JPH07501289A - 船舶に積載式浮標を固定するためのロック機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 船舶に積載式浮標を固定するためのロック機構本発明は、船内の水中式下方開口 型受入れ空間内に取り入れられ、受入れ空間内に解放可能な方法で固定される形 式の積卸し式浮標を船舶に確実に固定するためのロック及び解放機構に関するも のである。

上述の形式のロック及び解放機構が使用される水中式浮標構造は種々の形式が以 前から公知である。例えば、解放可能な係留システムを備えた船において、船が デツキ貫通開口部を有し、貫通開口部の下側部分が水中式浮標の形式の係留要素 用の水中式受入れ空間を形成するものは、米国特許第４．６０４．９６１号明細 書（ノルウェー特許第１６７９０６号に対応する）から知られている。受入れ空 間内には回転体（タレット）が装備されており、この回転体は船の船体に回転可 能に設けられ、かつ浮標の受入れ及び解放可能な取付けのために設計されている 。この目的のために、回転体へ取り付けるための液圧作動式ロック機構が設けら れている。

公知のシステムでは、液圧作動式ロック機構は係留要素即ち浮標に装備されてい るので、液圧制御体との連結のためにダイパーが必要とされる。そうしなければ 、比較的複雑な構成の自在継手手段を使用する必要がある。

接続及び分離に関するダイパーの作業は時間がかかり、シャトル・タンカーを使 用する時には、前記公知のシステムを搬送システムとして使用できなくさせる。

さらに、不完全な作業や無統制取外しの場合の損傷等の大きな危険がある。さら に、液圧システムが故障した場合には、バックアップ即ち補助装置の接続は不可 能であるという非常に多大な不利益がある。

公知のロック機構においては、回転体の支持表面に係止させるために長手方向に 移動させられる水平方向に移動可能な複数のロックピンが使用される。これは、 分離している間、特に非常時の分離の場合、ロックピン及び支持表面上に大きな エツジ負荷がかかり、それによって、変形応力がかかるので不利益な解決法であ る。

従って、本発明の全体的な目的は上述した欠点のないロック及び解放機構を提供 することにある。

本発明の特別の目的は、分離及び解放時、又は緊急分離時に大きなエツジ負荷が かかるのを避け、加えて自己補償式であり、また、ロック要素に対する支持エツ ジが一様でなくても、一様なりランプ作用をもたらすロック及び解放機構を提供 することにある。

本発明の他の目的は、船の船体に固定され、従って、船の回転運動のためいかな る自在式伝達部材も必要としないロック及び解放機構を提供することにある。

本発明のさらに別の目的は、安全及び／又はバックアップ手段を簡単に追加でき るロック及び解放機構を提供することにある。

上述した目的は、本発明によれば、受入れ空間の両側の位置で、ロック及び解放 位置の間で回動するように水平軸周りに設けられた液圧作動式ロック要素を備え 、かつ、浮標が、下方に向いた支持エツジを有するカラーを備え、前記エツジが 、ロック要素がロック位置にあるときロック要素と係止することを特徴とするロ ック及び解放機構によって達成される。

本発明は、添付図面を参照して模範的な実施例に基づいてさらに詳述される。

第１図は、浮標を支持する受入れ空間を有し、かつ本発明によるロック解放機構 が設けられた船の部分側面図であり、 第２図は船における受入れ空間及び該受入れ空間に適合された浮標の断面図であ り、 第３図は第２図の断面に直交する方向から見た第２図における受入れ空間の概略 側面図であり、第４図、第５図及び第６図は安全手段の異なった実施例を示して いる。

