JPH0660285B2 - オルガノポリシロキサン組成物を用いたシリコーンゴム硬化物の製造方法 - Google Patents

オルガノポリシロキサン組成物を用いたシリコーンゴム硬化物の製造方法

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JPH0660285B2
JPH0660285B2 JP1205081A JP20508189A JPH0660285B2 JP H0660285 B2 JPH0660285 B2 JP H0660285B2 JP 1205081 A JP1205081 A JP 1205081A JP 20508189 A JP20508189 A JP 20508189A JP H0660285 B2 JPH0660285 B2 JP H0660285B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、引裂き強さが高いシリコーンゴム硬化物を得
ることが可能なオルガノポリシロキサン組成物を用いて
シリコーンゴム硬化物を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
シリコーンゴムは、耐熱性、耐寒性、電気的特性等に優
れるため、各種の分野で広く用いられている。また、そ
の加工プロセスについても用途に応じて種々の方法が実
施されている。
ところで、硬化物が高い引裂き強さを有するシリコーン
ゴム組成物は種々提案されている。例えば、ビニル基含
有量が異なる複数のオルガノポリシロキサンの組合せか
らなる組成物(米国特許第3,652,465号);1種または
2種のビニル基含有オルガノポリシロキサンとオルガノ
ハイドロジエンポリシロキサンとの組合せからなる組成
物(特開昭50−27951号、特公昭63−8245号);あるい
は高重合度のビニル基含有オルガノポリシロキサンと低
重合度のビニル基含有オルガノポリシロキサンと、シリ
カ、オルガノハイドロジエンポリシロキサンおよび白金
触媒からなる組成物(米国特許願3,671,480号);高粘
度の末端にビニル基を含有するオルガノポリシロキサ
ン、低粘度のビニル基含有オルガノポリシロキサン、充
填剤、水素含有シラン、水素含有ポリシロキサンおよび
白金触媒からなる組成物(特公昭57−14389号)などが
提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、これらのシリコーンゴム組成物の硬化物は、高
い引裂き強さを有するが、反面モジュラスが低く、疲労
耐久性、反発弾性等に劣るものであった。
従って本発明は、一定のモジュラスが保持され、疲労耐
久性、反発弾性等の特性に優れているとともに、高い引
裂き強さを有するシリコーンゴム硬化物を得る方法を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、特定のオルガノポリシロキサン組成物を特定
の方法によって処理することによって、上記課題を解決
したものである。
即ち本発明によれば、 (A)一般組成式: 〔式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基で
あり、かつRの0.01乃至0.5モル%がアルケニル基で
あり、aは1.95≦a≦2.05の数である〕 で表されるオルガノポリシロキサン100重量部 (B)比表面積50m2/g以上のシリカ10乃至100重量部 および (C)非イオン性界面活性剤0.01乃至3重量部 から成るオルガノポリシロキサン組成物を予じめ調製し
た後、次いでこれに硬化剤を配合して硬化を行なうこと
を特徴とするシリコーンゴム硬化物の製造方法が提供さ
れる。
オルガノポリシロキサン組成物 本発明において、高い引裂き強さを有するシリコーンゴ
ム硬化物を得ることが可能なオルガノポリシロキサン組
成物は、上述した様に、(A)オルガノポリシロキサン、
(B)シリカ及び(C)非イオン性界面活性剤を必須成分とし
て含有している。
(A)オルガノポリシロキサン; このオルガノポリシロキサンは、前記一般組成式
(I)、即ち で表わされる。
かかるオルガノポリシロキサンにおいて、基Rは置換
又は非置換の一価炭化水素基であり、0.01乃至0.5モル
%、特に0.01乃至0.3モル%がビニル基、アリル基等の
アルケニル基であることが必要である。
このアルケニル基の含有量が上記範囲よりも少ない場合
には、オルガノポリシロキサン組成物の硬化性が不十分
となり、また上記範囲よりも多い場合には、該組成物か
ら得られる硬化物は、引裂き強さや耐熱性等の特性にお
いて不満足なものとなる。
また上記アルケニル基以外のRとしては、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基等のア
ルキル基;フェニル基等のアリール基;β−フェニルエ
チル基等のアラルキル基;並びにこれらの炭化水素基の
炭素原子に結合した水素原子の1部または全部が、フッ
素等のハロゲン原子やシアノ基で置換された基(例え
ば、3,3,3−トリフルオロプロピル基やシアノエチ
ル基)等を挙げることができる。
特に本発明においては、合成が容易であること及び優れ
た特性を有するシリコーンゴム硬化物が得られることか
ら、アルケニル基以外の基Rは全てメチル基であるこ
とが望ましい。
またシリコーンゴム硬化物について、耐寒性、耐放射線
性或いは透明性が要求される場合には、基Rの内、最
大限20モル%としてフェニル基が含有されていること
が好適である。
更にシリコーンゴム硬化物について耐油性が要求される
様な場合には、基Rとしてシアノエチル基、3,3,
3−トリフルオロプロピル基が含まれていることが好適
である。
また前記一般組成式(I)において、aは1.95≦a≦2.
