JP2001164112A - シリコーンゴム組成物およびそれを用いたシリコーンゴム被覆電線 - Google Patents

シリコーンゴム組成物およびそれを用いたシリコーンゴム被覆電線

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JP2001164112A
JP2001164112A JP35246099A JP35246099A JP2001164112A JP 2001164112 A JP2001164112 A JP 2001164112A JP 35246099 A JP35246099 A JP 35246099A JP 35246099 A JP35246099 A JP 35246099A JP 2001164112 A JP2001164112 A JP 2001164112A
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Shigeru Wakamatsu
茂 若松
Minoru Osato
実 大里
Hiroyoshi Iijima
宏義 飯島
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GE Toshiba Silicones Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常圧熱気加硫性に優れたシリコーンゴム組成
物を提供する。 【解決手段】(A) 式 R1 aSiO(4-a)/2 (式中、R1は同種または異種の非置換または置換の1価
炭化水素基、aは1.90〜2.05の正数である。)で示され
るオルガノポリシロキサン100重量部 (B)微粉状シリカ系充填剤5〜100重量部 (C) 一般式 R2(C=O)-O-O-(C=O)-O-X-O-(C=O)-O-O-(C=O)R3 ・・・(1) (式中、R2,R3は炭素数3〜10の1価炭化水素基、炭素
数1〜20の1価のアルコキシ基、または炭素数1〜6の
1価炭化水素基あるいはアルコキシ基が1個以上置換し
たフェニル基であり、Xは下記式(2),(3),(4) -(CH2)n- (n=2〜8の整数) ・・・(2) -CH2(CH3)C(CH3)CH2- ・・・(3) -(C2H4O)m-C2H4- (m=1〜4の整数) ・・・(4) で示される基)で示される有機過酸化物0.1〜5重量部 とからなるシリコーンゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明はシリコーンゴム組成物、特
にはボイドや表面タック性、安全衛生上の問題がなく、
耐熱性、透明性の優れた電線被覆用などに有用とされ
る、常圧熱気加硫型のシリコーンゴム組成物およびシリ
コーンゴム被覆電線に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】シリコーンゴムは耐
熱性、耐寒性、電気特性に優れていることから各種の分
野において広く利用されており、その加工プロセスにつ
いてもその用途に応じて種々の方法が実施されている。
そして、このシリコーンゴムの加硫方法はゴムの種類や
その硬化物に要求される物性に応じて種々の方法が行わ
れているが、一般には有機過酸化物の存在下における加
熱処理が汎用されており、この有機過酸化物としてはベ
ンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオ
キサイド、2,4−ジクロロベンソイルパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)
ヘキサン、t−ブチルパーベンゾエート、t−ブチルク
ミルパーオキサイドなどが例示されるが、押出し連続熱
気加硫によってチューブ、電線、シートなどを良好な成
形品として取得するための加硫剤としては2,4−ジクロ
ロベンゾイルパーオキサイドが唯一のものとされてい
る。しかし、この2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサ
イドには金属への腐食性、分解副生物の安全衛生に難点
があるほか、これを使用して得たシリコーンゴム硬化物
の密封下での耐熱性、圧縮永久歪が必ずしも満足できる
ものではないという不利がある。
【0003】そのため、これらの欠点を改善した常圧熱
