JP4510391B2 - 印字装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙、ラベル、はがき等に印字を施す印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記したような印字装置として、例えば、複数のラベルが配置されているラベルシートの各ラベルに印字可能な、いわゆるラベルプリンタが知られている。このようなラベルプリンタは、ラベルシートを搬送ローラで所定の印字位置に搬送し、印字ヘッドを搭載した印字キャリッジを左右に往復駆動すると共に、印字ヘッドを上下駆動することで、ラベル印字を行なうようになっている。
【0003】
通常、この種の印字装置は、特許文献1に開示されているように、印字ヘッドを搭載した印字キャリッジの左右方向の往復動、印字ヘッドの昇降、搬送ローラの駆動を、夫々別の駆動源を用いて行なっているので、効率が悪くコストが増大し、装置自体も大型化してしまうという問題がある。
【0004】
そこで、このような問題を解決するために、例えば、特許文献2及び特許文献3に開示されているように、印字キャリッジの往復動に連動して印字ヘッドを昇降させるように、印字キャリッジの移動と印字ヘッドの昇降を1つの駆動源を用いて行なう構成が提案されている。すなわち、印字キャリッジを移動させながら印字ヘッドを下降させると共に、印字キャリッジが所定の印字開始位置に移動したときに、印字ヘッドが実際に印字を行なうための位置(圧接位置)に下降するようにしている。また、このような構成では、通常、印字する手段としてインクリボンが用いられており、このインクリボンは、印字キャリッジの往復動に連動して巻き取られるように構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平3−79372号公報
【特許文献2】
特開平5−301412号公報
【特許文献3】
特開平5−309905号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献2及び3に開示されている構成では、印字キャリッジを移動させながら印字ヘッドを下降させ、最終的に印字位置に到達したときに印字ヘッドを圧接位置に下降させる構成であることから、実際の印字領域よりも広い範囲で印字キャリッジを移動させる必要がある。
【0007】
この際、上記したように、印字キャリッジの移動に伴ってインクリボンが巻き取られるようになっているので、印字領域以外においてもインクリボンが巻き取られることとなり、インクリボンに無駄が生じてしまう、という問題がある。
【0008】
本発明は、上述した問題に基づいて成されたものであり、印字キャリッジに配設されるインクリボンを無駄にすることのない印字装置を提供することを目的としている。また、本発明は、少ない駆動源で効率的に複数の駆動部材を駆動させて低コスト化、小型化が図れる印字装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係る印字装置は、所定用紙を所定の印字位置から排紙位置に向けて搬送する搬送手段と、所定用紙の搬送方向と直交する印字ライン方向に移動する印字キャリッジに設けられ、前記印字位置においてインクリボンを所定用紙に圧接して所定用紙に印字を施すための印字ヘッドと、を備えた印字装置において、正逆転自在な駆動モータと、前記搬送手段を駆動する第1の駆動伝達手段と、前記インクリボンを所定用紙に圧接する圧接位置と離間位置との間で前記印字ヘッドを進退するように駆動する第2の駆動伝達手段と、前記駆動モータの正転駆動を前記第1の駆動伝達手段に伝達し、前記駆動モータの逆転駆動を前記第1の駆動伝達手段または第2の駆動伝達手段に伝達する駆動伝達切換手段と、を備え、前記駆動伝達切換手段は、前記駆動モータの正転駆動を前記第1の駆動伝達手段に伝達して所定用紙を一方向に搬送するように前記搬送手段を駆動し、前記駆動モータの逆転駆動を、前記印字キャリッジが印字ライン方向の所定の待機位置にあるときに前記第1の駆動伝達手段に伝達して所定用紙を他方向に搬送するように前記搬送手段を駆動し、前記印字キャリッジが所定の待機位置から印字ライン方向に移動した位置にあるときに前記第2の駆動伝達手段に伝達して前記印字ヘッドを進退するように駆動することを特徴とする。
【0012】
ここで、前記駆動伝達切換手段は、前記駆動モータに連結された駆動ギヤと、この駆動ギヤの外周に沿って移動する遊星ギヤと、前記駆動モータの正回転で前記遊星ギヤを一方向に移動して前記第1の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させ、前記駆動モータの逆回転で前記遊星ギヤを他方向に移動して前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させる切換部材とを具備する遊星機構を備えており、前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤを、前記遊星ギヤの移動軌跡内の所定位置に進退自在に設け、前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤが後退位置にあるときに、前記駆動モータの逆回転で他方向に移動される前記遊星ギヤを前記第1の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させ、所定用紙を逆方向に搬送するように前記搬送手段に駆動力を伝達するようにしても良い。
