JP2000264508A - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2000264508A
JP2000264508A JP11069179A JP6917999A JP2000264508A JP 2000264508 A JP2000264508 A JP 2000264508A JP 11069179 A JP11069179 A JP 11069179A JP 6917999 A JP6917999 A JP 6917999A JP 2000264508 A JP2000264508 A JP 2000264508A
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JP
Japan
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sheet
roll paper
guide member
moving
image forming
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JP11069179A
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Tadashi Ishikawa
忠 石川
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Replacement Of Web Rolls (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール状に巻かれたシートのセットを簡単に
行うことのできる給紙装置及びこれを備えた画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 ロール状に巻かれたシート1を装置本体
にセットするときには、移動ガイド部材6をシート1の
外周に当接する第1の位置に移動させ、この移動ガイド
部材6によりシート1の先端を分離させる。そして、シ
ート1を巻き出すときには、移動ガイド部材6をシート
1の外周より離間した第2の位置に移動させ、巻き出さ
れたシート1の先端を固定ガイド部材5と移動ガイド部
材6とによって形成された案内通路Rにより画像形成部
40に案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置及びこれ
を備えた画像形成装置に関し、特にロール状に巻かれた
シートを巻き出して給紙するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録紙(シート)に記録を行う画
像形成装置では、その記録紙の形態として、カット紙、
ロール紙、ファンフォールド紙等が用いられてきた。特
に、多量の記録又は画サイズの大きな記録を行う画像形
成装置ではロール紙が使われることが多く、このような
画像形成装置では、ロール状に巻かれたシートを巻き出
して画像形成部に給紙する給紙装置を備えている。
【0003】図7は、このような従来の給紙装置を備え
ている画像形成装置の一例であるインクジェット記録装
置の要部側面図である。
【0004】同図において、40は画像形成部である記
録部であり、この記録部40は記録(インクジェット)
ヘッド41、インクカートリッジ42、プラテン43を
備えている。そして、画像を記録する場合は、記録ヘッ
ド41が記録ヘッド41とプラテン43との間に挿入さ
れたロール紙1に対し、ロール紙1の搬送方向に垂直な
方向に走査しながら記録を行うようになっている。
【0005】また同図において、30は給紙装置であ
り、この給紙装置30は、モータ21、第1クラッチ2
2、第2クラッチ23、所定のトルク以上になるとすべ
りを発生するメカニカルなスリップ機構24、駆動ロー
ラ31、従動ローラ32、従動ローラアーム32aを備
えている。なお、2はロール紙1を巻いた紙管、3はロ
ール紙支軸、4はロール紙軸受であり、ここでロール紙
1は紙管2に巻きつけられており、ロール紙支軸3は紙
管2に固定されているため、ロール紙1とロール紙支軸
3とは一体的に回転するようになっている。
【0006】次に、このような構成の給紙装置30にロ
ール紙1をセットする方法について説明する。
【0007】まず、操作者はロール紙1をロール紙支軸
3とロール紙軸受4とが係合するようにセットした後、
従動ローラアーム32aを回動軸32bを支点として矢
印a方向に回動して従動ローラ32を破線で示した位置
まで退避させる。
【0008】次に、操作者はロール紙1の先端部1aを
駆動ローラ31の先の破線で示す位置まで引き出してロ
ール紙1のセットを行い、この後従動ローラアーム32
aを矢印b方向に回動して従動ローラ32を元の状態、
