JP2548763Y2 - タレットパンチプレス - Google Patents

タレットパンチプレス

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JP2548763Y2
JP2548763Y2 JP1990124260U JP12426090U JP2548763Y2 JP 2548763 Y2 JP2548763 Y2 JP 2548763Y2 JP 1990124260 U JP1990124260 U JP 1990124260U JP 12426090 U JP12426090 U JP 12426090U JP 2548763 Y2 JP2548763 Y2 JP 2548763Y2
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正芳 柳沢
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Amada Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、タレットパンチプレスに係り、更に詳細
は、ワークに打抜き加工を行なう以外に例えば切り起し
などの成型加工も行な得るようにしたタレットパンチプ
レスに関する。
(従来の技術) 従来、タレットパンチプレスは、ほとんどワークに打
抜き加工が行なわれている。そのため、ワークに打抜か
れた立上げ片に例えば切り起しを行なう場合には、次工
程の折曲げ機で加工を行なっている。また切り起し以外
の絞り加工やエンボス加工などの成形加工も次工程で行
なうのがほとんどであった。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上述した従来技術では、タレットパンチプ
レスでワークに打抜き加工を行ない例えば切り起しなど
の成形加工は別の折曲げ機などにより別工程で行なって
いるから、工程数が増えるのでコスト高となる。また、
ワークのつかみ替も行なわれるから位置決め精度が悪く
り、延いては加工精度に影響を与えるという問題があっ
た。
この考案の目的は、上記問題点を改善するため、タレ
ットパンチプレス自体でワークに打抜き加工を行なうと
同時に、成形加工も行な得るようにすると共に、ワーク
のつかみ替えをなくし、位置決め精度並びに加工精度も
維持したタレットパンチプレスを提供することにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 前述のごとき従来の問題に鑑みて、本考案は、押え金
型を支承した上部タレットと、上記押え金型に対応した
曲げ金型を支承した下部タレットとを備えてなるタレッ
トパンチプレスにおいて、前記押え金型は、前記上部タ
レットに上下動可能に支持されると共に上方向へ付勢さ
れ、かつ前記下部タレット上に固定したエジェクタプレ
ートの上面にワークを押圧固定自在の押え部を下部に備
えた構成であり、前記曲げ金型は、前記下部タレットに
駆動回転可能に支持されたナット部材に上下動可能に螺
合されており、上記ナット部材の回転により前記エジェ
クタプレートから上方向へ突出可能かつワークの立上げ
片を、前記押え金型の押え部と対応して上方向へ折曲げ
可能の曲げ部を上部に備えた構成である。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第3図を参照するに、タレットパンチプレス1は、ベ
ース3の両側に立設したサイドフレーム5,7に上部フレ
ーム9が支持された門型フレームより成っている。しか
し乍ら、フレームの構成は門型に限ることなく、一般的
なC字形としてもよいものである。前記上部フレーム9
の下面には、多数の上金型11を装着した円板状の上部タ
レット13が上部回転軸15によって回転自在に装着してあ
る。またベース3の上面には、各上金型11と対向した多
数の下金型17を装着した下部タレット19が下部回転軸21
によって回転自在に装着してある。前記上部タレット13
および下部タレット19が、フレーム内に装着したサーボ
モータ(図示省略)により同期して同方向へ回動される
ことにより、上下の金型11,17は、上部フレーム9の下
面に上下動自在に装着したラム23の直下位置である加工
位置に割出し位置決めされるものである。
前記ベース3の上面付近における前後面には、第3図
において左右方向に延伸したガイドレール25がそれぞれ
装着してあり、各ガイドレール25は、可動テーブル27が
