JP3413195B2 - 流動物質，特に油の沖積卸しシステム - Google Patents

流動物質，特に油の沖積卸しシステム

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JP3413195B2 JP50990292A JP50990292A JP3413195B2 JP 3413195 B2 JP3413195 B2 JP 3413195B2 JP 50990292 A JP50990292 A JP 50990292A JP 50990292 A JP50990292 A JP 50990292A JP 3413195 B2 JP3413195 B2 JP 3413195B2
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スメダル，アルネ
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デン・ノルスク・ステーツ・オルジエセルスカプ・アクシエセルスカプ
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は流動物質を浮船へ移し、または浮船から移す
ためのシステムに関するもので、その浮船は海底に係留
させるための浮標の形式で成る浮上ユニットを含む。浮
標は使用されていない時には希望の深さに沈めておく懸
垂係留線によって定着される。浮船はまた、流動物質の
移送のために浮標に接続する少なくとも１本の移送管、
浮標の受入れと接続のために海面下の船に取り付けられ
た下向き開放受入れ手段、受入れ空間に導入するために
浮標を引き揚げるため船に取り付けられた引揚げ手段、
及び浮標が受入れ手段に接続されている時に浮標を介し
て基本的に垂直軸回りに船を旋回させることを可能にす
る手段を含む。
上記のタイプのシステムは例えば米国特許第4,604,96
1号明細書（ノルウェー特許第167,906号明細書に対応す
る）から知られている。この既知のシステムは船体の中
央域にデッキ貫通開口部を有する船に基づいており、そ
の貫通開口部の下部は水中式浮標の形式で成る係留要素
のための受入れ空間を形成する。受入れ空間には船体に
回転可能に取り付けられ、係留要素の受入れと取付けの
ために設計された回転体（タレット）があり、この目的
のために係留要素は回転体に取り付けるための液圧駆動
式ロック機構を備えている。さらに船は係留要素との相
互連繋のために下端に回収コネクターを有する回収ロー
プを下げるためのデリックを備えており、こうして係留
要素は引き揚げられ、受入れ空間内に引き込まれる。相
互連繋は係留要素が底部にソケットを有する円錐形の、
中心を合わせた受入れ部材を備え、その中に回収コネク
ターが受け入れられ、例えば銃剣ロックの手段により固
定されることにより得られる。回収ロープの下端は好ま
しくは回収コネクターを、中心を合わせた受入れ部材内
に位置決めすることを確実にするためのソナー及びテレ
ビジョン装置を備えるのがよい。
既知のシステムは下記の欠点によって行き詰まってい
る。
上記の如く、既知のシステムを持つ船はデッキ貫通開
口部に基づいており、そのことが船の強度を低下させ、
船の底部やデッキに付加的補強の必要を提起している。
経験によればまた、デッキ貫通開口部を持つ船は船体に
疲労を起こし易いことが分かっている。
回転体が水面下の船体に取り付けられているので、潜
水夫が点検や、さして重要でないメンテナンスを行う必
要が生じてくる。重要なメンテナンスのためには船をド
ックに入れることが必要である。回転体が船に取り付け
られているという事実のために、係留要素からのトルク
によって克服しなければならない大きな摩擦力が発生す
る。このトルクは回転体の大きな外径のために比較的大
きく、これが対応する大きな荷重を発生する結果とな
る。さらに、それは、大きな慣性力のために、システム
の無制御な回転を生む結果となり、そのため回転体を保
持するためのブレーキ装置を使用することが必要とな
る。回転させたい場合にはブレーキ装置は解放され、回
転体は積極的駆動による制御された方法で回転する。
さらに、既知のシステムは水平方向の係留力によって
生じるモーメントを吸収する小さい能力を有し、或時は
搭載配置物の中で作動不能を起こす実質的危険を招くこ
ともある。
係留要素に配置された液圧駆動式ロック機構は制御流
体の接続のための潜水夫を必要とする。接続及び取外し
に関連する潜水夫の操作は、シャットル・タンカーを使