即ち従動ローラ32と駆動ローラ31とでロール紙1を
挟持する状態に戻す。
【0009】そして、このようにしてロール紙1のセッ
ト動作が終った後、記録装置本体の不図示のドアが閉じ
られると、以後モータ21及びクラッチ22,23等が
作動し、これによりロール紙1が記録部40に給紙され
るようになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の給紙装置では、ロール紙1をセットする際、ロー
ル紙1の先端部1aを引き出した後、駆動ローラ31、
従動ローラ32の間にロール紙1の先端部1a及び横端
部を正確に合わせて挿入しなければならないという作業
が必要となる。なお、所定の位置にロール紙1の先端部
1a及び横端部がセットされない場合には、給紙時の紙
ジャムを引き起こす可能性がある。
【0011】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
てなされたものであり、ロール状に巻かれたシートのセ
ットを簡単に行うことのできる給紙装置及びこれを備え
た画像形成装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロール状に巻
かれたシートを巻き出して給紙する給紙装置において、
前記巻き出されたシートの先端を前記画像形成部に案内
するための固定ガイド部材と、前記固定ガイド部材と共
に前記シートの先端を前記画像形成部に案内する案内通
路を形成する移動可能な移動ガイド部材と、を備え、前
記移動ガイド部材は、前記ロール状に巻かれたシートの
外周に当接する第1の位置と、該第1の位置より離間す
る第2の位置との間で規制されることを特徴とするもの
である。
【0013】また本発明は、前記移動ガイド部材を前記
第1の位置に移動させるよう付勢する付勢手段と、前記
移動ガイド部材が前記第2の位置に移動した場合に、該
移動ガイド部材と係合し、前記付勢手段の付勢力に抗し
て該移動ガイド部材の前記第1の位置への移動を阻止す
るストッパ部材と、前記移動ガイド部材が前記付勢方向
に移動するよう前記ストッパ部材を移動させる移動手段
と、前記ストッパ部材を移動させるよう前記移動手段を
制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0014】また本発明は、前記移動ガイド部材の前記
シートの外周に当接する先端部の厚さを前記シートの厚
さと同じか、それよりも薄くしたことを特徴とするもの
である。
【0015】また本発明は、前記移動ガイド部材は、該
移動ガイド部材の移動支点と先端部とを結ぶ直線と、前
記ロール状に巻かれたシートの最大外径時における該移
動ガイド部材の接点と該ロール状に巻かれたシートの中
心とを結ぶ直線とが略直交するように配置されているこ
とを特徴とするものである。
【0016】また本発明は、画像形成手段と、該画像形
成手段にシートを給紙する給紙装置とを備えた画像形成
装置において、前記給紙装置は、前記請求項1乃至4の
いずれかに記載のものであることを特徴とするものであ
る。
【0017】また本発明のように、ロール状に巻かれた
シートを装置本体にセットするときには、移動ガイド部
材をシートの外周に当接する第1の位置に移動させ、こ
の移動ガイド部材によりシートの先端を分離させる。そ
して、シートを巻き出すときには、移動ガイド部材をシ
ートの外周より離間した第2の位置に移動させ、巻き出
されたシートの先端を固定ガイド部材と移動ガイド部材
とによって形成された案内通路により画像形成部に案内
する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態に係る給紙装置
を備えた画像形成装置の一例であるインクジェット記録
装置の要部側面図であり、同図において、図7と同一符
号は同一又は相当部分を示している。
【0020】同図において、100はインクジェット記
録装置、5はロール状に巻かれたシート(以下、ロール
紙という)1を画像形成部である記録部40に案内する
ための固定ガイド部材である外周ガイド板、6はロール
紙1の先端を分離すると共に、外周ガイド板5と共にロ
ール紙1の先端を案内する案内通路Rを形成する移動ガ
イド部材である回動ガイド板である。
【0021】ここで、この回動ガイド板6は移動支点で
ある回動軸6bを支点して揺動可能となると共に、付勢
手段である引張りバネ7により、先端部6aをロール紙
1に当接する方向に付勢されている。なお、付勢手段と
しては、コイルバネ以外の弾性部材としたり、引張りと
逆に押圧付勢としてもよい。
【0022】一方、8はハスバ歯車であり、このハスバ
歯車8は移動部材であるウォーム9に噛合する歯車部8
aと、回動ガイド板6に係合することにより引張りバネ
7の付勢力に抗して回動ガイド板6の付勢方向への回動
