JP2001103934A - サイリウム粘性低下用造粒多糖類およびこれを含有するサイリウム組成物または粉末飲料 - Google Patents

サイリウム粘性低下用造粒多糖類およびこれを含有するサイリウム組成物または粉末飲料

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイリウムが本来有する有効な生理作用を損
なうこと無く、サイリウム水和直後からの粘性発現速度
を効果的に遅延させる。 【解決手段】 多糖類を造粒したことを特徴とするサイ
リウム粘性低下用造粒多糖類、前記多糖類とサイリウム
が含有されるサイリウム組成物、ならびにこれを含む粉
末飲料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水和後のサイリウ
ムの粘性の発現を著しく低下させることができるサイリ
ウム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、日本人の食生活の西欧化に伴い、
国民の食物繊維の摂取量は年々減少しており、現在、1
日当たりの食物繊維摂取量は平均約17g程度である。
これは、厚生省が認定している目標値の20〜25gを
大幅に下回っている。体内における食物繊維の働きは生
理学上研究が進むにつれ、健康維持や疾病予防の面でそ
の重要性が認められるようになった。そこで、不足しが
ちな食物繊維を摂取できるよう、種々食品中に添加する
ことが研究されている。
【0003】本発明者等は食物繊維の中でも特に保水性
および膨潤性に優れ、整腸作用、血中脂質調整作用、血
糖上昇抑制作用、血中コレステロール低下作用等の生理
作用を有することが報告され、また難消化性且つ低カロ
リーで満腹感が持続でき、ダイエット効果が期待されて
いるサイリウムに着目した。
【0004】サイリウムとは、インドのラジャスタン州
やグジャラート州で栽培されるオオバコの一種であるPl
antago種(Plantaginaceae)植物のPlantago Ovata For
skal等の種子から採った天然植物ガムである。サイリウ
ムは水和すると高粘性の分散液を形成し、例えば、1重
量%濃度でも約4000cpの高粘性(B型粘度計、ロ
ーターNo.3、30rpm、25℃での測定値)の分散
液を形成し、2重量%濃度では、ゼラチン様のクリアー
なゲル塊を形成する。また、1重量%溶液を90℃に加
熱して次に冷却すると、堅いゲル状のかたまりになって
しまう。この粘性は、他の同濃度でのグアガム、ローカ
ストビーンガム、タラガム等の増粘多糖類と比較して、
数倍〜数十倍の粘度である。また、これらの増粘多糖類
は粘度の高いものでも流動性を有しているが、サイリウ
ムは高い粘性と共に高ゲル化能を有する。
【0005】従って、サイリウムを前記整腸作用等の生
理作用を期待して、ドリンク、菓子、パン、麺類等の食
品に添加しようとすると、前記物性により、水との混合
以降の製造工程中にサイリウムが膨潤し高い粘稠性を呈
するようになる。そのため、加工が困難になったり、食
感に悪影響を及ぼす等の問題点があり、食品加工分野へ
の適用が極めて困難であった。従って、サイリウムの各
種食品への加工適性を改善すべく、水和による粘稠性お
よびゲル化の発現を抑える技術が待たれているのが現状
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、サイリウム
の水和による粘稠性とゲル化(以下、単に粘性という)
の発現を抑え、且つサイリウムが本来有する整腸作用等
の生理作用を損なうことの少ない、サイリウム組成物を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記目的を
達成すべく鋭意研究した結果、サイリウムに造粒した多
糖類を添加することにより、サイリウム水和後の粘性の
発現を低下させることができるとの知見に至り本発明を
完成した。
【0008】即ち、本発明は、多糖類を造粒したことを
特徴とするサイリウム粘性低下用多糖類をその要旨とす
る。当該サイリウム粘性低下用造粒多糖類は、サイリウ
ムが本来有する有用な生理作用を損なうこと無くサイリ
ウム水和後の粘性発現を抑制させることができる。特に
水和後の粘性発現速度を効果的に遅延させることができ