用する時は、システムを搬送システムとして使用するこ
とを不可能にする。さらに、無統制な取外しの場合は、
誤操作やダメージを生じる大きな危険性がある。液圧駆
動システムの破損の場合は、バック・アップまたは補助
の装置の接続の可能性はない。
上記の如く、接続／取り外しは特殊な回収手段を有す
るデリック操作用ロープによって行われる。接続する時
は、これが船と係留要素／浮標の間に小さな相対的運動
を必要とし、そのため接続は比較的静かな気象条件の下
でのみ安全に行われる。また、この状況はシステムをシ
ャットル・タンカーでの搬送システムとして使用するこ
とを不能にする。さらに、接続操作も取外し操作もとも
に達成するのに比較的長い時間を要する。
船と浮標の間の接続及び取外しが悪天候においてさえ
も単純で迅速な方法で行われ得る浮標取付けシステムを
提供するのが本発明の一つの目的である。
本発明の別の目的はそのようなシステムに浮標が如何
なる天候においても船に接続されたままにすることを可
能にすることであり、もし天候が限度を超えるなら、迅
速な取外しを行うことができることである。
本発明のさらに別の目的は使用される船が使用、修理
及び分類に関して通常の船として操作されることを浮標
取付けシステムが可能にすることである。
本発明のさらに別の目的は、投資総額を低くし、設置
と撤去を単純化し、同時に浮標の取外しをすることなく
船上で損耗部品の修理や交換を行うことを可能にする浮
標取付けシステムを提供することである。
本発明のさらにまた別の目的は操作上の高い安全性を
与え、液こぼれ汚染の危険を低減する上記のタイプのシ
ステムを提供することである。
上記の目的は、本発明に従って、請求の範囲１の特徴
的記述によって特徴づけられる序論的タイプのシステム
で達成される。
本発明によるシステムの好ましい実施例において、受
入れ手段を構成するモジュールは船首に取り付けられて
いる。
受入れ手段を船体の外側の浸水部に配置することによ
り、船の強度を減少するデッキ貫通開口部を備える船の
構造物内で干渉が起こらないという実質的有利性が達成
される。加えて、船のタンク構造は影響を受けないの
で、積荷容量は維持される。さらに、モジュールが船首
部に取り付けられているという上記の有利な実施例で
は、モジュールは大きい荷重を吸収するために前方から
組み立てられる領域に配置される。
モジュールを船の側面の内側の部分において船体内に
構成するための代案として、外見上船体の外側にそれを
接続してもよい。
「モジュール」の語はここでは、船の側面またはその
目的に適する船内空間に取り付け得るプレハブ・ユニッ
トと、船内の意図される場所または意図される空間に取
り付け、または構成することができる装置の両方の意味
を持つ。
本発明によるモジュール配置はまた、本発明による浮
標取付けシステムへの適用のため、現存のタンカーを単
純でほどよく改造する可能性を与える。そのシステムの
中で使われる船は通常の船として分類することのできる
シャットル・タンカーとして運転され、そのシステムは
例えば必要な修理や突然起こった強風のために、もし必
要なら浮標の容易かつ迅速な遮断または取外しを可能に
する。
本発明によるシステムにおける浮上ユニットまたは浮
標が外側浮上部材とその中央に回転可能に取り付けられ
ている中央部材とから構成されており、外側浮上部材は
モジュール内のロック機構によってモジュールの内部空
間にロックされるという事実の結果として、船の旋回を
許容する回転システムは浮標自身の一部であることが達
成できる。換言すれば、船自身の部分として如何なる高
価なサポートも必要ではない。さらに、浮標の回転ベア
リングの直径を小さくすることができるので、そのこと
が回転抵抗、回転質量及びトルクを小さくすることがで
きる。そのシステムを積極的に操舵し、またはそのシス
テムの回転にブレーキをかける如何なる必要性もない。
加えてこの浮標の構造は設置と撤去を単純化し、それ
に対応してコストを低減する。浮標は、使用されていな
い時は、水面下のあらかじめ決められた希望の深さに位
置決めされる水中形式であるため、浮標が損傷を受けた
り、海上交通に危険をもたらさないという有利性を得る
こともできる。
本発明はさらに図面を参照しながら典型的な実施例と
の関連で以下に詳述する。
ここで、第１図は船と定着した浮標を示す図で、浮標
が接続状態でかつ一定の平衡状態にあることを示す。
第２図及び第３図は本発明によるシステムに対応して
設計された船の一部の概念的側面図である。
