JP2912763B2 - 定温発熱体装置 - Google Patents

定温発熱体装置

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JP2912763B2 JP9922692A JP9922692A JP2912763B2 JP 2912763 B2 JP2912763 B2 JP 2912763B2 JP 9922692 A JP9922692 A JP 9922692A JP 9922692 A JP9922692 A JP 9922692A JP 2912763 B2 JP2912763 B2 JP 2912763B2
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圭嗣 川尻
英治 似鳥
悦朗 幅田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば殺虫液を浸透さ
せた芯棒の外周を加熱することにより、芯棒から殺虫ガ
スを放散させる液体式電子蚊取器などのように、棒状あ
るいはパイプ状の被加熱体を加熱する正特性サーミスタ
(以下、PTCサーミスタという)を用いた定温発熱体
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、PTCサーミスタを用いた定温発
熱体装置は、芯棒から殺虫ガスを放散させる液体式電子
蚊取器の需要の増大から、多く利用されるとともに高い
信頼性とともに優れた量産性が要求されている。
【0003】以下に従来の定温発熱体装置について説明
する。図3は従来の定温発熱体装置の分解斜視図、図4
は同断面図で、この断面図は完成品状態における図3の
A−A’より見た断面を示している。また、図5は同定
温発熱体装置を取付けた電子蚊取器の概略断面図であ
る。
【0004】図3および図4において、1は円板状をし
たPTCサーミスタであり、大きさは例えば直径9mm、
厚さ3mmである。2は上記PTCサーミスタ1の両面に
アルミニウム溶射などにより付与された電極で、その厚
みは30〜50μmである。
【0005】そして、上記PTCサーミスタ1の両面に
シリコン系などの絶縁性接着剤3を50〜80μmの膜
厚で均一に塗布し、このPTCサーミスタ1の両面をス
テンレスなどの電極板4ではさみ、さらにこの電極板4
上にアルミニウムなどからなるU字状の伝熱板5を位置
させ、10〜30kgの圧力で加圧しながら接着した後加
熱硬化させて固着している。
【0006】この時、図4に示すように絶縁性接着剤3
が電極2の表面に広がり、さらに電極板4に形成された
打抜きによるY字状の打抜き孔6があることにより、伝
熱板5に絶縁性接着剤3がしっかりと接触しているた
め、PTCサーミスタ1、電極板4および伝熱板5の3
者が機械的に強固に接着固定されている。
【0007】また、上下の電極板4にはそれぞれPTC
サーミスタ1側に突出する切起し7が一体に設けられて
おり、上記固着の際にこの切起し7が電極2に20〜4
0μmの深さで圧入される形となり、電気的導通がしっ
かりと得られている。ここで、上記切起し7は三角形を
なすように3つ設けられているとともにその3つの切起
し7の間に位置するようにしてY字状の打抜き孔6が形
成されており、この構成によって上記機械的な接着と電
気的導通がしっかりと確保されている。
【0008】また、上記のU字状をした伝熱板5はその
湾曲部分でPTCサーミスタ1、電極板4をはさむよう
になっており、電極板4の一方の端部には直立する取出
し片4aが設けられているとともに他方の端部は半円状
に切欠かれている。
【0009】次に、上記のようにして接着固定されたP
TCサーミスタ1、電極板4および伝熱板5を、その伝
熱板5の外形に沿った内部形状を有する有底の絶縁ケー
ス8内に収納し、さらに耐熱性を有する絶縁性樹脂から
なる充填剤(図示せず)を必要に応じて内部に収納され
た部品を覆うように上記絶縁ケース8内に充填した後、
上記電極板4の取出し片4aの取出し孔9aを有する絶
縁蓋9で上記ケース8の上面開口部をふさいでいる。そ
して、その状態で上記ケース8のU字状にくぼんでいる
部分に筒状の放熱板10を下方より装着し、上記絶縁蓋
9の上方に出た上記放熱板10をかしめることにより、
完成品とされていた。
【0010】以上のように構成された定温発熱体装置に
ついて、以下にその動作を説明する。まず、所定の電圧
が電極板4に印加されると、その電極板4を通ってPT
Cサーミスタ1に電圧が印加される。すると、最初はP
TCサーミスタ1の抵抗が低いため電流が流れ、その電
流で徐々にPTCサーミスタ1が自己発熱し、スイッチ
ング温度以上になると抵抗値が急激に上昇して電流値を
減衰させ、平衡状態に達する。以下、この動作を繰り返
す。
【0011】そして図5に示すように、上記筒状の放熱
体10内に出し入れ自在に設けられる被加熱体である殺
虫液20を浸透させた芯棒21は、上記の電圧印加によ
りPTCサーミスタ1の発生する熱によって殺虫液20
を浸透させた芯棒21の外周が加熱されることにより、
芯棒21から殺虫ガスを放散させるように構成されたも
のであった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の定温発熱体装置では、次のような問題点を
有していた。
【0013】PTCサーミスタ1、電極板4及び伝熱板
5を絶縁性接着剤3によって接着しているために、さら
に絶縁ケース8のU字状にくぼんでいる部分に筒状の放
熱板10を下方より装着し、絶縁蓋9の上方に出た上記
放熱板10をかしめるために作業が困難で長時間を必要
とするものであった。また、部品点数が8点と多く組立
が面倒で手間がかからざるを得ないという問題点を有し
ていた。
【0014】本発明は上記のような問題点を解決するも
ので、厚み方向に形成される孔を有する筒状部を設けた
伝熱板を用いることにより部品点数を少なくし、組立が
容易でしかも短時間にできる、量産性に優れた定温発熱
体装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の定温発熱体装置は両面に電極が付与されたP
