JP2000272794A - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2000272794A
JP2000272794A JP11082439A JP8243999A JP2000272794A JP 2000272794 A JP2000272794 A JP 2000272794A JP 11082439 A JP11082439 A JP 11082439A JP 8243999 A JP8243999 A JP 8243999A JP 2000272794 A JP2000272794 A JP 2000272794A
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Tadashi Ishikawa
忠 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール紙の正確な残量を表示することのでき
る給紙装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 ロール状に巻かれたシート1の外周に当
接すると共に、シート1の残量に応じて当接方向に移動
する当接部材6の移動に連動して移動部材54を移動さ
せ、この移動部材54を介して当接手段6の移動量をシ
ート1の残量を表示する残量表示手段60に伝達する。
また、当接部材6と移動部材54との間に設けられた修
正手段50,51により、当接部材6の移動量をシート
1の残量に応じた量に修正して移動部材54に伝達し、
移動部材54をシート1の残量に応じた量だけ移動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状に巻かれ
たシートを巻き出して給紙する給紙装置及びこれを備え
た画像形成装置に関し、特に給紙装置のシート残量検出
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録紙(シート)に記録を行う画
像形成装置では、その記録紙の形態として、カット紙、
ロール紙、ファンフォールド紙等が用いられてきた。特
に、多量の記録又は画サイズの大きな記録を行う画像形
成装置ではロール紙が使われることが多く、このような
画像形成装置では、ロール状に巻かれたシートを巻き出
して画像形成部に給送する給紙装置を備えている。
【0003】一方、このような給紙装置においては、ロ
ール紙の残量を検出するため残量検出手段を備えてお
り、このような残量検出手段の構成としては、種々提案
されているが、その中で比較的簡便な構成のものとして
は、ロール紙の外周にレバーを当接させて、そのレバー
の動きに連動させながらロール紙の残量を検出するもの
がある。
【0004】図9は、このような残量検出手段を備えた
従来の画像形成装置における給紙装置の構成を示す側面
図であり、同図において、61はロール紙1Aの外周に
当接する残量検出レバーであり、この残量検出レバー6
1は、回動軸61bにより不図示の給紙装置本体に回動
自在に保持されており、その先端部61aは引っ張りバ
ネ71によりロール紙1Aの外周に常に当接するように
付勢されている。
【0005】また、この残量検出レバー61の固定端に
はレバー61cが垂設されており、このレバー61c
は、ロール紙A1の残量が減少して残量検出レバー61
が引っ張りバネ71により回動すると、これに連動して
回動し、ほぼロール紙A1の残量がなくなると破線で示
す位置に移動するようになっている。
【0006】そして、この位置にレバー61cが移動す
ると、これを例えばフォト・インタラプタを用いた検出
器8が検出し、この検出信号に基づき「残なし」の表
示、警告が行われるようになっている。
【0007】一方、図10は、ロール紙1Aの残量がほ
ぼなくなったときに「残なし」の表示や警告を行うので
はなく、ロール紙1Aの残量を連続的に表示する構成の
残量検出手段を備えた従来の画像形成装置における給紙
装置の構成を示す側面図である。
【0008】同図において、61dはレバーであり、こ
のレバー61dは、残量検出レバー61と一体的に回動
軸61bに回動自在に保持されている。さらに、このレ
バー61dの一端には伸縮しない可撓性のあるワイヤ6
2Aが固定されており、このワイヤ62Aは、ロール紙
1Aの外周の変化に連動してレバー61dの円弧状の外
周面61eに沿って巻き取られるようになっている。
【0009】また、60Aはロール紙1Aの残量表示
部、64Aは残量表示部60Aに設けられ、残量を表示
