JPH07285876A - 果実ポリフェノールとその製造方法、酸化防止剤、血圧降下剤、抗変異原性作用剤、アレルギー抑制剤、抗う蝕剤及び消臭剤 - Google Patents

果実ポリフェノールとその製造方法、酸化防止剤、血圧降下剤、抗変異原性作用剤、アレルギー抑制剤、抗う蝕剤及び消臭剤

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JPH07285876A
JPH07285876A JP6300578A JP30057894A JPH07285876A JP H07285876 A JPH07285876 A JP H07285876A JP 6300578 A JP6300578 A JP 6300578A JP 30057894 A JP30057894 A JP 30057894A JP H07285876 A JPH07285876 A JP H07285876A
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polyphenol
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正行 田辺
Tomomasa Kanda
智正 神田
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顕郎 柳田
Shunji Shimoda
俊二 下田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 バラ科に属する果実の未熟果実より搾汁およ
び/または抽出され、かつその画分が精製されて成る果
実ポリフェノール。バラ科に属する果実の未熟果実より
搾汁および/または抽出され且つ精製されてなる、ポリ
フェノール画分を有効成分とする酸化防止剤、血圧降下
剤、抗変異原性作用剤、アレルギー抑制剤、抗う蝕剤及
び消臭剤。 【効果】 各種の生理作用、特に抗酸化性、ACE阻害活
性、抗変異原性作用、ヒアルロニダーゼ阻害活性ならび
にヒスタミン遊離抑制活性、GTase活性阻害作用、
悪臭物質に対する消臭および悪臭物質産生抑制作用を有
する果実ポリフェノール画分を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は果実ポリフェノールとそ
の製造方法、さらにはポリフェノール画分を有効成分と
する酸化防止剤、血圧降下剤、抗変異原性作用剤、アレ
ルギー抑制剤、抗う蝕剤及び消臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】バラ科食用果実、特にリンゴ、ナシ、モ
モなどの果樹栽培過程において、通常5月中旬〜7月中
旬にかけて「摘果(みすぐり)」と呼ばれる作業が行な
われる。作業内容は、受粉後房状に結実した果実がまだ
未熟の段階のうちに、一部の果実を残し他を摘果廃棄す
るというものであるが、この作業により多量の未熟果実
が未利用のまま廃棄処分されている。この未熟果実は成
熟果実と比較して極めて苦く、また果実切断面は容易に
褐変する。この事実は、未熟果実中にポリフェノール化
合物が大量に存在することを示唆するものである。
【0003】ポリフェノール化合物は植物の二次代謝産
物として植物界に普遍的かつ多種・多量に存在すること
で知られているが、これらのあるものは非常に多様な生
理活性を示す点で古くより薬学の分野において、また近
年の食品化学の分野において注目を集めている。
【0004】そのなかで、特に最近研究の集中している
茶のポリフェノール(カテキン類)においては、抗菌、
抗ウイルス、抗酸化、抗突然変異、抗癌、血小板凝集抑
制、血圧上昇抑制、血糖上昇抑制、血中コレステロール
低下、抗う蝕、抗アレルギー、腸内フローラ改善、消臭
など非常に広範な生理作用を有することが認知されつつ
ある。(特開昭63−214183号、特開平2−64
99号、特開平4−178320号等を参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、例えば茶
から抽出したポリフェノールが広範な生理作用を有する
ことが知られているが、本発明者は別の観点から検討を
進め、より効率良く、しかも経済的にポリフェノールを
製造するための原料の検索および製造方法、更には当該
ポリフェノールの生理作用等を検討、確認した。その結
果、バラ科果実、特にリンゴ、ナシ、モモ等の未熟果実
を原料とし、かつ特定の処理を施すことにより、各種の
生理作用を備えたポリフェノールを効率よく製造できる
ことを見出し、本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、バラ科に属する果実、特にリンゴ、ナシ、モモの未
熟果実より搾汁および/または抽出され、かつその画分
が精製されて成ることを特徴とする果実ポリフェノール
が提供される。
【0007】また本発明によれば、バラ科に属する果
実、特にリンゴ、ナシ、モモの未熟果実を搾汁および/
または抽出し、次いでこの搾汁果汁および/または抽出
液よりポリフェノール画分を精製することを特徴とする
果実ポリフェノールの製造方法、が提供される。
【0008】さらに本発明によれば、バラ科に属する果
実、特にリンゴ、ナシ、モモの未熟果実より搾汁および
/または抽出され且つ精製されてなる、ポリフェノール
画分を有効成分とする酸化防止剤が提供される。
【0009】さらにまた本発明によれば、バラ科に属す
る果実、特にリンゴ、ナシ、モモの未熟果実より搾汁お
よび/または抽出され且つ精製されてなる、アンジオテ
ンシンI変換酵素阻害作用を有するポリフェノール画分
を有効成分とする血圧降下剤が提供される。さらにまた
本発明によれば、バラ科に属する果実、特にリンゴ、ナ
シ、モモの未熟果実より搾汁および/または抽出され且
つ精製されてなる、発ガン性物質の変異原性抑制作用を
有するポリフェノール画分を有効成分とする抗変異原性
作用剤が提供される。
【0010】さらにまた本発明によれば、バラ科に属す
る果実、特にリンゴ、ナシ、モモの未熟果実より搾汁お
よび/または抽出され且つ精製されてなる、ヒアルロニ
ダーゼ阻害作用ならびにヒスタミン遊離抑制作用を有す
るポリフェノール画分を有効成分とするアレルギー抑制
剤が提供される。さらにまた本発明によれば、バラ科に
属する果実、特にリンゴ、ナシ、モモの未熟果実より搾
汁および/または抽出され且つ精製されてなる、グルコ
シルトランスフェラーゼ阻害活性を有するポリフェノー
ル画分を有効成分とする抗う蝕剤が提供される。
【0011】さらにまた、本発明によれば、バラ科に属
する果実、特にリンゴ、ナシ、モモの未熟果実より搾汁
および/または抽出され且つ精製されてなる、メチルメ