【0013】
また、前記駆動伝達切換手段は、前記駆動モータに連結された駆動ギヤと、この駆動ギヤの外周に沿って移動する第1の遊星ギヤ及び第1の遊星ギヤと所定間隔離れて配置されて前記駆動ギヤの外周に沿って移動する第2の遊星ギヤと、前記駆動モータの正回転で前記第1の遊星ギヤを一方向に移動して前記第1の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させ、前記駆動モータの逆回転で前記第2の遊星ギヤを他方向に移動して前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させる切換部材とを具備する遊星機構を備えており、前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤを、前記第2の遊星ギヤの移動軌跡内に進退自在に設け、前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤが後退位置にあるときに、前記駆動モータの逆回転で他方向に移動される前記第2の遊星ギヤを前記第1の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させ、所定用紙を逆方向に搬送するように前記搬送手段に駆動力を伝達するようにしても良い。
【0014】
さらに、前記印字キャリッジは、所定用紙に印字するためのインクリボンを収納したリボンカセットを搭載し、移動手段によって印字ライン方向に移動するように構成され、前記第2の駆動手段の連結ギヤは、前記印字キャリッジが所定の待機位置に到達したことによって連結位置から後退するようにしても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態の印字装置として、台紙に複数のラベルを貼着したものであってラベル毎に印字することが可能なラベルプリンタを例示して説明するが、本発明は、ラベルプリンタ以外の各種印字装置に適用することが可能である。
【0017】
図1は、ラベルプリンタの全体構成を示す斜視図、図2は、ラベルプリンタの内部構成の概略を示す側面図、そして、図3は、その平面図である。
ラベルプリンタ1のケーシング2上には、ラベルに印字するキャラクタを入力する複数のキーから構成される入力パネル(キーボード)3と、この入力パネル3を介して入力されたキャラクタ及び操作ガイダンスが表示される表示パネル5が配設されている。ケーシング2の前端面には、ラベルシートを差し込む搬入口6が形成されており、後端面には、内部で印字処理が施されたラベルシートを排紙する排出口7が形成されている。ケーシング2内には、搬入口6から排出口7に向けて搬送路8が形成されており、この搬送路8には、ラベルシートを印字手段の印字位置に送り込むと共に、印字されたラベルシートを排紙口7に向けて搬送する搬送手段が設けられている。この場合、搬送手段は、印字位置に対してラベルシートを挟持した状態で送り込むように、軸方向に所定間隔おいて配設された搬入ローラ対10と、印字されたラベルシートを挟持した状態で排出するように、軸方向に所定間隔おいて配設された排出ローラ対11によって構成されている。なお、各ローラ対は、ケーシング内左側に配設され、正逆転可能な第1駆動モータ13、及びそれに連結される駆動伝達系を介して回転駆動される。
【0018】
前記搬入ローラ対10と排出ローラ対11との間には、ラベルシートに対して印字を施す印字手段が配設されている。この印字手段は、ラベルシートの搬送方向に対して直交する方向に配設され、外周に螺旋溝が形成されたリードシャフト15と、リードシャフト15の螺旋溝に係合して配設され、リードシャフトが回転駆動されることでリードシャフトに沿って左右方向に移動される印字キャリッジ17とを備えている。この場合、リードシャフト15は、ケーシング内右側に配設された正逆転可能な第2駆動モータ20及び駆動伝達系によって回転駆動され、具体的には、図3及び図4に示すように、第2駆動モータ20の出力軸とリードシャフト15の端部との間に配設されたギヤトレイン21a〜21fを介して回転駆動される。
【0019】