第４図は本発明によるシステムにおける浮標の側面図
である。
第５図は船内のモジュールまたは受入れ空間及びその
受入れ空間に適用された浮標の実施例の概念的側面断面
図である。そして、 第６図は第５図に示す受入れ空間を第５図の断面平面
に直角方向に見た概念的断面図である。
上記の種々の図面において、対応する部材や要素には
同一参照番号を付している。
第１図から第３図までに示すように、システムは浮か
んでいる船１と船内に配置されたモジュール３の中に接
続されるべき浮上ユニットまたは浮標２を含み、以下に
示すモジュールは上記の「受入れ空間」を意味する。船
はタンカーで、いわゆるシャットル・タンカーであり、
浮標は流動物質を船上のタンクへ移し、または船上から
移すための積卸し浮標である。通常、流動物質は炭化水
素（油またはガス）であるが、「流動物質」という言葉
はここでは広い意味に解釈しなければならない。この言
葉は粉体または粒体のような異種の流動材料の問題でも
あり得るからである。
第１図に示すように、浮標２は浮標２と海底４の適当
な定着地点との間の懸垂曲線として伸びる適当な数の係
留線５によって海底４に固定されている。各係留線は特
に浅い水深の所ではチェーンのみで構成してよい。しか
しながら一般に、各係留線は上部をワイヤー、弾性大綱
またはこれに類似なもので結合したチェーン（部分的に
海底に接している）で構成するのが便利であり、例えば
チェーンとワイヤーの間の接続点に設置できる浮上性の
浮標（図示せず）を付けたり付けなかったりできるの
で、海中定着システム用に、船と問題の水深に適用され
る適当な剛性／特性が得られる。それにより、浮標は水
深とは無関係に標準設計で実施することができるように
なる。浮標２が第１図における海中の低い位置に保持さ
れている時、その浮上性は海中定着システムからの力と
平衡を保っており、そのため、浮標は水面下のあらかじ
め決められた希望の深さに保持され、損傷を受けたり、
また、海上交通に如何なる危険をもたらさないであろ
う。
浮標２は、浮標２と海底に設置されるステーション７
との間に伸びているように図示される可撓性の上昇線の
形式の転移線６に結合されている。このステーションは
例えば油の供給または貯蔵のための設備であってもよい
が、一般に浮標へ流動物質を移し、または浮標から流動
物質を受け入れるために浮標２と連絡する場所を象徴す
る。例えば沖の油及びガスの生産に関連して、ステーシ
ョン７は通常海底に設置される。しかしながら他の応用
例では、それは他の場所、例えば水中遮蔽物または陸上
に設置してもよい。そのような場合、浮標はことにより
可撓性の転移線によってのみ定着させることがある。お
そらくその場合、２本以上の転移線が浮標に接続される
ことになろう。１本または数本の転移線が対応する潜水
浮標の形式の一つの「ステーション」に接続されること
も考えられる。
上記の実施例では、受入れ空間３は船１の船首の低い
部分に配置される。受入れ空間３はアクセスまたはサー
ビスシャフト９を介して船のデッキ８に連絡している。
さらに受入れ空間においては、使用されていない時、す
なわち浮標を受け入れていない時は、海からサービスシ
ャフト９と受入れ空間の上部を遮蔽するためのシャッタ
ー10が配置されている。これは他の装置との間でサービ
スシャフト内に固定された設備や受入れ空間の上部の点
検の可能性を与える。
船のデッキ領域においては、サービスシャフト９及び
受入れ空間３を貫いて下降し得、そして、浮標２と接続
している適当な線材を有する例えばウィンチ形式のホイ
スト装置11が配置されており、そのためこの線材は巻き
揚げられ、受入れ空間３の中へ移すことができる。第２
図及び第３図においては、上記の線材は単に一点鎖線12
で示してあり、浮標２は線材及びホイスト装置により巻
き揚げられ、受入れ空間３内に移された後の状態として
ここに図示してある。浮標を船に接続するための方法及
びシステムは本発明の一部を構成しない。システムのこ
の局面についてのさらに詳しい記述は同時に出願された
国際特許出願PCT/No.92/00053を見れば参考となる。
本発明によるシステムにおいて、モジュールの内側空
間、すなわち受入れ空間は、対応する外側形状を有する
浮上ユニットまたは浮標とはまり合うために少なくとも
部分的に下向きに本質的に円錐形に拡大された形状を有
する。これはまた第２図及び第３図から明らかであり、
浮標２及び受入れ空間３の下部がはまり合う円錐形を有
する状態が図示してある。