ルカプタン、硫化ジメチル、二硫化ジメチル等の、悪臭
物質に対する消臭作用および悪臭物質産生抑制作用を有
するポリフェノール画分を有効成分とする消臭剤が提供
される。
【0012】以下、本発明を詳しく説明する。本発明に
おける果実ポリフェノールは、上記のように、バラ科に
属する果実、特にリンゴ、ナシ、モモの未熟果実の搾汁
果汁、抽出液より精製されたポリフェノール画分からな
るものであるが、このポリフェノール画分の精製は、搾
汁果汁、抽出液を吸着剤で処理することにより行なわ
れ、吸着剤に吸着する画分(以下、吸着画分という)に
ポリフェノールは含有されている。そして吸着画分を含
水アルコール(エタノール等)で溶出させることによ
り、ポリフェノール画分が精製される。
【0013】このポリフェノール画分は、次いで濃縮処
理することにより液体製剤を得ることができる。さら
に、ポリフェノール画分の濃縮液を噴霧乾燥もしくは凍
結乾燥処理することにより粉末製剤を得ることもでき
る。
【0014】本発明で用いる原料としては、バラ科に属
する果実であるが、具体的には例えば、リンゴ、ナシ、
モモ等が挙げられ、特にリンゴが好ましい。また、果実
としては成熟果実、未熟果実ともに用いることができる
が、より多くのポリフェノール化合物を含有すること、
および広範な生理作用を有する各種活性成分を多量に含
むことから、未熟果実が特に好ましい。
【0015】搾汁方法としては原料を洗浄し、そのま
ま、または亜硫酸を添加しながら破砕、圧搾により搾汁
果汁を得、好ましくはペクチン分解酵素を添加する。次
いで遠心分離、濾過等の手段により清澄果汁を得る方法
を挙げることができる。また抽出方法としては、洗浄し
た原料をアルコール(エタノール、メタノール等)と混
合して破砕し、そのまま浸漬及び圧搾、または加熱還流
しながら抽出し、次いで減圧濃縮によりアルコールを留
去した後、遠心分離及び濾過、または有機溶媒(ヘキサ
ン、クロロホルム等)による分配及び濾過を行ない、清
澄抽出液を得る方法を挙げることができる。
【0016】精製方法としては、ポリフェノール類を選
択的に吸着且つ溶離できる吸着剤、例えばスチレン−ジ
ビニルベンゼン系の合成吸着樹脂、陰イオン交換樹脂、
オクタデシル基化学結合型シリカゲル(ODS)等を充
填したカラムに、上記の清澄果汁又は清澄抽出液を通す
ことによりポリフェノール画分を吸着させる。次いで、
蒸留水を通すことにより洗浄した後、20〜100%ア
ルコール(例えばエタノール)溶液、好ましくは約50
%アルコール溶液をカラムに通すことによりポリフェノ
ール画分が溶出、回収できる。得られたポリフェノール
溶液を減圧濃縮することによりアルコールを留去し、果
実ポリフェノール液体製剤(好ましくはリンゴ酸等の有
機酸を添加)を得ることができる。さらに、液体製剤を
そのままもしくはデキストリン等の粉末助剤を添加し、
噴霧乾燥又は凍結乾燥を行ない、果実ポリフェノール粉
末製剤を得ることができる。
【0017】本発明で得られる果実ポリフェノールの組
成としては、単純ポリフェノール化合物としてカフェー
酸誘導体、p−クマル酸誘導体、フラバン−3−オール
類(カテキン類)、フラボノール類(ケルセチン配糖体
類)、ジヒドロカルコン類(フロレチン配糖体類)な
ど、また高分子ポリフェノール化合物として縮合型タン
ニン類など、により大部分が占められることを本発明者
は確認している。
【0018】従って、本発明で得られる果実ポリフェノ
ールは種々の生理機能を有する可能性があると考えられ
るが、本発明者が鋭意検討した結果、第一に、このポリ
フェノールには、植物油脂であるリノール酸の酸化を防
止する作用を有する成分が多量に含まれていることを見
出した。即ち、本発明で得られる果実ポリフェノールは
酸化防止剤として極めて有効なものである。
【0019】また第二に、このポリフェノールには、血
圧上昇に関連する酵素であるアンジオテンシンI変換酵
素(以下、ACEという)の働きを阻害する作用を有す
る成分が多量に含まれていることを見出した。従って、
本発明で得られる果実ポリフェノールは血圧降下剤とし
ても極めて有効なものである。
【0020】そして、さらに本発明者は検討を進めて、
果実ポリフェノール中のACE阻害活性物質が何かを検
索したところ、図12の構造式で示される縮合型タンニ
ンであることを確認した。また、近年の多くの研究結果
より発ガン性物質と変異原性物質に高い相関が認めら
れ、発ガン性と変異原性は深い関連があるとされてい
る。すなわち変異原性を抑制する物質は発ガン性を予防
することが期待できる。そこで、本発明で得られる果実
ポリフェノールが抗変異原性作用があるかどうかを確認
したところ、その作用効果があることが判明した。従っ
て、本発明で得られる果実ポリフェノールは抗変異原性
作用剤としても極めて有効なものである。
【0021】さらに、ヒスタミンは様々なアレルギー症
状を引き起こす生体内ケミカルメディエーターとして知
られており、主に肥満細胞や好塩基球から脱顆粒によっ
て遊離する。ヒアルロニダアーゼは結合組織再構築にお
ける細胞活動の一貫を形成していると考えられている酵
素であるが、近年の研究(Chem.Pharm.Bu
ll.33.p642.1985、同.33.198
5,同.33.p3787.1985,同.33.p5
079.1985,同.40.1439.1992)に
よりヒアルロニダーゼ阻害活性と、肥満細胞からのヒス
タミン遊離抑制活性が合成抗アレルギー剤(クロモグリ
ク酸ナトリウムやトラニラスト)に於いて高い相関性を
示し、これらの活性を測定することで天然物から数種の
抗アレルギー物質が検索されている。そこで、本発明で
得られる果実ポリフェノールがヒアルロニダーゼ阻害活
性ならびにヒスタミン遊離抑制活性があるかどうかを確
認したところ、その作用効果があることが判明した。従
って、本発明で得られる果実ポリフェノールはアレルギ
ー抑制剤としても極めて有効なものである。
【0022】さらにまた、今日では、う蝕(虫歯)はSt
reptococcus mutansを中心とする口腔連鎖球菌による細
菌感染症の一種であることが確認されているが、う蝕発
生過程の中でも歯垢形成は特に重要な要因と考えられて
いる。すなわち、食物中に含まれるショ糖から、う蝕菌
の産生酵素グルコシルトランスフェラーゼ(以下、GT
aseと略す)の作用により粘着性の不溶性グルカンが
合成され、これを介して細菌が歯牙表面に付着し、生じ
た歯垢がう蝕の原因となる。
【0023】このことより、GTase活性を阻害する
物質は効果的な抗う蝕剤として適用できることが期待さ
れている(Appl.Env.Microbiol.,59(4),968-973,1993、
Biosci.Biotech.Biochem.,56(5),766-768,1992、Agric.