前記印字キャリッジ17は、インクが塗布されたインクリボンを収納したリボンカセット22と、搬送路8上に設けられたプラテン23との間で印字を施す印字ヘッド25を搭載しており、リボンカセット22のインクリボンは、印字が行なわれている際、すなわち印字キャリッジ17がリードシャフト15に沿って移動して印字を行なっている際、後述する巻取り手段によって巻き取られるようになっている。また、印字キャリッジ17には、リードシャフト15と平行に配設されたスライド軸27が挿通しており、このスライド軸27が回転駆動されることにより、印字ヘッド25を昇降させるようになっている(印字ヘッドの昇降機構については後述する)。
【0020】
ケーシング2の下方側には、各種の構成要素を駆動する電池等の駆動源28aが収納されるバッテリ室28が設けられており、前記搬送路8の搬入ローラ対10の後方には、用紙の通過を検出する用紙検出センサ29が配設されている。また、ケーシング2内には、CPU、所定のプログラムを格納したメモリ、及びエラー状況を監視したり各モータの駆動時間等を検出するタイマ等を装着した制御基板(制御手段)30が配設されている。前記CPUは、所定のプログラムに従って、前記用紙検出センサ29、及び各構成部材の状態を検出する各種センサ(例えば、後述する印字キャリッジのホームポジションを検出するホームポジション検出センサ、巻取りリボン軸の回転量を検出するエンコーダ、各駆動モータを駆動する駆動パルス数を検出してモータの回転量を検出するセンサ等)からの検出信号に基づいて、前記駆動モータ13,20の駆動制御を行なったり、入力パネル3から入力されたキー情報の表示パネル5への表示制御、印字ヘッド25の印字制御(印字ヘッドに与える熱(抵抗体への印加電流)の制御)等、装置全体の動作状態を制御する。
【0021】
次に、図5乃至図7を参照して、前記第1駆動モータ13からの駆動力を伝達する駆動伝達系の構成を説明する。これらの図において、図5は、図3に示す駆動系部分の拡大平面図、図6は、内側から見た斜視図、図7は、外側から見た斜視図である。
【0022】
ケーシング内の左側に設けられたフレーム2aの前方側には、前記第1駆動モータ13が取り付けられており、その後方側となる印字キャリッジ側には、前記搬送手段を駆動する第1の駆動伝達手段、前記印字ヘッド25を昇降駆動する第2の駆動伝達手段、及び第1駆動モータ13の正回転/逆回転に応じて、前記第1及び第2の駆動伝達手段の駆動力伝達経路を切換える切換手段が配設されている。
【0023】
本実施形態においては、これらの駆動伝達系は、遊星機構40を配設して構成されている。この場合、遊星機構40は、太陽ギヤ42(駆動ギヤ)と、太陽ギヤに噛合し、その回りを移動(公転)する2つの遊星ギヤ43,44とを備えて構成されている。各遊星ギヤ43,44は、太陽ギヤ42の回転方向に伴い、その移動方向(公転方向)が変わるように遊星アーム(切換部材)45に支持されており、この遊星アーム45には、円弧状の長孔45aが形成されて、フレームに突設されたボス46に当て付くことで、両方向の回動位置が規制されるようになっている。なお、太陽ギヤ42は、第1駆動モータ13の出力軸に対して順に連結されるギヤ47,48、及びギヤ48と同軸に設けられたプーリ49と、太陽ギヤ42と同軸に設けられたプーリ50との間に巻回されたベルト51を介して回転駆動される。
【0024】
上記した搬送手段(搬入ローラ対10、排出ローラ対11)を駆動するための第1の駆動伝達手段は、遊星機構40の内、遊星ギヤ43を含む伝達系によって構成される。第1の駆動伝達手段は、フレーム2aに支持され、前記遊星ギヤ43が図7において、時計回り方向に公転した際に噛合するギヤ53を備えており、このギヤ53は、上記した搬入ローラ対10を回転駆動する駆動軸10aの端部に、ギヤトレインAを介して連結されている。また、駆動軸10aには、プーリ54が同軸上に配設されており、排出ローラ対11を回転駆動する駆動軸の端部に取り付けられたプーリ55との間でベルト56が巻回されて駆動力を伝達するようになっている。すなわち、搬入ローラ対10及び排出ローラ対11は、上記した第1の駆動伝達手段を介して同方向に同期駆動されるようになっている。
【0025】
また、前記印字ヘッド25を昇降させる第2の駆動伝達手段は、前記遊星機構40の内、遊星ギヤ44を含む伝達系によって構成される。この場合、本実施形態における第2の駆動伝達手段は、遊星ギヤ44の公転軌跡に出没するように配設される進退ギヤ60を備えており、さらに、この進退ギヤ60が公転軌跡内に位置したときにこれに噛合する連結ギヤ61と、前記スライド軸27の端部に取り付けられたギヤ62とを有している。前記進退ギヤ60は、図示しないスプリングの付勢力によって、図5の右側に付勢されたギヤホルダ65に回転可能に支持されており、このギヤホルダ65は、印字キャリッジ17が左端に位置(ホームポジション)しているとき、その突片65aに印字キャリッジ17の側部が当て付いて、前記スプリングの付勢力に抗して進退ギヤ60を左側に退避させている(公転軌跡から退避している)。そして、印字キャリッジ17が上記したリードシャフト15を介して右側に駆動されると、ギヤホルダ65は、スプリングの付勢力によって軸方向に進出し、進退ギヤ60を遊星ギヤ44の公転軌跡内に進入させるようになっている。