るので、粉末ジュース、粉末即席スープなどの粉末飲
料、すなわち水または熱湯で溶解してから飲食するタイ
プの食品に極めて有用である。
【0009】本発明にかかる前記多糖類としては、2重
量%水溶液の粘度が5.0cp(B型粘度計、ローターN
o.1、60rpm、25℃での測定値)以下のものがサイリ
ウム粘性低下能に優れるので好ましい。また、係る多糖
類として、その総重量の70重量%以上が、140メッ
シュ非篩過の粒子となるように造粒されたものがサイリ
ウム粘性低下効果、加工適性ならびに製品の溶解性、分
散性および嵩高さの点から好ましい。
【0010】この多糖類としては、化工澱粉、アラビア
ガム、グアガム分解物、澱粉加水分解物およびこれらの
組合わせよりなる群から選択される多糖類が、優れたサ
イリウム粘性低下能を有するものとして挙げられる。
【0011】前記化工澱粉の化工方法として、エーテル
化、エステル化または酸処理の1種以上を採用すること
が好ましい。
【0012】そして、本発明において特に好ましい化工
澱粉は、アルファー化馬鈴薯澱粉、オクテニルコハク酸
エステル化ワキシーコーンスターチ、酸処理ヒドロキシ
プロピルエーテル化タピオカ澱粉、およびこれらの組合
せよりなる群から選択されるものである。
【0013】また、本発明は如上のサイリウム粘性低下
用造粒多糖類と、サイリウムが含有されていることを特
徴とするサイリウム組成物である。この組成物は、前記
したような造粒多糖類によるサイリウム粘性低下効果に
より、特にサイリウムを含む粉末飲料の成分として有用
である。
【0014】さらに本発明は、如上のサイリウム粘性低
下用多糖類とサイリウムが含有されていることを特徴と
する粉末飲料である。
【0015】以上説明したとおり、本発明によるサイリ
ウム粘性低下用造粒多糖類は、優れたサイリウム粘性低
下能を有するため、粉末ジュースや粉末即席スープ等の
粉末飲料など水系で調製される食品や、ゼリーまたは液
体飲料など水分を含有する各種食品への配合が容易とな
り、且つ配合されたサイリウムはその有用な生理作用を
保持しているので、これを含む食品の喫食者は有益な効
果を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0017】1.サイリウム 本発明におけるサイリウムとは、オオバコ科の植物Pla
ntago ovataの種子の外皮から得られる多糖類であり、
サイリウム、サイリウムシードガムとして一般に市販さ
れているものが含まれる。精製方法および粒度は特に限
定されない。粘性発現の遅延性の点から粒度は粗いもの
が好ましく、造粒品であっても良く、また硬化油脂やツ
ェイン(トウモロコシ由来の蛋白質)でコーティングし
たものを採用することもできる。造粒品とする場合に
は、アスコルビン酸またはクエン酸等の有機酸を添加す
ることにより、より粘性発現速度を遅延させることがで
きる。サイリウムまたはその造粒品の粒度としては、経
時的な粉体分級の点を考慮すると、以下に詳説する造粒
多糖類と同程度のものを用いることが好ましい。
【0018】2.造粒多糖類 (1)多糖類の粒度 本発明における造粒多糖類の粒度は大きい程サイリウム
の粘性低下効果が高くなる傾向が見られる(実施例2参
照)。尚、造粒物の粒度分布は特に限定されないが、例
えば粘性低下効果、加工適性、ならびに製品の溶解性、
分散性および嵩高さの点から、140メッシュ非篩過
(メッシュオン)の粒子が70重量%以上含まれるもの
であることが好ましい(実施例2参照)。
【0019】造粒方法は顆粒状に造粒できる方法であれ
ば特に限定されず、例えば、流動層造粒法、噴霧造粒
法、転動造粒法、押出し造粒法、攪拌造粒法、破砕造粒
法、噴射造粒法等が適宜採用される。このうち、流動層
造粒装置を用いた流動層造粒法が、生産性、製造コスト
および溶解性の点で好適に用いられる。
【0020】(2)多糖類の特定 本発明の多糖類としては特に限定されないが、2重量%
水溶液の粘度が9.0cp(B型粘度計、ローターNo.1、
60rpm、25℃での測定値)以下、好ましくは5.0c
p以下の多糖類が優れたサイリウム粘性低下能を有する
点で好適である。そして多糖類の分子量は、やはりサイ
リウム粘性低下能に鑑みれば、分子量が20,000以
