JPH0364883A - 正特性サーミスタ装置 - Google Patents

正特性サーミスタ装置

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JPH0364883A
JPH0364883A JP20104589A JP20104589A JPH0364883A JP H0364883 A JPH0364883 A JP H0364883A JP 20104589 A JP20104589 A JP 20104589A JP 20104589 A JP20104589 A JP 20104589A JP H0364883 A JPH0364883 A JP H0364883A
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JP
Japan
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insulating case
hole
thermistor element
mat
temperature coefficient
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Application number
JP20104589A
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English (en)
Inventor
Norihiro Mochida
憲宏 持田
Takashi Shikama
鹿間 隆
Yuichi Takaoka
高岡 祐一
Tokuo Nakazawa
中沢 篤雄
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、正正特性サーミスタ装置に関する。
具体的に言えば、殺虫液気化方式とマット方式の両方式
の電気蚊取り器に用いることのできる正特性サージスタ
装置に関する。
[背景技術] 第8図及び第9図に示すものは、殺虫液気化方式の電気
蚊取り器に用いられている従来の正正特性サーミスタ装
置であり、第10図及び第11図に示すものは、マット
方式の電気蚊取り器に用いられている正正特性サーミス
タ装置である。
まず、殺虫液気化方式に用いられる正正特性サーミスタ
装置を説明する。これは、第8図に示すように、中央部
に立設した筒部51を備え、上面開口した絶縁ケース5
2の前記筒部51の全周にわたって形成された環状溝部
62内に、リード部53を備えた環状電極板54を納入
し、環状電極板54の上に両面に電極が形成されたリン
グ状の正特性(以下、PTCと略記する。)サーミスタ
素子61を納入し、PTCサーミスタ素子61の上にさ
らにリード部55付きの環状電極板56を納め、絶縁ク
ー252の上面に環状の絶縁シート57を重ねている。
この後、絶縁シート57の通孔58及び絶縁ケース52
の筒部51内にアルくニウム等の金属ハトメ59を挿通
させ、第9図に示すように金属ハトメ59の両端を絶縁
シート57及び絶縁ケース52にかしめ、金属ハトメ5
9により絶縁シート57と絶縁ケース52を一体に組み
立てている。このPTCサーミスタ装置6oは、殺虫液
を吸上げた気化芯を金属ハトメ59内に挿通させて用い
るものであり、両す−ド部53,55からPTCサー主
スタ素子81に通電させると、PTCサーミスタ素子6
1から発生した熱は絶縁ケース52の筒部51を加熱し
、筒部51が金属ハトメ59を加熱し、金属ハトメ59
が気化芯を加熱して殺虫液を蒸発させるようになってい
る。
なお、殺虫液には、PTCサーミスタ素子61の寿命を
短くする成分(例えば、塩素)が含まれているので、こ
のPTCサーミスタ装置60にあっては、気化芯と対向
している筒部51の上端面と絶縁シート57との間の継
ぎ目を金属ハトメ5θにより覆っている。
次に、マット方式に用いられる正正特性サーミスタ装置
を説明する。これは、第10図及び第11図に示すよう
に、電極板77.78に挟まれた両面に電極が形成され
た平板状のPTCサーミスタ素子71を上面開口した絶
縁ケース72内に納め、その上に絶縁シート73と金属
製のマット放熱板74とを重ね、支持板75によってマ
ット放熱板74と絶縁ケース72とを一体に組み立てた
ものである。そして、このPTCサーミスタ装置76は
、マット放熱板74の上に殺虫液を含浸させたマットを
置き、PTCサーミスタ素子71から発生した熱によっ
てマット放熱板74の上に置かれたマットを加熱し、マ