【0026】
すなわち、本実施形態の構成では、進退ギヤ60が退避しているとき(印字キャリッジ17がホームポジションにあるとき)は、第2の駆動伝達手段は、駆動力非伝達状態とされてスライド軸27は回転駆動されることはなく、進退ギヤ60が進出しているとき(印字キャリッジ17が移動状態にあるとき)は、スライド軸27は、上記した第2の駆動伝達手段を介して回転駆動可能状態にある。
【0027】
なお、印字キャリッジ17がホームポジションにあるとき、図示されていないホームポジション検出センサによって、その位置情報は、前記制御基板30のCPUに伝達される。
【0028】
上記した第1駆動モータ13からの駆動力を伝達する駆動伝達系によれば、第1駆動モータ13が正転駆動されると、遊星機構40の内、遊星ギヤ43を含む第1の駆動伝達手段に駆動力が伝達され、搬送手段が駆動される。また、第1駆動モータ13が逆転駆動されると、進退ギヤ60が公転軌跡内に進出したことを条件として(印字キャリッジ17が軸方向に移動したことを条件として)、遊星機構40の内、遊星ギヤ44を含む第2の駆動伝達手段に駆動力が伝達されて、以下の印字ヘッドの昇降機構を介して、印字ヘッド25に駆動力が伝達される。
【0029】
なお、上述したように、進退ギヤ60を配設したことにより、進退ギヤ60が退避している状態(印字キャリッジ17がホームポジションにある)のとき、第1駆動モータ13が逆転駆動されると、第2の駆動伝達手段は、遊星ギヤ44が公転して上記したギヤ53に噛合することができ、搬送手段のみを駆動することが可能となっている。この場合、搬送手段は、上記した第1の駆動伝達手段による伝達系とは異なり、逆方向に同期駆動される。
【0030】
上記した第1駆動モータ13からの駆動伝達系では、進退ギヤ60を、常時、遊星ギヤ44が噛合可能な位置となるように、進退しないように配設しても良く(この場合、搬送手段は、逆方向に駆動されることはない)、また、遊星機構40の太陽ギヤ42に噛合する遊星ギヤは、1つだけ配設して、その公転によりギヤ53又は進退ギヤ60に噛合するように構成しても良い。さらに、駆動伝達系は、遊星機構を用いることなく、或いは上記したような遊星機構と共に、一方向クラッチやトルクリミッタ等の要素を適宜組み合わせることで、上記したような第1及び第2の駆動伝達手段を切換えるように構成しても良い。
【0031】
次に、図8乃至図11を参照して、前記印字ヘッド25の昇降機構について説明する。これらの図において、図8は、印字キャリッジの斜視図、図9は、印字キャリッジの正面図、図10は、印字ヘッドの圧接状態を示す図、図11は、印字ヘッドの離間状態を示す図である。
【0032】
前記印字キャリッジ17には、そこに挿通されるスライド軸27と一体回転可能なように、ウォーム70と、ウォーム70と噛合するウォームギヤ71aと、このウォームギヤ71aに同軸上に配設されるギヤ71bに噛合すると共に、偏芯位置に円周状のカム溝72aが形成された昇降ギヤ72が設けられている。また、印字キャリッジ17には、一端にカム溝72aと係合される揺動ピン75aを具備し、他端に印字ヘッド25に形成された係合孔25aに係合する昇降ピン75bを具備した揺動レバー75が設けられており、この揺動レバー75は、略中央位置において、揺動支軸76によって、その両端が所定角度揺動するように支持されている。また、揺動レバー75の一端側には、円弧溝75cが形成されており、ここに印字キャリッジ内に突設された規制ピン77が係合して、揺動レバーの揺動位置を規制するようになっている。
【0033】
前記印字ヘッド25は、印字キャリッジ17に対して、圧接バネ78により、常時、下方向(プラテン23方向)に向けて付勢保持されていると共に、前記揺動レバー75が揺動支軸76を中心にして時計回り方向に回動した際、昇降ピン75bが係合孔25aに当て付くことによって、その付勢力に抗して上方向に押し上げられるようになっている(図10、図11)。この場合、カム溝72a及びこのカム溝72aに係合される揺動ピン75aよって揺動される揺動レバー75は、昇降ギヤ72が1回転する間に、図10に示す圧接位置と、図11に示す離間位置が取られるようになっており、これら両位置において、揺動レバー75の揺動は、円弧溝75cの両端部と規制ピン77との係合によって規制されるようになっている。すなわち、印字ヘッド25は、昇降ギヤ72の回転量(換言すればギヤ62の回転量)を制御することにより、図10に示す圧接位置、及び図11に示す離間位置に交互に保持されるようになっている。
【0034】
次に、図12を参照して、印字キャリッジ17に搭載されるリボンカセット22に収納されたインクリボンを巻き取る巻取り手段の構成について説明する。
巻取り手段は、印字キャリッジ17の移動方向に沿って装置フレームに形成されたラック80に連結されると共に、前記印字ヘッド25の昇降動作と関連して巻取り動作が行なえるように構成された駆動力伝達機構を備えている。
