JP2004148528A - カラープリンタ - Google Patents

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邦彦 舟田
Hiromi Otsuka
博己 大塚
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Abstract

【課題】1個の駆動モータでヘッドのアップ、ダウンと用紙の送り、戻しをおこなう簡単な構成のカラープリンタを提供することを目的とする。
【解決手段】ヘッドアップ状態で駆動ギア(5)が反時計回りに回転すると遊星ギア(6)が駆動ギアの周りを公転し中間ギア(7)に噛合し、中間ギアに一体の十字アーム(8)の一つが扇形ギア(3)に付設されたピン(3c)を押して扇形ギアを駆動ギアに噛合させ駆動ギアにより時計回りに回転し、扇形ギアと一体のヘッド昇降カム(3d)が回転してその第2面部(3h)が板バネに当接してヘッド(1)をダウンし用紙(11)を送りながら印字する。ヘッドダウンの状態から駆動ギアが時計回りに回転すると扇形ギアの可動歯(3b)が駆動ギアに初期噛合し扇形ギアは反時計回りに回転しヘッド昇降カム(3d)が回転してその第1面部(3g)が板バネに当接してヘッドをアップし用紙(11)が戻される。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカラープリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
列車内での発券等に使用される携帯用の小型のプリンタが開発され、使用されている。このようなプリンタにおいては、スペースがないために用紙の送りや印字ヘッドのアップとダウン等を、1個の駆動モータで行わなければならず異形ギヤ、カム、ワンウェイクラッチ等の要素を多数有するの複雑な印字機構が使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開平8−142442号公報)に記載の装置、特許文献2(実開平5−9939号公報)に記載の装置、特許文献3(特開平9−286127号公報)に記載の装置、特許文献4(特開平8−267845号公報)に記載の装置等がある。
【0004】
ところで、最近では、小型のプリンタにおいてもカラー印刷できるカラープリンタが要求されている。小型のカラープリンタでは用紙の同じ位置に三原色を印字しなければならないので、用紙の送りと戻しを3回繰り返さなければならない。
【0005】
ところが、上記の特許文献1に記載の装置ではモータを逆転したときにはワンウェイクラッチでプラテンを駆動しないため用紙の戻し操作が必要なカラープリンタには適用できない。また、特許文献2に記載の装置もモータを逆転したときにはプラテンに駆動力が伝達されないのでカラープリンタには適用できない。特許文献3に記載の装置もモータを逆転したときにはプラテンに駆動力が伝達されないのでカラープリンタには適用できない。
【0006】
一方、特許文献4(特開平8−267845号公報)に記載の装置はカラープリンタに係るものであり、用紙の送り、戻しが可能で、この用紙の送り、戻しをおこなう駆動モータで、溝カムを介して、ヘッドアップ、ヘッドダウンをおこなうものである。この装置では溝カムを作動させる駆動モータが独立していれば制御は容易とおもわれるが、1個の駆動モータで用紙の送り、戻し、とヘッドアップ、ヘッドダウンをおこなおうとする場合には、溝カムの回転動作の実行と停止をおこなうために複雑な機構が必要である。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−142442
【特許文献2】
実開平5−9939
【特許文献3】
特開平9−286127
【特許文献4】
特開平8−267845
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題に鑑み、1個の駆動モータでヘッドのアップ、ダウンと用紙の送り、戻しをおこなう簡単な構成のカラープリンタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、用紙の送りと戻しをおこなって三原色が順番に配列されたカラー熱転写フィルムの各原色の部分を必要に応じて印字ヘッドで用紙の同一箇所に転写するカラープリンタであって、
