JPH07213250A - 顆粒状調味料の製造法 - Google Patents
顆粒状調味料の製造法Info
- Publication number
- JPH07213250A JPH07213250A JP6033099A JP3309994A JPH07213250A JP H07213250 A JPH07213250 A JP H07213250A JP 6033099 A JP6033099 A JP 6033099A JP 3309994 A JP3309994 A JP 3309994A JP H07213250 A JPH07213250 A JP H07213250A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- starch
- seasoning
- partially decomposed
- granular
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Seasonings (AREA)
Abstract
調味料を簡便な方法で提供すること。 【構成】固形分濃度が45重量%以上のペースト状調味
料に、20重量%水溶液の粘度が200cps以下であ
る澱粉部分分解物を、粉末状でペースト状調味料に対し
40〜250重量%添加し、高速で撹拌すること。
Description
関し、更に詳しくは加熱処理を施すことなく、ペースト
状調味料から顆粒状調味料を簡便に製造出来る方法に関
する。
類、野菜などから抽出又は分解、濃縮して製造されるエ
キス系の調味料はペースト状で得られ、保存性、輸送
性、利用上の簡便性などから、粉末化、更に顆粒化して
利用されることが多くなっている。
アミノ酸、糖類、酸類、芳香成分、無機塩類などを含
み、通常、それ自体では粉末化が困難であったり、粉末
化できても吸湿による潮解、固結を生じ易いことから、
これら調味料の粉末化に際してはデキストリン、可溶性
澱粉、ゼラチン、アラビヤガム、乳糖などを乾燥助剤と
し、噴霧乾燥、凍結乾燥、ドラム乾燥などの乾燥手段に
よって乾燥し、粉末化されている。例えば、生味噌にデ
キストリン、可溶性澱粉、粉末水飴を添加、混合し、真
空乾燥又は凍結真空乾燥する方法(特開昭58−718
62号)、アミロペクチンからなるDE2〜5のデキス
トリンをエキスに添加溶解した後、乾燥する方法(特開
昭59−205958号)などである。
ったり、液面に浮遊して分散、溶解が悪い、小袋包装
にする際、自動計量が難しい、保存時、固結し易いな
どの問題があるが、粉末を造粒して顆粒化することによ
って、これらの問題点が改善されるので、顆粒状はより
好ましい形態と言える。
燥した後、流動層造粒、押出し造粒、転動造粒などの方
法で造粒、顆粒化され、この際、水又は結合剤を含む水
を添加し、最終的に乾燥して製品化されている。特開昭
62−40277号には水を添加せずに二軸押出機で顆
粒化する方法が開示されているが、この場合でも乾燥し
た原料を用い、押出機内で加熱可塑化して押出す加熱処
理が含まれている。
う方法も種々提案されている。例えば、特開昭59−4
2860号では、エキスなどの粘稠性流動物に大豆抽出
残渣を混和し、押出し造粒などで造粒し、乾燥する方法
が提案されている。また、特開昭61−149067号
には、液体調味料に乾燥助剤を添加し、更に炭酸ガスを
溶存せしめた後、噴霧乾燥する方法が開示されている。
また、他にも生味噌を振動流動層で真空凍結乾燥を行う
際、微粉末部分をフィードバックし、これに生味噌を噴
霧して乾燥することを繰り返す方法(特開昭60−26