Biol.Chem.,54(11),2925-2929,1990、Chem.Pharm.Bul
l.,38(3),717-720,1990)。そこで本発明においては、
う蝕菌の代表種のひとつであるS.sobrinusが産生する、
不溶性グルカン生成GTaseに対する果実ポリフェノ
ールの阻害能について検討したところ、その作用効果が
あることが判明した。従って、本発明で得られる果実ポ
リフェノールは抗う蝕剤としても極めて有効なものであ
る。
【0024】さらにまた、食品由来の悪臭成分の中で、
口臭の強さと含有量が比例するのは、硫化水素、メチル
メルカプタン、硫化ジメチル等揮発性硫黄化合物である
とされている(日歯周誌、17,233-245,1975)。なかで
も、メチルメルカプタン濃度との間に強い相関が認めら
れている(日歯周誌、18,1-12,1976及び歯学会報、76,1
923,1976)。そこで、本発明で得られる果実ポリフェノ
ールのメチルメルカプタン、硫化ジメチルに対する消臭
効果を測定したところ、その作用効果があることが判明
した。さらに、果実ポリフェノールのメチルメルカプタ
ン、硫化ジメチルおよび二硫化ジメチルに対する産生抑
制効果を測定したところ、その作用効果があることも判
明した。従って、本発明で得られる果実ポリフェノール
は消臭剤としても極めて有効なものである。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0026】(実施例1) [リンゴ未熟果果汁の成分分析]以下の試料について一
般成分分析を行った。 −試料 リンゴ(ふじ)成熟果:市販品(無袋栽培品) リンゴ(ふじ)未熟果:6月中旬に採取 −試料処理法 果実試料に対し酸化防止剤として適量のメタ重亜硫酸カ
リウムを添加しながら、ミキサーで破砕・搾汁した。搾
汁液は遠心分離・濾過により清澄果汁として、以下の測
定に供した。
【0027】−測定項目(および方法) −一個体平均重量(n=50) −搾汁率(%) −pH −酸度(リンゴ酸換算g/l) −Brix −総フェノール(クロロゲン酸換算、ppm) −総アスコルビン酸 −有機酸組成 −糖組成 −金属イオン組成 −遊離アミノ酸組成 測定結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】表1よりわかるように、リンゴ未熟果果汁
は成熟果果汁と比較すると成分的に大きな差異が見られ
た。特に強調すべき点として、フェノール成分、アスコ
ルビン酸、有機酸(特にキナ酸)、金属イオン、遊離ア
ミノ酸(特にアスパラギン、フェニルアラニン、γ−ア
ミノ酪酸)に富んでいるといえる。一方、糖類は非常に
少なかった。
【0030】次にリンゴ未熟果のポリフェノール成分組
成について、高速液体クロマトグラフ法により調べた。
測定試料は果実抽出液からポリフェノール成分を固相抽
出法により精製したもの(実施例2を参照)を使用し
た。測定結果を図1に示す。
【0031】これより、リンゴ未熟果の単純ポリフェノ
ール化合物組成は、カフェー酸誘導体(クロロゲン酸
他)、p−クマル酸誘導体、フラバン−3−オール類
(カテキン、エピカテキン、他)、フラボノール類(ケ
ルセチン配糖体類)、ジヒドロカルコン類(フロレチン
配糖体、特にフロリジン)で大半を占めることが判明し
た。量的にはクロロゲン酸、カテキン、エピカテキン、
フロリジンが高含量であると推定された。
【0032】(実施例2) [果実未熟果ポリフェノールの抗酸化作用]−原料 原
料素材としては以下の果実を使用した。 リンゴ成熟果:市販品(無袋栽培品) リンゴ未熟果:6月中旬に採取 「ふじ」 − 平均重量 4.97 g(n=50) 「津軽」 − 平均重量 7.80 g(n=50) 「ジョナゴールド」− 平均重量 3.86 g(n=50) 「北斗」 − 平均重量 3.32 g(n=50) 「王林」 − 平均重量 10.34 g(n=50)
【0033】ナシ未熟果:6月上旬に採取 「豊水」−平均重量 8.98g(n=50) モモ未熟果:6月上旬に採取。 「あかつき」−平均重量 5.03g(n=50)
【0034】−試料調製 果汁試料−実施例1と同様の処理により清澄果汁を得
た。 抽出試料−抽出方法としては、原料400gを1%塩酸
酸性メタノールと共にホモジナイズした後、加熱還流し
ながら抽出し(3回)、抽出液を減圧濃縮してメタノー
ルを留去後、クロロホルムを加えて分配し(2回)、水
層を回収し、濾過後蒸留水で200mlにメスアップし
て抽出試料とした。なお、必要に応じ、果汁試料、抽出
試料からポリフェノール成分をSep-pak C18 を用いた固
相抽出法により精製した。
【0035】−抗酸化試験法 抗酸化試験法は以下の通りとした。即ち、基質溶液(4
%リノール酸含有エタノール)5mlにリン酸緩衝液(p
H7.0) 4mlと試験液1mlを密栓試験管中で混和した
後、50℃の恒温槽中に遮光保存した。この際、コント
ロールとして基質の代わりにエタノールを添加したも
の、またブランクとして試料溶媒を試料の代わりに添加
したものを、同条件下で保存した。
【0036】保存期間中、反応液を経時的にサンプリン
グし、生成した過酸化物をイソチオシアネート法(ロダ
ン鉄法)により定量した。
【0037】−測定結果 リンゴ(ふじ)の未熟果と成熟果の抽出物について抗酸
化性の有無を調べた。「ふじ」未熟果と成熟果の抽出液
を1-1000μl/gLA の範囲で反応系に添加したときの、1
週間後における生成過酸化脂質量 (吸光度500nm 値)と
添加濃度のグラフを図2に示した。これより、「ふじ」
未熟果と成熟果のいずれの抽出物においてもリノール酸
に対する抗酸化作用が認められたが、特に未熟果抽出物
に強力な作用が認められた。
【0038】続いて、この強力な活性成分がどのような
物質であるか探る目的で、未熟果と成熟果の抽出物をSe
p-pak C18 によりおおまかに2つに分画した(画分A:
Sep-pak C18 非吸着画分。画分B:Sep-pak C18 吸着画