浮標の外側輪郭の例が第４図に概念的に示してある。
図示の実施例では浮標２はそれぞれ上部円錐部材15及び
下部円錐部材16から成り、上部円錐部材15は、受入れ空
間内の浮標２のロックのため、モジュール内に配置され
るロック機構の部分を形成するロック要素とはまり合う
ための下向き環状接合端18を有するカラー17を含んでい
る。さらに、浮標は、浮標の上部円錐部材15に固定さ
れ、浮標の外側円錐形状を上へ連続させる円錐輪郭を形
成する２本以上の線材20から成るいわゆる吊上げロープ
19を備えている。この配置は、受入れ空間内に浮標を導
入する初期段階において受入れ空間内に安全で正確な方
法で浮標が挿入されるため、浮標への一助となるのに有
利である。
浮標２の構造は第５図の長手方向断面図においてより
詳細に示してある。図示の如く、浮標は、外側浮上部材
21及び、外側浮上部材に回転可能に取り付けられ、浮標
経由で搬送されるべき流動物質のための少なくとも１個
の貫通路23を有する中央部材22とから成る。外側浮上部
材21はいくつかの防水浮上室24に分割され、さらに中央
部材22を支えるための下部ラジアル軸受26と上部アキシ
ャル軸受27を有する取替え可能な中央軸受支持部材25を
含んでいる。必要な時には、中央軸受支持部材25は点検
及び部品交換のため外側浮上部材21から上へ抜き出すこ
とができる。
中央部材22は、ここでは中空軸の形式を取っており、
浮標２を係留線５（第１図には描かれていない）に取り
付けるために外側に突出したアーム28を有する下部強化
部分を備えている。
受入れ空間３の上部においては、流動物質を船へ移
し、または船から移すために船に配置された配管システ
ム30（第２図及び第３図参照）と接続する連結ユニット
29が配置されている。連結ユニットは、液圧シリンダ32
により、非接続位置と接続位置（両位置ともに第５図に
図示）の間で回転可能となっている連結曲管31を含んで
おり、その配管の一端は、浮標が受入れ空間に納められ
た時、浮標の中央部材22の上端に接続するための連結ヘ
ッド33を備えている。この接続は、図示の実施例では、
可撓継手35により中央部材22に連結される自在継手34を
介して行われる。また、連結ヘッド33は可撓継手36を含
んでいる。図示の実施例はまた、浮標の中央部材の下端
と移送管６との間に配置された第３の可撓継手37を含ん
でいる。可撓継手35及び36は特に、浮標を別の船に接続
する時に、大きな寸法の違いを許容するように構成され
ているが、一方、可撓継手37の方は、移送線６から浮標
２へモーメントをかけずに力を伝達し、加えて受入れ空
間３に対する浮標の関係位置決めを容易にし、そのため
浮標は受入れ空間内に容易に滑り込む。
浮標が受入れ空間３に納められる時の浮標の解除可能
なロックのためのロック機構は第６図に概念的に示して
ある。図示の実施例においては、ロック機構は、液圧シ
ステムによって駆動され、受入れ空間３の直径上の対称
位置において水平軸39に関して回転可能である一対のロ
ックドッグ38を含んでいる。もし希望すれば、３個以上
のロックドッグを備えてもよい。ロックドッグ作動用の
液圧アクチュエータは例えば液圧シリンダであってもよ
い。これは図面には示していない。ロックドッグ38を作
動させる時、ロックドッグは上部円錐部材の下向き接合
端部18（第４図及び第５図）との連結のために垂直面内
で回転する。好都合にも、液圧シリンダは液圧駆動シス
テムに平行に接続しており、そのためにそれらは接合端
部が平面になっていなくても自動的にそれを補償する。
ロックドッグ38は浮標の外側浮上部材21を受入れ空間
３（モジュール）に固くロックするために備えるもの
で、船はその時外側浮上部材21内に回転可能に取り付け
られている中央部材22回りに回転することができ、自在
継手34は、連結曲管31が浮標に連結された後にそのよう
な回転を許容する。好ましくは、液圧アクチュエータが
機械的ロック装置（図示せず）を駆動するために配置さ
れ、そのため浮標はロック位置に安全に納められてお
り、また液圧システムの故障の場合もそうである。
第２図及び第３図から分かるように、シャッター10
は、浮標２が受入れ空間３内に導入され、ロックされて
いる時は開いている。したがって受入れ空間の上部及び
サービスシャフト９は、浮標が第３図に示すように、受
入れ空間内に導入されている時、水で満たされている
（破線領域）。浮標２が受入れ空間内に納められ、ロッ
クされている時、浮標の外側浮上部材の上部接合面40は
