JPH0755836Y2 - ヒーター - Google Patents

ヒーター

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JPH0755836Y2
JPH0755836Y2 JP1992015993U JP1599392U JPH0755836Y2 JP H0755836 Y2 JPH0755836 Y2 JP H0755836Y2 JP 1992015993 U JP1992015993 U JP 1992015993U JP 1599392 U JP1599392 U JP 1599392U JP H0755836 Y2 JPH0755836 Y2 JP H0755836Y2
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JP
Japan
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case
heating element
heater
heating elements
ptc heating
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JP1992015993U
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JPH0621193U (ja
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佳信 尾原
昭雄 辰巳
直幸 芦田
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Kasei Co Ltd
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  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、チタン酸バリウム系磁
器半導体等のPTC材料(正温度特性サーミスター)を
発熱体として用いたヒーターに係り、特に、可撓性を有
する平面状のヒーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自己温度制御機能を備えているPTC材
料を発熱体として用いたヒーターは、構成が簡素であ
り、小型で、しかも、異常発熱等の事故が起こりにく
く、極めて高い安全性を有しているため、広く利用され
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来のヒー
ターでは、硬いセラミックスからなるPTC材料を発熱
体として使用しているため、可撓性がないという問題点
を有している。このため、例えば、肩こりのように血行
不良を起こしている患部の温湿布にこのヒーターを利用
しようとしても、ヒーターを患部に沿わないので、患部
を効率よく暖めることができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案のヒーターは、上
記の課題を解決するために、可撓性を有する合成樹脂か
らなる面状の密閉したケースと、ケース内に収納された
正温度特性サーミスターからなる複数の板状の発熱体
と、各発熱体に通電するように接続されケース外に取り
出されたリード線とを有し上記ケース内には、上記発
熱体の大きさよりも小さい開口によって互いに連通した
複数の部屋が設けられると共に、各部屋には、電気絶縁
性の液体が満たされ、且つ発熱体が配置されていること
を特徴としている。
【0005】
【作用】上記の構成によれば、可撓性を有する合成樹脂
からなる面状の密閉したケースと、ケース内に平面状に
離間して配置された正温度特性サーミスターからなる板
状の発熱体と、各発熱体に通電するように接続されケー
ス外に取り出されたリード線と、発熱体を囲むようにケ
ース内に満たされた電気絶縁性の液体を有しているの
で、ヒーターを曲げても、リード線を介して発熱体に通
電し、自己温度制御機能により、所定の温度に発熱し、
液体を加熱できる。これにより、正温度特性サーミスタ
ーからなる発熱体を利用して可撓性を有する平面状のヒ
ーターを実現できる。しかも、発熱体は、この発熱体の
大きさよりも小さい開口によって互いに連通された部屋
に配置されているので、ケースの一方に偏らないように
なり、ケース内で安定して保持される。
【0006】
【実施例】本考案の一実施例について図1および図2に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0007】本実施例のヒーターは、図1の部分破断し
た平面図および図2の縦断面図に示すように、可撓性を
有する合成樹脂からなる面状の密閉したケース2と、ケ
ース2内に碁盤目状に配置された円板状のPTC発熱体
1…と、PTC発熱体1…を囲むようにケース2内に満
たされた電気絶縁性の液体3を有している。
【0008】各PTC発熱体1は、例えば、チタン酸バ
リウムを主成分とする材料を加圧成形することにより製
造されており、その両面には、銀電極が焼き付けられて
いる。PTC発熱体1…の上面の銀電極同士および下面
の銀電極同士は、それぞれ、導線4・4によって接続さ
れている。したがって、PTC発熱体1…は並列接続に
なっている。導線4・4には、リード線5・5が接続さ
れており、これらのリード線5・5がケース2の外に取
り出されている。
【0009】上記のヒーターは、具体的には例えば、以
下の手順で製造される。
【0010】塩化ビニールのシート上に、予め、導線4
・4およびリード線5・5を接続したPTC発熱体1…
を碁盤目状に配置し、その上にさらに塩化ビニールのシ
ートを載せる。そして、上下のシートを周縁部6aで圧
着する。ただし、周縁部6aの一か所を液体3の注入口
7とするため、その部分は圧着しないでおく。
【0011】それから、PTC発熱体1…がケース2の
一方に偏らないように、各PTC発熱体1の周辺部6b
…で上下のシートを圧着する。これにより、ケース2内