分(ポリフェノール画分))。抽出物ならびに各画分を
1 −1000μl/gLA の範囲で反応系に添加したときの、1
週間後における生成過酸化脂質量 (吸光度500nm 値) と
添加濃度のグラフを図3に示した。
【0039】この結果、成熟果抽出物の抗酸化性は画分
Bの成分に由来するものであることが判明した。未熟果
抽出物では画分A,B共に抗酸化作用が見られたが画分
Bのほうが強力な作用を示した。以上の結果から、両抽
出物において観察される抗酸化性は主として画分Bの成
分、すなわちポリフェノール化合物の存在に起因するこ
とが強く示唆された。
【0040】さらにリンゴに含まれる単純ポリフェノー
ル化合物のうち、純品が入手できるものについて抗酸化
性の有無を検討した。各物質2μmol/gLA を反応系に添
加したときの、1週間後における生成過酸化脂質量 (吸
光度500nm 値)の比較グラフを図4に示した。図4では
ポリフェノール化合物以外にも、比較物質として既知抗
酸化剤のBHA、BHT、ビタミンEの3種類について、また先
の画分A中の代表的な成分としてキナ酸、リンゴ酸、γ
−アミノ酪酸(GABA)についても検討した。
【0041】その結果、ポリフェノール化合物のうちカ
フェー酸、クロロゲン酸、(+)-カテキン、(-)-エピカテ
キン、ケルセチン、ルチン(quercetin-3-glu-rha) の6
種類は、BHA やBHT に匹敵する抗酸化力を有していた。
しかし同じポリフェノール化合物でもp−クマル酸やフ
ロレチン、フロリジンには全く抗酸化作用が見られなか
った。また画分A中の諸成分にも抗酸化作用を有するも
のは見られなかった。なお、リンゴにおける各成分の含
有量と抗酸化力の比較より、リンゴ未熟果の抽出液及び
果汁液の発揮する強い抗酸化作用は、主としてクロロゲ
ン酸、(+)-カテキン、(-)-エピカテキンの存在によるも
のと推定できた。
【0042】これまでの結果より、リンゴ(ふじ)の未
熟果には強い抗酸化作用があること、およびその活性成
分を明らかにした。続いて「ふじ」以外のリンゴの未熟
果も同様の作用を有するかどうかについて検討した。各
種リンゴ未熟果(「ふじ」「津軽」「ジョナゴールド」
「北斗」「王林」)の抽出液の画分B(ポリフェノール
画分)について、各画分を1-500 μl/gLA の範囲で反応
系に添加したときの、1週間後における生成過酸化脂質
量 (吸光度500nm 値)と添加濃度のグラフを図5に示し
た。
【0043】図5には対照として「ふじ」の成熟果の結
果も加えて示した。その結果、いずれのリンゴ品種にお
いても強い抗酸化性が認められ、品種の違いによる抗酸
化力の差はほとんど見られなかった。
【0044】さらに、リンゴ以外の果実未熟果の抗酸化
作用についても検討した。各種果実未熟果(リンゴ「ふ
じ」、ナシ「豊水」、モモ「あかつき」)の抽出液の画
分B(ポリフェノール画分)について、各画分を1-500
μl/gLA の範囲で反応系に添加したときの、1週間後に
おける生成過酸化脂質量 (吸光度500nm 値)と添加濃度
のグラフを図6に示した。
【0045】その結果、モモ未熟果はリンゴ未熟果とほ
ぼ同等の抗酸化力を有すること、またナシ未熟果はリン
ゴ程ではないがかなり強い抗酸化力を有することが判明
した。
【0046】(実施例3)[果実未熟果ポリフェノール
のアンジオテンシンI変換酵素(ACE) 阻害作用]−原料
原料素材としては以下の果実を使用した。 リンゴ未熟果:実施例2と同様 −試料調製:実施例2と同様に「抽出試料」と「ポリフ
ェノール画分」を調製した。
【0047】−ACE阻害試験法 ACE阻害試験は常法に従って行なった。すなわち市販
ACE溶液に試料溶液を加え、プレインキュベーション
後、基質としてBz-Gly-His-Leuを添加し反応させた。反
応により生じたHis 断片をオルトフタルジアルデヒドで
蛍光ラベル化した後、蛍光強度(Ex.360nm、Em.490nm)
を測定した。
【0048】この時、被験液の蛍光強度をS、試料の代
わりに水を加えたときの値をC、Sの酵素ブランク(酵
素の代わりに水を加えたもの)の値をSB、Cの酵素ブラ
ンクの値をCB とし、{1−(S−SB)/(C-CB)}×100
(%)としてACE阻害活性度を表わした。
【0049】−測定結果− リンゴ未熟果と成熟果(いずれも「ふじ」)の抽出物
を、Sep-pak C18 を用いて、非吸着画分(→画分A)と
ポリフェノール画分(→画分B)に分画した。各画分の
ACE阻害活性を調べた。結果を図7に示した。その結
果、未熟果・成熟果のいずれにおいても画分Bに強いA
CE阻害活性が見られた。特に未熟果の画分Bでは10
0%阻害が観察されたが、両者の阻害活性の強さをさら
に詳しく比較するために、反応系へ添加する両者の画分
Bの添加量を変化させた場合のACE阻害活性の変動を
調べた。結果を図8に示した。
【0050】その結果、成熟果の画分BのACEに対す
る50%阻害濃度(IC50)が約3ulであったのに対し、未
熟果の画分Bは0.1ul以下と非常に強い活性を示し
た。未熟果におけるこの強い阻害活性は「ふじ」以外の
栽培品種においても同様に観察された。以上の結果よ
り、リンゴ未熟果にはACEに対する強力な阻害物質が
存在し、その活性本体はポリフェノール化合物であるこ
とが強く示唆された。なお、ナシとモモ未熟果のACE
阻害活性はリンゴに比べて弱いものであった。
【0051】次に、リンゴ未熟果中より見出され、かつ
純品が入手可能な単純ポリフェノール化合物について、
ACEの阻害活性の有無を検討した。具体的には、物質
間の活性の強さを比較できるように、反応系へ添加する
各物質の添加濃度を変化させた場合のACE阻害活性の
変動を調べた。結果を図9に示した。
【0052】図9では比較のため、既にACE阻害活性
を有することが知られている茶のカテキン類についても
測定を行なった。その結果、(-)-エピガロカテキンガレ