【0035】
この駆動力伝達機構は、印字キャリッジ17が駆動された際に発生する駆動力をリボン巻取り軸に伝達すると共に、上記した印字ヘッドの昇降機構に連動して前記駆動力の伝達が継脱できるように構成されており、具体的には、印字キャリッジ17に配設され、前記ラック80と常時噛合するピニオンギヤ82と、ピニオンギヤ82に噛合する連結ギヤ83と、連結ギヤ83に噛合する太陽ギヤ84とを備えている。
【0036】
前記太陽ギヤ84の支軸84aには、一端に遊星ギヤ87を保持し、他端に前記昇降ピン75bが係合される遊星アーム(連結/解除部材)90が回動可能に軸支されている。また、印字キャリッジ17には、インクリボンの巻取りを行なう巻取り軸92が設けられており、この巻取り軸92には、前記遊星アーム90が回動された際、遊星ギヤ87が噛合可能なようにギヤ93が取り付けられている。なお、リボンカセットに収納されたインクリボンは、印字ヘッド25とプラテンとの間に案内され、巻取り軸92が回転駆動されることで巻取りが行なわれるようになっている。
【0037】
さらに、本実施形態の印字キャリッジ17には、リボンカセット内に収納されたインクリボンの終端位置を検出する終端検出手段が設けられている。この場合、終端検出手段は、巻き取られるインクリボンと共に一体回転するリボン検出用エンコーダ96と、巻取り中にリボン検出用エンコーダ96が停止した際に、それを検出するリボン終端検出センサ97によって構成されている。このリボン終端検出センサ97は、印字中にインクリボンが終了したことを検出可能にしたものであり、ここから出力される検出信号は、上述した制御基板30のCPUに出力され、これに基づいて、駆動モータ13,20の駆動制御が行なわれるようになっている。
【0038】
上記した遊星ギヤ87は、印字ヘッド25が、図10、図12に示す印字位置にあるときに、遊星アーム90を介してギヤ93に噛合され、印字ヘッド25が図11に示す離間位置にあるときに、遊星アーム90が印字ヘッド25の上昇に伴って回動することでギヤ93から離間するようになっている。すなわち、インクリボンは、印字ヘッド25が離間している状態(非印字状態)では、ラック80及びピニオンギヤ82からの駆動力が伝達されず、印字ヘッド25が圧接状態にあるときのみに、ラック80及びピニオンギヤ82から駆動力が伝達されるようになっている。
【0039】
次に、上述した図面と、図13乃至図17に示すフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る印字装置の制御動作の一例について説明する。
所定のラベルシートに印刷を行なう場合、まずラベルシートを搬入口6の搬入ローラ対10のニップ部に突き当たるまで挿入して所定の位置にラベルシートをセットし、入力パネル3で印字実行キーを押す。この印字指令があった場合、第1駆動モータ13が正転駆動され、搬入ローラ対10は、上述した遊星ギヤ43を含む第1の駆動伝達手段を介して搬送方向に駆動され、かつ排出ローラ対11も、ベルト56及びプーリ55を介して動方向に駆動される(S101,S102及び図5,6,7参照)。これにより、搬入ローラ対10のニップ部に当て付けられたラベルシートは順方向に搬送される。
【0040】
順方向に搬送されるラベルシートは、搬送路8に沿って移動し、その先端がシート検出センサ29によって検出されると、その検出後、所定時間t1後に第1駆動モータ13の駆動が停止される(S104〜S106)。この所定時間t1は、例えば、第1駆動モータ13を駆動する駆動パルス信号を検出し、これを時間変換することで設定することが可能である。
【0041】
なお、第1駆動モータ13が回転駆動された後、エラータイマがセットされ、所定時間内にシート検出センサ29がラベルシートの通過を検出しない場合、後述するエラー処理1が行なわれるようになっている(S103,S104,S201,S202)。通常、このようなエラー処理1が行なわれるのは、ラベルシートにジャムが発生した場合等であり、本実施形態の構成では、後述するように、ラベルシートを搬入口に戻すことを可能にしている。
【0042】
上記した第1駆動モータ13の駆動停止される所定時間t1は、ラベルシートの印字開始ラインが印字位置に到達する時間に設定されており、この所定時間t1は、ラベルの種類、印字キャラクタの配置によって夫々異なる時間が設定されるようになっている。
【0043】
そして、第1駆動モータ13の駆動が停止されると、第2駆動モータ20が所定時間t2だけ正転駆動された後、駆動停止される(S107〜S109)。この第2駆動モータ20が正転駆動されると、印字キャリッジ17は、上述したギヤトレイン21a〜21f、及びリードシャフト15を介して、ホームポジションから印字ライン方向(図3において右方向)に向けて駆動される。この場合、第2駆動モータ20の駆動停止される所定時間t2は、印字キャリッジ17が印字位置に到達する時間に設定されている。