第１図に示される船１において、浮標２は水中受入れ空間３内に支持されている 。前記受入れ空間３は船ｌの船首の下方部分に配置されたモジュールの一部分で ある。

浮標２は水中式のもので、タンカーの船内にあるタンクへ、又はタンクから、流 動物質、特に炭化水素を移すために用いられる。この目的のために、浮標２は可 撓性移送管４に連結され、さらに、符号５で示されている多数の係留線５によっ て海底に係留されている。受入れ空間３は、アクセス即ちサービスシャフト７を 介して船のデツキ６と連結されている。受入れ空間３の内部には、受入れ空間３ を使用しないない時、例えば、浮標２を支持していな時に、前記サービスシャフ ト７を遮断し、かつ海と受入れ空間３の上方部分とを遮断するためのシャッター ８が装備されている。これは受入れ空間３の上方部分に装備されるであろう監視 及び制御用のセンサー及びＴＶカメラのような設備の点検を可能にする。

浮標２及び受入れ空間３の下方部分は、浮標２が受入れ空間内に引き上げられ、 取り入れられた時に、受入れ空間３の内部での浮標２を正確に位置決めするため に、合致した円錐形にされている。

第１図から明かなように受入れ空間３の上方部分に鷹作動時に浮標２と結合する 結合ユニット９が装備されており、この結合ユニット９はさらに船１の船内にあ るタンク（図示せず）に通じるシステム管系１０に連結されている。浮標２及び 前記結合ユニット９の構成は第２図を参照して簡単に説明される。これらの要素 をさらに説明するために、同時に出願した国際特許出願ＰＣＴ／Ｎ０９２１００ ０５４及び同ＰＣＴ／Ｎ０９２１０００５６号が参照される。

第２図に示すように、浮標２は外側浮上部材１５と中央部材１６とから構成され 、前記中央部材１６は前記外側浮上部材１５の中に回転自在に設けられ、浮標２ を介して移送すべき物質の通過する通路１７を備えている。

図面に示すように、外側浮上部材１５は上側円錐形部材１８及び下側円錐形部材 １９を備えている。上側円錐形部材１８はカラー２０を備え、カラー２０は、本 発明に係るロック解放機構の一部を形成するロック要素と係止する下向きの環状 支持エツジ２１を有している。これは、受入れ空間３の内部に装備され、第３図 〜第６図を参照して以下に説明される。

外側浮上部材１５はいくつかの防水浮上室２２に分割され、さらに、着脱自在の 中実軸受支持部材２３を備えている。前記中実軸受支持部材２３は中央部材１６ 用の下側ラジアル軸受２４及び上側軸方向軸受２５を有する。

必要な時に、軸受支持部材２３は外側浮上部材１５から引き上げられ得、各部材 を点検及び取り換えできるようにしている。

本実施例では中空軸の形をしている中央部材１６は、下側補強部位２６を備え、 この下側補強部位２６は浮標２の係留用ライン５（第２図には示されていない） を取り付けるための、多数の外方に突出するアーム２７を備えている。

受入れ空間３の上方部分内にある結合ユニット９は、曲がった結合管２８を備え ており、この結合管２８は、液圧シリンダ２９によって、収納位置と結合位置と の間（同位置とも第２図に示されている）で回動自在になっている。結合管２８ の一方の端部には、浮標２が受入れ空間３内の所定の位置にある時に、浮標２の 中央部材１６の上端に連結されるための結合ヘッド３０が設けられている。この 中央部材１６と結合ヘッド３との結合は、図示実施例では自在継手３２を介して 中央部材１６に結合された自在軸受手段３１によって行われる。結合ヘッド３０ もまた、自在継手３３を備えている。また、図示実施例では、中央部材１６の下 端と浮標２の移送管４との間に、第３の自在継手３４が介装されている。これら 自在継手３２，３３．３４は例えば、ボール継手であり得る。自在継手３２及び ３３は、特に異なった船に浮標２を連結するときに、大きめの寸法の違いを許容 するように構成されており、一方自在継手３４は、移送管４から浮標２ヘモーメ ントをかけずに力を伝達し、さらに浮標２を受入れ空間３の中に容易に位置決め できるようにし、受入れ空間３内の適当な位置へ容易できる。