ート(EGCg)と(-)-エピカテキンガレート(ECg) のIC50
がそれぞれ0.3mM、2mM であり、強い阻害活性を示した。
また加工により茶葉中のGABA濃度を高めた「ギャバロン
茶」が高血圧自然発症ラットを用いた実験で血圧降下作
用を示したという報告があるが、本実験においてはGABA
にはACE阻害活性は全く見られなかった。
【0053】肝心のリンゴフェノール類は、いずれも高
濃度では阻害活性を有していたものの、IC50値は低く、
最も活性の強かったケルセチンでも約5mM であり、EGCg
やECg よりも阻害活性ははるかに弱いものであった。
【0054】ここでリンゴ未熟果画分B中のポリフェノ
ールが全てEGCgであると仮定し、EGCgの検量線により画
分B中の総フェノール量を算出したところ、約15000ppm
であり、画分Bのポリフェノール濃度はEGCg換算で33.8
2mM 相当であると計算された。この計算値を使用し、図
9上に画分Bの活性曲線をプロットしたところ、EGC
gを上回る(IC50=0.2 mM) 強力な阻害活
性が認められた。実際上は画分B中にEGCgやECg は存在
しておらず、また上述のとおり他の単純ポリフェノール
類には顕著な阻害活性が見られない。図9において観察
される未熟画分Bの強力なACE阻害活性は、混在する
他の未同定ポリフェノールの存在によるものであること
が強く示唆された。
【0055】(実施例4) [リンゴ未熟果ポリフェノール中のACE阻害物質の同
定] −試料 実施例3と同様に、リンゴ「ふじ」未熟果より
抽出試料を得て、さらに固相抽出法によりポリフェノー
ル画分を精製し、以下の試料とした。 −実験方法 試料溶液をSephadex LH-20カラムに負荷した。カラムを
蒸留水で洗浄後、20%〜60%メタノール(塩酸酸
性)、70%アセトン(塩酸酸性)を順時用いて、ポリ
フェノールを溶出・分画した。得られた画分について、
HPLC組成分析、総フェノール測定、ACE阻害試験を行
った。また必要に応じて、吸収スペクトル測定、ゲル浸
透クロマトグラフィーを行なった。
【0056】−実験結果 試料中のACE阻害活性本体を他のポリフェノールから
単離するための具体的手段としてSephadex LH-20 colum
n による分画を試みた。実験により得られた溶出画分に
ついて、HPLCによる単純ポリフェノール分析とACE 阻害
試験を行なったところ、60%メタノール溶出時点で全
ての単純ポリフェノール類が完全に溶出されたことを確
認した。
【0057】ACE阻害活性は次の溶出溶媒である70
%アセトン溶出画分に集中していた。単離した画分は、
溶媒を留去後、凍結乾燥し粉末化した。活性本体は水に
易溶(水溶液はオレンジ色)であり画分B100ml から約
0.7g得られた。次に得られた粉末を水に溶解し、分
光光度計により吸収スペクトルを測定した。結果を図1
0に示した。
【0058】得られたスペクトルは280 nm に極大吸
収を示し、その形状は(+)-カテキンや(-)-エピカテキン
と酷似していた。また同水溶液を120 ℃、10分間オー
トクレープ処理したところ、液は赤色を呈し、アントシ
アニジンが生成したものと思われた。これらの結果より
活性本体は、縮合型タンニンとして知られるプロシアニ
ジン類(カテキン類の規則的な重合体)であることが強
く示唆された。しかし先のSephadex LH-20における溶出
挙動ならびにシリカゲル HPTLCにおける溶出挙動などか
ら、本物質はプロシアニジンB2 のような二量体程度の
重合度ではなく、より高次のポリマー物質であることが
推定された。
【0059】そこで本物質につき、GPC による分子量測
定を試みた。一般にポリフェノール化合物は疎水結合や
水素結合によるカラム充填剤との親和性が強いため、通
常タンパク質等で使用される水系でのGFC(Gel Filtrati
on Chromatography)による分子量測定は困難とされる。
そこで活性本体のフェノール性水酸基をピリジン/無水
酢酸によりアセチル化して有機溶媒に可溶とした後、有
機溶媒(THF) 中でのGPC 分析を試みた。結果を図11に
示した。
【0060】その結果、クロマトグラム上にブロードな
単一ピークが現れ、同時に作成したポリスチレンによる
分子量較正曲線より、本物質の平均分子量は約2000であ
ると算出された。なお、ここでは示さないが他の実験
(トルエン−α−チオールによる部分分解、FAB-MS測定
など)結果も加味した上で、現時点において推定される
ACE阻害活性物質の構造式を図12に示した。これよ
り本物質は縮合型タンニンの一種であると判定された。
【0061】また、精製ポリフェノール画分をSephadex
LH-20で分画する際に、分画前(すなわち精製ポリフェ
ノール画分)と分画後(70%アセトン溶出画分:すな
わち縮合型タンニン画分)について総フェノール量を測
定し、値を比較した。結果を表2に示した。
【0062】
【表2】
【0063】これより、リンゴ未熟果中の全ポリフェノ
ールの約半分が、この縮合型タンニンであり量的に最も
多い成分であることが判明した。なお、本物質のACE
に対するIC50を算出したところ、重量比較でEGCgのIC50
の約1/10以下と非常に低い値であり、すなわち本物質が
非常に強力なACE阻害活性物質であることが確認でき
た。以上の結果より、リンゴ未熟果ポリフェノールが強
力なACE阻害活性剤になりうると判断できた。
【0064】(実施例5) [未熟果実ポリフェノールの製造例]リンゴ未熟果実
(5〜10g/個)約50kgにSO2 を適量添加しなが
ら破砕機にて破砕し、オイルプレスで圧搾した。得られ
た果汁にペクチン分解酵素を約50ppm添加し、遠心
分離またはケイソウ土濾過を施し、さらに精密濾過を施
すことにより清澄果汁35Lを得た。次いで、この清澄
果汁をスチレン−ジビニルベンゼン系の工業用合成吸着
樹脂(6L)を充填したカラムに通液した。さらに0.
1%HCl含有水を6L通して糖類を除去した後、0.
