JPH07119365B2 - シリコーンゴム組成物 - Google Patents
シリコーンゴム組成物Info
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- JPH07119365B2 JPH07119365B2 JP7774789A JP7774789A JPH07119365B2 JP H07119365 B2 JPH07119365 B2 JP H07119365B2 JP 7774789 A JP7774789 A JP 7774789A JP 7774789 A JP7774789 A JP 7774789A JP H07119365 B2 JPH07119365 B2 JP H07119365B2
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- rubber composition
- surfactant
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/02—Elements
- C08K3/04—Carbon
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K9/00—Use of pretreated ingredients
- C08K9/04—Ingredients treated with organic substances
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シリコーンゴム組成物に関するものである。
詳しくは、硬化後安定した体積固有抵抗値を有するシリ
コーンゴム成形品となり得るシリコーンゴム組成物に関
する。
詳しくは、硬化後安定した体積固有抵抗値を有するシリ
コーンゴム成形品となり得るシリコーンゴム組成物に関
する。
カーボンブラックを添加配合してなるシリコーンゴム組
成物が導電性を示すことは知られている(特開昭57−91
250号公報参照)。ところが、この組成物は、体積固有
抵抗値が103Ω・cm以下の導電領域であればばらつきが
小さく安定した体積固有抵抗値を示すシリコーンゴム成
形品となり得るが、体積固有抵抗値が104Ω・cm以上、
特に104〜1010Ω・cmの範囲内の導電領域ではその値が
大きく変動するという欠点があり、ばらつきが小さく安
定した体積固有抵抗値を示すシリコーンゴム成形品とは
なり得ないという問題点があった。
成物が導電性を示すことは知られている(特開昭57−91
250号公報参照)。ところが、この組成物は、体積固有
抵抗値が103Ω・cm以下の導電領域であればばらつきが
小さく安定した体積固有抵抗値を示すシリコーンゴム成
形品となり得るが、体積固有抵抗値が104Ω・cm以上、
特に104〜1010Ω・cmの範囲内の導電領域ではその値が
大きく変動するという欠点があり、ばらつきが小さく安
定した体積固有抵抗値を示すシリコーンゴム成形品とは
なり得ないという問題点があった。
また界面活性剤を添加配合してなるシリコーンゴム組成
物も知られているが、この組成物は、硬化後界面活性剤
がシリコーンゴム成形品表面にブリードアウトし易く、
体積固有抵抗値の経時変化が起る等の欠点があり、導電
性シリコーンゴム組成物としては十分満足できるもので
はなかった。
物も知られているが、この組成物は、硬化後界面活性剤
がシリコーンゴム成形品表面にブリードアウトし易く、
体積固有抵抗値の経時変化が起る等の欠点があり、導電
性シリコーンゴム組成物としては十分満足できるもので
はなかった。
本発明者らは上記問題点を解消するため鋭意研究した結
果、本発明に到達した。
果、本発明に到達した。
本発明の目的は、硬化後体積固有抵抗値のバラツキが小
さく、安定した体積固有抵抗値を有するシリコーンゴム
成形品になり得るシリコーンゴム組成物を提供すること
にある。
さく、安定した体積固有抵抗値を有するシリコーンゴム
成形品になり得るシリコーンゴム組成物を提供すること
にある。
かかる本発明は (イ)平均単位式 (式中、Rは脂肪族不飽和結合を有しない1価炭化水素
基,R′はアルケニル基,aは0〜2,bは1〜2,a+bは1〜
3である。)で表わされる単位を1分子中に少なくとも
2個有するオルガノポリシロキサン 100重量部、 (ロ)界面活性剤で処理された無機質充填剤 5〜200重
量部 (ハ)カーボンブラック 5〜 50重量部、 および (ニ)硬化剤 本発明を硬化させるに十分な量 からなるシリコーンゴム組成物に関する。
