JPH0526722Y2 - - Google Patents

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JPH0526722Y2
JPH0526722Y2 JP469887U JP469887U JPH0526722Y2 JP H0526722 Y2 JPH0526722 Y2 JP H0526722Y2 JP 469887 U JP469887 U JP 469887U JP 469887 U JP469887 U JP 469887U JP H0526722 Y2 JPH0526722 Y2 JP H0526722Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、殺虫液を気化発散させる蚊取器等に
使用するのに好適な正特性サーミスタ装置に関
し、ドーナツ状正特性サーミスタを絶縁ケース内
に収納すると共に、正特性サーミスタの貫通孔を
貫通して設けた放熱筒体を、熱伝導性の良好な電
気絶縁物でなる磁器部材により筒状に套装するこ
とにより、正特性サーミスタに発生した熱を、放
熱筒体に効率良く伝達できるようにしたものであ
る。
従来の技術 殺虫液を気化発散させる方式の蚊取器は、フエ
ルト等の繊維体でなる吸水性吸上げ芯部を加熱し
て、殺虫液を気化発散させるようになつている。
吸上げ芯部の加熱手段としては、加熱の危険がな
く、安全で信頼性の高い正特性サーミスタが用い
られている。第5図は従来のこの種の蚊取器の構
造を概略的に示す図で、1は殺虫液を収納した殺
虫瓶、2は殺虫瓶1を保持する外容器、3は発熱
体、4は蓋となる外容器である。
殺虫瓶1の上部には、下端部を殺虫瓶1の内部
の殺虫液中に浸したフエルト等の繊維体でなる吸
上げ芯部101の上端部を突出させてある。外容
器4の天板部41には気化した殺虫液を放散させ
る孔42が設けられている。外容器2と外容器4
とを結合させると、発熱体3の孔31に吸上げ芯
部101が装着され、発熱体3によつて吸上げ芯
部101が加熱され、殺虫液が気化発散する。
第6図は従来用いられていた発熱体3の断面図
であり、32は正特性サーミスタ、33はケー
ス、34はケース蓋部材、35はアルミニユウム
等の金属製放熱筒体である。正特性サーミスタ3
2は、板厚方向に貫通する貫通孔321を有し、
貫通孔321を開口させた両面に電極322,3
23を設けたドーナツ状となつていて、電極32
2,323のそれぞれに対して電極板36,37
を重ね合わせてある。
ケース33は、電気絶縁体でなる耐熱性プラス
チツク材料で形成されており、底部331の略中
心部に内筒部332を突出させてある。正特性サ
ーミスタ32は、ケース33の内筒部332に貫
通孔321を嵌合させつつ、内筒部332と外壁
部333との間に形成される環状凹溝334内に
収納配置してある。ケース33の開口面は、同様
の耐熱性プラスチツク材料でなるケース蓋部材3
4で閉塞してある。
そして、ケース33の内筒部332及びケース
蓋部材34に設けた貫通孔341を通つて、アル
ミニユウム等の金属材料でなる放熱筒体35を貫
通させ、この放熱筒体35の両端部を外側に押広
げて、ケース33の底部331の下面及びケース
蓋部材34の上面にカシメて固定してある。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の正特性サーミスタ装置で
は、発熱源たる正特性サーミスタ32と、吸上げ
芯部101を加熱する放熱筒体35との間に、熱
伝導性の良くない耐熱性プラスチツクでなる内筒
部332が介在するため、正特性サーミスタ32
から放熱筒体35への熱伝導度が悪くなる。この
ため、次のような問題点があつた。
(イ) 放熱筒体35の内径部31における内壁面で
所定の加熱温度を得るのに、正特性サーミスタ
32として、キユリー点の高い高温発熱のもの
を使用しなければならない。例えば、蚊取器に
使用される一般的な正特性サーミスタ装置で
は、正特性サーミスタ32の発熱温度と、放熱
筒体35の内壁面との間に約25℃の温度差が発
生し、放熱筒体35の内径部31の内壁面にお
ける温度を、殺虫液気化に必要な125℃程度の
温度に保つのに、キユリー温度150℃の正特性
サーミスタ32を使用しなければならなかつ
た。このため、ケース33やケース蓋部材34
が正特性サーミスタ32の高温発熱に耐えきれ
ず、熱的劣化を起こしてしまうという問題点が
あつた。
(イ) 上述の問題点を回避しようとすれば、ケース
33及びケース蓋部材34を形成するプラスチ
