JP2002347975A - 印画紙搬送装置、及びプリンタ - Google Patents

印画紙搬送装置、及びプリンタ

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JP2002347975A
JP2002347975A JP2001154391A JP2001154391A JP2002347975A JP 2002347975 A JP2002347975 A JP 2002347975A JP 2001154391 A JP2001154391 A JP 2001154391A JP 2001154391 A JP2001154391 A JP 2001154391A JP 2002347975 A JP2002347975 A JP 2002347975A
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俊樹 加々美
Shigeyoshi Hirashima
滋義 平島
Akihito Miyazaki
明仁 宮崎
Hiromitsu Takeda
裕充 竹田
Hiromi Tsujinaga
ひろみ 辻永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画紙のジャムが発生したときに、搬送ロー
ラを動力伝達系から切り離し、印画紙を容易に取り除く
ことができるようにする。 【解決手段】 駆動力供給手段の駆動力を、印画紙を搬
送する搬送ローラ13に伝達するギヤ列30と、ギヤ列
30の各ギヤ31〜33を回転自在に支持するアーム部
22とを備え、駆動力供給手段から駆動力が供給された
ときに、ギヤ列30と搬送ローラギヤ20とがかみ合っ
て搬送ローラ13を回転させるとともに、ジャムの発生
により搬送ローラ13を回転させるためのトルクが所定
力以上となったときに、ギヤ列30の先端ギヤ33が搬
送ローラギヤ20から離反する方向にアーム部22が移
動するようにアーム部22を支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印画紙の搬送時に
ジャムが生じたときに、動力の伝達を解除する印画紙搬
送装置、及びそれを適用したプリンタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタにおいては、印画紙を検
知するための印画紙検知センサが設けられている。この
印画紙検知センサが所定時間を経過しても印画紙を検知
しないときに、印画紙のジャム(搬送不良)が生じたと
判断し、印画紙の搬送を停止している。そして、ジャム
が発生した旨を、プリンタに設けられたLED等によっ
て表示していた。ジャムが発生したときには、プリンタ
の使用者は、プリンタのカバーを開き、印画紙を手で除
去する等している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
技術では、ジャムが発生したときには、印画紙が搬送ロ
ーラに挟持等されている場合が多い。このため、ジャム
となった印画紙を取り除くことが困難であるという問題
点があった。すなわち、搬送ローラに挟持された状態の
ままであるとき、又は搬送ローラに印画紙が巻き付けら
れた状態のままであるときには、その挟持力や印画紙の
巻付け時の摩擦力を上回る力で印画紙を引き抜く必要が
あった。
【0004】ここで、搬送ローラは、モータからの駆動
力がギヤ列やベルト等を介して伝達されることで回転さ
れるが、電源を遮断したとしても、モータの保持力があ
るために、容易に回転できる状態とはなっていない。こ
のため、電源が供給されていない場合であっても、搬送
ローラを手で回転させるためには、ある程度のトルクを
必要とする。
【0005】また、ジャム処理のために印画紙を引き抜
くときに、印画紙と搬送ローラとがこすれて紙粉を発生
させ、その紙粉が搬送ローラに付着して印画紙の送り精
度を低下させたり、あるいは各種のセンサの受発光部等
に付着することで、センサの誤検知の原因になる場合が
あるという問題があった。
【0006】さらにまた、ジャムが発生したときには、
直ちに動力伝達系を停止させることはできなかった。前
述のように、印画紙検知センサが所定時間を経過しても
印画紙を検知しないときに印画紙のジャムと判断するた
