JPH0679865B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH0679865B2
JPH0679865B2 JP59182460A JP18246084A JPH0679865B2 JP H0679865 B2 JPH0679865 B2 JP H0679865B2 JP 59182460 A JP59182460 A JP 59182460A JP 18246084 A JP18246084 A JP 18246084A JP H0679865 B2 JPH0679865 B2 JP H0679865B2
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electron
anilino
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    • B41M5/3375Non-macromolecular compounds

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Description

【発明の詳細な説明】 <発明の利用分野> 本発明は感熱記録材料に関し、特に発色性を向上させた
感熱記録材料に関する。
<従来技術> 電子供与性の無色染料と電子受容性化合物を使用した感
熱記録材料は特公昭45−14039号、特公昭43−4160号等
に開示されている。かかる感熱記録材料の最小限具備す
べき性能は、(1)発色濃度および発色感度が十分であ
ること、(2)カブリ(使用前の保存中での発色現象)
を生じないこと、(3)発色後の発色体の堅牢性が十分
であること、などであるが、現在これらを完全に満足す
るものは得られていない。
特に近年感熱記録システムの高速化に伴い、上記(1)
に対する研究が鋭意行われている。
その方法としては、電子受容性化合物自身の融点を60か
ら100℃にすることがある。しかしながら現在最も広範
に用いられている電子受容性化合物であるフエノール性
化合物において融点を調節することは難しく、またフエ
ノール性化合物自身が高価になり実用性に乏しい。
その他の方法としては、特公昭49−17748号および特公
昭51−39567号に電子受容性物質として有機酸とフエノ
ール性化合物とを併用すること、あるいはアルコール性
水酸基を有する化合物の多価金属塩を用いることが記載
されている。また特公昭51−29945号にヒドロキシエチ
ルセルロースと無水マレイン酸塩の共重合体を用いるこ
とが記載されている。
また特公昭51−27599号および特開昭48−19231号にはワ
ツクン類を添加することが記載されている。
さらに特開昭49−34842号、特開昭49−115554号、特開
昭50−149353号、特開昭52−106746号、特開昭53−5636
号、特開昭53−11036号、特開昭53−48751号、および特
開昭56−72996号などにチオアセトアニリド、フタロニ
トリル、アセトアミド、ジ−β−ナフチル−p−フエニ
レンジアミン、脂肪酸アミド、アセト酢酸アニリド、ジ
フエニルアミン、ベンツアミド、カルバゾールなどのよ
うな含窒素有機化合物または2,3−ジ−m−トリルブア
ン、4,4′−ジメチルビフエニルなどの熱可融性物質、
あるいはジメチルイソフタレート、ジフエニルフタレー
ト、ジメチルテレフタレートなどのようなカルボン酸エ
ステルを増感剤として添加することが記載されている。
また英国特許公開公報2,074,335A号にはヒンダートフエ
ノール類を添加することが記載されている。
しかし、これらの方法を使用して製造した感熱記録材料
は発色濃度および発色感度の点で不十分なものである。
<発明の目的> 従つて本発明の目的は発色濃度および発色感度が十分で
しかもその他の具備すべき条件を満足した感熱記録材料
を提供することである。
<発明の構成> 本発明の目的は、電子供与性無色染料、電子受容性化合
物およびビスアリールオキシアルカン誘導体を含有する
感熱記録層を中性紙上に設けたことを特徴とする感熱記
録材料により達成された。
本発明に係るビスアリールオキシアルカン誘導体の中、
下記一般式(I)で表わされるものが好ましい。
Ar−O−R−O−Ar′ (I) 式中、ArおよびAr′は同じでも異なつていてもよく、置
換または無置換のフエニル基またはナフチル基を、Rは
炭素原子数2から10の2価の基を表わす。
上記一般式(I)で表わされるビスアリールオキシアル
カン誘導体の中、下記一般式(II)で表わされるものが
特に好ましい。
上式中Rは炭素原子数2から10の2価の基を、X、Y、
Z、X′、Y′およびZ′は、同一でも異なつていても
よく水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハ
ロゲン原子、アルキルオキシカルボニル基、アラルキル
基またはアラルキルオキシカルボニル基を表わす。
上式中Rで表わされる炭素原子数2から10の2価の基の
うち、アルキレン基、エーテル結合を含有するアルキレ
ン基チオエーテル結合を含有するアルキレン基、カルボ
ニル基を含有するアルキレン基、ハロゲン原子を含有す
るアルキレン基、不飽和結合を含有するアルキレン基お
よびアラルキレン基が好ましく、特に、アルキレン基、
エーテル結合1〜3個を含有するアルキレン基、チオエ
ーテル結合1〜3個を含有するアルキレン基、ハロゲン
原子1〜3個を含有するアルキレン基、不飽和結合1〜
3個を含有するアルキレン基およびアラルキレン基が好
ましい。
上式中、X、Y、Z、X′、Y′およびZ′で表わされ
る置換基のうち水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル
基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、塩素原子、臭素
原子、炭素原子数2〜8のアルキルオキシカルボニル基
および炭素原子数8〜12のアラルキル基およびアラルキ
ルオキシカルボニル基が好ましく、特に水素炭素原子数
1〜3のアルキル基、炭素原子数1〜3のアルコキシ
基、塩素原子、炭素原子数8〜10のアラルキル基および
アラルキルオキシカルボニル基が好ましい。
上記のビスアリールオキシアルカン誘導体の中、40℃〜
180℃の融点を有するものが好ましく、特に50℃〜150℃
の融点を有するものが好ましい。
本発明に係るビスアリールオキシアルカン誘導体を含有
した感熱記録材料は発色濃度および発色感度が十分で、
しかも発色感度の経時低下およびカブリが少なく、発色
後の発色画像の堅牢性も十分である。
次に本発明に係るビスアリールオキシアルカン誘導体の
具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
1)1,2−ビスフエノキシエタン 2)1,2−ビス−p−トリルオキシエタン 3)1,2−ビス−p−クロロフエノキシエタン 4)1,2−ビス−p−メトキシフエノキシエタン 5)1,3−ビス−p−トリオキシプロパン 6)1,3−ビス−p−クロロフエノキシプロパン 7)1,4−ビスフエノキシブタン 8)1,4−ビス−p−トリルオキシブタン 9)1,4−ビス−p−クロロフエノキシブタン 10)1,4−ビス−α−ナフチルオキシブタン 11)1,6−ビスフエノキシヘキサン 12)1,3−ビスフエノキシ−2−ベンジルオキシプロパ
ン 13)ビス(2−p−トリルオキシエチル)エーテル 14)ビス(β−3,5−ジメチルフエノキシエチル)エー
テル 15)ビス(β−4−ベンジルオキシカルボニルフエノキ
シエチル)エーテル 16)1−フエノキシ−2−p−トリルオキシエタン 17)ビス(2−β−ナフチルオキシエチル)エーテル 18)1,2−ビス{2−(p−トリルオキシ)エトキシ}
エタン 19)1,2−ビス{2−(3,5−ジメチルフエノキシ)エト
キシ}エタン 20)1−フエノキシ−2−p−クロロフエニルオキシエ
タン 21)1,2−ビス{2−β−ナフチルオキシエトキシ}エ
タン 22)ビス{2−p−トリルオキシエトキシ}メタン 23)ビス{2−(2,4,6−トリメチルフエノキシ)エト
キシ}メタン 24)1−フエノキシ−2−β−ナフチルオキシエタン 25)ビス{2−β−ナフチルオキシエトキシ}メタン 26)ビスフエノキシメチルスルフイド 27)ビス(2−フエノキシエチル)スルフイド 28)1,3−ビスフエノキシメチルベンゼン 29)1,2−ビスフエノキシメチルベンゼン 30)1−フエノキシ−2−(エトキシフエノキシ)エタ
ン 31)1−(o−メチルフエノキシ)−2−(エトキシフ
エノキシ)エタン 32)1−クロロフエノキシ−2−(エトキシフエノキ
シ)エタン 33)1−(o−オキシフエノキシ)−2−(3−エトキ
シフエノキシ)エタン 34)1−(p−メチルフエノキシ)−2−(3−エトキ
シフエノキシ)エタン 35)1−(p−エチルフエノキシ)−2−(3−エトキ
シフエノキシ)エタン 36)1−(m−メチルフエノキシ)−2−(3−エトキ
シフエノキシ)エタン 37)1−(o−エトキシカルボニル)−2−(4−エチ
ルフエノキシ)エタン 38)1−(o−オキシフエノキシ)−2−フエノキシエ
タン 39)1−(o−オキシフエノキシ)−2−(2−メトキ
シカルボニルフエノキシ)エタン 40)1−(m−エトキシフエノキシ)−2−ナフトキシ
エタン 41)1−(3−エトキシフエノキシ)−2−ビフエニル
オキシエタン 42)1−(p−エチルフエノキシ)−2−(2−オキシ
フエノキシ)エタン 43)ビス(p−メトキシフエノキシエチル)エーテル 44)ビス(p−エトキシフエノキシエチル)エーテル 45)ビス(p−エチルフエノキシエチル)チオエーテル 46)ビス(m−メチルフエノキシエチル)エーテル 47)(3−オキサ−5−フエノキシペンチルオキシ)ナ