に、周辺部6b…にて囲まれた部屋が形成される。この
とき、各PTC発熱体1の周囲を完全に圧着するのでは
なく、PTC発熱体1が横に大きくずれない程度のすき
間を開けておく。これにより、上記ケース2内に形成さ
れた複数の部屋は、PTC発熱体1が横に大きくずれな
い程度のすき間、即ちPTC発熱体1の大きさよりも小
さい開口によって互いに連通された状態となっている。
そして、注入口7からシリコンオイル等の電気絶縁性の
液体3を注入すると、液体3がすき間を通ってケース2
内の全体に行き渡る。液体3の注入後、注入口7を圧着
し、密閉する。これにより、上記ケース2内に形成され
た複数の部屋は、電気絶縁性の液体3が満たされ、且つ
上記PTC発熱体1…が配置された状態となっている。
尚、上記のシートの圧着は、超音波加熱、高周波加熱、
あるいは、熱プレスによって行われる。
【0012】上記の構成において、リード線5・5に電
源を供給することにより、導線4・4を通してPTC発
熱体1…の銀電極間に電流が流れ、PTC発熱体1…が
発熱し、液体3が暖められる。ヒーターの温度がPTC
発熱体1…のキュリー温度付近に上昇すると、PTC発
熱体1…の電気抵抗が急激に増大する。このため、発熱
量が減少し、ヒーターの温度が低下する。温度が低下す
ると、PTC発熱体1…の電気抵抗が再び減少し、発熱
量が増大する。このようにして、発熱温度の自己制御が
行われるので、ヒーター温度を一定に保つことができ
る。
【0013】しかも、本実施例のヒーターは、複数の円
板状のPTC発熱体1…で構成され、かつ、可撓性を有
するケース2でPTC発熱体1…を支持すると共に、導
線4・4を介して電流を供給する構成であるので、ヒー
ターを曲げることができる。
【0014】しかも、ケース2内に液体が満たされてい
るので、ヒーター全体が暖まる。
【0015】この結果、例えば、肩こりのように血行不
良を起こしている患部の温湿布に本考案のヒーターを使
用すると、患部に沿ってヒーターを撓ませることによ
り、効率よく温湿布を行うことができる。
【0016】ケース2の材料としては、可撓性および電
気絶縁性を有しており、PTC発熱体1の発熱温度に耐
えうる材料であればよい。具体的には、例えば、60℃
以下の発熱温度であれば、塩化ビニール樹脂が用いら
れ、100℃以下では、シリコン系ケミカルチューブ
が、さらに100℃以上では、耐熱性のシリコン樹脂を
使用できる。また、電気絶縁用のウレタン樹脂等を使用
してもかまわない。
【0017】液体3には、例えば、シリコンオイルが使
用されているが、耐熱性があり、電気絶縁性が高けれ
ば、いかなるものでも使用できる。
【0018】
【考案の効果】本考案に係るヒーターは、以上のよう
に、可撓性を有する合成樹脂からなる面状の密閉したケ
ースと、ケース内に収納された正温度特性サーミスター
からなる複数の板状の発熱体と、各発熱体に通電するよ
うに接続されケース外に取り出されたリード線とを有
上記ケース内には、上記発熱体の大きさよりも小さ
い開口によって互いに連通した複数の部屋が設けられる
と共に、各部屋には、電気絶縁性の液体が満たされ、且
つ発熱体が配置されているので、発熱体はケースの一方
に偏らないようになり、ケース内で安定して保持でき
る。しかも、ヒーターを曲げても、リード線を介して発
熱体に通電し、自己温度制御機能により、所定の温度に
発熱し、液体を加熱できる。これにより、正温度特性サ
ーミスターから発熱体を利用して可撓性を有する平面状
のヒーターを実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のヒーターの概略の構成を示す部分破断
した平面図である。
【図2】図1のヒーターの縦断面図である。
【符号の説明】
1 PTC発熱体(正温度特性サーミスター) 2 ケース 3 液体 4 導線 5 リード線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有する合成樹脂からなる面状の密
    閉したケースと、ケース内に収納された正温度特性サー
    ミスターからなる複数の板状の発熱体と、各発熱体に通
    電するように接続されケース外に取り出されたリード線
    を有し上記ケース内には、上記発熱体の大きさよりも小さい開
    口によって互いに連通した複数の部屋が設けられると共
    に、各部屋には、電気絶縁性の液体が満たされ、且つ発
    熱体が配置され ていることを特徴とするヒーター。
JP1992015993U 1992-03-26 1992-03-26 ヒーター Expired - Fee Related JPH0755836Y2 (ja)

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JPH0621193U JPH0621193U (ja) 1994-03-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6445082A (en) * 1987-08-12 1989-02-17 Heater Design Res Heat emitting structure
JPS6445081A (en) * 1987-08-12 1989-02-17 Heater Design Res Heat emitting structure
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JPH084717Y2 (ja) * 1988-08-18 1996-02-07 積水化成品工業株式会社 フレキシブルヒータ
JPH0528712Y2 (ja) * 1988-10-03 1993-07-23

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JPH0621193U (ja) 1994-03-18

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