め、実際にジャムが発生した後、ジャムが発生したと判
断されるまでにはタイムラグがある。この間は、印画紙
の搬送系には動力が伝達され続けて印画紙を搬送しよう
とする。よって、このときの過負荷により、例えばモー
タの駆動力を搬送ローラに伝達するためのギヤの歯を破
損等させるおそれがあるという問題があった。
【0007】さらに、ジャムとなった印画紙を無理に引
き抜いたときに、搬送ローラ表面を摩耗させたり、傷つ
けたりしてしまい、プリンタの性能を低下させる場合が
あった。また、印画面とプリンタヘッドとの間隔が狭い
場合、印画紙を引き抜く際にプリンタヘッドのヘッド面
を傷つけてしまう場合があるという問題があった。
【0008】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、印画紙のジャムが発生したときに、いち早くジャ
ムを検知するとともに、搬送ローラを動力伝達系から切
り離してフリーな状態とし、印画紙を容易に取り除くこ
とができるようにすることで、ジャムの発生によるプリ
ンタの性能に悪影響を及ぼすことを防止することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の解決手
段によって、上述の課題を解決する。請求項1の発明
は、駆動力供給手段の駆動力を、印画紙を搬送する搬送
ローラに伝達するギヤ列と、前記ギヤ列の各ギヤを回転
自在に支持するアーム部とを備え、前記駆動力供給手段
から駆動力が供給されたときに、前記ギヤ列と前記搬送
ローラ側のギヤとがかみ合って前記搬送ローラを回転さ
せるとともに、前記搬送ローラを回転させるためのトル
クが所定力以上となったときに、前記ギヤ列の前記搬送
ローラ側のギヤとかみ合うギヤが前記搬送ローラ側のギ
ヤから離反する方向に前記アーム部が移動するように、
前記アーム部を支持したことを特徴とする印画紙搬送装
置である。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の印画
紙搬送装置において、前記アーム部と前記ギヤ列の少な
くとも1つのギヤとの間に摩擦抵抗力を有することを特
徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の印画紙搬送装置において、前記ギヤ列と前記搬
送ローラ側のギヤとのかみ合いが解除されたことを検知
することにより、印画紙の送りの異常を検知する印画紙
送り異常検知手段と、前記印画紙送り異常検知手段の検
知結果に基づいて、前記駆動力供給手段による駆動力の
供給を制御する駆動力制御手段とを備えることを特徴と
する。
【0012】請求項4の発明は、請求項3に記載の印画
紙搬送装置において、前記駆動力制御手段は、前記印画
紙送り異常検知手段により印画紙の送りの異常を検知し
たときに、前記ギヤ列のギヤの回転方向を逆回転させる
ように前記駆動力供給手段による駆動力の供給を制御す
ることを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の印画紙搬送装置を備えるこ
とを特徴とするプリンタである。
【0014】本発明においては、駆動力供給手段から駆
動力が供給されたときは、ギヤ列が搬送ローラ側のギヤ
とかみ合い、駆動力供給手段の駆動力を搬送ローラに伝
達する。これにより、搬送ローラが回転される。搬送ロ
ーラにより印画紙が搬送されているときに、印画紙のジ
ャムが発生すると、搬送ローラを回転させるためのトル
クが通常時より大きくなる。このときの負荷により、搬
送ローラを回転させることができなくなると、アーム部
の搬送ローラ側のギヤとかみ合うギヤが搬送ローラ側の
ギヤから離反する方向に移動される。
【0015】したがって、印画紙のジャムが発生したと
きには、搬送ローラへの動力の伝達が遮断される。よっ
て、搬送ローラをフリーな状態にすることができるの
で、ジャム処理時に、搬送ローラを容易に回転させるこ
とができ、印画紙を容易に除去することができるように
なる。
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。図1は、本発明による
印画紙搬送装置を適用したプリンタの一実施形態を示す
概略図(側面図)である。図1中、2点鎖線部は、印画
紙の搬送経路を示している。