を規制するストッパ部材である固定ピン8bとを有する
と共に、ガイド部材6の回動軸6bに回動自在に取付け
られている。
【0023】そして、このハスバ歯車8はウォーム9の
正回転に伴い回動軸6bを支点としてC方向に回動する
ようになっており、このようにハスバ歯車8がC方向に
回動すると、それまで固定ピン8bにより回動運動が規
制されていた回動ガイド板6が、引張りバネ7の付勢力
によりC方向に回動し、図2に示すようにロール紙1の
外周に先端部6aが当接する第1の位置に移動するよう
になっている。
【0024】また、ハスバ歯車8は、ウォーム9が逆回
転すると、これに伴いD方向に回動するようになってお
り、このようにハスバ歯車8がD方向に回動すると、ま
ずそれまで図2に示すように回動ガイド板6から離間す
る位置にあった固定ピン8bが回動ガイド板6に係合
し、さらにハスバ歯車8が同方向に回動すると、回動ガ
イド板6は固定ピン8bに押圧されてD方向に回動し、
図1に示すようにロール紙1の外周から離間した第2の
位置に移動するようになっている。
【0025】ところで、この回動ガイド板6の先端部6
aの厚さはロール紙1の紙厚に等しいか又は紙厚よりも
薄くなるように設定されている。なお、ロール紙1は紙
管2に所定の長さ巻きつけられているが、一般的にイン
クジェット記録用の記録紙の紙厚は100〜220ミク
ロン程度のものが多く使われている。
【0026】そして、このように先端部6aの厚さを設
定することにより、例えば湿度等の影響でロール紙1の
先端部1aが略密着状態のまま給送されてきた場合、先
ず先端部1aは図3に示すように回動ガイド板6の先端
部6aに突き当って突張るようになるが、さらにロール
紙1を回転給送すると、ロールの巻きがほぐれて、やが
て先端部1aが先端部6aからはじけるようになる。
【0027】これにより、ロール紙1の先端部1aがロ
ールからはずれて外周ガイド板5及び回動ガイド板6に
より形成される案内通路Rに給送されるようになる。ま
た、巻き径が小さくなったロール紙1をセットした場合
にも同様に先端部1aを分離することができる。
【0028】なお、回動ガイド板6の先端部6aの厚さ
が紙厚より厚くなると、ロール紙1の先端部1aが略密
着状態のまま給送された際に、先端部6aに先端部1a
が突張って分離しにくくなる。このことから、先端部6
aの厚さは薄い方が良い。さらに、好ましくは、ロール
紙1の紙厚に等しいか又は紙厚より薄い方がよい。
【0029】一方、回動ガイド板6の先端部6aは、図
4に示すように、その紙幅方向において、2ヶ所の面で
ロール紙1に当接するようになっている。そして、この
ように2ヶ所の面でロール紙1に当接することにより、
紙幅方向のロール紙1のソリや、回動ガイド板6のソリ
があった場合でも、先端部6a,6a’が殆んど隙間な
くロール紙1に当接することができ、ロール紙1の先端
部1aが略密着状態のまま給送された場合でも先端部1
aの分離を確実に行うことができる。
【0030】また、回動ガイド板6の先端部6a,6
a’が2ヶ所の面でロール紙1に当接することにより、
特にロール紙1の紙幅が広くなった場合、ロール紙1の
紙幅方向に対して先端部6a,6a’が片当りするのを
防ぐことができ、片当りによるロール紙1の浮きを防ぐ
ことができる。これにより、ロール紙1の浮きによるジ
ャム発生を抑えることができる。
【0031】さらに、本実施の形態においては回動ガイ
ド板6の2つの先端部6a,6a’がロール紙外周に確
実に密着するようにするために、回動ガイド板6の2つ
の回動軸6b,6b’の軸外径と、この回動軸6b,6
b’に嵌合するよう装置本体に設けられた不図示の軸受
の内径とを異なるように設定し、異なる遊び量を与える
ようにしている。
【0032】なお、本実施の形態の実施例として、回動
軸6b,6b’の軸外径を同一寸法とし、一方の回動軸
6bに嵌合する不図示の軸受の内径よりも、他方の回動
軸6b’に嵌合する軸受の内径を大きくした。
【0033】これにより、引張りバネ7により付勢され
た回動ガイド板6は一方の回動軸6bが、この回動軸6
bと嵌合する軸受の内面に当接し、また回動ガイド板6
の先端部6a、6a’の合計3点で引張りバネの力を受
けることになりロール紙1と回動ガイド板6の先端部6
a、6a’との密着度を高めることができる。なお、本
実施例では2つの回動軸6b,6b’の軸外径を同一と
し、対応する軸受の内径を異なるようにしたが、勿論こ
の逆でも構わない。
【0034】また更に、本実施の形態では 回動ガイド
板6は、回動軸6bの中心と先端部6aとを結ぶ直線
と、ロール紙1の最大外径時における回動ガイド板6の
接点、即ち先端部6aとロール紙支軸3の中心とを結ぶ
直線とが略直交するように配置されている。言い換えれ
ば、ロール紙1の最大外径時に、接触ポイントである先