上のものが好ましい。ここで、分子量は、ゲル濾過用カ
ラム(例えば、東ソー社製、TSKgelトヨパール)
を備えたゲル濾過クロマトグラフィーにて、標準物質か
ら得られる検量線を基に算出した数値である。
【0021】本発明の多糖類は、その由来は特に限定さ
れず、例えば後述する化工澱粉の他に、アラビアガム、
アラビノガラクタン、グアガム分解物、プルラン、大豆
由来の食物繊維、澱粉加水分解物またはこれらの組合せ
が挙げられる。特に、アラビアガム、グアガム分解物、
澱粉加水分解物またはこれらの組合わせが好適であるこ
とが立証された。前記化工澱粉の由来としては、タピオ
カ澱粉、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、米澱粉、小麦澱
粉等が挙げられる。
【0022】前記化工澱粉を得るための化工方法として
は、 ヒドロキシプロピルエーテル化、カルボキシメチルエ
ーテル化などのエーテル化; 酢酸エステル化、オクテニルコハク酸エステル化、リ
ン酸エステル化などのエステル化;および 酸処理のうち1種またはこれらの2種以上の組合わせ
が可能である。尚、本発明によるサイリウム組成物は、
溶解性の点で予めアルファー化しておくことが好まし
い。
【0023】こうして生成される化工澱粉の中で特に有
益な効果をもたらすのは、酸処理アルファー化馬鈴薯澱
粉、オクテニルコハク酸エステル化ワキシーコーンスタ
ーチ、酸処理ヒドロキシプロピルエーテル化タピオカ澱
粉、またはこれらの組合せである。
【0024】尚、如上の多糖類をサイリウムに添加する
ことによりその粘性を低下させた後にも、サイリウムが
本来有している生理活性は保持されるべきであり、生体
内消化系モデル(in vitro)での保水力の測定により、
粘性低下前に比して約70%以上の保水力が保持される
ことが確認されている。
【0025】(3)多糖類の使用量 本発明における多糖類のサイリウムに対する添加量は、
サイリウムの濃度および使用する多糖類自体が有する粘
性により適宜設定されるものである。即ち、本発明にお
ける多糖類は、その由来または化工方法によりサイリウ
ムの粘性低下効果に差はあるものの、ある濃度(添加
量)まではサイリウムの粘性低下効果が添加量に応じて
増大する。しかし、当該多糖類自体もある程度の粘性を
有するので、その添加量が多すぎると、多糖類自体の粘
度と低下したサイリウムの粘度が相殺されてしまい、最
終的な粘度は本来のサイリウムの粘度若しくはそれ以上
の粘度となってしまう。例えば、酸処理ヒドロキシプロ
ピルエーテル化タピオカ澱粉を用いた場合、サイリウム
に対して8分の1重量の添加量でもサイリウムの粘度は
低下する。一方、30%以上に添加量を増やしていくと
多糖類(澱粉)自体の粘度のため、粘度は増加傾向を示
すようになる。
【0026】従って、多糖類の使用量は、サイリウムの
粘度が目的の粘度となるよう適宜調節すべきである。
【0027】3.サイリウム組成物および粉末飲料の調
製方法 本発明によるサイリウム組成物は、前記造粒多糖類とサ
イリウムを粉体にて混合することにより調製される。
【0028】また、本発明による粉末飲料としては、例
えば、粉末ジュースまたは粉末即席スープがあり、これ
らは、前記造粒多糖類とサイリウムに、適宜、粉末果
汁、グラニュー糖、調味料等の粉末原料を添加すること
により調製される。前記造粒多糖類として澱粉類を使用
する場合は、それ自体の溶解性促進の点から、予めアル
ファー化されたものであることが好ましい。また、サイ
リウム自体の分散性を良くし、継子になるのを防止する
ために、サイリウム単体またはその他の粉末原料との混
合物として予め造粒しておいても良い。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてより具体的に
説明するが、これら実施例により本発明が限定されるも
のではない。
【0030】尚、以下の実施例1〜3において、粘度測
定にはB型粘度計(東京計器社製、B8L型)を使用
し、ロータNo.3、60rpm、25℃での粘度を測定し
た。
【0031】[実施例1:造粒多糖類による粘性低下効
果] <方法>水212.3gに、予め粉体混合しておいたサ
イリウム(大日本製薬社製、ヘルシーガム)4.4gと