2564号)、生味噌に鰹節粉末、デキストリンなどを
添加して真空凍結乾燥した後、破砕造粒する方法(特開
昭53−145991号)などである。
顆粒化に於ては、上述のようにその過程に於て乾燥工程
が含まれ、乾燥工程では何らかの加熱処理が施され、こ
の加熱処理による芳香成分の逸散による風味の減退、ア
ミノ酸と糖のメイラード反応などによる色沢の変化、風
味の変化を生じる問題があり、ペースト状調味料と同様
な風味、例えば、生味噌と同等の風味を有し、且つ上述
の顆粒状の利点を持つ顆粒状調味料を簡便に製造する方
法が望まれていた。
乾燥時に風味、色沢の変化を生じ易く、この改善法とし
て特開昭58−71862号は、生味噌にデキストリ
ン、可溶性澱粉、粉末水飴を9〜50重量%添加、混合
し、真空乾燥もしくは凍結真空乾燥する方法を開示して
いる。しかし、この方法は従来品より風味のよい粉末品
を得るもので、顆粒化品を得る方法でないだけでなく、
乾燥工程を必須とし、生味噌と同等の風味を有すると言
う意味に於ても満足できるものでない。
する課題はペースト状調味料と同等の風味を有する顆粒
状調味料を簡便な方法で提供することにある。
調味料を粉末化、更に顆粒化するには基本的にその過程
で何らかの乾燥工程が必要と考えられていた。乾燥工程
では加熱処理が必須であり、加熱処理すると風味の減退
が避けられないだけでなく、乾燥方法によっては色沢、
呈味の変化をも来していた。この風味の減退は加熱処理
にあり、加熱処理することなく顆粒化することができれ
ば、ペースト状調味料の風味そのままで、且つ分散、溶
解性、保存性、輸送性、簡便性、計量性などを改善した
調味料が得られることになる。
濃度が45重量%以上のペースト状調味料に、20重量
%水溶液の粘度が200cps以下である澱粉部分分解
物を、ペースト状調味料に40〜250重量%添加し、
高速で攪拌することによって達せられる。
海産物、農産物から熱水抽出、搾汁抽出などの方法によ
って抽出した抽出エキス、味噌、醤油などの発酵調味
料、動物性蛋白質或は植物性蛋白質を塩酸或は酵素(自
己消化法を含む)で分解して製造される動植物蛋白加水
分解物、酵母より製造される酵母エキス、油脂で加熱抽
出して製造されるシーズニングオイルなど液状で得られ
る調味料であって、そのまま又は蒸発法、凍結濃縮法、
逆浸透圧法などによって濃縮して或は他の成分(例えば
デキストリンなど)を添加して、その固形分濃度が45
重量%以上になるように調整した粘稠性のある液状調味
料を指称する。
ボーン、ミートの抽出エキスである畜肉エキス、鰹、煮
干、サバ、ハモ、アジ、タラ、カキ、帆立貝、アサリ、
アワビ、カニ、エビ、オキアミ、昆布など海産物の缶詰
などに加工する際に副生する煮汁或は熱水抽出などの抽
出によって製造される魚介類エキス及び海藻エキス、人
参、キャベツ、オニオン、ガーリック、ジンジャー、ネ
ギ、セロリ、椎茸、マッシュルームなど農産物の抽出エ
キスである野菜エキス、茸エキスや香辛野菜エキス、魚
介類、畜肉、家畜の骨髄、卵白、カゼイン、ゼラチンな
どの動物性蛋白質或は脱脂大豆、小麦グルテン、コーン
グルテンなどの植物性蛋白質の加水分解物、ビール酵
母、パン酵母を原料として自己消化法、酵素分解法によ
り製造される酵母エキス、動物性及び/又は植物性の油
脂を用いて香味野菜、畜肉、魚介、スパイスなどを調理
加熱して、香りを油脂に移行させた油脂状の調味料であ
るシーズニングオイルなどが例示される。
宜混合して用いることもできるし、使用される用途に応
じて、呈味、栄養素の補強などの目的で他の食品材料、
添加物を適宜添加することもできる。これら食品材料、
添加物としては、例えば砂糖、ブドー糖、水飴、各種オ
