JPH0720060B2 - 出力回路装置 - Google Patents

出力回路装置

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JPH0720060B2
JPH0720060B2 JP60177688A JP17768885A JPH0720060B2 JP H0720060 B2 JPH0720060 B2 JP H0720060B2 JP 60177688 A JP60177688 A JP 60177688A JP 17768885 A JP17768885 A JP 17768885A JP H0720060 B2 JPH0720060 B2 JP H0720060B2
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、出力回路装置に関し、特に出力電位及び電源
電位の安定化を図った出力回路装置に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
最近の半導体装置にあっては、チップサイズを縮小する
ために高集積化,高密度化が進んでいるとともに、高速
化を図るためにトランジスタの駆動能力を高める傾向に
ある。
チップサイズを縮小するためには、アルミ等によって形
成される配線の幅を細くする必要があり、配線幅を細く
することにより配線に存在する誘導性負荷すなわちイン
ダクタンスが増大することになる。そして、トランジス
タの大きさを大きくすることによりトランジスタの電流
駆動能力を増大させた場合には、配線に存在する誘導性
負荷の増加に起因する問題が生じることになる。以下第
18図及び第19図を用いてこの問題について説明する。
第18図は電源配線及び出力配線のインダクタンス成分を
考慮した一般的なインバータ回路の構成例を示すもの
で、PチャンネルのMOSトランジスタ(PMOSトランジス
タ)101とNチャンネルのMOSトランジスタ(NMOSトラン
ジスタ)103とで構成されている。PMOSトランジスタ101
はそのソース端子がアルミにより形成された電源配線に
存在するインダクタンス105を介してVDD電位を供給す
る高位電圧源VDDに接続され、NMOSトランジスタ103は
そのソース端子がアルミにより形成された電源配線に存
在するインダクタンス107を介してVss電位(通常OV)を
供給する低位電圧源Vssに接続されており、さらにPMOS
トランジスタ101及びNMOSトランジスタ103は、そのゲー
ト端子がともに反転しようとする信号を入力する入力端
子INに接続されていることに加えて、それぞれのドレイ
ン端子がアルミにより形成された出力配線に存在するイ
ンダクタンス109を介して出力端子OUTに接続されてお
り、この出力端子OUTには負荷容量111が接続されてい
る。
そして、入力端子INにロウレベル(Vss電位)の信号が
入力されると、PMOSトランジスタ101が導通状態、NMOS
トランジスタ103が非導通状態となるので、高位電圧源
VDDからPMOSトランジスタ101を介して負荷容量111に電
流が流れこみ、出力端子OUTはハイレベル(VDD電位)
となる。逆に、入力端子INにハイレベル(VDD電位)の
信号が入力されると、PMOSトランジスタ101は非導通状
態、NMOSトランジスタ103は導通状態となるので、負荷
容量に蓄積された電荷がNMOSトランジスタ103を介して
低位電圧源Vssに流入して、出力端子OUTはロウレベル
(Vss電位)となる。したがって、上述した作用によ
り、出力端子OUTには入力端子INに入力される信号に対
しこれを反転した信号が出力されることになる。
ところで、このように構成されたインバータ回路におい
て、出力電位を高速に反転しようとするためにトランジ
スタの大きさを大きくして電流駆動能力を高めた場合に
は、トランジスタのオン抵抗は小さくなり、高位電圧源
VDDと負荷容量111および低位電圧源Vssと負荷容量111
との間には、電源配線及び出力配線に存在するインダク
タンスと負荷容量とからなる共振回路が形成されること
になる。そして、第19図に示すように、入力電位がVss
電位からVDD電位に変わりNMOSトランジスタ107が導通
状態となり、負荷容量111に蓄積された電荷が急激に低
位電圧源Vssに流入して出力電位がVDD電位からVss電位
に低下すると、Vss電位の近傍において過渡電流が流
れ、所謂アンダーシュート現象が引き起こされることに
なる。逆に、負荷容量111が高位電圧源VDDからの電流
の流入により急激に充電されて出力電位がVss電位から
VDD電位に上昇した場合においても、VDD電位の近傍に
おいて過渡電流が流れ、所謂オーバーシュート現象が引
き起こされる。
その結果、出力電位は反転された直後一時的に変動する
ことになり、誤った電位の信号が伝達されてしまうとい
う問題が生じることになる。さらに、高位電圧源VDD及
び低位電圧源Vssが変動することになり、これにより同
じ電源配線に接続されている他の素子の入出力レベルが
変動して、回路が誤動作してしまうというおそれもあ
る。
〔発明の目的〕
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とす
るところは、出力電位の過渡現象及び電源電位の変動を
抑制して、誤動作の防止に寄与し得る出力回路装置を提
供することにある。
〔発明の概要〕
特許請求の範囲第1項に記載の発明は、入力信号を増幅
して出力信号とする増幅手段と、高位電圧源と低位電圧