05の数であり、通常、実質的には、2に近い数である。
aは1.95未満のオルガノポリシロキサンは合成が容易で
なく、またaが2.05を超えるオルガノポリシロキサン
は、適度の平均重合度を有するものを合成するのが容易
でない。
この(A)のオルガノポリシロキサンは、得られるシリコ
ーンゴム硬化物が十分な機械的強度を有し、他の添加
剤、例えば、充填剤等を添加するときの作業性が良好と
なる点で、通常、平均重合度3000以上のものが好まし
く、特に5000乃至10000のものが好ましい。
本発明において用いる上述したオルガノポリシロキサン
(A)は、通常のシリコーンゴムに用いられるものであっ
てよく、実質的にはジオルガノシロキサン単位から構成
されるが、その他トリオルガノシロキシ単位、モノオル
ガノシロキサン単位、およびSiO2単位を少量含んでいて
もよく、また分子末端は水素基、トリオルガノシロキシ
基の何れで封鎖されていてもよい。
(B)シリカ; 本発明においては、シリコーンゴムに適度の硬さと引張
り強さ等の機械的強度を向上させるために、比表面積が
50m2/g以上、特に100乃至400m2/gのシリカが使用
される。
この様なシリカとしては、具体的にはヒュームドシリ
カ、焼成シリカ、沈澱シリカ等が単独又は2種以上の組
合せで用いられる。
またこれらのシリカは、鎖状オルガノポリシロキサン、
環状オルガノポリシロキサン、ヘキサメチルジシラザン
等で表面処理したものでもよい。
かかるシリカは、(A)のオルガノポリシロキサン100重量
部に対して10乃至100重量部、特に25乃至80重量部の割
合で配合され、これより多く配合されても、また少なく
配合されても、十分な引裂き強さを有するシリコーンゴ
ム硬化物が得られない。
(C)非イオン性界面活性剤; 本発明においては、上記(A)のオルガノポリシロキサン
と(B)のシリカとが均一に分散され、且つ後述する(D)の
硬化剤が均一に分散混合される様に、非イオン性界面活
性剤が使用される。
この非イオン性界面活性剤は、(A)のオルガノポリシロ
キサン100重量部当たり0.01乃至3重量部、特に0.1乃至
1重量部の割合で配合される。非イオン性界面活性剤の
配合量がこの範囲よりも少なければ、十分な引裂き強さ
を有するシリコーンゴム硬化物が得られず、またこの範
囲よりも多量に配合されると、該界面活性剤が得られる
シリコーンゴム硬化物からブリードアウトするという不
都合を招く。
この様な(C)の非イオン性界面活性剤としては、例え
ば、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エス
テル、アルキルグリセリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
アルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルアル
カノールアミド、あるいはポリオキシエチレンパーフル
オロアルキルエーテル等のフルオロアルキル基含有非イ
オン性界面活性剤、および式: 〔ここで、n,m,lは正の整数である〕 で表されるフルオロアルキルシロキサン基含有非イオン
性界面活性剤及びその類似化合物、並びに下記式: 等で表されるオルガノポリシロキサンからなる非イオン
性界面活性剤などが挙げられる。これらは1種単独でも
2種以上を組み合わせても用いられる。
その他の配合剤; 本発明のオルガノポリシロキサン組成物には、上記(A)
乃至(C)の必須成分以外にも、必要に応じて、加工助
剤、酸化防止剤等の配合剤を配合することができる。
加工助剤としては、例えば、シラノール基含有オルガノ
ポリシロキサン、低級アルコキシ基含有オルガノポリシ
ロキサン等が挙げられる。低級アルコキシ基含有オルガ
ノポリシロキサンとしては、アルコキシ基としてメトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等を含有
するものが挙げられる。
この加工助剤は、通常、(A)のオルガノポリシロキサン1
