JPH0754953Y2 - 定温発熱体 - Google Patents

定温発熱体

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JPH0754953Y2
JPH0754953Y2 JP9571089U JP9571089U JPH0754953Y2 JP H0754953 Y2 JPH0754953 Y2 JP H0754953Y2 JP 9571089 U JP9571089 U JP 9571089U JP 9571089 U JP9571089 U JP 9571089U JP H0754953 Y2 JPH0754953 Y2 JP H0754953Y2
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JP
Japan
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case
heating element
case body
constant temperature
inner cylinder
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JP9571089U
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JPH0335692U (ja
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正博 朝倉
昭彦 井川
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Kurabe Industrial Co Ltd
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Kurabe Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、液体式電子蚊取器などに用いられる定温発熱
体に関し、特に正特性サーミスタ(以下PTCヒータとい
う)のケース内への封止構造を改良した定温発熱体に関
する。
(従来の技術) 近年発熱体分野において、PTCヒータが利用されるよう
になってきた。これはPTCヒータが低温では固有の抵抗
値を有しヒータとして作用するが、キュリー温度以上で
は急激に抵抗値が増大し通電をカットするので、自己温
度制御機能を有し制御回路なしで安全性の高い定温発熱
体が得られるためである。
従来、この種の発熱体は実開昭57−41291,実開昭57−41
292,実開昭57−41293,実開昭59−96791,実開昭59−1771
95,特開昭60−35490号公報等に詳細に述べられている
が、簡単にその構成を説明する。
第5図(a)および(b)は、従来の定温発熱体の例を
示す縦断面図である。
第5図に示すように、リング状のPTCヒータ5は、耐熱
絶縁性物質からなり、中心部に円筒状の孔が開いている
凹状のケース11または12に収納され、PTCヒータ5は、
その上下両平面に電極層6,6が形成され、上下の電極層
6,6にはそれぞれリング状電極板7,7が電気的に接続され
ている。
そしてPTCヒータ5の周囲に耐熱絶縁性物質13が充填さ
れた後にケース11または12の開口部にケースと同種の物
質から成る蓋31または32が挿入され熱処理などにより一
体化される。
さらに、円筒孔内側への放熱を増加させ円筒孔の中心に
配置された被加熱体への加熱効率が向上するように、同
図(b)に示すようにアルミなどからなるリング状の放
熱体14をケース12の円筒孔に挿入し、かしめるなどの手
段により固定するものである。
(考案が解決しようとする課題) 上述した従来の定温発熱体は、PTCヒータがケースの底
面や蓋に接触していたり、充填剤が注入されていて熱容
量が大きいので、昇温時の立上り時間が遅く、外気温変
化や電源変動に対する応答が遅い。
したがってPTCヒータ自身の発熱温度とケースの表面温
度とのずれが発生したり、表面温度の変動(以下温度リ
ップルという)が大きくなるという欠点がある。
本考案の目的はこのような欠点を解消し、発熱温度と表
面温度のずれや温度リップルが小さく、信頼性の高い定
温発熱体を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため本考案の定温発熱体は、第1
図に示すように耐熱絶縁性を有するケース内にPTCヒー
タ5を収納する定温発熱体において、前記ケースは、ケ
ース本体10と、ケース本体10の上下開口部を覆う上蓋30
および下蓋40からなり、ケース本体10は、二重に配置さ
れる内筒1および外筒2と、内筒1と外筒2を接続する
複数の支柱3,3,3,3,とを一体に形成し、ケース本体10内
の空間に、PTCヒータ5を内筒1に固着させて収納し、
ケース本体10の上下開口部を上蓋30および下蓋40で覆い
封止した構造とする。
(実施例) 以下、図面を参照し本考案をさらに詳しく説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
同図(a)は、リング状のPTCヒータ5にリング状電極
板7,7を接続したPTC部分組品20である。
同図(b)は、ケース本体10の上側開口部を覆う上蓋30
である。
同図(c)は、内部空間にPTC部分組品20を収納するケ
ース本体10である。
同図(d)は、ケース本体10の下側開口部を覆う下蓋40
である。
第2図は、第1図(c)に示すケース本体10の平面図お
よび縦断面図で、同図(a)は平面図、同図(b)は、
同図(a)のA−Aにおいて切断した断面図である。
第1図(c)および第2図(a),(b)に示すように
ケース本体10は、耐熱絶縁性樹脂ポリフェニレンサルフ
ァイド(以下PPSという)からなる内筒1および外筒2
を、同心状に配置し、この内筒1,外筒2を接続する支柱
3,3,3,3を四方に放射状に設けて一体に成形している。
なお、支柱3,3,3,3の取り付け位置は、下部開放口から