基,R′はアルケニル基,aは0〜2,bは1〜2,a+bは1〜
3である。)で表わされる単位を1分子中に少なくとも
2個有するオルガノポリシロキサン 100重量部、 (ロ)界面活性剤で処理された無機質充填剤 5〜200重
量部 (ハ)カーボンブラック 5〜 50重量部、 および (ニ)硬化剤 本発明を硬化させるに十分な量 からなるシリコーンゴム組成物に関する。
これを説明すると、本発明で用いられる(イ)成分は1
分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するシロキ
サン単位を有するオルガノポリシロキサンであり、本発
明組成物の主剤となるものである。これは前記した式
中、Rはメチル基,エチル基,プロピル基,3・3・3ト
リフルオロプロピル基等の置換アルキル基;フェニル
基,トリル基等のアリール基または置換アリール基で例
示される脂肪族不飽和基を有しない1価炭化水素基、R1
はビニル基,アリル基,プロペニル基で例示されるアル
ケニル基である。
分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するシロキ
サン単位を有するオルガノポリシロキサンであり、本発
明組成物の主剤となるものである。これは前記した式
中、Rはメチル基,エチル基,プロピル基,3・3・3ト
リフルオロプロピル基等の置換アルキル基;フェニル
基,トリル基等のアリール基または置換アリール基で例
示される脂肪族不飽和基を有しない1価炭化水素基、R1
はビニル基,アリル基,プロペニル基で例示されるアル
ケニル基である。
本成分のオルガノポリシロキサンは、少量の水酸基、ま
たはメトキシ基,エトキシ基,プロポキシ基,メトキシ
エトキシ基のようなアルコキシ基を含んでもよい。R′
の結合位置としては分子中の末端であっても側鎖であっ
てもよく、またこれら両方であってもよい。分子構造と
しては、直鎖状,分枝鎖状,環状あるいは網状のいずれ
でもよい。また粘度は特に限定されず、25℃において10
0センチポイズのものからシリコーン生ゴムと称される
高重合度のものまで使用できる。
たはメトキシ基,エトキシ基,プロポキシ基,メトキシ
エトキシ基のようなアルコキシ基を含んでもよい。R′
の結合位置としては分子中の末端であっても側鎖であっ
てもよく、またこれら両方であってもよい。分子構造と
しては、直鎖状,分枝鎖状,環状あるいは網状のいずれ
でもよい。また粘度は特に限定されず、25℃において10
0センチポイズのものからシリコーン生ゴムと称される
高重合度のものまで使用できる。
本発明で用いられる(ロ)成分の無機質充填剤は本発明
を特徴づける成分であり、本発明組成物の体積固有抵抗
値を安定化するという働きをする。
を特徴づける成分であり、本発明組成物の体積固有抵抗
値を安定化するという働きをする。
かかる(ロ)成分を構成する界面活性剤としては、塩化
ヤシアルキルトリメチルアンモニウム,塩化セチルトリ
メチルアンモニウム,塩化ステアリルトリメチルアンモ
ニウム,塩化牛脂アルキルトリメチルアンモニウム,塩
化ジオクチルトリメチルアンモニウム等のアルキルアン
モニウム塩,塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニ
ウム等のアルキルベンジルアンモニウム塩のようなカチ
オン系界面活性剤;ラウリル硫酸アンモニウム等のアル
キル硫酸塩,ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸
アンモニウム塩等のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸塩,N−ココイルメチルタウリンナトリウム等のN
−アシルメチルタウリン酸,アルキルスルホカルボン酸
塩,アルキルリン酸塩,ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸のようなアニオン系界面活性剤;ソルビタ
ン脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,デカグ
リセリン脂肪酸エステルポリグリセリン脂肪酸エステ
ル,プロピレングリコール・ペンタエリスリトール脂肪
酸エステル,ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル,ポリオキシソルビット脂肪酸エステル,ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル,ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンアルキル
エーテル,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテル,ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル,ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ
油,ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド
のような非イオン系界面活性剤が挙げられる。
ヤシアルキルトリメチルアンモニウム,塩化セチルトリ
メチルアンモニウム,塩化ステアリルトリメチルアンモ
ニウム,塩化牛脂アルキルトリメチルアンモニウム,塩
化ジオクチルトリメチルアンモニウム等のアルキルアン
モニウム塩,塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニ
ウム等のアルキルベンジルアンモニウム塩のようなカチ
オン系界面活性剤;ラウリル硫酸アンモニウム等のアル
キル硫酸塩,ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸
アンモニウム塩等のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸塩,N−ココイルメチルタウリンナトリウム等のN
−アシルメチルタウリン酸,アルキルスルホカルボン酸
塩,アルキルリン酸塩,ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸のようなアニオン系界面活性剤;ソルビタ
ン脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,デカグ
リセリン脂肪酸エステルポリグリセリン脂肪酸エステ
ル,プロピレングリコール・ペンタエリスリトール脂肪
酸エステル,ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル,ポリオキシソルビット脂肪酸エステル,ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル,ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンアルキル
エーテル,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテル,ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル,ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ
油,ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド
のような非イオン系界面活性剤が挙げられる。
(ロ)成分を構成する無機質充填剤としては、乾式法シ
リカ,湿式法シリカ,溶融シリカ石英粉末,けいそう
土,アルミナ等が挙げられる。
リカ,湿式法シリカ,溶融シリカ石英粉末,けいそう
土,アルミナ等が挙げられる。
本成分は上記のような界面活性剤で処理された無機質充
填剤であるが、カチオン系界面活性剤で処理された無機
質充填剤が好ましい。
填剤であるが、カチオン系界面活性剤で処理された無機
質充填剤が好ましい。
本成分を得る方法としては各種の方法があり、例えば無
機質充填剤と界面活性剤を均一に混合した後、この界面
活性剤の分解温度以下の温度で加熱する方法、無機質充
填剤と界面活性剤の水溶液とを混合し、次いでこの混合
物を常温もしくは加熱条件下で乾燥し、水分を除去する
方法が挙げられる。本成分中においては、界面活性剤の
好ましい処理量は、無機質充填剤100重量部に対して0.0
5〜10重量部の範囲である。これは0.05重量部未満にな
ると体積固有抵抗値の安定性向上効果が乏しくなり、10
重量部を越えると本発明組成物の硬化性が低下するから
である。
機質充填剤と界面活性剤を均一に混合した後、この界面
活性剤の分解温度以下の温度で加熱する方法、無機質充
填剤と界面活性剤の水溶液とを混合し、次いでこの混合
物を常温もしくは加熱条件下で乾燥し、水分を除去する
方法が挙げられる。本成分中においては、界面活性剤の
好ましい処理量は、無機質充填剤100重量部に対して0.0
5〜10重量部の範囲である。これは0.05重量部未満にな
ると体積固有抵抗値の安定性向上効果が乏しくなり、10