【0016】印画紙トレイ11は、未印画の印画紙を収
納しておく部分である。印画紙トレイ11の図中、右側
上部には、給紙ローラ12が設けられている。給紙ロー
ラ12は、印画紙トレイ11に収納された印画紙のう
ち、最上部にある印画紙に押し付けられている。反転ロ
ーラ13は、印画紙トレイ11から搬出された印画紙を
反転させ、印画ヘッド14側に搬送するものである。
【0017】ベルト(無端ベルト)15は、印画中の印
画紙を搬送するためのものであり、両端部に設けられた
回転ローラ16により駆動される。このベルト15の上
方には、ベルト15の上面と所定距離を隔てて印画ヘッ
ド14が設けられている。印画ヘッド14は、ベルト1
5の上面に接して搬送される印画紙に対し、印画を行う
ものである。搬送ローラ17は、図中、ベルト15の上
方右側に設けられ、ベルト15とともに回転し、印画紙
を挟持して印画ヘッド14側に送るものである。また、
排紙ローラ18は、図中、ベルト15の上方左側に設け
られ、ベルト15とともに回転し、印画された印画紙を
排出するものである。
【0018】先ず、印画を実行する命令が送られてくる
と、給紙ローラ12が回転される。給紙ローラ12が回
転すると、給紙ローラ12と接触している印画トレイ1
1の最上部にある印画紙は、給紙ローラ12の摩擦力に
よって、印画トレイ11内から図中、右方向に搬出され
る。印画紙は、給紙ローラ12の回転により右方向に送
られると、反転ローラ13に到達する。反転ローラ13
も給紙ローラ12と同様に回転されており、印画紙は、
反転ローラ13に巻き付けられる。なお、図示しない
が、印画紙を反転ローラ13に巻き付けるためのローラ
やガイド等が設けられている。
【0019】反転ローラ13に巻き付けられた印画紙の
先端部は、反転ローラ13の表面に沿って図中、反時計
回りに搬送され、左方向に送られる。そして、印画紙の
先端部は、搬送ローラ17の位置に到達すると、搬送ロ
ーラ17とベルト15との間に入り込む。これにより、
印画紙は、搬送ローラ17とベルト15とに挟持されて
印画ヘッド14の方向に搬送される。
【0020】印画ヘッド14は、ベルト15上を搬送す
る印画紙に対し、印画を行う。例えば印画ヘッド14が
ラインヘッドである場合、搬送ローラ17の回転開始に
同期して、不図示の制御装置から印画ヘッド14へ画像
データが転送され、所定タイミングで印画紙上に印画す
る。この場合、搬送ローラ17は、連続的に印画紙を搬
送し、印画ヘッド14は、この連続的に搬送される印画
紙に対して印画を行う。
【0021】このようにして、印画と印画紙の搬送とが
行われ、印画紙の先端部が排紙ローラ18に到達する
と、印画紙は、排紙ローラ18とベルト15との間に挟
持される。そして、排紙ローラ18及びベルト15の回
転により、ベルト15と排紙ローラ18との間から搬出
され、その先に設けられたスタッカ等の所定の収納部に
収納される。
【0022】次に、反転ローラ13への動力伝達系につ
いて説明する。図2及び図3は、本実施形態における反
転ローラ13と、この反転ローラ13を回転させる動力
伝達系を示す図である。図2は、図1の方向から見た図
であり、図3は、図2中、A方向から見た矢視図であ
る。なお、図2において、各ギヤの外形線は歯先円直径
を示し、1点鎖線はピッチ円直径を示している。したが
って、図2では、互いにかみ合っている各ギヤのピッチ
円直径同士が外接している(後述する図5から図8ま
で、及び図10についても同様である)。
【0023】先ず、反転ローラ13の中心部に設けられ
ている軸13aは、その両端部がプリンタの側板19に
より回転自在に支持されている。そして、反転ローラ1
3の軸13aの一方端には、反転ローラギヤ20が固定
されている。本実施形態では、駆動力供給手段であるモ
ータ(図示せず)の駆動力を、ギヤ列30を介して反転
ローラ13に伝達する。このギヤ列30は、3つのギヤ
(モータギヤ31、中間ギヤ32、及び先端ギヤ33)
から構成されている。
【0024】先ず、モータギヤ31は、モータの回転軸
21に連結されたギヤである。モータは、例えば上述し
た側板19に固定されている。このモータギヤ31の中
心、すなわちモータの回転軸21には、アーム部22が
回動自在に取り付けられている。アーム部22は、図2