端部6aでのロール紙1の法線に略直交する直線上に、
回動軸6bが配設されている。
【0035】なお、回動ガイド板6の回動軸6bの中心
と先端部6aとを結ぶ直線と、ロール紙1の最大外径時
における先端部6aとロール紙支軸3の中心とを結ぶ直
線とが略直交せず、90°−α(αは所定角度)で交わ
る場合は、ロール紙1の先端部1aが密着状態のまま給
送された場合、回動ガイド板6の裏側に先端部1aが入
ってしまうため、先端部1aを分離できなかったり、ま
た給紙ジャムを起こしたりしてしまう。
【0036】また、上記2つの直線が90°+β(βは
所定角度)で交わる場合は、巻き径が小さくなったロー
ル紙1をセットした時、回動ガイド板6の先端部6a
は、図5に示すロール紙1への当接ができなくなってロ
ール紙1から外れてしまい、ほぐれた紙を巻き戻す機能
及びその後の先端部1aを分離する機能を発揮すること
ができなくなる。
【0037】このように、ロール紙1の最大外径時にロ
ール紙1に接する回動ガイド板6の先端部6aのロール
紙1の法線に略直交する直線上に回動軸6bが位置する
ように回動ガイド板6を配設することにより、ロール紙
1を確実に分離することができる。
【0038】そして、以上のように構成することによ
り、ロール紙1を巻き出すと、ロール紙1の先端部1a
は回動ガイド板6により確実に分離され、自動的に外周
ガイド板5及び回動ガイド板6により形成される案内通
路Rに達するようになる。
【0039】一方、図1において、25、29は動力の
伝達をオン−オフする第3及び第4クラッチ、26はロ
ール紙1の有/無を検出する反射タイプの光学センサで
ある。また、33、34はロール紙1を案内するための
ガイド板、35は正確な紙送りを行うための副走査ロー
ラ、36、37は従動ローラ、38はロール紙1を案内
するガイド板、44は排紙のための駆動ローラ、45は
排紙のためのハク車である。
【0040】さらに、27はCPU、メモリー、入出力
ポートを有するコントローラであり、この制御手段であ
るコントローラ27は、ロール紙1を装着する際、不図
示のドアが閉じられ、ドアスイッチ28が入ると、この
ドアスイッチONによりモータ21を起動回転させると
共に第3クラッチ29を接続させてウォーム9を正回転
させ、回動ガイド板6を第1の位置に回動させるように
している。また、後述するように光学センサ26からの
信号に基づきウォーム9を逆回転させ、回動ガイド板6
を第2の位置に回動させるようにしている。
【0041】次に、このように構成された給紙装置に対
するロール紙1の装着について説明する。
【0042】ロール紙1の包装を開梱し、その先端のテ
ーピングを外して先端をフリーにした後、操作者は、ロ
ール紙支軸3をロール紙軸受4に係合するようにしてロ
ール紙1の装置本体へのセット操作を行う。この時、回
動ガイド板6は図1に示すようにロール紙1の外周から
離間する第2の位置に退避している。
【0043】次に不図示のドアが閉じられてドアスイッ
チ28が入り、ドアスイッチON信号がコントローラ2
7に入力されると、コントローラ27はモータ21を起
動回転させると共に第3クラッチ29を接続させ、モー
タ21の回転力を図中破線で示した回転駆動力伝達機構
を介してウォーム9に伝達する。そして、ウォーム9
は、この伝達された回転力により正回転し、このウォー
ム9の正回転はハスバ歯車8の歯車部8aに伝達され、
これによりハスバ歯車8はC方向に回動を開始する。
【0044】これに伴い、回動ガイド板6も引張りバネ
7の付勢力によりC方向に回動を開始し、まもなく図2
に示すようにロール紙1の外周に回動ガイド板6の先端
部6aが当接する。
【0045】なお、本実施の形態においては、このよう
に回動ガイド板6の先端部6aがロール紙1の外周に当
接してもモータ21はさらに回転し、ハスバ歯車8の固
定ピン8bが同図の位置に到達したときに停止するよう
になっている。ここで、このハスバ歯車8の停止はコン
トローラ27のタイマで制御しても良いし、停止スイッ
チを設けて停止させても良い。また、このハスバ歯車8
の停止位置は回動ガイド板6の先端部6aがロール紙1
に接した状態で、ハスバ歯車8の固定ピン8bが回動ガ
イド板6より余裕をもって離間する位置とした。
【0046】ところで、このようにハスバ歯車8がC方
向に回動し、停止位置に到達すると第3クラッチ29が
OFFとなり、これにより回転力の伝達が遮断されてウ
ォーム9及びハスバ歯車8はその回動動作を停止する
が、これと同時にコントローラ27は第1クラッチ22
を接続させる。これにより、モータ21の回転は図中破
線で示した回転駆動力伝達機構によって伝達され、ロー
ル紙支軸3、即ちロール紙1が図1に示すA(反時計)
方向に予備回転を始めるようになる。
【0047】ここで、この予備回転はロール紙1の巻き