00重量部に対して1〜25重量部程度配合することができ
る。
また、酸化防止剤としては、例えば、ナフチルアミン
系、ジフェニルアミン系、p−フェニレンジアミン系、
キノリン系、ヒドロキノン誘導体系、モノフェノール
系、ビスフェノール系もしくはトリスフェノール系等の
ポリフェノール系、チオビスフェノール系の酸化防止剤
が挙げられる。これらのうちで、ヒドロキノンモノメチ
ルエーテル、2,5−t−ブチルヒドロキノン等のヒド
ロキノン誘導体系の酸化防止剤が好ましい。
この酸化防止剤は、本発明のオルガノポリシロキサン組
成物の硬化性を阻害しない範囲の量で使用し得る。
また、このオルガノポリシロキサン組成物を調製するに
際して、シリコーンゴムに適宜配合されるそれ自体公知
のゴム配合剤を添加してもよい。
例えば、シリコーンゴムの硬化物の硬さを高くするため
に、粉砕シリカ、けいそう土等の比較的粒径が大きい充
填剤を、得られるシリコーンゴムの引裂き強さを損なわ
ない範囲で配合することもできる。また、その他、カー
ボンブラック、酸化チタン等の着色剤;酸化鉄、フェラ
イト、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化チタン、酸化マグ
ネシウム、水酸化セリウム、並びに鉄やセリウムの有機
酸塩などの耐熱性向上剤;低分子量のオルガノポリシロ
キサン等の分散剤などを配合してもよい。
尚、これらのゴム配合剤は、後述する(D)硬化剤を配合
する際に添加してもよい。
オルガノポリシロキサン組成物の調製 上述した本発明のオルガノポリシロキサン組成物は、
(A)乃至(C)等の各成分を、15乃至200℃の温度で混合す
ることにより容易に得られる。この場合、得られるオル
ガノポリシロキサン組成物の水分を除去し得る点で、80
乃至170℃の温度で混合することが好適である。
シリコーンゴム硬化物の製造 本発明においては、上記の如くして予じめ調製されたオ
ルガノポリシロキサン組成物に、(D)硬化剤を配合し、
硬化を行なうことによってシリコーンゴム硬化物を製造
する。
(D)硬化剤; 本発明において、(D)の硬化剤としては、(D-1)オルガノ
ハイドロジエンポリシロキサンと(D-2)白金族金属系触
媒との組み合わせ、或いは(D-3)有機過酸化物が使用さ
れる。
(D-1)オルガノハイドロジエンポリシロキサンとして
は、一般組成式(II): で表わされるものが用いられる。
この一般組成式(II)において、基Rは置換又は非置
換の1価の炭化水素基であり、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基等のアリー
ル基を示し、特に化学的安定性や合成が容易である点で
メチル基であることが望ましい。
またb及びcは、0.8≦b+c≦3を条件として、0≦
b≦3及び0.005≦c≦1.0を満足する数である。
また、本発明において使用される(D-1)のオルガノハイ
ドロジエンポリシロキサンは、前記一般組成式(II)で
表わされることを条件として、直鎖状、環状又は分岐状
の何れでもよく、更に適度な硬化性が得られる点で、ケ
イ素原子に結合している水素原子を少なくとも3個有し
ていることが望ましい。即ち、該水素原子の数がこれよ
りも少ないと、硬化反応が極めて遅いか、或いは全く硬
化が進行しない場合がある。この様な水素原子の位置
は、ポリシロキサン鎖の末端でもよいし、途中にあって
もよい。
かかる(D-1)のオルガノハイドロジエンポリシロキサン
は、前記(A)のオルガノポリシロキサン中のアルケニル
基1モル当たり、SiH基が0.5乃至3.0モル、特に1.0乃至
2.0モルとなる様な量割合で使用される。
また本発明においては、上記(D-1)のオルガノハイドロ
ジエンポリシロキサンとの組み合わせで(D-2)白金族金
属系触媒が使用される。
この(D-2)白金族金属系触媒は、(A)オルガノポリシロキ
サン中のアルケニル基と、(D-1)のオルガノハイドロジ
エンポリシロキサンのケイ素原子に結合した水素原子と
の間のヒドロシリル化反応に対して触媒作用を有するも
のであり、これによって硬化反応を有効に進行させるこ