【0044】
第2駆動モータ20の駆動が停止されると、第1駆動モータ13は、所定量逆転駆動されて停止される(S110〜S112)。この第1駆動モータ13が逆転駆動されると、図7において、遊星アーム45に支持された遊星ギヤ43は、反時計回りに公転してギヤ53から離間移動すると共に、遊星アーム45と共に公転する遊星ギヤ44は、上述した印字キャリッジ17の右方向の移動に伴って公転軌跡上に移動した退避ギヤ60と噛合し、その回転駆動力は、上述した遊星ギヤ44を含む第2の駆動伝達手段を介してスライド軸27に伝達される。この第1駆動モータ13の逆転駆動は、図7及び図8に示したように、スライド軸27に固定されるウォーム70、ウォームギヤ71a、ギヤ71bを介して昇降ギヤ72に伝達される。なお、第1駆動モータ13は、所定量逆転駆動されるようになっており、これに伴って昇降ギヤ72が所定量回転されて、印字ヘッド25は図10に示す圧接位置に保持される。
【0045】
次いで、第2駆動モータ20が、所定時間t3だけ正転駆動され(S113〜S117)、これにより、印字キャリッジ17は、上述したギヤトレイン21a〜21f、及びリードシャフト15を介して印字ライン方向に向けて駆動されると共に、印字ヘッド25に加えられる熱が制御されて、ラベルシートに印字が施される。このときの第2駆動モータ20の駆動が停止される所定時間t3は、印字キャリッジ17が1ラインの印字終了位置に至る時間に設定されている。
【0046】
次いで、第1駆動モータ13が、再び所定量だけ逆転駆動されて停止される(S118〜S120)。このときの第1駆動モータ13の逆転駆動は、図7及び図8に示したように、スライド軸27に固定されるウォーム70、ウォームギヤ71a、ギヤ71bを介して昇降ギヤ72に伝達される。この場合、第1駆動モータ13は、所定量逆転駆動されるようになっており、これに伴って昇降ギヤ72が所定量回転されて、印字ヘッド25は図11に示す離間位置に保持される。
【0047】
なお、リボンカセット内に収納されたインクリボンは、上述した巻取り手段によって、第2駆動モータ20が所定時間t3だけ正転駆動されている際、すなわち印字ヘッド25が下降して圧接位置に保持されて印字している間のみ巻取り駆動され、印字ヘッド25が離間位置に移動されると巻取り動作することはない。
【0048】
第1駆動モータ13が所定量だけ逆転駆動されて停止された後、第2駆動モータ20は、印字キャリッジ17がホームポジションに移動するまで逆転駆動される(S121〜S123)。このホームポジションにおいて、それまで行なった印字が最終ラインでない場合、第1駆動モータ13を、所定時間t5だけ正転駆動する(S124〜S126)。この第1駆動モータ13が正転駆動されると、それまで遊星ギヤ44を含む第2駆動伝達手段に切換えられていた遊星機構40は、遊星ギヤ44が離間して遊星ギヤ43がギヤ53に噛合することから、第1の駆動伝達手段に切換えられる。すなわち、搬入ローラ対10及び排出ローラ対11は、上述した遊星ギヤ43を含む第1の駆動伝達手段を介して同方向に駆動され、ラベルシートは、順方向に搬送される。この場合、第1駆動モータ13が駆動停止される所定時間t5は、1印字ライン分ラベルシートが搬送される量に設定されている。
【0049】
そして、上記したような印字動作は、最終ラインの印字が完了するまで行なわれ(S106〜S126)、最終ラインの印字が終了した後は、第1駆動モータ13は、シート検出センサ29がOFFになってから所定時間t4、すなわち、ラベルシートが排出ローラ対11を通過するに要する時間だけ経過した後、駆動停止され、一連の印字動作が終了する(S124〜S130)。
【0050】
なお、上述した印字ヘッドによって印字動作が行なわれている状態において、インクリボンが無くなった場合、すなわち、印字ヘッド25によって印字が行なわれている最中に、インクリボンの巻取り軸92の回転駆動が停止したことが上記したリボン検出用エンコーダ96、及びリボン終端検出センサ97によって検出されると、後述するエラー処理2が行なわれるようになっている(S301〜S303)。
【0051】
上述したエラー処理1、及びエラー処理2は、以下のような手順に従って成される。
[エラー処理1]
最初、ラベルシートを搬入口6に差し込んで、第1駆動モータ13が回転駆動された後、所定時間内にシート検出センサ29がラベルシートの通過を検出しない場合、第1駆動モータ13の回転が停止され、引き続き逆転駆動される(S203,S204)。第1駆動モータ13が逆転駆動されると、図7に示す遊星ギヤ44は、遊星アーム45と共に反時計回りに回動されて、ギヤ53と噛合する(退避ギヤ60は、遊星ギヤ44の公転軌跡内に位置しない退避位置に移動しているため、遊星ギヤ44はギヤ53と噛合する)。これにより、ギヤ53及びプーリ55には、逆回転方向の駆動力が伝達され、搬入ローラ対10及び排出ローラ対11は、所定時間t6だけ反搬送方向に回転駆動されて、ラベルシートを搬入口6から排出する(S205,S206)。そして、ラベルシートを搬入口6から排出した後、エラー表示を行い(S207)、エラー処理1が終了する。