気加硫用の有機過酸化物としてt−ブチルパーオキシオ
クタデシルカーボネート、t−アミルパーオキシ−2,6,
8−トリメチル−4−ノニルカーボネート、t−アミル
パーオキシオクタデシルカーボネートなどのt−アルキ
ルパーオキシアルキルカーボネートが提案されているが
(米国特許第4,061,704号明細書参照)、このt−アル
キルパーオキシアルキルカーボネートのみでは実用に耐
えるに充分な硬化物が得られず、また分子量の大きな残
渣を残すためにその除去が容易でなく、更にこの残渣に
よってシリコーンゴムの耐熱性がわるくなるという不利
がある。他方、シリコーンゴムの常圧熱気加硫について
は不飽和基を含有するシリコーンゴムをオルガノハイド
ロジエンポリシロキサンと白金系触媒の存在下で付加反
応させるものも知られているが、この方法は有機過酸化
物を使用する方法に比べてポットライフが短く、スコー
チも起こりやすいためにその用途が特殊な分野に限定さ
れており、汎用性がない。なお、上記した有機過酸化物
についてビス(オルソメチル)ベンゾイルパーオキサイ
ド(特開昭59−18758号公報参照)、ビス(ジメチル置
換ベンゾイル)パーオキサイド(特開昭60−16968号公
報参照)、ビス(トリメチル置換ベンソイル)パーオキ
サイド(特開昭60−163860号公報参照)、ビス(オルソ
−メトキシベンゾイル)パーオキサイド(特開昭59−23
2145号公報参照)なども知られており、これによれば常
圧熱気加硫をしたときに分解残渣によるブルーミング防
止、安全衛生上の問題は解決されるけれども、これらに
は従来の2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイドに比
べて加硫物の表面タックが大きくなるので製品が性能上
好ましくないものになるという不利があり、さらには医
療用途に応用する場合における紫外線吸収スペクトル試
験において波長220mμの吸光度測定値を0.3以下とさせ
るためには十分な後加硫を行う必要があるという不利が
ある。これらの不利を解決するために、特開昭63−1306
63号公報や特開平5−345858号公報において有効なる有
機過酸化物が開示されているが、常圧熱気加硫性が不十
分である。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来技術の欠点を改善
し、常圧熱気加硫性に優れたシリコーンゴム組成物の提
供を目的とするものであり、かかる目的達成のため、本
発明者等は研究を重ねた結果、特定構造の有機過酸化物
の使用が極めて有効であることを確認し、本発明を完成
した。
【0005】
【発明の構成】即ち本発明は、 (A) 式 R1 aSiO(4-a)/2 (式中、R1は同種または異種の非置換または置換の1価
炭化水素基、aは1.90〜2.05の正数である。)で示され
るオルガノポリシロキサン100重量部 (B)微粉状シリカ系充填剤5〜100重量部 (C) 一般式 R2(C=O)-O-O-(C=O)-O-X-O-(C=O)-O-O-(C=O)R3 ・・・(1) (式中、R2,R3は炭素数3〜10の1価炭化水素基、炭素
数1〜20の1価のアルコキシ基、または炭素数1〜6の
1価炭化水素基あるいはアルコキシ基が1個以上置換し
たフェニル基であり、Xは下記式(2),(3),(4) -(CH2)n- (n=2〜8の整数) ・・・(2) -CH2(CH3)C(CH3)CH2- ・・・(3) -(C2H4O)m-C2H4- (m=1〜4の整数) ・・・(4) で示される基)で示される有機過酸化物0.1〜5重量部 とからなることを特徴とするシリコーンゴム組成物であ
る。
【0006】即ち、本発明者等は前記したような不利を
伴わない常圧熱気加硫型のシリコーンゴム組成物につい
て種々検討した結果、オルガノポリシロキサンと微粉末
状のシリカ系充填剤とからなるシリコーンゴムコンパウ
ンドに一般式(1)で示される有機過酸化物を添加する
と、この組成物は連続常圧熱気加硫することができる
し、このものはまた押出し加工時にボイドや表面タック
が発生せず、この有機過酸化物がハロゲン元素を含有し
ないものであるため安全衛生面からも問題がなく、また
紫外線吸収もないということを見出し、これによれば表
面タックがなく、金属への腐食性、密封下での耐熱性、
圧縮永久歪などの特性に優れた、透明性のよい成形品、
特にはチューブ、電線用被覆剤として有用とされるシリ