重量部を越えると本発明組成物の硬化性が低下するから
である。
本発明に用いられる(ハ)成分のカーボンブラックは、
本発明組成物に導電性を付与する成分であり、これは一
般にシリコーンゴムの導電性付与剤として使用されてい
るものでよく、特に限定されない。かかるカーボンブラ
ックとしてはアセチレンブラック,ケッチェンブラッ
ク,ファーネストブラック,サーマルブラック等が挙げ
られる。これらの中でも、吸油量が150〜50のものが好
ましい。
本発明組成物に導電性を付与する成分であり、これは一
般にシリコーンゴムの導電性付与剤として使用されてい
るものでよく、特に限定されない。かかるカーボンブラ
ックとしてはアセチレンブラック,ケッチェンブラッ
ク,ファーネストブラック,サーマルブラック等が挙げ
られる。これらの中でも、吸油量が150〜50のものが好
ましい。
(ニ)成分の硬化剤は、本発明組成物を硬化するための
成分であり、通常有機過酸化物が使用される。またオル
ガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系化合物との
併用も使用される。有機過酸化物としてはジクミルパー
オキサイド,ジーtブチルパーオキサイド、t−ブチル
クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾ
イルパーオキサイド、パラクロルベンゾイルパーオキサ
イドが例示される。
成分であり、通常有機過酸化物が使用される。またオル
ガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系化合物との
併用も使用される。有機過酸化物としてはジクミルパー
オキサイド,ジーtブチルパーオキサイド、t−ブチル
クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾ
イルパーオキサイド、パラクロルベンゾイルパーオキサ
イドが例示される。
また、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては
一般式 (式中、Rは前記のものと同じ、cは0〜3、dは1〜
3、c+dは1〜3である。)で表わされるオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンがあり、その分子構造は直
鎖状,分枝鎖状,環状あるいは網状のいずれでもよく、
その重合度は特に限定されないが、通常25℃における粘
度が23〜10000センチストークスの範囲内のものが使用
される。
一般式 (式中、Rは前記のものと同じ、cは0〜3、dは1〜
3、c+dは1〜3である。)で表わされるオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンがあり、その分子構造は直
鎖状,分枝鎖状,環状あるいは網状のいずれでもよく、
その重合度は特に限定されないが、通常25℃における粘
度が23〜10000センチストークスの範囲内のものが使用
される。
また、白金系化合物としては、微粒状白金,炭素粉末担
体上に吸着させた微粉状白金,塩化白金酸,塩化白金酸
のアルコール変性物,白金のキレート化合物.塩化白金
酸とオレフィン類の配位化合物が例示される。
体上に吸着させた微粉状白金,塩化白金酸,塩化白金酸
のアルコール変性物,白金のキレート化合物.塩化白金
酸とオレフィン類の配位化合物が例示される。
またその配合量は本発明組成物を硬化させるのに十分な
量である。
量である。
本発明の組成物は前記した(イ)成分〜(ニ)成分の所
定量を二本ロール,ニーダー,バンバリーミキサーなど
で混練りすることによって得られるが、からなる平均重
合度3000のジメチルポリシロキサン生ゴム100部、上記
で得られたカチオン界面活性剤で処理された湿式性シリ
カ20部、吸油量(DBP)80ml/100gのファーネストブラッ
ク20部を2本ロール上で均一に混合し、シリコーンゴム
ベースを得た。このシリコーンゴムベース100部に2,5−
ジメチルビス(2,5−t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
1.5部を添加し均一に混合してシリコーンゴム組成物を
得た。次いで、この組成物を温度170℃,圧力25kg/m2の
時間10分間の条件下でプレス成形して厚さ1mmのシート
状成形品10枚を得た。これらの成形品を200℃に設定さ
れた熱風循環式オーブン中に入れ、4時間放置した。
定量を二本ロール,ニーダー,バンバリーミキサーなど
