JPH02231176A - 感熱転写記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はインクドナーフィルムを使用して記録紙に文字
・図形を記録するようにした感熱転写記録装置に関する
。

従来の技術 他のマーキング技術に比べて騒音が少なく、低コストで
高画質が得られるため、ファクシミリやプリンタには感
熱転写記録方式が多く使用されている。感熱転写記録装
置は、画像情報に応じて選択的に発熱するサーマルヘッ
ドにより、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に搬
送されてくるインクドナーフィルム上のインクを選択的
に溶融して、溶融されたインクをインクドナーフィルム
と同期して送られてくる記録紙上に転写する構成をとっ
ている。

インクドナーフィルムは繰出リールから繰り出され、プ
ラテンローラとサーマルヘッドとの圧接部を通過した後
、剥離バーに案内され、巻取リールに順次巻き取られる
ようになっている。

この剥離バーは、サーマルヘッドによるインクの溶融の
後、最適な転写効率となるまでの間、記録紙とインクド
ナーフィルムとを重送するためのガイドであるとともに
、インクドナーフィルムの走行方向を記録紙の走行方向
に対して急激に変化せしめて、インクドナーフィルムか
ら記録紙を剥離するためのものである。インクドナーフ
ィルムから剥離された記録紙は排出口−ラ等により記録
装置外部に排出される。

このような構成の感熱転写記録装置は、記録すべき画像
情報が記録紙の先端部分あるいはその近傍部分にしか存
在しない場合であっても、記録紙１枚分に相当する長さ
だけインクドナーフィルムの送りがなされてしまい、未
使用のまま巻取ＩＪ一ルに巻き取られてしまうため、イ
ンクドナーフィルムを無駄に消費するという問題がある
。

このため、このような記録情報の無い部分においては、
サーマルヘッドとプラテンローラとの圧接を解除して、
インクドナーフィルムの送りを停止し、記録紙のみを搬
送するように構成して、効率良くインクドナーフィルム
を使用することができるようにしている。

また、この際、記録紙とインクドナーフィルムの摩擦帯
電による吸着力等によって、インクドナーフィルムが繰
出リールから繰り出されてしまうことを防止するため、
サーマルヘッドの圧接解除と同時に、繰出リールをロッ
クするように構成したものが、本発明者等によって提案
されている。

発明が解決しようとする課頴 しかし、プラテンローラに対するサーマルヘッドの圧接
を解除し、インクドナーフィルムの搬送を停止し、さら
に繰出リールの回転をロックしたとしても、インクドナ
ーフィルムはプラテンローラと剥離バー間で記録紙に、
あるいはプラテンローラに接触しており、このときの摩
擦力（摩擦帯電による吸着力）等により、記録紙に皺等
が生じることがあり、記録不良を発生することがあった
。

これは、プラテンローラはサーマルヘッドが圧接してい
る状態ではその位置精度等が保たれているが、圧接が解
除された状態にあっては曲がりやガタ等が発生し、これ
により、インクドナーフィルムが部分的に偏った摩擦力
を受けるため発生するものである。

本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、インクドナーフィルムを効率的
に使用することができるとともに、記録不良の発生の少
ない感熱転写記録装置を提供することである。

課題を解決するための手段 インクドナーフィルムと記録紙とを重送し、プラテンロ
ーラとサーマルヘッドとの圧接部を通過せしめ、インク
ドナーフィルムを画像情報に応じて選択的に加熱し、イ
ンクを記録紙に溶融・転写するように構成するとともに
、記録すべき画像情報が無いときには、サーマルヘッド
のプラテンローラに対する圧接を解除し、インクドナー
フィルムの搬送を停止して、記録紙のみを搬送し得るよ
うに構成する。

サーマルヘッドのプラテンローラに対する圧接を解除す
る手段に連動して、サーマルヘッドとプラテンローラと
の圧接部近傍でインクドナーフィルムと記録紙が重送す
るよう案内する部材（例えば、剥離バー）を、インクド
ナーフィルムが記録紙から離間する方向に移動するよう
に構成して、上述した課題を解決する。

作　　　用 本発明によれば、記録すべき画像情報が無い場合におい
て、サーマルヘッドのプラテンローラに対する圧接が解
除されると、これに連動してサーマルヘッドとプラテン
ローラの圧接部近傍でインクドナーフィルムの走行を案
内している部材が移動し、これに伴いインクドナーフィ
ルムが記録紙あるいはプラテンローラから離間する。こ
れにより、記録紙がさらに送られても、インクドナーフ
ィルムは記録紙から、あるいはプラテンローラから何ら
の力も作用せしめられないので、インクドナーフィルム
に皺等が発生することが無く、従って記録不良を起こす
ことも無い。

実　　施　　例 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する
ことにする。

第１図及び第２図は本発明を適用してなる感熱転写記録
装置の要部構成図である。１０は矢印八方向に回転駆動
されるプラテンローラ、１１は画像信号に応じて選択的
に発熱するサーマルヘッドであり、サーマルヘッド１１
は図示していないが、案内リール１２を中心に回転可能
に設けられている。サーマルへッド１１の下部近傍には
、フレーム等に回転自在に取り付けられた軸１３が設け
られており、この軸１３には第１アーム１４及び第２ア
ーム１５が一体的に取り付けられている。軸１３は後述
する駆動機構により回転駆動されるようになっている。