印字ヘッドを用紙に当接する印字部が変位するように軸支するとともに、付勢手段により印字部を常時反用紙側に付勢し、
印字ヘッドの反用紙側に、印字ヘッドの反用紙側の面に当接するヘッド昇降カムを配設し、該ヘッド昇降カムを回転させて、前記印字ヘッドの印字部を用紙に押圧させるヘッドダウン動作と、印字部を用紙から離間させるヘッドアップ動作をおこない、
前記ヘッド昇降カムには扇形ギヤが同軸に取り付けられ、該扇形ギヤを駆動モータで回転駆動されるカム駆動ギヤに選択的に噛合せしめることにより前記ヘッド昇降カムの回転をおこない、
前記駆動モータをモータ第1回転方向に回転したときにヘッドアップ動作と用紙の送りをおこない、モータ第1回転方向とは反対のモータ第2回転方向に回転したときにヘッドダウン動作と用紙の戻しをおこなう、ことを特徴とするカラープリンタが提供される。
このように構成されるカラープリンタでは、ヘッド昇降カムを回転させて、印字ヘッドの印字部を用紙に押圧させるヘッドダウン動作と、印字部を用紙から離間させるヘッドアップ動作をおこなうが、ヘッド昇降カムには扇形ギヤが同軸に取り付けられ、扇形ギヤを駆動モータで回転駆動されるカム駆動ギヤに選択的に噛合せしめることによりヘッド昇降カムの回転をおこない、駆動モータをモータ第1回転方向に回転したときにヘッドアップ動作と用紙の送りをおこない、モータ第1回転方向とは反対のモータ第2回転方向に回転したときにヘッドダウン動作と用紙の戻しがおこなわれる。
【0010】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、前記駆動ギヤには遊星ギヤが噛合せしめられていて、
前記駆動モータがモータ第1回転方向に回転すると前記遊星ギヤが駆動ギヤ第1回転方向に回転する前記駆動ギヤの回りを公転して噛合可能に配設された中間ギヤに噛合して、該中間ギヤを回転せしめ、該中間ギヤにとりつけられたアームが扇形ギヤ第1ストッパにより停止せしめられている前記扇形ギヤを扇形ギヤ第1回転方向に回動して前記駆動ギヤと噛合せしめ、前記駆動ギヤは前記扇形ギヤを扇形ギヤ第2ストッパに当接するまで回動せしめ、扇形ギヤ第2ストッパに当接した前記扇形ギヤは、扇形ギヤ第1回動方向に対して最後尾に設けられ扇形ギヤ第1回動方向にのみ可動で前記駆動ギヤ第1回転方向に回転する前記駆動ギヤの駆動力を伝達不能な可動歯のみ前記駆動ギヤに接触して停止し、
前記駆動モータがモータ第2回転方向に回転すると前記扇形ギヤの前記可動歯が、前記駆動ギヤ第1回転方向と反対の駆動ギヤ第2回転方向に回転する前記駆動ギヤと初期噛合し、前記駆動ギヤにより前記扇形ギヤは前記扇形ギヤ第1回動方向と反対の扇形ギヤ第2回転方向に回動せしめられ、前記駆動ギヤとの噛合が終了する付勢手段とカムの作用により扇形ギヤ第1ストッパに当接するまで回動する、ことを特徴とするカラープリンタが提供される。
このように構成されたカラープリンタでは駆動ギヤが駆動ギア第1回転方向に回転すると遊星ギヤが駆動ギアの周りを公転して中間ギアに噛合して中間ギアに取り付けられたアームが扇形ギアを扇形ギヤ第1回転方向に回動して扇形ギヤを駆動ギアに噛合させ、駆動ギアが駆動ギア第2回転方向に回転すると扇形ギアの可動歯に初期噛合して扇形ギアを扇形ギヤ第2回転方向に回動する。
【0011】
請求項3によれば、請求項2の発明において、前記駆動モータが前記駆動モータ第1回転方向に回転するときに前記中間ギヤに噛合した前記遊星ギヤが、前記中間ギヤに噛みこむことを防止する遊星ギア第1ストッパ、および、前記駆動モータが前記駆動モータ第2回転方向に回転するときに前記遊星ギヤを所定位置に停止せしめる遊星ギヤ第2ストッパを有することを特徴とするカラープリンタが提供される。
【0012】
請求項4の発明によれば、請求項1の発明において、前記ヘッド昇降カムが弾性手段を介して、前記印字ヘッドの反用紙側の面に当接することを特徴とするカラープリンタが提供され、請求項5の発明によれば、弾性手段はバネ鋼を折り曲げて形成されている。
【0013】
請求項6の発明によれば、請求項1の発明において、互いに噛合する前記駆動ギヤと前記扇形ギヤの歯形が非インボリュートの先端が尖った歯形である、ことを特徴とするカラープリンタが提供される。
【0014】
