JPH07184593A - 高吸湿粉末食品の吸湿、固結防止法 - Google Patents

高吸湿粉末食品の吸湿、固結防止法

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JPH07184593A
JPH07184593A JP5346944A JP34694493A JPH07184593A JP H07184593 A JPH07184593 A JP H07184593A JP 5346944 A JP5346944 A JP 5346944A JP 34694493 A JP34694493 A JP 34694493A JP H07184593 A JPH07184593 A JP H07184593A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吸湿、固結し易い粉末食品の吸湿、固結を防止
し、同時に味が変らないようにすることを目的とする。 【構成】粉末食品中、高吸湿性で固結し易いものにコー
ンスターチの水分含有量7%以下のものを混合比1:
1.5〜3の割合で混合、撹拌する。 【効果】粉末食品中、高吸湿性で固結し易いもの、例え
ば粉末醤油やコンブエキスパウダーに対し、吸湿、固結
を防止すること、並びに味も不変で均一に保つことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】従来より知られる吸湿、固結し易
い粉末食品、すなわち粉末醤油、粉末化水抽出物質、各
種エキス粉末の吸湿、固結防止法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンブ水抽出乾燥粉末は、大気中
に放置すると水分を吸湿し固結するため、この防止対策
として、小麦粉やその他バインダーが使用されていた
が、改善効果の面で満足するに至っておらず、依然とし
て前記固結は避けられなかった。また、従来実施されて
いた水抽出乾燥物製造時に、希釈剤と予備混合を行い、
これを本混合にブレンドしていたが、固結の発生が認め
られ、しかも従来の予備混合品は、大気中に放置すると
固結していた。更に、醤油等の調味料を粉化する際に
は、粉末化基材を使用していたが、開封後直ちに吸湿す
ることが認められていた。従来、小麦粉に塩、砂糖等の
副資材を混入して製造するプレミックス小麦粉につい
て、吸湿性の高い副資材を混入した場合は固結が発生
し、そのため二次加工を実施すると、不均質な商品価値
の低い商品となり、流通市場では受け入れ難いものとな
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高吸
湿性の粉末食品を固結防止のため、該粉末食品に低水分
コーンスターチをバインダーとして混合、撹拌すること
によって、開封後の固結を低コストで極めて容易に防止
することにある。公知技術として、各種のデンプン、糖
類等を高吸湿性物質のバインダーとして使用しているも
のの、水抽出物であるコンブエキスパウダーや醤油等、
特に吸湿性の高い食品を粉末化することが非常に困難で
ある上に、粉末化しても間もなく固結化するため、これ
らを混入した粉末食品は味について微妙な変化をもたら
し、味にムラのある場合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく本
発明は、第1に、高吸湿性の粉末食品を吸湿、固結防止
するため、該粉末食品と7%以下の低水分含有量のコー
ンスターチを混合比1:1.5〜3の割合で混合、撹拌
すること、第2に、高吸湿性の粉末食品が粉末醤油、粉
末化水抽出物質、各種エキス類の粉末化された食品であ
ることである。本発明者は研究の結果、バインダーとし
て各種デンプン、糖類を使用した場合には、固結を防止
できなかったが、通常水分含有量が13%前後であるコ
ーンスターチをα化せずにドライヤーで乾燥し、水分含
有量を7%以下にしたものをコンブエキスパウダー等に
対して1.5〜3倍量添加することによって、固結の防
止に効果を挙げることができた。また、前記コンブエキ
スパウダー等をお好み焼その他のプレミックス小麦粉に
混合、撹拌することで、粉末コンブエキスが均一に分散
し、従来困難視されていた味のムラがなくなりその問題
の解決をみることができた。
【0005】
【実施例】本発明の具体的な実施例を説明する前に、粉
末醤油やコンブエキスパウダー等に適するバインダーを
選ぶため、アミコールFSR(商品名。小麦粉を熱処理
したもの)、コーンスターチ(トウモロコシデンプ
ン)、小麦粉およびSTスターチC(商品名。コーンス
ターチを熱風滅菌乾燥したもの)に対して行った予備テ
ストについて説明する。
【0006】予備テスト1 アミコールFSRの水分を下げるため、70℃の乾燥器
に放置し、2時間毎に取り出して、水分を測定した結果
は表1のごとくであった。
【0007】
【表1】 測定の結果、4〜6時間で水分がほぼ最低になり、それ
以降再び高くなっていくことから、前記以上に乾燥を実
施しても、水分は逆に戻って上昇していくことが知得さ
れたので、4〜6時間が最適時間であり、アミコールF
SRの最低水分は2.7%であることが認められる。
【0008】予備テスト2 次に、コーンスターチ(水分13.0%)を70℃の乾
燥器に放置し、2時間毎に取り出して、水分を測定した
結果は表2のごとくであった。
【0009】
【表2】 コーンスターチの場合は、ほぼ最低の水分含有のものは
6〜8時間で得られ、以後水分が増加することがわかっ
た。
【0010】予備テスト3 本発明者は、続いて、水分5.1%のアミコールFSR
と13.9%の小麦粉を混合したもの、及び水分1.5
%のSTスターチCと13.0%のコーンスターチを混
合したものそれぞれをバインダーとして使用し、効果の
確認を行った。表3は、水分量を変えた各バインダーと
粉末醤油を2:1の割合で混合したものを、温度36
℃、湿度98%である厳しい条件を設定して2時間放置