たるみをとる目的で行われるものであり、通常巻きたる
みがあまりない場合は初期セット状態から1回転もする
とロール紙1の巻きつき状態が略密着の状態となる。ま
た、巻きがほぐれていてたるみがある状態の場合でも、
3〜5回転するとロール紙1の巻きつき状態が略密着の
状態となる。
【0048】これは、引張りバネ7のバネ力により回動
ガイド板6の先端部6aがロール紙1の外周部に当接し
ているためであり、これによりロール紙1は巻芯に近い
部分から密着状態に巻きついてやがて最外径部まで密着
状態に巻きとられる。
【0049】なお、本実施の形態ではモータ21の回転
をタイマで検出し、ロール紙が約5回転するとその回転
を停止するように設定しているが、モータ21の回転数
検出手段により検出・制御するようにしてもよい。
【0050】そして、このようなロール紙1の予備回転
が停止した後、コントローラ27によりモータ21はそ
の回転方向を変更してB(時計)方向に、ロール紙1の
給送回転を始める。この時、ロール紙1の先端部は外周
上のどこにあっても構わない。例えば、図1において先
端部が上部にあったとすると、モータ21の回転により
ロール紙1の先端部1aは自重により図2及び図6に示
すようにロール紙1と外周ガイド板5との間の空間に、
または、外周ガイド板5の壁面に沿った状態で搬送され
る。
【0051】なおこれは、ロール紙1の外周部に回動ガ
イド板6の先端部6aが適度なバネ力にて付勢されてい
るためであり、その当接ポイントから先のロール紙1の
腰により、ロール紙1の先端部に外周ガイド板5による
摩擦抵抗が発生しても搬送できるようになる。
【0052】このように、ロール紙1の先端部が自重に
より、ロール紙1から離れるように作用するため、その
先端部はロール紙1と外周ガイド板5との間の空間を、
もしくは外周ガイド板5の壁面に沿った状態で搬送され
る。
【0053】なお、ロール紙1の先端部1aが、例えば
湿度等の影響で略密着状態のままのときでも、既述した
ように回動ガイド板6の回動軸6bの中心とその先端部
6aとを結ぶ直線とロール紙1の最大外径時における先
端部6aとロール紙支軸3の中心とを結ぶ直線とが略直
交するように配置されていることから、回動ガイド板6
によりロール紙1の先端部1aは確実に分離される。
【0054】そして、この後、モータ21の回転により
ロール紙1の先端が図1に示す光学センサ26を通過
し、これを検知した光学センサ26が検知信号を出力す
ると、コントローラ27は第3クラッチ29を接続し、
これによりモータ21の回転が破線で示された回転伝達
系及びウォーム9を介してハスバ歯車8に伝達され、ハ
スバ歯車8がD方向に回動する。
【0055】さらに、このようにハスバ歯車8がD方向
に回動すると、やがて固定ピン8bが回動ガイド板6に
当接し、これにより回動ガイド板6がハスバ歯車8と一
体的に回動するようになる。この後、同図に示すように
回動ガイド板6の先端部6aがロール紙1の最大外径よ
り離間した第2の位置で第3クラッチ29の接続が切ら
れて停止する。
【0056】なお、この時、引張りバネ7の付勢力によ
りハスバ歯車8はC方向に回転力を付与されるが、ハス
バ歯車8はウォーム9と噛み合っているため、ウォーム
9がストッパーとして働き、回動ガイド板6はこのバネ
力とストッパーとにより停止位置が固定される。
【0057】次に、コントローラ27は第1クラッチ2
3を接続し、これによりモータ21の回転が破線で示さ
れた回転伝達系を介してローラ対31,32に伝達さ
れ、ローラ対31,32が回転を始める。ここで、ロー
ラ対31,32の回転周速はロール紙1の回転周速より
も若干早く設定されているため、ロール紙1の先端がロ
ーラ対31,32に挟み込まれると、スリップ機構24
によりその回転周速がロール紙1の回転周速と略同じく
なるように調整される。
【0058】なお、このようにロール紙1が搬送される
際、回動ガイド板6は第2の位置にあるのではロール紙
1の搬送に影響を及ぼすこともなく、またロール紙1に
傷を付けることもない。
【0059】さらにこの後、紙ガイド板33,34に挟
まれた空間をロール紙1が搬送されると、所定のタイミ
ングでコントローラ27は第3クラッチ25を接続し、
これによりモータ21の回転が破線で示された回転伝達
系を介して副走査ローラ35に伝達され、この副走査ロ
ーラ35と従動ローラ36,37との組合せにより、ロ
ール紙1が搬送されると、記録ヘッド41とプラテン4
3との間を通過し、排紙のための駆動ローラ44とハク
車45に挟持された状態で停止する。
【0060】そして、このようにロール紙1が停止する
と、記録ヘッド41は紙面に垂直に移動をしながらイン
ク滴を吐出し、プリントを行う。以後、副走査ローラ3
5と従動ローラ36,37は一体的にロール紙1をステ