するための表示部材であり、この表示部材64Aの一端
はワイヤ62Aに固定され、他端は表示部材64Aを引
き戻す方向に付勢された引っ張りバネ63Aに固定され
ている。なお、同図は、新しいロール紙1Aを装填した
直後の状態、即ち残量が100%の状態であり、表示部
材64Aは50(m)を示す表示位置にある。
【0010】一方、記録が進みロール紙1Aの残量が減
少すると、残量検出レバー61及びレバー61dがそれ
ぞれ矢印の方向に回動し、これに伴い表示部材64Aは
表示0の方向に移動し、やがてロール紙1Aの残量がな
くなると0を表示する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既述した図
9で示した従来の給紙装置においては、ロール紙1Aが
なくなったことを検出できるのは、ロール紙1Aがなく
なる直前であり、途中段階でロール紙1Aの残量がどれ
だけ残っているかの表示がないため、正確な残量が分か
らない。
【0012】また、図10で示した従来の給紙装置にお
いては、ロール紙1Aの残量を常に表示することはでき
るが、ロール紙1Aの半径R(mm)とロール紙1Aの
残量L(m)との関係が直線的なものではないため、ロ
ール紙1Aの半径Rの変化のみに基づいて表示されるロ
ール紙1Aの残量は、目安にはなるが正確な表示ではな
い。
【0013】そこで、本発明は、ロール紙の正確な残量
を表示することのできる給紙装置及びこれを備えた画像
形成装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロール状に巻
かれたシートを巻き出して給紙する給紙装置において、
前記ロール状に巻かれたシートの外周に当接すると共
に、該シートの残量に応じて当接方向に移動する当接部
材と、前記シートの残量を表示する残量表示手段と、前
記当接部材の移動に連動して移動し、該当接手段の移動
量を前記残量表示手段に伝達する移動部材と、前記当接
部材と前記移動部材との間に設けられ、前記当接部材の
移動量を前記シートの残量に応じた量に修正して前記移
動部材に伝達する修正手段と、を備えたことを特徴とす
るものである。
【0015】また本発明は、前記修正手段は、前記当接
部材と一体的に移動するように構成された歯車部材と、
前記歯車部材と噛合して移動すると共に、前記当接部材
の移動量をシートの残量に応じた量に修正して移動部材
に伝達するように形成されたカム面を備えたカム部材と
を有し、前記移動部材は前記カム面に圧接していること
を特徴とするものである。
【0016】また本発明は、前記カム部材は、前記当接
部材と一体的に移動する歯車部材を該歯車部材の移動方
向と逆方向に押圧するように付勢されていることを特徴
とするものである。
【0017】また本発明は、前記残量表示手段は、残量
表示目盛り部と、前記移動部材の移動に連動してシート
残量に対応した前記残量表示目盛り部の目盛り位置に移
動する表示部材とを備えていることを特徴とするもので
ある。
【0018】また本発明は、画像形成手段と、該画像形
成手段にシートを給紙する給紙装置とを備えた画像形成
装置において、前記給紙装置は、前記請求項1乃至4の
いずれかに記載のものであることを特徴とするものであ
る。
【0019】また本発明のように、ロール状に巻かれた
シートの外周に当接すると共に、シートの残量に応じて
当接方向に移動する当接部材の移動に連動して移動部材
を移動させ、この移動部材を介して当接手段の移動量を
シートの残量を表示する残量表示手段に伝達する。ま
た、当接部材と移動部材との間に設けられた修正手段に
より、当接部材の移動量をシートの残量に応じた量に修
正して移動部材に伝達し、移動部材をシートの残量に応
じた量だけ移動させる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0021】図1は本発明の実施の形態に係る画像形成
装置の給紙装置の構成を示す側面図であり、同図におい
て、100は画像形成装置の一例であるインクジェット
記録装置、150は給紙装置、1はシートをロール状に
巻いたロール紙、2はロール紙1を巻きつけるための紙
管、3は紙管2に固着されたロール紙支軸、4はロール
紙1の支持部材としてのロール紙軸受、5はロール紙の
外周を案内するための固定の外周ガイド板である。
【0022】なお、ロール紙1は所定の長さ紙管2に巻
きつけられており、またロール紙支軸3は紙管2に固定
されているため、ロール紙1とロール紙支軸3とは一体
的に回転するようになっている。