請求項7の発明によれば、請求項1の発明において、前記駆動ギヤと常時係合される用紙搬送ローラ駆動輪を具備し、該用紙搬送ローラ駆動輪に形成した扇形切り欠きに用紙搬送ローラの軸に取り付けた搬送ローラ駆動アームが係合され、該搬送ローラ駆動アームの角度が、前記扇形切り欠きの角度よりも小さくされており、前記駆動ギヤが回転しても搬送ローラが回転しない時間が存在する、ことを特徴とするカラープリンタが提供される。
【0015】
請求項8の発明によれば、請求項1の発明において、前記駆動モータをモータ第1回転方向に回転したときに、遊星ギヤが中間ギヤに噛合するのを阻止する遊星ギヤ第3ストッパを有する、ことを特徴とするカラープリンタが提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
初めに、斜視図で示される図1〜3を参照して全体の構造を説明する。図1は紙の排出される側の左上方から見た斜視図であり、図2は紙の排出される側の右上方から見た斜視図であり、図3は左斜め下側から見た斜視図である。
【0017】
参照符号1で示されるのは印字ヘッドであって、印字ヘッド1は回転可能に支持されているヘッド回転軸2aに取り付けられたヘッド支持板2に取り付けられており回動可能である。参照符号10で示されるのは印字をするときに用紙を支持するプラテンであって、プラテン10は駆動機構を有していない。
【0018】
参照符号1で示されるのはモータ21であって、モータ21の回転軸21aに小径のギヤ21bが取り付けられ、ギヤ21bに大径の減速ギヤ22が噛合している。減速ギヤ22の軸22aには第1プーリ22bが取り付けられていて、第1プーリ22bには第1ベルト23が巻きつけられている。第1ベルト23は他方において駆動ギヤ5の軸5aに固定されている第2プーリ25に巻きつけられている。
【0019】
駆動ギヤ5の軸5aには、第3プーリ26も取り付けられていて、第3プーリ26には第2ベルト24が巻きつけられている。第2ベルト24は他方において用紙搬送ローラ12の軸12aに固定された第4プーリ27に巻きつけられている。
駆動ギヤ5の軸5aの第2プーリ25、第3プーリ26とは反対側にはキャリヤアーム5bが回動可能に取り付けられている(図2参照)。キャリヤアーム5bには軸6aが固定されていて、軸6aに遊星ギヤ6が回転可能に取り付けられている。
【0020】
用紙搬送ローラ12の軸12aに同軸に、かつ、軸12aに対して回転可能に中間ギヤ7が取り付けられている。中間ギヤ7には十字アーム8が固定されている。十字アーム8は4本のアームが放射方向に延伸しているが、図1〜3の中では、図2に1本のみが示されている。
【0021】
用紙搬送ローラ12の下方には、軸3aが、位置は不動だが、回転可能に配設されている。軸3aの軸方向の一方の端部には扇形ギヤ3が固定的に取り付けられ、軸方向の中央部分には半月形のヘッド昇降カム3dが固定的に取り付けられている。
そして、図3に明らかなように、ヘッド支持板2の下面にはヘッド1を加圧するためのバネ鋼を折り曲げて形成された板バネ4が取り付けられ、また、ヘッド1を常時下方に付勢する(矢印F参照)ためのコイルスプリング14の一端が取り付けられている。
【0022】
以下、図4〜12を参照して、上記のように構成される、本発明の作用について説明する。なお、図3〜12では、図面が煩雑になるのを避けるために、作動の説明に必要な部品のみを簡略化して示してあり、モータ21およびモータ21の駆動力を駆動ギヤ5に伝達するためのギヤ、プーリ、ベルト類、また、駆動ギヤ5の軸5aから搬送ローラ12の軸に駆動力を伝達するためのプーリ、ベルト類も省略してある。
【0023】
逆に、図1〜3では示されていない部品が幾つか示されているので、それらについて説明する。まず、参照符号13で示されるのはピンチローラ13であって、ピンチローラ13は搬送ローラ12と協働して紙を挟む作用をおこなう。参照符号3cで示されるのは扇形ギヤ3に対して図示の角度αのみ回動可能な可動歯である。参照符号3dで示されるのは扇形ギヤ3に固定されているピンである。参照符号9で示されるのは遊星ギヤ第3ストッパであって、その作用は後述する。
【0024】
また、参照符号30で示されるのはカラー熱転写フィルムであって、カラー熱転写フィルム30は送りローラ31から出てガイドローラ32、33を経て巻き取りローラ34で巻き取られる。巻き取りローラ34は図示しない専用のモータで駆動される。なお、カラー転写フィルムは、一般的なイエロー、マゼンタ、シアンの三原色が順番に配設されたものである。