リゴ糖、合成甘味料などの甘味料、クエン酸、リンゴ酸
などの酸味料、グルタミン酸ソーダ、核酸系調味料、ア
ミノ酸、コハク酸ナトリュウムなどの呈味料、ビタミン
類、ミネラル、食物繊維などの栄養素、炭酸水素ナトリ
ュウム、クエン酸ナトリュウムなどのpH調整剤、ソル
ビン酸、ソルビン酸カリュウムなどの保存剤などの他、
食塩、食用油脂(例えばラード、コーンオイル)、香辛
料(例えばペパー)、着色料(例えばカラメル)、着香
料(例えばスターアニス油)などが挙げられ、これらは
ペースト状調味料に添加して、その固形分濃度を調節す
る目的と併せて用いることもできるし、粉末状の物は澱
粉部分分解物と混合して使用することもできる。
濃度が45重量%以上、好ましくは50−75重量%で
ある。固形分濃度が45重量%以上であれば何れも用い
得るが、固形分濃度が高くなると粘稠度が高くなり、粘
稠度が高過ぎると均一に混合する為には強力な撹拌機を
必要とするなどの制約を生じるので、概ね75重量%程
度までの固形分濃度が適している。一方、固形分濃度が
45重量%より低いと、澱粉部分分解物の添加量を多く
要するだけでなく、粉末状にはなっても顆粒状にはなり
難くなる。
味料の場合は、濃縮して上述の濃度にするか、又は該調
味料の性質、特徴を勘案して悪影響を与えない物質、例
えばデキストリン、還元澱粉分解物(例えば澱粉をα−
アミラーゼでDE3−18程度に分解したもの及びその
水素添加物)や上述の必要に応じて用いられ得る食品材
料、添加物などを添加して、好ましい濃度に調節したも
のも用いることができる。
をその澱粉粒を残したまま、塩酸、硫酸などの酸類、或
は次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素、過硫酸アンモンなど
の酸化剤を用いて澱粉分子を部分的に分解した澱粉で、
外観的には未処理澱粉と変わらない形状を有し、冷水で
は膨潤せず、水の存在下で加熱することによって糊化し
て元の澱粉より低い粘性の糊液となる澱粉を指称する。
ると、澱粉分子は分解されて粘度低下し、その程度によ
り広範囲の粘度の製品が得られ、その中でも20重量%
水溶液の粘度が200cps以下の澱粉部分分解物であ
ることが必要である。同じ処理をした澱粉であっても、
粘度が200cpsを越えてあまりに高いと、粉末状に
なる割合が多くなって顆粒品としての歩留が悪くなるだ
けでなく、得られた顆粒状調味料の分散、溶解が悪くな
る。一方、粘度が200cps以下であれば何れも用い
得るが、あまりに低い粘度の澱粉部分分解物は、その製
造時、水に溶出する部分が多くなって歩留が悪くなるの
で、概ね30cps程度までに分解するのが実用的であ
る。
し、例えば硫酸を用いる場合は3〜6重量%程度の硫酸
水溶液になるように硫酸を加え、澱粉が糊化しない温度
に加温して数時間から20時間程度処理し、次亜塩素酸
ソーダを用いる場合は、澱粉に対し市販の該薬品を20
重量%前後添加して、常温で数時間処理した後、水洗、
乾燥して製品化される。その際、水分含量は馬鈴薯澱粉
を原料にした場合で18%前後、その他の澱粉の場合で
13%前後と、それぞれの澱粉の平衡水分に合わした水
分含量にされるのが通常であり、このような一般的な製
品でも使用できるが、その水分含量が8%以下に調整さ
れた澱粉部分分解物を用いると、均一な顆粒状が得られ
易く、より好ましい。
る原料澱粉としては、市販されている天然澱粉、例えば
馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、コーンスターチ、ワキシー
コーンスターチ、小麦澱粉、米澱粉、サゴ澱粉など及び