コーン製品を、常圧熱気加硫で容易に得ることができる
ことを確認し、ここに使用される各成分の種類、配合量
などについての研究を進めて本発明を完成させたのであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の組成物を構成する(A) 成分としてのオルガノポ
リシロキサンは、式 R1 aSiO(4-a)/2で示されるもので
ある。このR1はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基などのアルキル基、ビニル基、アリル基、ブタニエ
ル基などのアルケニル基、フェニル基、トリル基などの
アリール基またはこれらの基の炭素原子に結合した水素
原子の一部または全部を、ハロゲン原子、シアノ基など
で置換したクロロメチル基、クロロプロピル基、3,3,3
−トリフルオロプロピル基、2−シアノエチル基などか
ら選択される同種または異種の非置換または置換1価炭
化水素基、aは1.90〜2.05の正数である。このものは分
子構造が直鎖状のものとすることが好ましいが、分子中
に一部分枝鎖状のものを含有していても問題はない。な
お、このものは重合度に特に限定はなく、表面タッグを
より減少させるためには分子鎖両末端が(CH2=CH2)2RSi
-,(CH2=CH2)3Si-(RはR1と同様)のような多官能基の
ものであるものとすることが望ましい。
【0008】次に、本発明の組成物における(B) 成分と
しての微粉末シリカ充填剤はシリコーンゴムの補強、増
粘、加工性向上、増量などの目的で添加されるものであ
り、これにはフュームドシリカ、湿式シリカ、表面を疎
水化処理したフュームドシリカや湿式シリカ、石英微粉
末、珪藻土などが例示される。なお、このものの配合量
は上記した(A) オルガノポリシロキサン100重量部に対
して5重量部未満では目的とする補強性が得られず、加
工性も不充分となり、100重量部を越えると押出性など
の加工性が極端に悪くなり、また、目的とする電線用被
覆材料として用いたときに耐熱性などの特性が低下する
ので5〜100重量部の範囲とすることが必要とされる
が、この好ましい範囲は20〜80重量部とされる。
【0009】次に、本発明の組成物における(C) 成分と
しての有機過酸化物は一般式(1) で示されるものであ
る。
【0010】 R2(C=O)-O-O-(C=O)-O-X-O-(C=O)-O-O-(C=O)R3 ・・・(1) (式中、R2,R3は炭素数3〜10の1価炭化水素基、炭素
数1〜20の1価のアルコキシ基、または炭素数1〜6の
1価炭化水素基あるいはアルコキシ基が1個以上置換し
たフェニル基であり、Xは下記式(2),(3),(4) -(CH2)n- (n=2〜8の整数) ・・・(2) -CH2(CH3)C(CH3)CH2- ・・・(3) -(C2H4O)m-C2H4- (m=1〜4の整数) ・・・(4) で示される基) ここで、R2,R3はn−プロピル基、イソ−プロピル基、
t−ブチル基、n−ブチル基、n−アミル基、t−アミ
ル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチ
ルプロピル基、2−エチルブチル基、2−エチルヘキシ
ル基、t−ブチルシクロヘキシル基、クミル基などのよ
うな炭素数3〜10の1価の炭化水素基、またはメトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、t−ブトキシ基、
2−エチルヘキシルオキシ基、t−ブチルシクロヘキシ
ルオキシ基などの炭素数1〜20の1価のアルコキシ基、
フェニル基の炭素原子に結合した水素原子の一部または
全部をアルキル基で置換したo−メチルフェニル基、m
−メチルフェニル基、p−メチルフェニル基、2,4−ジ
メチルフェニル基などのアルキル置換のフェニル基、ま
たはo−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル
基、p−メトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニ
ル基などのアルコキシ置換フェニル基などが例示され
る。中でもp−メチルフェニル基が好ましい。このR2
R3は同一であっても異種であってもよく、(C) 成分とし
ての有機過酸化物は分子中に塩素などのハロゲン原子を