フタレン 48)(3−オキサ−5−メチルフエノキシペンチルオキ
シ)ナフタレン 49)3−オキサ−5−フエノキシペンチルオキシビフエ
ニル 50)ビス(2−p−メトキシフエノキシエトキシ)メタ
ン 51)ビス(2−p−エトキシフエノキシエトキシ)メタ
ン 52)1,3−ビスナフチルオキシ−2−クロロプロパン 等。
本発明に使用する電子供与性無色染料の例としてはトリ
アリールメタン系化合物、ジフエニルメタン系化合物、
キサンテン系化合物、チアジン系化合物、スピロピラン
系化合物などが用いられている。これらの一部を例示す
れば、トリアリールメタン系化合物として、3,3−ビス
(p−ジメチルアミノフエニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド(即ちクリスタルバイオレツトラクトン)、3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフエニル)フタリド、3
−(p−ジメチルアミノフエニル)−3−(1,3−ジメ
チルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメ
チルアミノフエニル)−3−(2−メチルインドール−
3−イル)フタリド、等があり、ジフエニルメタン系化
合物としては、4,4′−ビス−ジメチルアミノベンズヒ
ドリンベンジルエーテル、N−ハロフエニル−ロイコオ
ーラミン、N−2,4,5−トリクロロフエニルロイコオー
ラミン等があり、キサンテン系化合物としては、ローダ
ミン−B−アニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロ
アニリノ)ラクタム、ローダミンB(p−クロロアニリ
ノ)ラクタム、2−ジベンジルアミノ−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−シク
ロヘキシルメチルアミノフルオラン、2−o−クロロア
ニリノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−m−クロ
ロアニリノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(3,
4−ジクロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−オクチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−ジヘキシルアミノ−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−m−トリフロロメチルアニリノ−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、2−ブチルアミノ−3−クロロ−
6−ジエチルアミノフルオラン、2−エトキシエチルア
ミノ−3−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−p−クロロアニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジオク
チルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−ジフエニルアミノ−
6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−ジフエニルアミノフルオラン、2−フエニル
−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−
メチル−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−5−クロロ−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−
6−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、2−アニ
リノ−3−メトキシ−6−ジブチルアミノフルオラン、
2−o−クロロアニリノ−6−ジブチルアミノフルオラ
ン、2−p−クロロアニリノ−3−エトキシ−6−N−
エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−o−ク
ロロアニリノ−6−p−ブチルアニリノフルオラン、2
−アニリノ−3−ペンタデシル−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、2−アニリノ−3−エチル−6−ジブチルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−エチル−6−N−
エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−アニリ
ノ−3−エチル−6−N−エチル−N−γ−メトキシプ
ロピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−
6−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオラン等が
ありチアジン系化合物としては、ベンゾイルロイコメチ
レンブルー、p−ニトロベンジルロイコメチレンブルー
等があり、スピロ系化合物としては、3−メチル−スピ
ロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピ
ラン、3,3′−ジクロロ−スピロ−ジナフトピラン、3
−ベンジルスピロ−ジナフトピラン、3−メチル−ナフ
ト−(3−メトキシ−ベンゾ)スピロピラン、3−プロ
ピル−スピロ−ジベンゾピラン等がある。これらは単独
もしくは混合して用いられる。
また電子受容性化合物の例としてはフエノール化合物、
有機酸もしくはその金属塩、オキシ安息香酸エステル、
などがあり、特にフエノール化合物は、その量が少くて
すむため、好んで用いられ、例えば特公昭45−14039
号、特公昭51−29830号等に詳しく述べられている。具
体的には、4−ターシヤリ・ブチルフエノール、4−フ
エニルフエノール、4−ヒドロキシジフエノキシド、α
−ナフトール、β−ナフトール、メチル−4−ヒドロキ
シベンゾエート、2,2′−ジヒドロキシフエノール、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン(ビスフエ
ノールA)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−メチ
ルフエノール)、1,1−ビス−(3−クロロ−4−ヒド
ロキシフエニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(3−ク
ロロ−4−ヒドロキシフエニル)−2−エチルブタン、
4,4′−セカンダリ−イソブチルデンジフエノール、4
−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、4−ヒドロキ
シ安息香酸−m−クロロベンジルエステル、4−ヒドロ
キシ安息香酸β−フエネチルエステル、4−ヒドロキシ
−2′,4′−ジメチルジフエニルスルホン、1−t−ブ
チル−4−p−ヒドロキシフエニルスルホニルオキシベ
ンゼン、4−N−ベンジルスルフアモイルフエノール、
2,4−ジヒドロキシ安息香酸−p−メチルベンジルエス
テル、2,4−ジヒドロ安息香酸−β−フエノキシエチル
エステル、2,4−ジヒドロキシ−6−メチル安息香酸ベ
ンジルエステルなどがあげられる。
本発明に使用するビスアリールオキシアルカン誘導体
は、ボールミル等により分散媒中で10μ以下の粒径にま
で分散して使用される。あるいは電子供与性無色染料お
よび/または電子受容性化合物をボールミル等により分
散媒中で分散する際に同時に添加しておいてもさしつか
えない。
本発明に使用する電子供与性無色染料および電子受容性
化合物は分散媒中で10μ以下、好ましくは3μ以下の粒
径にまで粉砕分散して用いる。分散媒としては、一般に
1ないし10%程度の濃度の水溶性高分子水溶液が用いら
れ、分散はボールミル、サンドミル、アトライタ、コロ
イドミル等を用いて行われる。
使用される電子供与性無色染料と電子受容性化合物の比
は、重量比で1:10から1:1の間が好ましく、さらには1:5
から2:3の間が特に好ましい。またビスアリールオキシ
アルカン誘導体は、電子受容性化合物に対し、20%以上
30%以下の重量比で添加され、特に40%以上150%以下
が好ましい。
このビスアリールオキシアルカン誘導体の添加量が20%
より少いと、本発明の目的とする感度向上効果が十分で
なく、また、300%以上の添加では、系の熱容量が増大
しすぎるため、かえつて感度の低下をまねく。
このようにして得られた感熱塗液には、さらに、種々の
要求を満たすために添加剤が加えられる。
添加剤の例としては記録時の記録ヘツドの汚れを防止す
るために、バインダー中に無機顔料等の吸油性物質を分
散させておくことが行われ、さらにヘツドに対する離型
性を高めるために脂肪酸、金属石ケンなどが添加され
る。従つて一般には、発色に直接寄与する発色剤、顕色
剤の他に、顔料ワツクス、添加剤等が支持体上に塗布さ
れ、感熱記録材料が構成されることになる。
具体的には、顔料としてのカオリン、焼成カオリン、タ
ルク、ろう石、ケイソウ土、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、
酸化チタン、炭酸バリウム、尿素−ホルマリンフイラ