これらの加工澱粉、例えば酢酸澱粉、リン酸澱粉、コハ
ク酸澱粉、オクテニルコハク酸澱粉、ヒドロキシプロピ
ル澱粉などいずれも用いることができる。また、予め澱
粉部分分解物とし、これに上述のエステル化又はエーテ
ル化をしてもよい。
しくはオクテニルコハク酸澱粉部分分解物及び/又は馬
鈴薯澱粉を主原料として次亜塩素酸ソーダで分解した澱
粉部分分解物であり、これらの澱粉部分分解物を用いる
と、均一な顆粒状が得られ易く、更に得られた顆粒状調
味料の分散、溶解性が良くなってより好ましい。尚、こ
こで馬鈴薯澱粉を主原料とは、原料澱粉として一部他の
上記の種類の澱粉を用いることもできるが、概ね半量以
上は馬鈴薯澱粉を原料とすることを意味する。また、オ
クテニルコハク酸澱粉部分分解物は澱粉又は澱粉部分分
解物に無水オクテニルコハク酸を1〜3重量%作用させ
てエステル化し、上述の澱粉部分分解物の範囲にあるも
ので、この場合原料澱粉の種類は問わない。
度とは、澱粉部分分解物の絶乾物20重量部に蒸留水を
加えて全体を100重量部とし、攪拌下、沸騰浴中で9
0℃に達してから更に10分間加熱した後、流水中で冷
却し、加熱中に蒸発した水分を補充して30℃で、B型
回転粘度計、60rpmにて測定した値である。
得られ、本発明に於ては、ペースト状調味料に、この粉
末状の澱粉部分分解物をそのまま粉末状で、ペースト状
調味料に対して40〜250重量%添加し、高速で撹拌
することによって達せられる。この際、ペースト状調味
料は澱粉部分分解物が糊化しない温度、概ね40℃以下
にし、室温で粉末状の澱粉部分分解物を添加する。この
操作は逆、即ち澱粉部分分解物にペースト状調味料を添
加してもよい。尚、ここで粉末状とは60メッシュの試
験篩を約90重量%以上通過する粉体である。
料に対し40〜250重量%、好ましくは60〜170
重量%の範囲で、吸湿性、粘稠性、固形分含量などのペ
ースト状調味料の性質、望まれる顆粒の大きさによって
選択される。添加量が40重量部より少ないと塊状にな
って顆粒状になり難いし、250重量部を越えて多く添
加すると、粉末状部分が多くなる。
分分解物を添加した後、常温下、高速で攪拌するのみで
顆粒状にすることができ、一般に必要とする加熱処理を
全く要しないので、風味、色沢に優れた顆粒状調味料を
得ることができる。この際の高速で攪拌とは羽根の形
状、大きさなどにもよるが、概ね500〜4000rp
m好ましくは1000〜3500rpmを指し、攪拌速
度が遅すぎると不均一な塊状になり易く、速すぎると発
熱することにもよるが粘土状になり易い。このような好
ましい攪拌条件が得られる装置としては、例えばサイレ
ントカッター、フードプロセッサー、ハイスピードミキ
サー、スーパーミキサー、バーチカル.グラニュレータ
ーなどを挙げることができるが、同様な攪拌条件が得ら
れる装置であれば、これらに拘るものではない。
下の通りである。サイレントカッターとしては各種のも
のが使用出来、例えば「サイレントカッターSC35
0」、「サイレントカッターSC300」、「サイレン
トカッターSC500/SC450」(何れもヤナギ社
製)を例示出来、フードプロセッサーとしても、フード
プロセッサーとして知られているものが広く使用出来、
例えば、クイジナート社製の「DLC−XG」、「DL
C−XS」、「DLC−7S」等を例示出来る。また、
ハイスピードミキサーとしても各種のものが使用出来、
例えば「FS−G」、「FS−GS−50」、「LFS
−GS−1」、「PS−GS−5」、「FS−GS−1
0」、「FS−GS−200」、「FS−GC−30
0」、「FS−GC−400」、「FS−GS−50