【0025】
先ず、図4に示すのは、ヘッド1が用紙から離れている状態であって、図においては下方に下がっているが、これをヘッドアップ状態といい、この状態で用紙が搬送ローラ12とピンチローラ13に挟まれるところまできている。そして、半月形のヘッド昇降カム3dの第1面部3gが板バネ4の下面に当接し、扇形ギヤ3は扇形ギヤ第1ストッパ3eに当接して停止しており、駆動ギヤ5と扇形ギヤ3は噛合せず離れている。この状態を初期状態とする。
【0026】
この初期状態から駆動ギヤ50を反時計回りに回転せしめる。すると、遊星ギヤ6は時計回りに自転しながら駆動ギヤ5の回りを反時計回りに公転し、やがて、図5に示すように中間ギヤ7に噛合する。ここで遊星ギヤ6が中間ギヤ7に適切に噛合する位置でキャリアアーム5bは第1遊星ギヤストッパ5cに当接し、さらに駆動ギヤ5が回転しても遊星ギヤ6が中間ギヤ7に噛みこむことはない。
【0027】
遊星ギヤ6が噛合した中間ギヤ7は遊星ギヤ6により反時計周りに回転せしめられる。すると、中間ギヤ7に固定されている十字アーム8も反時計回りに回転し、やがて、図6に示すように十字アーム8の内の一本が扇形ギヤ3に取り付けられているピン3cに当接し、ピン3cを介して扇形ギヤ3を時計周りに回転せしめる。
【0028】
やがて、図7に示すように扇形ギヤ3の時計周り方向の先端の歯が駆動ギヤ5と噛合する。扇形ギヤ3は駆動ギャ5により時計周りに回転する。やがて、図8に示すように扇形ギヤ3の時計回り方向の先端面が扇形ギヤ第2ストッパに当接し、扇形ギヤ3の時計周り方向の後端に設けられた可動歯3bのみが駆動ギヤ5と接合する状態となる。
【0029】
そして図7の状態から図8の状態から移動する間に、ヘッド昇降カム3dは扇形ギヤ3と一体に回転して、初期状態では、ヘッド昇降カム3dの第1面部3gが板バネ4に当接していたものがヘッド昇降カム3dの第2面部3hに当接するように変化している。ヘッド昇降カム3dの第1面部3gよりも第2面部3hの方が回転中心からの距離が大きいのでヘッド1の印字部1aの側は用紙に接近せしめられ、印字部1aが板バネ4の弾性力を付加されながら、カラー熱転写フィルム30を介して用紙11の表面に押し付けられる。
また、ヘッド昇降カム3dの第1面部3gと第2面部3hの間の面は第1面部3gと第2面部3hのいずれよりも中心からの距離が大きいので、ヘッド昇降カム3dは第2面部3hが板バネ4に当接する状態が保持される。
【0030】
上記の図4の初期状態から図8に示すヘッドダウンまでの間、用紙搬送ローラ12は回転せず用紙は停止しているが、その後、用紙搬送ローラ12が回転せしめられ、用紙が搬送されながらヘッド1の印字部1aにより印字がおこなわれる。図4〜図8の間で用紙搬送ローラ12が回転せしめず用紙を停止させる機構については後述する。
【0031】
図9は印字が終了した状態を示している。この状態から駆動ギヤ5を時計回り方向に逆転させると、まず、図10に示すように扇形ギヤ3の可動歯3bに駆動ギヤ5が噛合する。可動歯3bは、先に説明したような構造を有しており、図中反時計回りに力がかかった場合は図4に示した角度αの位置で固定されるので駆動ギヤ5の力を伝達受けることができるのである。
【0032】
その後、駆動ギヤ5が扇形ギヤ3の可動歯3b以外の歯に順次噛合し、扇形ギヤ3は反時計周りに回動し、やがて扇形ギヤ3は駆動ギヤ5との噛合を離れて図11に示すように扇形ギヤ第1ストッパ3eに当接して停止する。ここで、前述したように、ヘッド昇降カム3dの第1面部3gと第2面部3hの間の面は第1面部3gと第2面部3hのいずれよりも中心からの距離が大きいので、駆動ギヤ5と扇形ギヤ3の噛合がなくなった後扇形ギヤ3は反時計周りに回動せしめられ、ヘッド昇降カム3dの第1面部3gが板バネ4に当接したら、その状態が保持される。
上記のように駆動ギヤ5を時計回りに回転している間、キャリアアーム5bは遊星ギア2ストッパ5dに当接して停止し、遊星ギヤ6は、その角度位置で空転している。
【0033】
ここで、ヘッドアップ動作中に用紙搬送ローラ12を回転させないための機構について説明する。
第4プーリ27の内部には、図12の(A)〜(D)に示されるように一対の扇形の切り欠き27aと一対の扇形の突起部27bが形成されている。そして、中心部には、この部分において一対の搬送ローラ駆動アーム12bが付設された搬送ローラ軸12aが貫通して配置されている。
