JP2617074B2 - ワーク搬入位置決め装置 - Google Patents

ワーク搬入位置決め装置

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JP2617074B2
JP2617074B2 JP637393A JP637393A JP2617074B2 JP 2617074 B2 JP2617074 B2 JP 2617074B2 JP 637393 A JP637393 A JP 637393A JP 637393 A JP637393 A JP 637393A JP 2617074 B2 JP2617074 B2 JP 2617074B2
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伸美 生沼
泰司 山谷
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株式会社アマダメトレックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワーク搬入位置決め
装置に係り、更に詳細には、ワークを1枚ずつ自動的に
板材加工装置に搬入する際、ワークの隣接する2辺をX
軸方向位置決め部材およびY軸方向位置決め部材に突き
当てて位置決めをするようにしたワーク搬入位置決め装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、板材加工装置としての例えばタレ
ットパンチプレスにおいては、テーブル上に搬入されて
きたワークを原点位置に位置決めするワーク位置決め装
置が知られている。このワーク位置決め装置としては例
えば実公昭63−38040号公報などで知られている
ワーク引き込みクランプ装置が板材加工装置の本体フレ
ームに取付けられている。このワーク引き込みクランプ
装置でワークをクランプすると共に、原点位置すなわち
斜め方向に引き込むことによって原点位置決めが行なわ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のワーク位置決め装置としてのワーク引き込みクラン
プでは、ワークを原点位置に斜め方向へ引き込んでいる
ために、原点位置決めの確率が悪かった。
【0004】また、ワーク引き込みクランプは本体フレ
ームに固定して設けられているから移動できない。その
ため、板材加工装置のワーククランプ(Y軸方向位置決
め部材)を反原点位置側へ移動せしめ、原点位置との距
離が広がった場合でも、原点位置決めの確率が悪い。こ
の場合には原点位置とワーククランプとの間に補助ロケ
ータピンを設けて対処している。
【0005】この発明の目的は、上記問題点を改善する
ために、原点位置へのワークの原点位置決めをワークの
形状に関係なく、高い確率で行ない得るようにすると共
に、機構が簡単で故障が少ないワーク搬入位置決め装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、移動自在なワーク搬入用キャレッジに
設けられた吸着部でワークを吸着して水平状態で板材加
工装置のテーブルに搬入し、ワークの隣接する2辺をそ
れぞれX軸方向位置決め部材およびY軸方向位置決め部
材に突当ててワークの原点を位置決めするワーク搬入位
置決め装置であって、前記ワーク搬入用キャレッジに前
記吸着部をX軸方向およびY軸方向へ移動せしめるアク
チュエータを設けてワーク搬入位置決め装置を構成し
た。
【0007】
【作用】この発明のワーク搬入位置決め装置を採用する
ことにより、ワークを吸着部で吸着してワーク搬入用キ
ャレッジを移動せしめて、ワークを板材加工装置におけ
るテーブル上の原点位置の近傍まで搬入せしめる。そし
て吸着部のうちの1つの吸着部のみでワークを吸着した
状態で、Y軸用アクチュエータを作動せしめて吸着部を
Y軸方向へ移動せしめてワークの1辺をX軸方向位置決
め部材に突当てると共に、X軸用アクチュエータを作動
せしめて吸着部をX軸方向へ移動せしめてワークの他の
辺をY軸方向位置決め部材へ突当てることによってワー
クの原点位置決めが行なわれる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0009】図1および図2を参照するに、板材加工装