ツク材料として、耐熱性の高いものを使用しな
ければならず、使用できるケース材料が制限さ
れてしまい、設計の自由度が低くなつてしま
い、コストアツプ等を招く。
問題点を解決するための手段 上述する従来の問題点を解決するため、本考案
は、板厚方向に貫通する貫通孔を有し貫通孔を開
口させた両面に電極及び電極板を設けた正特性サ
ーミスタを、ケース内に収納すると共に、前期正
特性サーミスタの前記貫通孔内を貫通して、前記
ケースの底部及び底部と対向する面側に備えられ
たケース蓋部材の間に、金属製放熱筒体を配置
し、前記放熱筒体の両端部を前記底部及び前記ケ
ース蓋部材の外面に固定した正特性サーミスタ装
置において、前記放熱筒体は、前記正特性サーミ
スタの前記貫通孔を貫通する部分を、熱伝導性の
良好な電気絶縁物でなる磁器部材により筒状に套
装したことを特徴とする。
作 用 本考案に係る正特性サーミスタ装置において
は、正特性サーミスタに発生した熱が、熱伝導性
の良好な電気絶縁物でなる磁器部材を介して、放
熱筒体に伝達される。このため、発熱源たる正特
性サーミスタから、加熱部分となる放熱筒体への
熱伝導効率が高くなり、正特性サーミスタの発熱
温度に対する放熱筒体の内壁面温度差を、例えば
5℃程度に抑え、正特性サーミスタとして、キユ
リー温度の比較的低いものが使用できるようにな
る。
しかも、正特性サーミスタと電気導電体たる放
熱筒体の間に電気絶縁物でなる磁器部材が介在す
るので、正特性サーミスタと放熱筒体とを、確実
に電気絶縁できる。
実施例 第1図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の
分解斜視図、第2図は同じく組立拡大断面図であ
る。図において、第6図と同一の参照符号は同一
性ある構成部分を示ししている。
正特性サーミスタ32は、中心部に板厚方向に
貫通する貫通孔321を有し、貫通孔321を開
口させた両面に電極322,323を設けたドー
ナツ状となつている。
ケース33は、従来と同様に耐熱性プラスチツ
ク材料で成形してあるが、従来と異なつて、内筒
部を持たず、底部331の略中心部に貫通孔33
5を設けてある。ケース蓋部材34はケースと同
様の耐熱性プラスチツク材料を用いて、中心部に
貫通孔341を有するドーナツ状に形成してあ
る。
電極板36,37は、ステンレス薄板等を用い
て中心部に貫通孔361,371を有するドーナ
ツ状に形成してある。362,372は外部引出
端子部である。
38は例えばアルミナ磁器等の熱伝導性の良好
な電気絶縁物でなる磁器部材であり、内径部38
1を有する筒状に形成されている。
そして、ケース33の貫通孔335、ケース蓋
部材34の貫通孔341及び磁器部材38の内径
部を通つて、金属材料でなる放熱筒体35を貫通
させ、この放熱筒体35の両端部を、ケース33
及びケース蓋部材34の外面に、押広げるように
カシメて固定してある。
上述のような構造であると、正特性サーミスタ
32に発生した熱が、熱伝導性の良好な電気絶縁
物でなる磁器部材38を介して、放熱筒体35に
効率良く伝達される。このため、発熱源たる正特
性サーミスタ32から、吸上げ芯部等に対する加
熱部分となる放熱筒体35への熱伝導度が高くな
り、正特性サーミスタ32と放熱筒体35の内壁
面との温度差を5℃程度に抑え、正特性サーミス
タ32として、キユリー温度の比較的低いものが
使用できるようになる。
しかも、正特性サーミスタ32と電気導電体た
る放熱筒体35の間に電気絶縁物でなる磁器部材
38が介在するので、正特性サーミスタ32の電
極322,323及び電極板36,37と放熱筒
体35とを、確実に電気絶縁でき、電気絶縁の信
頼性が高くなる。
第3図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の
時間−温度上昇及び電流減衰特性図である。図に
おいて、横軸に時間(秒)を、左縦軸に温度
(℃)を、更に、右縦軸に電流(A)をとつてある。
特性T1は放熱筒体35の内径部によつて形成さ
れる孔31の内壁面における温度上昇特性、特性
I1は正特性サーミスタ32の電流減衰特性であ
る。正特性サーミスタ32としては、外形24mm、
内形14mm、厚み3mmで、キユリー温度130℃のも
のを使用した。
この第3図に示すように、放熱筒体35の孔3
1の内壁面の温度を125℃に保つのに、キユリー
温度130℃の正特性サーミスタ32を使用できる。
つまり、正特性サーミスタ32の発熱温度に対す
る放熱筒体35の孔31の内壁面での温度低下
