JP2593133Y2 - パンチプレス - Google Patents

パンチプレス

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JP2593133Y2
JP2593133Y2 JP1993039315U JP3931593U JP2593133Y2 JP 2593133 Y2 JP2593133 Y2 JP 2593133Y2 JP 1993039315 U JP1993039315 U JP 1993039315U JP 3931593 U JP3931593 U JP 3931593U JP 2593133 Y2 JP2593133 Y2 JP 2593133Y2
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punch press
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章司 藤島
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Amada Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、パンチ,ダイの位置
変更に対応した位置へ移動可能なストライカを備えてな
るパンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】板材の加工を行うパンチプレスとして
は、タレットパンチプレスが知られている。タレットパ
ンチプレスは、タレットパンチプレスのフレームに回転
自在に設けられた上下のタレットの外周付近に多数のパ
ンチ,ダイを装着し、所定位置において上記フレームに
上下動自在に設けられたストライカの下方位置に所望の
パンチ,ダイを割出し位置決めする構成である。
【0003】タレットパンチプレスにおいては、上下の
タレットにより多くのパンチ,ダイを装着するために、
パンチ,ダイを複重の円上に配置し、この複数のパン
チ,ダイから1つを選択したり、一対のパンチ,ダイの
方向性を種々変更してワークにパンチング加工を行うこ
とがある。そのために、パンチを打圧するストライカを
タレットの径方向へ移動せしめると共に、回動せしめる
必要がある。このストライカの移動並びに回動機構を備
えたパンチプレスとしては例えば特開平4−21916
4号公報(先行例と称す)が知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の先行例においては、ストライカを回動せしめるの
に、例えばサーボモータ,ウォーム,ウォームギアでも
ってストライカを備えた回転体を回動せしめているの
で、回動機構の構造が複雑であるという問題があった。
【0005】この考案の目的は、上記問題点を改善する
ために、ストライカの回動機構の構造を簡単にすると共
にストライカの回動および移動を容易にして、金型の向
きの変更による加工や、ラム中心線上での加工を行い得
るようにしたパンチプレスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ラムの往復動によりパンチとダイとの協働でワーク
にパンチング加工を行うパンチプレスであって、前記ラ
ムの下部にモータ固定子とモータ回転子からなる制御用
モータを設け、前記モータ回転子の中心より偏心した偏
心位置にストライカを内蔵させると共に、このストライ
カを前記偏心位置とラムの中心線上位置に切換え可能に
移動せしめる直動アクチュエータを設けてなることを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】この考案のパンチプレスを採用することによ
り、パンチ,ダイがラムの中心線の下方位置にある場合
には直動アクチュエータを作動せしめてストライカをラ
ムの中心線上の位置に位置決めせしめた後、ラムを往復
動せしめることによって、ストライカがパンチを打圧し
てワークにパンチとダイとの協働でパンチング加工が行
われる。
【0008】また、ストライカがラム中心線より偏心し
た偏心位置の円周の下方位置に複数のパンチ,ダイがあ
る場合には、選択されたパンチ,ダイの位置へ制御用モ
ータを駆動せしめてストライカを位置決めした後、ラム
を往復動せしめることによって、ストライカがパンチを
打圧してワークにパンチとダイとの協働でパンチング加
工が行われる。この場合、金型の向きを変更してワーク
にパンチング加工することができる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0010】図5を参照するに、パンチプレスとしての
例えばタレットパンチプレス1は門型形状のフレーム3
を備えており、このフレーム3は下部ベース5,下部ベ
ース5に立設されたサイドフレーム7と、サイドフレー
ム7の上部に設けられた上部フレーム9とで構成されて
いる。
【0011】前記下部ベース3には回転自在な下部タレ
ット11が支承されていると共に、下部タレット11の
円周上には適宜な間隔で複数のダイDが装着されてい
る。前記上部フレーム9には前記下部タレット11に対
応して回転自在な上部タレット13が支承されていると
共に、前記ダイDに対応した位置の上部タレット13に
は複数のパンチPが装着されている。
【0012】前記下部,上部タレット11,13の図5
において右側部分に装着されたダイD,パンチPの位置
が加工位置となっており、この加工位置にあるパンチP
の上方における上部フレーム9にはストライカ15が上
下動自在に設けられている。このストライカ15は上部
フレーム9内に設けられた例えば油圧シリンダ17に例
えばラム19を介して連結されている。
【0013】前記下部ベース5上の図5において右端に
は、Y軸方向(図5において左右方向)へ移動自在なキ
ャレッジベース21が設けられており、このキャレッジ
ベース21にはX軸方向(図5において紙面に対して直
交する方向)へ移動自在なキャレッジ23が設けられて
いる。このキャレッジ23にはX軸方向へ適宜な間隔で
ワークWをクランプする複数のワーククランプ25が設
けられている。
【0014】上記構成により、キャレッジベース21を
Y軸方向へ、キャレッジ23をX軸方向へ移動せしめる
ことにより、キャレッジ23に設けられたワーククラン
プ25にクランプされたワークWがX軸,Y軸方向へ移
動されて、ワークWの所望位置が加工位置に位置決めさ
れることになる。
【0015】この加工位置にワークWの所望位置が位置
決めされた状態において、上,下部タレット13,11
を回動せしめて所望のパンチP,ダイDを加工位置に割
出し位置決めする。次いで、油圧シリンダ17を作動せ
しめてラム19を介してストライカ15を上下動せしめ
ることにより、パンチPとダイDとの協働により、ワー
クWの所望位置に通常の打抜き加工(パンチング加工)
が行われることになる。
【0016】前記ラム19は図1に示されているよう
に、上部フレーム9に設けられたラムガイド部材27に
上下方向へ往復動可能に装着されている。ラムガイド部
材27の下面には支持プレート29が複数のボルトなど
で取付けられている。
【0017】前記ラム19の下面には、図1,図2およ
び図3に示されているように、取付けプレート31が複
数のボルト33で取付けられている。取付けプレート3
1の図3において両側にはガイド部材35が一体的に設
けられており、このガイド部材35の内側には制御用モ
ータ37のモータ固定子39がラム19の半径方向(図
1,図2において左右方向)へ摺動可能な状態で設けら
れている。しかも、モータ固定子39の内側にはモータ
回転子41が設けられている。このモータ回転子41の
中心よりオフセット量δだけ偏心した偏心位置に前記ス
トライカ15が設けられている。
【0018】前記モータ固定子39の下面には複数のボ
ルト43で円形穴45Hを備えた支持プレート45が取
付けられている。この支持プレート45に備えた円形穴
45Hに前記ストライカ15が下方へ突出し回動できる
ようになっている。前記ガイド部材35の図2において
下側(図3において右側)には直動アクチュエータとし
ての例えばオフセット用シリンダ47が取付けられてお
り、このオフセット用シリンダ47に装着されたピスト
ンロッド49の先端が前記モータ固定子39の一端(図
2において右端)に取付けられプレート51に固定され
ている。
【0019】上記構成により、オフセット用シリンダ4
7を作動せしめると、ピストンロッド49を介してプレ
ート51が図1,図2において右方向へ移動するから、
モータ固定子39とモータ回転子41からなる制御用モ
ータ37が同方向へ移動してストライカ15が実線位置
の偏心位置から2点鎖線のラム19の中心線上にオフセ
ット量δだけ移動されることになる。
【0020】したがって、ストライカ15がラム19の
中心線上に位置決めされると、図1に示されているよう
に、ラム19の中心線における下方位置にあるパンチP
を、ラム19の上下動によりストライカ15でパンチP
を打圧することによって、ワークWに打抜き加工を行う
ことができる。
【0021】前記偏心位置にストライカ15が位置決め
されている状態において、制御用モータ37を駆動せし
めると、モータ固定子39に対してモータ回転子41が
回動されることにより、ストライカ15が同方向へ回動
されることになる。
【0022】例えば、図4に示されているように、上,
下部タレット13(11)には、複数組のパンチ、ダイ
を装着した回動可能なマルチツールホルダ53P,53
Dが装着されている。このマルチツールホルダ53P,
53Dには、例えば実線で示されているように、X軸方
向の方向性を有したパンチP,ダイDが装着されてい
る。この場合、マルチツールホルダ53P,53Dを図
4において時計方向回りに90度回動せしめると、2点