0」、「FS−GC−1200」(何れも深江工業
(株)製)、等を例示出来る。
として、「パワコン、型式2−5SP」、「クーリング
ミキサー、型式SMC−200」、「クーリングミキサ
ーNCタイプ、型式SMNC−500」(いずれもカワ
タ工業社製)等を例示出来、またパーチカルグラニュレ
ーターとしては、例えば(株)パウレック社製の各種型
式のもの、好ましくは「VG−5」、「VG−10」、
「VG−25」、「VG−50」、「VG−100」、
「VG−200」、「VG−400」、「VG−60
0」、その他「VG−800〜3000」等を例示出来
る。
ファインミキサー(ミントー社製、MDS型)や、高速
せん断型混合機「PS−ミキサ」(神鋼パンテックス
(株)製)等も使用することが出来る。これらの装置を
用いて30秒〜15分、通常は1〜5分程度の攪拌時間
で好ましい顆粒状調味料が得られる。
る成分も種々である。本発明に於ては澱粉部分分解物を
添加することを必須とするが、得られた顆粒品の分散、
溶解性、吸湿性の調節などに他の粉末成分を添加するこ
とが、調味料の性質によっては有効である。例えば、分
散性、溶解性をよくするにはα−化架橋澱粉(澱粉を架
橋し、ドラムドライヤーなどでα−化したもので、例え
ば特開平5−15296号に開示されるものなどであ
る)、デキストリンなどの併用が有効であるし、粘着性
が強くてブロッキングし易い調味料や吸湿し易い調味料
には結晶セルローズ、乳糖など、保香性の強化にはサイ
クロデキストリンなどが有効であり、その他乾燥酵母、
粉末調味料(例えば本発明で述べる調味料の粉末化品)
など、乾燥した粉末状の物質であれば、それぞれの目的
に応じて適宜使用することができる。この場合、必須で
はないが澱粉部分分解物と予め混合して用いると均一に
なり易く好ましい。使用量は澱粉部分分解物の添加量を
越えない程度までが望ましい。
部分分解物を添加し、高速で攪拌することによって顆粒
状調味料が得られる。その際、顆粒の大きさは主に澱粉
部分分解物の添加量と攪拌速度によって調節することが
できる。ペースト状調味料の性質にもよるが、一般的に
は澱粉部分分解物の添加量を多くし、攪拌速度を速くす
ると細かい顆粒品が得られ、該分解物の添加量を少なく
し、攪拌速度を遅くするとメッシュの大きい顆粒品が得
られる傾向にあるので、望まれる顆粒の大きさによっ
て、所定範囲内で澱粉部分分解物の添加量と撹拌速度を
選択する。 このようにして得られた本発明に係る顆粒
状調味料は何らの加熱処理を要さずに常温下で顆粒化で
きるところから、風味、色沢に優れ、しかも熱水に容易
に分散、溶解し、これを食品に用いると、元のペースト
状調味料と同等の風味を有する食品が得られる。
本発明を説明する。但し、部は重量部、%は重量%を示
す。
たスラリーを3点用意し、撹拌下これらに3%水溶液の
苛性ソーダを加えてpH10.5に維持しながら、市販
の次亜塩素酸ソーダ24部、17部、14部をそれぞれ
添加し、室温で5時間処理した後、硫酸で中和し、十分
に水洗し、乾燥して試料No.1、2、3を得た。尚、
試料No.1については乾燥の程度を変えて水分含量の
異なる試料No.1−A、B、C、Dとした。その分析
値を表1に示す。
オカ澱粉を使用し、次亜塩素酸ソーダの使用量を20部
とした他は同様に処理して、試料No.4を得た。その
分析値を表1に示す。
シーコーンスターチを使用し、次亜塩素酸ソーダの使用
量を18部とした他は同様に処理して、試料No.5を
得た。その分析値を表1に示す。
00部を加えてスラリーとし、40℃で16時間処理し
た後、苛性ソーダで中和し、水洗、乾燥して試料No.