に示すように、略L形に形成された板状体である。この
アーム部22に、それぞれギヤ列30の中間ギヤ32及
び先端ギヤ33の各回転軸23及び24が固定されてい
る。
【0025】中間ギヤ32は、回転軸23を中心として
回転自在に取り付けられている。中間ギヤ32は、図2
及び図3に示すように、歯数の異なる2段ギヤであり、
歯数の多い方のギヤ32aがモータギヤ31とかみ合っ
ている。さらに、歯数の少ない方のギヤ32bは、先端
ギヤ33とかみ合っている。
【0026】先端ギヤ33は、中間ギヤ32と同様に、
その回転軸24がアーム部22に固定され、その回転軸
24に回転自在に取り付けられている。先端ギヤ33
は、アーム部22が図2の位置にあるとき、反転ローラ
ギヤ20とかみ合うように配置される。
【0027】アーム部22が図2の位置に配置されてい
るときは、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とがかみ
合うが、アーム部22が図2中、反時計回りに回動され
ることにより、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20との
かみ合いが解除される。
【0028】図4は、アーム部22と中間ギヤ32とを
示す図である。アーム部22と中間ギヤ32との接触面
Pであって、アーム部22側又は中間ギヤ32側の少な
くとも一方の面は、所定力の摩擦抵抗力が生じるように
形成されている。例えば、接触面を粗面としたり、又は
接触面に摩擦抵抗が高くなるようなシート材を貼付する
等して、摩擦抵抗力を付与する。
【0029】上記構成により、モータギヤ31が、図2
中、時計回りに回転すると、中間ギヤ32及び先端ギヤ
33が回転されるが、そのときに生じる摩擦抵抗力によ
り、単にギヤ列30の各ギヤ(31〜33)が回転され
るだけでなく、アーム部22が、図2中、時計回りに回
動される。この結果、先端ギヤ33は、反転ローラギヤ
20側に移動され、反転ローラギヤ20とかみ合う。
【0030】なお、アーム部22と中間ギヤ32との間
に摩擦抵抗力を持たせるようにしたが、これに限らず、
モータギヤ31又は先端ギヤ33とアーム部22との間
の接触面を同様に構成しても、モータギヤ31の回転時
に、アーム部22を図2中、時計回りに回動させること
ができる。
【0031】印画時においては、図2中、モータギヤ3
1が時計回りに回転される。これにより、モータギヤ3
1とかみ合う中間ギヤ32は、図2中、反時計回りに回
転される。さらに、中間ギヤ32とかみ合う先端ギヤ3
3は、図2中、時計回りに回転される。さらに、モータ
ギヤ31の回転により、アーム部22は、モータの回転
軸21を中心として、図2中、時計回りに回動される。
この結果、先端ギヤ33は、反転ローラギヤ20とかみ
合う。よって、反転ローラギヤ20は、図2中、反時計
回りに回転される。この反転ローラギヤ20及び反転ロ
ーラ13の回転により、印画紙は、反転ローラ13に巻
き付けられて、搬送される。
【0032】印画紙の搬送中に、印画紙のジャムが発生
すると、印画紙の負荷等により、反転ローラ13を回転
させるのに必要なトルクが大きくなる。この結果、モー
タの駆動力では、反転ローラ13を回転させることがで
きなくなる。ここで、モータと反転ローラ13との間に
介在するギヤ列30が固定されているときは、モータの
脱調や、モータギヤ31から反転ローラギヤ20まで
の、かみ合っているギヤ間での歯飛び等が生じる。
【0033】しかし、本実施形態では、アーム部22が
回動可能に取り付けられているので、反転ローラ13を
回転させるのに必要なトルクが大きくなると、先端ギヤ
33と反転ローラギヤ20とのかみ合いにおいて、先端
ギヤ33を反転ローラギヤ20から遠ざける方向の力が
働き、アーム部22は、図2中、反時計回りに回動され
る。よって、先端ギヤ33は、反転ローラギヤ20から
離反し、両者のかみ合いが解除される。このときの様子
を示すのが図5である。
【0034】これにより、印画紙のジャムの発生によっ
て反転ローラ13を回転させるためのトルクが増大した
ときには、アーム部22が回動され、先端ギヤ33と反
転ローラギヤ20とのかみ合いが解除される。これによ
り、反転ローラギヤ20は、いずれのギヤともかみ合わ
ない状態となり、反転ローラ13は、その両端部が側板