受入れ空間３の上方部分内にある前述の遮断用シャッタ８は図示したように液圧 シリンダ３５によって作動される。受入れ空間３内の所定の位置に浮標２がある 時に浮標２を解放可能にロックするロック機構は、第３図に概略的に示されてい る。図示実施例では、前記ロック機構は、一対のロックドッグ４０を備え、これ らロックドツク４０は液圧システムによって作動させられ、受入れ空間３の直径 上の対称位置で水平軸４１の周りで回動できる。ロックドツク４０が作動してい る時、それらは垂直面内で、上側円錐部材１８の下方に向いた支持エツジ２１に 係止する。ロックドッグ４０は受入れ空間３に浮標２の外側浮上部材である支持 エツジ２１を固くロックし、その後、船１は外側浮上部材１５に回動自在に設け られた中央部材１６の周りで回転でき、結合管２８が浮標２に結合した後は、自 在継手３１が前記船の回転を可能にする。

もちろん、ロック機構は受入れ空間３の円周上に設けられる２つ以上のロック要 素、即ち、ロックドツクを備え得る。適当には、ロックドツクは、液圧作動装置 、例えば液圧シリンダによって作動され得、それら液圧作動装置は、液圧作動シ ステムに同時に連結され、それによって、ロック機構は自己補償式となり、ロッ クドツク用の不規則な支持エツジの場合にも同等のクランプをする。

必要ならば、液圧作動装置の代わりに、空気圧装置が使用され得る。

適当には、ロックドツク４０は、接近しやすい安全区域内の受入れ空間３の外側 に装備された作動装置によって作動されるように設けられ得る。第１図に示すよ うく船ｌが船首スラスタ１１を備えている時には、例えば、この安全区域は船１ のスラスタ空間から接近可能であり得る。

安全性の理由から、有利には、ロック機構はいわゆる三重冗長度の形式であり得 、これは、主作動システムに加えて、故障の場合のために一対の安全機構が装備 されることを意味する。このような安全機構は、作動機構が自己ロック式になる ように、例えば、リンク・アームがティルティング・ポイントを越えて動かされ 、その後、それ以上動かないようにされるように構成され得る。この方法では、 ロックは、装置に対する液圧装置の起こり得る故障には依存されない。通常の解 放では、作動装置が解放のために作動される。しかし、この作用が失敗した場合 には、例えば、液圧又は空気圧作動装置の形式であるバックアップ・システムが 用意され得る。

第４図〜第６図には、ロック及び解放機構のための安全装置のいくつかの実施例 を示す。

第４Ａ図〜第４Ｃ図に示された実施例では、一対のロック要素５０が、第４Ｃ図 に示すように浮標２をロックできるように、受入れ空間の相対する側面に設けら れた一対の平行な軸５１の各々に装備される。軸５１は、ピストンロッド５３を 備えた液圧シリンダ５２によって駆動され、そのピストンロッド５３は、自己ロ ック式リンク機構を介して軸５１に連結される。従って、第４Ａ図に示すように 、ピストンロッド５３の端部は、軸５５の周りを回動可能なディスク５４に関節 接合され、前記ディスク５４は、直径上相対したポイント５６．５７の位置で、 一対のリンク・アーム５８．５９に関節接合さ汰前記一対のリンク・アーム５８ ．５９は、各々支点６２゜６３の位置で、アーム６０．６１に交互に関節接合さ れる。前記アーム６０．６１は軸５１の各一方に堅固に連結される。

動作において、シリンダ５２はディスク５４を軸５５の周りで回転させる。ディ スク５４は、アーム６０．６１を通して、軸５１を回転させるリンク・アーム５ ８゜５９に回転力を伝達する。その後、２本の軸５１は同時に回転する。ロック 位置において、リンク・アーム５８゜５９の関節ポイントが、ディスク５４の回 転軸５５に対して“中心以上動かせるように、軸５１は機械的にロックされる。