含有しないパーオキサイドとされる。
【0011】また、本発明で用いる有機過酸化物は固体
粉末状であることが好ましく、そのその平均一次粒径が
5〜20ミクロンであり、かつ最大粒径が50ミクロン以下
であることが好ましく、特にその平均一次粒径が8〜15
ミクロンであり、かつ最大粒径が40ミクロン以下である
ことが好ましい。平均一次粒径が5ミクロン未満の場合
には、二次凝集体を形成しやすく、またその平均一次粒
径が20ミクロンを超えるものか又はその最大粒径が50ミ
クロンを超えるものは、加熱加硫の際に蜂の巣状あるい
は広径のボイドを発生させることがあり、そのようなボ
イドの発生があった場合には、スパークアウトや絶縁破
壊電圧の低下等を招くおそれがある。また、組成物中で
の(C) 成分の分散状態が悪い時もボイドが発生するの
で、(C) 成分を配合する際には、予め(C) 成分をオルガ
ノポリシロキサンと混合し、良く分散させて、例えば
(C) 成分が50%となるようにしたペースト状のものを作
り、これを配合することが好ましい。
【0012】尚、(C) 成分は、(A) 成分のオルガノポリ
シロキサンの加硫剤として作用するものであり、このも
のは前記したように分子中にハロゲン原子を含んでいな
いので、この分解副生物によって安全衛生に難点が生じ
るおそれはないが、この配合量を(A) オルガノポリシロ
キサン100重量部に対して0.1重量部未満とすると加硫が
甘くなって目的とする特性が得られず、実用に耐えない
ものとなり、また5重量部を超えて配合すると過剰の分
解残渣による悪影響がでたり、無用なコスト高になるの
で、これは0.1〜5重量部の範囲とすることが必要とさ
れる。
【0013】本発明の組成物は上記した(A) 〜(C) 成分
の所定量を均一に混合することによって得られ、これら
の配合の順序に特に制限はないが、通常は(A) 成分とし
てのオルガノポリシロキサンに(B) 成分としてのシリカ
系充填剤を混合してシリコーンゴムコンパウンドとした
のち、これに(C) 成分としての有機過酸化物を添加し、
ロールによる混練りなどによって混合するようにすれば
よい。なお、本発明の組成物に対し、重合度が100以下
の低分子量シロキサン、シラノール基含有シラン、アル
コキシ基含有シランなどの分散剤や酸化鉄、酸化セリウ
ム、オクチル酸鉄などの耐熱性向上剤、顔料など、さら
には通常のシリコーンゴム組成物に添加される他の添加
剤を添加することは任意とされる。
【0014】このようにして得られた本発明の組成物は
加熱加硫することによって弾性体とされるが、このもの
は例えば200〜500℃の温度における5秒〜10分間という
条件、さらにはこれに赤外線ヒーターによる加熱を併用
する常圧熱気加硫法で弾性体とすることができ、この弾
性体はボイドや表面タックがなく、耐熱性の優れたもの
となる。本発明の組成物は電線被覆用として、銅線また
は錫メッキ銅線からなる芯線の周りに加硫成形すること
により容易に被覆電線を形成でき極めて有用であり、ま
たチューブ、シートなどにも特に有用とされるほか、医
療用、食品用などの用途にも有用とされる。
【0015】
【実施例】次に、実施例をあげて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。尚、例中の部は重量部を、粘度は25℃での測定値を
示したものである。 実施例1、比較例1〜2 分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖された、
(CH3)2SiO単位99.75モル%と(CH2=CH)(CH3)SiO単位0.25
モル%からなる粘度が10,000,000cStのオルガノポリシ
ロキサン100部にヒュームドシリカ・エアロジル200〔日
本エアロジル(株)製商品名〕40部と分散剤としてのジ
フェニルシランジオール4部を加えて均一に混練し、15
0℃で4時間熱処理したのち、2本ロールで釈解、可塑
化してベースコンパウンドを作った。
【0016】次に、これに式 R2(C=O)-O-O-(C=O)-O-X-O-(C=O)-O-O-(C=O)R3 ・・・ (ただし、上記式中、R2,R3=p−メチルフェニル基、X
=-(CH2)6-)で示される有機過酸化物(平均一次粒径
15ミクロン、最大粒径が30ミクロン)の50%シリコーン
ペースト1.5部を添加し(組成物1)、2本ロールで混