図12の(A)は図4、5に対応し、図12の(B)は図6に対応し、図12の(C)は図7に対応し、図12の(D)は図8に対応している。
【0034】
図12の(A)〜(D)に示されるように、この間、第4プーリ27は図中反時計回りに約90度回転するが搬送ローラ軸12aは回転せず、搬送ローラ軸12aに取り付けられている搬送ローラ12も回転せず、用紙は搬送されない。
この実施の形態では、その後、駆動ギヤ5により第4プーリ27が約90度回転せしめられる間に印字をおこなうようにされており、この間は第4プーリ27の一対の扇形の突起部27bが搬送ローラ軸12aの一対の搬送ローラ駆動アーム12bを時計回り方向に押圧し搬送ローラ軸12aを回転せしめ、図12の(E)の状態を経て図12の(F)の状態になる。
【0035】
図12の(F)は印字が終了してヘッドアップのために駆動ギヤ5を逆転(時計回り方向)させたときの状態を示しており、第4プーリ27は回転するが搬送ローラ軸12aはそのままである。そしてヘッドアップが終了すると図12の(H)の状態になる。図12の(H)の状態からさらに第4プーリ27が駆動ギヤ5で約90度回転せしめられると第4プーリ27の搬送ローラ軸12aの一対の扇形の突起部27bが搬送ローラ軸12aの一対の搬送ローラ駆動アーム12bを反時計まわり方向に押圧し図12の(J)の状態になり用紙は元の位置に戻される。
【0036】
以下、図13に示すタイムチャートを使用してカラー印刷をおこなう場合の制御と作動について説明する。
先ず、図4に示すイニシャル状態にあるとして、tから駆動モータ21を正転(駆動ギヤ5が図4において反時計回りに回転する方向)させる。イニシャル状態では第4プーリ27と搬送ローラ軸12aの関係は図12の(A)に示す状態にあるので、すぐには、用紙搬送ローラ12は回転しない。
【0037】
で第4プーリ27と搬送ローラ軸12aの関係は図12の(D)に示す状態になり、ここから用紙搬送ローラ12はtまで用紙を送る。そして、tからtの間で、図5から図8への作動が実施され、イニシャル状態でアップしていたヘッド1がダウンし、tからtの間(図12の(D)から(F)に対応)で、イエローの領域にセットされているカラー熱転写フィルム30をヘッド1の印字部1aが用紙11上にイエローのカラーを転写する。
【0038】
からは駆動モータ21を逆転(駆動ギヤ5が図4において時計回りに回転する方向)させる。tからtの間(図12の(F)から(H)に対応)で、図8から図11の作動が実施され、ヘッド1はアップする。この間用紙搬送ローラ12は回転せず用紙11は停止している。tからtの間(図12の(H)から(J)に対応)で、ヘッド1がアップしたまま用紙搬送ローラ12はイニシャル状態の位置に戻り、この間に、カラー熱転写フィルム30を進め、マゼンタの領域の先頭がヘッド1の印字部1aの位置になるようにする。
【0039】
同様の制御を、tからtの間でおこないマゼンタの印刷をおこなう。
次に、tからシアンの印刷をおこなうが、シアンの印刷が終わったら用紙を進めなければならない。さもなければ、用紙11は一向に前進せず同じ場所で印刷をしつづけることになる。また、カラー熱転写フィルム30を進め、次のイエローの領域をヘッド1の印字1aまで引き出す必要もある。
【0040】
そこで、tからt11までは、tからt、あるいは、tからtと同じであるが、t11で駆動モータ21の回転を正転に切り変えt13まで正転させる。これは、図12の(F)から(H)までの逆転はおこなっても、(H)から(J)の逆転はおこなわず、(H)から正転をおこなうことになる。(F)から(H)の間は用紙は送られない。t11からt12の間は図12の(H)の状態から(F)の状態への逆戻りを意味するのでこの間も用紙はおくられない。t12からt13の間では用紙は送られる。
【0041】
10からt11の間の駆動モータ21の逆転でヘッド1はアップしているが、t11から正転させると、そのままでは遊星ギヤ6の作用により、またヘッド1がダウンしてしまう。ヘッド1がダウンするとカラー熱転写フィルム30を進めることができない。
【0042】
そこで、t11の正転の開始からt13の正転の終了までの間、図1において参照符号9で示されている遊星ギア3ストッパを作動させ、キャリアアーム5bが回転して遊星ギヤ6が中間ギヤ7に噛合するのを阻止する。遊星ギア第3ストッパ9は、どのようなタイプのものでもよいが、例えば、電気信号で爪を出し入れするものとされる。