移動自在に支承されている。各可動テーブル27は、ベー
ス3上に固定した固定テーブル29の前後両側に位置して
おり、固定テーブル29を跨いだ態様で前後方向に延伸し
たキャリッジベース31により、各可動テーブル27は一体
的に連結してある。前記キャリッジ31上には、可動テー
ブル27の移動方向に対し直交した前後方向(X軸方向)
に移動自在のキャリッジ33が装着してあり、このキャリ
ッジ33には、板状のワークWの一側縁部を把持自在の複
数のクランプ装置35が前後方向に位置調節自在に装着し
てある。
上記構成により、キャレッジベース31が図示省略のY
軸駆動モータでY軸方向に移動すると共に、キャレッジ
33が同図省略のX軸駆動モータでX軸方向に移動するこ
とによって、クランプ装置35にクランプされたワークW
は、X軸,Y軸方向に移動して、ワークの所望位置が加工
位置に位置決めされることになる。
加工位置に位置決めされたワークWは、上部フレーム
9に設けられた例えば油圧シリンダなどによる油圧駆動
装置37によりラム23が上下動されることによって、加工
位置に割出された上金型11と下金型17との協動によって
打抜き加工が行なわれる。また、場合によって、上金型
11を押え金型に、下金型17を曲げ金型に選択することに
より、切り起しなどの成形加工が行なわれることにな
る。
第1図には加工位置に上金型11の中から選択された押
え金型39が上部タレット13に、下金型17の中から選択さ
れた曲げ金型41が下部タレット19に装着されている状態
の拡大図が示されている。
すなわち、第1図において、押え金型39は上部タレッ
ト13内に装着された上金型ガイド43内で上下動されるよ
うに設けられている。しかも、押え金型39の一部である
第1図において左側面には上下方向へ溝45が形成されて
いる。この溝45の下部には上金型ガイド43の側面からピ
ンチ47が差し込まれて押え金型39の上限点を規制してい
る。また、上金型ガイド43の第1図において左側面には
上下方向へ溝49が形成されていて、上部タレット13にボ
ルト51で取付けられたピン53で、上金型ガイド43は上部
タレット13に規制されている。
前記上金型ガイド43におけるフランジ部43Fの上面
と、押え金型39の頭部39Hとの間には押え金型39を常時
上方向へ付勢しておくリフタスプリング55が介在されて
いる。また、押え金型39の下部は、第1図に示されてい
るように、右半分を切り欠いた押え部39Aとなってい
る。
一方、下部タレット19には曲げ金型41が装着されてい
る。すなわち、下部タレット19の下部の軸心内には中空
形状の支持ベース57が装着されており、この支持ベース
57に曲げ金型41がキー59によりキー止めされている。こ
の支持ベース57上には中空形状の下金型ホルダ61が複数
のボルトで固定されている。
この下金型ホルダ61内には複数のベアリング63を介し
てナット部材65が回転自在に支承されていると共に、こ
のナット部材65の上部には中空形状のウォームホイール
67が複数のボルトで固定されている。このナット部材65
には前記曲げ金型41の外周に形成されたねじ部41Eが螺
合されている。
また、下部タレット19上に中空形状の支持部材69が複
数のボルト71で固定されており、この支持部材69上に
は、複数のピン73でエジェクタプレート75が設けられて
いる。前記曲げ金型41の上部は第1図に示すごとく、左
半分が切り欠かれた曲げ部41Aとなっていて、この曲げ
部41Aが上昇した際に、押え金型39Aの切欠き部に突出す
るようになっている。
前記ウォームホイール67が加工位置にきたときに、ウ
ォームホイール67が図示省略の駆動モータに連動連結す
るようになっている。この構成は例えばすでに公知の特
公平1−38570号公報などで知られているものを使用す
ればよいから、詳細な説明を省略する。
上部構成により、まず第2図(A)に示したワークW
の斜線部分を打抜く。すなわち、油圧駆動装置37を駆動
せしめてラム23を上下動せしめて、選択された打抜き用
の上金型11と下金型19との協動によって打抜く。
次に、第2図(A)に示した曲げ線WLを上方へ切り起
すべく折曲げる。すなわち、第1図に示すごとく油圧駆
動装置37の例えば油圧シリンダを作動させてラム23を下
降せしめると、ラム23が押え金型39の頭部39Hに当接
し、さらに下降せしめるとリスタスプリング55の付勢力
に抗して押え金型39が下降して、エジェクタプレート75
上にあるワークWを押え金型39の押え部39Aで上方から