受入れ空間３（第５図参照）の上部と下部の間のシール
・フランジ41に対し、シール接合するようにしてあり、
そのため、受入れ空間及びサービスシャフト９は海から
遮断される。受入れ空間及びサービスシャフトは、例え
ば点検及びメンテナンスの目的のためにその時は水を空
にしており、受入れ空間は、第２図及び第３図に示すよ
うに、この目的のために、ドレーン管42に接続されてい
る。例えば受入れ空間の連結ユニット29の接続個所にお
いて、例えば油のような移送物質がもしも漏洩すること
があれば、その時のために、受入れ空間と船の貯蔵タン
クとの間に別のドレーン管（図示せず）を設けてもよ
い。
サービスシャフト９はまた、船の不活性ガス及び換気
システムへ通じる配管43に接続するように図示されてい
る。さらに、サービスシャフトはその上端においてシャ
ッター44形式の閉鎖部材を備えている。それによりサー
ビスシャフト及び受入れ空間の上部は可燃性または引火
性物質の移送開始前の安全配慮として不活性ガスで満た
すことができる（水抜き後）。第３図に示す場合におい
て、水抜きはされていないので、不活性ガスはサービス
シャフトの上部の残りの空間のみを満たしているように
図示してある。
受入れ空間３及びサービスシャフト９は監視及び制御
の目的のために適当なセンサー及びテレビジョン・カメ
ラを備えている。排水の目的等のためにポンプ装置も配
置されている。
普通の様式の船は船の位置決めにおいて使用する船首
スラスター45を備えている。そのスラスターが設置され
る空間は適当に受入れ空間に接続することができるの
で、受入れ空間はスラスター空間から接近することがで
き、その逆の接近も可能である。
第２図及び第３図に示す如く、受入れ空間における配
管システム30は船の底部領域に沿って伸び、船のタンク
と連絡する船底管路46と連結している。このことは、本
システムにおける浮標に連結する移送管６または立上り
管が従来のシステムでは普通で必要な方法である船のデ
ッキ上のパイプライン・システムを通過することなく、
船の船底管路に直接接続していることを意味する。この
ことは油を荷積みまたは荷卸しする際に実質的に有利で
あり、その理由は、圧力損失とその結果輸送する油の非
本質的でない成分が失われることに帰着するガス形成
（ガス抜き）を伴う高位置配管系（すなわちデッキ上）
を有するポイントを経由して油を運ぶことが避けられる
ためである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スメダル，アルネ ノルウエー国．エヌ―4818・フエルヴイ ツク．トルジユスホルメン（番地なし) (72)発明者 シヴエルシユテイン．カレ ノルウエー国．エヌ―4800・アレンダ ル．リベロセン．７ (56)参考文献 特開 昭58−4684（ＪＰ，Ａ) 米国特許4604961（ＵＳ，Ａ) 米国特許4892495（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B63B 21/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】流動物質を移送する少なくとも一つの移送
    管に連結され且つ、海底（４）に係留されて使用されな
    い時に、希望の深さに沈められる浮標（２）と、移送管
    （６）から連結ユニット（29）を介して、船（１）上の
    配管システム（30）へ流動物質を移送する通路のため
    に、中央海底係留部材（22）を備えた型式の浮標及び、
    浮標を受容して固定するように配置され、下向きに開い
    た受入空間（３）を有して、受入空間に固定されている
    時、周りで船を回転させる中央部材（22）に装着された
    外側浮上部材（21）を備えた船（１）と、 浮標（２）を受入空間（３）に巻き上げるため、船
    （１）のデッキ（８）に配置されたホイスト装置（11）
    とから成る、流動物質を浮かんだ船へ、または船から移
    送するシステムにおいて、 受入空間は全体的に、船（１）の船首範囲の沈められた
    部分に配置され且つ、浮標（２）が受入空間（３）に固
    定される時、浮標と受入空間との間を密封するため、浮
    標（２）の外形に対して少なくとも部分的に補強するよ
    うな、上方向にテーパー形をしており、 受入空間（３）は、サービスシャフト（９）を介して船
    のデッキ（８）につながり、ホイスト装置（11）によっ