表1に示すそれぞれの多糖類(試料1〜7)3.3gを
添加溶解し、経時的に粘度を測定した。多糖類はそれぞ
れ造粒品と未造粒品を使用した。多糖類の造粒品は流動
層造粒法により調製した。この多糖類の造粒品の粒度分
布を表3と図2に、未造粒品の粒度分布を表2と図1に
示す。各多糖類とサイリウムを含む水溶液の粘度の測定
結果を表4および図3に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】<結果>表4および図3の結果より、試料
1〜7において、多糖類を未造粒品から造粒品にするこ
とによりサイリウムの粘性発現速度が遅延していること
が分かる。また、試料1(酸処理アルファー化馬鈴薯澱
粉)、試料2(オクテニルコハク酸エステル化ワキシコ
ーンスターチ)、試料4(アラビアガム)において粘性
発現速度の遅延効果が著しい。次いでデキストリンであ
る試料6(DE8.0±1.0)に遅延効果が見られ、試
料3(グアガム分解物)ならびにデキストリンである試
料5(DE2〜5)および試料7(DE16〜21)で
も僅かに遅延効果が見られた。
【0037】[実施例2:造粒澱粉の各粒度画分ごとの
サイリウム粘性発現速度遅延効果] <方法>実施例1で使用した試料2(オクテニルコハク
酸エステル化ワキシコーンスターチ)の造粒物を42メ
ッシュ非篩過、60〜100メッシュ、140〜200
メッシュに分画してサンプルとし、実施例1と同様にし
てサイリウムと配合した水溶液の粘度を経時的に測定し
た。その結果を表5および図4に示す。
【0038】
【表5】
【0039】<結果>表5および図4の結果より、造粒
多糖類の粒度が細かく(小さく)なるほど粘度の経時的
変化は未造粒品に近くなり粘性低下効果が低くなる傾向
が見られる。一方、造粒多糖類の粒度が粗く(大きく)
なるほど粘性低下効果が高くなる傾向が見られた。
【0040】[実施例3:粉末ジュースの調製] <造粒粉末品A>サイリウム700g、グラニュー糖2
00g、および有機酸100gを混合し、流動層造粒装
置にて造粒粉末品Aを調製した。
【0041】<造粒粉末品B>デキストリン(DE2〜
5)700g、酸処理アルファー化馬鈴薯澱粉200
g、アラビアガム50gおよび有機酸50gを混合し、
上記と同様に流動層造粒装置にて造粒し、造粒粉末品B
を調製した。
【0042】造粒粉末品A、Bを1:1で混合したもの
925g、グラニュー糖60g、高甘味料5g、酸味料
8g、香料2gを加え、1000gのサイリウム粉末ジ
ュースを調製した。これを10gずつアルミ包材に充填
密封してサイリウム粉末ジュースを製造した。
【0043】上記粉末ジュース10gを水180mlに
溶かし、粘度の経時変化を測定した結果を図5に、造粒
粉末品AおよびBの粒度分布を表6に示す。尚、造粒粉
末品Bと同様の組成であって未造粒のものを使用して図
5における対照品とした。
【0044】
【表6】
【0045】[実施例4:粉末即席スープの調製] <造粒粉末品A>スイートコーンパウダー385g、粉
乳365g、砂糖125g、食塩62g、野菜エキス3
1g、調味料(アミノ酸等)16g、蛋白加水分解物1
3g、香料3gを混合し、流動層造粒装置にて造粒粉末
品Aを調製した。
【0046】<造粒粉末品B>予めアルファー化した酸
処理ヒドロキシプロピルエーテル化タピオカ澱粉を流動
層造粒装置にて上記と同様に造粒し、造粒粉末品Bを調
製した。
【0047】造粒粉末品A16g、造粒粉末品B12
g、およびサイリウム2gを混合し、1食分のサイリウ
ム入り粉末即席スープとした。
【0048】上記即席スープ30gを130mlのお湯
に溶かし、粘度の経時変化を測定した結果を図6に、造
粒粉末品Bの粒度分布を表7に示す。尚、造粒粉末品B
と同様の組成であって未造粒のものを使用して図6にお
ける対照品とした。
【0049】
【表7】
【0050】
【発明の効果】本発明のサイリウム粘性低下用造粒多糖
類によれば、サイリウムが本来有する有効な生理作用を
損なうこと無くサイリウム水和後の粘性発現を抑制させ
ることができる。特に水和直後からの粘性発現速度を効
果的に遅延させることができるので、粉末飲料など、水
または熱湯に溶解してから飲食までにそれほど時間が要
さないタイプの食品に極めて有効である。また、前記飲