ー、セルロースフイラー等から選ばれワツクス類として
は、パラフインワツクス、カウナバロウワツクス、マイ
クロクリスタリンワツクス、ポリエチレンワツクスの
他、高級脂肪酸エステル等があげられる。
金属石ケンとしては、高級脂肪酸多価金属塩即ち、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン
酸カルシウム、オレイン酸亜鉛等があげられる。
これらは、バインダー中に分散して塗布される。バイン
ダーとしては水溶性のものが一般的であり、ポリビニル
アルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、エチレン−無水マレイン酸共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン
−無水マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸、ポリアク
リル酸アミド、デンプン誘導体、カゼイン、ゼラチン等
があげられる。またこれらのバインダーに耐水性に付与
する目的で耐水化剤(ゲル化剤、架橋剤)を加えたり、
疎水性ポリマーのエマルジヨン、具体的には、スチレン
−ブタジエンゴムラテツクス、アクリル樹脂エマルジヨ
ン等を加えることもできる。
塗液は中性紙上に塗布される。
一般に塗布量は、固形分として2〜10g/m2であり、下限
は加熱発色時の濃度により、上限は主に経済的制約によ
り決定される。
以下実施例を示すが、本発明は、この実施例のみに限定
されるものではない。
実施例 (1) 試料1〜7の作成 電子供与性無色染料である2−アニリノ−3−クロロ−
6−ジエチルアミノフルオラン2.5gと2−アニリノ−3
−メチル−6−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ
フルオラン2.5gとを5%ポリビニルアルコール(ケン価
度99%、重合度1000)水溶液50gとともにポールミルで
一昼夜分散した。一方、同様に電子受容性化合物である
ビスフエノールA10gを5%ポリビニルアルコール水溶液
100gとともにボールミルで一昼夜分散する。さらに第一
表に示した、ビスアリールオキシアルカン誘導体10gを
5%ポリビニルアルコール水溶液とともにボールミルで
一昼夜分散し、これら4種の分散液を混合した後カオリ
ン(ジヨージアカオリン)20gを添加してよく分散さ
せ、さらにパラフインワツクスエマルジヨン50%分散液
(中京油脂セロゾール#428)5gを加えて塗液とした。
塗液は50g/m2の坪量を有する中性紙上に固形分塗布量と
して6g/m2となるように塗布し、60℃で1分間乾燥の後
線圧60kgW/cmでスーパーキヤレンダーかけ塗布紙を得
た。
塗布紙はフアクシミリにより加熱エネルギー35mJ/mm2
加熱発色させ発色濃度を求めた。
その結果を第1表に示す。
(2) 比較試料の作成 試料1〜7の作成に使用した処方と全く同一の処方で、
ビスアリールオキシアルカン誘導体の代りにステアリン
酸アミドを用いて同様の試験を行つた。
結果を同じく第1表に示した。
第1表から本発明による記録材料が明らかに感度が高い
ことがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子供与性無色染料、電子受容性化合物お
    よびビスアリールオキシアルカン誘導体を含有する感熱
    記録層を中性紙上に設けたことを特徴とする感熱記録材
    料。
JP59182460A 1984-08-31 1984-08-31 感熱記録材料 Expired - Lifetime JPH0679865B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59182460A JPH0679865B2 (ja) 1984-08-31 1984-08-31 感熱記録材料
GB08521450A GB2165953B (en) 1984-08-31 1985-08-29 Thermal recording material
DE3531125A DE3531125C2 (de) 1984-08-31 1985-08-30 Thermisches Aufzeichnungsmaterial
CA000489735A CA1240839A (en) 1984-08-31 1985-08-30 Thermal recording material
US06/771,074 US5827796A (en) 1984-08-31 1985-08-30 Thermal recording material

Applications Claiming Priority (2)

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