で混練りすることによって得られるが、からなる平均重
合度3000のジメチルポリシロキサン生ゴム100部、上記
で得られたカチオン界面活性剤で処理された湿式性シリ
カ20部、吸油量(DBP)80ml/100gのファーネストブラッ
ク20部を2本ロール上で均一に混合し、シリコーンゴム
ベースを得た。このシリコーンゴムベース100部に2,5−
ジメチルビス(2,5−t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
1.5部を添加し均一に混合してシリコーンゴム組成物を
得た。次いで、この組成物を温度170℃,圧力25kg/m2の
時間10分間の条件下でプレス成形して厚さ1mmのシート
状成形品10枚を得た。これらの成形品を200℃に設定さ
れた熱風循環式オーブン中に入れ、4時間放置した。
得られた成形品の体積固有抵抗値をJISC 2123に従って
測定したところ第1表に示す通りの結果を得た。
測定したところ第1表に示す通りの結果を得た。
比較のため上記において、カチオン界面活性剤で処理さ
れた湿式法シリカの代りに湿式法シリカそのものを使用
した以外は上記と同様にしてシリこれには従来公知の各
種添加剤、例えば、耐燃添加剤としての酸化チタン,ベ
ンガラ,酸化セリウム,バリウムジルコネート、難熱剤
としてのハロゲン化合物,酸化アンチモン、物理特性改
質剤としてのカーボンファンクショナルシラン,オルガ
ノハイドロジェンポリシロキサン等を本発明の目的を損
なわない限り添加配合しても差し支えない。
れた湿式法シリカの代りに湿式法シリカそのものを使用
した以外は上記と同様にしてシリこれには従来公知の各
種添加剤、例えば、耐燃添加剤としての酸化チタン,ベ
ンガラ,酸化セリウム,バリウムジルコネート、難熱剤
としてのハロゲン化合物,酸化アンチモン、物理特性改
質剤としてのカーボンファンクショナルシラン,オルガ
ノハイドロジェンポリシロキサン等を本発明の目的を損
なわない限り添加配合しても差し支えない。
次に実施例にて本発明を説明するが、実施例中部とある
のは重量部のことであり、粘度は25℃における値であ
る。
のは重量部のことであり、粘度は25℃における値であ
る。
実施例1 BET比表面積130m2/gの湿式法シリカ10部、塩化ステアリ
ルトリメチルアンモニウム〔日光ケミカルズ(株)商品
名2450〕10部と水100部を混合した。得られた混合物を2
00℃に設定されたスプレードライヤー中に噴霧し、乾燥
させ、カチオン界面活性剤で処理された湿式法シリカを
得た。次いで、ジメチルシロキサン単位99.84モル%,
メチルビニルシロキサン単位0.16モル%コーンゴム組成
物を調製し、この組成物の体積固有抵抗値を測定した結
果を比較例1として第1表に併記した。
ルトリメチルアンモニウム〔日光ケミカルズ(株)商品
名2450〕10部と水100部を混合した。得られた混合物を2
00℃に設定されたスプレードライヤー中に噴霧し、乾燥
させ、カチオン界面活性剤で処理された湿式法シリカを
得た。次いで、ジメチルシロキサン単位99.84モル%,
メチルビニルシロキサン単位0.16モル%コーンゴム組成
物を調製し、この組成物の体積固有抵抗値を測定した結
果を比較例1として第1表に併記した。
また、上記においてカチオン界面活性剤で処理された湿
式法シリカを使用しない以外は上記と同様にしてシリコ
ーンゴム組成物を調製し、この組成物の体積固有抵抗値
を測定した結果を比較例2として第1表に併記した。
式法シリカを使用しない以外は上記と同様にしてシリコ
ーンゴム組成物を調製し、この組成物の体積固有抵抗値
を測定した結果を比較例2として第1表に併記した。
これらの結果から、本発明のシリコーンゴム組成物は硬
化後、体積固有抵抗値のバラツキが小さく、その値が非
常に安定していることが判った。
化後、体積固有抵抗値のバラツキが小さく、その値が非
常に安定していることが判った。
実施例2 粘度10000センチストークスの両末端ジメチルビニルシ
ロキサン・ジメチルシロキサン共重合体100部に、実施
例1で使用したアセチレンブラック10部、実施例1で使
用したカチオン界面活性剤で処理された湿式法シリカ20
部を3本ロールで均一に混合してシリコーンゴムベース
を得た。このシリコーンゴムベース100部に粘度5セン
チストークスの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチ
ルシロキサン,メチルハイドロジェンシロキサン共重合
体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.8重量%)を1.2部