【0023】6はロール紙1の外周に当接すると共に、
ロール紙1の先端の分離及び外周の案内をする回動可能
な当接部材であるガイド板、7はガイド板6をロール紙
1に当接させるための付勢手段としての引張りバネであ
る。なお、付勢手段としては、コイルバネ以外の弾性部
材としたり、引張りと逆に押圧付勢としてもよい。
【0024】ところで、このガイド板6の先端部6aの
厚さはロール紙1の紙厚に等しいか又は紙厚よりも薄く
なるように設定されている。なお、一般的にインクジェ
ツト記録用の記録紙の紙厚は100〜220ミクロン程
度のものが多く使われている。
【0025】そして、このように先端部6aの厚さを設
定することにより、例えば湿度等の影響でロール紙1の
先端部1aが略密着状態のまま給送されてきた場合、先
ず先端部1aは図2に示すようにガイド板6の先端部6
aに突き当って突張るようになるが、さらにロール紙1
を回転給送すると、ロールの巻きがほぐれて、やがて先
端部1aが先端部6aからはじけるようになる。
【0026】これにより、ロール紙1の先端部1aがロ
ールからはずれて外周ガイド板5及びガイド板6により
形成される案内通路R(図1参照)に給送されるように
なる。また、巻き径が小さくなったロール紙1をセット
した場合にも同様に先端部1aを分離することができ
る。
【0027】なお、ガイド板6の先端部6aの厚さが紙
厚より厚くなると、ロール紙1の先端部1aが略密着状
態のまま給送された際に、先端部6aに先端部1aが突
張って分離しにくくなる。このことから、先端部6aの
厚さは薄い方が良い。さらに、好ましくは、ロール紙1
の紙厚に等しいか又は紙厚より薄い方がよい。
【0028】一方、ガイド板6の先端部6aは、図3に
示すように、その紙幅方向において、2ヶ所の面でロー
ル紙1に当接するようになっている。そして、このよう
に2ヶ所の面でロール紙1に当接することにより、紙幅
方向のロール紙1のソリや、ガイド板6のソリがあった
場合でも、先端部6a,6a’が殆んど隙間なくロール
紙1に当接することができ、ロール紙1の先端部1aが
略密着状態のまま給送された場合でも先端部1aの分離
を確実に行うことができる。
【0029】また、ガイド板6の先端部6a,6a’が
2ヶ所の面でロール紙1に当接することにより、特にロ
ール紙1の紙幅が広くなった場合、ロール紙1の紙幅方
向に対して先端部6a,6a’が片当りするのを防ぐこ
とができ、片当りによるロール紙1の浮きを防ぐことが
できる。これにより、ロール紙1の浮きによるジャム発
生を抑えることができる。
【0030】さらに、本実施の形態においては、ガイド
板6の2つの先端部6a,6a’がロール紙外周に確実
に密着するようにするために、ガイド板6の2つの回動
軸6b,6b’の軸外径と、この回動軸6b,6b’に
嵌合するよう装置本体に設けられた不図示の軸受の内径
とを異なるように設定し、異なる遊び量を与えるように
している。
【0031】なお、本実施の形態の実施例として、回動
軸6b,6b’の軸外径を同一寸法とし、一方の回動軸
6bに嵌合する不図示の軸受の内径よりも、他方の回動
軸6b’に嵌合する軸受の内径を大きくした。
【0032】これにより、引張りバネ7により付勢され
たガイド板6は一方の回動軸6bが、この回動軸6bと
嵌合する軸受の内面に当接し、またガイド板6の先端部
6a、6a’の合計3点で引張りバネの力を受けること
になりロール紙1とガイド板6の先端部6a、6a’と
の密着度を高めることができる。なお、本実施例では2
つの回動軸6b,6b’の軸外径を同一とし、対応する
軸受の内径を異なるようにしたが、勿論この逆でも構わ
ない。
【0033】また更に、本実施の形態では、ガイド板6
は、回動軸6bの中心と先端部6aとを結ぶ直線と、ロ
ール紙1の最大外径時におけるガイド板6の接点、即ち
先端部6aとロール紙支軸3の中心とを結ぶ直線とが略
直交するように配置されている。言い換えれば、ロール
紙1の最大外径時に、接触ポイントである先端部6aで
のロール紙1の法線に略直交する直線上に、回動軸6b
が配設されている。
【0034】なお、ガイド板6の回動軸6bの中心と先
端部6aとを結ぶ直線と、ロール紙1の最大外径時にお
ける先端部6aとロール紙支軸3の中心とを結ぶ直線と
が略直交せず、90°−α(αは所定角度)で交わる場
合は、ロール紙1の先端部1aが密着状態のまま給送さ
れた場合、ガイド板6の裏側に先端部1aが入ってしま
うため、先端部1aを分離できなかったり、また給紙ジ
ャムを起こしたりしてしまう。