置としての例えばタレットパンチプレス1は、本体フレ
ーム3を備えており、この本体フレーム3上にはセンタ
テーブル5が固定して設けられている。このセンタテー
ブル5の両側(図1において上下側)には可動テーブル
7A,7Bが図示省略の例えば駆動モータ、ボールね
じ、ナット部材によりY軸方向へ移動自在に設けられて
いる。
【0010】前記可動テーブル7A,7Bの図1におい
て右端にはセンタテーブル5を跨いでX軸方向へ延伸し
たキャレッジベース9が設けられている。このキャレッ
ジベース9上には図示省略の駆動モータ、ボールねじ、
ナット部材によりX軸方向へ移動自在なキャレッジ11
が設けられている。このキャレッジ11にはY軸方向位
置決め部材としてのワーククランプ13が適宜な間隔で
複数設けられている。また、前記可動テーブル7A,7
Bのうちの例えば下側の可動テーブル7Aには、X軸方
向位置決め部材としてのロケータピン15が出没自在に
設けられている。
【0011】前記センタテーブル5内には、回転自在な
下部タレット17が設けられていると共に、この下部タ
レット17の円周上には適宜な間隔で複数のダイ19が
装着されている。前記下部タレット17の上方には図示
省略の上部フレームに回転自在に支承された上部タレッ
トが設けられていると共に、この上部タレットには前記
ダイ19と対向した位置にパンチが装着されている。し
かも、上部タレットと下部タレット17とは同期して回
転割出しが行なわれる。
【0012】加工位置C上の上部フレームには加工位置
Cに割出されたパンチを打撃するための図示省略のスト
ライカが上下動自在に設けられている。
【0013】上記構成により、ワーククランプ13にワ
ークWをクランプせしめた状態で、キャレッジ11をX
軸方向へ移動せしめると共にキャレッジベース9をY軸
方向へ移動せしめて、ワークWの所望位置を加工位置C
へ位置決めする。次いで、上部タレット、下部タレット
17を同期回動せしめて、複数のパンチ、ダイ19から
所望のパンチ、ダイ19を加工位置Cに割出す。この状
態で上部フレームに設けられたストライカを上下動せし
めることにより、パンチとダイ19との協働でワークW
の所望位置にパンチング加工が行なわれることになる。
【0014】前記可動テーブル7A側にはワークWをタ
レットパンチプレス1へ搬入せしめるワーク搬入装置2
1が設けられている。このワーク搬入装置21としては
複数の支柱23A,23B,23C,23Dが適宜な間
隔で立設されている。この支柱23Aと23B,23C
と23Dの上面にはY軸方向へ延伸した支持フレーム2
5A,25Bが設けられている。この支持フレーム25
A,25B上には図示省略の駆動モータ、ボールねじ、
ナット部材によってY軸方向へ移動自在なワーク搬入用
キャレッジ27が設けられている。
【0015】このワーク搬入用キャレッジ27の下部に
はZ軸方向(図2において上下方向)へ延伸した複数の
ガイド部材29が設けられている。このガイド部材29
には吸着プレート31が装着されている。前記ワーク搬
入用キャレッジ27のほぼ中央部には流体シリンダ33
が設けられており、この流体シリンダ33の下部には下
方へ延伸したピストンロッド35が装着されている。こ
のピストンロッド35の下端には前記吸着プレート31
が取付けられている。この吸着プレート31には複数の
吸着部としての例えば吸着パッド37が設けられてい
る。吸着パッド37の代りに電磁石からなるパッドであ
っても構わない。
【0016】前記吸着プレート31の下部にはワーク搬
入位置決め装置39が設けられている。すなわち吸着プ
レート31の下部には図3に示されているように、アク
チュエータとしての例えばX軸用流体シリンダ41が設
けられている。このX軸用流体シリンダ41にはX軸方
向へ延伸したピストンロッド43が装着されている。こ
のピストンロッド43の先端(図3において下端)には
アクチュエータとしての例えばY軸用流体シリンダ45
が設けられている。このY軸用流体シリンダ45にはピ
ストンロッド47が装着されており、このピストンロッ
ド47の先端(図3において右端)には吸着部としての
吸着パッド49が設けられている。
【0017】上記構成により、ワークWをタレットパン
チプレス1に搬入する際には、ワーク搬入用キャレッジ
27を図1,図2において左端へ移動させると共に、流