を、従来の約25℃から、約5℃程度に抑えること
ができるのである。
第4図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の
別の実施例における断面図を示している。この実
施例では、熱伝導性の良好な電気絶縁物でなる磁
器部材38は、中央部に放熱筒体35を筒状に套
装する筒部381と、ケース蓋部材382とを有
するケース蓋部材として形成してある。ケース蓋
部材の代りにケース33を熱伝導性の良好な電気
絶縁物でなる磁器部材で形成し、同様の筒部を設
けてもよい。
この第4図に示した実施例の場合にも、第1図
及び第2図に示した実施例と同様の作用効果が得
られる。
考案の効果 以上述べたように、本考案によれば、次のよう
な効果が得られる。
(a) 正特性サーミスタと放熱筒体の内壁面との温
度差を、従来の約25℃より著しく低い5℃程度
に抑え、正特性サーミスタとして、キユリー温
度の比較的低いものが使用できるようになるの
で、ケースやケース蓋部材等の熱的劣化を抑
え、信頼性を向上させることができる。
(b) ケースやケース蓋部材の材料選択が容易にな
り、設計の自由度が広がると共に、コストが低
下する。
(c) 正特性サーミスタと電気導電体たる放熱筒体
とを、確実に電気絶縁し、信頼性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の
分解斜視図、第2図は同じく組立拡大断面図、第
3図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の時間
−温度上昇及び電流減衰特性図、第4図は本考案
に係る正特性サーミスタ装置の別の実施例におけ
る断面図、第5図は従来の蚊取器の構造を概略的
に示す図、第6図は蚊取器に用いられていた従来
の正特性サーミスタ装置の断面図である。 32……正特性サーミスタ、33……ケース、
34……ケース蓋部材、35……放熱筒体、3
6,37……電極板、38……磁器部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 板厚方向に貫通する貫通孔を有し貫通孔を開
    口させた両面に電極及び電極板を設けた正特性
    サーミスタを、電気絶縁物でなるケース内に収
    納すると共に、前記正特性サーミスタの前記貫
    通孔内を貫通して、前記ケースの底部及び底部
    と対向する面側に備えられたケース蓋部材の間
    に、金属製放熱筒体を配置し、前記放熱筒体の
    両端部を前記底部及び前記ケース蓋部材の外面
    に固定した正特性サーミスタ装置において、前
    記放熱筒体は、前記正特性サーミスタの前記貫
    通孔を貫通する部分を、熱伝導性の良好な電気
    絶縁物でなる磁器部材により筒状に套装したこ
    とを特徴とする正特性サーミスタ装置。 (2) 前記磁器部材は、前記ケース及び前記ケース
    蓋部材とは別体のものでなることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載の正特性
    サーミスタ装置。 (3) 前記磁器部材は、前記ケースまたは前記ケー
    ス蓋部材と同体に形成したことを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の正特性サ
    ーミスタ装置。
JP469887U 1987-01-14 1987-01-14 Expired - Lifetime JPH0526722Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020518987A (ja) * 2017-05-05 2020-06-25 エルテック・ソチエタ・ペル・アツィオーニEltek S.P.A. 特にptc効果を有する、電気加熱装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3043016B2 (ja) * 1989-04-28 2000-05-22 金沢工業株式会社 発熱装置

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JP2020518987A (ja) * 2017-05-05 2020-06-25 エルテック・ソチエタ・ペル・アツィオーニEltek S.P.A. 特にptc効果を有する、電気加熱装置

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