【0035】また、上記2つの直線が90°+β(βは
所定角度)で交わる場合は、巻き径が小さくなったロー
ル紙1をセットした時、ガイド板6の先端部6aは、ロ
ール紙1への当接ができなくなってロール紙1から外れ
てしまい、ほぐれた紙を巻き戻す機能及びその後の先端
部1aを分離する機能を発揮することができなくなる。
【0036】このように、ロール紙1の最大外径時にロ
ール紙1に接するガイド板6の先端部6aのロール紙1
の法線に略直交する直線上に回動軸6bが位置するよう
にガイド板6を配設することにより、ロール紙1を確実
に分離することができる。
【0037】そして、以上のように構成することによ
り、ロール紙1を巻き出すと、ロール紙1の先端部1a
はガイド板6により確実に分離され、自動的に図1に示
す外周ガイド板5及びガイド板6により形成される案内
通路Rに達するようになる。
【0038】一方、図1において、21はモータ、2
2、23、25は動力の伝達をオン−オフする第1、第
2及び第3クラッチ、24は所定のトルク以上になると
すべりを発生するメカニカルなスリップ機構、26はロ
ール紙1の有/無を検出する反射タイプの光学センサー
である。
【0039】また、31はロール紙1を搬送するための
駆動ローラ、32はその従動ローラ、33、34はロー
ル紙1を案内するための紙ガイド板、35は正確な紙送
りを行うための副走査ローラ、36、37は従動ロー
ラ、38はロール紙1を案内するガイド板、41は画像
形成手段である記録ヘッドであり、本実施の形態ではイ
ンクジェットヘッドである。42はインクカートリッ
ジ、43はロール紙1をガイドするプラテン、44は排
紙のための駆動ローラ、45は排紙のためのハク車であ
る。
【0040】また、27はCPU、メモリー、入出力ポ
ートを有するコントローラであり、この制御手段である
コントローラ27は、例えばロール紙1を装着する際、
不図示のドアが閉じられ、ドアスイッチ28が入ると、
このドアスイッチONによりモータ21を起動回転させ
ると共に第1クラッチ22を接続させてロール紙支軸3
を回転させるようにしている。
【0041】また、50は、ガイド板6の回動軸6bを
中心にガイド板6と一体で回動動作する歯車部材である
扇形歯車、51はカム軸52を中心に回動する一方、扇
形歯車50と共に修正手段を構成するカム部材であるカ
ムであり、このカム51は図4に示すように扇形歯車5
0と噛合する歯車部51aとカム面51bとを備えてい
る。
【0042】そして、記録が進んでロール紙1の残量が
減り、ガイド板6が当接方向であるロール紙支軸側に回
動すると、このガイド板6の回動に伴って扇形歯車50
が回動し、このように扇形歯車50が回動すると、この
回動が扇形歯車50と噛合する歯車部51aを介してカ
ム51に伝達され、カム51が回転するようになってい
る。
【0043】ところで、本実施の形態においては、この
カム51を、ねじりバネ53により、ロール紙1の残量
が減ることにより回動する扇形歯車50を回動方向とは
逆方向に押し戻す方向に付勢している。ここで、通常、
歯車伝達機構にはその回転力を伝達するのに遊び(バッ
クラッシュ)が必要であるが、この遊びがあるとその遊
び分、駆動伝達にずれが生じる。
【0044】そして、このように駆動伝達にずれが生じ
ると、後述する残量表示の場合、表示位置がずれてしま
い、正確な表示ができなくなる。そこで、このようにね
じりバネ53により、カム51を常に、扇形歯車50を
押し戻す方向に付勢し、遊びをなくすことにより、遊び
分がない状態で扇形歯車50の回動をカム51に伝達す
ることができ、正確な残量を表示することができる。
【0045】なお、回動軸6bのまわりの引っ張りバネ
7による付勢トルクと、ねじりバネ53による付勢トル
クでは、引っ張りバネ7による付勢トルクの方が十分に
大きいように設定されている。また、本実施の形態で
は、カム51を付勢するためのバネ(弾性体)としてね
じりバネを用いたが、無論他の引っ張りバネや圧縮バネ
等の一般的な弾性体を使用しても構わない。
【0046】一方、同図において、54は先端54aが
カム51のカム面51bに圧接する移動部材であるカム
フォロワーであり、このカムフォロワー54は他端54
bとバネ受け57との間に架装された圧縮バネ56によ
りカム面51bに圧接するようになっている。
【0047】そして、このようにカム面51bに圧接す
ることにより、ロール紙1の径の減少に伴い既述したよ
うにガイド板6と共に扇形歯車50が回動し、これに連
動するカム51の回動によりカム面51bの位置が変化