TCサーミスタの上記両面に電極板を絶縁性接着剤でそ
れぞれ固着し、これらの部品と、厚み方向に形成される
孔を有する筒状部を設けた伝熱板とを上記伝熱板の外形
にほぼ沿う内部形状を備える放熱部を設けた有底の絶縁
ケースに収納し、さらに上記絶縁ケースの開口部を上記
電極板の取出し孔を設けた絶縁蓋でふさいでなるもので
ある。
【0016】
【作用】この構成によれば、部品点数が従来の8点から
6点へと減少し、しかもPTCサーミスタと電極板とを
接着するのみであるので作業が簡単で手間がかからなく
なる。さらに厚み方向に形成される孔を有する筒状部を
設けた伝熱板を用いるため従来のように筒状の放熱板を
ケースに装着してかしめることは不必要となるので、組
立が容易でしかも短時間でできるものとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明による定温発熱体装置
の一実施例を示す分解斜視図、図2は同断面図で、この
図2の断面図は完成品状態における図1のB−B’線よ
り見た断面を示している。
【0018】図1および図2において、11は円板状を
したPTCサーミスタであり、大きさは例えば直径8m
m、厚さ3mmである。12は上記PTCサーミスタ11
の両面にアルミニウム溶射などにより付与された電極
で、その厚みは30〜50μmである。
【0019】そして、上記PTCサーミスタ11の両面
にシリコン系などの絶縁性接着剤13を40〜70μm
の膜厚で均一に塗布し、このPTCサーミスタ11の両
面をステンレスなどの電極板14ではさみ、10〜20
kgの圧力で加圧しながら接着した後、加熱硬化させて固
着している。
【0020】この時、図2に示すように絶縁性接着剤1
3が電極12の表面に広がり、PTCサーミスタ11、
電極板14の両者が機械的に強固に接着固定されてい
る。また、左右の電極板14にはそれぞれPTCサーミ
スタ11側に突出する切起し15が上記固着の際に電極
12に20〜40μmの深さで圧入される形となり、電
気的導通がしっかりと得られている。
【0021】ここで、上記切起し15は三角形をなすよ
うに3つ設けられているとともにその3つの切起し15
の間に位置するようにしてY字状の打抜き孔16が形成
されており、この構成によって、上記の機械的な接着と
電気的な導通がしっかりと確保されている。
【0022】次に、上記のようにして接着されたPTC
サーミスタ11、電極板14及び厚み方向に形成される
孔を有する筒状部を設けたアルミニウムなどからなる伝
熱板17を、この伝熱板17の外形にほぼ沿う内部形状
を備え放熱部18aを設けた有底の絶縁ケース18に収
納する。
【0023】さらに耐熱性を有する絶縁性樹脂からなる
充填剤(図示せず)を必要に応じて内部に収納された部
品を覆うように上記絶縁ケース18内に充填した後、さ
らに、上記絶縁ケース18の開口部を、上記電極板14
の取出し孔19aを設けた絶縁蓋19でふさいで結合し
て完成品とされる。
【0024】また、絶縁ケース18の放熱部18aに殺
虫液を浸透させた芯棒(図示せず)が出し入れ自在に設
けられて、使用されるのは従来例として図5を用いて説
明した通りであり詳細な説明は省略する。
【0025】
【発明の効果】以上のように構成された本発明によれ
ば、厚み方向に形成される孔を有する筒状部を設けた伝
熱板を用いることにより部品点数を少なくでき、さらに
組立が容易でしかも短時間にできる、量産性の優れた定
温発熱体装置を得ることができることとなるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による定温発熱体装置の一実施例を示す
分解斜視図
【図2】同実施例の断面図で、完成品状態における図1
のB−B’線より見た断面図
【図3】従来の定温発熱体装置を示す分解斜視図
【図4】同断面図
【図5】従来例ならびに本発明の定温発熱体装置を取付
けた電子蚊取器の概略断面図
【符号の説明】
1,11 PTCサーミスタ 2,12 電極 3,13 絶縁性接着剤 4,14 電極板 4a 取出し片 5,17 伝熱板 6,16 打抜き孔 7,15 切起し 8,18 絶縁ケース 18a 放熱部 9,19 絶縁蓋 9a,19a 取出し孔 10 筒状の放熱板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幅田 悦朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−145088(JP,A) 特開 平3−145086(JP,A) 特開 平3−145085(JP,A) 実開 平3−27003(JP,U) 実開 平3−35692(JP,U) 実開 昭63−112301(JP,U) 実開 平1−92793(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01M 1/20 H01C 7/02 H05B 3/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両主平面に電極を設けた正特性サーミスタ
    と、一端に外部接続用の突出部を有し上記各電極面に接
    着剤により接合された一対の電極板と、平面部の略中央
    部に筒状の孔を有し一側面に設けた平面部が上記一方の
    電極板に接合された伝熱板と、これらの部品を収納する
    と共に上記伝熱板の孔に密接してはまり込む筒状の放熱
    部を設けた上面開放の有底状の絶縁ケースと、上記一対
    の電極板の突出部を各々挿通する孔ならびに上記伝熱板
    に形成された筒状の孔と連通する孔を設け上記絶縁ケー
    スの上面に結合された絶縁蓋からなる定温発熱体装置。
  2. 【請求項2】電極板の平面部に、打抜き加工などにより
    形成された孔、あるいは上記孔と一体に切起しを形成し
    た孔のうち少なくともいずれかを設けた請求項1記載の
    定温発熱体装置。
  3. 【請求項3】絶縁ケースに収納した部品を充填剤で埋め
    込んだ請求項1または請求項2記載の定温発熱体装置。
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