1%HCl含有50%エタノールで溶出させ、主要なポ
リフェノール画分3Lを得た。
【0065】得られた画分をエバポレーターで減圧濃縮
して濃縮画分1.5Lとし、噴霧乾燥機にて乾燥させ、
リンゴ未熟果実ポリフェノール粉末製剤228.2gを
得た。回収率に関するデータを以下に記した。
【0066】カラム回収率 ;95.6% 噴霧乾燥回収率;93.0% 果汁からの回収率 ;0.65% 果汁中ポリフェノールからの粉末回収率;88.9%
【0067】(実施例6) [果実未熟果ポリフェノールの抗変異原性作用]本実施
例に於いて、抗変異原性の測定はエイムス法(Muta
tion Research,vol.31,p34
7、1975年)の改変法で行った。 −原料ならびに試料調製 実施例2、3、4と同様。ただし実施例4で得られた
「縮合型タンニン」を以下「リンゴタンニン」と略す。
【0068】−抗変異原性測定法 変異原生物質(ベンゾ(a)ピレン、Trp−P−2)
溶液にリン酸緩衝液、試料溶液、S9−mix、サルモ
ネラ菌(Salmonella typhimurium TA98またはTA
100)一晩培養液を混和し、37℃で2日間培養後、
出現したコロニー数をカウントした。各ポリフェノール
は1〜300(μg/plate )の間で等比級数的濃度勾
配をとり、変異原性抑制活性率は、以下の式で算出し
た。
【0069】変異原性抑制活性率={(C−B)−(S
−B)}/(C−B)×100(%)
【0070】この時、被検液のコロニー数をS、試料の
代わりに水を加えたコントロールをC、試料と変異原の
代わりに水を加えたブランクをBとした。
【0071】−結果 各種ポリフェノールとリンゴタンニンに関して、Trp
−P−2に対する変異原性抑制活性率を図13に、ベン
ゾ(a)ピレンに対する変異原性抑制活性率を図14に
示した。縦軸は変異原性抑制活性率で、自然復帰(ブラ
ンク)と同等にまで抑制したものを100%とした。横
軸は、プレート1枚当たりのサンプル量を示した。
【0072】その結果、リンゴタンニンは各変異原に対
し濃度依存的にその変異原性を抑制し、またエピガロカ
テキンガレートと同等かより低濃度領域で抑制効果を示
した。本実験の条件ではTrp−P−2、1μgに対し
てリンゴタンニンは約17μg(エピガロカテキンガレ
ートは約51μg)、ベンゾ(a)ピレン5μgに対し
ては約37μg(同約56μg)で、50%の変異原性
抑制活性を示した。すなわちこのポリフェノールには、
変異原性物質(発ガン性物質)に作用させると、その変
異原性を強く抑制する成分が多量に含まれていた。従っ
て、本発明で得られる果実ポリフェノールは抗変異原性
作用剤としても極めて有効である。
【0073】(実施例7) [果実未熟果ポリフェノールのヒアルロニダーゼ阻害作
用ならびにヒスタミン遊離抑制作用]本実施例に於い
て、アレルギー抑制作用は、ヒアルロニダーゼ阻害活性
度ならびに動物細胞を用いたヒスタミン遊離抑制作用を
指標とすることで測定した。 −原料 ;リンゴ未熟果、ナシ未熟果、モモ未熟果、リ
ンゴ成熟果 −試料調製 実施例2と同様に各果実抽出物を調製し、さらに「ポリ
フェノール画分」をセファデックス(Sephadex) LH-20で
精製したものをリンゴタンニンとした。
【0074】−ヒアルロニダーゼ阻害活性測定法 ヒアルロニダーゼ阻害活性測定法は基本的にJ.Bio
l.,vol.250,p79,1975年の改変法で行っ
た。すなわち市販ヒアルロニダーゼ溶液に試料溶液を加
え、プレインキュベーション後、ヒスタミン遊離剤のコ
ンパウンド48/80溶液を加え、37℃でヒアルロニ
ダーゼの活性化を行い、基質としてヒアルロン酸溶液を
添加し反応させた。反応で生じたN−アセチルグルコサ
ミンをモルガン・エルソン法により発色させ、吸光度
(586nm)で測定し、以下の式でヒアルロニダーゼ
阻害活性率を算出した。
【0075】ヒアルロニダーゼ阻害活性率={(C−C
B)−(S−SB)}/(C−CB)×100(%)
【0076】この時、被検液の吸光度をS、試料の代わ
りに緩衝液を加えたものをC、Sの酵素ブランクを
B、Cの酵素ブランクをCBとした。
【0077】−ヒスタミン遊離抑制活性測定法 ヒスタミン遊離抑制活性測定法はJ.Food Hyg. Soc.Japa
n,vol.35,p497,1994年の方法で行った。即ち、ラット好
塩基球白血病細胞RBL−2H3を10%FBS,α−
MEM培地で培養(37℃、5%CO2)し、抗体DN
P−lgEを90分間作用させ、HEPES buff
erで洗浄した後、抗原DNP−BSAを35分間作用
させる。リンゴの成分は抗体あるいは抗原作用時に添加
する。反応停止のため氷冷HEPES bufferを
加え、細胞外液をとり、過塩素酸を添加、冷却後遠心分
離した後、0.45μ濾過したものをHPLCで分析
し、細胞から遊離されたヒスタミン量を測定した。ヒス
タミン遊離抑制活性は以下の式で算出した。
【0078】ヒスタミン遊離抑制活性率={(C−B)
−(S−B)}/(C−B)×100(%)
【0079】この時、被検液のヒスタミン量をS、試料
の代わりにHEPES bufferを加えたものを
C、抗体あるいは抗原を加えないブランクをBとした。
【0080】−結果 各果実エキスおよびクロモグリク酸ナトリウムとリンゴ
タンニンに関してヒアルロニダーゼ阻害活性率を図15
および図16に示した。その結果、各果実エキスおよび
リンゴタンニンは濃度依存的にヒアルロニダーゼを阻害
しその活性が認められた。対照とした合成抗アレルギー
剤のクロモグリク酸ナトリウムと比較したところ、50
%活性を阻害する濃度であるIC50値に関してはクロ
モグリク酸ナトリウムが約0.051mg/mlである
のに対し、リンゴタンニンは約0.086mg/mlと
近い値であった。
【0081】又、各果実エキスおよびリンゴタンニンに
関する抗原DNP−BSA作用時、抗体DNP−lgE
作用時のヒスタミン遊離抑制活性率を図17および図1
8に示した。これらの結果から明らかなように、ポリフ
ェノール画分に含まれるリンゴタンニンは濃度依存的に
ヒスタミン遊離抑制活性が認められた。以上のことか
ら、このポリフェノールには、I型アレルギーに関する
酵素であるヒアルロニダーゼの働きを阻害する作用を有
する成分、ならびにヒスタミン遊離抑制作用を有する成
分が多量に含まれていた。従って、本発明で得られる果
実ポリフェノールはアレルギー抑制剤としても極めて有
効である。
【0082】(実施例8) [果実未熟果ポリフェノールのグルコシルトランスフェ
ラーゼ阻害作用]本実施例においては、う蝕菌の代表種
のひとつであるS.sobrinusが産生する、不溶性グルカン
生成GTaseに対する果実ポリフェノールの阻害能に
ついて検討した。 −原料および試料調製 実施例6、7と同様 −使用菌体;Streptococcus sobrinus ATCC 334
78
【0083】−GTaseの調製;S.sobrinusのGTa
seは以下の方法にて調製した。 S.sobrinusをTTY培地(Agric.Biol.Chem.,54(11),29
25-2929,1990)で37℃、18時間培養後、遠心分離に