6を得た。その分析値を表1に示す。
を100部加えてスラリーとし、これに苛性ソーダの3
%水溶液を加えてpH8〜9に維持しながら、無水オク
テニルコハク酸を2.5部加えて室温で3時間反応した
後、硫酸で中和し、水洗、乾燥して試料No.7を得
た。その分析値を表1に示す。
に替えて、無水酢酸5部を用いた他は同様に処理して試
料No.8を得た。その分析値を表1に示す。
試料No.1〜8の澱粉部分分解物を100部(100
%)加え、フードプロセッサー(クイジナート社製DL
C−7S型)を用いて1500rpmで室温下、1分間
撹拌、混合した。得られた混合物の性状を以下に従って
評価し、その結果を表1に示す。また、実施例区で得ら
れた顆粒状生味噌を使用して作った味噌汁は生味噌を使
用した場合と変わらない呈味、風味を呈した。
ネチックスタラーで撹拌しながら試料10gを加え、溶
解又は完全に分散するまでの時間で表す。 〈混合物の状態〉◎;均一な顆粒状である ○;顆粒状
ではあるが、多少不均一である。 △;顆粒状物の他に
塊状物及び/又は粉状物を含む ×;塊状又は粉状とな
って、顆粒状にならない。
試料No.1−Dの澱粉部分分解物を表2に示す添加量
で加え、実施例1に従って混合した。得られた混合物を
実施例1に従って評価し、その結果を表2に示す。ま
た、実施例区に於ては何れも風味、呈味とも良好であっ
た。
0部に試料No.1−Cの澱粉部分分解物を125部加
え、フードプロセッサーを用いて1500rpmで2分
間、室温で撹拌して顆粒状ビーフエキスを得た。得られ
たビーフエキスは平均粒径約720μの均一性に優れた
顆粒状を有し、熱湯での溶解性も良好であり、元のペー
スト状ビーフエキスと同等の風味、呈味を呈した。一
方、対照区として澱粉部分分解物の代りに乳糖125部
と170部をそれぞれ加えて同様に混合したが、両者と
も団子状となり、更に混合時間を延長しても顆粒状には
ならなかった。
末状デキストリン(松谷化学工業製「パインデックス#
2」)を加えて固形分濃度を61.5%に調節したペー
スト状ビーフエキス100部に、試料No.7の澱粉部
分分解物150部と乳糖40部を加え、実施例3と同様
に撹拌して顆粒状品を得た。得られたビーフエキスは平
均粒径約470μの均一性に優れた顆粒状を有し、熱湯
での溶解性、風味、呈味とも良好であった。
部とα−化架橋澱粉(特開平5−15296号に従って
製造、即ち馬鈴薯澱粉にプロピレンオキサイド4部とエ
ピクロロヒドリン0.2部を反応せしめて得た架橋エー
テル化澱粉をドラムドライヤーでα−化して製造された
もの)50部を予め混合し、これに固形分濃度60.4
%の酵母エキス100部を加え、バーチカルグラニュレ
ーターFM−VG−25P型(株パウレック製)を用い
てメインブレード240rpm、クロススクリュー30
00rpmで室温下、1.5分撹拌して顆粒状酵母エキ
スを得た。得られた酵母エキスは平均粒径約580μの
均一性に優れた顆粒状を有し、熱湯での溶解性、風味、
呈味とも良好であった。
料No.1−Cを100部と試料No.4を50部使用
し、ペースト状調味料として固形分濃度71.8%のポ
ークエキス70部と野菜エキス30部の混合エキスを用
い、2.5分撹拌した他は同様に処理して顆粒状混合エ
キスを得た。得られた顆粒状エキスは平均粒径約510
μの均一性に優れた顆粒状を有し、熱湯での溶解性、風
味、呈味とも良好であった。
工業製「パインデックス#1」)20部を添加溶解した
後、シーズニングオイルの一種であるチキンオイル40
部を加え、ホモミキサー(特殊機化社製、model
M)を用いて13000rpmで5分間撹拌した溶液を
調製した。次いで、試料No.7の澱粉部分分解物10
0部に、先に調製した溶液を加え、フードプロセッサー
(クイジナート社製DLC−7S型)を用いて室温下、
1500rpm、1分間撹拌して顆粒状チキンオイルを
得た。得られたチキンオイルは均一性に優れた顆粒状を
有して流動性に優れ、熱湯での溶解性、フレーバーとも
に良好であった。
Claims (4)
- 【請求項1】固形分濃度が45重量%以上のペースト状
調味料に、20重量%水溶液の粘度が200cps以下
である澱粉部分分解物を、粉末状でペースト状調味料に
対し40〜250重量%添加し、高速で撹拌することを
特徴とする顆粒状調味料の製造法。 - 【請求項2】澱粉部分分解物をペースト状調味料に対し
60〜170重量%添加する請求項1に記載の顆粒状調
味料の製造法。 - 【請求項3】澱粉部分分解物の水分含量が8%以下であ
る請求項1、又は2に記載の顆粒状調味料の製造法。 - 【請求項4】澱粉部分分解物がオクテニルコハク酸澱粉
部分分解物及び/又は馬鈴薯澱粉を主原料とした次亜塩
素酸ソーダによる部分分解物である請求項1〜3のいず
れかに記載の顆粒状調味料の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03309994A JP3458113B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 顆粒状調味料の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03309994A JP3458113B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 顆粒状調味料の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07213250A true JPH07213250A (ja) | 1995-08-15 |