料以外の、水系で調製される食品や製造工程に水和状態
での加熱工程が含まれる食品への配合が容易になり、サ
イリウムのゲル化による食感への悪影響も低下すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多糖類の未造粒品の粒度分布を示すグラフであ
る。
【図2】図1に示したと同様の多糖類の造粒品の粒度分
布を示すグラフである。
【図3】図1および2に示した多糖類を含むサイリウム
組成物の水溶液、ならびにサイリウムの水溶液の経時的
粘度変化を示すグラフである。
【図4】特定の粒度画分ならびに造粒品および未造粒品
の各多糖類を含むサイリウム組成物の水溶液の経時的粘
度変化を示すグラフである。
【図5】本発明の一実施態様に係る粉末ジュースを水に
溶解した後の粘度の経時変化を示すグラフである。
【図6】本発明の一実施態様に係る粉末即席スープをお
湯に溶解した後の粘度の経時変化を示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月21日(1999.10.
21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊達 勝廣 大阪府大阪市淀川区西中島4丁目1番1号 日清食品株式会社内 (72)発明者 中世古 拓男 大阪府大阪市淀川区西中島4丁目1番1号 日清食品株式会社内 Fターム(参考) 4B017 LC03 LE01 LG15 LK13 LL09 LP18 4B018 LB08 LE02 MD34 MD37 MD47 MD48 ME01 MF08 MF10 4B036 LE01 LF01 LH11 LH12 LH34 LP15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多糖類を造粒したことを特徴とするサイ
    リウム粘性低下用造粒多糖類。
  2. 【請求項2】 前記多糖類が、2重量%水溶液の粘度が
    5.0cp(B型粘度計、ローターNo.1、60rpm、25
    ℃での測定値)以下であることを特徴とする請求項1記
    載のサイリウム粘性低下用造粒多糖類。
  3. 【請求項3】 前記造粒多糖類のうち70重量%以上
    が、140メッシュ非篩過の粒子となるように造粒され
    た請求項1または2記載のサイリウム粘性低下用造粒多
    糖類。
  4. 【請求項4】 前記多糖類が、化工澱粉、アラビアガ
    ム、グアガム分解物、澱粉加水分解物およびこれらの組
    合わせよりなる群から選択されることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載のサイリウム粘性低下用造
    粒多糖類。
  5. 【請求項5】 前記化工澱粉の化工方法が、エーテル
    化、エステル化または酸処理の1種以上を含むことを特
    徴とする請求項4記載のサイリウム粘性低下用造粒多糖
    類。
  6. 【請求項6】 前記化工澱粉が、酸処理アルファー化馬
    鈴薯澱粉、オクテニルコハク酸エステル化ワキシーコー
    ンスターチ、酸処理ヒドロキシプロピルエーテル化タピ
    オカ澱粉、およびこれらの組合せよりなる群から選択さ
    れることを特徴とする請求項4記載のサイリウム粘性低
    下用造粒多糖類。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のサイ
    リウム粘性低下用多糖類と、サイリウムが含有されてい
    ることを特徴とするサイリウム組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかに記載のサイ
    リウム粘性低下用造粒多糖類と、サイリウムが含有され
    ていることを特徴とする粉末飲料。
JP28442799A 1998-12-10 1999-10-05 サイリウム粘性低下用造粒多糖類およびこれを含有するサイリウム組成物または粉末飲料 Expired - Fee Related JP3487792B2 (ja)

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