練したのち、40mmφの錫メッキ軟銅線の芯線上にこのも
のを1mm厚に被覆したワイヤーを押出し成形し、ついで
これを400℃に保持した熱気炉中での滞留時間が15秒と
なるようにして常圧熱気加硫したところ、後加硫なしで
表1に示したような性質をもつシリコーンゴムを被覆し
た電線が得られた。
【0017】また、これとは別に比較のために、上記に
おいて、添加される有機過酸化物を2,4−ジクロロベン
ゾイルパーオキサイドの50%シリコーンペースト1.5部
としたもの(組成物2)、またこれを下記式 R2-O-O-(C=O)-O-X-O-(C=O)-O-O-R3 ・・・ (ただし、上記式中、R2,R3=t−ブチル基、X=-(C
H2)6-)で示される有機過酸化物の50%シリコーンペ
ースト1.5部としたもの(組成物3)について以下同様
に処理して得た硬化物についての物性をしらべたとこ
ろ、表1に併記したとおりに結果が得られた。
【0018】それぞれについて、押出機を用いて径が6
mmのロッドを押出し、次いでこれを400℃に保持した熱
風炉中で滞留時間15秒となるようにして常圧熱気加硫
し、その外観(表面タック感)及びロッドの断面のボイ
ドを観察することにより内部の状態を評価した。結果を
表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】注)表面タック感 ◎:全くタックを感じない ○:ほとんどタックを感じない △:ややタックを感じる 密封加熱:試料をガラス管に封入し、200℃で3日間加
熱 実施例2、比較例3 分子鎖両末端がメチルビニルシリル基で封鎖された、(C
H3)2SiO単位99.8モル%、(CH3=CH)CH3SiO単位0.2モル%
からなる重合度が6,000のオルガノポリシロキサン生ゴ
ム100部に、ヒュームドシリカ・エアロジル200(前出)
40部と分子鎖両末端がシラノール基で封鎖された平均重
合度8のジメチルポリシロキサンオイル10部、ビニルト
リメトキシシラン0.3部を添加し混練したのち、150℃で
4時間加熱してベースコンパウンドを調製した。これ
に、有機過酸化物の50%シリコーンペースト1.5部を
溶かし、均一に混練した組成物(組成物4)、および有
機過酸化物の50%シリコーンペースト1.5部を溶か
し、均一に混練した組成物(組成物5)をつくり、これ
らの組成物を、押出機を用いて内径5mm、外径9mmのチ
ューブに押出し成形した後、300℃、60秒という条件で
常圧熱気加硫したところ、表2に併記したとおりに結果
が得られた。
【0021】
【表2】
【0022】注)表面タック感 ◎:全くタックを感じない ○:ほとんどタックを感じない 実施例3〜4 前記有機過酸化物とジメチルシリコーンオイル(1000
cSt)とを1対1で混合し均一分散させたペースト1.5部
を実施例1のベースコンパウンド100部に加え2本ロー
ルで混練しコンパウンド(組成物6)を調製した。ま
た、その平均一次粒径を30ミクロンかつ最大粒径を100
ミクロンに調整した有機過酸化物とジメチルシリコー
ンオイル(1000cSt)とを1対1で混合し、均一分散さ
せたペースト1.5部を実施例1のベースコンパウンド100
部に練り込んでコンパウンド(組成物7)を調製した。
【0023】それぞれについて、押出機を用いて径が6
mmのロッドを押出し、次いでこれを400℃に保持した熱
風炉中で滞留時間15秒となるようにして常圧熱気加硫
し、その外観(表面タック感)及びロッドの断面のボイ
ドを観察することにより内部の状態を評価した。結果を
表3に示す。
【0024】
【表3】
【0025】注)表面タック感 ◎:全くタックを感じない ○:ほとんどタックを感じない
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 3/46 H01B 3/46 H (72)発明者 飯島 宏義 東京都港区六本木6丁目2番31号 ジーイ ー東芝シリコーン株式会社内 Fターム(参考) 4J002 CP031 CP081 CP091 CP151 DJ016 EK087 FD016 FD147 GB00 GQ01 5G305 AA02 AA14 AB36 AB40 BA22 BA26 CA26 CA54 CB04 CB14 CC02 CD01 CD05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 式 R1 aSiO(4-a)/2 (式中、R1は同種または異種の非置換または置換の1価