より菌体を除き上清を得た。この上清に50%飽和まで
硫酸アンモニウムを添加した後、遠心分離により生じた
沈澱を回収した。沈澱は0.05Mリン酸緩衝液(pH
6.5)で再溶解した後、同緩衝液で透析した。透析液
中のGTaseはヒドロキシルアパタイトクロマトグラ
フ法により精製、回収した。このとき約0.4Mのリン
酸緩衝液濃度で不溶性グルカン生成GTaseは溶出し
た。溶出画分を回収し、以下の実験に供した。
【0084】−GTase阻害活性測定法 1mlの基質溶液(2%ショ糖、0.1%アジ化ナトリ
ウム、40μMデキストランT10含有0.1Mリン酸
緩衝液(pH6.5))に精製GTase溶液と試料溶
液を添加し、水で全量2mlに希釈した後、37℃で1
8時間反応させた。反応により生じた不溶性グルカン量
を550nmの吸光度で示される濁度として測定し、下
記の式より生成率を算出した。 不溶性グルカン生成率=(SS−SB)/(CS−C
B)×100(%) SS:サンプル SB:サンプルの酵素ブランク CS:コントロール CB:コントロールの酵素ブランク
【0085】−結果 各果実抽出物のポリフェノール画分、ならびに各ポリフ
ェノール成分のGTase阻害活性を図19、20に示
した。縦軸は不溶性グルカンの生成率で、試料無添加の
コントロールにおける生成量を100%として算出し
た。横軸は反応系への試料もしくはポリフェノールの添
加量を容量もしくは濃度で示した。図19に示したとお
り、各種果実抽出物のポリフェノール画分のうち、特に
「ふじ」未熟果と「新高」未熟果のポリフェノール画分
に顕著なGTase阻害活性が見られた。この時、「ふ
じ」成熟果のGTaseに対する50%阻害量が約50
μlであるのに対して「ふじ」未熟果のそれは約0.7
μlであることから、リンゴの未熟果は成熟果よりも約
70倍強力なGTase阻害活性を有していることが判
明した。
【0086】次にリンゴに含まれる成分を中心に各種ポ
リフェノール成分のGTase阻害活性について検討し
た。図20に示したとおり、リンゴ中の成分のうち、ク
ロロゲン酸とフロリジンのGTase阻害活性はごく弱
いものであった。一方、各種カテキン類のうち、エピカ
テキンモノマーの阻害活性は微弱であったのに対し、図
12の推定化学構造式で示される高分子エピカテキン重
合体(図20ではリンゴタンニンと表記)は強力なGT
ase阻害活性を有していることが判明した。図20で
は対照として、既にGTase阻害物質であることが知
られている緑茶の代表的カテキン類であるエピカテキン
ガレート(Agric.Biol.Chem.,5(11),2925-2929,1990,Ch
em.Pharm.Bull.,38(39,717-720,1990)の結果も同時に示
したが、エピカテキンガレートのGTaseに対する5
0%阻害濃度が約200ppmであるのに対して、リン
ゴタンニンのそれは約2ppmと約100倍程度強力で
あると算出された。これらの結果よりまた、図19で見
られた「ふじ」未熟果の強力なGTase阻害活性は本
物質の存在によるものと推定された。以上の結果より、
本発明で得られる果実ポリフェノールは強力なGTas
e阻害活性成分を有することから、抗う蝕剤としても極
めて有効であると考えられる。
【0087】(実施例9) [果実未熟果ポリフェノールの消臭効果]本実施例にお
ける消臭効果試験は、宇井らの方法(日食工誌、38,109
8-1102,1991)の改変法で行った。 −試料 実施例2に記載のリンゴ未熟果実果汁より精製したポリ
フェノール画分の噴霧乾燥品(リンゴポリフェノール粉
末製剤)を使用した。さらに比較対照として、既知消臭
物質である市販緑茶ポリフェノール製剤と銅クロロフィ
リンナトリウムを使用した。
【0088】−消臭効果試験法 予め氷冷下で1ppmメチルメルカプタン溶液および1
ppm硫化ジメチル溶液を調製した。内容量30mlの
バイアル瓶中に各濃度の試料を含む0.1Mリン酸緩衝
液(pH7.5)1mlを入れ(比較対照は試料無添
加)、これに1ppmメチルメルカプタン溶液1ml、
または1ppm硫化ジメチル溶液1mlを加え、直ちに
栓をして撹拌した。これを37℃で5分間インキュベー
トした後、ヘッドスペースガス5mlをGCに注入し、
メチルメルカプタンもしくは硫化ジメチルのピーク高を
測定した。
【0089】−測定結果 各試料について悪臭成分に対する消臭効果の有無を調べ
た。試料を0.05−0.5%もしくは0.05−5%
の範囲で反応系に添加したときのヘッドスペースガス中
のメチルメルカプタンもしくは硫化ジメチル濃度と試料
添加濃度との関係を図21、図22に示した。この結果
から明らかなように、リンゴポリフェノール粉末製剤は
濃度依存的にメチルメルカプタン、硫化ジメチルに対す
る消臭効果を有することが認められた。
【0090】(実施例10) [果実未熟果ポリフェノールの悪臭物質産生抑制効果]
本実施例における悪臭物質産生抑制効果試験は、宇井ら
の方法(日食工誌、38,1098-1102,1991)の改変法で行
った。 −試料 実施例9と同様にリンゴポリフェノール粉末製剤、市販
緑茶ポリフェノール製剤および銅クロロフィリンナトリ
ウムを使用した。
【0091】−悪臭物質産生抑制効果試験法 予め唾液採集2時間前からの飲食を禁じた者から自然流
出唾液を採取した。内容量30mlのバイアル瓶中に各
濃度の試料および40mMのL−メチオニンを含む0.
1Mリン酸緩衝液(pH7.5)1mlを入れ(比較対
照は試料無添加)、これに予め採取した唾液1mlを加
え、直ちに栓をして撹拌した。これを37℃で24時間
インキュベートした後、ヘッドスペースガス5mlをG
Cに注入し、反応により産生したメチルメルカプタン、
硫化ジメチルおよび二硫化ジメチルのピーク高を測定し
た。
【0092】−測定結果 各試料について悪臭物質産生抑制効果の有無を調べた。
試料を0.0015−0.5%の範囲で反応系に添加し
たときのヘッドスペースガス中のメチルメルカプタン、
硫化ジメチルおよび二硫化ジメチル濃度と試料添加濃度
との関係を図23〜図25に示した。この結果から明ら
かなように、リンゴポリフェノール粉末製剤は濃度依存
的にメチルメルカプタン、硫化ジメチル、二硫化ジメチ
ルに対する産生抑制効果を有することが認められた。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バラ科果実、特にリンゴ、ナシ、モモ等の未熟果実を原
料とし、かつ特定の処理を施しているため、各種の生理
作用、特に抗酸化性およびACE 阻害活性を備えた果実ポ
リフェノールを提供することができる。また、本発明に
よれば、抗酸化作用を有するポリフェノール画分を有効
成分とする酸化防止剤を提供することができる。
【0094】さらに、本発明によれば、アンジオテンシ
ンI変換酵素阻害作用を有するポリフェノール画分を有
効成分とする血圧降下剤を提供することができる。ま
た、本発明によれば、変異原性抑制作用を有するポリフ
ェノール画分を有効成分とする抗変異原性作用剤を提供
することができる。さらにまた、本発明によれば、ヒア
ルロニダーゼ阻害作用ならびにヒスタミン遊離抑制作用
を有するポリフェノール画分を有効成分とするアレルギ