JP3458113B2 JP3458113B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=12377222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03309994A Expired - Lifetime JP3458113B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 顆粒状調味料の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3458113B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4873391A (en) * | 1986-08-06 | 1989-10-10 | Mitsubishi Rayon Company, Ltd. | Process for producing isobutylene |
JPH1053601A (ja) * | 1996-06-04 | 1998-02-24 | Cerestar Holding Bv | 安定化された高粘性でんぷん |
JPH11313658A (ja) * | 1998-05-08 | 1999-11-16 | Nof Corp | 食品用造粒・コーティング用組成物、造粒・コーティング食品及びその製造方法 |
JP2004024182A (ja) * | 2002-06-28 | 2004-01-29 | Matsutani Chem Ind Ltd | 溶解性が改善された水溶性高分子 |
JP2004065137A (ja) * | 2002-08-08 | 2004-03-04 | Q P Corp | 煮豆のドライパック包装体 |
JP2005318889A (ja) * | 2004-04-07 | 2005-11-17 | Kissei Pharmaceut Co Ltd | 味噌風調味料及びその製造方法 |
JP2006526419A (ja) * | 2003-06-05 | 2006-11-24 | コーオペラティー、アベベ、ユー.アー. | 食品に使用する、瞬時に分散可能な予備ゼラチン化されたデンプン |
KR101241326B1 (ko) * | 2010-04-06 | 2013-03-08 | 조선대학교산학협력단 | 버섯추출물을 포함하는 식품의 제조방법 |
JP2018126065A (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-16 | 理研ビタミン株式会社 | 味噌含有顆粒状調味料の製造方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5942860A (ja) * | 1982-09-01 | 1984-03-09 | Takeda Chem Ind Ltd | 芳香性顆粒状組成物の製造法 |
JPS62136240A (ja) * | 1985-12-11 | 1987-06-19 | Hayashibara Biochem Lab Inc | 脱水剤及びそれを用いる含水物の脱水方法 |
JPS6463354A (en) * | 1987-09-02 | 1989-03-09 | Sanei Kagaku Kogyo Kk | Production of powdered spice and flavor |
JPH053765A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-14 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 調味料製剤 |
JPH053764A (ja) * | 1991-06-25 | 1993-01-14 | Kikkoman Corp | 食品用フレーバー製剤 |
JPH0698713A (ja) * | 1992-09-17 | 1994-04-12 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 顆粒状組成物およびその製造方法 |
JPH06303937A (ja) * | 1993-02-26 | 1994-11-01 | Takeda Chem Ind Ltd | 顆粒状調味料およびその製造法 |
JPH07184593A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Kumamoto Seifun Kk | 高吸湿粉末食品の吸湿、固結防止法 |
-
1994
- 1994-02-03 JP JP03309994A patent/JP3458113B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5942860A (ja) * | 1982-09-01 | 1984-03-09 | Takeda Chem Ind Ltd | 芳香性顆粒状組成物の製造法 |
JPS62136240A (ja) * | 1985-12-11 | 1987-06-19 | Hayashibara Biochem Lab Inc | 脱水剤及びそれを用いる含水物の脱水方法 |
JPS6463354A (en) * | 1987-09-02 | 1989-03-09 | Sanei Kagaku Kogyo Kk | Production of powdered spice and flavor |
JPH053764A (ja) * | 1991-06-25 | 1993-01-14 | Kikkoman Corp | 食品用フレーバー製剤 |
JPH053765A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-14 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 調味料製剤 |