ットに含浸された殺虫液を蒸発させるようにしている。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように従来の正正特性サーミスタ装置にあっては
、殺虫液気化方式に用いられるものとマット方式に用い
られるものとが別々の構造となっており、両方式に併用
できる構造のものはなかった。
つまり、第8図及び第9図に示したような殺虫液気化方
式に用いられるPTCサーミスタ装置では、中央に金属
ハトメの端部が位置しているので、上面にマットを置い
て加熱すると、マットから蒸発した薬液の蒸気や結露な
どが金属ハトメの端から金属ハトメと筒部との間に入り
、さらには筒部の上端と絶縁シートの継ぎ目から内部に
浸入するおそれがあり、マット方式には用いることがで
きなかった。また、第10図及び第11図に示したよう
なマット方式に用いられるPTCサージスタ装置にあっ
ては、気化芯を挿通させて加熱できるような通孔を備え
ていなかったからである。
また、第8図及び第9図のような殺虫液気化方式に用い
られるPTCサー夫スタ装置では、絶縁ケースの筒部内
に金属ハトメを設けているので、PTCサーミスタ素子
→絶縁ケースの筒部→金属ハトメ→気化芯というように
熱伝導経路が長く、熱損失が大きかった。さらに、筒部
の直径や金属ハトメの直径にはばらつき、あるいは熱に
よる金属ハトメと絶縁ケースとの熱膨張の差によって、
絶縁ケースと金属ハトメとの嵌合性が悪くなり、筒部と
金属ハトメとの間に隙間ができる。また、リング状のP
TCサーミスタ素子の内径寸法のバラツキによってもリ
ング状のPTCサーミスタ素子と絶縁ケースの間にも隙
間が発生する。この隙間は、断熱層(空気層)として働
くから、−層熱効率が悪化し、しかも隙間の大きさのば
らつきのため、金属ハトメの表面温度が大きくばらつく
という欠点があった。一方、金属ハトメの表面温度のば
らつきを小さくするためには、寸法精度の高い絶縁ケー
スや金属ハトメを用いる必要があり、コストが高くつく
という問題があった。
なお、PTCサーミスタ素子等を絶縁ケース内に樹脂封
止したものもあるが、PTCサーミスタ素子は200℃
以上に発熱するので、このような高温化で長時間安定な
樹脂材料を用いようとすれば、高価につき、また樹脂に
よってPTCサー主スタ素子が劣化させられ、信頼性の
よい正正特性サーミスタ装置を製造しにくいという問題
がある。
しかして、本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは殺虫液気化方式
とマット方式の両方式の電気蚊取り器に併用することが
でき、しかも熱効率の良好な正正特性サーミスタ装置を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] このため本発明の正特性サージスタ装置は、下面側を開
口部とし、段差をおいてl!l!1部が形成され、この
凹部内に上面から下面に貫通した貫通孔を有する筒部が
形成されているとともに、正特性サーミスタ素子および
この正正特性サーミスタ素子に接続する端子の電極部が
納入される下面側に開口した孔部と端子のリード部が納
入される下面側に開口した空所が連通して凹設された絶
縁ケースと、この絶縁ケースの孔部に納入された正正特
性サーミスタ素子と、 この正正特性サーミスタ素子を孔部において電極部で挟
持し、リード部が前記空所に納入された端子と、 前記絶縁ケースの凹部にはめ込まれ、下面側の前記開口
部を密閉する絶縁シートとからなり、前記絶縁ケースの
上面及び前記筒部の内周面を発熱部としたことを特徴と
している。
また、筒部の先端は、絶縁ケースの下面よりも長く突出
させるのが好ましい。
[作用] 本発明にあっては、絶縁ケースの上面と筒部の内周面と
にそれぞれ発熱部を設けたので、゛絶縁ケースの上面に
マットを載せて加熱することによりマット方式に用いら
れる正正特性サーミスタ装置として用いることができ、
また筒部の貫通孔内に気化芯を挿通させて加勢すること
により殺虫液気化方式に用いられる正特性サーミスタ装
置として用いることができる。
しかも、下面開口した絶縁ケースの上面から筒部を垂下
させ、通孔を有する絶縁シートを前記絶縁ケースの下面
開口に取着して筒部の下端部を絶縁シートの通孔に挿通
させであるから、筒部の貫通孔に気化芯を挿通させた時
、筒部と絶縁シートとの間の継ぎ目が気化芯に対向せず
、従来例のように貫通孔の内周面を金属ハトメで覆って
薬液の浸入を防止する必要がなくなり、コストを下げる
ことができる。
また、金属ハトメを省き、絶縁ケースの表面を直接発熱
部にしたので、殺虫液気化方式に用いられる正特性サー
ミスタ装置として用いた場合、熱伝導経路が短くなり、
熱損失が小さくなる。さらに、従来例の金属ハトメと絶
縁ケースの間、あるいはPTCサーミスタ素子と絶縁ケ
ースの間に発生する空気層のような不安定な断熱層が生
じないので、熱効率が向上すると共に加熱温度のばらつ
き等も生じない。
さらに、絶縁ケースの上面から筒部を垂下させ、筒部の
下端部を絶縁シートの通孔に挿通させるようにしたので
、絶縁ケースの上面にマットを置いて加熱してもマット
に含浸させられていた薬液が内部に浸入することがなく
、絶縁ケースの上面を発熱部とすることができるように
なり、マット方式に用いられる正特性サーミスタ装置ど
しても用いることができるようになった。
[実施例] 以下、本発明の実施例を添付図に基づいて詳述する。
第1図には、本発明の一実施例の下面側からの分解斜視
図を示しである。絶縁ケース1は、アル主す(A120
11)または耐熱性樹脂等の耐熱性と熱伝導性のよい素
材によって成形され、下面側を開口部とし、外周壁部の
下面から段差をおいて後述する絶縁シート8をはめ込む
ための凹部9が形成されており、凹部9の深さは絶縁シ
ート8の厚みとほぼ等しくなっている。また、絶縁ケー
ス1の凹部9内には、上面から下面に貫通した貫通孔3
を有する筒部2が形成されており、筒部2の先端は絶縁
ケース1の外周壁部10の下面よりも長く突出している
。さらに、凹部9内には、PTCサーミスタ素子4とこ
の正特性サージスタ素子4に接続するバネ端子12、お
よび子端子13の各電極部20.17が納入される下面
側に開口した孔部11と、バネ端子12のリード部21
および子端子13のリード部18が納入される下面側に
開口した空所14.15が凹設されている。PTCサー
ジスタ素子4は、円板状をしており、両生面に電極le
a、16bが形成されている。PTCサーミスタ素子4
は、円板形に限らず、角板形やリング状等でもよいが、
リング状のPTCサーミスタ素子4は内周寸法のばらつ
きが大きく、絶縁ケース1との間に隙間が発生し易いの
で、円板状、角板状などの平板状のPTCサーミスタ素
子が好ましい。前記孔部11は、子端子13を納めるた
めの空所15と連通しており、そのため孔部11の内周
面の一部が開口しているが、孔部11の内周面にPTC
サーミスタ素子4の外周面の少なくとも1/2以上が当
接する必要がある。孔部11の内周面はPTCサー夫ス
タ素子4を納入した時、PTCサーミスタ素子4の外周
面に密着するようになっており、孔部11の内周面に上
記のようにPTCサーミスタ素子4の外周面の少なくと
もl/2以上当接していればPTCサーミスタ素子4を
位置決めできる。また、孔部11の内周面が、PTCサ
ー4スタ素子4の内周面に密着しているので、PTCサ
ーミスタ素子4からの熱は絶縁ケース1へ直熱伝導し、
効率的に熱を伝導させることができる。この熱効率を高
めると共に発熱部5゜6の表面温度のばらつきを軽減す
るためには、孔部11の内周面にPTCサーミスタ素子
4の外周面が当接している部分を大きくすることが好ま
しく、図示例では孔部11の内周面にPTCサーミスタ
素子4の外周面の約374が当接している。子端子13
は、ステンレス等の金属材料によって形成されており、
PTCサーミスタ素子4の一方電極18bと接触させる
ための電極部17とリード部18との間に細いヒユーズ
部19が形成されている。このヒユーズ部19は、線幅
を細くすることによってヒユーズ機能を持たせたもので
あり、過大電流が流れると溶断する。また、バネ端子1
2は、バネ性を有する電極部20と、リード部21とか
らなっている。しかして、まず、絶縁ケース1の孔部1
1及び空所15内に子端子13を納入し、電極部17に
当接するように孔部11内にPTCサーミスタ素子4を
はめ込み、孔部11及び空所14内に電極部20がPT
Cサーミスタ素子4に当接するようにバネ端子12を納
入する。
そして、このバネ端子12に当接するように絶縁ケース
1の凹部9に絶縁シート8をはめ込み、絶縁ケース1の
下面側の開口部を密閉する。熱不良導体によって形成さ
れた絶縁シート8の中央部には、通孔7が穿孔されてお
り、絶縁シート8が絶縁ケース1の下面に取り付けられ
た時、筒部2の先端が通孔7内に挿通され、筒部2の先
端部(下端部)は絶縁シート8の下面よりも下に突出す
る。
また、絶縁シート8の縁に設けられた切り欠き部22に
は、リード部18.21が挿通され、リード部18,2
1が絶縁ケースlの外に引き出される。この後、PTC
サーミスタ素子4、子端子13及びバネ端子12を内蔵
した絶縁ケース1及び絶縁シート8は、金属板を折り曲
