JPH077179U - 着脱カバーの係止構造 - Google Patents

着脱カバーの係止構造

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JPH077179U
JPH077179U JP3881893U JP3881893U JPH077179U JP H077179 U JPH077179 U JP H077179U JP 3881893 U JP3881893 U JP 3881893U JP 3881893 U JP3881893 U JP 3881893U JP H077179 U JPH077179 U JP H077179U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着脱カバーの着脱性及びカバー内部のスペー
スの拡大を図ることができる着脱カバーの係止構造を提
供することにある。 【構成】 着脱カバー1は、カバー底部4の一方の端部
にはケース本体に係合するための係合片5が設けられて
おり、他方の端部にはカバー底部4に対して直角に形成
された垂直壁である押圧部3と、該押圧部3に間隙を保
って隣設され、ケース本体に係合ロックされる可撓性を
有するロック片6が前記押圧部3の上端縁より突出した
状態で垂設されている。そして、前記係合片5と前記押
圧部3との中間部分に前記着脱カバー1の幅方向に沿っ
て任意の幅を持つ薄肉部7が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ヒューズ等の電気部品を収納するケース本体に取付けられる着脱カ バーの係止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等に使用されるヒューズ等の電気部品を収納し、樹脂等の絶縁材 料から成るケース本体には、メンテナンス時の部品交換のために開閉する着脱可 能なカバーが設けられている。 図4に示すようにケース本体13から着脱カバー15のロック片22を解除す る時は、カバー押圧部27を押して、カバー角部15aを支点として、前記カバ ー押圧部27が撓むことにより、ロック片22の解除が行われていた。前記カバ ー押圧部27の可撓性が低い場合は、前記押圧部27の肉厚を薄くして可撓性を 高めることは可能である。
【0003】 しかし、前記カバー押圧部27の薄肉化には限度があり、前記カバー押圧部2 7の長さが短い場合は可撓性が悪化することから容易にロック片22の解除をす ることが難しくなると共に、嵌合時の作業性も悪くなる。 また、ロック解除の他の方法としては、図5に示すように横方向Aまたは上方 向Bから治具等により着脱カバー15側のロック片頭部22aを押して解除する ものである。しかしながら、ロック片22の破損やケース13側の構造の複雑化 により、作業性の悪化やコストアップにつながるという問題がある。
【0004】 また、実開昭60−85067号公報等には携帯ラジオ等の電池収納部の蓋と して使用される着脱カバーが開示されている。 図6に示すように乾電池25を収納部26に保持した着脱カバー11の端部に はL字状の弾性片16が形成されている。この弾性片16の固定端には、ヒンジ 機構を確保するためのへこみ部17が形成されており、自由端には係合爪部18 が設けられている。 着脱カバー11のロック解除時には、弾性片16がへこみ部17の支点Oを中 心に回動することで係合爪部18の係合が外れてロック状態が解除される。 しかし、前記回動がへこみ部17を形成した薄肉部分の可撓性により行われる ため、解除時に外力がへこみ部17に集中し亀裂や破損等が発生し易くなる。
【0005】 更に、実開昭63−61186号公報等にはVTR等の選局プリセット部の覆 い蓋として使用される着脱カバーが開示されている。図7に示すように着脱カバ ー10の自由端に設けられた薄肉の押圧部28を上方のA方向から押圧する。こ の押圧により押圧部28が屈曲してフック部20が解除される。 しかし、フック部20から押圧部28に沿って肉厚が連続的に薄肉化されてい るため外力によって不所望な解除が起こり易く、また薄肉のため十分な強度が得 れないため破損等の恐れがある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、図4に示した着脱カバーにおいては、カバー押圧部27が短 いと前記カバー押圧部27の可撓性が低下してロック片22の解除が難しくなる と共に、嵌合時の作業性も悪化する。また図6に示した着脱カバーにおいては、 解除時に外力がへこみ部17に集中し亀裂や破損等を起こす恐れがあり、カバー の耐久性に問題がある。図7に示した着脱カバーにおいては、外力が薄肉である 押圧部28に作用すると不本意な解除が容易に行われてしまい、十分な強度が得 れないため破損等の恐れがある。
【0007】 本考案の目的は、上記のような従来の問題点に鑑みなされたもので、着脱カバ ーの着脱性及びカバー内部のスペースの拡大を図ることができる着脱カバーの係 止構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の上記目的は、取り外し可能な着脱カバーの一方の端部に設けられ、着 脱時に回動中心となるカバー係合部と、前記着脱カバーの他方の端部に設けられ ケース本体に係合するための可撓性を有するカバーロック部と、離脱時に外力を 作用させる押圧部を設けた着脱カバーの係止構造において、カバー着脱時の前記 カバーロック部の係合及び解除のために、カバー底部の内側中間部分に横方向に 沿って所定の幅を有する凹状の薄肉部を設け、前記カバー底部の端部に垂設され た押圧部を外方向より押すことにより前記着脱カバー全体が前記薄肉部を中心に 湾曲変形して前記カバーロック部の係合及び解除が可能になることを特徴とする 着脱カバーの係止構造によって達成される。