源との間に接続された複数のFET(電界効果トランジス
タ)からなり、増幅手段と出力端子を共通として、増幅
手段の出力端子における負荷の充放電を助長する充放電
助長手段と、複数の論理ゲートからなり、入力信号と出
力信号の両電位を検出して、入力電位の反転直後の出力
電位が一方の電源電位から第1の電位に達するまでの前
半の期間は、充放電助長手段を駆動状態にさせて増幅手
段による負荷の充放電を助長させ、入力電位がロウレベ
ル又はハイレベルにある時あるいは出力電位が前記第1
の電位から他方の電源電位に達するまでの後半の期間
は、充放電助長手段を非駆動状態にさせて増幅手段から
充放電助長手段を分離するように充放電助長手段を駆動
制御してなる制御手段とを有することを要旨とする。
特許請求の範囲第3項に記載の発明は、入力信号を増幅
して出力信号とする増幅手段と、高位電圧源と低位電圧
源との間に接続された複数のFETからなり、増幅手段と
出力端子を共通として、増幅手段の出力端子における負
荷の充放電を助長する充放電助長手段と、複数の論理ゲ
ートからなり、入力信号と出力信号の両電位を検出し
て、入力電位がロウレベル又はハイレベルにある時ある
いは入力電位の反転直後の出力電位が一方の電源電位か
ら第1の電位に達するまでの前半の期間及び第2の電位
から他方の電源電位に達するまでの後半の期間は、充放
電助長手段を非駆動状態にさせて増幅手段から充放電助
長手段を分離するように充放電助長手段を駆動制御し、
出力電位が前記第1の電位と前記第2の電位との間の中
間の期間は、充放電助長手段を駆動状態にさせて増幅手
段による負荷の充放電を助長させてなる制御手段とを有
することを要旨とする。
特許請求の範囲第4項に記載の発明は、入力信号を増幅
して出力信号とする増幅手段と、高位電圧源と低位電圧
源との間に接続された複数のFETからなり、増幅手段と
出力端子を共通として、増幅手段の出力端子における負
荷の充放電を助長する充放電助長手段と、複数の論理ゲ
ートからなり、入力信号と出力信号の両電位を検出し
て、入力電位がロウレベル又はハイレベルにある時ある
いは入力電位の反転直後の出力電位が一方の電源電位か
ら第1の電位に達するまでの前半の期間は、充放電助長
手段を非駆動状態にさせて増幅手段から充放電助長手段
を分離するように充放電助長手段を駆動制御し、出力電
位が前記第1の電位から第2の電位に達するまでの中間
の期間は、充放電助長手段を第1の駆動力で駆動させて
増幅手段による負荷の充放電を助長させ、出力電位が前
記第2の電位から他方の電源電位に達するまでの後半の
期間は、充放電助長手段を第1の駆動力よりも大きい第
2の駆動力で駆動させて増幅手段による負荷の充放電を
助長させてなる制御手段とを有することを要旨とする。
〔発明の効果〕
この発明によれば、入力電位ならびに出力電位に基づい
て駆動能力を段階的に変化させるようにしたので、負荷
の充放電時における過渡電流を抑制し、出力電位のオー
バーシュートならびにアンダーシュート現象を抑制する
ことが可能となる。
この結果、出力電位及び電源電位の安定化を達成し、誤
動作防止に寄与することができる。
また、充放電助長手段が非駆動状態にあっては、充放電
助長手段を増幅手段から分離するようにしているので、
両手段を流れる不要な電流が防止され、低消費電力化を
図ることができる。
さらに、出力電位のみならず入力電位をも含めて充放電
助長手段を駆動制御するようにしているので、出力端子
における雑音耐性を大幅に向上させることが可能とな
る。
この結果、出力端子に雑音が生じた場合であっても、充
放電助長手段が非動作状態時には充放電助長手段を増幅
手段から確実に分離することができるようになり、低消
費電力化をより一層確実に達成することができる。
〔発明の実施例〕
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の参考例に係るインバータ回路を示すも
のである。
第1図において、1は入力端子INから入力される信号を
反転する第1反転部であり、3は出力電位により駆動制
御され、第1反転部1が行なう反転動作を補助する第2
反転部である。
第1反転部1は、第1のPチャンネルMOS型トランジス
タ(以下「第1PMOSトランジスタ」と呼ぶ。)5と第1
のNチャンネルMOS型トランジスタ(以下「第1NMOSトラ
ンジスタ」と呼ぶ。)7とにより構成されている。
第1PMOSトランジスタ5及び第1NMOSトランジスタ7はそ
れぞれのゲート端子がともに反転しようとする信号が入
力される入力端子INに接続され、それぞれのドレイン端
子がともに反転された信号を出力する出力端子OUTに接
続されており、第1PMOSトランジスタの5のソース端子
がVDD電位を供給する高位電圧源VDDに接続され、第1N
MOSトランジスタ7のソース端子がVss電位(通常OV)を
供給する低位電圧源Vssに接続されている。
第2反転部3は、第2のNチャンネルMOS型トランジス
タ(以下「第2NMOSトランジスタ」と呼ぶ。)9と第2
のPチャンネルMOS型トランジスタ(以下「第2PMOSトラ
ンジスタ」と呼ぶ。)11とにより構成されている。
第2NMOSトランジスタ9及び第2PMOSトランジスタ11はそ
れぞれのゲート端子及びドレイン端子が共に出力端子OU
Tに接続されており、第2NMOSトランジスタ9のソース端
子が高位電圧源VDDに接続され、第2PMOSトランジスタ1
1のソース端子が低位電圧源Vssに接続されている。ま
た、出力端子OUTには負荷容量13が接続されている。
以上のように、本発明の参考例のインバータ回路は構成
されており、次に、この参考例の作用を第2図を用いて
説明する。
まず最初に、第2図に示す如く、入力端子INの入力電位
がロウレベル(Vss電位)からハイレベル(VDD電位)
に変わった場合について説明する。なお、この状態の変
更前にあっては、第1PMOSトランジスタ5及び第2NMOSト
ランジスタ9が導通状態で、第1NMOSトランジスタ7及
び第2PMOSトランジスタ11が非導通状態にあって、負荷
容量13は高位電圧源VDDからの給電により充電されてお
り出力電位はハイレベル(VDD電位)となっている。
入力端子INに入力されたハイレベルの信号が第1PMOSト
ランジスタ5及び第1NMOSトランジスタ7のそれぞれの
ゲート端子に供給されると、第1PMOSトランジスタ5は
導通状態から非導通状態、第1NMOSトランジスタ7は非
導通状態から導通状態にそれぞれ変わる。第1NMOSトラ
ンジスタ7が導通状態に変わったことで、出力端子OUT
に接続されている負荷容量13に出力端子OUTの信号状態
がハイレベル時に蓄積されていた電荷が、第1NMOSトラ
ンジスタ7を介して低位電圧源Vssに流れ込み、出力電
位は第2図に示すように低下しはじめる。そして、出力
電位が第2NMOSトランジスタ9及び第2PMOSトランジスタ
11のスレッショルド電圧Vtまで低下すると、第2NMOSト
ランジスタ9は導通状態から非導通状態、第2PMOSトラ
ンジスタ11は非導通状態から導通状態に変わり、負荷容
量13に蓄積されていた電荷の一部は第2PMOSトランジス
タ11を介して低位電圧源Vssに流れ込むことになる。
すなわち、入力電位がハイレベル状態になると、負荷容
量13に蓄積された電荷は第1NMOSトランジスタ7を介し
てのみ放電するために、出力電位はVDD電位からVt電位
までは比較的ゆるやかに低下することになり、Vt電位か
らVss電位までは第1NMOSトランジスタ7及び第2PMOSト
ランジスタ11の両トランジスタを介して電荷が放電する
ために、インバータ回路全体としては駆動能力が増大し
たことになり、出力電位は第2図に示すように急速に低
下することになる。
したがって、第2反転部3が動作する時点においては、
負荷容量13に蓄積された電荷の一部は放電して出力電位
はVt電位まで低下しているので、負荷容量13に蓄積され
た電荷を一度に放電させた場合に比べて、過渡電流は小
さくなりアンダーシュート現象は抑制されることにな
る。
次に、出力端子OUTがロウレベル状態において、入力端
子INに入力される信号がハイレベルからロウレベルに変
わった場合について説明する。このロウレベルの信号が
第1PMOSトランジスタ5及び第1NMOSトランジスタ7のゲ
ート端子に供給されると、第1PMOSトランジスタ5は非
導通状態から導通状態、第1NMOSトランジスタ7は導通
状態から非導通状態にそれぞれ変わる。第1PMOSトラン
ジスタ5が導通状態に変わったことにより、この第1PMO
Sトランジスタ5を介して高位電圧源VDDから負荷容量1
3に電流が流れ込み、負荷容量13が充電され出力電位は
第2図に示すように上昇しはじめる。そして、出力電位
が第2NMOSトランジスタ9及び第2PMOSトランジスタ11の
スレッショルド電圧Vtまで上昇すると、第2NMOSトラン
ジスタ9は非導通状態から導通状態、第2PMOSトランジ
スタ11は導通状態から非導通状態に変わり、負荷容量13
に蓄積される電荷の一部は第2NMOSトランジスタ9を介
して高位電圧源VDDから供給されることになる。
すなわち、入力電位がハイレベルからロウレベル状態と
なり、出力電位がVss電位からVt電位までは、高位電圧
源VDDから第1PMOSトランジスタ5を介してのみ負荷容
量13に電荷が供給され充電されるために、出力電位は比
較的ゆるやかに上昇することになり、出力電位がVt電位
からVDD電位までは、第1PMOSトランジスタ5及び第2NM
OSトランジスタ9を介して高位電圧源VDDから負荷容量
13に電荷が供給され充電されるために、出力電位は第2
図に示すように急速に上昇することになる。
したがって、出力電位の立ち下りと同様に、第2反転部
3が動作して急速に出力電位が上昇しても、第2反転部
3が動作する時点においては、出力電位はVt電位まで上
昇しているので、出力電位をVss電位からVDD電位まで
一度に上昇させた場合に比べて、過渡電流は小さくなり
オーバーシュート現象は抑制されることになる。
第3図は本発明の他の参考例に係るインバータ回路を示
すものである。その特徴とするところは、第1図に示し
たインバータ回路において、出力電位により第2反転部
3の動作制御を行なう制御部15を第2反転部3の前段に
設けたことにある。なお、以下の参考例ならびに実施例
においては、出力端子OUTに接続される負荷容量の図示
は省略する。
制御部15は第3のPチャンネルMOS型トランジスタ(以
下「第3PMOSトランジスタ」と呼ぶ。)21と第3のNチ
ャンネルMOS型トランジスタ(以下「第3NMOSトランジス
タ」と呼ぶ。)23とのCMOS回路により構成されている。
第3PMOSトランジスタ21及び第3NMOSトランジスタ23はそ
れぞれのゲート端子がともに出力端子OUTに接続されて
おり、それぞれのドレイン端子はお互いに接続され、第
3PMOSトランジスタ21のソース端子は高位電圧源VDDに
接続され、第3NMOSトランジスタ23のソース端子は低位
電圧源Vssに接続されている。
第2反転回路3は第4のPチャンネルMOS型トランジス
タ(以下「第4PMOSトランジスタ」と呼ぶ。)17と第4
のNチャンネルMOS型トランジスタ(以下「第4NMOSトラ
ンジスタ」と呼ぶ。)19とのCMOS回路により構成されて
いる。
第4PMOSトランジスタ17及び第4NMOSトランジスタ19はそ
れぞれのゲート端子がともに第3PMOSトランジスタ21及
び第3NMOSトランジスタ23のドレイン端子に接続され、
それぞれのドレイン端子が出力端子OUTに接続されてお
り、第4PMOSトランジスタ17のソース端子が高位電圧源
VDDに接続され、第4NMOSトランジスタ19のソース端子
が低位電圧源Vssに接続されている。なお、第1図と同
符号のものは同一物を示しその説明は省略する。
このような構成において、制御部15は第3PMOSトランジ
スタ21及び第3NMOSトランジスタ23のスレッショルド電
圧Vtによりその反転動作を行ない、第2反転部3の動作
制御を行なうので、第2反転部3は第1図に示す参考例
と同じように動作することになる。ゆえに、第4図に示
すように、出力電位の立ち下がりにおいて、出力電位の
VDD電位からVt電位までの低下はゆるやかに行なわれ、
Vt電位からVss電位までの低下は急速に行なわれる。ま
た、出力電位の立ち上がりにおいては、出力電位のVss
電位からVt電位までの上昇はゆるやかに行なわれ、Vt電
位からVDD電位までの上昇は急速に行なわれることにな
る。
したがって、このような構成においても第1図に示す参
考例と同様な効果が得られるとともに、第2反転部3の
第4PMOSトランジスタ17のソース端子が高位電圧源VDD
に接続され、第4NMOSトランジスタ19のソース端子が低
位電圧源Vssに接続されているために、第2反転部3はV
ss電位からVDD電位間のフルスイング動作を行なうこと
ができる。
なお、上述した両参考例において、第1反転部1と第2
反転部3は出力電位の反転時に、出力電位に対してお互
いに逆電位側に導通状態となる。このため、確実に反転
動作を行なうためには、第1図に示す参考例において
は、第1PMOSトランジスタ5の駆動能力を第2PMOSトラン
ジスタ11の駆動能力よりも高くするとともに、第1NMOS
トランジスタ7の駆動能力を第2NMOSトランジスタ9の
駆動能力よりも高くすることが必要である。また、第3
図に示す参考例においては、第1PMOSトランジスタ5の
駆動能力を第4NMOSトランジスタ19の駆動能力よりも高
くするとともに、第1NMOSトランジスタ7の駆動能力を
第4PMOSトランジスタ17の駆動能力よりも高くすること
が必要である。
第5図は本発明の他の参考例に係るインバータ回路を構
成する出力回路装置の構成を示す回路図である。
第5図に示す参考例のインバータ回路の特徴とするとこ
ろは、複数の論理ゲートからなり、入力端子INに与えら
れる入力信号と出力端子OUTに与えられる出力信号を入
力とする制御部15によって第2反転部3を制御し、第1
反転部1と第2反転部3とが出力電位に対して逆電位側
に同時に動作状態となることを防止するとともに、出力
電位の変動による貫通電流を防止して、低消費電力化を
図ったことにある。
NOTゲート25はその入力端子がインバータ回路の入力端
子INに接続されており、NOTゲート25の出力端子は2入
力端子を有するNANDゲート27の入力端子の一端に接続さ
れているとともに、2入力端子を有するNORゲート29の
入力端子の一端に接続されている。NANDゲート27及びNO
Rゲート29の入力端子のそれぞれの他端は出力端子OUTに
接続され、NANDゲート27の出力端子は第4PMOSトランジ
スタ17のゲート端子に接続され、NORゲート29の出力端
子は第4NMOSトランジスタ19のゲート端子に接続されて
いる。
このような構成において、インバータ回路は出力電位が
NANDゲート27及びNORゲート29のスレッショルド電圧Vt
を越えると、第2反転部3が動作してインバータ回路全
体としての駆動能力が高くなるようになっている。した
がって、出力電位は第2図において示したと同様の特性
を有することになる。
また、入力電位が反転してから出力電位がNANDゲート27
及びNORゲート29のスレッショルド電圧Vtに達するまで
の間は第2反転部3はハイインピーダンス状態にあり、
第1反転部1だけが動作することになり、第1反転部1
と第2反転部3とは、出力端子OUTに対して互いに逆電
位側に同時に導通状態となることはない。これにより、
電源から第1反転部1及び第2反転部3のトランジスタ
を介してグランドへ流れる貫通電流は防止される。
一方、出力端子OUTに雑音が生じて、出力電位が一時的
に変化した場合であっても、制御部15は入力信号に基づ
いて第2反転部3を制御しているので、出力電位が一時
的に変化しても第2反転部3は出力電位を反転させるよ
うに動作することはない。
すなわち、例えば入力電位がハイレベル状態、出力電位
がロウレベル状態にある時に、出力端子OUTに雑音が生
じて、出力電位がNANDゲート27及びNORゲート29に対し
てハイレベル状態になっても、入力電位がハイレベル状
態にあるので、NANDゲート27の出力電位はハイレベル状
態を保持し、第4PMOSトランジスタ17は非導通状態を保
持し続ける。これにより、第1NMOSトランジスタ7と第4
PMOSトランジスタ17とが同時に導通状態となることはな
く、電源から両トランジスタを介してグランドに貫通電
流が流れることは防止される。
また、入力電位がロウレベル状態、出力電位がハイレベ
ル状態にある時に、出力端子OUTに雑音が発生し、出力
電位がNANDゲート27及びNORゲート29に対してロウレベ
ル状態になっても、入力電位がロウレベル状態にあるの
で、NORゲート29の出力電位はロウレベル状態を保持
し、第4NMOSトランジスタ19は非導通状態を保持し続け
ることになる。これにより、第1PMOSトランジスタ5と
第4NMOSトランジスタ19とが同時に導通状態となること
はなく、電源から両トランジスタを介してグランドに貫
通電流が流れることは防止される。
したがって、この参考例にあっては、第1図に示す参考
例と同様の効果を得ることができるとともに、貫通電流
を防止して、低消費電力化を図ることが可能となる。
なお、第3図と同符号のものは同一物を示しその説明は
省略した。
第6図は本発明の他の参考例に係るインバータ回路を示
すものである。このインバータ回路は、第5図に示した
インバータ回路と同様に入力信号及び出力信号の電位に
基づいて第2反転部3の制御を行なう制御部15を第2反
転部3の前段に設けたものである。
制御部15はNOTゲート,NANDゲート,NORゲートにより構成
されている。NORゲート31及びNANDゲート33はそれぞれ
の入力端子の一端が入力端子INに接続され、それぞれの
入力端子の他端がNOTゲート35を介して出力端子OUTに接
続されており、NORゲート31の出力端子はNOTゲート37を
介して第4PMOSトランジスタ17のゲート端子に接続さ
れ、NANDゲート33の出力端子はNOTゲート39を介して第4
NMOSトランジスタ19のゲート端子に接続されている。な
お、第4図と同符号のものは同一物を示しその説明は省
略した。
このような構成とすることにより、第5図に示したイン
バータ回路と同様の入出力特性を有し、同様の効果を得
ることができる。
第7図は本発明の他の参考例に係るバッファ回路を示す
ものである。その特徴とするところは、入力端子INと第
1反転部1との間にNOTゲート41を接続してバッファ動
作を行ない、第2反転部3の前段に入力信号及び出力信
号の電位に基づいて第2反転部3を制御する制御部15を
設けて出力電位の立ち上り、立ち下り動作におけるオー
バーシュート及びアンダーシュート現象を抑制したこと
にある。
制御部15はNANDゲートとNORゲートとにより構成されて
いる。NANDゲート43及びNORゲート45はそれぞれの入力
端子の一端が入力端子INに接続され、それぞれの入力端
子の他端は出力端子OUTに接続されており、NANDゲート4
3の出力端子は第4PMOSトランジスタ17のゲート端子に接
続され、NORゲート45の出力端子は第4NMOSトランジスタ
19のゲート端子に接続されている。なお、第3図と同符
号のものは同一物を示しその説明は省略した。
このような構成にすることにより、出力電位がNANDゲー
ト43及びNORゲート45のスレッショルド電圧Vtを越える
と第2反転部3が動作して、バッファ回路全体としての
駆動能力が高まり、出力電位の立ち上がり、立ち下がり
動作を第5図に示したインバータ回路と同様に2段階に
分割することができる。
第8図は特許請求の範囲第3項に記載の発明の一実施例
に係わるインバータ回路を示すものである。その特徴と
するところは、上述した参考例に比べて出力端子OUTに
対して第2反転部3と並列に第2反転部3と同じ構成、
機能を有する第3反転部3′を設けて、この第3反転部
3′及び第2反転部3の反転動作を入力信号と出力信号
の電位に基づいて制御部15により制御を行ない、インバ
ータ回路全体としての駆動能力を3段階に変化させたこ
とにある。
制御部15はNOTゲート,NANDゲート,NORゲートにより構成
されている。NANDゲート49,53及びNORゲート51,55はそ
れぞれの入力端子の一端が出力端子OUTに接続され、そ
れぞれの入力端子の他端がNOTゲート47を介して入力端
子INに接続されている。NANDゲート49の出力端子は第4P
MOSトランジスタ17のゲート端子に接続され、NORゲート
51の出力端子は第4NMOSトランジスタ19のゲート端子に
接続され、NANDゲート53の出力端子は第3反転部3′を
構成する第5のPチャンネルMOS型トランジスタ17′の
ゲート端子に接続されており、NORゲート55の出力端子
は第5のNチヤンネルMOS型トランジスタ19′に接続さ
れている。
このような構成にあって、例えば出力電位の立ち下り動
作においては、入力電位がロウレベルからハイレベルに
変わると、まず第1反転部1が動作して、出力電位が低
下してVDD電位からNANDゲート53及びNORゲート55のス
レッショルド電位Vt1に達すると、第3反転部3′が動
作することになる。そして、出力電位がさらに低下して
NANDゲート49及びNORゲート51のスレッショルド電圧Vt2
まで達すると、第2反転部3が動作することになるの
で、順次インバータ回路の駆動能力が増加されることに
なる。また、出力電位の立ち上り動作においても同様に
順次インバータ回路の駆動能力が増加されることにな
る。
したがって、この実施例におけるインバータ回路にあっ
ては第9図に示すような入出特性を有し、第5図に示す
参考例で説明したインバータ回路と同じ効果を得ること
ができる。
第10図は特許請求の範囲第2項に記載の発明の一実施例
に係わるインバータ回路を示すものである。その特徴と
するところは、上述した実施例に比べて2つの入力端子
のスレッショルド電圧がそれぞれ異なるエクスクルーシ
ブオアゲート及びエクスクルーシブノアゲートを有する
制御部15が、入力信号及び出力信号の電位に基づいて第
2反転部3の動作制御を行ない、出力電位のVss電位及
びVDD電位の近傍におけるインバータ回路の駆動能力を
弱めて、出力電位の低下及び上昇をゆるやかに行なうよ
うにしたものである。
制御部15はNOTゲート,エクスクルーシブ・オアゲート
(以下「EX.ORゲート」と呼ぶ。),エクスクールシブ
・ノアゲート(以下「EX.NORゲート」と呼ぶ。),NAND
ゲート,NORゲートとから構成されている。2つの入力端
子のスレッショルド電圧がそれぞれVt1,Vt2とするEX.OR
ゲート59及びEX.NORゲート61はそれぞれの入力端子が出
力端子OUTに接続され、EX.ORゲート59の出力端子はNAND
ゲート63の入力端子の一端に接続されており、EX.NORゲ
ートの出力端子はNORゲート65の入力端子の一端に接続
されている。NANDゲート63及びNORゲート65のそれぞれ
の入力端子の他端は、NOTゲート57を介して入力端子IN
に接続され、NANDゲート63の出力端子は第4PMOSトラン
ジスタ17のゲート端子に接続されており、NORゲート65
の出力端子は第4NMOSトランジスタ19のゲート端子に接
続されている。なお、第3図と同符号のものは同一物を
示しその説明は省略する。
このような構成にあって、例えば出力電位の立ち下り動
作においては、出力電位がVt1とVt2電位との間にある時
には、EX、NORゲート61からロウレベルの信号がNORゲー
ト65に出力され、NORゲート65はこの信号を受けてハイ
レベルの信号を第2反転部3の第4NMOSトランジスタ19
に供給し、第4NMOSトランジスタ19は導通状態となる。
したがって、インバータ回路全体として駆動能力が高ま
り、出力電位は急速に低下することになる。出力電位が
VDD電位とVt1電位及びVt2電位とVss電位との間にある
場合には、第1反転部1の第1NMOSトランジスタ7だけ
が導通状態となり、第2反転部3は、ハイインピーダン
ス状態となり、出力電位はゆるやかに低下することにな
る。また、出力電位の立ち上り動作においても、立ち下
り動作と同様に出力電位がVt1電位とVt2電位との間にあ
る時にのみインバータ回路全体としての駆動能力が高ま
ることになる。
したがって、この実施例におけるインバータ回路にあっ
ては、第11図に示すような入出力特性を有し、第5図に
示す参考例で説明したインバータ回路と同じ効果を得る
ことができる。
第12図は特許請求の範囲第1項に記載の発明の一実施例
に係わるインバータ回路を示すものである。その特徴と
するところは、第5図に示す参考例と同様に入力信号及
び出力信号の電位に基づいて第2反転部3の動作制御を
行なう制御部15を第2反転部3の前段に設けて、出力電
位の立ち下り、立ち上り動作において、第5図に示す参
考例の入出力特性とは逆に、最初インバータ回路全体と
しての駆動能力を高め出力電位を急速に低下あるいは上
昇させ、途中で駆動能力を弱めて出力電位をゆるやかに
低下あるいは上昇させるようにしたものである。
制御部15はNOTゲート,NANDゲート,NORゲートから構成さ
れている。NANDゲート67及びNORゲート69はそれぞれの
入力端子の一端がNOTゲート71を介して入力端子INに接
続され、それぞれの入力端子の他端がNOTゲート73を介
して出力端子OUTに接続されており、NANDゲート67の出
力端子は第4PMOSトランジスタ17のゲート端子に接続さ
れ、NORゲート69の出力端子は第4NMOSトランジスタ19の
ゲート端子に接続されている。なお、第3図と同符号の
ものは同一物を示しその説明は省略する。
このような構成にあって、例えば出力電位の立ち下がり
動作においては、入力電位がロウレベルからハイレベル
に変わると、第1NMOSトランジスタが導通状態となり、
出力電位がNOTゲート73のスレッショルド電圧Vtに達す
るまではNORゲート69の両入力端子にはロウレベルの信
号が入力されるので、NORゲート69はハイレベルの出力
信号を第4NMOSトランジスタ19に供給して、第4NMOSトラ
ンジスタ19も導通状態となる。したがって、インバータ
回路全体としての駆動能力が高まり、出力電位は急速に
低下することになる。
そして、出力電位がVt電位に達すると、NOTゲート73を
介して出力端子OUTに接続されているNORゲート69の入力
端子にはハイレベルの信号が入力されるので、ロウレベ
ルの出力信号がNORゲート69から第4NMOSトランジスタ19
に供給されて、第4NMOSトランジスタ19は非導通状態と
なり、インバータ回路全体としての駆動能力が弱められ
て、出力電位はゆるやかに低下する。また、出力電位の
立ち上り動作においても、立ち下がり動作と同様に出力
電位がVt電位を越えるとインバータ回路全体としての駆
動能力が弱まり、第13図に示すような入出力特性を有す
ることになる。
しかるに、第13図に示すような入出力特性にあっては、
最初大きな過渡電流が流れるが出力電位がVt電位を越え
ると駆動力が弱められて過渡電流は抑制される。このた
め、出力電位がVDD電位あるいはVss電位の近傍におい
ては過渡電流はかなり小さくなり、オーバーシュート及
びアンダーシュート現象を抑制することができる。さら
に、出力電位は最初急速に低下あるいは上昇するため
に、CMOS回路等の入力信号のレベルによって動作する素
子に対しては伝達時間を短くすることができる。
第14図は特許請求の範囲第1項に記載の発明の他の実施
例に係わるインバータ回路を示すものであり、この実施
例の特徴とするところは、制御部15を第12図に示す実施