第２アーム１５は引張バネ１６により付勢されており、
第１アーム１４の先端部がサーマルヘッド１１の下面を
押し上げ、サーマルヘッド１１がブラテシローラ１０に
所定の圧力で圧接するようになっている。

１７はフレーム等に回転自在に軸支された剥離バーであ
り、この剥離バー１７の軸１８には第３アーム１９が一
体的に取り付けられ、第２アーム１５及び第３アーム１
９の端部は第４アーム２０の両端がそれぞれ回転自在に
軸着されていることにより連結されている。

２１はインクドナーフィルムであり、インクドナーフィ
ルム２１は繰出リール２２から繰り出され、案内リール
１２に案内され、サーマルヘッド１１とプラテンローラ
１０との圧接部を通過し、剥離バー１７に案内され、剥
離バー１７の端部でその走行方向が急激に変化せしめら
れて、巻取リール２３に順次巻き取られるようになって
いる。

然して、記録が開始されると、用紙２４が図示しない搬
送手段によりサーマルへッド１１とプラテンローラ１０
の圧接部に搬送され、サーマルヘッド１１が画像情報に
応じて選択的に発熱し、インクドナーフィルム２１のイ
ンクが溶融され、記録紙２４に転写される。記録紙２４
はインクドナーフィルム２１とともに重送され、剥離バ
ー１７によりインクドナーフィルム２１０走行方向が急
激に変化せしめられ、記録紙２４は自身の剛性等により
剥離され、図示しない排出口−ラ等により記録装置外部
に排出されるようになっている。

記録すべき画像情報が記録紙２４の全体長さよりも少な
い場合においては、最後の画像情報を記録して所定時間
（最後に記録した部分が剥離バー１７を通過するまでの
時間）経過後、後述する駆動機構により、軸１３が矢印
Ｂ方向に所定の角度回転せしめられ、サーマルへッド１
１のプラテンローラ１０に対する圧接が解除される。

軸１３が回転することにより、第２アーム１５、第４ア
ーム２０、及び第３アーム１９を介して剥離バー１７が
矢印Ｃ方向に回転する。これにより、インクドナーフィ
ルム２１は自重により弛み、第２図に示しているように
、記録紙２１に接触しない状態となる。記録紙２１はこ
れらとは無関係にさらに送られ記録装置外部に排出され
る。

本実施例によれば、サーマルへッド１１のプラテンロー
ラ１０への圧接が解除される際に、これに連動して剥離
バー１７が回転し、インクドナーフィルム２１が自重で
弛み、記録紙２４あるいはプラテンローラ１０から離間
するようになっている。これによって、インクドナーフ
ィルム２１は、記録紙２４あるいはプラテンローラ１０
から何らの影響を受けることも無《なり、インクドナー
フィルム２１に皺等を発生することが無く、良好な記録
をすることができる。

尚、インクドナーフィルム２１は、記録紙２４上の印字
終了位置が剥離バー１７を通過するまでの間、未使用で
送られてしまうため、次の記録開始前であって、サーマ
ルへッド１１とプラテンローラ１０が圧接した状態にあ
るときに、プラテンローラ１０を逆回転するとともに、
繰出リール２２を矢印Ｄ方向に回転せしめ、インクドナ
ーフィルム２１を所定の長さ（例えば、２０ｍｍ）巻き
戻して、その部分を再使用すれば、さらにインクドナー
フィルム２１の消費を節約することができる。

本実施例においては、インクドナーフィルム２１は自重
により、記録紙２４あるいはプラテンローラ１０から離
間するようにしているが、サーマルヘッド１１とプラテ
ンローラ１０の位置関係が、第１図と逆の構成の装置等
においては、剥離バー１７に一体的にフック等を設けて
強制的に離間するように構成することができる。また、
剥離バー１７は回転でなくスライドするように構成して
も良いし、あるいは同時に案内リール１２等を移動する
ように構成しても良い。

第３図は上述した実施例に適用できるサーマルヘッドと
プラテンローラの圧接又は圧接解除を選択的に切り換え
るための駆動機構の構成を説明するための図である。

サーマルへッド１１は案内リール１２の中心軸と同軸上
に回転自在に設けられた支持プレート１０ａ上に取り付
けられることにより、該中心軸を中心に回転できるよう
になっており、このサーマルへッド１１の下部に当接し
ている第１アーム１４が一体固着された軸１３には、第
５アーム３０が一体的に固着されている。第５アーム３
０は第２アーム１５の反対側に突出して設けられ、その
先端には第６アーム３１の一端が回転自在に軸着されて
いる。第６アーム３１の他端には第７アーム３２の一端
が回転自在に軸着されており、第７アーム３２の他端は
第８アーム３３の一端に回転自在に軸着されている。第
８アーム３３の他端はブーリ３４と一体的に回転される
軸３５に一体的に固定されている。３６は記録紙２４を
搬送するために設けられているステッピングモー夕であ
り、ステッピングモータ３６の駆動軸に連結されたブー
り３７とプーり３４に渡って無端状のタイミングベルト
３８が巻回されている。