19によって回転自在に支持された状態、すなわちフリ
ーの状態となる。
【0035】続いて、アーム部22が回動されて、先端
ギヤ33と反転ローラギヤ20とのかみ合いが解除され
たときの制御について説明する。図6及び図7は、本実
施形態における印画紙送り異常検知手段及び駆動力制御
手段の一実施形態を説明する図であり、それぞれ図2及
び図5に対応する図である。
【0036】図6に示すように、図中、先端ギヤ33の
左側には、レバー41によりオン/オフするスイッチ4
2(印画紙送り異常検知手段)が取り付けられている。
そして、先端ギヤ33の回転軸24は、先端ギヤ33が
取り付けられた側と反対側に延びている。そして、アー
ム部22が図中、反時計方向に回動すると、スイッチ4
2のレバー41と回転軸24とが当接するように配置さ
れている。
【0037】また、スイッチ42の下方には、アーム部
22の一定以上の回動を制止するストッパ43が設けら
れている。ストッパ43は、アーム部22が図中、反時
計方向に回動すると、アーム部22と当接するように配
置されている。このストッパ43により、ストッパ43
に当接した後のアーム部22の回動が規制される。
【0038】図6に示すように、先端ギヤ33と反転ロ
ーラギヤ20とがかみ合っている状態においては、スイ
ッチ42のレバー41は、他の部材には接触していな
い。よって、スイッチ42はオフの状態である。また、
ストッパ43は、アーム部22と接触していない。印画
紙のジャムが発生し、アーム部22が図中、反時計回り
に回動され、先端ギヤ33が反転ローラギヤ20から離
反する方向に回動されると、図7に示す状態となる。
【0039】先ず、先端ギヤ33の回転軸24がスイッ
チ42のレバー41を押し下げる。これにより、スイッ
チ42はオンとなる。また、アーム部22は、ストッパ
43と当接し、この位置にてアーム部22の回動が停止
する。レバー41が押し下げられてスイッチ42がオン
になると、この信号は、駆動力制御手段に送信される。
駆動力制御手段は、この信号を受信すると、モータの駆
動を停止する。ここで、スイッチ42がオンを検知し
て、直ちにモータの駆動を停止させれば、図7に示す状
態でモータを停止させることができる。
【0040】しかし、スイッチ42のオンを検知してか
らモータを停止制御するまでの間にモータの駆動が行わ
れているので、アーム部22が再度、図中、時計回りに
回動し、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とがかみ合
う場合が生じ得る。よって、本実施形態では、モータの
駆動を停止させる際、一旦、所定パルス分だけモータを
逆回転させ、アーム部22を図中、反時計回りに回動さ
せることを積極的に行う制御としている。このようにモ
ータの駆動を制御すれば、ジャムの発生時にモータを停
止したときには、図7に示す状態で停止させることがで
きる。
【0041】モータを停止制御した後は、プリンタの操
作パネル部(LEDや液晶等を用いた表示装置)に、ジ
ャムが生じた旨を知らせる表示を行うようにする。プリ
ンタの使用者は、印画紙のジャムの発生時には、図7に
示す状態でジャム処理を行うことができる。すなわち、
ジャム処理時には、反転ローラギヤ20は、いずれのギ
ヤともかみ合っていないので、反転ローラ13は、容易
に回転できる状態となっている。よって、印画紙を容易
に除去することができる。
【0042】なお、反転ローラギヤ20とギヤ列30と
がかみ合った状態では、モータには励磁時の静止トルク
(ホールディングトルク)が発生しており、また、プリ
ンタの電源がオフにされたとしても、モータには無励磁
状態でのトルク(ディテントトルク)が発生しているの
で、反転ローラ13を外部から力を与えて回転させるに
は、一定のトルクを必要とする。しかし、本実施形態で
は、ジャム発生時にギヤ列30と反転ローラギヤ20と
のかみ合いを解除するので、外部から容易に反転ローラ
13を回転させることができる。
【0043】図8及び図9は、上述の印画紙搬送装置
に、操作レバー44を取り付けた例を示す図である。図
8は、図2に対応する図であり、図9は、図3に対応す
る図である。図8及び図9において、操作レバー44
は、モータの回転軸21を中心に回動可能であり、アー