JPH0698713A (ja) * | 1992-09-17 | 1994-04-12 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 顆粒状組成物およびその製造方法 |
JPH06303937A (ja) * | 1993-02-26 | 1994-11-01 | Takeda Chem Ind Ltd | 顆粒状調味料およびその製造法 |
JPH07184593A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Kumamoto Seifun Kk | 高吸湿粉末食品の吸湿、固結防止法 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4873391A (en) * | 1986-08-06 | 1989-10-10 | Mitsubishi Rayon Company, Ltd. | Process for producing isobutylene |
JPH1053601A (ja) * | 1996-06-04 | 1998-02-24 | Cerestar Holding Bv | 安定化された高粘性でんぷん |
JPH11313658A (ja) * | 1998-05-08 | 1999-11-16 | Nof Corp | 食品用造粒・コーティング用組成物、造粒・コーティング食品及びその製造方法 |
JP2004024182A (ja) * | 2002-06-28 | 2004-01-29 | Matsutani Chem Ind Ltd | 溶解性が改善された水溶性高分子 |
JP2004065137A (ja) * | 2002-08-08 | 2004-03-04 | Q P Corp | 煮豆のドライパック包装体 |
JP2006526419A (ja) * | 2003-06-05 | 2006-11-24 | コーオペラティー、アベベ、ユー.アー. | 食品に使用する、瞬時に分散可能な予備ゼラチン化されたデンプン |
JP2005318889A (ja) * | 2004-04-07 | 2005-11-17 | Kissei Pharmaceut Co Ltd | 味噌風調味料及びその製造方法 |
KR101241326B1 (ko) * | 2010-04-06 | 2013-03-08 | 조선대학교산학협력단 | 버섯추출물을 포함하는 식품의 제조방법 |
JP2018126065A (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-16 | 理研ビタミン株式会社 | 味噌含有顆粒状調味料の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3458113B2 (ja) | 2003-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4232052A (en) | Process for powdering high fat foodstuffs | |
US4156020A (en) | Process for producing a dry product for food preparations | |
US9549568B2 (en) | Low sodium salt composition | |
CN103260436A (zh) | 浓缩调味底料产品 | |
JP3458113B2 (ja) | 顆粒状調味料の製造法 | |
JP3441219B2 (ja) | 粉末調味料の製造法 | |
WO2014071394A1 (en) | A low sodium salt composition | |
CN101980622A (zh) | 含酸性可溶蛋白的饮用组合物及其制造方法 | |
JP2004024182A (ja) | 溶解性が改善された水溶性高分子 | |
JPH08131132A (ja) | 顆粒状インスタントスープ又はインスタントソースの製造法 | |
JP4410238B2 (ja) | 保存中の吸湿潮解性が改善された乾燥エキス | |
JP2011036172A (ja) | ふりかけの製造方法 | |
US8900650B1 (en) | Low-sodium salt compositions | |
JPH0856608A (ja) | 粉末マヨネーズ様調味料およびその製造法 | |
JP4243662B2 (ja) | 顆粒食品の製造方法 | |
WO2021065520A1 (ja) | 麺用ほぐれ向上剤 | |
JPS5942860A (ja) | 芳香性顆粒状組成物の製造法 | |
JP3157379B2 (ja) | 外観、食感の改善された粉末食品素材 | |
JPH0841105A (ja) | 水溶性多糖類を顆粒化する方法 | |
JPH0698685A (ja) | 食味の改良された肉様蛋白食品 | |
JP2001103934A (ja) | サイリウム粘性低下用造粒多糖類およびこれを含有するサイリウム組成物または粉末飲料 | |
JPS63198951A (ja) | 食品素材及びその製造法 | |
JP3897270B2 (ja) | 調味料組成物およびその製法 | |
RU2022103224A (ru) | Улучшенная солевая композиция с низким содержанием натрия | |
JPH08238078A (ja) | ソース類の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |