JPH0671635B2

JPH0671635B2 - タレットパンチプレス

Info

Publication number: JPH0671635B2
Application number: JP9192589A
Authority: JP
Inventors: 隆之藤原
Original assignee: Amada Co Ltd
Current assignee: Amada Co Ltd
Priority date: 1989-04-13
Filing date: 1989-04-13
Publication date: 1994-09-14
Anticipated expiration: 2009-09-14
Also published as: JPH02274329A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明はストライカの位置割出し機構を備えたタレッ
トパンチプレスに関する。

（従来の技術）従来、パンチプレスとしては、回転自在に１対の上部、
下部タレットを備えたタレットパンチプレスが知られて
いる。この１対の上部、下部タレットには単にパンチ、
ダイが装着されているだけのものであった。

（発明が解決しようとする課題）ところで、上述した従来のタレットパンチプレスは、パ
ンチング加工時に必要な工具を選ぶ毎に上下のタレット
を回転する必要があり、多くの時間を要し生産性の向上
が図れないという問題があった。

この発明の目的は、上記問題点を改善するため、ストラ
イカ位置割出し機構を設けタレットの１回の割出し回動
にて複数のパンチよりなる１群を加工領域に割出してパ
ンチング加工を行なうことができ、タレットの割出し時
間の短縮を図ったタレットパンチプレスを提供すること
にある。

（課題を解決するための手段）前述のごとき従来の問題に鑑みて、本発明は、１群をな
す複数のパンチを備えた上部タレットと前記各パンチに
対応する複数のダイを備えた下部タレットをフレームに
回転自在に支承して設け、前記上部タレットの上方位置
において前記フレームに上下駆動自在に支承されたラム
と一体的に上下動自在なストライカ取付部材を上記ラム
に水平に回転自在に支承して設け、前記複数のパンチを
打圧すべく前記ストライカ取付部材の下面に装着したス
トライカパンチを、前記ストライカ取付部材の回転中心
に対して接近離反する方向へ移動自在に設け、かつ上記
ストライカパンチを上記接近離反方向へ移動位置決めす
るための位置決め作動装置を前記ストライカ取付部材に
設け、前記ストライカ取付部材の回転と上記位置決め作
動装置によるストライカパンチの前記接近離反方向への
位置決めとによって、上記ストライカパンチを、前記１
群をなす複数のパンチに対応する位置へ位置決め自在に
構成してなるものである。

（作用）前記構成において、上下のタレットを回転して複数のパ
ンチよりなる１群を加工領域に割出した後、ストライカ
取付部材を適宜に回転すると共に位置決め作動装置を作
動してストライカパンチを前記ストライカ取付部材の回
転中心に対して接近離反する方向へ移動し位置決めする
ことにより、上記１群の各パンチに対応した位置へスト
ライカパンチを位置決めすることができ、各パンチを個
別に打圧することができることとなる。

したがって、上下のタレットの１回の割出し作動の後に
１群の複数のパンチを個別に打圧しての加工を行うこと
ができる。

（実施例）以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第５図を参照するに、タレットパンチプレス１は下部フ
レーム３、コラム５、および上部フレーム７とでＣ型形
状に構成されている。

前記下部フレーム３と上部フレーム７の中間において、
下部フレーム３に設けた軸９には回転自在な下部タレッ
ト11が、上部フレーム７に下方へ向けて設けられた軸13
には回転自在な上部タレット15がそれぞれ支承されてい
る。しかも、この下部タレット11と上部タレット15とは
同期をとって回転されるようになっている。

前記上部タレット15の円周上には複数のパンチ17が、下
部タレット11の円周上には複数のダイ19が前記パンチ17
と対応した位置に装着されている。前記上部フレーム７
には、図示を省略した電動機によって回転されるクラン
ク軸21に係合したラム23が上下駆動自在に設けられてい
る。

前記下部フレーム３上には、第５図において左右方向
（以下、Ｙ軸方向という）へ移動自在なテーブル25が設
けられており、このテーブル25の左端にはキャレッジベ
ース27が取付けられている。このキャレッジベース27に
は第５図において紙面に対して直交する方向（以下、Ｘ
軸方向という）へ移動自在なキャレッジ29が設けられて
いる。このキャレッジ29にはワークＷをクランプする複
数のワーククランプ31が取付けられている。

上記構成により、ワーククランプ31にクランプされたワ
ークＷに、電動機によりクランク軸21を回転させ、クラ
ンク軸21に係合したラム23を介して加工領域に位置する
パンチ17を上下動せしめる。パンチ17の上下動により下
部タレット11に設けたダイ19と協働して所望の各種の加
工が行なわれると共に、ワークＷをＸ軸,Y軸方向へ移動
させることによって、ワークＷに複数の各種の加工が行
なわれることになる。

前記ラム23とパンチ17間にはストライカ位置割出し装置
33が設けられている。より詳細には、第１図および第２
図を参照するに、ストライカ位置割出し装置33は、ラム
23の下端にベアリング35を介して円板状のストライカ取
付部材37が水平に回動自在に支承されている。ストライ
カ取付部材37はストライカ取付部材本体37Aの下面に一
体的にストライカブロック受け37Bが設けられ、そのス
トライカブロック受け37BにＴ溝39等に係合したストラ
イカブロック41が回転中心に対して接近離反する方向
（径方向）へ移動自在に設けられている。

ストライカブロック41の下面にはストライカパンチ43が
垂設してあり、そのストライカブロック41は前記ストラ
イカブロック受け37Bに設けた位置決め作動装置として
の流体圧シリンダ45に連結してある。この流体圧シリン
ダ45は、前記ストライカブロック41を複数の位置へ位置
設定可能な例えば３ポジション式シリンダである。

ストライカ取付部材37は、本実施例においては上部フレ
ーム７にベアリング47を介して回転自在となる回転筒49
内に嵌入され、キー51あるいはスプライン等によりスト
ライカ取付部材37は回転筒49に対して上下動のみ自在と
なっている。

前記回転筒49の外周には、例えばタイミングベルト53が
掛回される歯部55が設けてあり、上部フレーム７に設け
た電動機57の出力軸59に固定したプーリ61との間に、前
記タイミングベルト53が掛回されている。更に、前記回
転筒49内に装着されたストライカ取付部材37との間に彈
機63（例えばコイルスプリング等）が装着され、常時ス
トライカ取付部材37を上方向、すなわちラム23側に付勢
してある。

上記構成により、電動機57を駆動しタイミングベルト53
を介し回転筒49を回動させると、その回転筒49に嵌入し
たストライカ取付部材37も同時に回動する。その際、ス
トライカ取付部材37に設けた流体圧シリンダ45を作動さ
せ、ストライカ取付部材37の径方向の所望の位置にスト
ライカブロック41を移動し位置決めしておく。所望のパ
ンチ17上にストライカブロック41に設けたストライカパ
ンチ43が位置設定された後、図外の電動機を駆動させク
ランク軸21を作動させてラム23を上下動させる。

ラム23が上下動すると、そのラム23にベアリング35を介
して支承されたストライカ取付部材37は回転筒49内を上
下動する。ストライカ取付部材37の上下動により位置設
定されたストライカブロック41も上下動し、パンチ17を
ストライカブロック41に設けたストライカパンチ43にて
打撃して、下部タレット11に設けたダイ19と協働してワ
ークＷに所望の孔加工を行なう。

なお、上部タレット15および下部タレット11には複数個
で１群をなすパンチ17が複数群配設され、そのパンチ17
に相対してダイ19も複数個で１群としたものが複数群配
設してあり、全数のパンチ17を作動させることが可能と
なる。

ストライカ位置割出し装置33とパンチ17との位置関係に
ついて、第３図および第４図を参照し説明する。

第３図には基本的な考え方が示されており、ある間隔を
もって横方向（Ｘ軸方向）にｉ、縦方向（Ｙ軸方向）に
ｊ個で構成された複数の点がある。この点に位置決めを
行なうとすると、図中実線で囲んだ斜線部Z₁で示した部
分は、例えばストライカブロック41が流体圧シリンダ45
により位置設定できる範囲を示す。なお、二点鎖線で示
した範囲Z₂は例えば回転筒49を45度図中矢印で示す反時
計方向へ回転した位置を示し、図中P₁で示す点は回転中
心を示してある。実線で示すZ₁範囲にある間隔l₁の点
P₁,P₂,P₃と45度回動した時の間隔l₂の点P₄,P₅には、例
えば複数の位置設定可能な流体圧シリンダ45により設定
でき、多数位置決めが可能となる。

上述した考え方をパンチプレスにおけるパンチ群65の１
群に採用した実施例について第４図を参照し説明する。

ラム23の中心P₀を含めて９ヶ所P₀〜P₈にパンチ17が等間
隔に配設してある。前記パンチ17に対応するストライカ
取付部材37に設けたストライカブロック41のストライカ
パンチ43は、例えば、実線で図示したP₃の位置とP₀の位
置、すなわち距離l₂を選択可能になるよう流体圧シリン
ダ45のストロークを設定する。この位置からP₄の位置に
あるパンチ17を作動するために、ストライカブロック41
を図中二点鎖線で示す位置に回転筒49を45度回動させP₀
とP₄の間隔l₁になるよう流体圧シリンダ45のストローク
を変更位置決めする。

上述した構成により、ストライカブロック41を備えたス
トライカ取付部材37を360度回動させ、流体圧シリンダ4
5により、９ヶ所P₀〜P₈に配設した１つのパンチ群65を
構成するすべてのパンチ17を個別に作動させることがで
きる。その結果、上部タレット15を回転させることな
く、１回の割出し動作の後に多数の孔加工を行なうこと
ができ、パンチ割出し時間を従来に比べ短縮することが
でき、生産性の向上を図ることができる。

（発明の効果）以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要す
るに本発明は、１群をなす複数のパンチ17を備えた上部
タレット15と前記各パンチ17に対応する複数のダイ19を
備えた下部タレット11をフレームに回転自在に支承して
設け、前記上部タレット15の上方位置において前記フレ
ームに上下駆動自在に支承されたラム23と一体的に上下
動自在なストライカ取付部材37を上記ラム23に水平に回
転自在に支承して設け、前記複数のパンチ17を打圧すべ
く前記ストライカ取付部材37の下面に装着したストライ
カパンチ43を、前記ストライカ取付部材37の中心に対し
て接近離反する方向へ移動自在に設け、かつ上記ストラ
イカパンチ43を上記接近離反方向へ移動位置決めするた
めの位置決め作動装置45を前記ストライカ取付部材37に
設け、前記ストライカ取付部材37の回転と上記位置決め
作動装置45によるストライカパンチ43の前記接近離反方
向への位置決めとによって、上記ストライカパンチ43
を、前記１群をなす複数のパンチ17に対応する位置へ位
置決め自在に構成してなるものである。

したがって本発明においては、上下のタレットを回転す
ることにより複数のパンチよりなる１群をラムの下方領
域の加工領域に割出し位置決めすることができ、この１
群における複数のパンチをストライカパンチによって個
別に打圧することができる。

すなわち、上下のタレットの１回の割出し位置決め動作
によって複数のパンチ（１群のパンチ）を加工領域に割
出すことができ、この加工領域の複数のパンチを個別に
打圧してワークの加工を行うことができることとなり、
タレットの割出し位置決め動作を少なくして生産性の向
上を図ることができることとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はこの発明の主要部を示し、第１図は
第５図におけるＩ矢視部の拡大断面図、第２図は第１図
のII矢視部の斜視説明図、第３図は第１図におけるIII-
III線に沿った矢視図で、加工点と位置割出しの基本的
な考え方を示す説明図、第４図は第３図に示す考え方を
パンチプレスにおけるパンチ群に採用した一実施例を示
す部分説明図、第５図はこの発明を実施する一実施例の
タレットパンチプレスにおける側面図である。１……タレットパンチプレス 11……下部タレット、15……上部タレット 17……パンチ、19……ダイ 23……ラム 37……ストライカ取付板 43……ストライカパンチ、45……シリンダ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】１群をなす複数のパンチ（17）を備えた上
部タレット（15）と前記各パンチ（17）に対応する複数
のダイ（19）を備えた下部タレット（11）をフレームに
回転自在に支承して設け、前記上部タレット（15）の上
方位置において前記フレームに上下駆動自在に支承され
たラム（23）と一体的に上下動自在なストライカ取付部
材（37）を上記ラム（23）に水平に回転自在に支承して
設け、前記複数のパンチ（17）を打圧すべく前記ストラ
イカ取付部材（37）の下面に装着したストライカパンチ
（43）を、前記ストライカ取付部材（37）の回転中心に
対して接近離反する方向へ移動自在に設け、かつ上記ス
トライカパンチ（43）を上記接近離反方向へ移動位置決
めするための位置決め作動装置（45）を前記ストライカ
取付部材（37）に設け、前記ストライカ取付部材（37）
の回転と上記位置決め作動装置（45）によるストライカ
パンチ（43）の前記接近離反方向への位置決めとによっ
て、上記ストライカパンチ（43）を、前記１群をなす複
数のパンチ（17）に対応する位置へ位置決め自在に構成
してなることを特徴とするタレットパンチプレス。