ム部22に連結されている。よって、操作レバー44を
回動することにより、アーム部22を回動させることが
できる。なお、モータギヤ31やその回転軸21と操作
レバー44とは連結されていないので、モータギヤ31
の回転により操作レバー44は回転しない。
【0044】操作レバー44の先端部は、プリンタの筐
体から外部に露出するように配置されている。したがっ
て、プリンタの使用者は、操作レバー44を操作するこ
とができる。印画紙のジャムが発生したときに、万が
一、反転ローラギヤ20と先端ギヤ33とがかみ合った
状態のままで停止したときであっても、プリンタの使用
者は、操作レバー44を図8中、B方向に操作すること
により、アーム部22を、図8中、反時計回りに回動さ
せ、反転ローラギヤ20と先端ギヤ33とのかみ合いを
解除することができる。これにより、反転ローラ13を
フリーにし、印画紙を容易に除去することができる。
【0045】図10は、印画紙搬送装置の他の実施形態
を示す図であり、図2に対応する図である。図10で
は、反転ローラ13の上側にギヤ列30を配置したもの
である。図10の例においては、ギヤ列30の少なくと
も1つのギヤとアーム部22との間の摩擦抵抗力及びギ
ヤ列30の自重により、アーム部22が図中、時計回り
に回動され、先端ギヤ33と反転ローラギヤ20とがか
み合う。また、ジャムが発生して反転ローラ13の回転
に負荷が生じたときは、アーム部22は、上記したよう
に、先端ギヤ33が反転ローラギヤ20から離反する力
に加え、上記したモータの逆回転動作により、図中、反
時計回りに回動され、先端ギヤ33と反転ローラギヤ2
0とのかみ合いが解除されると同時に、ギヤ列30の少
なくとも1つのギヤとアーム部22との間の摩擦抵抗力
によって、回転駆動を停止したモータは、アーム部22
を反転ローラギヤ20から離反した位置に保持すること
ができる。
【0046】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上述の実施形態に限定されることな
く、以下のような種々の変形が可能である。例えば、印
画紙送り異常検知手段は、実施形態では、スイッチ42
により構成し、ギヤ列30の一部の部材がスイッチ42
のレバー41を押し下げることにより、アーム部22の
回動を検知するようにした。しかし、これに限らず、例
えばモータのパルスを検知し、正常な波形を検知しなか
ったときに、ジャム等の印画紙送り異常が発生したと判
断しても良い。
【0047】また、アーム部22の回動を検知する手段
としては、実施形態で示した方法に限らず、例えば発光
部と受光部とを有する光学センサを用いることも可能で
ある。先端ギヤ33が反転ローラギヤ20から離反する
方向にアーム部22が回動したとき、アーム部22又は
それに連結する部材が光学センサの発光部と受光部との
間を遮光するように配置されるようにし、光学センサの
受光部が発光部からの光を検知できなくなったときにア
ーム部22が回動されたと判断し、印画紙送り異常を検
知することもできる。
【0048】また、本発明が適用されるプリンタは、シ
リアルヘッド又はラインヘッドのいずれを有するもので
も良く、また、レーザープリンタやインクジェットプリ
ンタ等、印画紙を搬送する機構を有するプリンタであれ
ば、種々のプリンタに適用することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、印画紙のジャムが発生
したときには、搬送ローラへの動力の伝達を遮断するよ
うにしたので、搬送ローラをフリーな状態にすることが
できる。これにより、ジャム処理時に、搬送ローラを容
易に回転させることができ、印画紙を容易に除去するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による印画紙搬送装置を適用し
たプリンタの一実施形態を示す概略図(側面図)であ
る。
【図2】本実施形態における反転ローラと、この反転ロ
ーラを回転させる動力伝達系を示す図であり、図1の方
向から見た図である。
【図3】本実施形態における反転ローラと、この反転ロ
ーラを回転させる動力伝達系を示す図であり、図2中、
A方向から見た矢視図である。
【図4】アーム部と中間ギヤとを示す図である。
【図5】図2の状態からアーム部が回動し、先端ギヤが