と硬化触媒として塩化白金酸とテトラメチルジビニルジ
シロキサンとの錯体を、白金量として15ppm加え、均一
に混合し、シリコーンゴム組成物を得た。この組成物を
圧力25kg/cm2,170℃で10分間の条件下にプレスにより圧
縮成形して硬化させ、厚さ2mmのシート5枚を作成し
た。得られたシートの体積固有抵抗値をJISC 2123に従
って測定した。また得られたシートを150℃に設定され
た熱風循環式オーブン中で7日間加熱処理して得られた
シリコーンゴムシートの体積固有抵抗値を測定した。
ロキサン・ジメチルシロキサン共重合体100部に、実施
例1で使用したアセチレンブラック10部、実施例1で使
用したカチオン界面活性剤で処理された湿式法シリカ20
部を3本ロールで均一に混合してシリコーンゴムベース
を得た。このシリコーンゴムベース100部に粘度5セン
チストークスの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチ
ルシロキサン,メチルハイドロジェンシロキサン共重合
体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.8重量%)を1.2部
と硬化触媒として塩化白金酸とテトラメチルジビニルジ
シロキサンとの錯体を、白金量として15ppm加え、均一
に混合し、シリコーンゴム組成物を得た。この組成物を
圧力25kg/cm2,170℃で10分間の条件下にプレスにより圧
縮成形して硬化させ、厚さ2mmのシート5枚を作成し
た。得られたシートの体積固有抵抗値をJISC 2123に従
って測定した。また得られたシートを150℃に設定され
た熱風循環式オーブン中で7日間加熱処理して得られた
シリコーンゴムシートの体積固有抵抗値を測定した。
比較のため上記において、カチオン界面活性剤で処理さ
れた湿式法シリカ20部の代りに実施例1で使用したカチ
オン界面活性剤10部および実施例1で使用した湿式法シ
リカ10部を使用した以外は上記と同様にして、シリコー
ンゴム組成物を調製し、上記と同様にして体積固有抵抗
値を測定した。これらの結果を第2表に併記した。
れた湿式法シリカ20部の代りに実施例1で使用したカチ
オン界面活性剤10部および実施例1で使用した湿式法シ
リカ10部を使用した以外は上記と同様にして、シリコー
ンゴム組成物を調製し、上記と同様にして体積固有抵抗
値を測定した。これらの結果を第2表に併記した。
〔発明の効果〕 本発明のシリコーンゴム組成物は、(イ)成分〜(ニ)
成分からなり、特に(ロ)成分の特性の無機質充填剤を
含有しているので、硬化後は体積固有抵抗値のバラツキ
が小さく、安定した体積固有抵抗値を示すシリコーンゴ
ム成形品になり得るという特徴を有する。
成分からなり、特に(ロ)成分の特性の無機質充填剤を
含有しているので、硬化後は体積固有抵抗値のバラツキ
が小さく、安定した体積固有抵抗値を示すシリコーンゴ
ム成形品になり得るという特徴を有する。
Claims (2)
- 【請求項1】(イ)平均単位式 (式中、Rは脂肪族不飽和結合を有しない1価炭化水素
基,R′はアルケニル基,aは0〜2,bは1〜2,a+bは1〜
3である。)で表わされる単位を1分子中に少なくとも
2個有するオルガノポリシロキサン 100重量部、 (ロ)界面活性剤で処理された無機質充填剤 5〜200重
量部、 (ハ)カーボンブラック 5〜 50重量部、 および (ニ)硬化剤 本組成物を硬化させるに十分な量 からなるシリコーンゴム組成物。 - 【請求項2】界面活性剤で処理された無機質充填剤が、
カチオン系界面活性剤で処理されたシリカ微粉末である
特許請求の範囲第1項記載のシリコーンゴム組成物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7774789A JPH07119365B2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | シリコーンゴム組成物 |
CA 2011194 CA2011194A1 (en) | 1989-03-29 | 1990-02-28 | Silicone rubber composition |
AU52322/90A AU625466B2 (en) | 1989-03-29 | 1990-03-28 | Silicone rubber composition |
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