させる動力伝達系を示す図である。図2は、図1の方向から見た図であり、図3は、図2中、A方向から見た矢視図である。
なお、図2において、各ギヤの外形線は歯先円直径を示し、1点鎖線はピッチ円直径を示している。したがって、図2では、互いにかみ合っている各ギヤのピッチ円直径同士が外接している(後述する図5から図8まで、及び図10についても同様である)。
【0023】
先ず、反転ローラ13の中心部に設けられている軸13aは、その両端部がプリンタの側板19により回転自在に支持されている。そして、反転ローラ13の軸13aの一方端には、反転ローラギヤ20が固定されている。
本実施形態では、駆動力供給手段であるモータ(図示せず)の駆動力を、ギヤ列30を介して反転ローラ13に伝達する。このギヤ列30は、3つのギヤ(モータギヤ31、中間ギヤ32、及び先端ギヤ33)から構成されている。
【0024】
先ず、モータギヤ31は、モータの回転軸21に連結されたギヤである。モータは、例えば上述した側板19に固定されている。
このモータギヤ31の中心、すなわちモータの回転軸21には、アーム部22が回動自在に取り付けられている。アーム部22は、図2に示すように、略L形に形成された板状体である。このアーム部22に、それぞれギヤ列30の中間ギヤ32及び先端ギヤ33の各回転軸23及び24が固定されている。
【0025】
中間ギヤ32は、回転軸23を中心として回転自在に取り付けられている。中間ギヤ32は、図2及び図3に示すように、歯数の異なる2段ギヤであり、歯数の多い方のギヤ32aがモータギヤ31とかみ合っている。さらに、歯数の少ない方のギヤ32bは、先端ギヤ33とかみ合っている。
【0026】
先端ギヤ33は、中間ギヤ32と同様に、その回転軸24がアーム部22に固定され、その回転軸24に回転自在に取り付けられている。
先端ギヤ33は、アーム部22が図2の位置にあるとき、反転ローラギヤ20とかみ合うように配置される。
【0027】
アーム部22が図2の位置に配置されているときは、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とがかみ合うが、アーム部22が図2中、反時計回りに回動されることにより、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とのかみ合いが解除される。
【0028】
図4は、アーム部22と中間ギヤ32とを示す図である。アーム部22と中間ギヤ32との接触面Pであって、アーム部22側又は中間ギヤ32側の少なくとも一方の面は、所定力の摩擦抵抗力が生じるように形成されている。例えば、接触面を粗面としたり、又は接触面に摩擦抵抗が高くなるようなシート材を貼付する等して、摩擦抵抗力を付与する。
【0029】
上記構成により、モータギヤ31が、図2中、時計回りに回転すると、中間ギヤ32及び先端ギヤ33が回転されるが、そのときに生じる摩擦抵抗力により、単にギヤ列30の各ギヤ(31〜33)が回転されるだけでなく、アーム部22が、図2中、時計回りに回動される。この結果、先端ギヤ33は、反転ローラギヤ20側に移動され、反転ローラギヤ20とかみ合う。
【0030】
なお、アーム部22と中間ギヤ32との間に摩擦抵抗力を持たせるようにしたが、これに限らず、モータギヤ31又は先端ギヤ33とアーム部22との間の接触面を同様に構成しても、モータギヤ31の回転時に、アーム部22を図2中、時計回りに回動させることができる。
【0031】
印画時においては、図2中、モータギヤ31が時計回りに回転される。これにより、モータギヤ31とかみ合う中間ギヤ32は、図2中、反時計回りに回転される。さらに、中間ギヤ32とかみ合う先端ギヤ33は、図2中、時計回りに回転される。
さらに、モータギヤ31の回転により、アーム部22は、モータの回転軸21を中心として、図2中、時計回りに回動される。この結果、先端ギヤ33は、反転ローラギヤ20とかみ合う。よって、反転ローラギヤ20は、図2中、反時計回りに回転される。この反転ローラギヤ20及び反転ローラ13の回転により、印画紙は、反転ローラ13に巻き付けられて、搬送される。
【0032】
印画紙の搬送中に、印画紙のジャムが発生すると、印画紙の負荷等により、反転ローラ13を回転させるのに必要なトルクが大きくなる。この結果、モータの駆動力では、反転ローラ13を回転させることができなくなる。
ここで、モータと反転ローラ13との間に介在するギヤ列30が固定されているときは、モータの脱調や、モータギヤ31から反転ローラギヤ20までの、かみ合っているギヤ間での歯飛び等が生じる。