反転ローラギヤから離反し、両者のかみ合いが解除され
たときの様子を示す図である。
【図6】本実施形態における印画紙送り異常検知手段及
び駆動力制御手段の一実施形態を説明する図であり、図
2に対応する図である。
【図7】本実施形態における印画紙送り異常検知手段及
び駆動力制御手段の一実施形態を説明する図であり、図
5に対応する図である。
【図8】印画紙搬送装置に、操作レバーを取り付けた例
を示す図であり、図2に対応する図である。
【図9】印画紙搬送装置に、操作レバーを取り付けた例
を示す図であり、図3に対応する図である。
【図10】印画紙搬送装置の他の実施形態を示す図であ
り、図2に対応する図である。
【符号の説明】
11 印画紙トレイ 12 給紙ローラ 13 反転ローラ 13a 軸 14 印画ヘッド 15 ベルト 16 回転ローラ 17 搬送ローラ 18 排紙ローラ 19 側板 20 反転ローラギヤ 21 回転軸 22 アーム部 23、24 回転軸 30 ギヤ列 31 モータギヤ31 32 中間ギヤ 32a、32b ギヤ 33 先端ギヤ 41 レバー 42 スイッチ(印画紙送り異常検知手段) 43 ストッパ 44 操作レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 明仁 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 竹田 裕充 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 辻永 ひろみ 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2C059 AA05 AA22 AA26 AA51 AA62 AA63 AA72 3F048 AA05 AB01 BA14 BB05 BC01 CC15 DA06 DC01 3F049 AA04 LA07 LB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力供給手段の駆動力を、印画紙を搬
    送する搬送ローラに伝達するギヤ列と、 前記ギヤ列の各ギヤを回転自在に支持するアーム部とを
    備え、 前記駆動力供給手段から駆動力が供給されたときに、前
    記ギヤ列と前記搬送ローラ側のギヤとがかみ合って前記
    搬送ローラを回転させるとともに、前記搬送ローラを回
    転させるためのトルクが所定力以上となったときに、前
    記ギヤ列の前記搬送ローラ側のギヤとかみ合うギヤが前
    記搬送ローラ側のギヤから離反する方向に前記アーム部
    が移動するように、前記アーム部を支持したことを特徴
    とする印画紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印画紙搬送装置におい
    て、 前記アーム部と前記ギヤ列の少なくとも1つのギヤとの
    間に摩擦抵抗力を有することを特徴とする印画紙搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の印画紙搬
    送装置において、 前記ギヤ列と前記搬送ローラ側のギヤとのかみ合いが解
    除されたことを検知することにより、印画紙の送りの異
    常を検知する印画紙送り異常検知手段と、 前記印画紙送り異常検知手段の検知結果に基づいて、前
    記駆動力供給手段による駆動力の供給を制御する駆動力
    制御手段とを備えることを特徴とする印画紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の印画紙搬送装置におい
    て、 前記駆動力制御手段は、前記印画紙送り異常検知手段に
    より印画紙の送りの異常を検知したときに、前記ギヤ列
    のギヤの回転方向を逆回転させるように前記駆動力供給
    手段による駆動力の供給を制御することを特徴とする印
    画紙搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の印画紙搬送装置を備えることを特徴とするプ
    リンタ。
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