【0052】
このように、遊星機構40に、印字キャリッジ17の移動に伴って継脱される進退ギヤ60を配設したことにより、上記したようなエラー処理を行なうことが可能となり、ラベルシートに搬送ミスやジャムが生じた場合等、その取扱い性が向上する。
【0053】
[エラー処理2]
印字動作中に、インクリボンが終了したことが検出されると、直ちに第2駆動モータ20の駆動が停止されて、印字キャリッジ17の左右方向の移動が停止される(S304)。この状態で、第1駆動モータ13を所定量だけ逆転駆動して印字ヘッド25を図10に示す離間位置に移動させる(S305,S306)。そして、第2駆動モータ20を、印字キャリッジ17がホームポジションに移動するまで逆転駆動し(S307〜S309)、その後、第1駆動モータ13を正転駆動して印字中のラベルシートを搬送する。この際の第1駆動モータ13の正転駆動は、シート検出センサ29がOFFになってから所定時間t4、すなわちラベルシートが排出ローラ対11を通過して排紙されるに要する時間だけ行なわれ、ラベルシートを排出口7から排出した後、エラー表示を行い、エラー処理2が終了する。(S310〜S314)。
【0054】
このように印字中にインクリボンが終了した場合、直ちにラベルシートの排出動作が行なわれ、かつ印字キャリッジ17がホームポジションに移動しているため、リボンカセットの交換作業が容易に行なえるようになる。
【0055】
以上のように構成された印字装置によれば、以下のような効果が得られる。
印字キャリッジ17に搭載されるインクカセットのインクリボンは、従来のように、印字キャリッジが移動しているときにインクリボンを巻き取る構成ではなく、印字ヘッド25の昇降動作に連動し、かつ印字ヘッド25が圧接位置にあるとき(印字中であるとき)のみに巻取り駆動されるため、インクリボンに無駄が生じることは無い。
【0056】
また、第1駆動モータ13の駆動伝達系に、上述したような第1駆動モータ13の正回転/逆回転に応じて、駆動系統の切換えが行なえる遊星機構40及び進退ギヤ60を配設したことで、第1駆動モータ13の正転駆動をラベルシートの順方向の搬送に利用し、逆転駆動を印字ヘッド25の昇降動作、或いは、場合によってラベルシートの逆方向の搬送に利用することができるようになる。これにより、少ない駆動源を効率的に利用して装置全体を駆動制御することが可能となり、コストの低減、及び装置全体の小型化が図れるようになる。
【0057】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、インクリボンが印字状態にあるときのみに、インクリボンが巻き取られるように構成されていれば、その巻取り手段の構成や、駆動伝達機構については適宜変形することが可能である。また、第1の駆動モータからの搬送手段、印字ヘッドの昇降機構への駆動力の伝達、及び正逆転した際の駆動力伝達の切換手段については、適宜変形することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る印字装置の実施形態を示す図であり、ラベルプリンタの全体構成を示す斜視図。
【図2】 ラベルプリンタの内部構成の概略を示す側面図。
【図3】 ラベルプリンタの内部構成の概略を示す平面図。
【図4】 印字キャリッジの駆動系を示す側面図。
【図5】 ラベルシートの搬送駆動系、及び印字ヘッド昇降の駆動系を示す平面図。
【図6】 ラベルシートの搬送駆動系、及び印字ヘッド昇降の駆動系を内側から見た斜視図。
【図7】 ラベルシートの搬送駆動系、及び印字ヘッド昇降の駆動系を外側から見た斜視図。
【図8】 印字キャリッジの構成を示す斜視図。
【図9】 印字キャリッジの構成を示す正面図。
【図10】 印字ヘッドの昇降機構の動作を示す図であり、印字ヘッドが圧接位置にある状態を示す図。
【図11】 印字ヘッドの昇降機構の動作を示す図であり、印字ヘッドが離間位置にある状態を示す図。
【図12】 リボン巻取り手段の構成を示す図。
【図13】 本実施形態のラベルプリンタの印字動作の一例を説明するフローチャート。
【図14】 図13に示すフローチャートの続きを示すフローチャート。
【図15】 図14に示すフローチャートの続きを示すフローチャート。
【図16】 印字動作が行なわれている状態において、インクリボンが無くなった場合のエラー処理を説明するフローチャート。
【図17】 ラベルシート搬入時におけるエラー処理、及びインクリボンが無くなった場合のエラー処理を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1 ラベルプリンタ
10 搬入ローラ対
11 排出ローラ対
13 第1駆動モータ
15 リードシャフト
17 印字キャリッジ
20 第2駆動モータ
22 リボンカセット