とが可能となる。
かかる(D-2)白金族金属系触媒としては、上記の様な触
媒作用を有するものは全て使用でき、例えば、米国特許
第2,970,150号に記載されている微粉末金属白金触媒、
米国特許第2,823,218号に記載されている塩化白金酸触
媒、米国特許第3,159,601号および同3,159,662号に記載
されている白金−炭素水素錯化合物、米国特許第3,220,
972号に記載されている白金アルコラート触媒、米国特
許第3,516,946号に記載されている塩化白金酸−オレフ
ィン錯化合物、米国特許第3,775,452号、同3,814,780号
に記載されている白金−ビニルシロキサン錯体などを使
用することができる。
この(D-2)白金族金属系触媒の使用量は所謂触媒量でよ
く、通常、(A)のオルガノポリシロキサンと前記の(D-1)
のオルガノハイドロジエンポリシロキサンの合計量に対
して、0.1〜1000ppmであり、特に1〜100ppmが好まし
い。
尚、本発明において、(D)硬化剤として、(D-1)のオルガ
ノハイドロジエンポリシロキサンと(D-2)の白金族金属
系触媒とを組み合わせて使用する場合には、室温におけ
る保存安定性が良好で且つ適度なポットライフを保持す
るために、メチルビニルシクロテトラシロキサン、アセ
チレンアルコール類等の反応制御剤を添加することもで
きる。
また本発明においては、硬化剤(D)として、上記(D-1)及
び(D-2)の組み合わせ以外に、(D-3)有機過酸化物を使用
することができる。
該有機過酸化物としては、過酸化物硬化型シリコーンゴ
ムを硬化させるために、通常使用されるものであれば特
に制限なく用いることができ、例えば、ベンゾイルパー
オキシド、ビス(2,4−ジクロロベンゾイル)パーオ
キシド、ジt−ブチルパーオキシド、2,5−ジメチル
−2,5−ジt−ブチルパーオキシヘキサン、t−ブチ
ルパーベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロピ
ルカーボネート、ジクミルパーオキシド等が挙げられ
る。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても用
いられる。
この有機過酸化物は、通常、(A)のオルガノポリシロキ
サン100重量部当たり0.01乃至3重量部、特に0.05乃至
1重量部の割合で使用される。
硬化反応; 本発明によれば、前述したオルガノポリシロキサン組成
物に、上記(D-1)のオルガノハイドロジエンポリシロキ
サンと(D-2)の白金族金属系触媒との組合わせ或いは(D-
3)の有機過酸化物から成る硬化剤(D)を配合した後に、
硬化を行なうことによって目的とするシリコーンゴム硬
化物が得られる。
硬化剤を配合するに当たっては、前述したゴム配合剤を
適宜配合してもよい。
本発明において、硬化剤として(D-1)及び(D-2)の組合わ
せを使用した場合には、硬化は60乃至200℃の温度で
0.5乃至5時間程度加熱することによって行われ、また
硬化剤として(D-3)の有機過酸化物を用いた場合には、1
00乃至250℃の温度で5分乃至5時間程度加熱すること
によって行われる。
シリコーンゴム硬化物 本発明によれば、高い引裂き強さを有しているととも
に、モジュラスも大きいシリコーンゴム硬化物を製造す
ることができる。このゴム硬化物は、高い疲労耐久性が
要求されたラバーコンタクト、乳首、等速ジョイントブ
ーツ、プラグブーツ、電線等の材料として好適である。
また、ウィリアムス可塑度が高いため、建築用ガスケッ
ト、医療用チューブ等の押出成型品の材料としても好適
である。
本発明の優れた効果を次の例で説明する。
(実施例) 実施例1〜5、比較例1 各例において、ジメチルシロキサン単位99.8モル%、メ
チルビニルシロキサン単位0.175モル%およびビニルジ
メチルシロキシ単位0.025モル%からなるメチルビニル
ポリシロキサンゴム100重量部に、ヒュームドシリカ
(日本エアロジル社製、エアロジル200)40重量部、並