鎖線で示したように、パンチP,ダイDがY軸方向の方
向性を有した状態となる。この状態でワークWに打抜き
加工を行う場合には、上述した制御用モータ37を駆動
せしめてモータ回転子41を時計方向回りに回動せしめ
ると、ストライカ15が2点鎖線で示したパンチP,ダ
イDの上方位置に位置決めされる。この状態でラム19
を上下動せしめることによって、ストライカ15でパン
チPを打圧し、パンチPとダイDとの協働でワークWに
打抜き加工を行うことができる。
【0023】マルチツールホルダ53P,53Dを任意
の角度に回動すると共に、ストライカ15を同じ角度だ
け回動せしめることによって、パンチP,ダイDの方向
性を任意の角度に位置決めしてワークWに打抜き加工を
行うことができるものである。
【0024】前記上,下金型ホルダ53P,53Dの回
動駆動は、すでに特開平4−219164号公報に示さ
れている駆動機構であればよいので、詳細な構成図と説
明は省略する。
【0025】標準金型のように、ラム19の中心線上に
パンチP,ダイDがある場合にはストライカ15を偏心
位置からラム19の中心線上の位置へオフセット用シリ
ンダ47で移動せしめることによって、ラム19の中心
線上にあるパンチP,ダイDでもってワークWが打抜き
加工を行うことができる。また、金型の向きすなわち方
向性が種々変っても制御用モータ37でストライカ15
を回動せしめることによって、容易に方向性を持った打
抜き加工を行うことができる。
【0026】さらに、ストライカ15の回動機構として
モータ固定子39とモータ回転子41からなる制御用モ
ータ37を採用することにより、構造を簡単にすること
ができる。
【0027】なお、この考案は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他
の態様で実施し得るものである。本実施例ではオフセッ
トシリンダ47をガイド部材35の外側に設けた例で説
明したが、モータ回転子41に内蔵してストライカ15
を直線移動せしめるようにしても構わない。また、オフ
セット用シリンダ47の代りにリニアソレノイドを用い
た構造でもよいものである。さらに、制御用モータ37
を電気モータでなく、油圧モータとした構造でもよいも
のである。
【0028】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この考案によれば、実用新案登録請求の範囲
に記載されたとおりの構成であるから、ラムの中心線上
にパンチ,ダイがある場合にはストライカを偏心位置か
らラムの中心線上の位置へ直動アクチュエータで移動せ
しめることによって、パンチとダイとの協働でワークに
打抜き加工を行うことができる。
【0029】また、金型の向きすなわち方向性が種々変
っても、制御モータでストライカを回動せしめることに
よって、ワークに容易に方向性を持った打抜き加工を行
うことができる。金型ホルダに複数のパンチ,ダイを備
えたマルチツールに有効的である。
【0030】さらに、ストライカの回動機構をモータ固
定子とモータ回転子からなる制御用モータとすることに
より、従来の構造よりも、構造そのものを簡単にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の主要部を示し、図5におけるI矢視
部の拡大詳細図である。
【図2】図1におけるII矢視図である。
【図3】図2におけるIII 矢視図である。
【図4】上,下部タレットに装着された上,下金型ホル
ダに方向性を有するパンチ,ダイを備えた平面図であ
る。
【図5】この考案を実施する一実施例のタレットパンチ
プレスの正面図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス(パンチプレス) 11 下部タレット 13 上部タレット 15 ストライカ 19 ラム 37 制御用モータ 39 モータ固定子 41 モータ回転子 47 オフセット用シリンダ(直動アクチュエータ) P パンチ D ダイ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラムの往復動によりパンチとダイとの協
    働でワークにパンチング加工を行うパンチプレスであっ
    て、前記ラムの下部にモータ固定子とモータ回転子から
    なる制御用モータを設け、前記モータ回転子の中心より
    偏心した偏心位置にストライカを内蔵させると共に、こ
    のストライカを前記偏心位置とラムの中心線上位置に切
    換え可能に移動せしめる直動アクチュエータを設けてな
    ることを特徴とするパンチプレス。
JP1993039315U 1993-07-19 1993-07-19 パンチプレス Expired - Fee Related JP2593133Y2 (ja)

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