しても、カムフォロワー54は常にその変化に追随して
カム面51bに密着するように移動することができる。
なお、この移動の際、カムフォロワー54は、ガイド部
材55によりガイドされて直線的に移動するようになっ
ている。
【0048】ところで、カムフォロワー54の他端54
bにはワイヤ62の一端が固定されている。また、この
ワイヤ62の他端は、残量表示手段である残量表示部6
0に設けられ、残量を表示するための表示部材64に固
定されており、これによりカムフォロワー54の移動に
連動して表示部材64が残量を表示するようになってい
る。
【0049】なお、本実施の形態においては、この表示
部材64は伸縮自在のものであり、カムフォロワー54
の移動に連動して縮むことにより、後端が残量表示部6
0に設けられた残量表示目盛り部65のシート残量に対
応した目盛り位置に移動するようになっている。
【0050】なお、同図において、63は表示部材64
を引き戻す力を付与するための引っ張りバネであり、こ
の引っ張りバネ63と圧縮バネ56とでは圧縮バネ56
の方がバネ力が大きく設定されている。また、ねじりバ
ネ53と圧縮バネ56のバネ力は、圧縮バネ56の押圧
力によりカム51が遊び方向に回転しないように設定さ
れている。さらに、これをカム軸52のまわりの回転力
として置き換えると、ねじりバネ53による回転力の方
が、圧縮バネ56による回転力よりも大きくなるように
設定されている。
【0051】ところで、一般的にロール紙1の半径Rと
ロール紙1の残量Lとの関係は、下記の式で表される。
【0052】
【式1】 なお、tはロール紙1の紙厚、rは紙管2の半径であ
る。
【0053】そして、この計算式により計算されたロー
ル紙1の半径Rとロール紙の残量Lとをプロットする
と、図5に示すような非線形曲線(実線)となる。ここ
で、本実施の形態においては、カム51のカム面51b
の輪郭を、このロール紙1の半径Rとロール紙1の残量
Lとの関係が、同図に示す破線で示した直線的な関係と
なるように形成している。
【0054】そして、このようにカム51のカム面51
bの輪郭を形成することにより、ロール紙1の残量の変
化にあわせてガイド板6と共にカム51が図4に示す矢
印方向に回動すると、これに伴いカムフォロワー54は
カム面51bに沿って移動量が残量に応じて修正されな
がら直線的に移動する。これにより、カムフォロワー5
4を介して表示部材64には修正された残量が伝達さ
れ、残量表示部60が真の残量をリニア(直線的)に表
示するようになる。
【0055】次に、このように構成された給紙装置15
0に対するロール紙1の装着について説明する。
【0056】ロール紙1の包装を開梱し、その紙先端の
テーピングを外し紙先端をフリーにした後、操作者は、
図1に示すようにロール紙支軸3をロール紙軸受4に係
合するようにして、ロール紙1の装置本体へのセット操
作を行う。
【0057】次に、不図示のドアが閉じられてドアスイ
ッチ28が入り、ドアスイッチ28からON信号がコン
トローラ27に入力されると、コントローラ27はモー
タ21を起動回転させると共に第1クラッチ22を接続
させ、モータ21の回転を図中破線で示した回転駆動力
伝達機構によってロール紙支軸3に伝達し、これにより
ロール紙1が図1に示す矢印A(反時計)方向に予備回
転を始める。
【0058】ここで、この予備回転はロール紙1の巻き
たるみをとる目的で行われものであり、通常巻きたるみ
があまりない場合は初期セット状態から1回転もすると
ロール紙1の巻きつき状態が略密着の状態となる。ま
た、巻きがほぐれていてたるみがある状態の場合でも、
3〜5回転するとロール紙1の巻きつき状態が略密着の
状態となる。
【0059】これは、引張りバネ7のバネ力によりガイ
ド板6の先端部6aがロール紙1の外周部に当接してい
るためであり、これによりロール紙1は巻芯に近い部分
から密着状態に巻きついてやがて最外径部まで密着状態
に巻きとられる。
【0060】なお、本実施の形態ではモータ21の回転
をタイマで検出し、ロール紙が約5回転するとその回転
を停止するように設定しているが、モータ21の回転数
検出手段により検出・制御するようにしてもよい。
【0061】そして、このようなロール紙1の予備回転
が停止した後、コントローラ27によりモータ21はそ
の回転方向を変更して矢印B(時計)方向に、ロール紙
1の給送回転を始める。この時、ロール紙1の紙先端部
は外周上のどこにあっても構わない。例えば、図1にお
いて先端部が上部にあったとすると、モータ21の回転