ステッピングモータ３６の駆動軸にはクラッチ（図示せ
ず）が設けられ、このクラッチにより駆動力は、ステッ
ピングモータ３６正転時には記録紙２４を搬送するため
の手段に伝達され、逆転時にはプーり３７に伝達され、
本駆動機構が作動するようになっている。即ち、通常記
録時にはサーマルへッド１１がプラテンローラ１０に圧
接した状態となっており、このときステッピングモータ
３６は正転して記録紙２４を搬送するために用いられて
おり、インクドナーフィルム２１の搬送を停止してその
消費を節約する場合には、ステッピングモータ３６は逆
転して本駆動機構に動力が伝達され、サーマルヘッド１
１とプラテンローラ１０の圧接が解除されるようになっ
ている。

一般に、この種のカット紙に記録を実施する感熱転写記
録装置においては、プラテンローラ回耘用と記録紙搬送
用の少なくとも２個のモータ（駆動手段）を必要とし、
本駆動機構は後者のモータから動力を分岐するようにし
ている。これは以下のような理由による。

用紙搬送用のモータからでなく、別個にステッピングモ
ー夕やソレノイドを用いて構成することは勿論可能であ
るが、装置の小型化、低コスト化の観点から好まいもの
でない。また、プラテンローラ回転用のモータを用いる
とすると、このモータの正転を通常記録時のプラテンロ
ーラ回転に使用し、逆転を本駆動機構の駆動に利用する
ことになるが、未使用で送られたインクドナーフィルム
を巻き戻す構成とした場合に、サーマルヘッドとプラテ
ンローラが圧接した状態でプラテンローラを逆転させて
巻き戻す必要があるため、これを利用することができな
いためである。

このように、本駆動機構を用いて本発明に係る感熱転写
記録装置を構成することにより、装置の小型化、低コス
ト化を図ることができるとともに、インクドナーフィル
ムの節約のために未使用で送られたインクドナーフィル
ムを巻き戻す構成を採用することができる。

発明の効果 本発明は以上詳述したように、サーマルヘッドのプラテ
ンローラに対する圧接を解除すると同時に、サーマルヘ
ッドとプラテンローラとの圧接部近傍でインクドナーフ
ィルムを案内する部材を移動せしめ、記録紙あるいはプ
ラテンローラにインクドナーフィルムが接触しないよう
にしたから、インクドナーフィルムの皺等の発生が防止
され、記録不良の少ない感熱転写記録装置を提供するこ
とができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の要部構成図であり、サーマル
ヘッドとプラテンローラが圧接した状態を示す図、 第２図は同じく本発明の実施例の要部構成図であり、サ
ーマルヘッドとプラテンローラの圧接が解除された状態
を示す図、 第３図は本発明の実施例におけるサーマルヘッドとプラ
テンローラの圧接及び圧接解除のために用いられる望ま
しい駆動機構の構成を説明するための図である。 ３０、３１、３２、３３・・・アーム、６・・・引張バ
ネ、 ７・・・剥離バー １・・・インクドナーフィルム、 ２　、　　２　　３　・・・　リ　ー　ノレ、４・・・
記録紙、 ４　，　　　３　７　・・・　プ　ー　リ　、６・・・
ステッピングモー夕、 ８・・・タイミングベルト。 出願人：　富士ゼロックス株式会社 代理人：　弁理士　松　本　　　昂 １０・・・プラテンローラ、 １１・・・サーマルヘッド、 １３、１８・・・軸、 １４、１５、１９、２０、 とΦ 第１図 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）インクドナーフィルムと記録紙とを重送し、プラ
   テンローラとサーマルヘッドとの圧接部を通過せしめ、
   インクドナーフィルムを面像情報に応じて選択的に加熱
   し、インクを記録紙に溶融・転写するように構成すると
   ともに、画像情報が無いときには、サーマルヘッドのプ
   ラテンローラに対する圧接を解除し、インクドナーフィ
   ルムの搬送を停止して、記録紙のみを搬送し得るように
   構成した感熱転写記録装置において、 前記サーマルヘッドのプラテンローラに対する圧接を解
   除する手段に連動して、前記サーマルヘッドとプラテン
   ローラとの圧接部近傍でインクドナーフィルムと記録紙
   が重送するよう案内する部材を、インクドナーフィルム
   が記録紙から離間する方向に移動するように設けたこと
   を特徴とする感熱転写記録装置。
2. （２）前記記録紙を搬送するために設けられた記録紙送
   り専用モータの正転を該記録紙の搬送に、逆転を前記サ
   ーマルヘッドのプラテンローラに対する圧接を解除する
   手段の駆動に用いたことを特徴とする請求項１記載の感
   熱転写記録装置。