【0043】
その結果、t11からt13の間はヘッドアップ状態にされ、さらに、t13からt14の間の逆転の間のヘッドアップ状態になるので、t11からt14まで連続してヘッドアップ状態とされ、この間にカラー熱転写フィルム30を進めることができる。
【0044】
【発明の効果】
各請求項に記載の発明は、用紙の送りと戻しをおこなって三原色が順番に配列されたカラー熱転写フィルムの各原色の部分を必要に応じて印字ヘッドで用紙の同一箇所に転写するカラープリンタであるが、印字ヘッドを用紙に当接する印字部が変位するように軸支するとともに、付勢手段により印字部を常時反用紙側に付勢し、印字ヘッドの反用紙側に、印字ヘッドの反用紙側の面に当接するヘッド昇降カムを配設し、該ヘッド昇降カムを回転させて、前記印字ヘッドの印字部を用紙に押圧させるヘッドダウン動作と、印字部を用紙から離間させるヘッドアップ動作をおこない、前記ヘッド昇降カムには扇形ギヤが同軸に取り付けられ、該扇形ギヤを駆動モータで回転駆動されるカム駆動ギヤに選択的に噛合せしめることにより前記ヘッド昇降カムの回転をおこない、前記駆動モータをモータ第1回転方向に回転したときにヘッドアップ動作と用紙の送りをおこない、モータ第1回転方向とは反対のモータ第2回転方向に回転したときにヘッドダウン動作と用紙の戻しをおこなうようにされている。
したがって、ヘッド昇降カムには扇形ギヤが同軸に取り付けられ、扇形ギヤを用紙の送りと戻しをおこなう駆動モータで回転駆動されるカム駆動ギヤに選択的に噛合せしめることによりヘッド昇降カムを回転させて、ヘッドダウン動作とヘッドアップ動作がおこなわれ部品点数が非常に少ない。その結果、コストが安く、故障も少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構造を用紙の排出側の左斜め上から見た斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態の構造を用紙の排出側の右斜め上から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態の構造を下面から見た斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の作動を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態の作動を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態の作動を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態の作動を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態の作動を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態の作動を説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態の作動を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態の作動を説明する図である。
【図12】搬送ローラ軸12aの作動を説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態の制御と作動を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1…ヘッド
1a…印字部
2…ヘッド支持板
2a…ヘッド回転軸
3…扇形ギヤ
3a…扇形ギヤ回転軸
3b…可動歯
3c…ピン
3d…ヘッド昇降カム
3e…扇形ギヤ第1ストッパ
3f…扇形ギヤ第2ストッパ
3g…(ヘッド昇降カムの)第1面部
3h…(ヘッド昇降カムの)第2面部
4…板バネ
5…駆動ギヤ
5a…駆動ギヤ回転軸
5b…キャリアアーム
5c…遊星ギア1ストッパ
5d…遊星ギア2ストッパ
6…プラネタリピニオンギヤ
7…中間ギヤ
8…十字アーム
9…遊星ギア3ストッパ
10…プラテン
11…用紙
12…用紙搬送ローラ
13…ピンチローラ
14…リセットばね
21…モータ
22…減速ギヤ