例で示した回路とは異なる回路により構成して、第12図
に示す実施例と同様に第2反転部3の動作制御を行なう
ようにしたものである。
制御部15はNOTゲート,NANDゲート,NORゲートにより構成
されており、NORゲート73及びNANDゲート75はそれぞれ
の入力端子の一端がともにインバータ回路の入力端子IN
に接続され、それぞれの入力端子の他端がともにインバ
ータ回路の出力端子OUTに接続されており、NORゲート73
の出力端子はNOTゲート77を介して第4PMOSトランジスタ
17のゲート端子に接続され、NANDゲート75の出力端子は
NOTゲート79を介して第4NMOSトランジスタ19のゲート端
子に接続されている。なお、第3図と同符号のものは同
一物を示しその説明は省略する。
このような構成とすることにより、第13図に示したと同
じ入出力特性を得ることができ、第12図に示す実施例と
同様な効果を得ることができる。
第15図は特許請求の範囲第1項に記載の発明の他の実施
例に係わるバッファ回路を示すものであり、この実施例
の特徴とするところは、第7図に示す参考例におけるバ
ッファ回路の制御部15において、バッファ回路の入力端
子INに接続されていない側のNANDゲート43及びNORゲー
ト45の入力端子を、NOTゲート81を介してバッファ回路
の出力端子OUTに接続することによりこの実施例のバッ
ファ回路の制御部15を構成したものである。なお、第3
図と同符号のものは同一物を示しその説明は省略した。
このような構成にあって、例えば出力電位の立ち上り動
作においては、出力電位がNOTゲート81のスレッショル
ド電圧Vtに達するまでは、第1PMOSトランジスタ5及び
第4PMOSトランジスタ17は導通状態にあり、インバータ
回路全体としての駆動能力が高められて、出力電位は急
速に上昇する。そして、出力電位がVt電位まで達する
と、第4PMOSトランジスタ17は非導通状態となり、駆動
能力は弱められて出力電位はゆるやかに上昇することに
なる。また、出力電位の立ち下り動作においても、立ち
上り動作と同様に出力電位は最初急速に低下するが、出
力電位がVt電位に達すると出力電位はゆるやかに低下す
ることになる。したがって、この実施例にあっては、第
12図に示す実施例と同様な効果を得ることができる。
第16図は本発明の他の参考例に係るインバータ回路を示
すもである。その特徴とするところは、インバータ回路
の入力端子を2つ設けて、この2つの入力端子の信号状
態により出力端子OUTをハイインピーダンス状態とする
ことができるようにしたことにある。
第16図において、第1反転部1を構成する第1PMOSトラ
ンジスタ5のゲート端子は入力端子IN1に接続され、第1
NMOSトランジスタ7のゲート端子は入力端子IN2に接続
されている。
制御部15はNOTゲート,NANDゲート,NORゲートにより構成
されており、NANDゲート83はその入力端子の一端がNOT
ゲート87を介してインバータ回路の入力端子IN1に接続
され、その入力端子の他端がインバータ回路の出力端子
OUTに接続されており、その出力端子が第4PMOSトランジ
スタ17のゲート端子に接続されている。NORゲート85は
その入力端子の一端がNOTゲート89を介してインバータ
回路の入力端子IN2に接続され、その入力端子の他端が
インバータ回路の出力端子OUTに接続されており、その
出力端子が第4NMOSトランジスタ19のゲート端子に接続
されている。なお、第3図と同符号のものは同一物を示
しその説明は省略した。
このような構成において、入力端子IN1にハイレベルの
信号が入力されるとともに、入力端子IN2にロウレベル
の信号が入力されると、第1PMOSトランジスタ5及び第1
NMOSトランジスタ7はともに非導通状態となる。また、
NANDゲート83の一方の入力端子にはNOTゲート87を介し
てロウレベル信号が入力され、ハイレベルの信号がNAND
ゲート83の出力端子から第4PMOSトランジスタ17のゲー
ト端子に供給されて、第4PMOSトランジスタ17は非導通
状態となる。さらに、NORゲート85の一方の入力端子に
はNOTゲート89を介してハイレベルの信号が入力され、
ロウレベルの信号がNORゲート85の出力端子から第4NMOS
トランジスタ19のゲート端子に供給されて、第4NMOSト
ランジスタ19も非導通状態となる。
したがって、出力電位の状態にかかわらず、入力端子IN
1にハイレベルの信号が入力され、入力端子IN2にロウレ
ベルの信号が入力されると、出力端子OUTはハイインピ
ーダンス状態となる。また、入力端子1N1,1N2に、とも
に同相の信号を入力した場合には、第5図に示す参考例
のインバータ回路と同様の入出力特性を有し、第5図に
示す参考例と同じ効果を得ることができる。
第17図は特許請求の範囲第4項に記載の発明の一実施例
に係わるインバータ回路を示すものであり、その特徴と
するところは、第16図における制御部15にあって、NOT
ゲート87,89に接続されていない側のNANDゲート83及びN
ORゲート85の入力端子をNOTゲート91を介して出力端子O
UTに接続することにより、この実施例におけるインバー
タ回路の制御部15を構成して、第16図に示したインバー
タ回路と同様に出力電位の状態にかかわらず、出力端子
OUTをハイインピーダンス状態とすることができるよう
にしたものである。
したがって、この実施例のインバータ回路にあっては、
第13図に示したと同様の入出力特性を有し、第12図に示