げ加工した支持板23によってかしめられ、第2図及び
第3図に示すような正正特性サーミスタ装置Aが組み立
てられる。支持板23は、熱不良導体の絶縁シート8側
に配置されているので、支持板23には熱は伝わりにく
くなっている。絶縁ケース1内に納入されたPTCサー
ミスタ素子4は、バネ端子12によって押圧され、子端
子13及び絶縁ケース1に密着させられ、このため発熱
部5,6の表面温度のばらつきが低減される。また、支
持板23に切り起こした切り起こしバネ24は、絶縁シ
ート8を絶縁ケース1に弾性的に押圧しており、これに
よってもPTCサーミスタ素子は絶縁ケース1に密着さ
せられている。なお、絶縁シート8は、支持板23を用
いることなく、絶縁ケース1の凹部9に接着することに
より絶縁ケース1に固定してもよい。そして、筒部2の
内周面(貫通孔3)と絶縁ケース1の上面が発熱部5と
なっており、いずれの発熱部5,6もPTCサーミスタ
素子4によって直接加熱されているので、表面温度のば
らつきが小さく、熱効率も良好となる。また、上記のよ
うな構造によれば、公規格に規定されている沿面距離や
絶縁距離等の制約条件を受けることがないので、装置の
小型化が可能となる。なお、絶縁ケース1の形状は、四
角形に限らず、任意の形状とすることができる。また、
支持板23の形状を自由に変形できる。
上記正正特性サーミスタ装置Aは、殺虫液気化方式の電
気蚊取り器用としても、マット方式の電気蚊取り器用と
しても用いることができるものであり、両方式に併用す
ることができる。例えば、第6図及び第7図に示すもの
は、殺虫液気化方式とマット方式との両方式に用いるこ
とができる電気蚊取り器Bの断面図である。これは、ケ
ース25内にビン収納室26を形成し、ビン収納室2e
の上に前記正正特性サーミスタ装置Aの支持板23の両
端部を引掛けるための棚部27を設けたものである。こ
こで、正正特性サーミスタ装置Aの支持板23は、上記
のように高温になりにくい構造になっているので、ケー
ス25は耐熱性の低い樹脂によって成形することができ
る。
しかして、正正特性サーミスタ装置Aを殺虫液気化方式
として用いる場合には、第8図に示すように、殺虫液を
入れた薬液ビン28をビン収納室26内に置く。この薬
液ビン28は、毛細管現象により液体を吸上げることの
できる例えばフェルト状や繊維状の気化芯29を蓋30
の部分に挿通させ、下部を殺虫液の中に浸け、上端部を
上方へ突出させたものである。この後、筒部2内に気化
芯29の上部を挿通させるようにして棚部27に正正特
性サーミスタ装置Aを載置して用いる。このようにして
、PTCサーミスタ素子4に通電して発熱させると、熱
はPTCサーミスタ素子4→筒部2→気化芯29という
ように熱伝導し、熱伝導経路が短いので、熱損失が小さ
く、しかもPTCサーミスタ素子4と絶縁ケース1とが
接触しているので、発熱部6である筒部2の表面温度が
一定となり、熱効率よく気化芯29を加熱することがで
きるのである。加熱された気化芯29からは、吸上げた
殺虫液が蒸発させられ、周囲へ放散される。
このとき気化芯29から蒸発した殺虫液は、再び筒部2
の内周°面で結露し、筒部2に沿って下方へ流れること
があるが、筒部2と絶縁シート8の継ぎ目が筒部2の内
周面にないので、そこから殺虫液が絶縁ケース1内に流
れ込むことがない。もつとも、第12図に比較例として
示す図のように、筒部2の下端面と絶縁シート8の下面
とが面一であると、筒部2の下端を横に流れた殺虫液が
毛細管現象によって絶縁ケース1内に吸上げられること
が起こり得るが、本実施例では、第5図に示すように、
筒部2の下端が絶縁シート8の下面よりも下方へ突出し
ているので、筒部2の内周面に沿って流下した殺虫液は
筒部2の下端で液切りされ、絶縁シート8側へ回り込み
ことがなく、殺虫液が内部に入り込むのを確実に防止す
ることができる。
また、殺虫液に限らず、醤油や水等を上から滴下させた
時も、絶縁ケース1内に浸入するのを防止することがで
きる。しかも、この実施例では、第5図に示すように、
支持板23の縁を折り曲げてその先端を筒部2の外周面
に当接させであるので、筒部2の外周側に殺虫液が回り
込んでも、支持板23によって殺虫液の浸入が防止され
、さらに支持板23の縁の折り曲げられた部分の内側に
空隙32が形成されているので、この空隙32のために
絶縁シート8の通孔内周と支持板23の縁との間が縁切
りされており、たとえ毛細管現象によって支持板23の
縁から殺虫液が吸い上げられても空隙32よりも上に吸
い上げられず、絶縁シート8と筒部2との継ぎ目から殺
虫液が浸入するのを確実に防止できる。なお、他の実施