びに表1に示すとおりに、下記式(a)〜(e): で表される非イオン性界面活性剤1.0重量部をそれぞれ
加え(ただし、比較例1においては、非イオン性界面活
性剤を配合せず)、加工助剤として下記式: で表されるシロキサン5重量部を、25℃で混合した。
その後、100℃2時間加熱して6種のオルガノポリシロ
キサン組成物を得た。
得られた6種のオルガノポリシロキサン組成物のそれぞ
れ100重量部に、下記式: で表されるメチルハイドロジエンポリシロキサン0.5g
および塩化白金酸の1%溶液0.1gを加え、ロールで混
合した。次に、得られた混合物を温度150℃で、圧力30k
gf/cm2で10分間加熱加圧成型して、厚さ2mmのシート
を得た。このシートを200℃で1時間加熱処理した後、J
IS K6301に準じて、硬さ(JIS A)、伸び、引張強さ、引
裂き強さ及び100%モジュラスを測定した。結果を表1
に示す。
実施例6〜10、比較例2 各例において、実施例1〜5、および比較例1で調製し
た6種のオルガノポリシロキサン組成物のそれぞれ100
重量部に、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン0.5gを加え、ロールで混練して
均一にした後、温度165℃、圧力30kgf/cm2で10分間加
熱加圧成型して、厚さ2mmのシートを得た。このシート
を200℃で4時間加熱処理した後、JIS K6301に準じて、
硬さ(JIS A)、伸び、引張強さ、引裂き強さ及び100%モ
ジュラスを測定した。結果を表2に示す。
実施例11〜15、比較例3 各例において、実施例1で使用したものと同じメチルビ
ニルポリシロキサン生ゴム100重量部に、ヒュームドシ
リカ(日本エアロジル社製、エアロジル300)40重量
部、表3に示す界面活性剤を表3に示す量加え、加工助
剤として下記式: および で表される2種のシロキサンを、それぞれ5.0重量部加
えて混合した。得られた混合物を100℃で2時間加熱処
理して6種のオルガノポリシロキサン組成物を得た。
得られた6種のオルガノポリシロキサン組成物から実施
例6と同様にして厚さ2mmのシートを成型し、200℃で
4時間加熱処理した後、JIS K6301に準じて硬さ(JIS
A)、伸び、引張強さ、引裂き強さ及び100%モジュラス
を測定した。結果を表3に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83:05) 83:07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般組成式: 〔式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基で
    あり、かつRの0.01乃至0.5モル%がアルケニル基で
    あり、aは1.95≦a≦2.05の数である〕 で表されるオルガノポリシロキサン100重量部 (B)比表面積50m2/g以上のシリカ10乃至100重量部 および (C)非イオン性界面活性剤0.01乃至3重量部 から成るオルガノポリシロキサン組成物を予じめ調製
    し、次いでこれに硬化剤(D)を配合して硬化を行なうこ
    とを特徴とするシリコーンゴム硬化物の製造方法。
  2. 【請求項2】硬化剤(D)として、 (D-1)一般組成式(II): 〔式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基、
    bは0≦b≦3の数、cは0.005≦c≦1.0の数であり、
    ただし、0.8≦b+c≦3である〕 で表されるオルガノハイドロジエンポリシロキサン及
    び、 (D-2)白金族系金属触媒 を組み合わせて使用する請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】硬化剤(D)として、(D-3)有機過酸化物を使
    用する請求項1記載の製造方法。
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