【0033】
しかし、本実施形態では、アーム部22が回動可能に取り付けられているので、反転ローラ13を回転させるのに必要なトルクが大きくなると、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とのかみ合いにおいて、先端ギヤ33を反転ローラギヤ20から遠ざける方向の力が働き、アーム部22は、図2中、反時計回りに回動される。よって、先端ギヤ33は、反転ローラギヤ20から離反し、両者のかみ合いが解除される。このときの様子を示すのが図5である。
【0034】
これにより、印画紙のジャムの発生によって反転ローラ13を回転させるためのトルクが増大したときには、アーム部22が回動され、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とのかみ合いが解除される。これにより、反転ローラギヤ20は、いずれのギヤともかみ合わない状態となり、反転ローラ13は、その両端部が側板19によって回転自在に支持された状態、すなわちフリーの状態となる。
【0035】
続いて、アーム部22が回動されて、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とのかみ合いが解除されたときの制御について説明する。
図6及び図7は、本実施形態における印画紙送り異常検知手段及び駆動力制御手段の一実施形態を説明する図であり、それぞれ図2及び図5に対応する図である。
【0036】
図6に示すように、図中、先端ギヤ33の左側には、レバー41によりオン/オフするスイッチ42(印画紙送り異常検知手段)が取り付けられている。そして、先端ギヤ33の回転軸24は、先端ギヤ33が取り付けられた側と反対側に延びている。そして、アーム部22が図中、反時計方向に回動すると、スイッチ42のレバー41と回転軸24とが当接するように配置されている。
【0037】
また、スイッチ42の下方には、アーム部22の一定以上の回動を制止するストッパ43が設けられている。ストッパ43は、アーム部22が図中、反時計方向に回動すると、アーム部22と当接するように配置されている。このストッパ43により、ストッパ43に当接した後のアーム部22の回動が規制される。
【0038】
図6に示すように、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とがかみ合っている状態においては、スイッチ42のレバー41は、他の部材には接触していない。よって、スイッチ42はオフの状態である。また、ストッパ43は、アーム部22と接触していない。
印画紙のジャムが発生し、アーム部22が図中、反時計回りに回動され、先端ギヤ33が反転ローラギヤ20から離反する方向に回動されると、図7に示す状態となる。
【0039】
先ず、先端ギヤ33の回転軸24がスイッチ42のレバー41を押し下げる。これにより、スイッチ42はオンとなる。また、アーム部22は、ストッパ43と当接し、この位置にてアーム部22の回動が停止する。
レバー41が押し下げられてスイッチ42がオンになると、この信号は、駆動力制御手段に送信される。駆動力制御手段は、この信号を受信すると、モータの駆動を停止する。ここで、スイッチ42がオンを検知して、直ちにモータの駆動を停止させれば、図7に示す状態でモータを停止させることができる。
【0040】
しかし、スイッチ42のオンを検知してからモータを停止制御するまでの間にモータの駆動が行われているので、アーム部22が再度、図中、時計回りに回動し、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とがかみ合う場合が生じ得る。よって、本実施形態では、モータの駆動を停止させる際、一旦、所定パルス分だけモータを逆回転させ、アーム部22を図中、反時計回りに回動させることを積極的に行う制御としている。
このようにモータの駆動を制御すれば、ジャムの発生時にモータを停止したときには、図7に示す状態で停止させることができる。
【0041】
モータを停止制御した後は、プリンタの操作パネル部(LEDや液晶等を用いた表示装置)に、ジャムが生じた旨を知らせる表示を行うようにする。
プリンタの使用者は、印画紙のジャムの発生時には、図7に示す状態でジャム処理を行うことができる。すなわち、ジャム処理時には、反転ローラギヤ20は、いずれのギヤともかみ合っていないので、反転ローラ13は、容易に回転できる状態となっている。よって、印画紙を容易に除去することができる。