例として、筒部2の下端部の全体を絶縁シート8よりも
下方へ突出させるのでなく、筒部2の下端面に部分的に
突起を設け、この突起を絶縁シート8の下面よりも下方
へ突出させておいてもよい。
次に、正正特性サーミスタ装置Aをマット方式として用
いる場合には、第7図に示すように、棚部27に正特性
サーミスタ装置Aを載置し、発熱部5である絶縁ケース
1の上面に殺虫液を含浸させたマット31(蚊取りマッ
ト)を置き、正特性サーツスタ装置Aでマット31に含
浸させられている殺虫液を蒸発させる。この場合も、P
TCサーミスタ素子4→絶縁ケース1の上面→マット3
1というように短い熱伝導経路で熱伝導され、しかもP
TCサーミスタ素子4と絶縁ケース1との間は接触伝導
しているので、熱損失が少なく、発熱部5の表面温度の
ばらつきも小さくすることができる。
[発明の効果] 本発明によれば、絶縁ケースの上面にマットを置いてマ
ット方式の電気蚊取り器に用いることができ、また筒部
の貫通孔内に気化芯を挿通させて殺虫液気化方式の電気
蚊取り器に用いることもでき、両方式併用の正特性サー
ジスタ装置を構成することができる。
しかも、絶縁ケースと絶縁シートとの間の継ぎ間が気化
芯に対向しないので、従来例のように貫通孔の内周面を
金属ハトメで覆って殺虫液の浸入を防止する必要がなく
なり、コストを下げることができる。
また、金属ハトメな無くしたことにより、殺虫液気化方
式の正特性サーミスタ装置として用いた場合、熱損失が
小さくなって熱効率が向上すると共に加熱温度のばらつ
き等も軽減できる。
さらに、絶縁ケースの上面にマットを置いて加熱しても
マットに含浸されている殺虫液の蒸気や結露が絶縁ケー
スの内部に浸入することがないので、絶縁ケースの上面
を発熱部としても内部の正特性サージスタ素子等が薬液
によって侵されることがない。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の正正特性サーミスタ装置の一実施例を
示す分解斜視図、第2図及び第3図は第1図の正特性サ
ージスタ装置の組み立て状態の外観斜視図、第4図は第
3図のX−X線に沿う側断面図、第5図は本発明の正正
特性サーミスタ装置の作用説明図、第6図は本発明の正
特性サー1スタ装置を用いた殺虫液気化方式の電気蚊取
り器の概略断面図、第7図は本発明の正正特性サーミス
タ装置を用いたマット方式の電気蚊取り器の概略断面図
、第8図は従来例の正正特性サーミスタ装置を示す分イ
月ツ 解斜視図、第9図は第8図の。断面図、第10図は別な
従来例の外観斜視図、第11図は第10図の側断面図、
第12図は本発明の詳細な説明するための比較例を示す
側断面図である。 1・・・絶縁ケース 2・・・筒部 3・・・貫通孔 4・・・正正特性サーミスタ素子 5.8・・・発熱部 7・・・通孔 8・・・絶縁シート 9・・・凹部 11・・・孔部 12・・・バネ端子 13・・・平端子 14.15・・・空所 エフ・・・平端子の電極部 18・・・平端子のリード部 20・・・バネ端子の電極部 21・・・バネ端子のリード部 第 4 図 第 図 第 6図 第 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下面側を開口部とし、段差をおいて凹部が形成さ
    れ、この凹部内に上面から下面に貫通した貫通孔を有す
    る筒部が形成されているとともに、正特性サーミスタ素
    子およびこの正特性サーミスタ素子に接続する端子の電
    極部が納入される下面側に開口した孔部と端子のリード
    部が納入される下面側に開口した空所が連通して凹設さ
    れた絶縁ケースと、 この絶縁ケースの孔部に納入された正特性サーミスタ素
    子と、 この正特性サーミスタ素子を孔部において電極部で挟持
    し、リード部が前記空所に納入された端子と、 前記絶縁ケースの凹部にはめ込まれ、下面側の前記開口
    部を密閉する絶縁シートとからなり、前記絶縁ケースの
    上面及び前記筒部の内周面を発熱部としたことを特徴と
    する正特性サーミスタ装置。
  2. (2)請求項第(1)項に記載の正特性サーミスタ装置
    において、 前記筒部の先端が前記絶縁ケースの下面よりも長く突出
    していることを特徴とする正特性サーミスタ装置。
JP20104589A 1989-08-01 1989-08-01 正特性サーミスタ装置 Pending JPH0364883A (ja)

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