    て、浮標に接続して巻き上げられる潜水線材（12）が受
    入空間（３）を介して垂下されるようになっており、そ
    の結果ホイストが使用された時、浮標（２）は受入空間
    （３）のロック位置に直接挿入され、そこで浮標（２）
    がシャフト（９）と周囲の海との間を密封するようにな
    っており、 浮標（２）の外側浮上部材（21）が受入空間（３）にロ
    ックされるとき、受入空間密封を確実に行い、かつ又浮
    標（２）を受入空間（３）から自動的に解放するように
    アレンジされたロック機構（38、39）が設けられている
    ことを特徴とするシステム。
  2. 【請求項２】受入空間が使用されない時、シャッター
    （10）はサービスシャフトを海から遮蔽するため、サー
    ビスシャフト（９）の下端における受入空間に配置され
    ていることを特徴とする請求の範囲１によるシステム。
  3. 【請求項３】サービスシャフト（９）が、その上端に閉
    鎖部材（44）を備え、船の吸入ガス管（43）に連結され
    ていることを特徴とする請求の範囲１または２によるシ
    ステム。
  4. 【請求項４】受入空間（３）が、液体を受入空間（３）
    とシャフト（９）から排出する少なくとも一つのドレー
    ン管路（42）に接続されていることを特徴とする請求の
    範囲２または３によるシステム。
  5. 【請求項５】浮標（２）の中央部材が、流動物質を移送
    する中空軸（22）から成ることを特徴とする請求の範囲
    １〜４のいずれか一つによるシステム。
  6. 【請求項６】中空軸（22）が、浮標を海底（４）に係留
    させる係留線（５）の取付のために、下部補強部分を備
    えていることを特徴とする請求の範囲５によるシステ
    ム。
  7. 【請求項７】浮標（２）は、中央部材（22）を支持する
    支持部材（25）を備え、支持部材（25）が点検及び修理
    のために外側浮上部材（21）から引き揚げることができ
    ることを特徴とする請求の範囲１〜６のいずれか一つに
    よるシステム。
  8. 【請求項８】浮標（２）の外側補強部材が、少なくとも
    部分的に円錐形の上端部材（15）及び下端部材（16）か
    ら成り、上端部材（15）は、ロック機構（38）に結合す
    る下方を向いた環状接合端部（18）を有するカラー（1
    7）を備え、ロック機構（38）は、受入空間（３）に外
    側浮上部材（21）をロックする機構（38、39）の一部を
    形成することを特徴とする請求の範囲１〜７のいずれか
    一つによるシステム。
  9. 【請求項９】ロック機構が、流体圧手段により、ロック
    位置と解除位置との間で水平軸（39）の周りを回動する
    ように装着された少なくとも二つのロックドッグ（38）
    を備えていることを特徴とする請求の範囲８によるシス
    テム。
  10. 【請求項１０】流体圧手段は、機械的なロック手段を作
    動させる流体圧アクチュエータから成り、流体圧手段の
    故障の場合、浮標（２）が受入空間（３）の適所に安全
    に保持されることを特徴とする請求の範囲９によるシス
    テム。
  11. 【請求項１１】自在継手（34）を介して、浮標（２）の
    中央部材（22）に接続する連結ヘッド（22）を自由端に
    有する回動可能な連結管から成る連結ユニット（29）を
    備えたシステムにおいて、 連結ヘッド（33）可撓継手（36）を備えることを特徴と
    する請求の範囲１〜10のいずれか一つによるシステム。
  12. 【請求項１２】中央部材（22）の上端が、可撓継手（3
    5）によって自在継手（34）に連結されていることを特
    徴とする請求の範囲11によるシステム。
  13. 【請求項１３】浮標（２）の中央部材（22）が、可撓継
    手（37）を介して移送管（６）に連結されていることを
    特徴とする請求の範囲１〜12のいずれか一つによるシス
    テム。
  14. 【請求項１４】受入空間（３）における配管システム
    （30）が、船（１）の一つかそれ以上のタンクにつなが
    る船底管路（46）に直接連結されていることを特徴とす
    る請求の範囲１〜13のいずれか一つによるシステム。
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