後、0.8mmの篩にかけてそのオーバー量を測定した
ものである。
【0011】
【表3】 以上により、小麦粉では水分を飛ばしてもバインダーに
は不適当であることがわかった。
【0012】予備テスト4 しかし測定対象を粉末醤油に代えて、コンブエキスパウ
ダーを使用した場合、表4のとおり、オーバー量が皆無
ではないものの、比較的有効である。
【0013】
【表4】
【0014】予備テスト5 次に、表5で、コンブエキスパウダー、粉末醤油それぞ
れと各バインダーを2:3.5の割合で混合したもの
を、温度36℃、湿度74%の条件下に2時間放置した
結果を示す。
【0015】
【表5】 上記結果からも、粉末醤油は、コンブエキスパウダーよ
りも、吸湿、固結しやすいと判断される。又、水分含有
量を減らした小麦粉では、STスターチCの代替品には
ならないことがわかった。一方コーンスターチの水分含
有量を7%以下にしたものを、混合比1:1.5〜3の
割合でバインダーとして使用すると、温度36℃、湿度
98%の厳しい条件下で2時間放置後も固結が起きない
ことからも、常温下での保存では問題なかった。
【0016】次に、本発明に係る高吸湿粉末食品の吸
湿、固結を防止する方法の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は粉末醤油にバインダーとしてコーンスター
チを選び、水分7%以下にし混合比1:1.5〜3の割
合で混合、撹拌し、包装するプロセスを示す。図2はコ
ンブエキスパウダーにバインダーとしてコーンスターチ
を選び、図1と同じく水分7%以下として混合、撹拌し
たものを小麦粉、食塩、ベーキングパウダーと配合、混
合、撹拌しお好み焼プレミックスとするプロセスを示
す。
【0017】実施例1 原料として実施例1に用いる粉末醤油は、普通の醤油を
真空凍結乾燥法により乾燥、粉末化したものであり、吸
湿性が高いが、インスタント食品用のだしの素やスープ
の素に通常用いられている。バインダーとしてコーンス
ターチ(水分13.0%)およびコーンスターチを水分
4.8%に乾燥したものを用いるが、試験的に水分5.
1%のアミコールFSRと水分4.1%のアミコールF
SRを選んだ。
【0018】前記コーンスターチとアミコールFSRを
用い、表6に示す重量比のバインダーを10種作製し
た。
【0019】
【表6】 粉末醤油と前記バインダーを1:2重量比で混合、撹拌
し、温度36℃、湿度98%で2時間放置した後、0.
8mmの篩につけオーバー量を測った。その結果を表7
に示す。
【0020】
【表7】 以上の結果より、バインダー、を用いたものは、オ
ーバー量が極めて少量または0で固結しなかった。すな
わち、コーンスターチの水分含有量4.8%、6.85
%のものを配合することにより、固結が極めて少量また
は0であった。
【0021】実施例2 コンブエキスパウダーにバインダーとしてコーンスター
チを配合し、図2に示すプロセスにより吸湿、固結しな
いお好み焼ミックスを得る方法である。コーンスターチ
は水分含有量13%のものと、4.8%に乾燥したもの
を選び表8に示すがごとき組成のもの10種を作り、か
つバインダーとコンブエキスパウダーも表8の比率のも
のを配合してテストした。
【0022】
【表8】 以上の結果よりからまで、すなわち水分含有量4.
5〜6.6%までのバインダーを選んだときは、オーバ
ー量が極めて少ないか0であった。従って固結しないも
のが得られた。
【0023】
【発明の効果】本発明に従えば、吸湿、固結し易い粉末
醤油や各種エキス粉末製品の吸湿、固結が防止でき、賞
味期間中味が変化することもないすぐれた成果をもたら
すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は粉末醤油にバインダーとしてコーンスタ
ーチを選び、水分7%以下にし混合比 1:1.5〜3と
して混合、撹拌し、包装するプロセスを示す。
【図2】図2はコンブエキスパウダーにバインダーとし
てコーンスターチを選び、図1と同じく水分7%以下と
して混合、撹拌したものを小麦粉、食塩、ベーキングパ
ウダーと配合、混合、撹拌しお好み焼プレミックスとす
るプロセスを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高吸湿性の粉末食品を吸湿、固結防止す
    るため、該粉末食品と7%以下の低水分含有量のコーン
    スターチを混合比 1:1.5〜3の割合で混合、撹拌す
    ることを特徴とする高吸湿粉末物質の吸湿、固結防止
    法。
  2. 【請求項2】 高吸湿性の粉末食品が粉末醤油、粉末化
    水抽出物質、各種エキス類の粉末化された食品であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の高吸湿粉末食品の吸
    湿、固結防止法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07213250A (ja) * 1994-02-03 1995-08-15 Matsutani Chem Ind Ltd 顆粒状調味料の製造法
JP2007089542A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Kohjin Co Ltd 粉末化基材
CN103404823A (zh) * 2013-07-18 2013-11-27 保定味群食品科技股份有限公司 一种防止粉末调味品起尘、吸潮和结块的方法
WO2014069473A1 (ja) 2012-10-30 2014-05-08 キッコーマン株式会社 粉末調味料およびその製造方法
JP2022160979A (ja) * 2021-04-07 2022-10-20 キッコーマン株式会社 粉末醤油及びその製造方法
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