によりロール紙1の先端部1aは図6及び図7のように
ロール紙1と固定ガイド板5との間の空間に、または、
固定ガイド板5の壁面に沿った状態で搬送される。
【0062】なおこれは、ロール紙1の外周部にガイド
板6の先端部6aが適度なバネ力にて付勢されているた
めであり、その当接ポイントから先のロール紙1の腰に
より、ロール紙1の先端部に固定ガイド板5による摩擦
抵抗が発生しても搬送できるようになる。
【0063】このように、給紙動作を開始するとき、ロ
ール紙1の先端部が自重により、ロール紙1から離れる
ように作用するため、その先端部はロール紙1と固定ガ
イド板5との間の空間を、もしくは固定ガイド板5の壁
面に沿った状態で搬送される。
【0064】なお、ロール紙1の先端部1aが、例えば
湿度等の影響で略密着状態のままのときでも、既述した
ようにガイド板6の回動軸6bの中心とその先端部6a
とを結ぶ直線とロール紙1の最大外径時における先端部
6aとロール紙支軸3の中心とを結ぶ直線とが略直交す
るように配置されていることから、ガイド板6によりロ
ール紙1の先端部1aは確実に分離される。
【0065】そして、この後、モータ21の回転により
ロール紙1の先端が図1に示す光学センサ26を通過
し、これを検知した光学センサ26が検知信号を出力す
ると、コントローラ27は第2クラッチ23を接続し、
これによりモータ21の回転が破線で示された回転伝達
系を介してローラ対31,32に伝達され、ローラ対3
1,32が回転を始める。ここで、ローラ対31,32
の回転周速はロール紙1の回転周速よりも若干早く設定
されているため、ロール紙1の先端がローラ対31,3
2に挟み込まれると、スリップ機構24によりその回転
周速がロール紙1の回転周速と略同じくなるように調整
される。
【0066】さらにこの後、紙ガイド板33,34に挟
まれた空間をロール紙1が搬送されると所定のタイミン
グでコントローラ27は第3クラッチ25を接続し、こ
れによりモータ21の回転が破線で示された回転伝達系
を介して副走査ローラ35に伝達され、この副走査ロー
ラ35と従動ローラ36,37との組合せにより、ロー
ル紙1が搬送され、記録ヘッド41とプラテン43との
間を通過し、排紙のための駆動ローラ44とハク車45
に挟持された状態で停止する。
【0067】そして、このようにロール紙1が停止する
と、記録ヘッド41は紙面に垂直に移動をしながらイン
ク滴を吐出し、プリントを行う。以後、副走査ローラ3
5と従動ローラ36,37は一体的にロール紙1をステ
ップ送りし、その後、記録ヘッド41でプリントを行う
動作をくり返してプリントを行う。
【0068】ところで、このようなプリントを行う繰り
返し行うと、図8に示すようにロール紙1の外径が減少
し、これに伴って回動軸6bを支軸として、引っ張りバ
ネ7のバネ力によりロール紙1の外周に当接しているガ
イド板6がロール紙支軸側に回動し、このガイド板6の
回動に伴って扇形歯車50が回動する。そして、このよ
うに扇形歯車50が回動すると、この回動が扇形歯車5
0と噛合する歯車部51aを介してカム51に伝達さ
れ、カム51が回動する。
【0069】さらに、このようにカム51が回動する
と、圧縮バネ56によりカム51のカム面51bに圧接
しているカムフォロワー54が、ガイド部材55に案内
されながら、輪郭がロール紙1の半径Rとロール紙1の
残量Lとの関係が直線的な関係となるように形成されて
いるカム面51bに密着するように直線運動する。
【0070】そして、このようにカムフォロワー54が
カム面51bに密着するように直線運動することによ
り、カムフォロワー54に連動して表示部材64が移動
し、残量を表示するようになっている。
【0071】このように、ガイド板6とカムフォロワー
54との間に設けた扇形歯車50とカム51とによっ
て、カムフォロワー54の移動量をロール紙1の残量に
応じた量に修正することにより、カムフォロワー54を
ロール紙1の残量に応じた量だけ移動させることができ
る。これにより、表示部材64には修正された残量が伝
達され、残量表示部60は残量を正確に表示することが
できるようになる。
【0072】なお、これまでの説明においては、インク
ジェット記録装置を例にとって述べてきたが、本発明は
これに限られることなく、それ以外の複写機、レーザビ
ームプリンタ等の画像形成装置にも実施し得ることはも
ちろんである。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ール紙の外周に当接する当接部材の移動量をシートの残