第５図の実施例では、浮標２のロック用のロックドツク６０は、軸６１周りに設 けられ、加えて、継手６４で相互に連結された一対のリンク・アーム６２．６３ から構成されるトグル継手に結合される。液圧シリンダ６５は前記継手６４に結 合され、それため、ロックドツク６０はトグル継手を介して作動される。リンク ・アーム６２．６３の継手６４が１、リンク・アーム６２．６３の他端における 継手６６．６７に対して°センター・オーバー“　まで導かれると、ロック機構 はロックされる。

第６図は、その上端で浮標２をロックするためのロックドツク７０が、支点７１ でテイルテイング・リンク７２の一端にリンク接合され、前記テイルテイング・ リンク７２の他端が据え付けの軸７３周りに回動自在にされた実施例が示されて いる。又、支点７１では、ロックドツク７０及びテイルテイング・リンク７２が 液圧シリンダ７４が回動自在に設けられたピストンロッドの端部に連結される。

ロックドツク７０の他端では、ロックドツク７０に、ロックドツク７０の動きを 制御するためのガイド７６を嵌め込むガイドピン７５が設けられている。

前記ガイド７６及びガイドビン７５の代わりに、ロックドツク７０の下端を、ガ イド７６に本質的に対応する円形通路に沿ってロックドツクの下端をガイドする 、回動自在に設けられたアーム（図示せず）に関節接合し得る。

前記ロック位置から解放する時は、液圧シリンダ７４が軸７３を中心にテイルテ イング・リンク７２を回転させ（時計方向）、その結果、ロックドツク７０はロ ック位置から傾けられる。付加的安全性のために、機械的な解放をする代わりの 手段が提案される。これは、ロックドッグ７０に設けられた突出部７８に押され て回転できるアーム７７の形式であり、その結果、後者は液圧シリンダの影響を 受けたのに相当する状態でロック位置から傾けられる。

補正書の翻訳文の提出帯（特許法第１８４条の８）平成６年５月２７［］

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．船（１）上に積卸し浮標（２）を確実に固定するためのロック及び解放機構 であって、前記浮標（２）が、船（１）内にある水中式下方開口型受入れ空間（ ３）の中に挿入され、受入れ空間（３）内に解放可能な方法で固定されるものに おいて、前記ロック及び解放機構が、ロック位置と解放位置との間で回動できる ように、受入れ空間（３）の両側の位置で、水平軸（４１；５１；６１；７１） の周りに設けられた液圧作動式ロック要素（４０；５０；６０；７０）を備え、 前記浮標（２）が下方に向いた支持エッジ（２１）を有するカラー（２０）を備 え、前記支持エッジ（２１）が、ロック及び解放機構のロック位置でロック要素 に係止するように構成したことを特徴とするロック及び解放機構。
2. ２．ロック要素（４０；５０；６０；７０）を、受入れ空間（３）の直径上の対 称位置に設けられた一対のドッグによって構成したことを特徴とする請求の範囲 １に記載のロック及び解放機構。
3. ３．ロック要素（４０；５０；６０；７０）を、接近可能な安全区域内の受入れ 空間の外側に設けられた液圧作動装置によって駆動するようにしたことを特徴と する請求の範囲１又は２に記載のロック及び解放機構。
4. ４．液圧作動装置を液圧駆動システムと同時に連結したことを特徴とする請求の 範囲３に記載のロック及び解放機構。
5. ５．液圧駆動システムが故障した場合に、液圧作動装置（５２；６５）で、ロッ ク位置におけるロック要素（５０；６０）のロック機構を提供する各ロックアー ム（５８−６１；６２，６３）を作動するようにしたことを特徴とする請求の範 囲３又は４に記載のロック及び解放機構。
6. ６．液圧駆動システムが故障した場合、バック・アップ装置（７７）が、ロック 要素（７０）の解放するようにしたことを特徴とする請求の範囲１〜５の何れか に記載のロック及び解放機構。
7. ７．バック・アップ装置を液圧式緩衝器で構成したことを特徴とする請求の範囲 ６に記載のロック及び解放機構。