離してあるので下蓋40に接しない。このようなケース本
体に収納されるPTC部分組品20は、第1図(a)に示す
ように、リング状PTCヒータ5の上下両面に銀ペースト
で電極層6,6が形成され、ほぼ同形のリング状電極板7
が銀ペースト6によって両面から加熱接続されて作られ
る。
このようなPTC部分組品20が、ケース本体10の内筒1と
外筒2の間の空間の支柱3,3,3,3の上方に挿入され、PTC
部分組品20の内壁と内筒1の外壁が、シリコーン系樹脂
9によって固着される。そしてケース本体10の上下開口
部に、PPSからなる上蓋30および下蓋40がはめ込まれて
接着剤によって固着された。
第3図は、このようにして作られた定温発熱体の縦断面
図を示す。断面の切断方向は、第2図中にB−Bで示し
た方向である。
また、第4図は、他の一実施例を示し、同図(a)は平
面図、同図(b)は同図(a)のC−Cにおいて切断し
た縦断面図である。
このような構造の本実施例を、第5図(a)に示す従来
の定温発熱体と比較するため、キュリー温度140℃のPTC
ヒータ5を使用し、PTC部分組品20の状態であらかじめ
測定されたPTCヒータの表面温度と、主要部の寸法が同
等なそれぞれのケースに組み込んだ状態で同一条件の点
(第3図中のP1および第5図(a)の中のP2)で測定し
た内筒壁面温度とを各20個ずつについて比べたところ、
本実施例では、その差が平均2.3℃,標準偏差が0.7℃で
あるのに、従来例ではその差が4.9℃,標準偏差が2.1℃
であった。
これらの測定値は、十分発熱温度が飽和した後、温度リ
ップルの任意の点で測定しているので、標準偏差の大小
によって温度リップルの大小を推測することができる。
また、電源投入時の立上り時間を前記のP1点およびP2
で測定すると、飽和温度の90%応答では、本実施例では
55秒であったが、従来例の場合は2分40秒であった。
このように本実施例は従来例に比べ、PTCヒータ5の発
熱温度とケースの表面温度(内筒壁面温度)とのずれ,
温度リップル,応答時間について、いずれも著しく改善
されている。
なお、PTC部分組品20と内筒1間の固着を一層確実にす
るため、第4図(a),(b)に示すように、PTC部分
組品20を前記方法によって固着後、内筒1の上部に、シ
リコーンゴム収縮チューブ15をはめ込んで収縮させた
り、上蓋30の内側に突起部16を設け、PTC部分組品20を
押さえるようにしてもよい。
また、従来例として第5図(b)に示すものと同様に、
さらに特性の向上させるため、内筒孔部にアルミなどの
放熱体を固定してもよい。
(考案の効果) 以上詳しく説明したように本考案は、ケース本体の内筒
と外筒の間の空間に、PTCヒータが内筒のみに固着する
ようにして収納することにより、PTC部分組品の周辺に
充填物がなく、ケースの底面,天井,外筒内側面のいず
れにも直接接触していない。そこでPTCヒータによる発
熱は、その大部分が内筒壁面に集中して伝達されるの
で、PTCヒータと内筒壁面の温度ずれや温度リップルを
小さくすることができる。また熱容量が小さいので応答
時間を著しく短くすることができるなどの効果がある。
したがって、本実施例を使用することにより、内筒内を
通る被加熱体への加熱効率を高めることができ、しかも
充填物が不要であるので、安価な製品を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す分解斜視図である。 第2図は、第1図の実施例のケース本体の平面図および
縦断面図である。 第3図は、第1図の実施例の縦断面図である。 第4図は、本考案の他の一実施例を示す平面図および縦
断面図である。 第5図は、従来の定温発熱体の一例およびその変形例の
縦断面図である。 1……内筒 2……外筒 3……支柱 5……PTCヒータ 6……電極層 7……リング状電極板 9……シリコーン樹脂 10……ケース本体 11,12……従来のケース 13……耐熱絶縁性物質 14……リング状の放熱体 15……シルコーンゴム収縮チューブ 16……突起部 20……PTC部分組品 30……上蓋 31,32……従来のケースの上蓋 40……下蓋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱絶縁性を有するケース内に正特性サー
    ミスタを収納する定温発熱体において、前記ケースは、
    ケース本体とケース本体の上下開口部を覆う上蓋および
    下蓋からなり、前記ケース本体は、二重に配置される内
    筒および外筒と、内筒と外筒を接続する複数の支柱とを
    一体に形成し、前記ケース本体内の空間に正特性サーミ
    スタを前記内筒に固着させて収納し、ケース本体の上下
    開口部を前記上蓋および下蓋で覆い封止した構造である
    ことを特徴とする定温発熱体。
JP9571089U 1989-08-15 1989-08-15 定温発熱体 Expired - Lifetime JPH0754953Y2 (ja)

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JP9571089U JPH0754953Y2 (ja) 1989-08-15 1989-08-15 定温発熱体

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JP9571089U JPH0754953Y2 (ja) 1989-08-15 1989-08-15 定温発熱体

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JPH0335692U JPH0335692U (ja) 1991-04-08
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JPH0335692U (ja) 1991-04-08

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