【0042】
なお、反転ローラギヤ20とギヤ列30とがかみ合った状態では、モータには励磁時の静止トルク(ホールディングトルク)が発生しており、また、プリンタの電源がオフにされたとしても、モータには無励磁状態でのトルク(ディテントトルク)が発生しているので、反転ローラ13を外部から力を与えて回転させるには、一定のトルクを必要とする。しかし、本実施形態では、ジャム発生時にギヤ列30と反転ローラギヤ20とのかみ合いを解除するので、外部から容易に反転ローラ13を回転させることができる。
【0043】
図8及び図9は、上述の印画紙搬送装置に、操作レバー44を取り付けた例を示す図である。図8は、図2に対応する図であり、図9は、図3に対応する図である。
図8及び図9において、操作レバー44は、モータの回転軸21を中心に回動可能であり、アーム部22に連結されている。よって、操作レバー44を回動することにより、アーム部22を回動させることができる。なお、モータギヤ31やその回転軸21と操作レバー44とは連結されていないので、モータギヤ31の回転により操作レバー44は回転しない。
【0044】
操作レバー44の先端部は、プリンタの筐体から外部に露出するように配置されている。したがって、プリンタの使用者は、操作レバー44を操作することができる。
印画紙のジャムが発生したときに、万が一、反転ローラギヤ20と先端ギヤ33とがかみ合った状態のままで停止したときであっても、プリンタの使用者は、操作レバー44を図8中、B方向に操作することにより、アーム部22を、図8中、反時計回りに回動させ、反転ローラギヤ20と先端ギヤ33とのかみ合いを解除することができる。これにより、反転ローラ13をフリーにし、印画紙を容易に除去することができる。
【0045】
図10は、印画紙搬送装置の他の実施形態を示す図であり、図2に対応する図である。図10では、反転ローラ13の上側にギヤ列30を配置したものである。
図10の例においては、ギヤ列30の少なくとも1つのギヤとアーム部22との間の摩擦抵抗力及びギヤ列30の自重により、アーム部22が図中、時計回りに回動され、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とがかみ合う。
また、ジャムが発生して反転ローラ13の回転に負荷が生じたときは、アーム部22は、上記したように、先端ギヤ33が反転ローラギヤ20から離反する力に加え、上記したモータの逆回転動作により、図中、反時計回りに回動され、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とのかみ合いが解除されると同時に、ギヤ列30の少なくとも1つのギヤとアーム部22との間の摩擦抵抗力によって、回転駆動を停止したモータは、アーム部22を反転ローラギヤ20から離反した位置に保持することができる。
【0046】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、以下のような種々の変形が可能である。
例えば、印画紙送り異常検知手段は、実施形態では、スイッチ42により構成し、ギヤ列30の一部の部材がスイッチ42のレバー41を押し下げることにより、アーム部22の回動を検知するようにした。しかし、これに限らず、例えばモータのパルスを検知し、正常な波形を検知しなかったときに、ジャム等の印画紙送り異常が発生したと判断しても良い。
【0047】
また、アーム部22の回動を検知する手段としては、実施形態で示した方法に限らず、例えば発光部と受光部とを有する光学センサを用いることも可能である。先端ギヤ33が反転ローラギヤ20から離反する方向にアーム部22が回動したとき、アーム部22又はそれに連結する部材が光学センサの発光部と受光部との間を遮光するように配置されるようにし、光学センサの受光部が発光部からの光を検知できなくなったときにアーム部22が回動されたと判断し、印画紙送り異常を検知することもできる。
【0048】