25 印字ヘッド
30 制御基板
40 遊星機構
42 太陽ギヤ
43,44 遊星ギヤ
45 遊星アーム
60 進退ギヤ
80 ラック
82 ピニオンギヤ
83 連結ギヤ
90 遊星アーム
Claims (4)
- 所定用紙を所定の印字位置から排紙位置に向けて搬送する搬送手段と、所定用紙の搬送方向と直交する印字ライン方向に移動する印字キャリッジに設けられ、前記印字位置においてインクリボンを所定用紙に圧接して所定用紙に印字を施すための印字ヘッドと、を備えた印字装置において、
正逆転自在な駆動モータと、
前記搬送手段を駆動する第1の駆動伝達手段と、
前記インクリボンを所定用紙に圧接する圧接位置と離間位置との間で前記印字ヘッドを進退するように駆動する第2の駆動伝達手段と、
前記駆動モータの正転駆動を前記第1の駆動伝達手段に伝達し、前記駆動モータの逆転駆動を前記第1の駆動伝達手段または前記第2の駆動伝達手段に伝達する駆動伝達切換手段と、を備え、
前記駆動伝達切換手段は、前記駆動モータの正転駆動を前記第1の駆動伝達手段に伝達して所定用紙を一方向に搬送するように前記搬送手段を駆動し、前記駆動モータの逆転駆動を、前記印字キャリッジが印字ライン方向の所定の待機位置にあるときに前記第1の駆動伝達手段に伝達して所定用紙を他方向に搬送するように前記搬送手段を駆動し、前記印字キャリッジが所定の待機位置から印字ライン方向に移動した位置にあるときに前記第2の駆動伝達手段に伝達して前記印字ヘッドを進退するように駆動することを特徴とする印字装置。 - 前記駆動伝達切換手段は、前記駆動モータに連結された駆動ギヤと、この駆動ギヤの外周に沿って移動する遊星ギヤと、前記駆動モータの正回転で前記遊星ギヤを一方向に移動して前記第1の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させ、前記駆動モータの逆回転で前記遊星ギヤを他方向に移動して前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させる切換部材とを具備する遊星機構を備えており、
前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤを、前記遊星ギヤの移動軌跡内の所定位置に進退自在に設け、前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤが後退位置にあるときに、前記駆動モータの逆回転で他方向に移動される前記遊星ギヤを前記第1の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させ、所定用紙を逆方向に搬送するように前記搬送手段に駆動力を伝達することを特徴とする請求項1に記載の印字装置。 - 前記駆動伝達切換手段は、前記駆動モータに連結された駆動ギヤと、この駆動ギヤの外周に沿って移動する第1の遊星ギヤ及び第1の遊星ギヤと所定間隔離れて配置されて前記駆動ギヤの外周に沿って移動する第2の遊星ギヤと、前記駆動モータの正回転で前記第1の遊星ギヤを一方向に移動して前記第1の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させ、前記駆動モータの逆回転で前記第2の遊星ギヤを他方向に移動して前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させる切換部材とを具備する遊星機構を備えており、
前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤを、前記第2の遊星ギヤの移動軌跡内に進退自在に設け、前記第2の駆動伝達手段の連結ギヤが後退位置にあるときに、前記駆動モータの逆回転で他方向に移動される前記第2の遊星ギヤを前記第1の駆動伝達手段の連結ギヤに連結させ、所定用紙を逆方向に搬送するように前記搬送手段に駆動力を伝達することを特徴とする請求項1に記載の印字装置。 - 前記印字キャリッジは、所定用紙に印字するためのインクリボンを収納したリボンカセットを搭載し、移動手段によって印字ライン方向に移動するように構成され、
前記第2の駆動手段の連結ギヤは、前記印字キャリッジが所定の待機位置に到達したことによって連結位置から後退することを特徴とする請求項2又は3に記載の印字装置。
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JPH02231176A (ja) * | 1988-11-02 | 1990-09-13 | Fuji Xerox Co Ltd | 感熱転写記録装置 |
JPH11268388A (ja) * | 1998-03-20 | 1999-10-05 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 熱転写印字装置 |
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