押える。
次に、図示省略の駆動モータに連動連結したウォーム
を介してウォームホイール67を回転せしめると、ナット
部材65が回転する。ナット部材65は曲げ金型41のねじ部
41Eで螺合されているから、このナット部材65の回転に
より、曲げ金型41の曲げ部41Aが上昇し、ワークWの曲
げ線WLを基準にして立上げ片WAを第2図(B)に示した
ごとく切り起して折曲げられることになる。
切り起しを行なった後は、曲げ金型41を元の位置に下
降せしめると共に、ラム23を上昇せしめることによっ
て、押え金型39はリフタスプリング55の付勢力で元の位
置に戻されることになる。
このように、本実施例のタレットパンチプレス1によ
れば、ワークWの打抜き加工と、切り起しの折曲げ加工
をワークWのつかみ替えをせずに行なうことができる。
したがって、打抜き加工を行なった後に、加工精度のよ
い折曲げ加工を行なうことができる。
[考案の効果] 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、本
考案においては、押え金型39は下部タレット19上に固定
したエジェクタプレート75の上面にワークWを押圧固定
する押え部39Aを下部に備えた構成であり、曲げ金型41
は下部タレット19に回転可能に支持されたナット部材65
に上下動可能に螺合してあって、ナット部材65の回転に
より前記エジェクタプレート75から上方向へ突出してワ
ークWの立上げ片WAを上方向へ折曲げる曲げ部41Aを上
部に備えた構成であるから、ワークWは常に一定高さの
エジェクタプレート75上に押圧固定されるものであっ
て、立上げ片WAの折曲げ加工時に上下動されるものでは
なく、曲げ金型41の曲げ部41Aがエジェクタプレート75
の下側から上方向へ突出して立上げ部WAを上方向へ折曲
げるものである。
したがって、水平に移動されるワークWに変形を付与
することなく立上げ片WAの折曲げ加工を容易に行うこと
ができ、またナット部材65の回転によって曲げ金型41を
上下動する構成であることにより、全体的構成のコンパ
クト化を図ることができ、下部タレットに対する装置が
容易なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の主要部分を示し、上,下部タレット
に成形加工用の押え金型,曲げ金型を装着した状態の拡
大断面図、第2図(A)および(B)は第1図で示した
上金型と曲げ金型を用いてワークに切り起しを行なうと
きの作用説明図,第3図はこの考案を実施した一実施例
のタレットパンチプレスの正面概略図である。 1……タレットパンチプレス、11……上金型 13……上部タレット、17……下金型 19……下部タレット、23……ラム 39……押え金型、39A……押え部 41……曲げ金型、41A……曲げ部 61……下金型ホルダ、65……ナット部材 67……ウォームホイール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】押え金型(39)を支承した上部タレット
    (13)と、上記押え金型(39)に対応した曲げ金型(4
    1)を支承した下部タレット(19)とを備えてなるタレ
    ットパンチプレスにおいて、前記押え金型(39)は、前
    記上部タレット(13)に上下動可能に支持されると共に
    上方向へ付勢され、かつ前記下部タレット(19)上に固
    定したエジェクタプレート(75)の上面にワーク(W)
    を押圧固定自在の押え部(39A)を下部に備えた構成で
    あり、前記曲げ金型(41)は、前記下部タレット(19)
    に駆動回転可能に支持されたナット部材(65)に上下動
    可能に螺合されており、上記ナット部材(65)の回転に
    より前記エジェクタプレート(75)から上方向へ突出可
    能かつワーク(W)の立上げ片(WA)を、前記押え金型
    (39)の押え部(39A)と対応して上方向へ折曲げ可能
    の曲げ部(41A)を上部に備えた構成であることを特徴
    とするタレットパンチプレス。
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JPH0741527Y2 (ja) * 1987-01-08 1995-09-27 株式会社アマダ 板材の段曲げ金型

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