ー抑制剤を提供することができる。
【0095】さらに、本発明によれば、グルコシルトラ
ンスフェラーゼ阻害活性を有するポリフェノール画分を
有効成分とする抗う蝕剤を提供することができる。さら
にまた、本発明によれば、悪臭物質に対する消臭および
悪臭物質産生抑制作用を有するポリフェノール画分を有
効成分とする消臭剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リンゴ未熟果ポリフェノールの波長可変クロマ
トグラムと各ピークの紫外部吸収スペクトルの比較を示
すグラフ。
【図2】リンゴ「ふじ」抽出液を反応系に添加したとき
の、1週間後における生成過酸化脂質量 (吸光度500nm
値)と添加濃度の関係を示すグラフ。
【図3】リンゴ「ふじ」各画分を反応系に添加したとき
の、1週間後における生成過酸化脂質量 (吸光度500nm
値)と添加濃度の関係を示すグラフ。
【図4】ポリフェノール化合物を反応系に添加したとき
の、1週間後における生成過酸化脂質量 (吸光度500nm
値)の比較を示すグラフ。
【図5】各リンゴポリフェノール画分を反応系に添加し
たときの、1週間後における生成過酸化脂質量 (吸光度
500nm 値)と添加濃度の関係を示すグラフ。
【図6】各未熟果ポリフェノール画分を反応系に添加し
たときの、1週間後における生成過酸化脂質量 (吸光度
500nm 値)と添加濃度の関係を示すグラフ。
【図7】各画分のACE 阻害活性を示すグラフ。
【図8】画分Bの添加量を変化させた場合の ACE阻害活
性を示すグラフ。
【図9】反応系へ添加する各物質の添加濃度を変化させ
た場合のACE 阻害活性を示すグラフ。
【図10】単離した画分について分光光度計により測定
した吸収スペクトルを示すグラフ。
【図11】GPC による分子量測定結果を示すグラフ。
【図12】推定されるACE 阻害活性物質の構造式。
【図13】Trp−P−2に対するポリフェノールの変
異原性抑制活性を示すグラフ。
【図14】ベンゾ(a)ピレンに対するポリフェノール
の変異原性抑制活性を示すグラフ。
【図15】各種果実抽出物のヒアルロニダーゼ阻害活性
を示すグラフ。
【図16】抗アレルギー剤とリンゴタンニンのヒアルロ
ニダーゼ阻害活性を示すグラフ。
【図17】各果実エキスおよびリンゴタンニンに関する
抗原DNP−BSA作用時、抗体DNP−lgE作用時
のヒスタミン遊離抑制活性率を示すグラフ。
【図18】リンゴタンニンに関する抗原DNP−BSA
作用時、抗体DNP−lgE作用時のヒスタミン遊離抑
制活性率を示すグラフ。
【図19】各果実ポリフェノール画分を反応系に添加し
たときの、不溶性グルカン生成量と添加量の関係を示す
グラフ。
【図20】各ポリフェノール化合物を反応系に添加した
ときの、不溶性グルカン生成量と添加濃度の関係を示す
グラフ。
【図21】リンゴポリフェノール、緑茶ポリフェノー
ル、銅クロロフィリンナトリウムを反応系に添加したと
きの、メチルメルカプタン残存量を示すグラフ。
【図22】リンゴポリフェノール、緑茶ポリフェノー
ル、銅クロロフィリンナトリウムを反応系に添加したと
きの、硫化ジメチル残存量を示すグラフ。
【図23】リンゴポリフェノール、緑茶ポリフェノー
ル、銅クロロフィリンナトリウムを反応系に添加したと
きの、メチルメルカプタン発生量を示すグラフ。
【図24】リンゴポリフェノール、緑茶ポリフェノー
ル、銅クロロフィリンナトリウムを反応系に添加したと
きの、硫化ジメチル発生量を示すグラフ。
【図25】リンゴポリフェノール、緑茶ポリフェノー
ル、銅クロロフィリンナトリウムを反応系に添加したと
きの、二硫化ジメチル発生量を示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 AED 8217−4C 7/26 A61L 9/01 R C07G 17/00 Z C09K 15/34

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バラ科に属する果実の未熟果実より搾汁
    および/または抽出され、かつその画分が精製されて成
    ることを特徴とする果実ポリフェノール。
  2. 【請求項2】 バラ科に属する果実がリンゴ、ナシまた
    はモモである請求項1記載の果実ポリフェノール。
  3. 【請求項3】 バラ科に属する果実の未熟果実を搾汁お
    よび/または抽出し、次いでこの搾汁果汁および/また
    は抽出液よりポリフェノール画分を精製することを特徴
    とする果実ポリフェノールの製造方法。
  4. 【請求項4】 バラ科に属する果実がリンゴ、ナシまた
    はモモである請求項3記載の果実ポリフェノールの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 バラ科に属する果実の未熟果実より搾汁
    および/または抽出され且つ精製されてなる、ポリフェ
    ノール画分を有効成分とする酸化防止剤。
  6. 【請求項6】 バラ科に属する果実がリンゴ、ナシまた
    はモモである請求項5記載の酸化防止剤。
  7. 【請求項7】 バラ科に属する果実の未熟果実より搾汁
    および/または抽出され且つ精製されてなる、アンジオ
    テンシンI変換酵素阻害作用を有するポリフェノール画
    分を有効成分とする血圧降下剤。
  8. 【請求項8】 バラ科に属する果実がリンゴ、ナシまた
    はモモである請求項7記載の血圧降下剤。
  9. 【請求項9】 バラ科に属する果実の未熟果より搾汁お
    よび/または抽出され且つ精製されてなる、変異原性抑
    制作用を有するポリフェノール画分を有効成分とする抗
    変異原性作用剤。
  10. 【請求項10】 バラ科に属する果実がリンゴ、ナシま
    たはモモである請求項9記載の抗変異原性作用剤。
  11. 【請求項11】 バラ科に属する果実の未熟果より搾汁
    および/または抽出され且つ精製されてなる、ヒアルロ
    ニダーゼ阻害作用ならびにヒスタミン遊離抑制作用を有
    するポリフェノール画分を有効成分とするアレルギー抑
    制剤。
  12. 【請求項12】 バラ科に属する果実がリンゴ、ナシま
    たはモモである請求項11記載のアレルギー抑制剤。
  13. 【請求項13】 バラ科に属する果実の未熟果より搾汁
    および/または抽出されかつ精製されてなる、グルコシ
    ルトランスフェラーゼ阻害活性を有するポリフェノール
    画分を有効成分とする抗う蝕剤。
  14. 【請求項14】 バラ科に属する果実がリンゴ、ナシ、
    モモである請求項13記載の抗う蝕剤。
  15. 【請求項15】 バラ科に属する果実の未熟果より搾汁
    および/または抽出されかつ精製されてなる、悪臭物質
    に対する消臭作用および悪臭物質産生抑制作用を有する
    ポリフェノール画分を有効成分とする消臭剤。
  16. 【請求項16】 バラ科に属する果実がリンゴ、ナシ、
    モモである請求項15記載の消臭剤。
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