体シリンダ33を作動させてピストンロッド35を介し
て吸着プレート31がガイド部材29に案内されながら
下降し、図示省略の積載されているワークWのうち一番
上のワークWを複数の吸着パッド37,49で吸着せし
める。次いで、流体シリンダ33でピストンロッド35
を介して吸着プレート31がガイド部材29に案内され
て一定の高さまで上昇される。
【0018】この状態でワーク搬入用キャレッジ27を
図1,図2において右側へ移動させて右端に到達した時
点で停止せしめる。流体シリンダ33を作動させてピス
トンロッド35を介して吸着プレート31がガイド部材
29に案内されて下降し、吸着パッド37,39で吸着
されているワークWが可動テーブル7A上に載置され
る。
【0019】この状態で吸着パッド37からワークWを
離し、図4(A)に示されているように、吸着パッド4
9のみで吸着した状態にする。そしてY軸用流体シリン
ダ45を作動させてピストンロッド47を図4(A)に
おいて右側へ移動せしめると、図4(B)に示されてい
るようにワークWの一辺がワーククランプ13に突き当
り、Y軸方向の位置決めがなされる。
【0020】次いで、図4(B)の状態において、X軸
用流体シリンダ41を作動させてピストンロッド43を
下方へ突出せしめると、図4(C)に示されているよう
に、ワークWの他の1辺がロケータピン15に突当りX
軸方向の位置決めがなされてワークWの原点位置決めを
行なうことができる。
【0021】このようにワークWの原点位置決めが、X
軸用、Y軸用流体シリンダ41,45の作動で行ない得
るようにしたから、ワークWの形状に関係なく、高い確
率で行なうことができる。またワーク搬入位置決め装置
39は、X軸用,Y軸用流体シリンダ41,45および
吸着パッド49で構成されているから、機構が簡単であ
ると共に故障が少なくなる。さらに、ワーククランプ1
3を原点位置から離れる方向に移動した場合には従来、
補助ロケータピンを設けて対応しているが、この補助ロ
ケータピンを設ける必要がなくなる。
【0022】この発明は、前述した実施例に限定される
ことなく、適宜な変更を行なうことにより、その他の態
様で実施し得るものである。本実施例では板材加工装置
としてタレットパンチプレスを例にとって説明したが、
レーザ加工機などでも対応可能である。
【0023】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れたとおりの構成であるから、ワークの原点位置決め
を、ワークの形状に関係なく、高い確率で行なうことが
できると共に、機構が簡単なので故障が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すワーク搬入位置決め
装置付タレットパンチプレスの概略平面図である。
【図2】図1における側面図である。
【図3】この発明の主要部であるワーク搬入位置決め装
置の平面図である。
【図4】ワーク搬入位置決め装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス(板材加工装置) 7A,7B 可動テーブル 13 ワーククランプ(Y軸方向位置決め部材) 15 ロケータピン(X軸方向位置決め部材) 21 ワーク搬入装置 27 ワーク搬入用キャレッジ 31 吸着プレート 33 流体シリンダ 37 吸着パッド(吸着部) 39 ワーク搬入位置決め装置 41 X軸用流体シリンダ(アクチュエータ) 45 Y軸用流体シリンダ(アクチュエータ) 49 吸着パッド(吸着部)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動自在なワーク搬入用キャレッジに設
    けられた吸着部でワークを吸着して水平状態で板材加工
    装置のテーブルに搬入し、ワークの隣接する2辺をそれ
    ぞれX軸方向位置決め部材およびY軸方向位置決め部材
    に突当ててワークの原点を位置決めするワーク搬入位置
    決め装置であって、前記ワーク搬入用キャレッジに前記
    吸着部をX軸方向およびY軸方向へ移動せしめるアクチ
    ュエータを設けてなることを特徴とするワーク搬入位置
    決め装置。
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