30…カラー熱転写フィルム

Claims (8)

  1. 用紙の送りと戻しをおこなって三原色が順番に配列されたカラー熱転写フィルムの各原色の部分を必要に応じて印字ヘッドで用紙の同一箇所に転写するカラープリンタであって、
    印字ヘッドを用紙に当接する印字部が変位するように軸支するとともに、付勢手段により印字部を常時反用紙側に付勢し、
    印字ヘッドの反用紙側に、印字ヘッドの反用紙側の面に当接するヘッド昇降カムを配設し、該ヘッド昇降カムを回転させて、前記印字ヘッドの印字部を用紙に押圧させるヘッドダウン動作と、印字部を用紙から離間させるヘッドアップ動作をおこない、
    前記ヘッド昇降カムには扇形ギヤが同軸に取り付けられ、該扇形ギヤを駆動モータで回転駆動されるカム駆動ギヤに選択的に噛合せしめることにより前記ヘッド昇降カムの回転をおこない、
    前記駆動モータをモータ第1回転方向に回転したときにヘッドアップ動作と用紙の送りをおこない、モータ第1回転方向とは反対のモータ第2回転方向に回転したときにヘッドダウン動作と用紙の戻しをおこなう、ことを特徴とするカラープリンタ。
  2. 前記駆動ギヤには遊星ギヤが噛合せしめられていて、
    前記駆動モータがモータ第1回転方向に回転すると前記遊星ギヤが駆動ギヤ第1回転方向に回転する前記駆動ギヤの回りを公転して噛合可能に配設された中間ギヤに噛合して、該中間ギヤを回転せしめ、該中間ギヤにとりつけられたアームが扇形ギヤ第1ストッパにより停止せしめられている前記扇形ギヤを扇形ギヤ第1回転方向に回動して前記駆動ギヤと噛合せしめ、前記駆動ギヤは前記扇形ギヤを扇形ギヤ第2ストッパに当接するまで回動せしめ、扇形ギヤ第2ストッパに当接した前記扇形ギヤは、扇形ギヤ第1回動方向に対して最後尾に設けられ扇形ギヤ第1回動方向にのみ可動で前記駆動ギヤ第1回転方向に回転する前記駆動ギヤの駆動力を伝達不能な可動歯のみ前記駆動ギヤに接触して停止し、
    前記駆動モータがモータ第2回転方向に回転すると前記扇形ギヤの前記可動歯が、前記駆動ギヤ第1回転方向と反対の駆動ギヤ第2回転方向に回転する前記駆動ギヤと初期噛合し、前記駆動ギヤにより前記扇形ギヤは前記扇形ギヤ第1回動方向と反対の扇形ギヤ第2回転方向に回動せしめられ、前記駆動ギヤとの噛合が終了する付勢手段とカムの作用により扇形ギヤ第1ストッパに当接するまで回動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラープリンタ。
  3. 前記駆動モータが前記駆動モータ第1回転方向に回転するときに前記中間ギヤに噛合した前記遊星ギヤが、前記中間ギヤに噛みこむことを防止する遊星ギヤ第1ストッパ、および、前記駆動モータが前記駆動モータ第2回転方向に回転するときに前記遊星ギヤを所定位置に停止せしめる遊星ギヤ第2ストッパを有することを特徴とする請求項2に記載のカラープリンタ。
  4. 前記ヘッド昇降カムが弾性手段を介して、前記印字ヘッドの反用紙側の面に当接することを特徴とする請求項1に記載のカラープリンタ。
  5. 弾性手段がバネ鋼を折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項4に記載のカラープリンタ。
  6. 互いに噛合する前記駆動ギヤと前記扇形ギヤの歯形が非インボリュートの先端が尖った歯形である、ことを特徴とする請求項1に記載のカラープリンタ。
  7. 前記駆動ギヤと常時係合される用紙搬送ローラ駆動輪を具備し、該用紙搬送ローラ駆動輪に形成した扇形切り欠きに用紙搬送ローラの軸に取り付けた搬送ローラ駆動アームが係合され、該搬送ローラ駆動アームの角度が、前記扇形切り欠きの角度よりも小さくされており、前記駆動ギヤが回転しても搬送ローラが回転しない時間が存在する、ことを特徴とする請求項1に記載のカラープリンタ。
  8. 前記駆動モータをモータ第1回転方向に回転したときに、遊星ギヤが中間ギヤに噛合するのを阻止する遊星ギヤ第3ストッパを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のカラープリンタ。
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Cited By (4)

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