【0009】
【作用】
本考案に係わる着脱カバーの係止構造においては、着脱カバーの内側底部の横 幅方向に可撓性を有する薄肉部を設けたことにより、カバー装着時にはロック片 の係合に伴って着脱カバー底部の内側に設けた薄肉部分が外側方向に湾曲するこ とでカバーロック部の係合がスムーズに行われると共に、離脱時には押圧部に外 方向より押圧を加えることにより、該押圧部が内方向に屈曲すると共に、着脱カ バー底部が外方向に湾曲して容易にカバーロック部の係合を解除することができ る。
【0010】
【実施例】
以下、本考案に係る着脱カバーの係止構造の一実施例を図1乃至図3を参照し て説明する。図1は本考案に係る着脱カバーの斜視図、図2は着脱カバーのケー ス本体に係合された状態を示す断面図、図3は着脱カバー底部の薄肉部分の構造 を示す要部の部分断面図である。
【0011】 図1に示すように着脱カバー1は、カバー底部4の一方の端部にはケース本体 に係合するための係合片5が設けられており、他方の端部にはカバー底部4に対 して直角に形成された垂直壁である押圧部3と、該押圧部3に間隙を保って隣設 され、ケース本体に係合ロックされる可撓性を有するロック片6が前記押圧部3 の上端縁より突出した状態で垂設されている。そして、前記係合片5と前記押圧 部3との中間部分に前記着脱カバー1の幅方向に沿って任意の幅を持つ薄肉部7 が形成されている。
【0012】 図2は着脱カバー1がケース本体2に係合されている状態を示しており、前記 ケース本体2の所定位置に設けられたヒューズ収納部8に装着されたヒューズF の上方より着脱カバー1が嵌着されている。 前記ケース本体2への嵌着手順は、まず係合片5を前記ケース本体2の開口端 縁に設けた係合穴2aに嵌合させてから、該係合片5を回動中心にして前記ロッ ク片6を前記ケース本体2の対応する開口端部に設けたロック孔2bに嵌挿され 、ロック片頭部6aがケース本体2のパネルを貫通して係合ロックされる。 この時、装着されたヒューズFの上端部は前記薄肉部7の凹部に微小間隙を保 って嵌り込んだ状態で係合されている。よって、ヒューズ収納部8のスペースを 最小限に設定することができ、前記ケース本体2のコンパクト化を図ることがで きる。
【0013】 次に、前記着脱カバー1をメンテナンス時にケース本体2から離脱させる場合 は、垂直壁である押圧部3に外方向から押圧力を加えることによりロック状態を 解除することができる。即ち、矢印G方向より押圧部3に指等で押圧力を加える と、薄肉部7に押圧力が作用して着脱カバー1全体が下方向に撓む。この撓み状 態によって前記ロック片6の基部6bを中心に前記ロック片6が微小角度回転し てロック解除される。
【0014】 図3(A)乃至図3(C)は前記薄肉部7の断面形状を示すもので、図(A) においては、横幅lと肉厚tは設計時に任意に決定されるものであり、前記横幅 lを長くすることでヒューズ収納部8のスペースを有効に使用することができる が、肉厚tを薄くし過ぎると過度の可撓性を得ることになり、前記横幅lに対応 した最適な前記肉厚tを設定する必要がある。また、図(B)においては、応力 の集中を避けるために前記薄肉部7のエッジをなくし、曲率半径Rの滑らかな内 側面を形成するものである。更に図(C)においては、横幅lを長く設定する必 要がある場合、過度の可撓性を防ぎ且つカバー全体の強度を保持するために前記 薄肉部7を複数の薄肉部7a,7bに分割したものである。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、着脱カバーの内側底部の横幅方向に可撓 性を有する薄肉部を設けたことにより、着脱カバー全体の可撓性を増加させるこ とができ、着脱カバーの着脱作業性の向上を図ることができる。また、着脱カバ ー内の収納スペースが拡大したことにより、有効な空間設計が可能となり、より コンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る一実施例である着脱カバーの斜視
図である。
【図2】着脱カバーのケース本体に係合された状態を示
す断面図である。
【図3】着脱カバー底部の薄肉部分の構造を示す要部の
部分断面図である。
【図4】従来の着脱カバーのケース本体に係合された状
態を示す断面図である。
【図5】図4の要部の部分断面図である。
【図6】従来の別の着脱カバーのケース本体に係合され
た状態を示す部分断面である。
【図7】従来の更に別の着脱カバーの係合された状態を
示す部分断面である。
【符号の説明】
1 着脱カバー 2 ケース本体 3 押圧部 4 カバー底部 5 係合片(カバー係合部) 6 ロック片(カバーロック部) 7 薄肉部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取り外し可能な着脱カバーの一方の端部
    に設けられ、着脱時に回動中心となるカバー係合部と、
    前記着脱カバーの他方の端部に設けられケース本体に係
    合するための可撓性を有するカバーロック部と、離脱時
    に外力を作用させる押圧部を設けた着脱カバーの係止構
    造において、カバー着脱時の前記カバーロック部の係合
    及び解除のために、カバー底部の内側中間部分に横方向
    に沿って所定の幅を有する凹状の薄肉部を設け、前記カ
    バー底部の端部に垂設された押圧部を外方向より押すこ
    とにより前記着脱カバー全体が前記薄肉部を中心に湾曲
    変形して前記カバーロック部の係合及び解除が可能にな
    ることを特徴とする着脱カバーの係止構造。
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