    炭化水素基、aは1.90〜2.05の正数である。)で示され
    るオルガノポリシロキサン100重量部 (B)微粉状シリカ系充填剤5〜100重量部 (C) 一般式 R2(C=O)-O-O-(C=O)-O-X-O-(C=O)-O-O-(C=O)R3 ・・・(1) (式中、R2,R3は炭素数3〜10の1価炭化水素基、炭素
    数1〜20の1価のアルコキシ基、または炭素数1〜6の
    1価炭化水素基あるいはアルコキシ基が1個以上置換し
    たフェニル基であり、Xは下記式(2),(3),(4) -(CH2)n- (n=2〜8の整数) ・・・(2) -CH2(CH3)C(CH3)CH2- ・・・(3) -(C2H4O)m-C2H4- (m=1〜4の整数) ・・・(4) で示される基)で示される有機過酸化物0.1〜5重量部 とからなることを特徴とするシリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】(C) 成分の式(1)で示される有機過酸化物
    のR2,R3がp−メチルフェニル基であることを特徴とす
    る請求項1記載のシリコーンゴム組成物。
  3. 【請求項3】(C) 成分の式(1)で示される有機過酸化物
    のR2,R3がp−メチルフェニル基であり、かつXが-(C
    H2)6-であることを特徴とする請求項1記載のシリコー
    ンゴム組成物。
  4. 【請求項4】(C) 成分の有機過酸化物が固体粉末状であ
    り、その平均一次粒径が5〜20ミクロンであり、かつ最
    大粒径が50ミクロン以下であることを特徴とする請求項
    1記載のシリコーンゴム組成物。
  5. 【請求項5】熱気加硫可能な電線用シリコーンゴム組成
    物である請求項1〜4の何れか1項記載のシリコーンゴ
    ム組成物。
  6. 【請求項6】請求項5記載の電線用シリコーンゴム組成
    物を銅線または錫メッキ銅線からなる芯線の周りに加硫
    成形したことを特徴とするシリコーンゴム被覆電線。
JP35246099A 1999-12-10 1999-12-10 シリコーンゴム組成物およびそれを用いたシリコーンゴム被覆電線 Withdrawn JP2001164112A (ja)

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JP35246099A Withdrawn JP2001164112A (ja) 1999-12-10 1999-12-10 シリコーンゴム組成物およびそれを用いたシリコーンゴム被覆電線

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1201705A1 (en) * 2000-10-25 2002-05-02 Dow Corning Toray Silicone Company Ltd. Extrudable silicone rubber composition and method of manufacturing articles extruded from silicone rubber
JP2002128938A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Dow Corning Toray Silicone Co Ltd スポンジ成形用シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴムスポンジ成形品の製造方法
US6942741B2 (en) 2001-08-07 2005-09-13 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Iron alloy strip for voice coil motor magnetic circuits
JP2008063508A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Shin Etsu Chem Co Ltd 押出成型用シリコ−ンゴム組成物

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