す実施例と同じ効果を得ることができる。なお、第16図
と同符号のものは同一物を示しその説明は省略した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の参考例に係る出力回路装置の構成を示
す図、第2図は第1図の入出力特性を示す図、第3図は
本発明の参考例に係る出力回路装置の構成を示す図、第
4図は第3図に示す装置の入出力特性を示す図、第5図
は本発明の参考例に係る出力回路装置の構成を示す図、
第6図は本発明の参考例に係る出力回路装置の構成を示
す図、第7図は本発明の参考例に係る出力回路装置の構
成を示す図、第8図は特許請求の範囲第3項に記載の発
明の一実施例に係る出力回路装置の構成を示す図、第9
図は第8図に示す装置の入出力特性を示す図、第10図は
特許請求の範囲第2項に記載の発明の一実施例に係る出
力回路装置の構成を示す図、第11図は第10図に示す装置
の入出力特性を示す図、第12図は特許請求の範囲第1項
に記載の発明の一実施例に係る出力回路装置の構成を示
す図、第13図は第12図に示す装置の入出力特性を示す
図、第14図は特許請求の範囲第1項に記載の発明の他の
実施例に係る出力回路装置の構成を示す図、第15図は特
許請求の範囲第1項に記載の発明の他の実施例に係る出
力回路装置の構成を示す図、第16図は本発明の参考例に
係る出力回路装置の構成を示す図、第17図は特許請求の
範囲第4項に記載の発明の一実施例に係る出力回路装置
の構成を示す図、第18図は従来のインバータ回路の構成
を示す図、第19図は第18図に示す回路の入出力特性を示
す図である。 (図の主要な部分を表わす符号の説明) 1……第1反転部 3……第2反転部 15……制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を増幅して出力信号とする増幅手
    段と、 高位電圧源と低位電圧源との間に接続された複数のFET
    (電界効果トランジスタ)からなり、増幅手段と出力端
    子を共通として、増幅手段の出力端子における負荷の充
    放電を助長する充放電助長手段と、 複数の論理ゲートからなり、入力信号と出力信号の両電
    位を検出して、入力電位の反転直後の出力電位が一方の
    電源電位から第1の電位に達するまでの前半の期間は、
    充放電助長手段を駆動状態にさせて増幅手段による負荷
    の充放電を助長させ、入力電位がロウレベル又はハイレ
    ベルにある時あるいは出力電位が前記第1の電位から他
    方の電源電位に達するまでの後半の期間は、充放電助長
    手段を非駆動状態にさせて増幅手段から充放電助長手段
    を分離するように充放電助長手段を駆動制御してなる制
    御手段と を有することを特徴とする出力回路装置。
  2. 【請求項2】前記増幅手段及び充放電助長手段は、2つ
    の入力信号を受けて増幅手段と充放電助長手段との共通
    の出力端子がハイインピーダンス状態をとり得ることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の出力回路装
    置。
  3. 【請求項3】入力信号を増幅して出力信号とする増幅手
    段と、 高位電圧源と低位電圧源との間に接続された複数のFET
    からなり、増幅手段と出力端子を共通として、増幅手段
    の出力端子における負荷の充放電を助長する充放電助長
    手段と、 複数の論理ゲートからなり、入力信号と出力信号の両電
    位を検出して、入力電位がロウレベル又はハイレベルに
    ある時あるいは入力電位の反転直後の出力電位が一方の
    電源電位から第1の電位に達するまでの前半の期間及び
    第2の電位から他方の電源電位に達するまでの後半の期
    間は、充放電助長手段を非駆動状態にさせて増幅手段か
    ら充放電助長手段を分離するように充放電助長手段を駆
    動制御し、出力電位が前記第1の電位と前記第2の電位
    との間の中間の期間は、充放電助長手段を駆動状態にさ
    せて増幅手段による負荷の充放電を助長させてなる制御
    手段と を有することを特徴とする出力回路装置。
  4. 【請求項4】入力信号を増幅して出力信号とする増幅手
    段と、 高位電圧源と低位電圧源との間に接続された複数のFET
    からなり、増幅手段と出力端子を共通として、増幅手段
    の出力端子における負荷の充放電を助長する充放電助長
    手段と、 複数の論理ゲートからなり、入力信号と出力信号の両電
    位を検出して、入力電位がロウレベル又はハイレベルに
    ある時あるいは入力電位の反転直後の出力電位が一方の
    電源電位から第1の電位に達するまでの前半の期間は、
    充放電助長手段を非駆動状態にさせて増幅手段から充放
    電助長手段を分離するように充放電助長手段を駆動制御
    し、出力電位が前記第1の電位から第2の電位に達する
    までの中間の期間は、充放電助長手段を第1の駆動力で
    駆動させて増幅手段による負荷の充放電を助長させ、出
    力電位が前記第2の電位から他方の電源電位に達するま
    での後半の期間は、充放電助長手段を第1の駆動力より
    も大きい第2の駆動力で駆動させて増幅手段による負荷
    の充放電を助長させてなる制御手段と を有することを特徴とする出力回路装置。
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