また、本発明が適用されるプリンタは、シリアルヘッド又はラインヘッドのいずれを有するものでも良く、また、レーザープリンタやインクジェットプリンタ等、印画紙を搬送する機構を有するプリンタであれば、種々のプリンタに適用することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、印画紙のジャムが発生したときには、搬送ローラへの動力の伝達を遮断するようにしたので、搬送ローラをフリーな状態にすることができる。これにより、ジャム処理時に、搬送ローラを容易に回転させることができ、印画紙を容易に除去することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による印画紙搬送装置を適用したプリンタの一実施形態を示す概略図(側面図)である。
【図2】本実施形態における反転ローラと、この反転ローラを回転させる動力伝達系を示す図であり、図1の方向から見た図である。
【図3】本実施形態における反転ローラと、この反転ローラを回転させる動力伝達系を示す図であり、図2中、A方向から見た矢視図である。
【図4】アーム部と中間ギヤとを示す図である。
【図5】図2の状態からアーム部が回動し、先端ギヤが反転ローラギヤから離反し、両者のかみ合いが解除されたときの様子を示す図である。
【図6】本実施形態における印画紙送り異常検知手段及び駆動力制御手段の一実施形態を説明する図であり、図2に対応する図である。
【図7】本実施形態における印画紙送り異常検知手段及び駆動力制御手段の一実施形態を説明する図であり、図5に対応する図である。
【図8】印画紙搬送装置に、操作レバーを取り付けた例を示す図であり、図2に対応する図である。
【図9】印画紙搬送装置に、操作レバーを取り付けた例を示す図であり、図3に対応する図である。
【図10】印画紙搬送装置の他の実施形態を示す図であり、図2に対応する図である。
【符号の説明】
11 印画紙トレイ
12 給紙ローラ
13 反転ローラ
13a 軸
14 印画ヘッド
15 ベルト
16 回転ローラ
17 搬送ローラ
18 排紙ローラ
19 側板
20 反転ローラギヤ
21 回転軸
22 アーム部
23、24 回転軸
30 ギヤ列
31 モータギヤ31
32 中間ギヤ
32a、32b ギヤ
33 先端ギヤ
41 レバー
42 スイッチ(印画紙送り異常検知手段)
43 ストッパ
44 操作レバー

Claims (5)

  1. 駆動力供給手段の駆動力を、印画紙を搬送する搬送ローラに伝達するギヤ列と、
    前記ギヤ列の各ギヤを回転自在に支持し、前記ギヤ列の前記駆動力供給手段の駆動力が最初に伝達されるギヤの回転軸を中心として回動するアーム部と
    前記アーム部の一定以上の回動を制止するストッパと
    を備え、
    前記駆動力供給手段から駆動力が供給されたときに、前記ギヤ列の前記駆動力供給手段の駆動力が最後に伝達されるギヤと前記搬送ローラ側のギヤとがかみ合う方向に前記アーム部が回動して前記搬送ローラを回転させるとともに、前記搬送ローラを回転させるためのトルクが所定力以上となったときに、前記ギヤ列の前記搬送ローラ側のギヤとかみ合うギヤが前記搬送ローラ側のギヤから離反する方向に前記アーム部がして前記搬送ローラへの駆動力の伝達を遮断するように、前記アーム部を支持し
    前記ギヤ列の前記搬送ローラ側のギヤとかみ合うギヤが前記搬送ローラ側のギヤから離反する方向に前記アーム部が回動したときに、前記アーム部の一定以上の回動を制止するように、前記ストッパを設けた
    印画紙搬送装置。
  2. 請求項1に記載の印画紙搬送装置において、
    前記アーム部と前記ギヤ列の少なくとも1つのギヤとの間に摩擦抵抗力を有す
    印画紙搬送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の印画紙搬送装置において、
    前記ギヤ列の前記駆動力供給手段の駆動力が最後に伝達されるギヤと前記搬送ローラ側のギヤとのかみ合いが解除されたことを検知することにより、印画紙の送りの異常を検知する印画紙送り異常検知手段と、
    前記印画紙送り異常検知手段の検知結果に基づいて、前記駆動力供給手段による駆動力の供給を制御する駆動力制御手段と
    を備え印画紙搬送装置。
  4. 請求項3に記載の印画紙搬送装置において、
    前記駆動力制御手段は、前記印画紙送り異常検知手段により印画紙の送りの異常を検知したときに、前記ギヤ列のギヤの回転方向を逆回転させるように前記駆動力供給手段による駆動力の供給を制御す
    印画紙搬送装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の印画紙搬送装置を備え
    プリンタ。
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