量に応じた量に修正して移動部材に伝達すると共に、こ
の移動部材を介して残量表示手段に伝達することによ
り、ロール紙の正確な残量を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例
であるインクジェット記録装置の給紙装置の構成を示す
側面図。
【図2】上記給紙装置に設けられたガイド板のロール紙
先端分離動作を説明する図。
【図3】上記ガイド板の正面図。
【図4】上記給紙装置の要部拡大図。
【図5】上記ロール紙の半径の変化に対するロール紙の
残量を説明する図。
【図6】上記ロール紙の自動給紙動作開始時の紙先端の
状態を説明する図。
【図7】上記ロール紙の自動給紙動作開始時の紙先端の
他の状態を説明する図。
【図8】上記給紙装置のロール紙の残量が少ないときの
状態を説明する図。
【図9】従来の残量検出手段を備えた画像形成装置にお
ける給紙装置の構成を示す側面図。
【図10】従来の他の構成の残量検出手段を備えた画像
形成装置における給紙装置の構成を示す側面図。
【符号の説明】
1 ロール紙 6 ガイド板 7 引っ張りバネ 41 記録ヘッド 50 扇形歯車 51 カム 51b カム面 53 ねじりバネ 54 カムフォロワー 55 ガイド部材 56 圧縮バネ 60 残量表示部 64 表示部 65 残量表示目盛り部 100 インクジェット記録装置 150 給紙装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻かれたシートを巻き出して
    給紙する給紙装置において、 前記ロール状に巻かれたシートの外周に当接すると共
    に、該シートの残量に応じて当接方向に移動する当接部
    材と、 前記シートの残量を表示する残量表示手段と、 前記当接部材の移動に連動して移動し、該当接手段の移
    動量を前記残量表示手段に伝達する移動部材と、 前記当接部材と前記移動部材との間に設けられ、前記当
    接部材の移動量を前記シートの残量に応じた量に修正し
    て前記移動部材に伝達する修正手段と、 を備えたことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記修正手段は、前記当接部材と一体的
    に移動するように構成された歯車部材と、前記歯車部材
    と噛合して移動すると共に、前記当接部材の移動量をシ
    ートの残量に応じた量に修正して移動部材に伝達するよ
    うに形成されたカム面を備えたカム部材とを有し、前記
    移動部材は前記カム面に圧接していることを特徴とする
    請求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記カム部材は、前記当接部材と一体的
    に移動する歯車部材を該歯車部材の移動方向と逆方向に
    押圧するように付勢されていることを特徴とする請求項
    2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記残量表示手段は、残量表示目盛り部
    と、前記移動部材の移動に連動してシート残量に対応し
    た前記残量表示目盛り部の目盛り位置に移動する表示部
    材とを備えていることを特徴とする請求項1記載の給紙
    装置。
  5. 【請求項5】 画像形成手段と、該画像形成手段にシー
    トを給紙する給紙装置とを備えた画像形成装置におい
    て、 前記給紙装置は、前記請求項1乃至4のいずれかに記載
    のものであることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013158973A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Canon Inc プリンタ装置
US8800909B2 (en) 2009-11-17 2014-08-12 Ricoh Company, Ltd. Sheet-supply device and image forming apparatus incorporating same
US10259242B2 (en) 2015-01-09 2019-04-16 Ricoh Company, Ltd. Media supplying apparatus and image forming apparatus

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