ップ送りし、その後、記録ヘッド41でプリントを行う
動作をくり返してプリントを行う。
【0061】このように、ロール紙1をセットする際に
は、回動ガイド板6をロール紙1の外周に当接する第1
の位置に移動させることにより、ロール紙1の先端を確
実に分離させることができる。また、シートを巻き出す
際には、回動ガイド板6をロール紙1の外周より離間し
た第2の位置に移動させることにより、巻き出されたロ
ール紙1の先端を案内通路Rにより記録部40に案内す
ることができる。
【0062】なお、これまでの説明においては、インク
ジェット記録装置を例にとって述べてきたが、本発明は
これに限られることなく、それ以外の複写機、レーザビ
ームプリンタ等の画像形成装置にも実施し得ることはも
ちろんである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ール状に巻かれたシートをセットすると、まず移動ガイ
ド部材がシートの外周に当接する第1の位置に移動して
シートの先端を分離し、シートを巻き出す際には移動ガ
イド部材がシートの外周より離間した第2の位置に移動
して巻き出されたシートを固定ガイド部材とにより画像
形成部に案内することができるので、ロール状に巻かれ
たシートのセットを簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る給紙装置を備えた画
像形成装置の一例であるインクジェット記録装置の要部
側面図。
【図2】上記給紙装置の回動ガイド板が第1の位置に移
動した状態を説明する図。
【図3】上記回動ガイド板のロール紙先端分離動作を説
明する図。
【図4】上記回動ガイド板の正面図。
【図5】上記回動ガイド板のロール紙の残量が少ない時
の状態を説明する図。
【図6】上記給紙装置の給紙開始時の状態を説明する
図。
【図7】従来の給紙装置の備えた画像形成装置の一例で
あるインクジェット記録装置の要部側面図。
【符号の説明】
1 ロール紙 1a 先端部 5 外周ガイド板 6 回動ガイド板 6a 先端部 6b 回動軸 7 引張りバネ 8 ハスバ歯車 8b 固定ピン 9 ウォーム 30 給紙装置 40 記録部 100 インクジェット記録装置 R 案内通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻かれたシートを巻き出して
    給紙する給紙装置において、 前記巻き出されたシートの先端を前記画像形成部に案内
    するための固定ガイド部材と、 前記固定ガイド部材と共に前記シートの先端を前記画像
    形成部に案内する案内通路を形成する移動可能な移動ガ
    イド部材と、 を備え、 前記移動ガイド部材は、前記ロール状に巻かれたシート
    の外周に当接する第1の位置と、該第1の位置より離間
    する第2の位置との間で規制されることを特徴とする給
    紙装置。
  2. 【請求項2】 前記移動ガイド部材を前記第1の位置に
    移動させるよう付勢する付勢手段と、 前記移動ガイド部材が前記第2の位置に移動した場合
    に、該移動ガイド部材と係合し、前記付勢手段の付勢力
    に抗して該移動ガイド部材の前記第1の位置への移動を
    阻止するストッパ部材と、 前記移動ガイド部材が前記付勢方向に移動するよう前記
    ストッパ部材を移動させる移動手段と、 前記ストッパ部材を移動させるよう前記移動手段を制御
    する制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記移動ガイド部材の前記シートの外周
    に当接する先端部の厚さを前記シートの厚さと同じか、
    それよりも薄くしたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記移動ガイド部材は、該移動ガイド部
    材の移動支点と先端部とを結ぶ直線と、前記ロール状に
    巻かれたシートの最大外径時における該移動ガイド部材
    の接点と該ロール状に巻かれたシートの中心とを結ぶ直
    線とが略直交するように配置されていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 画像形成部と、該画像形成部にシートを
    給紙する給紙装置とを備えた画像形成装置において、 前記給紙装置は、前記請求項1乃至4のいずれかに記載
    のものであることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005005296A1 (ja) * 2003-07-11 2005-01-20 Zuiko Corporation 変速装置及び処理装置

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